JP2001287428A - 印刷制御装置およびその動作プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

印刷制御装置およびその動作プログラムを記憶した記憶媒体

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JP2001287428A
JP2001287428A JP2000106825A JP2000106825A JP2001287428A JP 2001287428 A JP2001287428 A JP 2001287428A JP 2000106825 A JP2000106825 A JP 2000106825A JP 2000106825 A JP2000106825 A JP 2000106825A JP 2001287428 A JP2001287428 A JP 2001287428A
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Hiroaki Momose
宏明 百瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両面印刷可能なインクジェットプリンタによっ
て、印刷用紙両面の適正位置にページ画像を印刷する。 【解決手段】おもて面印刷済みの記録用紙Aの給紙の
際、記録用紙Aを送り出す方向C1に送込みローラ40
7を回転させながら、記録用紙Aを押し戻す方向D1
レジストローラ410a,410bを回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録技術に係
り、特に、両面印刷においても高画質な画像を記録する
ことができるプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用紙の両面に対するページ画像印刷
が可能なプリンタとして、特開平9−254376号公
報記載のインクジェットプリンタが知られている。この
インクジェットプリンタで両面印刷モードを指定する
と、給紙カセット内の印刷用紙が、まず、記録ヘッドと
プラテンとの間へと搬送され、そこを通過した後、一旦
スイッチバックされてから、再度、同じ側から記録ヘッ
ドとプラテンとの間へと搬送される。このような自動搬
送が行われているあいだに、印刷用紙には、まず片側面
に奇数ページ画像が印刷され、ついで、それと反対側の
面に偶数ページ画像が印刷される(以下、1枚の印刷用
紙について、最初にページ画像が印刷される面をおもて
面と呼び、おもて面への印刷終了後にページ画像が印刷
される面をうら面と呼ぶ)。
【0003】また、このインクジェットプリンタの他に
も、印刷用紙の両面に対するページ画像印刷が可能なプ
リンタとして、おもて面へのページ画像印刷が終了した
印刷用紙をユーザに手動で反転させるインクジェットプ
リンタが知られている。このインクジェットプリンタで
両面印刷モードを指定すると、給紙台上から印刷用紙が
送り出され、これらの印刷用紙のおもて面にまず奇数ペ
ージ画像が印刷される。そして、ユーザが、奇数ページ
画像印刷済みの印刷用紙を反転させてから給紙台上に再
セットすると、その印刷用紙が給紙台上から送り出さ
れ、今度は、うら面に偶数ページ画像が印刷される。な
お、印刷用紙に印刷すべきページ画像が3ページ以上に
およぶ場合には、すべての奇数ページ画像の印刷が終了
してから、偶数ページ画像の印刷が開始する。
【0004】これら2種類のインクジェットプリンタで
は、記録ヘッド手前に配置された上下レジストローラの
回転を一旦停止させ、それらの谷間に搬送中の印刷用紙
の先端を突き当たらせることによって、記録ヘッドに対
する用紙先端の位置決めが行われている。なお、上下レ
ジストローラは、停止時から所定の時間経過後に回転を
再開することによって印刷用紙を記録ヘッド側へと送り
出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷用紙の
状態は、おもて面にページ画像が印刷される前後で明ら
かに異なる。例えば、おもて面にページ画像が印刷され
た印刷用紙は、インクを含んでいるため、全くインクを
含んでいない白紙の状態と比較してその分重量が増して
いる。また、おもて面にページ画像が印刷された印刷用
紙には、不規則な波打ち、カール等が生じていることが
多い。このような状態の印刷用紙は、白紙の状態と同様
な調子で搬送されてもスムーズには進行しない。また、
スキューも起こしやすい。
【0006】ところが、上記従来の2種類のインクジェ
ットプリンタは、印刷用紙のおもて面およびうら面のい
ずれに対する印刷に際しても印刷用紙搬送の仕方を変え
ていない。このため、印刷用紙のうら面に対するページ
画像印刷時には、スキューした印刷用紙の先端が上下レ
ジストローラ間に到達しないうちに、上下レジストロー
ラの回転が再開してしまうことがある。このようなこと
が起こると、記録ヘッドに対して用紙先端が正確に位置
決めされずに、上下レジストローラから印刷用紙が送り
出される。このままページ画像印刷が開始されると、当
然、印刷用紙のうら面には、適正領域にページ画像が印
刷されない。例えば、印刷用紙の両面に印刷されたペー
ジ画像が平行でなかったりする。
【0007】そこで、本発明は、インクジェットプリン
タによって、印刷用紙の適正位置にページ画像を印刷す
ることを目的とする。また、本発明は、両面印刷可能な
インクジェットプリンタによって、印刷用紙両面の適正
位置にページ画像を印刷することを目的とする。そし
て、これらの目的を達成するため、本発明は、具体的に
は、そのような印刷をインクジェットプリンタに実行さ
せる印刷制御装置、この印刷制御装置の動作プログラム
が格納された記憶媒体を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、両面印刷可能なプリンタに与えるための
コマンドを出力する印刷制御装置であって、(1)前記用
紙の両面をページ画像印刷面とする両面印刷モードの指
定を受け付けるモード指定受付手段と、(2)前記モード
指定受付手段が前記両面印刷モードの指定を受け付けた
場合には、前記用紙の両面に印刷される2枚1組のペー
ジ画像のうち、後で印刷される第二ページ画像につい
て、当該用紙の搬送タイミングを修正する給紙コマンド
を作成する給紙コマンド作成手段と、(3)前記給紙コマ
ンド作成手段が作成した給紙コマンドを、前記プリンタ
に与えるコマンドとして出力するコマンド出力手段と、
を有することを特徴とする印刷制御装置を提供する。
【0009】本発明に係る印刷制御装置によれば、記録
ヘッドまでの搬送タイミングがずれやすいおもて面印刷
済み用紙の搬送タイミングが正される。これにより、記
録ヘッドに対する用紙の位置精度が良くなるため、用紙
の適正位置にページ画像を印刷されるようになる。
【0010】さらに具体的には、送込みローラの回転で
送り込まれた用紙の前進を当該用紙の進行方向前方のレ
ジストローラで一旦阻止するプリンタに与えるためのコ
マンドを出力する印刷制御装置であって、(1)前記用紙
の両面をページ画像印刷面とする両面印刷モードの指定
を受け付けるモード指定受付手段と、(2)前記モード指
定受付手段が前記両面印刷モードの指定を受け付けた場
合には、前記用紙の両面に印刷される2枚1組のページ
画像のうち、後で印刷される第二ページ画像についての
給紙コマンドとして、前記前進再開前の用紙を後退させ
る方向に前記レジストローラを回転させるともに、前記
レジストローラの回転に応じて前記送込みローラを回転
させるコマンドを作成するコマンドを作成する給紙コマ
ンド作成手段と、(3)前記給紙コマンド作成手段が作成
した給紙コマンドを、前記プリンタに与えるコマンドと
して出力するコマンド出力手段と、を有することを特徴
とする印刷制御装置を提供する。
【0011】本発明に係る印刷制御装置によれば、両面
印刷中、スキューしやすいおもて面印刷済み用紙は、給
紙時、レジストローラへ向かって送り込まれつつ、その
レジストローラの逆転によって先端部がはねかえされ
る。これにより、搬送中の用紙のスキューが修正され、
記録ヘッドに対して用紙先端が正しく位置決めされる。
したがって、本発明に係る印刷制御装置に制御されるプ
リンタで両面印刷を実行すれば、おもて面印刷済みの用
紙のうら面に対しても、適正位置にページ画像が印刷さ
れる。
【0012】さらに、(4)前記用紙の両面に印刷される
2枚1組のページ画像のうち、当該用紙に先に印刷され
る第一ページ画像の印刷におけるインク使用量に相関す
る情報を検出する検出手段を設けて、(1)前記コマンド
作成手段が、前記第二ページ画像についての給紙コマン
ドとして、当該第二ページ画像と組になる第一ページ画
像について前記検出手段が検出した情報に応じた回転速
度で前記レジストローラおよび前記送込みローラを回転
させるコマンドを作成する、ようにしてもよい。おもて
面印刷済み用紙は、おもて面のインク付着量が多いほど
搬送されにくく、記録ヘッドに対して位置決めされにく
くなるが、このようにすることによって、おもて面のイ
ンク付着量の多少によらず、おもて面印刷済み用紙を記
録ヘッドに対して位置決めされるようになる。
【0013】あるいは、(1)前記コマンド作成手段が、
前記レジストローラおよび前記送込みローラを、前記用
紙の種類に応じた回転速度でそれぞれ回転させるコマン
ドを、前記給紙コマンドとして作成するようにしてもよ
い。
【0014】このようにすれば、スムーズに搬送される
用紙、スムーズに搬送されない用紙のいずれも、記録ヘ
ッドに対して位置決めすることができる。したがって、
さまざまな用紙の適正位置にページ画像を印刷すること
ができる。
【0015】さらに、本発明は、上記の印刷制御装置の
動作プログラムを記憶した記憶媒体として、両面印刷可
能な印刷機構を制御するためのプログラムが格納された
記録媒体であって、前記プログラムが、前記印刷機構を
制御する印刷制御装置に、(1)前記用紙の両面をページ
画像印刷面とする両面印刷モードの指定を受け付けるモ
ード指定受付処理と、(2)前記両面印刷モードの指定が
あった場合に、前記用紙の両面に印刷される2枚1組の
ページ画像のうち、後で印刷される第二ページ画像につ
いて、当該用紙の搬送タイミングを修正する給紙コマン
ドを作成する給紙コマンド作成処理と、(3)前記給紙コ
マンド作成処理で作成された給紙コマンドを、前記プリ
ンタに与えるコマンドとして出力するコマンド出力処理
と、を実行させることを特徴とする記憶媒体を提供す
る。
【0016】また、印刷機構が、送込みローラの回転で
送り込まれた用紙の前進を当該用紙の進行方向前方のレ
ジストローラで一旦阻止するものである場合には、本発
明に係る記憶媒体のプログラムは、前記印刷制御装置
に、(1)前記用紙の両面をページ画像印刷面とする両面
印刷モードの指定を受け付ける印刷モード指定受付処理
と、(2)前記両面印刷モードの指定があった場合には、
前記用紙の両面に印刷される2枚1組のページ画像のう
ち、後で印刷される第二ページ画像についての給紙コマ
ンドとして、前記前進再開前の用紙を後退させる方向に
前記レジストローラを回転させるともに、前記レジスト
ローラの回転に応じて前記送込みローラを回転させる給
紙コマンドを作成するコマンド作成処理と、(3)前記コ
マンド作成処理において作成された給紙コマンドを出力
するコマンド出力処理と、を実行させるものであること
が望ましい。
【0017】また、本発明に係る記憶媒体のプログラム
は、前記印刷制御装置に、(4)前記用紙の両面に印刷さ
れる2枚1組のページ画像のうち、当該用紙に先に印刷
される第一ページ画像の印刷におけるインク使用量に相
関する情報を検出する検出処理をさらに実行させるとと
もに、(1)前記コマンド作成処理において、前記第二ペ
ージ画像についての給紙コマンドとして、当該第二ペー
ジ画像と組になる第一ページ画像について検出された情
報に応じた回転速度で前記レジストローラおよび前記送
込みローラを回転させる給紙コマンドを作成させる、も
のであってもよい。または、前記レジストローラおよび
前記送込みローラを、当該用紙の種類に応じた回転速度
で回転させるコマンドを、給紙コマンドとして前記印刷
制御装置に作成させる、のもであってよい。
【0018】なお、以上において、本発明を特定するた
めに必要な事項として挙げた構成要件は、可能な限りの
組合せの自由度を有し、その組合せのいずれもが発明を
構成するものとする。その組合せの具体例を本発明の実
施の形態として以下に説明するが、それはあくまでも一
例であって、それから一部の発明特定事項を適宜に削除
した形態を、本発明の実施の形態から排除するものでは
ない。また、以下において具体的に示された構成要件
は、いずれも、機能に同一とされる上位概念のなかの一
下位概念に過ぎないものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0020】まず、本実施の形態に係る印刷システムの
構成について説明する。なお、ここでは、ユーザに記録
用紙を反転させることによって両面印刷が可能となるプ
リンタを含むシステム構成を例に挙げる。
【0021】本実施の形態に係る印刷システムは、図1
に示すように、ホスト100、プリンタ300、ホスト
100とプリンタ300とを接続したケーブル200、
等を有している。
【0022】ここで、ホスト100は、通常の情報処理
装置としてのハードウエア構成を有している。具体的に
は、筐体内部に、CPU101、ROM102、RAM
103、ディスプレイコントローラ104、キーボード
コントローラ105、フロッピー(登録商標)ディスク
ドライブ106、ハードディスク107、CD−ROM
ドライブ108、ケーブル200が接続されるプリンタ
インタフェース109、必要に応じて通信回線110a
に接続されるネットワークインタフェース110、これ
らの間でデータを伝送させるためのバス112、等が内
蔵されている。さらに、外部入出力装置として、キーボ
ード105aがキーボードコントローラ105に、ディ
スプレイ装置104aがディスプレイコントローラ10
4に接続されている。
【0023】そして、このホスト100の内蔵ハードデ
ィスク107には、フロッピーディスク107a、CD
−ROM108a等の記憶媒体から、あらかじめ各種ア
プリケーションプログラムがインストールされている。
例えば、プリンタ300に印刷されるページ画像等を作
成するための描画プログラム、後述のプリンタ制御処理
が定義されたプリンタ制御プログラムもそのうちに含ま
れている。なお、ROM102には、もちろん、各種制
御制御プログラム等があらかじめ格納されている。
【0024】ホスト100には、このようなハードウエ
ア構成と、メモリ上に読み込まれたプログラムおよびデ
ータとによって、後述のプリンタ制御処理を実行するた
めの機能構成が実現される。具体的には、図2に示すよ
うに、ユーザがデータを入力する入力部150、各種表
示画面を表示する表示部151、入力部150および表
示部151を制御するユーザインタフェース制御処理部
152、描画アプリケーション実行部153、描画アプ
リケーション実行部153からの印刷データをプリンタ
用の印刷データに変換する印刷データ作成部154、プ
リンタ300に与えるための給紙コマンドを作成する給
紙コマンド作成部156、印刷データ作成部154から
の印刷データおよび給紙コマンド作成部156からの給
紙コマンドをスプールするためのスプーラ155、プリ
ンタ300とのデータ送受信を制御する送受信制御部1
57が実現される。
【0025】一方、プリンタ300の筐体内部には、印
刷処理を実行する印刷機構400の構成機器、プリンタ
全体を制御する制御系500の構成機器、等が内蔵され
ている。また、筐体外側には、液晶モニタ301および
操作パネル302が設けられている。
【0026】制御系500の構成機器には、CPU50
1、ROM502、RAM504、ケーブル200が接
続される入出力インタフェース505、液晶モニタ31
および操作パネル32を制御するパネルコントローラ5
03、これらの間でデータを伝送させるためのバス50
6、等が含まれる。そして、ページ画像印刷実行時に
は、これらの構成機器およびプログラム等によって、図
3に示すように、ホスト100との間のデータ送受信を
制御する送受信制御部550、ホスト100側からの印
刷要求に応じて印刷機構400にページ画像印刷処理を
実行させる印刷制御処理部551が実現される。
【0027】また、印刷機構400の構成機器には、図
4に示すように、記録ヘッド401、着脱可能な各色イ
ンクカートリッジ405、ヘッド移動装置(不図示)、プ
ラテン402、給紙トレイ403、排紙トレイ404、
インク循環装置405、用紙搬送装置、高電圧発生回路
等が含まれる。
【0028】ヘッド移動装置は、ページ画像印刷処理
中、記録ヘッド401を、次述の用紙搬送装置によって
間欠的に送られる記録用紙Aを横切る方向に往復移動さ
せる。そのために、ヘッド移動装置401は、記録ヘッ
ド401とインクカートリッジ405とが取り付けられ
たキャリッジ、主走査方向にキャリッジを往復移動させ
るための駆動ベルト、2つのプーリ、制御系500の印
刷制御部551からの制御指令に応じて原動プーリを回
転させるステッピングモータ、等を有している。
【0029】そして、記録ヘッド401のインク吐出部
401aは、プラテン402と、所定の間隙tをあけて
向き合っている。この間隙tを通過するように印刷用紙
Aを搬送するのが用紙搬送装置である。そのために、こ
の用紙搬送装置は、給紙トレイ44上の印刷用紙Aを呼
び出すための呼出しローラ406、記録ヘッド401の
インク吐出部401aとプラテン402との間へ記録用
紙Aを導くための上下ガイド板408a,408b、上
下ガイド板408a,408bの間に印刷用紙Aを送り
込む送込みローラ407、上下ガイド板408a,40
8bの間に設けられた用紙検知センサ409、上下ガイ
ド板48a,48bの間を通過してきた印刷用紙Aの先
端を位置決めする上下レジストローラ410a,410
b、記録ヘッド401のインク吐出部401aとプラテ
ン402との間tから印刷用紙Aを引き出す上下送出し
ローラ411a,411b、制御系500の印刷制御部
551からの制御指令に応じて各ローラを回転させる複
数のステッピングモータ(不図示)を有している。なお、
上レジストローラ410aは、スプリング412の弾性
力で下レジストローラ410bに押し当てられている。
【0030】つぎに、給紙コマンド作成部156で作成
される給紙コマンドについて説明する。なお、以下にお
いては、1枚の印刷用紙について、最初にページ画像が
印刷される面をおもて面と呼び、おもて面への印刷終了
後にページ画像が印刷される面をうら面と呼ぶ。
【0031】給紙コマンド作成部156は、プリンタに
発行するための2種類の給紙コマンド(通常給紙コマン
ド、裏面給紙コマンド)を作成する。
【0032】通常給紙コマンドは、プリンタの用紙搬送
装置を以下のように動作させるためのコマンドである。
【0033】通常給紙コマンドが発行されると、まず、
上下レジストローラ410a,410bの回転が停止
し、呼出しローラ406および送込みローラ407が、
所定の方向(記録用紙Aを送り出す方向B,C1)に所定の
速度で回転し始める。これにより、呼出しローラ406
の外周面と接触している最上印刷用紙Aが給紙カセット
403から呼び出され、回転中の送込みローラ407に
受け渡される。そして、記録用紙Aは、上下ガイド板4
08a,408bの間に送り込まれ、その先端が、回転
停止中の上下レジストローラ410a,410bの谷間
に突き当たる。
【0034】そして、用紙検知センサ409が用紙通過
を検知してから、所定の時間Δs1 が経過すると、送込
みローラ407が回転を停止する。このとき、送込みロ
ーラ407は、その切り欠き部407aを記録用紙Aに
向けている。また、このとき、記録用紙Aは、上下レジ
ストローラ410a,410bとの接触で弛みができる
程度に上下ガイド板408a,408bの間に送り込ま
れている。このため、記録用紙Aの先端全体が、上下レ
ジストローラ410a,410bの停止中にその間に確
実にくわえ込まれている。
【0035】この状態で、今度は、上下レジストローラ
410a,410bが所定の方向(記録用紙Aを送り出す
方向D1)に所定の速度で回転し始める。これにより、上
下レジストローラ410a,410bの間にくわえ込れ
た記録用紙Aが、再び前進を開始して、上下送出しロー
ラ411a,411b間に受け渡される。このように、
記録用紙Aの先端全体が上下レジストローラ410a,
410bの間に確実にくわえ込ませてから、上下レジス
トローラ410a,410bで記録用紙Aを再び送り出
すことによって、搬送中の記録用紙Aのスキューが修正
される。
【0036】その後、所定のタイミングで、上下レジス
トローラ410a,410bの回転が停止し、今度は、
上下送出しローラ411a,411bが、所定の方向(排
紙トレイ404に記録用紙Aを送り出す方向)に間欠的
な回転を開始する。これにより、記録用紙Aは、上下レ
ジストローラ410a,410bの回転を摩擦で回転さ
せながら前進し、最終的に、排紙トレイ404上に排出
される。
【0037】この通常給紙コマンドによれば、通常の片
面印刷処理、両面印刷処理におけるおもて面印刷時に、
記録ヘッド401に対して記録用紙Aを正しく位置決め
することができる。このため、記録用紙の適正な位置に
ページ画像を印刷することができる。
【0038】一方、裏面給紙コマンドは、プリンタの用
紙搬送装置を以下のように動作させるためのコマンドで
ある。
【0039】裏面給紙コマンドが発行されると、まず、
上下レジストローラ410a,410bの回転が停止す
る。その後、所定の待ち時間Δtが経過すると、呼出し
ローラ406および送込みローラ407が、所定の方向
(記録用紙Aを送り出す方向B,C1)に所定の速度で回転
し始める。このため、通常給紙コマンドが発行された場
合よりも待ち時間Δtだけ遅れて、給紙カセット403
から最上印刷用紙Aが呼び出される。
【0040】そして、用紙検知センサ409が用紙通過
を検知してから所定の時間Δs1が経過すると、上下レ
ジストローラ410a,410bが、記録用紙Aを押し
戻す方向D2に所定の速度で回転し始める。ただし、こ
のときには、通常給紙コマンドが発行された場合と異な
り、送込みローラ407は、記録用紙Aを送り出す方向
1への回転を停止しない。このため、記録用紙Aは、
上下レジストローラ410a,410bに向かって押し
出されつつ、上下レジストローラ410a,410bに
よって先端が押し戻しされる。そして、その後、所定の
タイミングで、上下レジストローラ410a,410b
および送込みローラ407がともに回転を停止する。
【0041】図6(A)に示すように、記録用紙Aがスキ
ューしていると、図6(B)に示すように、用紙先端の一
方のコーナ部a1が上下レジストローラ410a,410
bに先に到達するが、そのコーナ部a1は、上下レジス
トローラ410a,410bの逆回転D1によって押し戻
される。その間も、送込みローラ407は、記録用紙A
を送し出し続けるため、用紙先端の他方のコーナ部a2
も、上下レジストローラ410a,410bに到達す
る。
【0042】このようなことから、おもて面印刷済みの
記録用紙(インク分だけ重くなった記録用紙、不規則な
波打ち等の変形が生じた記録用紙等)であっても、充分
に弛んで、その先端全体が確実に上下レジストローラ4
10a,410bの谷間に突き当たる(以下、これを用紙
突き当てと呼ぶ)。そして、このような状態で上下レジ
ストローラ410a,410bが一旦停止すれば、図6
(C)に示すように、記録用紙Aの先端全体が上下レジス
トローラ410a,410bの間にくわえ込まれる。こ
のため、搬送中の記録用紙Aのスキューが修正される。
【0043】このように、記録用紙Aの先端全体が上下
レジストローラ410a,410bの間にくわえ込まれ
ると、今度は、上下レジストローラ410a,410b
が所定の方向(記録用紙Aを送り出す方向D1)に所定の
速度で回転し始める。それとともに、送込みローラ40
7が、逆方向(記録用紙Aを押し戻す方向C2)に所定の
速度で回転し始める。これにより、記録用紙Aは、その
先端部が、上下レジストローラ410a,410bから
上下送出しローラ411a,411bに受け渡され、そ
の後端が、送込みローラ407の爪407aで給紙トレ
イ403側に押し戻される(以下、これを用紙戻しと呼
ぶ)。給紙トレイ403から読み出された最上記録用紙
Aとの摩擦によって、2枚目の記録用紙の先端部が給紙
トレイ403から引き摺り出されてくることがあるが、
このとき最上記録用紙Aの後端部が給紙トレイ403側
に押し戻されるため、これに引き摺られて2枚目の記録
用紙の先端部も給紙トレイ403に押し戻される。
【0044】そして、所定のタイミングで、上下レジス
トローラ410a,410bおよび送込みローラの回転
が停止し、今度は、上下送出しローラ411a,411
bが、所定の方向(排紙トレイ404に記録用紙Aを送
り出す方向)に間欠的な回転を開始する。このとき、送
込みローラ407は、その切り欠き部407aを記録用
紙Aに向けている。これにより、記録用紙Aは、上下レ
ジストローラ410a,410bの回転を摩擦で回転さ
せながら前進し、最終的に、排紙トレイ404上に排出
される。
【0045】この裏面給紙コマンドによれば、おもて面
印刷済みの記録用紙Aであっても、その先端を記録ヘッ
ドに対して正しく位置決めすることができる。したがっ
て、おもて面印刷済みの記録用紙Aのうら面に対して
も、適正な位置にページ画像を印刷することができる。
また、記録用紙Aの給紙前に所定の待ち時間Δtをおい
ているため、記録用紙Aのおもて面上のインクが充分に
乾いてから、記録用紙Aのうら面に対するページ画像印
刷を開始することができる。したがって、うら面印刷の
ための用紙搬送中に、記録用紙のおもて面がローラ等に
接触しても、記録用紙のおもて面上のページ画像の画質
が保たれる。
【0046】したがって、ホスト100が、これら2つ
の給紙コマンドを適宜に発行すれば、両面印刷可能なイ
ンクジェットプリンタによって、用紙両面の適正位置に
高画質なページ画像を印刷することができる。以下、図
5により、そのためにホスト100が実行するプリンタ
制御処理について説明する。
【0047】ホスト100側で、ユーザが、印刷モード
の指定を入力部150に入力してから、さらに印刷実行
コマンドを入力部150に入力すると、ユーザインタフ
ェース制御部152が、ユーザからの印刷モード指定を
受け付けて、それが両面印刷モードであるか否かを判断
する(S50)。
【0048】このとき、ユーザインタフェース制御部1
52が、ユーザの指定印刷モードを両面印刷モード以外
の印刷モードと判断した場合には、印刷データ作成部1
54等が、通常の片面印刷処理を実行する。すなわち、
描画アプリケーション実行部153からの印刷データを
順次プリンタ用の印刷データに変換し、それらの印刷デ
ータを、ページ番号の若い順に、通常給紙コマンドと共
にプリンタ300へと送信する(S65)。これにより、
プリンタ300側では、記録用紙Aの片面に、ページ画
像がページ番号の若い順に印刷される。また、ホスト1
00側のプリンタ制御処理も終了する(S64)。
【0049】一方、ユーザインタフェース制御部152
が、ユーザの指定印刷モードを両面印刷モードと判断し
た場合には、記録用紙Aのおもて面に対するページ画像
印刷開始のため、給紙コマンド作成部156が、裏面印
刷フラグFをリセットし(S51)、さらにページカウン
タPageに初期値(Page=1)を設定する(S5
2)。
【0050】そして、給紙コマンド作成部156が、奇
数ページ印刷および偶数ページ印刷のいずれが開始され
るのかを裏面印刷フラグFの設定値から判断し(S5
3)、その後は、その判断結果に応じた処理が実行され
る。具体的には、裏面印刷フラグFに初期値(例えば0)
が設定されていた場合には、奇数ページ印刷の実行開始
と判断されて、以下の第一処理(S54〜S59)が実行
され、それ以外の値(例えば1)が設定されていた場合に
は、偶数ページ印刷の実行開始と判断されて、以下の第
二処理(S60〜S63)が実行される。
【0051】(1)第一処理(S54〜S59) 給紙コマンド作成部156は、奇数ページ印刷の実行開
始と判断すると、まず、ページカウンタPageの設定
値が全印刷ページ数を超えているか否かを判断する(S
54)。
【0052】ページカウンタPageの設定値が全印刷
ページ数未満であれば、印刷データ作成部154が、プ
リンタ用の奇数ページ印刷データを1ページ分作成す
る。具体的には、描画アプリケーション実行部153か
らの未変換印刷データのうち、ページ番号の一番若い奇
数ページ(1,3,5…)のものを、RGBイメージデータ
に変換する。そして、この奇数ページのRGBデータに
対して色変換処理等の各種処理を施こした後、それをC
MYK二値化イメージデータに変換する。最終的に、C
MYK二値化イメージデータをプリンタ用印刷データへ
と変換する。
【0053】給紙コマンド作成部156は、印刷データ
作成部154が1ページ分の印刷データを作成するごと
に通常給紙コマンドを作成する。そして、このとき作成
された通常給紙コマンドと1ページ分の印刷データと
は、スプールファイルとして一旦スプーラ155に格納
された後、送受信制御部157によってプリンタ300
へと送信される。これを受け付けたプリンタ300側で
は、各記録用紙Aのおもて面に対する奇数ページ画像印
刷が実行される(S55)。
【0054】その後、プリンタ300からの印刷終了メ
ッセージをホスト側が受け付けると、給紙コマンド作成
部156が、ページカウンタPageの設定値を+2だ
けインクメントするとともに、送受信制御部157が、
送信済みの奇数ページ印刷データおよび通常給紙コマン
ドをスプーラ155から削除する(S56)。
【0055】ページカウンタPageの設定値が全印刷
ページ数を超えるまで(S54)、以上の処理(S55,S
56)は、繰り返し実行される。そして、ページカウン
タPageの設定値が全印刷ページ数を超えると、ユー
ザインタフェース制御部152が、表示部151に記録
用紙再セットメッセージを表示させる(S57)。なお、
このメッセージの内容は、排紙トレイ404上の記録用
紙束を反転させてから給紙トレイ403に再セットする
ことをユーザに促すものである。
【0056】このメッセージに応じたユーザが記録用紙
再セット完了コマンドを入力部150に入力し、それを
ユーザインタフェース制御部152が検知すると(S5
8)、給紙コマンド作成部156が裏面印刷フラグFに
所定値(例えば1)を設定する(S59)。そして、処理が
S52に戻される。
【0057】(2)第二処理(S60〜S63) 給紙コマンド作成部156は、偶数ページ印刷の実行開
始と判断すると、まず、ページカウンタPageの設定
値が全印刷ページ数を超えているか否かを判断する(S
60)。
【0058】ページカウンタPageの設定値が全印刷
ページ数未満であれば、印刷データ作成部154が、奇
数ページ印刷用データの作成と同様に、プリンタ用の偶
数ページ印刷データを1ページ分作成する。そして、1
ページ分の偶数ページ印刷データが作成されるごとに、
給紙コマンド作成部156が裏面用給紙コマンドを作成
する(S61)。そして、このとき作成された裏面用給紙
コマンドと1ページ分の印刷データとは、スプールファ
イルとして一旦スプーラ155に格納されたあと、送受
信制御部157によってプリンタ300へと送信され
る。これを受け付けたプリンタ300側では、各記録用
紙Aのうら面に対する偶数ページ画像印刷が実行される
(S62)。
【0059】その後、プリンタ300からの印刷終了メ
ッセージをホスト側が受け付けると、給紙コマンド作成
部156が、ページカウンタPageの設定値を+2だ
けインクメントするとともに、送受信制御部157が、
送信済みの偶数ページ印刷データおよび裏面用給紙コマ
ンドをスプーラ155から削除する(S63)。
【0060】ページカウンタPageの設定値が全印刷
ページ数を超えるまで、この処理(S61〜S63)は、
繰り返し実行される。そして、ページカウンタPage
の設定値が全印刷ページ数を超えたら、ホスト100側
のプリンタ制御処理は終了する(S64)。
【0061】このようなプリンタ制御処理によれば、前
述の2種類の給紙コマンドが適宜に両面印刷可能なイン
クジェットプリンタに与えられるため、印刷用紙両面の
適正位置に高画質なページ画像を印刷することができ
る。
【0062】以上述べた裏面給紙コマンドは、上下レジ
ストローラ47a,47bおよび送込みローラ407の
回転方向をプリンタ300に指示するものではあるが、
その回転速度を適宜に変更させるものではない。したが
って、プリンタ300の上下レジストローラ47a,4
7bおよび送込みローラ407は、いずれの方向C1,C
2,D1,D2へもほぼ一定の速度で回転する。また、以上
述べた裏面給紙コマンドは、うら面印刷のための給紙に
先立ち、所定の待ち時間Δtのwaitをプリンタ30
0に指示するものであるが、その長さを適宜に変更させ
るものではない。したがって、プリンタ300は、うら
面印刷のための給紙動作の開始前、常に、一定の待ち時
間の待機状態となる。
【0063】しかし、必ずしも、このようにする必要は
ない。例えば、裏面給紙コマンドによって、待ち時間の
長さ、上下レジストローラ47a,47bおよび送込み
ローラ407の回転速度が、おもて面画像印刷済みの記
録用紙Aに付着しているインク量に応じて制御されるよ
うにしてもよい。
【0064】この場合には、ホスト100は、図7に示
すように、前述の機能構成(図2参照)に加え、さらにイ
ンク量検出部158と給紙条件記憶部159とを有して
いる。なお、これら新たな機能構成も、前述と同様、ホ
ストのハードウエア構成と、メモリ上に読み込まれたプ
ログラムおよびデータによって実現される。
【0065】給紙条件記憶部159には、待ち時間管理
テーブルとローラ回転数管理テーブルとが格納されてい
る。
【0066】待ち時間管理テーブルには、図8に示すよ
うに、記録用紙Aのインクデューティー(記録用紙Aの
面積に対するインク占有面積比)の範囲700、記録用
紙のうら面印刷前の待ち時間Δtの設定値701とが登
録されている。この待ち時間管理テーブルによれば、記
録用紙のおもて面にインクが多く付着するほど、記録用
紙のうら面印刷前の待ち時間Δtが長くなる。
【0067】一方、ローラ回転速度管理テーブルには、
図9に示すように、記録用紙Aのインクデューティー
(%)の範囲800、用紙突当て時の上下レジストローラ
410の駆動パルス数801、用紙突当て時の送込みロ
ーラ407の駆動パルス数、用紙戻し時の送込みローラ
407の駆動パルス数が登録されている。このローラ回
転速度管理テーブルによれば、記録用紙Aのおもて面に
インクが多く付着するほど、用紙突当て時における上下
レジストローラ410および送込みローラ407の回転
速度が増し、その後の用紙戻し時における送込みローラ
407の回転速度が増すことになる。
【0068】そして、インク量検出部158は、おもて
面印刷終了後の記録用紙Aの面積に対するインク占有面
積比を算出する。具体的には、印刷データ作成部154
が作成した印刷データから各色ごとのドット数を算出
し、その算出結果とドット面積と用紙サイズとから、お
もて面印刷終了後の記録用紙Aのインクデューティー
(%)を算出する。
【0069】そして、これら2つの機能構成が加わった
ホスト100におけるプリンタ制御処理は、以下の点に
おいて前述のプリンタ制御処理(図5参照)とは異なる。
【0070】ユーザインタフェース制御部152が、ユ
ーザの指定印刷モードを両面印刷モードと判断し(S5
0)、印刷データ作成部154がプリンタ用印刷データ
を作成すると、インク量検出部158は、それらの印刷
データのうち、奇数ページの印刷データから、おもて面
印刷終了後の記録用紙Aのインクデューティー(%)を算
出する。そして、インク量検出部158は、その算出結
果をページ数に対応付けて保存しておく。
【0071】その後、第二処理(S60〜S63)におい
て、給紙コマンド作成部156は、ページカウンタPa
geの設定値が全印刷ページ数未満と判断すると、イン
ク量検出部158の保存データから、ページ番号の若い
方から順にインクデューティーを取り出す。そして、こ
の取得インクデューティーに基づき、待ち時間Δtの設
定値、各ローラ410,407の駆動ステッピングモー
タへの供給パルス数を決定する。具体的には、給紙条件
記憶部159の待ち時間管理テーブル(図8参照)から、
取得インクデューティーが収まる範囲700に対応付け
られた待ち時間Δtを検索する。同様に、給紙条件記憶
部159のローラ回転速度管理テーブル(図9参照)か
ら、取得インクデューティーが収まる範囲800に対応
付けられた3つのパルス数801,802,803を検索
する。そして、これらの検索結果を含む裏面用給紙コマ
ンドを作成する(S61)。
【0072】この裏面給紙コマンドは、これを受け付け
たプリンタ300の用紙搬送装置が以下のように動作す
る点で前述の裏面給紙コマンドとは異なる。なお、ここ
では、前述の場合との相違点だけを述べる。
【0073】上下レジストローラ410a,410bの
回転停止後、裏面給紙コマンドに含まれる待ち時間Δt
が経過すると、呼出しローラ406および送込みローラ
407が、記録用紙Aを送り出す方向B,C1に所定の速
度で回転し始める。このため、記録用紙Aは、おもて面
のインク付着量に応じた待ち時間Δtだけ遅れて給紙カ
セット403から呼び出される。すなわち、記録用紙A
は、おもて面のインク付着量が多いほど、給紙カセット
403からの呼出しタイミングが遅くなる。
【0074】このため、各記録用紙について、それぞ
れ、そのおもて面に付着したインクが乾燥する必要最小
限の待ち時間が確保される。したがって、うら面印刷の
ための用紙搬送中に記録用紙のおもて面上のページ画像
の画質が低下するのを防止しつつ、さらにスループット
の低下も防止することができる。
【0075】用紙突当て時には、裏面給紙コマンドに含
まれていたパルス数(用紙突当て時の上下レジストロー
ラの駆動パルス数901)分のパルスが、上下レジスト
ローラ410a,410bの駆動ステッピングモータに
単位時間内に供給される。それとともに、送込みローラ
407の駆動ステッピングモータにも、裏面給紙コマン
ドに含まれていたパルス数(用紙突当て時の送込みロー
ラの駆動パルス数902)分のパルスが単位時間内に供
給される。したがって、記録用紙Aのインク付着量が多
くなるほど、上下レジストローラ410a,410b
が、記録用紙Aを押し戻す方向D2に高速に回転し、送
込みローラ407が、記録用紙Aを送り出す方向C1
高速に回転する。記録用紙Aは、一般にインク付着量が
多くなるほど移動しにくくなるが、これらのローラ41
0a,410b,407がこのように回転すれば、記録用
紙Aは、インク付着量の多少によらず、上下レジストロ
ーラ410a,410bの谷間に向かって後方からスム
ーズに押し出されつつ、上下レジストローラ410a,
410bの谷間で押し返される。したがって、インク付
着量の少ない記録用紙A、インク付着量の多い記録用紙
A、のいずれであっても、充分に弛んで、その先端全体
が上下レジストローラ410a,410bの谷間に確実
に到達する。このため、うら面印刷のために搬送中の記
録用紙Aのスキューを確実に修正することができる。
【0076】また、用紙戻し時には、裏面給紙コマンド
に含まれていたパルス数(用紙戻し時の送込みローラの
駆動パルス数902)分のパルスが、送込みローラ40
7の駆動ステッピングモータに単位時間内に供給され
る。したがって、送込みローラ407は、記録用紙Aの
インク付着量が多くなるほど、記録用紙Aを押し戻す方
向C2に高速に回転する。前述したように、記録用紙A
は、一般にインク付着量が多くなるほど移動しにくくな
るが、送込みローラ407がこのように回転すれば、記
録用紙Aは、インク付着量の多少によらず、その後端が
給紙トレイ403側にスムーズに押し戻される。このた
め、記録用紙Aに引き摺られてきた他の記録用紙を確実
に給紙トレイ403に押し戻すことができる。
【0077】なお、ここでは、記録用紙Aのおもて面に
付着したインク量を印刷データに基づき算出している
が、プリンタ側にインク残量検出センサが搭載されてい
る場合には、1ページ分の奇数ページ画像の印刷開始前
および終了後に、ホストが、プリンタにインク残量を問
い合わて、問合せ結果の差分を、記録用紙Aのおもて面
のインク付着量として算出するようにしてもよい。
【0078】また、ここでは、記録用紙Aのインクデュ
ーティーに応じて待ち時間Δtの長さを変えているが、
例えば、インクを吸収しにくい記録用紙ほど待ち時間を
長くした待ち時間テーブル(図10(a)参照)、乾燥しに
くいインクほど待ち時間を長くした待ち時間テーブル
(図10(b)参照)を用いることによって、記録用紙の種
類、使用インクの種類に応じて待ち時間Δtの長さを変
えるようにしてもよい。
【0079】また、ここでは、各ローラを回転させるモ
ータをステッピングモータとした場合を挙げているが、
各ローラを回転させるモータをDCモータとした場合に
は、エンコーダからのパルス数に基づき制御すればよ
い。
【0080】ところで、以上においては、ユーザに記録
用紙を反転させることによって両面印刷が可能となるプ
リンタを含むシステム構成を例に挙げて説明したが、本
発明の適用は、これに限られるものではない。例えば、
記録用紙反転機構を有するプリンタを含む印刷システム
にも適用可能である。以下、この印刷システムについて
説明する。
【0081】この印刷システムの全体構成は、前述の印
刷システムとほぼ同様である(図1参照)。ただし、この
印刷システムに含まれているプリンタのハードウエア構
成が、前述のプリンタ(図4参照)とは異なっている。具
体的には、このシステムに含まれるプリンタは、図11
に示すように、前述のプリンタが有する構成に加えて、
さらに、記録用紙反転機構450を有している。記録用
紙反転機構450は、上下送出しローラ411a,41
1bからの記録用紙Aの進行方向を切り替える切替ガイ
ド451、切替ガイド451に導かれてきた記録用紙A
の進行方向を反転させる上下ローラ452a,452
b、上下ローラ452a,452bを通過した記録用紙
Aを検出する用紙検出センサ453、上下ガイド板40
8a,408bの間に記録用紙Aを導くためのガイド板
454、等を有している。なお、印刷制御部551は、
切替ガイド451の回転角度を制御することによって、
用紙検出センサ453が記録用紙Aを検出したときに、
記録用紙Aの進行方向を、記録用紙反転機構450側か
ら排紙トレイ404側へと切り替える。
【0082】そして、このようなハードウエア構成のプ
リンタに対して、ホスト100は、図12に示したプリ
ンタ制御処理を実行する。
【0083】ホスト100側で、ユーザが、印刷モード
の指定を入力部150に入力してから、さらに印刷実行
コマンドを入力部150に入力すると、ユーザインタフ
ェース制御部152が、ユーザからの印刷モード指定を
受け付けて、それが両面印刷モードであるか否かを判断
する(S70)。
【0084】このとき、ユーザインタフェース制御部1
52が、ユーザの指定印刷モードを両面印刷モード以外
の印刷モードと判断した場合には、前述の場合と同様
に、印刷データ作成部154等が、通常の片面印刷処理
を実行する。すなわち、描画アプリケーション実行部1
53からの印刷データを順次プリンタ用の印刷データに
変換し、それらの印刷データを、ページ番号の若い順
に、通常給紙コマンドと共にプリンタ300へと送信す
る(S80)。これにより、プリンタ300側では、記録
用紙Aの片面に、ページ画像がページ番号の若い順に印
刷される。また、ホスト100側のプリンタ制御処理も
終了する(S81)。
【0085】一方、ユーザインタフェース制御部152
が、ユーザの指定印刷モードを両面印刷モードと判断し
た場合には、給紙コマンド作成部156が、まず、ペー
ジカウンタPageに初期値(Page=1)を設定する
(S71)。そのあと、以下の印刷データ送信処理が開始
する。
【0086】給紙コマンド作成部156は、ページカウ
ンタPageの設定値が全印刷ページ数を超えているか
否かを判断する(S72)。
【0087】このとき、ページカウンタPageの設定
値が全印刷ページ数を超えていると判断した場合には、
給紙コマンド作成部156は、すべての印刷データの送
信終了と判断する。これにより、ホスト100側では、
プリンタ制御処理が終了する(S81)。
【0088】一方、ページカウンタPageの設定値が
全印刷ページ数未満であると判断した場合には、給紙コ
マンド作成部156は、ページカウンタPageの設定
値に基づき、つぎの印刷が偶数ページ印刷であるか否か
を判断する(S73)。その後の処理は、このときの判断
結果に応じて切り分けれられる。具体的には、ページカ
ウンタPageに奇数が設定されていた場合には、つぎ
の印刷が奇数ページ印刷であると判断されて、以下の第
三処理(S74〜S76)が実行され、それ以外の場合に
は、つぎの印刷が偶数ページ印刷と判断されて、以下の
第四処理(S77〜S80)が実行される。
【0089】(1)第三処理(S74〜S76) 給紙コマンド作成部156が、つぎの印刷を奇数ページ
印刷と判断すると、印刷データ作成部154が、描画ア
プリケーション実行部153からの未変換印刷データの
うち、ページ番号が一番若い奇数ページ印刷データを、
プリンタ用の奇数ページ印刷データに変換する。そし
て、1ページ分のプリンタ用の奇数ページ印刷データが
作成されると、インク量検出部158が、前述の場合と
同様な処理によって、このプリンタ用印刷データに基づ
き記録用紙Aのインクデューティー(%)を算出して、そ
れを保存しておくとともに、給紙コマンド作成部156
が通常給紙コマンドを作成する。そして、このとき作成
された通常給紙コマンドと1ページ分の奇数ページ印刷
データとは、スプールファイルとして一旦スプーラ15
5に格納された後、送受信制御部157によってプリン
タ300へと送信される。これを受け付けたプリンタ3
00側では、各記録用紙Aのおもて面に対する奇数ペー
ジ画像印刷処理が実行される(S75)。
【0090】その後、プリンタ300からの印刷終了メ
ッセージをホスト側が受け付けると、送受信制御部15
7が、送信済みの奇数ページ印刷データをスプーラ15
5から削除するとともに、給紙コマンド作成部156
が、ページカウンタPageの設定値を+1だけインク
メントする(S76)。その後、S72に処理が戻る。
【0091】(2)第四処理(S76〜S79) 給紙コマンド作成部156が、つぎの印刷を偶数ページ
印刷と判断すると、印刷データ作成部154が、描画ア
プリケーション実行部153からの未変換印刷データの
うち、ページ番号が一番若い偶数ページ印刷データを、
プリンタ用の偶数ページ印刷データに変換する。
【0092】そして、給紙コマンド作成部156は、前
述の場合と同様な処理によって、インク量検出部158
の保持データ(1ページ前の奇数ページが印刷された記
録用紙Aのインクデューティー)に基づき、待ち時間Δ
tの設定値、各ローラ410,407の駆動ステッピン
グモータへの供給パルス数を決定する。さらに、この決
定結果(待ち時間Δtの設定値、各ローラ410,407
の駆動ステッピングモータへの供給パルス数)を含む裏
面用給紙コマンドを作成する(S77)。
【0093】このとき作成された裏面用給紙コマンドと
プリンタ用の偶数ページ印刷データとは、スプールファ
イルとして一旦スプーラ155に格納された後、送受信
制御部157によってプリンタ300へと送信される。
これを受け付けたプリンタ300側では、各記録用紙A
のうら面に対する偶数ページ画像印刷処理が実行される
(S78)。
【0094】その後、プリンタ300からの印刷終了メ
ッセージをホスト側が受け付けると、送受信制御部15
7が、送信済みの偶数ページ印刷データをスプーラ15
5から削除するとともに、給紙コマンド作成部156
が、ページカウンタPageの設定値を+1だけインク
メントする(S79)。その後、S72に処理が戻る。
【0095】このようなプリンタ制御処理によれば、前
述の場合と同様、おもて面印刷済みの記録用紙Aも、記
録ヘッドに対して正しく位置決めされるため、おもて面
印刷済みの記録用紙Aのうら面に対しても、適正な位置
にページ画像を印刷することができる。また、前述の場
合と同様、うら面印刷開始前に待ち時間がおかれるた
め、うら面印刷のための用紙搬送中に、おもて面のペー
ジ画像の画質が低下するのを防止することができる。
【0096】以上挙げた実施の形態においては、用紙お
もて面に対する印刷終了時からの経過時間を待ち時間と
して考慮していない。しかし、印刷ページが多い場合等
には、最初の方におもて面印刷が終了した用紙のインク
は、その後、他の用紙のおもて面に対する印刷処理が実
行されている間に乾きはじめている。そこで、用紙おも
て面に対する印刷終了時からの経過時間も待ち時間とし
てカウントすれば、スループットの向上に役立つはずで
ある。以下、これの実現方法について、図12に示した
処理を例に挙げて説明する。
【0097】このように、用紙おもて面に対する印刷終
了時からの経過時間も待ち時間としてカウントするに
は、前述の第三処理のS76において、給紙コマンド作
成部156が、プリンタ300から印刷終了メッセージ
を受け付けた時刻(おもて面印刷終了時刻T1と呼ぶ)を
内部カウンタから取得し、これを保持しておくようにす
る。
【0098】そして、前述の第四処理のS77において
は、給紙コマンド作成部156が、インク量検出部15
8の保持データ(1ページ前の奇数ページが印刷された
記録用紙Aのインクデューティー)に基づき待ち時間Δ
tを決定した後、さらに、現在の時刻T2を内部カウン
タから取得し、この現在時刻T2と、前回の第三処理で
保存しておいたおもて面印刷終了時刻T1との差分T2
1を算出するようにする。そして、この差分T2−T1
を待ち時間Δtから差し引いた値Δt−(T2−T1)が0
以下であれば、実際の待ち時間として0を設定し、その
値Δt−(T2−T1)が0よりも大きければ、その値Δt
−(T2−T1)を実際の待ち時間として設定するようにす
ればよい。
【0099】このようにすれば、むだに待ち時間が長引
くことがなくなるため、上述したように、スループット
を向上させることができる。なお、このことは、図5に
示した処理についても同様である。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、インクジェットプリン
タによって、用紙の適正位置にページ画像を印刷するこ
とができる。両面印刷可能なインクジェットプリンタで
あれば、おもて面印刷済みの用紙のうら面に対しても、
適正位置にページ画像を印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るプリンタシステム
の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るホストの機能構成
図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るプリンタの機能構
成図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係るプリンタの内部の
概略構成図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係るプリンタ制御処理
の流れを示したフローチャート図である。
【図6】搬送中の記録用紙のスキュー修正について説明
するための図である。
【図7】本発明の実施の一形態に係るホストの機能構成
図である。
【図8】本発明の実施の一形態に係る待ち時間管理テー
ブルのデータ構造を示した概念図である。
【図9】本発明の実施の一形態に係る待ちローラ回転数
管理テーブルのデータ構造を示した概念図である。
【図10】本発明の実施の一形態に係る待ち時間管理テ
ーブルのデータ構造を示した概念図である。
【図11】本発明の実施の一形態に係るプリンタの内部
の概略構成図である。
【図12】本発明の実施の一形態に係るプリンタ制御処
理の流れを示したフローチャート図である。
【符号の説明】
100…ホスト 101…CPU 102…ROM 103…RAM 104…ディスプレイコントローラ 104a…ディスプレイ装置 105…キーボードコントローラ 105a…キーボード 106…フロッピーディスクドライブ 107…ハードディスク 108…CD−ROMドライブ 109…プリンタインタフェース 110…ネットワークインタフェース 112…バス 150…入力部 151…表示部 152…ユーザインタフェース制御処理部 153…描画アプリケーション実行部 154…印刷データ作成部 155…スプーラ 156…給紙コマンド作成部 157…送受信制御部 300…プリンタ 400…印刷機構 401…記録ヘッド 402…プラテン 403…給紙トレイ 404…排紙トレイ 405…インクカートリッジ 406…呼出しローラ 407…送込みローラ 408a,408b…上下ガイド板 409…用紙検知センサ 410a,410b…上下レジストローラ 411a,411b…上下送出しローラ 412…スプリング 500…プリンタの制御系 501…CPU 502…ROM 503…RAM 504…パネルコントローラ 505…入出力インタフェース 506…バス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面印刷可能なプリンタに与えるためのコ
    マンドを出力する印刷制御装置であって、 前記用紙の両面をページ画像印刷面とする両面印刷モー
    ドの指定を受け付けるモード指定受付手段と、 前記モード指定受付手段が前記両面印刷モードの指定を
    受け付けた場合には、前記用紙の両面に印刷される2枚
    1組のページ画像のうち、後で印刷される第二ページ画
    像について、当該用紙の搬送タイミングを修正する給紙
    コマンドを作成する給紙コマンド作成手段と、 前記給紙コマンド作成手段が作成した給紙コマンドを、
    前記プリンタに与えるコマンドとして出力するコマンド
    出力手段と、 を有することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】送込みローラの回転で送り込まれた用紙の
    前進を当該用紙の進行方向前方のレジストローラで一旦
    阻止するプリンタに与えるためのコマンドを出力する印
    刷制御装置であって、 前記用紙の両面をページ画像印刷面とする両面印刷モー
    ドの指定を受け付けるモード指定受付手段と、 前記モード指定受付手段が前記両面印刷モードの指定を
    受け付けた場合には、前記用紙の両面に印刷される2枚
    1組のページ画像のうち、後で印刷される第二ページ画
    像についての給紙コマンドとして、前記前進再開前の用
    紙を後退させる方向に前記レジストローラを回転させる
    ともに、前記レジストローラの回転に応じて前記送込み
    ローラを回転させるコマンドを作成するコマンドを作成
    する給紙コマンド作成手段と、 前記給紙コマンド作成手段が作成した給紙コマンドを、
    前記プリンタに与えるコマンドとして出力するコマンド
    出力手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の印刷制御装置であって、 前記用紙の両面に印刷される2枚1組のページ画像のう
    ち、当該用紙に先に印刷される第一ページ画像の印刷に
    おけるインク使用量に相関する情報を検出する検出手段
    を有し、 前記コマンド作成手段は、 前記第二ページ画像についての給紙コマンドとして、当
    該第二ページ画像と組になる第一ページ画像について前
    記検出手段が検出した情報に応じた回転速度で前記レジ
    ストローラおよび前記送込みローラを回転させるコマン
    ドを作成することを特徴とする印刷制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の印刷制御装置であ
    って、 前記コマンド作成手段は、 前記レジストローラおよび前記送込みローラを、前記用
    紙の種類に応じた回転速度でそれぞれ回転させるコマン
    ドを、前記給紙コマンドとして作成することを特徴とす
    る印刷制御装置。
  5. 【請求項5】両面印刷可能な印刷機構を制御するための
    プログラムが格納された記録媒体であって、 前記プログラムは、前記印刷機構を制御する印刷制御装
    置に、 前記用紙の両面をページ画像印刷面とする両面印刷モー
    ドの指定を受け付けるモード指定受付処理と、 前記両面印刷モードの指定があった場合に、前記用紙の
    両面に印刷される2枚1組のページ画像のうち、後で印
    刷される第二ページ画像について、当該用紙の搬送タイ
    ミングを修正する給紙コマンドを作成する給紙コマンド
    作成処理と、 前記給紙コマンド作成処理で作成された給紙コマンド
    を、前記プリンタに与えるコマンドとして出力するコマ
    ンド出力処理と、 を実行させることを特徴とする記憶媒体。
  6. 【請求項6】送込みローラの回転で送り込まれた用紙の
    前進を当該用紙の進行方向前方のレジストローラで一旦
    阻止する印刷機構を制御するためのプログラムが格納さ
    れた記憶媒体であって、 前記プログラムは、前記印刷機構を制御する印刷制御装
    置に、 前記用紙の両面をページ画像印刷面とする両面印刷モー
    ドの指定を受け付ける印刷モード指定受付処理と、 前記両面印刷モードの指定があった場合には、前記用紙
    の両面に印刷される2枚1組のページ画像のうち、後で
    印刷される第二ページ画像についての給紙コマンドとし
    て、前記前進再開前の用紙を後退させる方向に前記レジ
    ストローラを回転させるともに、前記レジストローラの
    回転に応じて前記送込みローラを回転させる給紙コマン
    ドを作成するコマンド作成処理と、 前記コマンド作成処理で作成した給紙コマンドを出力す
    るコマンド出力処理と、 を実行させることを特徴とする記憶媒体。
  7. 【請求項7】請求項6記載の記憶媒体であって、 前記プログラムは、 前記両面印刷モードの指定があった場合には、前記印刷
    制御装置に、 前記用紙の両面に印刷される2枚1組のページ画像のう
    ち、当該用紙に先に印刷される第一ページ画像の印刷に
    おけるインク使用量に相関する情報を検出する検出処理
    をさらに実行させるとともに、 前記コマンド作成処理において、前記第二ページ画像に
    ついての給紙コマンドとして、当該第二ページ画像と組
    になる第一ページ画像について検出された情報に応じた
    回転速度で前記レジストローラおよび前記送込みローラ
    を回転させるコマンドを作成させる、 ことを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載の記憶媒体であっ
    て、 前記プログラムは、 前記レジストローラおよび前記送込みローラを、当該用
    紙の種類に応じた回転速度で回転させるコマンドを、給
    紙コマンドとして前記印刷制御装置に作成させる、 ことを特徴とする記憶媒体。
JP2000106825A 1999-10-05 2000-04-07 印刷制御装置およびその動作プログラムを記憶した記憶媒体 Pending JP2001287428A (ja)

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AT00308713T ATE373851T1 (de) 1999-10-05 2000-10-04 Zweiseitiger druck in einen tintenstrahldrucker
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US11/184,896 US7576875B2 (en) 1999-10-05 2005-07-20 Ink jet printer, printer control unit, printer system including the same, and storage medium with the operation program of the printer control unit stored for controlling double-side printing

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