JP2006103811A - 搬送装置及び印刷機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定範囲内における適切な位置検出を確保しつつ搬送方向の無駄なスペースを削減可能な構成を実現することにより、装置の小型化を図ることのできる搬送装置及びこれを備えた印刷機器を提供する。
【解決手段】 本発明の搬送装置は、被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、被搬送材を搬送面上に送り出す送出機構と、搬送面の移動量を検出する第1検出器148と、送出機構による被搬送材の送出量を検出する第2検出器125と、被搬送材が搬送体により移動するときには第1検出器の検出信号S1を出力し、被搬送材が送出機構による被搬送材の送出により移動するときには第2検出器の検出信号S2を出力する信号切替手段240と、を具備することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は搬送装置及び印刷機器に係り、特に、搬送ベルトを備えた搬送体を有する場合に好適な搬送装置及び印刷機器の構成に関する。
従来から、紙などの被印刷材を搬送させるために、搬送ベルトを備えた印刷機器が知られている。図8及び図9に示すように、この種の印刷機器300は、搬送ローラ344、345及び346に走行可能に掛け渡された搬送ベルト340と、搬送ローラ344を回転駆動して搬送ベルト340を動作させる駆動モータ342及びこの駆動モータ342を駆動する駆動回路343と、搬送ベルト340に紙Pを送り出すゲート駆動ローラ320及びゲート従動ローラ321と、ゲート駆動ローラ320を回転駆動する駆動モータ322及びこの駆動モータ322を駆動する駆動回路323と、搬送ベルト340の上に配置された紙Pに印刷を施す印刷ヘッド360と、を有する。ここで、上記の印刷ヘッド360は例えばインク滴を吐出可能に構成されたインクジェットヘッドである。このような搬送機構を備えた印刷機器は例えば以下の特許文献1に記載されている。
また、搬送ベルト340の一方の側端部には、その側端に沿って多数のスリットなどの被検出要素が搬送方向Fに向けて等間隔に配列されてなるリニアエンコーダ被検出帯340aが設けられ、このリニアエンコーダ被検出帯340aをリニアエンコーダ348が検出して、その検出信号が制御部362に供給されるようになっている。また、搬送ベルト340の側端部には原点(タブ)340bが設けられ、この原点340bを原点検出器349が検出するように構成されている。
さらに、図10に示すように、制御部362には、主制御部440、タイミング信号生成回路460及びヘッド駆動回路480が設けられている。ここで、タイミング信号生成回路460はリニアエンコーダ348の検出信号S1に基づいてタイミング信号STを生成し、このタイミング信号ST及び主制御部440が供給する印刷データ等によりヘッド駆動回路480がタイミング信号STに同期した駆動信号SDを生成し、印刷ヘッド360に供給する。印刷ヘッド360では、この駆動信号SDに応じて、例えば、内部に設けられたピエゾ素子等のインク吐出素子が動作してインク滴が吐出される。なお、これと同様の構成を有する印刷機器が以下の特許文献2に記載されている。
この印刷機器300では、まず、駆動回路343によってモータ342が動作し、搬送ローラ344が回転駆動されて搬送ベルト340の搬送面が搬送方向Fに向けて移動する。次に、図示しない給紙機構により紙Pが供給され、この紙Pの先端が静止しているゲート駆動ローラ320とゲート従動ローラ321の間に突き当たり、紙Pに対して斜行補正が施されるとともに紙Pの先端縁の位置決めがなされる。そして、原点検出器349によって原点(タブ)340bが検出されるとともにリニアエンコーダ348で搬送ベルト340の移動量が検出されることにより、搬送ベルト340の絶対位置が測定される。そして、この測定された搬送ベルト340の絶対位置が既定値になる所定のタイミングにおいてモータ322がゲート駆動ローラ320の回転駆動を開始し、紙Pがゲート駆動ローラ320とゲート従動ローラ321の間から搬送ベルト340の搬送面上に送り出される。ここで、搬送ベルト340の内側にサクションファン等で気流を形成することによって発生する負圧や搬送ベルトに高電圧を印加することにより生ずる静電気などによって紙Pが搬送ベルト340の搬送面上に吸着される。そして、ゲート駆動ローラ320及びゲート従動ローラ321による送り出しによって紙Pの搬送ベルト340上に存在し吸着されている部分が或る程度長くなると、ゲート駆動ローラ320が紙Pから離間され、紙Pは搬送ベルト340のみで搬送されるようになる。このようになると、リニアエンコーダ348で検出される移動量に応じて制御部362により印刷ヘッド360が制御され、紙Pに印刷が施される。
特開平2−187355号公報 特開2004−17458号公報
しかしながら、上述の印刷機器300においては、搬送ベルト340の搬送面によって紙Pが十分に吸着保持される状態になるまで、ゲート駆動ローラ320及びゲート従動ローラ321により紙Pを搬送面上に送り出す必要があることにより、ゲート駆動ローラ320及びゲート従動ローラ321と印刷ヘッド360の間の距離をある程度確保しなければならない。すなわち、ゲート駆動ローラ320及びゲート従動ローラ321による紙Pの送り出しが開始されてからゲート駆動ローラ320が紙Pから離間するまでの紙Pの走行距離が印刷領域以外に余分に必要になる。
特に、紙Pに対する搬送ベルト340の吸着力が弱いと、紙Pが搬送ベルト340に対して滑ることなどによりリニアエンコーダ348の検出信号S1が示す搬送ベルト340の移動量と紙Pの移動量とが整合しなくなるとともに、上記の吸着力は経時変化によっても低下する可能性があることから、印刷品位を確保するためには、上記の距離を或る程度マージンを持って設定する必要がある。
したがって、従来においては搬送方向Fに沿った装置サイズを印刷範囲よりも余分に確保する必要があるため、装置の小型化が困難であるという問題点があり、また、装置の小型化を図ろうとすれば、印刷品位の低下を招く恐れがあり、さらに、搬送ベルト340の吸着力を高めるために吸着手段を増強すると製造コストの増大を招くという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、所定範囲内における適切な位置検出を確保しつつ搬送方向の無駄なスペースを削減可能な構成を実現することにより、装置の小型化を図ることのできる搬送装置及びこれを備えた印刷機器を提供することにある。
本発明の搬送装置は、被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、前記被搬送材を前記搬送面上に送り出す送出機構と、前記搬送面の移動量を検出する第1検出器と、前記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する第2検出器と、前記搬送体により前記被搬送材が移動するときには前記第1検出器の検出信号を出力し、前記送出機構により前記被搬送材が移動するときには前記第2検出器の検出信号を出力する信号切替手段と、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、搬送体の搬送面の移動量を第1検出器で検出することによって搬送面上に配置された被搬送材の移動量を知ることができるとともに、送出機構による前記被搬送材の送出量を第2検出器で検出していることにより、送出機構によって被搬送材を搬送面上に送り出す過程でも被搬送材の移動量を知ることができる。そして、信号切替手段により第1検出器の検出信号と第2検出器の検出信号とを切り替えることができるため、被搬送材が送出機構によって送り出されるときには第2検出器の出力を供給し、被搬送材が搬送体によって移動しているときには第1検出器の出力を供給することにより、被搬送材が送出機構で搬送されているか搬送体で搬送されているかを問わず、常に被搬送材の移動量を適切に知ることができる。したがって、被搬送材に対して何らかの処理を施す場合において、被搬送材が搬送体により搬送されている期間だけでなく、被搬送材が送出機構により搬送面上に送り出されている期間においても被搬送材の位置を把握しながら処理を行うことが可能になるので、搬送体の搬送方向の長さを削減し、装置を小型化することが可能になる。
本発明において、前記送出機構を前記被搬送材に対して離接させる離接手段をさらに具備し、前記信号切替手段は、前記離接手段による前記送出機構の前記被搬送材に対する離反タイミングと同期して前記第2検出器の検出信号を前記第1検出器の検出信号に切り替えることが好ましい。これによれば、送出機構によって被搬送材を搬送体の搬送面上に送り出した後、所定のタイミングで送出機構を被搬送材から離反させることにより、送出機構による被搬送材の搬送過程から搬送体による被搬送材の搬送過程へと瞬時に、かつ、確実に移行させることができるが、この移行のタイミングと同期して信号切替手段を動作させることによって、被搬送材の移動量を正確に知ることができる。この場合、接離手段を動作させる離反タイミング信号を用いて信号切替手段を動作させることにより、制御系の複雑化を回避することができるとともに、信号切り替えタイミングの時間精度を高めることができる。
本発明において、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号とを整合させる出力整合手段をさらに具備することが好ましい。これによれば、出力整合手段を設けることで、第1検出器の検出信号と第2検出器の検出信号とが整合していなくてもよくなるので、第1検出器及び第2検出器の構造や検出箇所の自由度が増大するとともに、両検出信号の位相を整合させる必要がある場合には、出力整合手段によって両検出信号の位相を合わせればよいので、検出器側で位相を合わせる必要がなくなることにより、第1検出器と第2検出器の設置時の調整作業が不要になる。なお、上記の出力整合手段は、検出信号の用い方に応じた態様で両検出信号を整合できるものであればよく、例えば、両検出信号間の周期のみを整合させる手段であってもよく、両検出信号間の位相のみを整合させる手段であってもよい。
本発明において、前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号のいずれか一方を他方に整合するように変換する出力変換回路で構成されることが好ましい。これによれば、出力変換回路により両検出信号のうちいずれか一方が他方に整合されるため、一方の検出器を備えた既存の構成に他方の検出器を追加する場合には、既存の一方の検出器や制御部を何等変更することなしに対応することが可能になることから、コスト面で有利になる。
本発明において、前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号の位相及び周期を整合させる手段であることが好ましい。出力整合手段により両検出信号の位相及び周期の双方が整合されることにより、信号切替手段による信号切り替え時でも出力が連続的に得られるので、送出機構による被搬送材の送り出し過程から搬送体による被搬送材の搬送過程への移行時に被搬送材の位置検出値が不連続になるといったことを回避できる。
次に、本発明の印刷機器は、被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、前記被搬送材を前記搬送面上に送り出す送出機構と、前記被搬送材に印刷を施す印刷手段と、前記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する検出器と、前記検出器の検出信号に基づいて前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、被搬送材が送出機構により搬送体の搬送面上に送り出されている間に、送出機構による前記被搬送材の送出量を示す検出器の検出信号に基づいて印刷制御手段が印刷手段を制御することで、印刷手段が被搬送材に対し被搬送材の位置に応じた態様で印刷を施すことが可能になる。このように送出機構により被搬送材が搬送面に送り出されている過程でも印刷が施されるため、送出機構と印刷位置との距離を確保する必要がなくなり、その結果、搬送方向の余分な寸法を削減することで印刷機器の小型化を図ることが可能になる。
また、本発明の別の印刷機器は、被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、前記被搬送材を前記搬送面上に送り出す送出機構と、前記被搬送材に印刷を施す印刷手段と、前記搬送面の移動量を検出する第1検出器と、前記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する第2検出器と、前記搬送体により前記被搬送材が移動するときには前記第1検出器の検出信号を出力し、前記送出機構により前記被搬送材が移動するときには前記第2検出器の検出信号を出力する信号切替手段と、前記信号切替手段の出力に基づいて前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、被搬送材が送出機構により搬送体の搬送面上に送り出されている過程では、送出機構による前記被搬送材の送出量を示す第2検出器の検出信号に基づいて印刷制御手段が印刷手段を制御することで、印刷手段が被搬送材に対し被搬送材の位置に応じた態様で印刷を施すことが可能になる。また、送出機構による送り出し後に被搬送材が搬送体により移動する過程では、搬送面の移動量を示す第1検出器の検出信号に基づいて印刷制御手段が印刷手段を制御することで、印刷手段が被搬送材に対し被搬送材の位置に応じた態様で印刷を施すことが可能になる。したがって、送出機構による被搬送材の送り出し過程と搬送体による被搬送材の移動過程の双方で被搬送材の位置に応じた印刷を施すことができるため、送出機構と印刷位置との距離を確保する必要がなくなり、その結果、搬送方向の余分な寸法を削減することで印刷機器の小型化を図ることが可能になる。
本発明において、前記送出機構を前記被搬送材に対して離接させる離接手段をさらに具備し、前記信号切替手段は、前記離接手段による前記送出機構の前記被搬送材に対する離反タイミングと同期して前記第2検出器の検出信号を前記第1検出器の検出信号に切り替えることが好ましい。
本発明において、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号とを整合させる出力整合手段をさらに具備することが好ましい。
本発明において、前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号のいずれか一方を他方に整合するように変換する出力変換回路で構成されることが好ましい。
本発明において、前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号の位相及び周期を整合させる手段であることが好ましい。
なお、上記の出力整合手段において両検出信号の位相を整合させる場合には、一方の検出信号の位相を遅延させる位相遅延回路を用いることができる。また、一方の検出信号の周期が他方の検出信号の周期の自然数倍である場合に、両検出信号の周期を整合させるときには、逓倍回路又は分周回路を用いることができる。また、一方の検出信号の周期が他方の検出信号の周期の自然数倍でない場合でも、逓倍回路と分周回路を組み合わせることなどにより、相互に一致した周期を得ることは可能である。
また、上記の送出機構は、被搬送材を搬送体の搬送面に向けて送り出す機構であれば如何なるものであっても構わないが、例えば、被搬送材を送り出すローラと、このローラを回転駆動する手段とを備えたものとすることができる。上記ローラとしては、被搬送材の位置決め機能を有するゲートローラが挙げられる。さらに、ゲートローラとして、被搬送材を挟持した状態で送り出すゲート駆動ローラ及びゲート従動ローラを備えた送出機構があり、この場合に上記離接手段は、ゲート駆動ローラとゲート従動ローラのいずれか一方が被搬送材から離反可能に構成されていればよい。ここで、ゲート駆動ローラとゲート従動ローラのいずれか一方のローラを変形しない硬質材とし、他方のローラを弾性変形する素材で構成することが好ましい。このとき、上記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する検出器としては、上記一方のローラの回転量を検出するものとすることが望ましい。なお、本発明における上記送出機構による送出量を検出する検出器としては、結果的に送出機構による被搬送材の送出量を検出できるものであれば如何なるものでもよい。
次に、添付図面を参照して本発明に係る搬送装置及び印刷機器の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る実施形態の搬送装置を備えた印刷機器を模式的に示す概略平面図に、その制御系の構成を示すブロック図を付加した模式図である。印刷機器100は、被搬送材である紙Pを送り出すための送出機構を構成するゲート駆動ローラ120及びゲート従動ローラ121と、ゲート駆動ローラ120及びゲート従動ローラ121の送り出し側に配置された搬送ベルト140を備えた搬送体とを備えた搬送装置を有する。
ゲート駆動ローラ120及びゲート従動ローラ121は、搬送体の一端側に隣接する位置において相互に平行な軸線周りに回転可能に軸支されている。このゲート駆動ローラ120及びゲート従動ローラ121は、印刷機器100の図示しない給紙機構により供給された紙Pを斜行補正し、かつ、紙Pを所定のタイミングで搬送ベルト上に送り出すためのものである。
ゲート駆動ローラ120の外周面は円筒面であり、紙Pを送り出す際に実質的に変形しないように構成されている。すなわち、ゲート駆動ローラ120は動作上変形しない硬質材で構成され、例えば、金属で構成されている。ゲート駆動ローラ120の一端部(図1中左側)には、モータ122の駆動軸が連結されており、モータ122によってゲート駆動ローラ120が回転駆動されるようになっている。このモータ122は駆動回路123によって駆動される。
また、ゲート従動ローラ121はゲート駆動ローラ120と同様に円筒面で構成される外周面を有するが、少なくとも径方向に弾性変形可能に構成されている。例えば、ゲート従動ローラ121の本体はゴム又は軟質合成樹脂で形成される。図2(a)に示すように、ゲート駆動ローラ120とゲート従動ローラ121との間に紙Pが介在しない状態でもゲート駆動ローラ120の外周面とゲート従動ローラ121の外周面とは相互に当接し、両外周面間に紙Pを通過可能とするだけの隙間が生じないように構成されている。この場合、上記の隙間を確実になくすためにはゲート従動ローラ121の当接部分が多少弾性変形するように構成することが好ましい。このように、紙Pが介在していない状態でも両外周面の間には隙間が存在しないため、図示しない給紙機構などにより供給される紙Pの先端縁を静止したゲート駆動ローラ120とゲート従動ローラ121の当接部に突き当てることが可能になり、これにより紙Pの斜行補正を行うとともに紙Pの先端縁の位置決めを行うことができるようになっている。
また、図2(b)に示すように、回転駆動されるゲート駆動ローラ120によって紙Pが送り出される際には、ゲート駆動ローラ120の外周面が変形せず、ゲート従動ローラ121の外周面がもっぱら弾性変形した状態で紙Pが両外周面間に挟まれて押し出されることになる。ここで、紙Pとゲート駆動ローラ120及びゲート従動ローラ121との接触面積が増大し、紙Pの滑りも発生しにくくなり、また、上記のようにゲート駆動ローラ120の外周面の変形もないので、ゲート駆動ローラ120の回転量と紙Pの送出量とは高い精度で比例することになる。なお、紙Pの先端が静止したゲート駆動ローラ120とゲート従動ローラ121との間で位置決めされている状態から、ゲート駆動ローラ120が回転し始め、紙Pが送出される状態に移行する際には、ゲート従動ローラ121が紙Pの厚さ分だけさらに変形することによってスムーズに送り出しが開始される。
本実施形態には、ゲート駆動ローラ120の回転量を検出するために上記の第2検出器であるロータリーエンコーダ125が設けられている。このロータリーエンコーダ125は、例えば、多数のスリットなどで構成される被検出要素が回転軸周りに等間隔に形成されている円板等で構成される被検出部125aと、この被検出部125aの被検出要素を検出可能な検出部(センサ)125bとによって構成される。図示例では被検出部125aをゲート駆動ローラ120と共に回転するように接続固定し、この検出部125bを図示しないフレーム等に固定してある。検出部125bとしては透過型光センサなどを用いることができる。ただし、ロータリーエンコーダ125としてはこのようなものに限らず、反射型光センサや磁気センサなどを用いたものであっても構わない。
次に、搬送ベルト140は、所定の幅を有する環状のベルトであって、駆動ローラ144、従動ローラ145及びテンションローラ146に対して走行可能に掛け渡されている。駆動ローラ144は駆動回路143によって制御されるモータ142に連結されており、搬送ベルト140の搬送面を搬送方向Fに向けて移動させるようになっている。従動ローラ145は回転自在に軸支され、搬送ベルト140を介して駆動ローラ144の回転が伝達されることにより従動回転する。また、テンションローラ146は回転自在に軸支され、搬送ベルト140に一定の張力を付与するようになっている。
また、本実施形態では、搬送ベルト140の搬送面に紙Pを吸着させるための吸着力発生手段を設けることが好ましい。吸着力発生手段を別途設けなくても、紙Pと搬送ベルト140との間に生ずる摩擦力などによって紙Pを搬送ベルト140の搬送面とともに移動させることは可能であるが、吸着力発生手段を設けることによって紙Pの位置ずれをより確実に防止し、紙Pの搬送精度並びに印刷精度を高めることができる。このような吸着力発生手段は公知であり、例えば、搬送ベルト140を帯電させることにより静電力を生じさせるための電圧印加回路を設ける構成や、搬送ベルトに微細な小孔を多数形成するとともに、搬送ベルトの架設部の内側にサクションファンなどで気流を発生させ、負圧を生じさせる構成などが挙げられる。
搬送ベルト140の一方の側端部には、多数のスリットなどの被検出要素が搬送方向Fに等間隔に配列されてなる被検出部148aと、この被検出部148aの被検出要素を所定位置で検出する検出部148bとを有するリニアエンコーダ148が設けられている。被検出部148aとしては被検出要素として光透過部と光遮蔽部が交互に配列された被検出帯を搬送ベルト140の側端部に固定したものを用いることができ、検出部148bとしては透過型光センサを用いることができる。ただし、リニアエンコーダ148としてはこのようなものに限らず、反射型光センサや磁気センサなどを用いたものであっても構わない。
また、搬送ベルト140の他方の側端部には原点(タブ)140bが設けられ、さらに、この原点140bを検出可能に構成された原点検出器149が設けられている。この原点検出器149から出力される原点検出信号と、上記のリニアエンコーダ148から出力される検出信号とによって、搬送ベルト140の搬送面の絶対位置を知ることができる。
本実施形態の印刷ヘッド160は、被搬送材である紙Pに印刷できるものであれば如何なるものであってもよいが、例えば、ヘッド底部に吐出口を備えたインク収容部と、このインク収容部の容積を変化させるためのピエゾ素子とを備えたインク吐出部を有するものが挙げられる。図示例の場合、印刷ヘッド160には、上記のインク吐出部が搬送方向Fと直交する方向に複数配列されている。そして、後述する駆動信号SDに基づいて上記ピエゾ素子が変形し、インク収容部の容積を減少させることにより、インク滴が吐出口から吐出され、紙Pに着弾するようになっている。
本実施形態において、上記の駆動回路123,143、リニアエンコーダ148、原点検出器149、ロータリーエンコーダ125、及び、印刷ヘッド160は制御部162に接続されている。制御部162は、上記の各部からの検出信号などの信号を受けつつ装置全体を制御する。図3は、この制御部162の内部構成を模式的に示す概略構成図である。
図3に示すように、制御部162には、MPU(Micro Processing Unit)などで構成される主制御部180と、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2を変換する出力変換回路220と、リニアエンコーダ148の検出信号S1と出力変換回路220が出力する補正信号SCのいずれか一方を切り換えて出力する信号切替スイッチ240と、この信号切替スイッチ240の出力を受けてタイミング信号STを生成するタイミング信号生成回路260と、タイミング信号ST及び主制御部180から供給される制御信号や印刷データなどに基づいて駆動信号SDを形成し、これを印刷ヘッド160に供給するヘッド駆動回路280と、を有する。
主制御部180は、上記原点検出器149の出力する原点検出信号S0を受けるとともに、上記駆動回路123,143に制御信号を供給する。また、本実施形態には、上記のゲート駆動ローラ120の位置を紙Pの通過軌道上に接した位置と上記通過軌道上から離間した位置とのいずれかに設定するためのローラ離接駆動部151が設けられており、上記主制御部180はこのローラ離接駆動部151に対して離反タイミング信号SQを送出するようになっている。
また、出力変換回路220はロータリーエンコーダ125の検出信号S2をリニアエンコーダ148の検出信号S1に整合させるものである。図示例の場合、この出力変換回路220は位相遅延回路222と周期整合回路224とを有し、検出信号S2を、検出信号S1と位相及び周期が整合した補正信号SCに変換するように構成されている。ここで、位相遅延回路222はある時点において検出信号S1とS2の位相差を測定し、この位相差分だけ検出信号S2の位相を修正して検出信号S1と位相が整合した位相遅延信号SBを出力し、この位相遅延信号SBを周期整合回路224が逓倍若しくは分周して検出信号S1と同じ周期を有する上記補正信号SCに変換するようになっている。
この検出信号S1と位相及び周期が整合した補正信号SCは、より具体的に述べると、ゲート駆動ローラ120の回転速度が搬送ベルト140の搬送面の移動速度と常時完全に一致しているときに、検出信号S1と完全に位相及び周期が一致する信号である。すなわち、上記の出力整合回路220は、ゲート駆動ローラ120の回転速度と搬送ベルト140の搬送面の移動速度とが常時完全に同じである場合に、検出信号S1とS2の位相及び周期が一致するように整合処理を行うように構成されている。
ここで、本実施形態においては、ゲート駆動ローラ120による紙Pの送り出し速度と搬送ベルト140の搬送面の移動速度とが同一になるように設定されるが、実際には各速度は僅かではあるがそれぞれ独自に変動するため、瞬間的には両信号がずれることがあり、両信号の位相及び周期が常時完全に一致するわけではない。
また、本実施形態の場合、ゲート駆動ローラ120の回転速度と搬送ベルト140の搬送面の移動速度とが完全に同じである場合に、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2の周期は、リニアエンコーダ148の検出信号S1の周期の自然数倍、或いは、自然数分の一となるように構成されている。すなわち、被搬送材である紙Pの所定移動量に対応する搬送ベルト140の移動量及びゲート駆動ローラ120の回転量をそれぞれの単位として計数したとき、リニアエンコーダ148の被検出要素の配列周期を示す計数値と、ロータリーエンコーダ125の被検出要素の配列周期を示す計数値とが自然数倍、或いは、自然数分の一の関係になる。そして、この配列周期の関係は、ゲートローラ120及びロータリーエンコーダ125の構造と、搬送ベルト140及びリニアエンコーダ148の構造との関係により予め知られているので、これに合わせて、周期整合回路224により周期が検出信号S1と整合してなる補正信号SCが生成される。
図4乃至図6には、上記の具体的な例として、上記各信号の波形を表すタイミングチャートを示す。ここで、図4乃至図6のタイミングチャートは、ゲート駆動ローラ120の回転速度と搬送ベルト140の搬送面の移動速度とが完全に同じであるという前提で描いてあり、また、以下の説明についても同様の前提で行う。
例えば、図4のタイミングチャートが示すように、リニアエンコーダ148の検出信号S1と、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2の位相差がTaであり、S1の周期T1とS2の周期T2が同一であるとする。この場合には、検出信号S2が位相遅延回路222に入力されると、検出信号S2の位相が位相差Taだけ遅延され、検出信号S1と位相及び周期が整合した補正信号SCが得られる。この場合は、出力整合回路220は位相遅延回路222のみで構成できる。
図5に示す例では、検出信号S2の周期T2が検出信号S1の周期T1の2倍に設定されている。この場合には、まず、検出信号S2を位相遅延回路222によって位相差Taだけ遅延させて位相遅延信号SBを生成する。この位相遅延信号SBは検出信号S1と同一の位相を有するものとなる。次に、位相遅延信号SBを周期整合回路224によって2逓倍することにより補正信号SCを生成する。したがって、この補正信号SCの位相と周期は検出信号S1のものと一致する。この場合、周期整合回路224は2逓倍回路である。
図6に示す例では、検出信号S2の周期T2が検出信号S1の周期T1の1/2倍に設定されている。この場合には、まず、検出信号S2を位相遅延回路222によって位相差T1−Taだけ遅延させて位相遅延信号SBを生成する。この場合に、当然のことながら上記と同様に位相差Taだけ遅延させても構わない。次に、この位相遅延信号SBを周期整合回路224によって2分周することにより補正信号SCを生成する。したがって、この補正信号SCはそのパルス列の位相と周期が検出信号S1のものと一致する。この場合、周期整合回路224は2分周回路である。
再び図3に基づいて説明を続ける。信号切替スイッチ240には、リニアエンコーダ148の検出信号S1と、出力変換回路220が出力する補正信号SCの両方の信号が入力されており、主制御部180が出力する上記の離反タイミング信号SQに応じていずれか一方を切り替えて出力するように構成されている。信号切替スイッチ240の初期状態は補正信号SCを出力するように設定されているが、上記離反タイミング信号SQがゲート駆動ローラ120を紙Pから離反させる状態に変わると、その出力を上記補正信号SCから検出信号S1に切り替える。信号切替スイッチ240としては、例えば、機械式スイッチ、リレー、アナログスイッチ(半導体スイッチ)などを用いることができる。
また、タイミング信号生成回路260には、上記信号切替スイッチ240によりリニアエンコーダ148の検出信号S1と、出力変換回路220の補正信号SCのいずれか一方が供給され、これらの信号に基づいてタイミング信号生成回路260はタイミング信号STを生成する。このタイミング信号STは、検出信号S1で示される搬送ベルト140の搬送面の移動速度、或いは、補正信号SCで示されるゲート駆動ローラ120による送り出し速度に対応する周期を有する周期信号である。
ヘッド駆動回路280には、タイミング信号生成回路260から出力された上記のタイミング信号STが供給され、当該タイミング信号STに基づいてヘッド駆動回路280は印刷ヘッド160を駆動する駆動信号SDを形成する。この駆動信号SDは、例えば、上記タイミング信号STに同期したタイミングで主制御部180から供給される制御信号や印刷データに対応する動作(インク滴の吐出動作)を印刷ヘッド160において生じさせるための所定の波形を有する周期信号である。
次に、以上のように構成された本実施形態の動作について説明する。図7は、本実施形態の動作手順の概略を示す概略フローチャートである。以下に説明する動作は、上記の主制御部180による制御下で各部が動作することによって実行される。まず、図示しない給紙機構によって紙Pの給紙が行われ(S1)、また、駆動回路143による駆動信号に基づいてモータ142が稼働し、搬送ベルト140の駆動が開始される(S2)。その後、上記の給紙動作により紙Pの先端縁がゲート駆動ローラ120とゲート従動ローラ121の当接部に突き当てられ、紙Pに斜行補正がなされるとともに紙Pの先端縁が位置決めされる(S3)。
次に、原点検出器149の原点検出信号S0及びリニアエンコーダ148の検出信号S1に基づいて搬送ベルト140の絶対位置を測定し、紙Pを送り出すタイミング(送出タイミング)を待つ(S4)。この送出タイミングは、ゲート駆動ローラ120による紙Pの送り出し開始のタイミングであり、例えば、その後行われる紙Pの送り出し動作によって紙Pが搬送ベルト140の搬送面上に供給されたときに、紙Pが搬送ベルト140の繋ぎ目やリニアエンコーダ148の被検出部148aの繋ぎ目上に載置されることのないように決められた、搬送ベルト140の既定の絶対位置を示す値として予め設定されている。そして、上記の送出タイミングが到来すると、すなわち測定された絶対位置が上記の値になると、駆動回路123の駆動信号によりモータ122が動作し、ゲート駆動ローラ120の回転駆動が開始され(S5)、これによって紙Pが搬送ベルト140に向けて送り出される。そして、リニアエンコーダ148の検出信号S1と、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2の位相差を測定し(S6)、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2を上記位相差若しくはこれに対応する位相分だけ遅延させ、必要であればさらに逓倍又は分周させて検出信号S1に整合した補正信号SCを生成する(S7)。
次に、紙Pが所定の印刷開始位置に到達すると(S8)、主制御部180の制御下で印刷ヘッド160により紙Pに対する印刷が開始される(S9)。このときには、上述のように紙Pはゲート駆動ローラ120により送り出されている状態にあり、信号切替スイッチ240は補正信号SCをタイミング信号生成回路260に供給しているので、補正信号SCに基づいてタイミング信号STが生成され、このタイミング信号STに同期してヘッド駆動回路280で形成される駆動信号SDにより印刷ヘッド160が駆動される。
その後、紙Pの先端側の所定範囲が搬送ベルト140の搬送面上に載置された状態になると、上記の離反タイミング信号SQが変化し(S10)、ゲート駆動ローラ120は紙Pから離反し、これによって紙Pは搬送ベルト140によって移動するようになる。これと同時に、同じ離反タイミング信号SQにより信号切替スイッチ240が信号切替動作を行ってリニアエンコーダ148の検出信号S1をタイミング信号生成回路260に供給するようになり、これにより検出信号S1に基づいてタイミング信号STが生成され、さらに駆動信号SDが形成されて印刷ヘッド160が駆動されるようになる(S11)。
上記のようにして搬送ベルト140により紙Pが移動しながら印刷が継続され、最終的に印刷範囲が終了すると(S12)、主制御部180の制御下で印刷ヘッド160の駆動停止、紙Pの排出動作、搬送ベルト140の駆動停止などの一連の印刷終了処理が実行される(S13)。
本実施形態においては、従来のようにリニアエンコーダ148の検出信号S1に基づいて印刷を実施する前に、ゲート駆動ローラ120による紙Pの送出過程でロータリーエンコーダ125の検出信号S2から形成された補正信号SCに基づいて印刷を実施することができる。すなわち、紙Pの送り出し過程で印刷品位を犠牲にすることなく印刷を開始し、その後、搬送ベルト140による紙Pの搬送過程では信号切替スイッチ240により補正信号SCを検出信号S1に切り替えて印刷を継続できる。したがって、紙Pに対する印刷範囲や紙Pの吸着性能を犠牲にすることなしに、ゲート駆動ローラ120と印刷ヘッド160の間隔を削減することができるので、例えば搬送ベルト140の搬送距離を縮小することが可能になり、搬送装置及び印刷機器の小型化を図ることが可能になる。
また、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2から形成した補正信号SCの位相及び周期はリニアエンコーダ148の検出信号S1と整合しているため、ゲート駆動ローラ120による紙Pの送り出し過程から搬送ベルト140による紙Pの搬送過程への移行時において印刷の不連続性がほとんど生じないことから、白線や濃線の発生を抑制することができるので、この面でも印刷品位を確保することができる。
本実施形態においては、径方向に変形しないように構成されたゲート駆動ローラ120の回転量(送出量)がロータリーエンコーダ125により検出されることにより、紙Pの送出時においてゲート駆動ローラ120のローラ径が変化しないため、ゲート駆動ローラ120の回転量と紙Pの送出量との対応関係が変動せず、しかも、送出時においてゲート従動ローラ121が弾性変形することによりゲート駆動ローラ120及びゲート従動ローラ121の紙Pに対する接触面積が大きくなることで紙Pの送り出し時のずれを防止することができる。したがって、紙Pのゲート駆動ローラ120による送り出し時における紙Pの送り出し量を検出信号S2若しくは補正信号SCにより高精度に検出することができる。
尚、本発明の搬送装置及び印刷機器は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、本実施形態の印刷ヘッド160は、搬送ベルト140を搬送方向Fに跨るように架設された状態で固定されているが、印刷ヘッド160を搬送ベルト140の搬送方向Fに対してほぼ直交する方向に往復移動するように構成してもよい。
また、本実施形態の送出機構では、ゲート駆動ローラ120が径方向に変形しないように構成されているとともにゲート従動ローラ121が径方向に弾性変形可能に構成されているが、これとは逆に、ゲート駆動ローラ120が径方向に弾性変形可能に構成され、ゲート従動ローラ121が径方向に変形しないように構成されていてもよい。この場合には、紙Pの正確な送出量を検出するために、ゲート駆動ローラ120の回転量ではなく、ゲート従動ローラ121の回転量を検出するように構成されることが望ましい。
さらに、本実施形態においては、ゲート駆動ローラ120にロータリーエンコーダ125を取り付けて回転量を検出するようにしているが、ゲート駆動ローラ120を回転駆動させるモータ122を制御する駆動回路123の駆動信号からゲート駆動ローラ120の回転量を検出するように構成してもよい。これは特にモータ122がステッピングモータである場合に有効である。また、モータ122にエンコーダが組み込まれている場合には、このエンコーダ信号を検出信号として取り出してもよい。
また、本実施形態においては、ロータリーエンコーダ125の検出信号S2を出力変換回路220によってリニアエンコーダ148の検出信号S1に整合させているが、その逆に、リニアエンコーダ148の検出信号S1を出力変換回路によってロータリーエンコーダ125の検出信号S2に整合させるように構成してもよい。
本発明に係る実施形態の印刷機器を模式的に示す概略平面図。 実施形態におけるゲート駆動ローラ及びゲート従動ローラの間に紙の先端を突き当てた状態を模式的に示す概略縦断面図(a)及びゲート駆動ローラ及びゲート従動ローラによって紙を送り出している状態を模式的に示す概略縦断面図(b)。 実施形態におけるヘッド駆動回路の構成を示す概略ブロック図。 実施形態における検出信号S1、検出信号S2、及び、補正信号SCを示すタイミングチャート。 別の検出信号S1、検出信号S2、位相遅延信号SB、及び、補正信号SCを示すタイミングチャート。 さらに別の検出信号S1、検出信号S2、位相遅延信号SB、及び、補正信号SCを示すタイミングチャート。 本実施形態の印刷機器の駆動手順を示す概略フローチャート。 従来の印刷機器を模式的に示した概略平面図。 図8のA−A線に沿って切断した断面を模式的に示す概略縦断面図。 従来の印刷機器における印刷制御系の構成を模式的に示す概略構成図。
符号の説明
100…印刷機器、120…ゲート駆動ローラ、121…ゲート従動ローラ、122、142…モータ、123、143…モータ駆動回路、125…ロータリーエンコーダ、140…搬送ベルト、148…リニアエンコーダ、140b…原点、144…駆動ローラ、145…従動ローラ、146…テンションローラ、149…原点検出器、160…印刷ヘッド、162…制御部、180…主制御部、220…出力変換回路、222…位相遅延回路、224…周期整合回路、240…信号切替スイッチ、260…タイミング信号生成回路、280…駆動信号生成回路、P…紙、S1,S2…検出信号、SB…位相遅延信号、SC…補正信号、Ta…位相差

Claims (11)

  1. 被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、
    前記被搬送材を前記搬送面上に送り出す送出機構と、
    前記搬送面の移動量を検出する第1検出器と、
    前記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する第2検出器と、
    前記搬送体により前記被搬送材が移動するときには前記第1検出器の検出信号を出力し、前記送出機構により前記被搬送材が移動するときには前記第2検出器の検出信号を出力する信号切替手段と、
    を具備することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記送出機構を前記被搬送材に対して離接させる離接手段をさらに具備し、
    前記信号切替手段は、前記離接手段による前記送出機構の前記被搬送材に対する離反タイミングと同期して前記第2検出器の検出信号を前記第1検出器の検出信号に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の印刷機器。
  3. 前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号とを整合させる出力整合手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号のいずれか一方を他方に整合するように変換する出力変換回路で構成されることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号の位相及び周期を整合させる手段であることを特徴とする請求項3又は4に記載の搬送装置。
  6. 被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、
    前記被搬送材を前記搬送面上に送り出す送出機構と、
    前記被搬送材に印刷を施す印刷手段と、
    前記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する検出器と、
    前記検出器の検出信号に基づいて前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
    を具備することを特徴とする印刷機器。
  7. 被搬送材を搬送するための搬送面が移動可能に構成されてなる搬送体と、
    前記被搬送材を前記搬送面上に送り出す送出機構と、
    前記被搬送材に印刷を施す印刷手段と、
    前記搬送面の移動量を検出する第1検出器と、
    前記送出機構による前記被搬送材の送出量を検出する第2検出器と、
    前記搬送体により前記被搬送材が移動するときには前記第1検出器の検出信号を出力し、前記送出機構により前記被搬送材が移動するときには前記第2検出器の検出信号を出力する信号切替手段と、
    前記信号切替手段の出力に基づいて前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
    を具備することを特徴とする印刷機器。
  8. 前記送出機構を前記被搬送材に対して離接させる離接手段をさらに具備し、
    前記信号切替手段は、前記離接手段による前記送出機構の前記被搬送材に対する離反タイミングと同期して前記第2検出器の検出信号を前記第1検出器の検出信号に切り替えることを特徴とする請求項7に記載の印刷機器。
  9. 前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号とを整合させる出力整合手段をさらに具備することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の搬送装置。
  10. 前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号のいずれか一方を他方に整合するように変換する出力変換回路で構成されることを特徴とする請求項9に記載の搬送装置。
  11. 前記出力整合手段は、前記第1検出器の検出信号と前記第2検出器の検出信号の位相及び周期を整合させる手段であることを特徴とする請求項9又は10に記載の搬送装置。
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