JP2001288931A - 制振装置の取り付け構造、制振装置の取り付け方法並びに制振装置の取り付け治具 - Google Patents
制振装置の取り付け構造、制振装置の取り付け方法並びに制振装置の取り付け治具Info
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Abstract
るとともに、容易に設置できる制振装置の取り付け構
造、制振装置の取り付け方法並びに制振装置の取り付け
治具を提供する。 【解決手段】 建物の躯体面30cに突設されたPC鋼
棒12に挿通させて制振装置10を設置する。このPC
鋼棒12に取り付け治具26の緊張具16を結合し、こ
の緊張具16を躯体面30cに反力をとって移動させる
ジャッキ24によって移動させPC鋼棒12にプレスト
レスを導入する。このPC鋼棒12に制振装置10を係
止させて上記建物に定着させる。また、相対向する躯体
面30cのPC鋼棒12にそれぞれ緊張具16を結合し
て、これら一対の緊張具16のうち、一方に反力をとっ
て、他方を移動させることによって、各PC鋼棒12に
同時にプレストレスを導入して制振装置10の取り付け
てもよい。
Description
て対向する躯体面間に設置される制振装置の取り付け構
造、制振装置の取り付け方法並びに制振装置の取り付け
治具に関する。
摩擦ダンパー、積層ゴム等の粘弾性ダンパーおよび鋼材
ダンパー等が知られている。一般的に、積層ゴム等は上
部構造体とその基礎との間に備えられ、摩擦ダンパーや
鋼材ダンパーは建物内の壁やブレース部分など各階の層
間変形を生じる部分に設置される。
れる基礎や柱、梁などからそれぞれ突設されねじ状に形
成されたアンカーが、制振装置側の取り付け部に形成さ
れた貫通孔に貫通され、そのアンカーにナットが締め込
まれて固設されている。
や強風などによって外部から入力された振動エネルギー
を吸収するために設置されるものである。このため、制
振装置が取り付けられている基礎や柱、梁などの構造体
と制振装置との取り合い部分には、入力された振動エネ
ルギーに対応して制振装置を構造体から引き離す方向に
外力が働く。即ち、制振装置が振動エネルギーを吸収す
るためには、その取り合い部分のアンカーおよびそれが
設けられている構造体に、上記外力に耐えうるだけの耐
力が要求される。
分に上記耐力を備えるためには、構造体側に補強を施し
たり、アンカーの数を増やすなどして耐力を確保する必
要があり、取り合い部分の構造が複雑化するとともに施
工に手間がかかり、部材コストの増加と相俟って施工費
用が高騰してしまう等の課題があった。
て成されたもので、制振装置の取り合い部分に十分な耐
力を備えるとともに、容易に設置することができる制振
装置の取り付け構造、制振装置の取り付け方法並びに制
振装置の取り付け治具を提供することを目的とする。
めに本発明の制振装置の取り付け構造は、建物に設置さ
れる制振装置の取り付け構造において、上記制振装置
を、上記建物の躯体面から突設されてプレストレスが導
入されたPC鋼棒に係止させて、上記建物に定着させた
ことを特徴とする。
たPC鋼棒によって定着されているので、制振装置を躯
体面から引き離す外力が作用してPC鋼棒が緊張されて
も、その緊張力は上記プレストレスで相殺されるため、
躯体と制振装置の取り付け部に作用する応力が緩和され
る。したがって、単にボルト・ナットで固定した場合よ
り大きな許容耐力を備えた状態で制振装置を設置するこ
とができ、もってボルト・ナットによる固定より少ない
PC鋼棒で制振装置を固定することができる。
方法は、建物に設置される制振装置の取り付け方法にお
いて、まず、上記建物の躯体面にこれより突設させてP
C鋼棒を設け、次いで、上記建物の躯体面にPC鋼棒に
挿通して制振装置を設置し、次いで、上記PC鋼棒に緊
張具を結合し、次いで、該緊張具を移動させることによ
りPC鋼棒にプレストレスを導入し、その後、PC鋼棒
に制振装置を係止させたことを特徴とする。
によって、それに結合されるPC鋼棒を容易に緊張させ
ることができる。また、PC鋼棒を緊張させた後に、そ
のPC鋼棒に制振装置を係止させることによって、PC
鋼棒にプレストレスを容易に導入することができる。
方法は、建物に設置される制振装置の取り付け方法にお
いて、まず、上記建物の互いに相対向する躯体面に、こ
れらよりそれぞれ突出させて一対のPC鋼棒を設け、次
いで、上記建物の躯体面間に、これらPC鋼棒に挿通し
て制振装置を設置し、次いで、これらPC鋼棒それぞれ
に緊張具を結合し、次いで、これら緊張具を互いに近づ
く方向に移動させて一対のPC鋼棒双方にプレストレス
を導入し、その後、これらPC鋼棒に制振装置を係止さ
せたことを特徴とする。
結合された各緊張具同士をジャッキで相互に近づけるの
で、PC鋼棒を緊張させる作業を一度行うだけで同時に
各PC鋼棒にプレストレスを導入できる。よって、ジャ
ッキの着脱などの煩雑な作業を削減することができ施工
時間を大幅に短縮することができる。さらに、各躯体面
のPC鋼棒に均一のプレスレスを導入することができ
る。
治具は、建物から突設されてプレストレスが導入された
PC鋼棒に係止されて建物に定着される制振装置の取り
付け治具であって、建物の躯体面に一端が当接され、他
端に上記PC鋼棒にプレストレスを導入するジャッキが
搭載された座と、上記PC鋼棒に結合され、該ジャッキ
と連結されて移動される緊張具とからなることを特徴と
する。
に当接された座の他端に搭載されたジャッキでPC鋼棒
にプレストレスを導入するので、PC鋼棒が突設されて
いる躯体から直接反力をとることができ、当該PC鋼棒
に容易にかつ効率良くプレストレスを導入することがで
きる。
治具は、建物から突設されてプレストレスが導入された
PC鋼棒に係止されて建物に定着される制振装置の取り
付け治具であって、上記建物の互いに相対向する躯体面
から突設される一対のPC鋼棒のうち、一方のPC鋼棒
に結合され、上記一対のPC鋼棒にプレストレスを導入
するジャッキが搭載された第1の緊張具と、他方のPC
鋼棒に結合され、上記ジャッキと連結されて移動される
第2の緊張具とからなることを特徴とする。
対のPC鋼棒が結合される第1および第2の緊張具のう
ち、第1の緊張具に反力をとるジャッキで第2の緊張具
を移動させるので、それらと結合された一対のPC鋼棒
には、同時に同じ力が作用する。したがって、相対向す
る躯体面から突設される各PC鋼棒に均一のプレストレ
スを導入することができる。また、各PC鋼棒に同時に
プレストレスが導入できるので、ジャッキの着脱など煩
雑な作業が一度で済み、施工時の手間を削減して施工時
間を大幅に短縮することができる。
鋼棒に緊張力を導入するにあたって躯体側に特別な補強
を施す必要がなく、無用な手間がかからないため短時間
で施工できる。
面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は本発明にか
かる制振装置の取り付け構造を摩擦ダンパーの間柱への
取り付けに適用した一実施形態を示し、図1は摩擦ダン
パーの取り付け構造を示す正面図、図2は図1の側面
図、図3は摩擦ダンパーの取り付け方法を示す側面図、
図4は摩擦ダンパーの取り付け治具を示す平面図であ
る。
にそれぞれ相対向されて突設され、躯体をなすコンクリ
ート製の上柱体30aと下柱体30bとが例えば摩擦ダ
ンパー10等の制振装置を介して連結されて間柱30が
形成されている。そして、この摩擦ダンパー10は上柱
体30aと下柱体30bとの相対向する躯体面でなる取
付面30cに定着されている。
その長手方向が梁行き方向に沿わされ、その高さ方向の
中央に摩擦ダンパー10が介在されている。
a側の基部から間隔を隔てて垂下される2枚の摩擦板1
0aと、その摩擦板10aの間に介在され下柱体30b
側の基部から立設される滑り板10dとがそれらを貫通
するボルト・ナットで締め付けられて形成され、上下の
梁20が水平方向に相対変位することによって、滑り板
10dが摩擦板10a間を摺動し、振動エネルギーを摩
擦熱等に変換して吸収するように形成されている。
よび滑り板10dが梁行き方向に沿わされて間柱30と
平行をなすように配置されている。そして、上側基部の
上端部と下側基部の下端部とには、それぞれ上記梁20
の幅方向の両外側に向かってフランジ部10b、10c
が延出され、上下に位置する取付面30cにそれぞれ当
接されている。このフランジ部10b、10cは上記間
柱30の短手方向となる幅より十分に狭く形成され、摩
擦ダンパー10は間柱30の幅方向中央に配置されてい
る。
は、それらが当接された取付面30cから突設された後
述するPC鋼棒12が挿通される取付孔が形成されてい
る。
フランジ部10b,10cが当接される位置に、摩擦ダ
ンパー10の基部を挟み間柱30の長手方向に沿って、
それぞれ4本づつのPC鋼棒12が突設され、上下の取
付面30cの各PC鋼棒12は互いに相対向され、それ
らの各外周にはねじが形成されている。
ランジ部10b,10cに設けられた取付孔に、上記P
C鋼棒12が挿通され、このPC鋼棒12に定着ナット
14が締め込まれて上下フランジ部10b,10cがそ
れぞれ上下柱体30a,30bに定着されている。この
とき、このPC鋼棒12には摩擦ダンパー10が取り付
けられた状態で、上下柱体30a,30bをPC鋼棒1
2の軸方向に圧縮するようなプレストレスが導入されて
いる。
けは、上下のフランジ部10b,10cが上下柱体30
a,30bにそれぞれ定着されるが、その取り付け方法
は上下の方向が入れ替わるだけで、そのほかは同じであ
るため、下側の取り付け方法について説明する。
に適した取り付け治具26について説明する。
2が結合される板状の緊張具16と、この緊張具16を
引き上げるセンターホールジャッキ24が搭載され、下
柱体30bに載置される座をなす支持台18とで構成さ
れている。
望の剛性を備えた板材で形成されている。この緊張具1
6は、その平面が間柱30の取付面30cと対向するよ
うに配置され、その中央には上記摩擦ダンパー10が入
り込む挿入部16bが形成されている。この挿入部16
bは摩擦ダンパー10の基部外周に近接する矩形状の開
口でなり、緊張具16を間柱30の長手方向に沿って移
動させたときに、摩擦ダンパー10がこの緊張具16の
外側に抜け出るように、間柱30の長手方向に沿う一方
向が開放されている。この挿入部16bの間柱30の幅
方向の両側には、挿入部16bに摩擦板10aを挿入し
たときに、取付面30cから突設しフランジ部10cを
貫通したPC鋼棒12が挿通される挿通孔が設けられて
いる。さらに、その間柱30の幅方向の外側にはそれぞ
れ、後述する支持台18に取り付けられたセンターホー
ルジャッキ24のロッド24aの固定部16aが設けら
れている。
を間柱30の長手方向に延長した長方形状をなし、緊張
具16と同様に所望の剛性を備えた板材でなる支持板1
8aと、上記延長された部分の下面から垂下されてこの
支持板18aを下柱体30b上に載置する脚部18bと
で構成されている。上記支持板18aは、上記緊張具1
6の上方に、その平面が当該緊張具16と対向されて配
置され、緊張具16は、この支持板18aと取付面30
cとの間で上下に移動可能に配置されている。また、上
記支持板18aには、その中央に上記摩擦ダンパー10
が入り込む窓部18cが設けられ、この窓部18cは、
支持板18を上記緊張具16の上に重ね合わせたとき
に、上記挿通孔に挿通されたPC鋼棒12に係止させる
係止ナット22が上方から着脱できるように、上記挿入
部16bより大きく形成されている。また、この窓部1
8cは支持台18を間柱30の長手方向に沿って移動さ
せたときに上記窓部18c内の摩擦ダンパー10が支持
板18aの外側に抜け出るように間柱30の長手方向に
沿って一方向に開放されている。
に緊張具16と重ね合わせたときに、緊張具16のロッ
ド24aの固定部16aにジャッキ24のロッド24a
が垂下される位置に、ジャッキ24の搭載部18dが設
けられている。この搭載部18dは、取り付け治具26
を梁20上に設置したときに、間柱30の幅方向の外側
に配置すると、上下に位置する梁20の間隔に係わら
ず、大型のジャッキを用いることができる。
擦ダンパー10の取り付け方法は、まず摩擦ダンパー1
0の下フランジ部10cの各取付孔に下柱体30bの取
付面30cから突設された各PC鋼棒12をそれぞれ挿
通させつつ摩擦ダンパー10を上柱体30aと下柱体3
0bとの間に設置する。
ら定着ナット14を螺合し、摩擦ダンパー10のフラン
ジ部10cに近接させて仮固定しておく。
方向に移動させつつその挿入部16bに摩擦ダンパー1
0を挿入するとともに、挿通孔に下柱体30bの取付面
30cから突出する各PC鋼棒12を挿通する。その
後、各PC鋼棒12の先端部に係止ナット22を螺合す
る。
移動させつつその窓部18cに摩擦ダンパー10を挿入
する。そして、上記搭載部18dにセンターホールジャ
ッキ24をそれぞれ搭載し、そのロッド24aを垂下さ
せ、下方に位置する緊張具16の固定部16aにそれぞ
れ固定する。
作させることによって、下柱体30bに反力をとって緊
張具16を引き上げ、各PC鋼棒12の先端に螺合させ
た係止ナット22と係合させる。そして、緊張具16を
さらに引き上げることによって各PC鋼棒12に所望の
緊張力を付与する。
固定しておいた上記定着ナット14を締め込んで摩擦ダ
ンパー10を取付面30cに圧着させる。
り外した後に、係止ナット22および取り付け治具26
を取り外す。
摩擦ダンパー10はプレストレスが導入されたPC鋼棒
12によって定着されているので、摩擦ダンパー10を
取付面30cから引き離す外力が作用してPC鋼棒12
が緊張されても、その緊張力は上記プレストレスで相殺
され、間柱30と摩擦ダンパー10の取り付け部分に作
用する応力が緩和される。よって、間柱30には振動エ
ネルギーによってPC鋼棒12に作用する緊張力より小
さな応力が作用する。したがって、単にボルト・ナット
で固定した場合より大きな許容耐力を備えて間柱10を
設置することができ、もってボルト・ナットによる固定
より少ないPC鋼棒12で摩擦ダンパー10を固定する
ことができる。
の取付面30cから突設させたすべてのPC鋼棒12を
1つの緊張具16に結合させ、その緊張具16を引き上
げるので、各PC鋼棒12を同時に緊張させることがで
き、均一のプレスレスを各PC鋼棒12に導入すること
ができる。
てPC鋼棒12を緊張させ、その状態でPC鋼棒12に
摩擦ダンパー10を定着させるので、摩擦ダンパー10
が取り付けられる間柱30に所望の許容耐力を備えるこ
とができるとともに、容易に摩擦ダンパー10を間柱3
0に圧着することができる。
てジャッキ24で引き上げるので、必ずしもPC鋼棒1
2の延長上にセンターホールジャッキ24を配置する必
要がない。よって、高さ方向に長いセンターホールジャ
ッキ24を用いたとしても、そのセンターホールジャッ
キ24を上下柱体30a,30b間の狭い場所を避けて
配置することができる。したがって、間柱30や梁20
の上下方向の間隔に係わらず大型のジャッキを用いて多
数のPC鋼棒12に一度にプレストレスを導入すること
ができる。
支持台18が上下柱体30a,30bに載置され、その
支持台18に搭載されたセンターホールジャッキ24で
PC鋼棒12にプレストレスを導入するので、PC鋼棒
12が突設されている間柱30から直接反力をとること
ができ、当該PC鋼棒12に容易にかつ効率良くプレス
トレスを導入することができる。
の取り付け方法および取り付け治具の他の実施形態を示
し、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。この実施形態は、上下柱
体30a,30bから突設された各PC鋼棒12に同時
にプレストレスを導入して摩擦ダンパー10を定着する
ものである。
形態の緊張具16を2枚用い、支持台18は使用しな
い。この2枚の緊張具16c,16dのうち、上柱体3
0aへの定着に用いる第1の緊張具16cのロッド固定
部16aにはセンターホールジャッキ24の搭載部16
eが設けられている。
0の取り付け方法は、摩擦ダンパー10の上下フランジ
部10b,10cの取付孔に、それぞれ上下柱体30
a,30bから突設されたPC鋼棒12を挿入しつつ摩
擦ダンパー10を上柱体30aと下柱体30bとの間に
設置し、各PC鋼棒12には、定着ナット14を各フラ
ンジ部10b,10cに近接させて仮固定する。
ぞれ1枚ずつそれぞれ上下柱体30a,30bのPC鋼
棒12を挿通して、その挿通されたPC鋼棒12の先端
に係止ナット22を螺合する。そして、第1の緊張具1
6cの上面にセンターホールジャッキ24を載置してロ
ッド24aを垂下させ、このロッド24aを第2の緊張
具16dに固定する。この状態で、センターホールジャ
ッキ24を動作させて、上下に位置する緊張具16c,
16dを相互に近づく方向に移動させ、各PC鋼棒12
の先端に螺合した係止ナット22を介して、各緊張具1
6c,16dと各PC鋼棒12とを係合させる。そし
て、両緊張具16c,16dをさらに移動させて、すべ
てのPC鋼棒12を緊張させる。最後に、仮固定してお
いた定着ナット14を締め込んで摩擦ダンパー10を上
下柱体30a,30bに圧着する。
30cから突設されるPC鋼棒12をそれぞれ各緊張具
16c,16dに結合させ、第1の緊張具16cに反力
をとるセンターホールジャッキ24で第2の緊張具16
dを移動させるので、それらと結合された各PC鋼棒1
2には、同時に同じ緊張力が作用する。したがって、摩
擦ダンパー10を定着する各PC鋼棒12に均一のプレ
ストレスを導入することができる。
スが導入できるので、センターホールジャッキ24や取
り付け治具26の着脱など煩雑な作業が一度で済み、施
工の手間を削減して施工時間を大幅に短縮することがで
きる。さらに、取付面30cに反力をとらないので、P
C鋼棒12に緊張力を導入するにあたって上下間柱30
a,30bに特別な補強を施す必要がなく、無用な手間
がかからないため短時間で施工できる。
ーホールジャッキ24としたが、これに限るものではな
く、また、その設置位置も上柱体30aと緊張具16と
の間または下柱体30bと緊張具16との間にジャッキ
を介在させて、上下柱体30a,30bから緊張具16
を離す方向に作用させても良い。
して摩擦ダンパー10を例にとって説明したが、これに
限るものではない。
振装置はプレストレスが導入されたPC鋼棒によって定
着されているので、単にボルト・ナットで固定した場合
より大きな許容耐力を備えた状態で制振装置を設置する
ことができ、さらには少ないPC鋼棒で制振装置を固定
することができる。
ば、ジャッキによってPC鋼棒に容易に所望のプレスト
レスを導入することができるとともに、一端が躯体面に
当接され、他端にジャッキが搭載された座を用いると、
PC鋼棒に容易にかつ効率良くプレストレスを導入する
ことができる。
それぞれ結合する2つの緊張具を用い、これらを近づけ
ると各躯体面のPC鋼棒を同時に緊張させることができ
るとともに躯体側の補強が必要ないので、施工時間を大
幅に短縮することができる。
形態を示す正面図である。
形態を示す側面図である。
形態を示す平面図である。
施形態を示す側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 建物に設置される制振装置の取り付け構
造において、 上記制振装置を、上記建物の躯体面から突設されてプレ
ストレスが導入されたPC鋼棒に係止させて、上記建物
に定着させたことを特徴とする制振装置の取り付け構
造。 - 【請求項2】 建物に設置される制振装置の取り付け方
法において、 まず、上記建物の躯体面にこれより突設させてPC鋼棒
を設け、 次いで、上記建物の躯体面にPC鋼棒に挿通して制振装
置を設置し、 次いで、上記PC鋼棒に緊張具を結合し、 次いで、該緊張具を移動させることによりPC鋼棒にプ
レストレスを導入し、 その後、PC鋼棒に制振装置を係止させたことを特徴と
する制振装置の取り付け方法。 - 【請求項3】 建物に設置される制振装置の取り付け方
法において、 まず、上記建物の互いに相対向する躯体面に、これらよ
りそれぞれ突出させて一対のPC鋼棒を設け、 次いで、上記建物の躯体面間に、これらPC鋼棒に挿通
して制振装置を設置し、 次いで、これらPC鋼棒それぞれに緊張具を結合し、 次いで、これら緊張具を互いに近づく方向に移動させて
一対のPC鋼棒双方にプレストレスを導入し、 その後、これらPC鋼棒に制振装置を係止させたことを
特徴とする制振装置の取り付け方法。 - 【請求項4】 建物から突設されてプレストレスが導入
されたPC鋼棒に係止されて建物に定着される制振装置
の取り付け治具であって、 建物の躯体面に一端が当接され、他端に上記PC鋼棒に
プレストレスを導入するジャッキが搭載された座と、上
記PC鋼棒に結合され、該ジャッキと連結されて移動さ
れる緊張具とからなることを特徴とする制振装置の取り
付け治具。 - 【請求項5】 建物から突設されてプレストレスが導入
されたPC鋼棒に係止されて建物に定着される制振装置
の取り付け治具であって、 上記建物の互いに相対向する躯体面から突設される一対
のPC鋼棒のうち、一方のPC鋼棒に結合され、上記一
対のPC鋼棒にプレストレスを導入するジャッキが搭載
された第1の緊張具と、他方のPC鋼棒に結合され、上
記ジャッキと連結されて移動される第2の緊張具とから
なることを特徴とする制振装置の取り付け治具。
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---|---|---|---|
JP2000105125A JP3767312B2 (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | 制振装置の取り付け方法及び制振装置の取り付け治具 |
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---|---|---|---|
JP2000105125A JP3767312B2 (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | 制振装置の取り付け方法及び制振装置の取り付け治具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013199776A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Yokogawa Bridge Corp | ダンパーの締め付け装置及びこの装置を用いたダンパーの取り付け方法 |
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2000
- 2000-04-06 JP JP2000105125A patent/JP3767312B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013199776A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Yokogawa Bridge Corp | ダンパーの締め付け装置及びこの装置を用いたダンパーの取り付け方法 |
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