JP2001288001A - 体液漏出防止装置 - Google Patents

体液漏出防止装置

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JP2001288001A JP2000100955A JP2000100955A JP2001288001A JP 2001288001 A JP2001288001 A JP 2001288001A JP 2000100955 A JP2000100955 A JP 2000100955A JP 2000100955 A JP2000100955 A JP 2000100955A JP 2001288001 A JP2001288001 A JP 2001288001A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺体の体液を吸収して膨潤し、体液漏出を封
止する体液漏出防止剤が、遺体の体液漏出部分に確実に
導入され、その位置で安定してゲル化される体液漏出防
止装置を得る。 【解決手段】 使用時には、容器内の体液漏出防止剤に
蓄圧体から圧縮ガスと水分を加えられ、供給管を通って
遺体に導入され、使用しない状態では、体液漏出防止剤
は容器内に微粉末の状態で保持され、水分と混ざり合わ
ないようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遺体からの体液漏
出を防止するために、遺体の孔部に装填される体液漏出
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体は、死亡後に胃液、肺液、腹水など
の体液を漏出させることがある。このため、例えば病院
では、死亡確認後、遺体の口、鼻等にガーゼ、脱脂綿等
を装填し、体液の漏出を防ぐことが行なわれている。
【0003】また、高吸水性の樹脂粉末を口、鼻、耳、
咽喉などに装填することが知られている。
【0004】例えば、特開平7−265367号公報で
は、安定化二酸化塩素を含む吸水性樹脂粉末を咽喉には
粉末のまま、耳孔、鼻孔には水溶性シートに包んで使用
することが知られている。
【0005】また、特開平10−298001号公報の
ように、注射器を使って口、鼻、耳に高吸水性樹脂粉末
を装填することが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に行なわれてい
る遺体の口、鼻等にガーゼ、脱脂綿等を装填する方法で
は、漏出体液が多い場合には、ガーゼ、脱脂綿等では不
十分であって、対外に漏れ出たりしている。また新しい
ガーゼ、脱脂綿等と交換する必要があり、煩わしいだけ
でなく、遺体体液を介して病原菌が感染する危険性があ
り、交換時にはその周辺に漏出体液の悪臭が残るなどの
問題がある。
【0007】特開平7−265367号公報のように咽
喉部に上記樹脂粉末を装填しようとしても、装填するた
めの手段がなくては、咽喉部までに装填することが困難
である。
【0008】特開平10−298001号公報では、出
来るだけ流動性を確保するために、高吸水ポリマの微粉
末を使用することを述べている。しかし、鼻孔や耳孔の
入口部分に入れるのであれば、この公報のように微粉末
を注射器のようなシリンダで投入しても充填できるが、
奥までは充填できない。特に、奥まで充填するために、
急速にシリンダを動かすと、先端から出る微粉末が飛び
散るだけで、かえって遺体周辺を汚すだけである。
【0009】即ち、特開平7−265367号公報や特
開平10−298001号公報のように粉末をそのまま
遺体に充填する方法では、粉末を押圧しても粉末自体の
密度が上がるだけで、充填器内をスムーズに流れないの
で、シリンダを使用しても充填することが困難である。
また、飛び出る粉末が拡散するので、粉末を固めて栓を
したい所に粉末を留めることが困難であり、場合によっ
ては、遺体外に出て遺体周辺を汚す恐れがある。さら
に、粉末をそのまま遺体に装填する場合には、体液の少
ない遺体に対しては微粉末がこぼれ出るか又はゲルが溶
けて漏れ出る可能性がある。
【0010】粉末をそのまま遺体に装填するだけではう
まくいかないので、実際の現場では、相変わらずガーゼ
や脱脂綿で応急処置しているだけであり、ガーゼや脱脂
綿に代わる体液漏出技術の実現が強く望まれている。
【0011】本発明の第1の目的は、微粉末をそのまま
遺体に充填するだけでは、遺体の体液漏出を防止できな
いことに着目して、体液漏出防止剤に少し液体を加えて
遺体に充填するようにしたものである。特に、使用時に
体液漏出防止剤に水分を加えられるが、使用しない状態
では、体液漏出防止剤は微粉末の状態で保持され、水分
と混ざり合わないようにしてあることを特徴とする。
【0012】第2の目的は、充填時、体液漏出防止剤に
水分を加えるとともに、圧縮ガスを利用して充填するこ
とにより、体液漏出防止剤がスムーズに充填されるよう
にしたことを特徴とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、内部に噴出ガスと液体とを
含有し、噴出口を備えた蓄圧体と、体液漏出防止剤を内
蔵し、入口部と出口部の開口部を備え、入口部が上記噴
出口と接続可能な容器と、上記容器の出口部に一端部が
接続可能で、他端部に注入孔が形成された供給管を備
え、上記容器の入口部と噴出口との間に、容器内部の体
液漏出防止剤用の第1仮封止機構を有し、上記容器の出
口部または供給管に容器内部の体液漏出防止剤用の第2
仮封止機構を有する構成である。この構成では、不使用
時には容器内の体液漏出防止剤が漏れ出ることなく、使
用時には蓄圧体の液とガスにより容器内の体液漏出防止
剤が供給管からスムーズに遺体に導入される。
【0014】請求項2の発明では、内部に噴出ガスと液
体とを含有し、噴出口を備えた蓄圧体と、体液漏出防止
剤を内蔵し、両端に開口部を備え、一方の開口部が上記
噴出口と接続可能な容器と、上記容器の出口部に一端部
が接続可能な供給管を備え、上記供給管の他端部には、
前部及び横部に注入孔が形成されている構成である。こ
の構成では、前部及び横部の注入孔から体液漏出防止剤
が注入されるので、一部の注入孔が詰まるか若しくは通
りにくくなっていても遺体の必要個所に体液漏出防止剤
が導入される。
【0015】請求項3の発明では、上記供給管の前部が
先細になっているので、遺体の孔部に対して挿入し易い
とともに上記供給管で孔部周辺を傷つけることが防げ
る。
【0016】請求項4の発明では、上記供給管の横部に
形成される注入孔は、異なる方向に向けて複数設けられ
ているので、一部の注入孔が詰まるか若しくは通りにく
くなっていても遺体の必要個所に体液漏出防止剤が導入
される。特に供給管を鼻孔から入れて、咽喉部に体液漏
出防止剤を導入してゲル化する場合に好適である。
【0017】請求項5の発明では、上記供給管は鼻から
咽喉部に挿入される挿入管であって、挿入管には、この
先端部が咽喉部に達する長さに対応する部分を示すマー
クが設けられているので、操作する人によるばらつきを
防止できる。また、挿入管が違った部分に導かれた場合
もこの目印で憶測できる。
【0018】請求項6の発明では、上記マークが挿入管
の外周に設けられたストッパーを有するので、ストッパ
ーにより、挿入管の挿入しすぎや挿入不足等のばらつき
を防止できるとともにを鼻孔に安定して装着できるの
で、後の作業が楽に行なえる。
【0019】請求項7の発明では、挿入管の内径が2〜
8ミリメートルであり、挿入管を鼻孔に挿入でき、体液
漏出防止剤を注入できる大きさである。請求項8の発明
では、挿入管の内径が4〜6ミリメートルであり、より
好ましい大きさである。
【0020】請求項9の発明では、蓄圧体には噴出ガス
と液体とが1:1〜5の容量割合で含有されているので、
使用時に、体液漏出防止剤が供給管内をスムーズに流れ
るとともに、遺体の所定位置でゲル化して体液の漏出を
効果的に防止できる。
【0021】請求項10の発明では、上記液体は殺菌液
と水分とが1:2〜6の容量割合で含有されているの
で、さらに遺体からの菌汚染を未然に防止できる。
【0022】請求項11の発明では、体液漏出防止剤が
両親媒性ゲルの粉末または微粒子であるので、胃酸など
の強酸性体液や胆汁などのアルカリ性体液を含んでいて
も、ゲル状態を維持できる。
【0023】請求項12の発明では、両親媒性ゲルがジ
メチルアクリルアミドを主成分とするので、遺体内でゲ
ル化した後、イオン性ポリマに比べて長期間安定してゲ
ル状態を維持できる。
【0024】請求項13の発明では、上記第1仮封止機
構が、上記容器の一方の開口部に設けられた多孔質体も
しくは薄膜からなり、上記第2仮封止機構が、上記容器
の他方の開口部に設けられた取外し可能な蓋部材とU字
状もしくはO字状に形成された供給管からなるので、不
使用時は容器内の体液漏出防止剤が不用意に漏れ出るこ
とを防止できるとともに、使用時には体液漏出防止剤が
ガスと液体とによって供給管から注入される。特に、供
給管を別部品としているので、供給管と蓄圧体をコンパ
クトに収納でき、持ち運びに便利である。
【0025】請求項14の発明では、体液漏出防止剤の
供給スピードは2〜10ml/secであるので、供給
管から噴出した時に撒き散ることなく、かつ遺体の所定
部分にまとまって注入される。特に、鼻孔から咽喉部に
注入する場合には請求項15の範囲のスピードが効果的
である。
【0026】請求項16の発明では、上記容器の開口部
と上記蓄圧体の噴出口との間に蛇腹状の接続管が設けら
れており、蓄圧体と容器との傾きに少し自由度があるの
で、遺体の姿勢により、注入個所のスペースに余裕がな
い場合でも、楽に作業が出来る。
【0027】請求項17の発明では、上記容器の出口部
には体液漏出防止剤の漏出防止用のキャップが取り外し
可能に取付けられており、上記供給管の一端部には、上
記容器の出口部が挿入可能な中空段部が形成され、上記
段部に上記段部と上記容器の出口部との間でシールする
シール部材が配置されている構成である。この構成で
は、容器の出口と供給管の一端部とをワンタッチで確実
に接続できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0029】図1は、本発明にかかわる体液漏出防止装
置を遺体の鼻から挿入し、咽喉部で体液漏出を防止する
場合の実施例である。蓄圧体1は、内部に噴出ガスと液
体とを含有し、上部に噴出口2を備えている。押圧部材
3は、噴出口2を押圧する押圧部4、一端が噴出口2に
接続され、他端が外部に接続される連通ダクト5及び蓄
圧体上部に嵌合する嵌合部6を有する。押圧部材3に
は、不用意に押圧部4が押圧されるのを防止するため
に、蓋部材7が被されている。
【0030】容器8は、体液漏出防止粉末9を内蔵した
本体10とこの本体10の両端に入口部11と出口部1
2を備えた細長いカプセル形状からなっている。容器の
入口部11には、第1仮封止機構としてのスポンジ状の
栓13が配置されており、連通ダクト5の他端に接続さ
れている。スポンジ状の栓13は、容器8の入口部11
を下に向けた時に、体液漏出防止粉末9が連通ダクト
5、噴出口2に流れ出るのを防止し、かつ蓄圧体1のガ
スが通過できる多孔体となっている。この栓13は蓄圧
体1のガスが通過する時には、外れて容器本体10内に
持ち込まれるようになっていても良い。この実施例で
は、扱いやすいのでスポンジ状の栓としたが、スポンジ
の栓に限らず、上記機能を果たせば良いものである。例
えば、薄膜、ワンウエイ弁でも良い。
【0031】容器8の入口部12と連通ダクト5との間
には。蓄圧体1に対して容器8の向きの自由度を確保す
るために、蛇腹管14が設けられている。
【0032】容器8の出口部12は先細に形成され、そ
の先細部には、容器8の出口部12を下に向けた時に、
体液漏出防止粉末9が流れ出るのを防ぐために、ゴム製
の保護キャップ15が被せられている。
【0033】供給管は鼻に挿入される細長いパイプ状の
挿入管16からなり、中間部分16aが1回転してい
る。その一端には容器の出口部12との接続部17が形
成され、他端には注入孔18が形成されている。接続部
17には、容器8の出口部12に外挿される外挿管部1
9が形成され、外挿管部19の段部にパッキン20が配
置され、外挿管部19の先端には接続時の嵌合をしやす
くするために溝19aが設けられている。この溝19a
は、容器8の出口部12に設けても良い。
【0034】使用時には、容器8の出口部12の保護キ
ャップ15をはずし、挿入管16の外挿管部19に出口
部12をその先端がパッキン20に当たるまで差し込
む。これにより、容器8と挿入管16が接続される。保
護キャップ15が外されるので、容器8の出口部12を
下に向けた時に、容器12内の体液漏出防止粉末9が挿
入管16内に流れ込むが、中間部分16aが1回転してい
るので、挿入管16から外部に体液漏出防止粉末9が流
れ出ることはない。
【0035】この実施例では、容器8と挿入管16を接
続してない時は保護キャップ15により、接続した時は
挿入管16の1回転した部分16aにより第2仮封止機
構を構成している。第2仮封止機構の構成は、この実施
例に限られるものではなく、例えば、入口部11と同様
にスポンジ状の栓13を設けたり、薄膜、ワンウエイ弁
を設けても良い。このような栓を設けた場合には、不用
意に体液漏出防止粉末9が流れ出ることはないので、敢
えて挿入管16の中間部に1回転した部分16aを設けな
くても良い。また、この実施例のように容器8と挿入管
16を使用時に接続するのではなく、容器8と挿入管1
6を一体的に構成したものを用意してあっても良い。
【0036】図2に示すように、挿入管16の他端に形
成された注入孔18は、鼻穴の内壁を傷つけないように
先細に形成されている。この注入孔18は、先端に形成
した第1注入孔18aと側部に形成した4つの第2封入
孔18bからなる。第2注入孔18bは向き合った2つの
孔を90°ずつ位相をずらして設けた円形の孔である。
第1注入孔18aと第2注入孔18bは、どれかの注入孔
が塞がれても、他の注入孔から体液漏出防止粉末9が咽
喉部に導入されるように設けられている。
【0037】したがって、この目的を外れないかぎり、
第2注入孔18bは4つに限られるものではなく、また
位置や形状も上記実施例に限られるものではない。
【0038】挿入管16の途中にはマーク21が設けら
れている。このマーク21は、挿入管16の注入孔18
が咽喉部に達したか否かの目印である。
【0039】挿入管16は、内径が大きいと体液漏出防
止粉末9が流れ易いが、挿入管16を鼻の穴に挿入する
ことが困難となる。また、内径が小さいと、鼻の孔に挿
入管16を挿入し易いが、体液漏出防止粉末9が流れに
くなり、場合によっては、詰まることもある。そのた
め、いろいろの径の管をテストした結果、挿入管の内径
は2〜8ミリメートルであり、好ましくは4〜6ミリメ
ートルであった。その場合、外径は内径プラス1ミリメ
ートルまでのものが良かった。
【0040】蓄圧体1に入れる噴出ガスと液体との割合
は、液体が少なすぎると体液漏出防止剤9がスムーズに
挿入管16内を流れないとともに、体液が多くない遺体
の場合に体液漏出防止剤9が咽喉部でゲル化しないで、
鼻孔から漏出する場合があった。液体が多すぎると容器
8内または挿入管16内でゲル化が進み、挿入管16内
で詰まる場合があった。テスト結果、噴出ガスと液体と
の割合が1:1〜5の容量割合、特に1.5〜3の割合が
良かった。
【0041】また、遺体からの菌汚染の心配があり、殺
菌剤を体液漏出防止剤9とともに導入することが好まし
い。本実施例では、テストした結果、上記液体には殺菌
液と水分とを1:2〜6の容量割合としたものが良かっ
た。
【0042】体液漏出防止剤9としては、高吸水ポリマ
が知られている。本発明では、この知られた材料を使用
しても良い。しかし、両親媒性ゲルの粉末または微粒
子、特にジメチルアクリルアミドを主成分とする両親媒
性ゲルの粉末を使用すると、体液を吸収してゲル化する
だけでなく胃液や胆汁を含む体液に対してもゲル状態を
維持できた。
【0043】噴出ガスの吐出圧力が弱いと体液漏出防止
剤が遺体に導入されず、逆に圧力が高いと、ガスが鼻孔
から噴出し、体液も漏出ケースもあった。したがって、
ガスの吐出圧力を調整することも必要であるが、体液漏
出防止剤の供給スピードが、2〜10ml/secとな
るようにした。特に、4〜8ml/secに調整する
と、体液漏出防止剤がスムーズに鼻孔から咽喉部に供給
されるとともに、ガスや体液の漏出もなかった。
【0044】この実施例の操作を説明する。
【0045】蓄圧体1が一体になった容器8の出口部1
2を上に向けて、容器8内の体液漏出防止剤9が漏れ出
ないように維持して、保護キャップ15を取り外す。そ
して、この出口部12に挿入管16の外挿管部19を接
続する。その後、挿入管16を遺体の鼻孔から挿入す
る。場合によっては、挿入管16に油脂、ゼリー、グリ
セリン等の潤滑剤を塗り、挿入し易くしても良い。
【0046】挿入管16のマーク21が鼻先になったら
挿入を止める。そして、蓄圧体1の蓋部材7を取り外
し、押圧部4を押すと、蓄圧体1のガスと液体が体液漏
出防止剤9を内蔵する容器8に送られるとともに、これ
らの混在物が挿入管16を通って先端の注入孔18から
咽喉部に注入される。先端の第1注入孔18aと側部の
第2注入孔18bから注入されるので、どれかの注入孔
が詰まっているか若しくは出にくい場合でも咽喉部に速
やかにかつ撒き散らすことなく、集中的に導入される。
【0047】第3図は、挿入管16にマーク21の代わ
りにストッパー22を形成したものである。ストッパー
22であれば、挿入者により挿入位置がバラツクことを
防げるとともに挿入管16が鼻で支えられ、挿入管16
の位置が安定するので、体液漏出防止剤9を封入する場
合に作業が楽であり、誰でも同じように扱える。
【0048】蓄圧器1に入れる圧縮ガスはジメチルエー
テル、ブタン、プロパン、窒素、二酸化炭素等が使われ
る。
【0049】鼻孔から導入し、咽喉部を封止する実施例
で本発明を説明したが、遺体の口腔、鼻孔そのもの、耳
孔、尿道、肛門、女性の膣に適用しても良い。また、事
故や手術後の遺体の傷口や開口部分にも適用しても良
い。
【0050】
【発明の効果】本発明では、体液漏出防止剤に少し液体
を加えて遺体に充填するようにしたものであり、特に、
使用時に体液漏出防止剤に水分を加えられるが、使用し
ない状態では、体液漏出防止剤は微粉末の状態で保持さ
れ、水分と混ざり合わないようにしてある。したがっ
て、不使用時に水分と体液漏出防止剤が不用意に混ざり
合うことなく、かつ使用時には、水分と圧縮ガスにより
体液漏出防止剤を遺体に注入できるので、体液漏出防止
剤が供給管内をスムーズに流れて、遺体に導入される。
【0051】挿入管の先端を先細にした場合には、遺体
への挿入時に先端で遺体を傷つけることがなく、挿入管
の前部と横部に注入孔を形成したので、一部の注入孔が
詰まっても注入できる。
【0052】挿入管の先端部が咽喉部に達する長さに対
応する部分にマークが設けられているので、作業者によ
る挿入作業のばらつきが防止できる。ストッパを設けた
場合には、挿入管及び容器が鼻の穴に安定して保持され
るので、蓄圧器を使って体液漏出防止剤を注入する時に
作業が安定して行なえる。
【0053】体液漏出防止剤として両親媒性ゲルの粉末
を使用した場合には、遺体に導入された両親媒性ゲルの
粉末が体液によりゲル化して体液漏出を防止できるとと
もに、水不溶性であるので、長期間遺体を放置しておい
ても、体液や湿気に対して溶け出すことなく、ゲル状態
を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる体液漏出防止装置の全体概略
図を示す。
【図2】供給管の先端拡大図を示す。
【図3】供給管に設けたストッパーの拡大図を示す。
【符号の説明】
1 蓄圧体 2 噴出口 3 押圧部材 4 押圧部 5 連通ダクト 6 嵌合部 7 蓋部材 8 容器 9 体液漏出防止剤 10 本体 11 入口部 12 出口部 13 栓 14 蛇腹管 15 保護キャップ 16 挿入管 17 接続部 18 注入孔 19 外挿管部 20 パッキン 21 マーク 22 ストッパ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に噴出ガスと液体とを含有し、噴出
    口を備えた蓄圧体と、 体液漏出防止剤を内蔵し、入口部と出口部の開口部を備
    え、上記入口部が上記噴出口と接続可能な容器と、 上記容器の上記出口部に一端部が接続可能で、他端部に
    注入孔が形成された供給管とを備え、 上記容器の上記入口部と上記噴出口との間に、容器内部
    の上記体液漏出防止剤の第1仮封止機構を有し、 上記容器の上記出口部または上記供給管に容器内部の上
    記体液漏出防止剤の第2仮封止機構を有することを特徴
    とする体液漏出防止装置。
  2. 【請求項2】 内部に噴出ガスと液体とを含有し、噴出
    口を備えた蓄圧体と、 体液漏出防止剤を内蔵し、入口部と出口部の開口部を備
    え、上記入口部が上記噴出口と接続可能な容器と、 上記容器の上記出口部に一端部が接続可能な供給管を備
    え、 上記供給管の出口部には、前部及び横部とに注入孔が形
    成されていることを特徴とする体液漏出防止装置。
  3. 【請求項3】 上記供給管の上記前部注入孔は先細にな
    った先端部に開口していることを特徴とする請求項2記
    載の体液漏出防止装置。
  4. 【請求項4】 上記供給管の上記横部に形成される注入
    孔は、異なる方向に向けて複数形成されていることを特
    徴とする請求項2または3記載の体液漏出防止装置。
  5. 【請求項5】 上記供給管は鼻から咽喉部に挿入される
    挿入管であって、 上記挿入管には、この先端部が咽喉部に達する長さに対
    応する部分を示すマークが設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の体液漏出防止
    装置。
  6. 【請求項6】 上記マークは挿入管の外周に設けられた
    ストッパーを有することを特徴とする請求項5記載の体
    液漏出防止装置。
  7. 【請求項7】 挿入管の内径が2〜8ミリメートルであ
    ることを特徴とする請求項5または6記載の体液漏出防
    止装置。
  8. 【請求項8】 挿入管の内径が4〜6ミリメートルであ
    ることを特徴とする請求項5または6記載の体液漏出防
    止装置。
  9. 【請求項9】 蓄圧体には噴出ガスと液体とが1:1〜5
    の容量割合で含有されていることを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれかに記載の体液漏出防止装置。
  10. 【請求項10】 上記液体は殺菌液と水分とが1:2〜
    6の容量割合で含有されていることを特徴とする請求項
    9記載の体液漏出防止装置。
  11. 【請求項11】 体液漏出防止剤が両親媒性ゲルの粉
    末または微粒子であることを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載の体液漏出防止装置。
  12. 【請求項12】 両親媒性ゲルがジメチルアクリルアミ
    ドを主成分とすることを特徴とする請求項11記載の体
    液漏出防止装置。
  13. 【請求項13】 上記第1仮封止機構が、上記容器の入
    口部に設けられた多孔質体もしくは薄膜からなり、 上記第2仮封止機構が、上記容器の出口部に設けられた
    取外し可能なキャップとU字状もしくはO字状に形成さ
    れた供給管からなることを特徴とする請求項1ないし1
    2のいずれかに記載の体液漏出防止装置。
  14. 【請求項14】 体液漏出防止剤の供給スピードは2〜
    10ml/secであることを特徴とする請求項1ない
    し13のいずれかに記載の体液漏出防止装置。
  15. 【請求項15】 体液漏出防止剤の供給スピードは4〜
    8ml/secであることを特徴とする請求項14記載
    の体液漏出防止装置。
  16. 【請求項16】 上記容器の入口部と上記蓄圧体の噴出
    口との間に蛇腹状管部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし15のいずれかに記載の体液漏出防止
    装置。
  17. 【請求項17】 上記容器の出口部には体液漏出防止剤
    の漏出防止用の保護キャップが取り外し可能に取付けら
    れており、 上記供給管の一端部に、上記容器の出口部に外挿可能な
    中空段部が設けられ、 上記段部に上記段部と上記容器の出口部との間でシール
    するシール部材が配置されていることを特徴とする請求
    項1ないし16のいずれかに記載の体液漏出防止装置。
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