JP2001287974A - ガラス固化性組成物およびガラス固化物 - Google Patents

ガラス固化性組成物およびガラス固化物

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JP2001287974A JP2000046050A JP2000046050A JP2001287974A JP 2001287974 A JP2001287974 A JP 2001287974A JP 2000046050 A JP2000046050 A JP 2000046050A JP 2000046050 A JP2000046050 A JP 2000046050A JP 2001287974 A JP2001287974 A JP 2001287974A
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sodium
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Tadashi Inaguma
唯史 稲熊
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Tokai Concrete Industries Co Ltd
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TOKAI CONCRETE IND CO Ltd
Tokai Concrete Industries Co Ltd
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    • C04B28/26Silicates of the alkali metals

Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な水硬性を示すガラス固化性組成物、およ
び優れた強度を有する固化物を提供すること。 【解決手段】ガラス廃材粉砕品にアルカリ刺激剤を配合
することによって、水硬性を有するガラス固化性組成物
を得ることができ、このガラス固化性組成物を水と混錬
し、養生硬化するとにより、優れた強度を有するガラス
固化物を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス固化性組成
物およびガラス固化物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境への配慮から、さまざま
な廃棄物の再資源化への要望が高まっている。廃棄物の
うちガラス瓶は、再利用率の高い製品として評価されて
おり、洗浄して再利用されるほか、カレットと呼ばれる
破砕物とされる。この破砕物は溶融されて再度ガラス瓶
の原料となるほか、人工大理石の原料、道路舗装等に利
用されている。
【0003】ところが、無色と茶色以外に着色された、
いわゆる色びんは、多種類の色調のものが存在し、それ
らを完全に分別して破砕することは困難である。多種類
の色調が混ざったガラス破砕物をガラス溶解釜に投入す
ると、全体が黒く着色し、リサイクル用途を見出すこと
が困難になる。そのため、色びんから作られた破砕物
は、埋め立てや道路舗装など、その用途や再資源化率に
限界があった。特に近年には、輸入ワインブーム等によ
り、色びんの廃棄量が増大傾向にあり、その新規な利用
途開発が望まれていた。
【0004】ところで、WO97/07072公報に
は、高炉水砕スラグ、下水汚泥焼却溶融スラグ、または
ゴミの焼却溶融スラグ(以下には、「広義のガラス」と
言うことがある。)に、アルカリ性刺激剤を配合するこ
とにより、セメントに混合して硬化させることができる
技術が開示されている。ここに、高炉水砕スラグとは、
銑鉄製造工程で生じるスラグであり、主に二酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、及び酸化カルシウムの3成分か
らなっている。この高炉水砕スラグは、高炉で溶融され
た後に急冷して製造されるものであり、急冷により結晶
化せず、ほとんどがガラス状態となっている。このた
め、高炉水砕スラグは水和により硬化する、いわゆる水
硬性をもつといわれている。この高炉水砕スラグの硬化
は、CaO−SiO−HO系のゲルをつくって安定
化することによって起こるものであることが示唆されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術を「狭義のガラス」(例えば、通常のソーダ石灰ガ
ラス等)に対して、そのまま応用することは、考えがた
いものであった。すなわち、「広義のガラス」であるス
ラグにおいては、通常のソーダ石灰ガラスよりも二酸化
ケイ素が少なくガラス構造が不安定になりやすい上に、
酸化ナトリウムや酸化カリウム、酸化カルシウム、アル
ミナ、酸化マグネシウムのような修飾酸化物が多く含ま
れている。さらに、スラグには、「狭義のガラス」には
ほとんど含まれておらず、ガラス構造を更に不安定化さ
せると考えられる鉄分・リン酸・酸化マンガン・イオウ
・チタニア等が多く含まれている。そして、それらの構
造不安定化物がスラグ中のガラス構造の中に入ることに
より、ガラス形成酸化物であるシリカの結合鎖が、より
いっそう鎖構造を乱されるため、「狭義のガラス」の構
造では考えられないような不安定なガラス構造となって
いる。
【0006】このため、スラグにアルカリ性の材料を組
み合わせてやると、スラグは容易に浸食され、スラグ構
成成分であるシリカ、アルミニウム、マグネシウム、
鉄、リン等のイオンや化合物が溶出するとともに、水和
物を形成し硬化するものと考えられていた。つまり、ス
ラグの反応性は、「通常の窓ガラス等のガラス構造では
考えられないような不安定なガラス構造、いわゆる、
“活性化され非常に反応性の高い”状態となっている」
ことに由来するものであると考えられていた。
【0007】このため、上記の文献をそのまま「狭義の
ガラス」に応用し得ることは、ガラスの性質を熟知して
いる当業者においては一考もされていなかったのであ
る。本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであ
り、ガラス破砕物を含有する、良好な水硬性を有するガ
ラス固化性組成物および優れた強度を有するガラス固化
物を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、廃棄ガラス
の新規な利用途を開発すべく鋭意研究してきたところ、
全く意外にも、ガラス破砕物にアルカリ性刺激剤を配合
することにより、良好な水硬性を示す固化性組成物が得
られることを見出した。さらに、この固化性組成物を水
とともに混錬養生することにより、優れた強度を有する
固化物が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明はガラス破砕物およびアルカリ
性刺激剤を含有することを特徴とするガラス固化性組成
物、および前記ガラス固化性組成物および水を含む混合
物が硬化してなるガラス固化物である。
【0009】本発明に用いられるガラス破砕物は、ガラ
ス瓶やガラス窓等に通常に用いられるソーダ石灰ガラス
である。その組成は二酸化ケイ素70〜75重量%、酸
化カルシウム10〜12重量%、酸化ナトリウム12〜
14重量%、およびその他の成分となっており、その他
の成分としては、例えば酸化アルミニウム,酸化鉄,二
酸化チタン,酸化マグネシウム,酸化ナトリウム,酸化
カリウム,三酸化硫黄等が含まれていてもよい。また着
色剤等が含まれていてもよい。本発明に用いられるガラ
ス破砕物の形状は特に限定されないが、粉末状、粒状、
塊状のものが好ましく、粉末状がより好ましい。また、
粉末度は1500cm 2/g以上であることが好まし
い。なお、粉末度とは、JIS A 5201に規定さ
れた粉末度試験の比表面積試験により測定されたものと
する。
【0010】本発明に用いられるアルカリ性刺激剤とし
ては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化
物、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩から選ば
れる1種又は2種以上が挙げられる。アルカリ金属水酸
化物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム等が挙げられ、アルカリ土類金属水酸化物と
しては、水酸化マグネシウム等が挙げられる。アルカリ
金属塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ
酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、アルミン酸ナトリウ
ム、アルミン酸カリウム等が挙げられ、アルカリ土類金
属塩としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が
挙げられる。なかでも水酸化ナトリウム、アルミン酸ナ
トリウム、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどを使
用することにより、良好な硬度を有するガラス固化物を
生成しうる。また、ポルトランドセメントも少量のアル
カリケイ酸塩、アルミノケイ酸塩を含み、また、その水
和により、水酸化カルシウムも生成することから、アル
カリ性刺激剤となり得る。ここでポルトランドセメント
は普通ポルトランドセメントに限定されず、早強型や低
発熱タイプのものも使用可能である。
【0011】本発明において、ガラス破砕物とアルカリ
性刺激剤との適正混合割合は、用いるアルカリ性刺激剤
の種類により変動し、特に限定するものではないが、好
ましくは、ガラス破砕物100重量部に対して0.1〜
70重量部である。この範囲より低濃度ではガラス固化
組成物が充分に硬化せず、上限濃度以上加えても生成す
る固化物の強度増大が大きくは変化しないからである。
また、例えばアルカリ性刺激剤として水酸化ナトリウム
を用いる場合は、ガラス破砕物100重量部に対して、
0.01〜30重量部程度であればよく、0.1〜10
重量部が好ましい。アルカリ性刺激剤としてアルミン酸
ナトリウムを用いる場合は、ガラス破砕物100重量部
に対して、0.01〜50重量部程度であればよく、
0.1〜30重量部であることが好ましい。アルカリ性
刺激剤としてケイ酸ナトリウムを用いる場合は、ガラス
破砕物100重量部に対して、0.01〜60重量部程
度であればよく、0.1〜30重量部であることが好ま
しい。アルカリ性刺激剤として炭酸ナトリウムを用いる
場合は、ガラス破砕物100重量部に対して、0.01
〜40重量部程度であればよく、0.1〜20重量部で
あることが好ましい。
【0012】ポルトランドセメント組成物をアルカリ性
刺激剤として用いる場合は、ポルトランドセメント自体
はアルカリと水酸化カルシウム供給源となり、上記アル
カリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物の併用と考え
られるとともに、ポルトランドセメント自体も硬化性を
有するため、硬化体を得るためのポルトランドセメント
の上限というようなことはなく、多量に混合することも
可能である。ただ、ガラス破砕物とポルトランドセメン
トを混合使用することは、いわゆる混合セメント組成物
であり、その場合の混合割合は、一般的にポルトランド
セメント100重量部に対してガラス破砕物0.1〜6
0重量部程度が好ましい。
【0013】また、本発明のガラス固化性組成物には、
上記のガラス破砕物、アルカリ性刺激剤およびアルミニ
ウム粉末以外に、他の材料を配合することもできる。そ
のような材料としては、例えば三酸化硫黄、高炉スラ
グ、フライアッシュ等が挙げられる。本発明のガラス固
化性組成物には、通常強度発現に効果の大きいと考えら
れるケイ酸カルシウム水和物を良好に形成させるという
観点から、二酸化ケイ素、酸化カルシウム等の材料を追
加調整してもよい。また、その他の成分を添加してもよ
い。
【0014】本発明のガラス固化性組成物は、前述の如
く、良好な水硬性を有するので、水と混合するのみで優
れた強度を有するガラス固化物とすることができる。よ
り具体的には前記ガラス固化性組成物に水を混合し、養
生硬化させることにより、優れた強度を有するガラス固
化物を得ることができる。また、前記ガラス固化性組成
物に水及び骨材を混合し、養生硬化させることによって
もガラス固化物を得ることができる。養生手段として
は、特に制限されないが、60〜80℃、16〜64時
間程度が好ましい。また骨材としては、通常のコンクリ
ート、モルタル、ブロック製品、建材等に使用される骨
材、例えば砂、砂利、砕石、軽量骨材等を用いることが
できる。
【0015】
【発明の作用、および発明の効果】本発明によれば、ガ
ラス破砕物およびアルカリ性刺激剤を含有する、良好な
水硬性を示すガラス固化性組成物が提供される。本発明
のガラス破砕物およびアルカリ性刺激剤を含有するガラ
ス固化性組成物によれば、優れた強度を有するガラス固
化物が提供される。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0017】実施例1−1 瓶ガラスおよび窓ガラス等のソーダ石灰ガラス廃材を破
砕した後、ボールミルにて粉砕し、粉末度2100cm
2/gとした粉末1000重量部に、アルカリ性刺激剤
として水酸化ナトリウムを50重量部、水367.5重
量部を加えた。次に、これら材料をホバートミキサーに
て2分間混連し、直径5cm、高さ10cmの円柱型枠
を用いて成形した。この際、練り上がり状態により必要
に応じてテーブルバイブレーターにより振動を与えなが
ら成形し、供試体を作成した。この供試体を、50℃に
セットした恒温恒湿槽内に置き、相対湿度98%の条件
で、50℃から80℃まで約20分かけて昇温し、80
℃の保持時間(養生時間)が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0018】実施例1−2 実施例1−1のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品を用い、水
酸化ナトリウムを100重量部、水を385重量部とし
た他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様
に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0019】実施例1−3 実施例1−1のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品を用い、水
酸化ナトリウムを150重量部、水を402.5重量部
とした他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で
同様に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、
および64時間の試料を得た。
【0020】実施例1−4 実施例1−1のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品を用い、水
酸化ナトリウムを200重量部、水を420重量部とし
た他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様
に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0021】実施例2−1 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにアルミ
ン酸ナトリウムを100重量部、水を330重量部とし
た他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様
に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0022】実施例2−2 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにアルミ
ン酸ナトリウムを200重量部、水を420重量部とし
た他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様
に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0023】実施例2−3 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにアルミ
ン酸ナトリウムを300重量部、水を455重量部とし
た他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様
に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0024】実施例2−4 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにアルミ
ン酸ナトリウムを400重量部、水を490重量部とし
た他は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様
に行い、80℃の養生時間が16時間、32時間、およ
び64時間の試料を得た。
【0025】実施例3−1 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにケイ酸
ナトリウムを100重量部、水を275重量部用いた他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0026】実施例3−2 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにケイ酸
ナトリウムを200重量部、水を300重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0027】実施例3−3 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにケイ酸
ナトリウムを300重量部、水を325重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0028】実施例3−4 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりにケイ酸
ナトリウムを400重量部、水を350重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0029】実施例4−1 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに炭酸ナ
トリウムを100重量部、水を330重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0030】実施例4−2 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに炭酸ナ
トリウムを200重量部、水を360重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0031】実施例4−3 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに炭酸ナ
トリウムを300重量部、水を390重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0032】実施例4−4 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに炭酸ナ
トリウムを400重量部、水を420重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0033】実施例5−1 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化
カルシウムを150重量部、水を450重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0034】実施例5−2 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化
カルシウムを200重量部、水を450重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0035】実施例5−3 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに水酸化
カルシウムを250重量部、水を450重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0036】実施例6−1 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに硫酸カ
ルシウムを100重量部、水を400重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0037】実施例6−2 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに硫酸カ
ルシウムを200重量部、水を400重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0038】実施例6−3 前記実施例1−1の水酸化ナトリウムの代わりに硫酸カ
ルシウムを300重量部、水を400重量部とした他
は、実施例1−1と同様の混練養生時間の下で同様に行
い、80℃の養生時間が16時間の試料を得た。
【0039】実施例7−1 前記実施例1−1のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品におい
て、粉末度を3600cm2/gとした他は、実施例1
−1と同様の混練養生時間の下で同様に行い、80℃の
養生時間が16時間、32時間、および64時間の試料
を得た。
【0040】実施例7−2 前記実施例1−2のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品におい
て、粉末度を3600cm2/gとした他は、実施例1
−2と同様の混練養生時間の下で同様に行い、80℃の
養生時間が16時間、32時間、および64時間の試料
を得た。
【0041】実施例7−3 前記実施例1−3のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品におい
て、粉末度を3600cm2/gとした他は、実施例1
−3と同様の混練養生時間の下で同様に行い、80℃の
養生時間が16時間、32時間、および64時間の試料
を得た。
【0042】実施例7−4 前記実施例1−4のソーダ石灰ガラス廃材粉砕品におい
て、粉末度を3600cm2/gとした他は、実施例1
−4と同様の混練養生時間の下で同様に行い、80℃の
養生時間が16時間、32時間、および64時間の試料
を得た。
【0043】上記実施例1−1〜実施例4−4および7
−1〜7−4で得た試料について、それぞれ圧縮強度を
調べ、表1〜表5に示した。また、図1にはアルカリ刺
激剤として水酸化ナトリウムを用いた場合の、ガラス粉
末の粉末度が2100cm2/gおよび3600cm2
gの場合についての、養生時間64時間における水酸化
ナトリウム/ガラス粉末とガラス固化物との圧縮強度の
関係を、図2にはアルカリ刺激剤としてアルミン酸ナト
リウムを用いた場合の、養生時間32時間におけるアル
ミン酸ナトリウム/ガラス粉末とガラス固化物との圧縮
強度の関係を、図3にはアルカリ刺激剤としてケイ酸ナ
トリウムを用いた場合の、養生時間16時間におけるケ
イ酸ナトリウム/ガラス粉末とガラス固化物との圧縮強
度の関係を、図4にはアルカリ刺激剤として炭酸ナトリ
ウムを用いた場合の、養生時間16時間における炭酸ナ
トリウム/ガラス粉末とガラス固化物との圧縮強度の関
係を、それぞれ示した。また、図5にはアルカリ刺激剤
として水酸化ナトリウムを用いた場合の、水酸化ナトリ
ウム濃度がガラス粉末に対して10重量%の場合におけ
る、養生時間とガラス固化物との圧縮強度の関係を、図
6にはアルカリ刺激剤としてアルミン酸ナトリウムを用
いた場合の、アルミン酸ナトリウム濃度がガラス粉末に
対して30重量%および40重量%の場合における、養
生時間とガラス固化物との圧縮強度の関係を示した。な
お、実施例5−1〜6−3においては、型枠からの脱着
が可能な程度の硬化がみられなかったため、圧縮強度測
定は行わなかった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】ガラス粉末の粉末度が2100cm2/g
の場合において、図1および表1より、アルカリ刺激剤
として水酸化ナトリウムを用いた場合には、水酸化ナト
リウムが10重量%、養生時間64時間で、ガラス固化
物の圧縮強度は11.7N/mm2に達していた。また
表1および図5より、アルカリ刺激剤として水酸化ナト
リウムを用いた場合には、養生硬化時間が長いほど生成
した固化物は良好な圧縮強度を示した。図2および表2
より、アルカリ刺激剤としてアルミン酸ナトリウムを用
いた場合には、アルミン酸ナトリウムが30重量%、養
生時間32時間で、ガラス固化物の圧縮強度は21.3
N/mm2に達していた。また表2および図6より、ア
ルミン酸ナトリウムを用いた場合には養生時間は32時
間で充分であり、64時間養生硬化させても得られた固
化物の圧縮強度には変化がなかった。図3および表3よ
り、アルカリ刺激剤としてケイ酸ナトリウムを用いた場
合には、ケイ酸ナトリウムが25重量%、養生時間16
時間で、ガラス固化物の圧縮強度は28.4N/mm2
に達していた。図4および表4より、アルカリ刺激剤と
して炭酸ナトリウムを用いた場合には、炭酸ナトリウム
が20重量%、養生時間16時間で、ガラス固化物の圧
縮強度は16.9N/mm2に達していた。
【0050】また、図1、表1および表5より、ガラス
廃材粉砕品としては、粉末度2100cm2/gのもの
よりも3600cm2/gのものを用いた方が、いずれ
の配合条件でも圧縮強度の高いガラス固化物が得られ、
より細かく粉砕したガラス廃材を用いた方が優れた強度
が得られることがわかった。
【0051】これらの結果から明らかなように、ガラス
破砕物およびアルカリ性刺激剤を含有するガラス固化性
組成物は、単に水と混錬養生するのみで、優れた強度を
有する固化物となることが分かる。
【0052】なお、本発明の技術的範囲は、上気した実
施例によって限定されるものではなく、均等の範囲にま
で及ぶものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルカリ刺激剤として水酸化ナトリウムを用い
た場合の、水酸化ナトリウム/ガラス粉末とガラス固化
物との圧縮強度の関係を示すグラフ
【図2】アルカリ刺激剤としてアルミン酸ナトリウムを
用いた場合の、アルミン酸ナトリウム/ガラス粉末とガ
ラス固化物との圧縮強度の関係を示すグラフ
【図3】アルカリ刺激剤としてケイ酸ナトリウムを用い
た場合の、ケイ酸ナトリウム/ガラス粉末とガラス固化
物との圧縮強度の関係を示すグラフ
【図4】アルカリ刺激剤として炭酸ナトリウムを用いた
場合の、炭酸ナトリウム/ガラス粉末とガラス固化物と
の圧縮強度の関係を示すグラフ
【図5】アルカリ刺激剤として水酸化ナトリウムを用い
た場合の、養生時間とガラス固化物との圧縮強度の関係
を示すグラフ
【図6】アルカリ刺激剤としてアルミン酸ナトリウムを
用いた場合の、養生時間とガラス固化物との圧縮強度の
関係を示すグラフ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス破砕物およびアルカリ性刺激剤を
    含有することを特徴とするガラス固化性組成物。
  2. 【請求項2】 アルカリ性刺激剤が、アルカリ金属水酸
    化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属塩およ
    びアルカリ土類金属塩から選ばれる1種または2種以上
    であることを特徴とする請求項1に記載のガラス固化性
    組成物。
  3. 【請求項3】 アルカリ性刺激剤が、水酸化ナトリウ
    ム、アルミン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナ
    トリウム、ポルトランドセメントから選ばれる一種また
    は二種以上のものであることを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載のガラス固化性組成物。
  4. 【請求項4】 アルカリ性刺激剤として、水酸化ナトリ
    ウム、アルミン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムおよび
    炭酸ナトリウムから選ばれる一種がガラス破砕物に対し
    て0.01〜70重量%含まれることを特徴とする請求
    項1または2のいずれかに記載のガラス固化性組成物。
  5. 【請求項5】 ガラス破砕物の粉末度が1500cm
    /g以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載のガラス固化性組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガ
    ラス固化性組成物および水を含む混合物が硬化してなる
    ガラス固化物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガ
    ラス固化性組成物、水および骨材を含む混合物が硬化し
    てなるガラス固化物。
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