JP2001289620A - トンネル内施工状態検知方法 - Google Patents
トンネル内施工状態検知方法Info
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Abstract
像とを一台の装置を用いて容易におこなうことができる
とともに、トンネル内空の面情報を収集可能なトンネル
内施工状態検知方法を提供する。 【解決手段】 光を走査しながら計測対象たるトンネル
内壁1aに投射して画像を取り込む画像取込機能と、走
査点9cまでの距離を計測する視差式測距機能と、走査
点9cの方向を検知する測角機能とを有する光学式スキ
ャナー装置5を用いて、トンネル内の内空変位計測情報
と、内空断面形状計測情報と、切羽面画像情報とを取得
することを特徴とする。
Description
変位、内空断面形状、および切羽面などのトンネルの施
工状態を検知する方法に関する。
(a)内空変位計測(天端沈下計測)、(b)内空断面
形状計測、および(c)切羽面調査によっておこなわれ
ている。
地山の動きを、トンネル内壁の経時変位を測定すること
により定量的にとらえるものであり、この計測結果に基
づいてトンネルの安定性を判断している。 この計測方法の代表例を図4(a)に示す。トンネル内
空の一断面上の計測対象位置にプリズム81aを固定す
るとともに、トンネル1の略幅中央に光波式測距測角装
置83を配置する。そして、光波式測距測角装置83か
ら投射された光波85を前記プリズム81aにて反射
し、この反射された光波光87を同装置に取り込んで、
両者間の相対距離および相対方位を、すなわち相対座標
を測定する。一方、絶対座標が既知の座標基点にプリズ
ム81bを配置し、このプリズム81bの相対座標を同
様に計測することで光波式測距測角装置83の絶対座標
がわかり、この絶対座標を介して前記計測対象位置の絶
対座標を算出する。そして、この座標データを所期の期
間取得して、トンネル掘削後の地山の動きを定量的にと
らえるものである。
向の適宜間隔毎にその内空断面形状を計測するものであ
り、この計測結果は余堀り管理や二次覆工コンクリート
の余巻き管理に使用される。 この計測方法の代表例を図4(b)に示す。この計測は
断面測定機89でなされ、この断面測定機89は、三脚
台に取り付けられた自動旋回装置と、この自動旋回装置
に取り付けられたレーザー式測距儀とで構成される。こ
の測定機89を計測対象のトンネル内壁1aの下方に配
置し、自動旋回装置によって、前記測距儀の光軸方向を
内壁面に対して垂直にするとともに、この内壁面に沿っ
て旋回させてレーザー光86を投射し、その反射光88
を受光することで内壁面までの距離を測定する。そし
て、その時の旋回角度データと距離データとによって内
空断面形状を把握するものである。
見て地質判定をするものであり、この判定結果に基づい
て掘削方法や支保工などの施工方法の選定がなされる。 この切羽面3の調査方法は、図4(c)に示すようにデ
ジタルカメラ91などによって切羽面3を撮像し、この
画像を識者が見て地質判定するものである。
の計測・調査は、各々互換性のない専用機器によってな
されるため、 各々の機器について操作方法、特性の熟知が必要、 各々の測定に高価な専用機器を各々使用しており不経
済、 各々の機器について保守点検が必要で管理が煩雑、と
いう問題がある。
測では計測断面毎にプリズムを設置することが必要であ
り、内空断面形状計測にあっても、各計測断面毎に逐次
機器を移動して計測しなければならず、両者とも操作性
が悪いという問題がある。
にともない、内空変位計測や内空断面形状計測に対し
て、点や線の情報だけでなく面としての情報を把握する
ことが求められているが、前記方法では、プリズム設置
位置のみの点の情報もしくは断面形状曲線という線の情
報しか得られない。
たもので、内空変位計測と内空断面形状計測と切羽面撮
像とを一台の装置を用いて容易にかつ高精度におこなう
ことができるとともに、トンネル内空の面情報を収集可
能なトンネル内施工状態検知方法を提供することを目的
とする。
めに請求項1に示す発明は、光を走査しながら計測対象
に投射して画像を取り込む画像取込機能と、走査点まで
の距離を計測する視差式測距機能と、走査点の方向を検
知する測角機能とを有する光学式スキャナー装置を用い
て、トンネル内の内空変位計測情報と、内空断面形状計
測情報と、切羽面画像情報とを取得することを特徴とす
る。
内壁に光を走査しながら投射し、視差式測距機能と測角
機能とを用いて、前記光で走査した走査範囲の全走査点
の方向と距離とを認知し、このデータを演算処理して、
前記全走査点の三次元座標、すなわちトンネル内壁の三
次元座標を収集する。したがい、トンネル内空形状を三
次元計測することができて、内空変位計測情報と内空断
面形状計測情報とを取得できる。また、画像取込機能を
用いて、前記走査範囲の全走査点の画像を収集するの
で、この画像を合成などして切羽面の地質状況、湧水状
況、温度分布などの切羽面全体の画像情報を取得するこ
とができる。つまり、一台の前記光学式スキャナー装置
を用いて、内空変位計測情報と内空断面形状計測情報と
切羽面画像情報とを取得することで、内空変位計測と内
空断面形状計測と切羽面撮像とをおこなうことができ
る。
て、トンネル内壁を光で走査するだけで、前記演算処理
を介して、その走査範囲のトンネル内壁の三次元座標を
収集できる。このため、計測断面毎に機器を逐一移動す
ることなく、トンネルの任意位置について容易にかつ短
時間で内空変位計測と内空断面形状測定とをおこなうこ
とができる。
範囲のトンネル内壁の三次元座標がわかるので、トンネ
ル内空の面情報を収集することができる。
付図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は本発明
に係るトンネル内施工状態検知方法による観測時の様子
を示す斜視図であり、同図(b)は同図(a)のA−A
線矢視断面図である。また、図2は本実施形態に使用し
た走査距離計の概略構成を示す斜視図である。
内施工状態検知方法は一台の計測装置で実施され、この
計測装置は、トンネル1内における絶対座標が任意の座
標基点に配置される光学式スキャナー装置5と、この光
学式スキャナー装置5からの出力データを取り込んで演
算処理などする図示なしのコンピュータとからなる。
ナー装置5としては、特開平9−113262号公報で
開示されている走査距離計を使用しており、その詳細構
成は前記公報に記載されているので、ここではその概要
のみを説明する。
発信器からのレーザー光を上下左右に走査しながら、こ
のレーザー光をトンネル内壁1aに投射するとともに、
この走査点9cからの反射光9bを受けて画像を取り込
む画像取込機能と、任意の走査点9cまでの距離を計測
する視差式測距機能と、その走査点9cの方向を検知す
る測角機能とを有している。
4aからレーザー光9aを、その投射方向を検知して走
査しながらトンネル内壁1aに投射し、この走査点9c
からの反射光9bを受光窓54bから逐一取り入れて、
走査点9cについての投光窓54aと受光窓54bとの
視差を算出し、この視差から走査点9cまでの距離を逐
一算出するようになっている。また、前記走査点9cの
画像データも逐一投光窓54aを介して取り込むように
なっている。そして、かかる走査距離計5からは、走査
範囲9dの走査点の距離データ、投射方向データおよび
その画像データが外部出力される。
発明の理解に必要な程度にその構成要素を絞って示す。
この走査距離計5は、整形されたレーザー光を放射する
レーザー発信器12と、整形されたレーザー光を、前記
走査範囲9dの水平方向に走査する走査ディスク20
と、このレーザー光を鉛直方向に走査して、投光窓54
aを介してトンネル内壁に投射する第1の縦型走査ミラ
ー46aと、前記走査点9cから反射されたレーザー光
を受光窓54bを介して受光する、前記第1の縦型走査
ミラー46aと同期駆動する第2の縦型走査ミラー46
bと、この縦型走査ミラー46bからのレーザー光およ
び前記水平方向に走査されたレーザー光の両者を前記走
査ディスク20を介して受光し視差を検知する検出器ア
レイ40bと、前記走査点9cからの光を投光窓54a
と前記第1の縦型走査ミラー46aと前記走査ディスク
20とを介して受光し画像を取り込む検出器40bと、
これら構成要素間に配置されてその間の光を中継するミ
ラーやレンズなどの多数の中継光学機器とからなる。
までの距離およびその方向を計測する機構について説明
する。尚、同図中、レーザー光の軌跡を波線矢印、一点
鎖線矢印、二点鎖線矢印で示す。
ー光(波線矢印)は、レーザーコリメートミラー14を
介してその上方の走査ディスク20に向けられる。この
走査ディスク20は、その下面に凹面ミラーたるディン
プル18が複数形成された円盤であり、その中心に取り
付けられた駆動モータ58によって水平回転するように
なっている。そして、その回転中に前記ディンプル18
にレーザー光が当たることによって前記走査範囲9dの
水平方向にレーザー光を走査する。尚、この時の走査方
向は、前記走査ディスク20に、前記駆動モータ58と
ともに設けられた位置エンコーダによって検知される。
光は、ストリップミラー22aと一次ミラー24aとを
介して両面ミラー26に入射する。この両面ミラー26
は、レーザー光の透過性を若干有しており、前記入射光
の一部を透過し(一点鎖線矢印)その他を反射する(波
線矢印)。この反射光(波線矢印)は、折れ曲がり型ミ
ラー28aを介して第1の縦型走査ミラー46aに向け
られる。
ミラーであり、その端面に取り付けられた駆動モータ5
6によって鉛直方向に揺動回転するようになっている。
そして、その回転中にレーザー光が当たることによって
前記走査範囲9dの鉛直方向にこのレーザー光を走査す
る。尚、この時の走査方向は、前記駆動モータ56とと
もに設けられた位置エンコーダによって検知される。
れたレーザー光は、投光窓54aを介してトンネル内壁
9dへ向けられ、この内壁9dを上下左右に走査する。
そして、この走査点9cにて反射されたレーザー光(二
点鎖線矢印)は、前記投光窓54aの隣に配された受光
窓54bを介して第2の縦型走査ミラー46bに入射す
る。この第2の縦型走査ミラー46bは、前記駆動モー
タ56によって前記第1の縦型走査ミラー46bと同期
して揺動回転するようになっている。
れたレーザー光は折れ曲がりミラー28bを介して両面
ミラー26に入射する。この両面ミラー26にて反射さ
れたレーザー光(二点鎖線矢印)は、前述した透過レー
ザー光(一点鎖線矢印)とともに一次ミラー24bとス
トリップミラー22bとを介して前記走査ディスク20
のディンプル18に入射する。そして、ディンプル18
にて反射された両レーザー光は、集光ミラー30b、レ
ンズ、複合ミラー42などを介して検出器アレイ40b
に受光される。
多数の受光素子を列状に配したものである。この検出器
アレイ40b上の前記透過レーザー光の受光位置と、前
記走査点9cから反射されたレーザー光の受光位置との
偏差から、走査点9cを投光窓54aから見た視線と、
受光窓54bから見た視線との視差が算出される。
査点9cまでの距離が算出され、前記二つの位置エンコ
ーダから走査点9cの水平方向と鉛直方向とが算出され
て、走査点9cの距離データとその投射方向データとし
て取り込まれる。
走査点の画像を取り込む機構について説明する。尚、同
図中、走査点からの光の軌跡を波線矢印で示す。
然の光(波線矢印)は、投光窓54aを介して、第1の
縦型走査ミラー46aに入射する。そして、この光は折
れ曲がりミラー28a、両面ミラー26、一次ミラー2
4a、ストリップミラー22aを介して走査ディスク2
0のディンプル18に入射する。そして、このディンプ
ル18に反射された光は集光ミラー30aを介して検出
器40aに受光される。この検出器40aは電荷結合素
子などからなり、この検出器40aより走査点9cの画
像が取り込まれる。
段、CPUなどの演算手段、CRTなどの表示手段、キ
ーボードなどの入力手段からなり、前記走査距離計5か
ら、走査点9cの距離データと投射方向データと画像デ
ータとを取り込んで、これら三つのデータを対応づけし
て記憶手段に記憶する。そして演算手段によって、前記
距離データと投射方向データとから、すべての走査点の
三次元座標を算出するとともに、前記個々の画像データ
を合成して、走査範囲9dのトンネル内空の全体画像を
形成する。
トンネル内空形状を立体的に把握することができるの
で、所望のトンネル内空位置を指定してその三次元座標
データを読み込めば、前記内空の一部の変位である内空
変位計測結果や、前記内空の一断面の座標である内空断
面計測結果を表示手段に表示することができる。また、
前記トンネル内空の全体画像を形成できるので切羽面3
の画像も表示できる。つまり、本計測装置一台で内空変
位計測、内空断面計測、切羽面撮像をおこなうことがで
きる。
ル内空の面情報を算出することもできて、トンネル内の
施工状態を緻密に観測することができる。
を汎用の画像解析ソフトなどで処理して、トンネル内空
の鳥瞰図を作成できるとともに、トンネルの内容積を算
出して余堀り管理や二次覆工コンクリートの余巻き管理
に利用することができる。
ように、トンネル内壁1aの計測対象断面の内周に沿っ
て適宜間隔にプリズムなどの反射板81cを固定して、
計測することもできる。この場合、予め、全計測対象断
面91、93、95について反射板81cを固定してお
けば、本計測装置5にて、トンネル内空をレーザー光で
走査して前記反射板81cの相対座標を計測すること
で、一度に複数の断面91、93、95の内空変位を計
測できる。
が、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で以下の(a)〜(c)
に示すような変形が可能である。 (a)本実施形態においては、現場で観測結果を表示手
段に表示するようにしたが、これら観測結果を通信回線
を通じて遠方の識者にリアルタイムで送信し、その場所
にて観測結果を表示してもよい。この場合、識者が施工
現場にいなくても、次におこなう施工方法の選定ができ
る。 (b)また、トンネル二次覆工コンクリートのひび割れ
調査にも適用できる。 (c)更には、トンネル坑口部およびその他の一般斜面
での変形・すべりに対する計測管理にも適用できる。
明によれば、一台の光学式スキャナー装置によって、内
空変位計測と内空断面形状計測と切羽面撮像とをおこな
うことができるので、一台の機器についてのみその操作
方法や特性を熟知すればよく計測能率が向上する。ま
た、保守点検についても一台についておこなえばよくメ
ンテナンス費用を削減できる。
る必要がないので作業性に優れ、施工管理に要する作業
時間を短縮できる。
で、トンネル内空の面情報を収集できて、この情報によ
って施工精度を向上できて、更に高度なトンネル施工管
理を適用することができる。
る観測時の様子を示す斜視図と、同図中のA−A線矢視
断面図である。
示す斜視図である。
ルの横断面図である。
び切羽面調査の様子を示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 光を走査しながら計測対象に投射して画
像を取り込む画像取込機能と、走査点までの距離を計測
する視差式測距機能と、走査点の方向を検知する測角機
能とを有する光学式スキャナー装置を用いて、トンネル
内の内空変位計測情報と、内空断面形状計測情報と、切
羽面画像情報とを取得することを特徴とするトンネル内
施工状態検知方法。
Priority Applications (1)
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JP2000107722A JP4533502B2 (ja) | 2000-04-10 | 2000-04-10 | トンネル内施工状態検知方法 |
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