JP2001287138A - 割出装置 - Google Patents

割出装置

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JP2001287138A
JP2001287138A JP2000108135A JP2000108135A JP2001287138A JP 2001287138 A JP2001287138 A JP 2001287138A JP 2000108135 A JP2000108135 A JP 2000108135A JP 2000108135 A JP2000108135 A JP 2000108135A JP 2001287138 A JP2001287138 A JP 2001287138A
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和男 天野
Yasumoto Shiotani
康元 塩谷
Nobuyuki Teshi
延幸 勅使
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性の高い割出装置を提供する。 【解決手段】 タレット軸20を第一,第二テーパロー
ラベアリング34,36により回転可能に支持し、第二
テーパローラベアリング36の外輪56を皿ばね66に
より付勢してタレット軸20を引込位置へ移動させ、タ
レットヘッド10,ハウジング30の各当接面76,7
8同士を当接させる。タレット軸20をローラギヤ8
4,ローラギヤカム90により回転させ、端面カム10
0,ローラ104により軸方向に移動させる。タレット
軸20を皿ばね66の付勢力に抗して突出位置へ移動さ
せ、当接面76,78が離間した状態でタレットヘッド
10をスムーズに回転させ、回転末期にタレット軸20
を皿ばね66の付勢により引込位置へ移動させる。加工
時にタレットヘッド10に作用する負荷を当接面76,
78の当接を介してハウジング30が受け、高い支持剛
性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は割出装置に関するも
のであり、特に、剛性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】割出装置には、例えば、タレット装置が
ある。タレット装置は、タレットヘッドと、タレットヘ
ッドと同軸に設けられたタレット軸と、タレット軸を回
転させる回転駆動装置とを有する。タレットヘッドの外
周部には、複数の加工工具が着脱可能に固定され、タレ
ット軸は、ハウジングにより2つのテーパローラベアリ
ングを介して回転可能に支持されている。また、回転駆
動装置は、例えば、ローラギヤおよびローラギヤカムを
含んで構成されている。ローラギヤはタレット軸と同軸
かつ一体的に設けられ、カムフォロワたるローラがロー
ラギヤカムのカムリブに係合させられ、ローラギヤカム
が回転させられることにより、ローラギヤが回転させら
れるとともにタレット軸が所定角度ずつ回転させられ、
タレットヘッドが間欠回転させられて、複数の加工工具
が択一的に使用位置に位置決めされる。タレットヘッド
はハウジングから突出させられるとともに、ハウジング
に対して離間させられており、タレットヘッドとハウジ
ングとの互いに対向する端面同士の間に隙間があり、タ
レットヘッドは、ハウジングとの間に摩擦を生ずること
なく、スムーズに回転させられる。このタレット装置に
おいて加工時には、タレットヘッドに加えられる軸方向
の負荷および半径方向の負荷は2つのテーパローラベア
リングにより受けられ、タレット軸の軸線まわりの負荷
はローラギヤカムによって受けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかしながら、上記タレット装置においては、タレ
ットヘッドがハウジングから離れているため、加工時に
加工工具を介してタレットヘッドの外周部に軸方向の成
分を有する負荷が加えられれば、タレットヘッドに撓み
や変位が生ずることがある。タレットヘッドの剛性を高
くすれば、撓みや変位の発生を防止することが可能であ
るが、タレットヘッドが重くなるため、限度があり、タ
レットヘッドの撓みや変位によって加工精度の低下が生
ずる。この問題は、タレット装置に限らず、割出装置
が、ワークピースを支持して複数の回転位置に選択的に
位置決めするワークテーブル装置である場合にも同様に
生ずる。
【0004】本発明は、以上の事情を背景とし、剛性の
高い割出装置を提供することを課題としてなされたもの
であり、本発明によって、下記各態様の割出装置が得ら
れる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番
号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で
記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にす
るためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれ
らの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると
解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項
が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に
採用しなければならないわけではない。一部の事項のみ
を選択して採用することも可能なのである。
【0005】(1)回転ヘッドと、その回転ヘッドから
延び出た回転軸と、その回転軸を軸受装置を介して回転
可能に支持する本体部材と、前記回転軸を所定角度ずつ
回転させ、その回転位置に保持する回転駆動装置と、前
記回転軸を前記本体部材に対して、軸方向に、引込位置
と突出位置とに相対移動させる軸方向移動装置とを含む
割出装置であって、前記回転ヘッドと前記本体部材と
が、前記回転軸の引込位置において、それぞれ回転軸の
軸線に直角な平面である当接面同士で当接する割出装置
(請求項1)。回転軸は、1回転する間に複数の回転位
置に停止させられるが、複数の回転位置間の角度間隔は
等間隔でもよく、不等間隔でもよい。前者であれば、回
転駆動装置が回転軸を回転させる所定角度は一定とな
り、後者であれば、所定角度は複数に異なることとな
る。回転軸は、所定角度の回転に先立って、あるいは所
定角度の回転の初期において、軸方向移動装置によって
引込位置から突出位置へ移動させられ、回転ヘッドと本
体部材との各当接面が離れた状態で回転ヘッドが回転さ
せられる。また、回転軸は、所定角度の回転後、あるい
は所定角度の回転の末期において、軸方向移動装置によ
って突出位置から引込位置へ移動させられ、回転軸が所
定角度回転させられて停止した状態では、回転ヘッドと
本体部材との当接面同士が当接した状態となる。回転ヘ
ッドは、回転の大半において本体部材から離間させられ
るのであり、スムーズに回転させられる。回転ヘッドと
本体部材とは、当接面同士において当接させられるた
め、噛合いクラッチによって噛み合わされる場合に比較
して、回転ヘッドを本体部材から離間させるための回転
軸の軸方向の移動距離は少なくて済み、容易に離間させ
ることができる。そして、回転ヘッドと本体部材とが当
接面同士において当接させられるため、当接させられな
い場合に比較して、静剛性および動剛性が向上する効果
が得られる。回転ヘッドに加えられる軸方向の負荷が、
当接面同士の当接を介して本体部材により剛性高く受け
られるとともに、半径方向の負荷の一部が当接面間の摩
擦力に基づいて本体部材により受けられ、回転ヘッドの
支持剛性が向上するとともに、当接面間の摩擦により振
動が減衰され、びびりが減少させられるのである。ま
た、剛性の向上により、割出装置がワークピースの加工
等に用いられる場合、加工工具の送り速度,ワークピー
スへの切込み量等を増大させることができ、加工能率が
向上する効果が得られる。 (2)前記回転駆動装置が、前記回転軸に同軸かつ一体
的に設けられたローラギヤと、前記本体部材に、前記回
転軸の中心軸線と直角に立体交差する回転軸線のまわり
に回転可能に支持され、前記ローラギヤと係合し、自身
の一定速度の回転を前記ローラギヤの間欠回転に変える
ローラギヤカムと、そのローラギヤカムを回転させる回
転駆動源とを含む (1)項に記載の割出装置(請求項
2)。回転駆動装置をローラギヤおよびローラギヤカム
を含むものとすれば、それらの係合により回転軸の回転
位置が保たれる。 (3)前記回転ヘッドが、外周部に複数の工具保持部を
有するタレットヘッドである (1)項または (2)項に記載
の割出装置(請求項3)。本態様においては、割出装置
が複数の加工工具を保持してそれら加工工具を択一的に
使用位置に位置決めするタレット装置となる。工具保持
部により保持された加工工具による加工は、タレットヘ
ッドと本体部材とが当接面同士において当接した状態で
行われる。そのため、加工工具を介してタレットヘッド
に加えられる負荷が本体部材により剛性高く受けられ、
精度良く加工が行われるとともに、能率良く加工を行う
ことができる。 (4)前記回転ヘッドが、前記回転軸側とは反対側の面
にワークピースを固定するワーク固定部を有するワーク
テーブルである (1)項または (2)項に記載の割出装置。
本態様においては、割出装置が、ワークピースを支持し
て複数の回転位置に選択的に位置決めするワークテーブ
ル装置となる。ワークテーブルは、複数、例えば、3つ
以上のワーク固定部を有するものとし、3つ以上の回転
位置のうちの1つをワークピースの交換を行う交換位
置、残りをワークピースに加工を施す加工位置とし、ワ
ークテーブルの所定角度ずつの回転により、複数のワー
ク固定部にそれぞれ固定されたワークピースの各々が順
次加工位置に位置決めされ、複数のワークピースに並行
して加工が施されるとともに、交換位置において、加工
済みのワークピースと未加工のワークピースとが交換さ
れるようにしてもよく、あるいは、ワークテーブルを2
つのワーク固定部を有するものとし、2つの回転位置の
一方をワークピースに加工を施す加工位置、他方の回転
位置をワークピースの着脱を行うワークピース交換位置
としてもよい。ワーク固定部に固定されたワークピース
への加工は、ワークテーブルと本体部材とが当接面同士
において当接させられた状態において行われ、ワークピ
ースを介してワークテーブルに加えられる負荷が本体部
材により剛性高く受けられ、ワークピースに精度良く加
工が施されるとともに、能率良く加工が行われる。 (5)前記軸受装置が、内輪と外輪と複数のテーパロー
ラとを有して前記回転軸の前記回転ヘッドに近い部分を
支持し、回転ヘッド側が大径側である第一テーパローラ
ベアリングと、内輪と外輪と複数のテーパローラとを有
して前記回転軸の前記回転ヘッドから遠い部分を支持
し、回転ヘッド側とは反対側が大径側であり、かつ、前
記外輪が前記本体部材により軸方向に相対移動可能に支
持された第二テーパローラベアリングと、その第二テー
パローラベリングの前記外輪を前記本体部材に対して前
記回転ヘッドから遠ざかる向きに付勢する付勢装置とを
含む (1)項ないし (4)項のいずれか1つに記載の割出装
置(請求項4)。第一テーパローラベアリングは、内輪
およびテーパローラが外輪に対して移動し、第二テーパ
ローラベアリングは全体が付勢装置の付勢力に抗して移
動させられて回転軸が軸方向移動装置によって引込位置
から突出位置へ移動することを許容する。回転軸は、軸
方向移動装置が回転軸の突出位置から引込位置への移動
を許容する状態において、付勢装置の付勢により突出位
置から引込位置へ移動させられる。回転ヘッドと本体部
材との各当接面は、付勢装置の付勢によって互いに当接
した状態に保たれ、当接面同士が当接しない場合に比較
して回転ヘッドが剛性高く支持される。また、本態様に
よれば、回転軸を軸受装置によって回転可能に支持され
たままの状態で移動させることができる。 (6)前記付勢装置が、前記本体部材と前記第二テーパ
ローラベリングの外輪との間に予荷重を付与されて配設
された皿ばねを含む (5)項に記載の割出装置。付勢装置
を皿ばねにより構成すれば、付勢装置をコンパクトに構
成しつつ、回転ヘッドに負荷が加えられる状態におい
て、回転ヘッドと本体部材との各当接面同士を当接した
状態に保つのに十分な付勢力が容易に得られる。 (7)前記回転軸を、前記第二テーパローラベリングを
介することなく引込方向に付勢する付勢装置を含む (5)
項または (6)項に記載の割出装置。 (8)前記軸方向移動装置が、前記回転軸と一体的に設
けられ、回転軸の軸線に直角な端面がカム面とされた端
面カムと、前記本体部材に固定され、前記端面カムと係
合するカムフォロワとを含み、端面カムの回転軸と一体
的な回転に基づいて回転軸を軸方向に移動させるカム装
置である (1)項ないし (7)項のいずれか1つに記載の割
出装置(請求項5)。軸方向移動装置をカム装置とすれ
ば、カム面の形状の設定により、回転軸の移動距離や回
転に対する移動時期等の設定を容易に行うことができ
る。また、回転軸の回転に伴って端面カムが回転させら
れ、回転駆動装置と軸方向移動装置とが駆動源を共用
し、装置を簡易にかつ安価に構成することができる。 (9)前記カムフォロワが、前記回転軸の中心軸線と直
角に立体交差する回転軸線のまわりに回転可能なローラ
である (8)項に記載の割出装置。 (10)前記軸方向移動装置が、前記ローラギヤカムと
一体的に設けられ、ローラギヤカムの回転軸線に直角な
端面に形成されたカム溝を備え、そのカム溝が、回転軸
線からの距離が互いに異なる2つの円弧部とそれら円弧
部を滑らかにつなぐ傾斜部とを有する溝カムと、前記本
体部材に、前記回転軸の中心軸線と直角に立体交差する
回動軸線のまわりに回動可能に支持されたレバーと、そ
のレバーの前記回動軸線から離れた部分に設けられ、前
記溝カムと係合するカムフォロワと、前記レバーの前記
回動軸線から離れた部分に設けられ、前記回転軸の中心
軸線と直交する肩面と係合する作用部とを含み、前記溝
カムの回転に伴う前記レバーの回動により、前記作用部
が前記肩面を押して前記回転軸を軸方向に移動させる
(2)項ないし (7)項のいずれか1つに記載の割出装置。
カムフォロワがカム溝の円弧部を移動するときには、レ
バーは回動せず、回転軸は軸方向に移動させられず、傾
斜部を移動するとき、レバーが回動させられて回転軸が
軸方向に移動させられる。カムフォロワが2つの傾斜部
のうちの一方を移動する場合と、他方を移動する場合と
では、レバーの回動方向が互いに逆になり、回転軸の引
込位置から突出位置への移動と、突出位置から引込位置
への移動とが得られる。2つずつの傾斜部と円弧部とが
交互に設けられており、回転軸が引込位置から突出位置
へ移動した後、軸方向において停止した状態が得られ
る。したがって、回転軸が突出位置へ移動し、軸方向に
おいて停止した状態において、回転駆動装置によって回
転させられるように溝カムを設ければ、換言すれば、ロ
ーラギヤカムがローラギヤを回転させることなく、回転
している間に回転軸が軸方向に移動するように溝カムを
設ければ、回転ヘッドを、その当接面が本体部材の当接
面から離れた状態において回転させることができる。回
転ヘッドを、その回転期間の全部において、当接面同士
の当接を生ずることなく、回転させることができるので
ある。 (11)前記軸方向移動装置が、前記ローラギヤカムと
共に回転し、ローラギヤカムの回転軸線のまわりに形成
されたカム面を備え、そのカム面が、回転軸線を中心と
する円弧部と、その円弧部より回転軸線に近い側と遠い
側とのいずれか一方に外れた部分と、その外れた部分の
両端と前記円弧部の両端とを滑らかにつなぐつなぎ部と
を有する回転カムと、前記本体部材に、前記回転軸の中
心軸線と直角に立体交差する回動軸線のまわりに回動可
能に支持されたレバーと、そのレバーの前記回動軸線か
ら離れた部分に設けられ、前記回転カムと係合するカム
フォロワと、前記レバーの前記回動軸線から離れた部分
に設けられ、前記回転軸の中心軸線と直交する肩面と係
合する作用部とを含み、前記カム面の前記円弧部から外
れた部分が前記カムフォロワに対応する状態では前記回
転軸が前記引込位置へ移動することを許容し、前記回転
カムの回転に伴う前記つなぎ部と前記カムフォロワとの
係合により前記レバーを回動させ、前記作用部と前記肩
面との係合を介して前記回転軸を軸方向に移動させ、前
記円弧部と前記カムフォロワとの係合により回転軸を前
記突出位置に保つ (2)項ないし (7)項のいずれか1つに
記載の割出装置(請求項6)。回転カムを、前記(10)項
におけるようにローラギヤカムと一体的に構成すれば軸
方向移動装置の構成を単純化し得るが、不可欠ではな
い。例えば、回転カムを、ローラギヤカムあるいは回転
駆動源と歯車列等により接続し、ローラギヤカムが回転
する際にはその回転角度に対応した角度回転するように
すればよいのである。回転カムとしては、前記(10)項に
記載の溝カムが代表的なものであるが、例えば、カム溝
の両側面の一方のみをカム面として有するものとするこ
とができる。外周面がカム面とされた板カムとすること
も、内周面がカム面とされた環状カムとすることも可能
なのである。ただし、両者は回転カムの回転軸線の互い
に反対側においてカムフォロワと係合することとなる。
また、「円弧部から外れた部分」は半径を異にする別の
円弧部とすることも可能であるが、円弧であることは不
可欠ではない。「円弧部から外れた部分」はカムフォロ
ワと係合せず、カムフォロワから離間していてもよいか
らである。 (12)前記カムフォロワが、前記レバーにそのレバー
の回動軸線に平行な回転軸線のまわりに回転可能に取り
付けられたカムローラである(10)項または(11)項に記載
の割出装置。 (13)前記作用部が、前記レバーにそのレバーの回動
軸線に平行な回転軸線のまわりに回転可能に取り付けら
れた作用回転体である(10)項ないし(12)項のいずれか1
つに記載の割出装置。作用回転体は、ボールあるいはロ
ーラ等により構成される。 (14)前記レバーの回動軸線から前記カムフォロワま
での距離がレバーの回動軸線から前記作用部までの距離
より大きい(10)項ないし(13)項のいずれか1つに記載の
割出装置。本態様によれば、作用回転体が回転軸の肩面
を押す際に大きい力が得られる。 (15)前記軸方向移動装置が、前記回転駆動源により
駆動され、前記ローラギヤカムが前記ローラギヤを回転
させることなく回転している間に前記回転軸を前記引込
位置から突出位置へ移動させ、ローラギヤカムがローラ
ギヤを回転させている全ての期間、回転軸を突出位置に
保つものである (2)項ないし (7)項のいずれか1つに記
載の割出装置。本態様によれば、回転ヘッドを、その回
転期間の全部において、当接面同士の当接を生ずること
なく、回転させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をタレット旋盤のタ
レット装置に適用した実施形態を図面に基づいて詳細に
説明する。図1において10は回転ヘッドたるタレット
ヘッドであり、タレットヘッド10の外周部には、複数
の工具保持部12が等角度間隔に設けられ、加工工具1
4が着脱可能に固定されている。加工工具14には、例
えば、ドリル等の切削工具あるいは研削工具がある。図
1において工具保持部12および加工工具14はそれぞ
れ、代表的に1つずつ図示されている。工具保持部12
は、本実施形態においては、タレットヘッド10の外周
部に等角度間隔に設けられ、タレットヘッド10の回転
軸線と直交する直線に対して直角な取付面16を備え、
その取付面16に、加工工具14を保持した工具保持部
材18が位置決めされて、ボルト等の固定手段により着
脱可能に固定される。
【0007】タレットヘッド10には、回転軸たるタレ
ット軸20が同軸に固定されている。タレットヘッド1
0とタレット軸20とは、タレットヘッド10の中心線
上に設けられた円形断面の位置決め凹部22に、タレッ
ト軸20の中心軸線上に設けられた円形断面の位置決め
突部24が嵌合されることにより、軸心が合わされると
ともに、タレットヘッド10とタレット軸20との一方
に設けられた図示しない位置決め部材たる位置決めピン
と、他方に設けられた位置決め穴との嵌合により、相対
回転が防止された状態で固定手段の一種である複数本の
ボルト26によって着脱可能に固定され、タレット軸2
0はタレットヘッド10から同軸に延び出させられてい
る。
【0008】タレット軸20は段付状を為し、本体部材
たるハウジング30により軸受装置32を会して、本実
施形態では水平軸線まわりに回転可能に支持されてい
る。ハウジング30は、製造の都合上、複数の部材が互
いに一体的に組み付けられて成り、それら複数の部材
は、組付け後は一体のハウジングとして機能する。ハウ
ジング30は、図示しない移動装置を構成する移動部材
上に設けられており、本実施形態においてタレット装置
は、ワークピースを保持して回転する主軸の軸線に平行
な方向と、水平面内において主軸回転軸線と直交する方
向とに移動させられる。
【0009】本実施形態の軸受装置32は、第一テーパ
ローラベアリング(以下、第一ベアリングと略称する)
34および第二テーパローラベアリング(以下、第二ベ
アリングと略称する)36を含む。第一ベアリング34
は、内輪38と外輪40と複数のテーパローラ42とを
有し、タレット軸20のタレットヘッド10に近い側の
部分を支持しており、タレットヘッド10側が大径側と
されている。内輪38の外周面および外輪40の内周面
はそれぞれテーパ面とされ、タレットヘッド10側ほ
ど、径が大きくなる向きに設けられているのである。内
輪38はタレット軸20に圧入されており、外輪40
は、ハウジング30に設けられた環状溝44に、軸方向
においてスペーサ46を挟んで圧入されている。外輪4
0は、環状溝44の軸方向において隔たった2つの溝側
面に挟まれてハウジング30に対して軸方向に移動不能
であるが、第一ベアリング34は、タレットヘッド10
側を大径側とされるとともに、内輪38はハウジング3
0によって軸方向の移動を規制されていないため、内輪
38およびテーパローラ42は、外輪40に対して、タ
レットヘッド10側へ移動可能である。
【0010】第二ベアリング36は、内輪54と外輪5
6と複数のテーパローラ58とを有して、タレット軸2
0のタレットヘッド10から遠い側の部分であって、第
一ベアリング34により支持された部分より小径の小径
部60を回転可能に支持しており、第二ベアリング36
はタレットヘッド10側とは反対側が大径側とされてい
る。内輪54の外周面および外輪56の内周面はそれぞ
れテーパ面とされ、タレットヘッド10側とは反対側ほ
ど径が大きくなる向きに設けられているのである。内輪
54は小径部60に圧入され、外輪56はハウジング3
0に軸方向に相対移動可能に嵌合されており、第二ベア
リング36は、ハウジング30により軸方向に相対移動
可能に支持されている。第二ベアリング36は第一ベア
リング34より小径とされている。第二ベアリング36
は、第一ベアリング34に対してタレットヘッド10と
は反対側に設けられ、第二ベアリング36と第一ベアリ
ング34との距離は、タレットヘッド10と第一ベアリ
ング34との距離より大きく、第二ベアリング36に半
径方向において加えられる負荷が第一ベアリング34の
それより小さいからである。
【0011】第二ベアリング36の外輪56は、ハウジ
ング30との間に配設された皿ばね66により、ハウジ
ング30に対してタレットヘッド10から遠ざかる向き
に付勢されている。本実施形態においては皿ばね66が
付勢装置を構成しているのである。皿ばね66の一端部
はハウジング30により支持され、他端部は、円環状の
ばね受け68を介して外輪56に当接させられている。
タレット軸20の前記小径部60に設けられた雄ねじ部
70には、ナット72,74が螺合され、内輪54の小
径部60への圧入位置の調節により、皿ばね66の予荷
重が調整され、その予荷重の大きさによって、内輪5
4,外輪56,テーパローラ58間のネガティブクリア
ランスの大きさが決まる。また、タレットヘッド10
が、第二ベアリング36,タレット軸20を介して皿ば
ね66によりハウジング30側へ付勢され、タレットヘ
ッド10とハウジング30とが、タレット軸20の中心
軸線に直角な平面である当接面76,78同士で当接さ
せられる。皿ばね66の付勢力はタレット軸20から第
一ベアリング34にも作用し、第一ベアリング34のク
リアランスは0あるいは僅かにネガティブとされてい
る。当接面76,78同士が当接した状態におけるタレ
ット軸20の位置がタレット軸20の引込位置であり、
当接面76,78同士の当接によって皿ばね66の付勢
によるタレット軸20の移動限度が規定される。
【0012】当接面76,78同士が当接した状態で
は、前記第一ベアリング34の内輪38と、ハウジング
30に、内輪38よりタレットヘッド10側に設けられ
たダストシール80との間に軸方向において隙間があ
り、内輪38,テーパローラ42が外輪40に対してタ
レットヘッド10側へ移動することが可能である。
【0013】タレット軸20には、ローラギヤ84が同
軸にかつ一体的に設けられている。ローラギヤ84は、
タレット軸20に設けられ、前記小径部60より径の大
きいローラ保持部86と、ローラ保持部86に保持され
た複数のカムフォロワたるローラ88とを含む。複数の
ローラ88は、ローラ保持部86の外周面の、タレット
軸20の中心軸線を中心として等角度を隔てた位置に、
タレット軸20の中心軸線と直交する軸線まわりに回転
可能に取り付けられている。複数のローラ88は、ロー
ラ保持部86に放射状に取り付けられているのである。
なお、図1には、図の簡略化のために、ローラ88が代
表的に2つのみ図示されている。
【0014】ローラギヤ84は、ローラギヤカム90と
係合させられる。ローラギヤカム90には軸92が一体
的に設けられ、ハウジング30により、タレット軸20
の中心軸線と直角に立体交差する回転軸線のまわりに回
転可能に支持され、図示しない回転駆動源たる電動モー
タにより一定速度で回転させられる。ローラギヤカム9
0の外周面には、図示しないカムリブが設けられてい
る。カムリブは、両側のリブ面が、ローラギヤ84の隣
接する2個のローラ88の外周面のうち、カムリブに同
時に接触する部分が成すテーパに対応するテーパを成す
テーパリブである。カムリブは、ローラギヤカム90の
回転軸線に直角な平面に対してリード角を有する傾斜部
と、リード角を有しない直角部とを含む。
【0015】ローラギヤカム90がローラギヤ84と噛
み合わされて回転させられるとき、ローラギヤ84は、
ローラ88がカムリブの傾斜部と噛み合う状態では回転
させられ、直角部と噛み合う状態では停止させられる。
ローラギヤカム90の傾斜部が設けられた部分が割出部
であり、直角部が設けられた部分が停留部である。本実
施形態では、ローラギヤカム90の1回転により、ロー
ラギヤ84が1間欠回転角度ないし1割出角度、すなわ
ち360度を工具保持部12の数で除することにより得
られる角度ずつ、間欠回転させられる。本実施形態で
は、ローラギヤ84,ローラギヤカム90,電動モータ
を含んで回転駆動装置94が構成されている。
【0016】タレット軸20にはまた、端面カム100
が一体的に設けられている。前記ローラギヤ84のロー
ラ保持部86の、タレット軸20の前記小径部60から
半径方向外向きに突出した端面であって、タレットヘッ
ド10とは反対側の端面がカム面102とされている。
タレット軸20の軸線に直角な端面がカム面102とさ
れているのであり、タレット軸20のカム面102が設
けられた部分が端面カム100を構成し、端面カム10
0はタレット軸20の回転により回転させられる。ハウ
ジング30には、ローラ104が、タレット軸20の中
心軸線と直角に立体交差する回転軸線まわりに回転可能
に設けられ、端面カム100と係合するカムフォロワを
構成している。ローラ104は、ハウジング30に回転
可能であるが、位置を固定して設けられているのであ
る。
【0017】カム面102には、図2に展開して示すよ
うに、タレットヘッド10の複数の工具保持部12と同
じ数の凹部106が等角度間隔に設けられており、ロー
ラ104は、凹部106に嵌入した状態において、皿ば
ね66の付勢により、当接面76,78同士が当接する
ことを許容する。ローラ104が凹部106に嵌入した
状態において、タレット軸20は引込位置に位置するの
であり、この際、ローラ104は凹部106に嵌入する
が、凹部106の底面には当たらない。そして、タレッ
ト軸20の回転により端面カム100が回転させられ、
ローラ104が凹部106から抜け出させられて、カム
面102の凹部106が形成されていない部分である駆
動面110に係合すれば、タレット軸20は、皿ばね6
6の付勢力に抗してタレットヘッド10側へ移動させら
れ、当接面76が当接面78から離間させられる。当接
面76,78が離間した状態におけるタレット軸20の
位置が突出位置である。タレット軸20の移動距離は、
当接面76,78同士を離間させるに足る大きさであれ
ばよく、僅かであり、ローラ104の凹部106への嵌
入量は僅かである。なお、図2においては、図示および
理解を容易にするために、凹部106の深さは実際より
大きく図示されている。また、複数の凹部106は、複
数の加工工具14の一つが使用位置に位置決めされ、タ
レット軸20の回転が停止させられた状態において、ロ
ーラ104が凹部106に嵌入し、タレット軸20を引
込位置に位置させ、当接面76,78同士が当接した状
態となる位相で形成されている。本実施形態において
は、端面カム100,ローラ104を含んで軸方向移動
装置たるカム装置112が構成されている。
【0018】次に作動を説明する。加工時には、タレッ
ト装置は図示しない移動装置によって移動させられ、使
用位置に位置決めされた加工工具14によって図示しな
いワークピースに加工を施す。加工時には、複数の加工
工具14の一つが使用位置に位置決めされ、タレット軸
20は引込位置に位置して当接面76,78同士が当接
させられるとともに、回転駆動装置94を構成するロー
ラギヤ84とローラギヤカム90との係合により、加工
に使用される加工工具14が使用位置に位置する回転位
置に保持された状態にある。
【0019】加工に用いる加工工具14を別の加工工具
14に交替させる際には、ローラギヤカム90が電動モ
ータによって一定速度で回転させられる。それによりロ
ーラギヤ84が回転させられれば、タレット軸20が回
転させられるとともに、端面カム100が回転させら
れ、ローラ104が凹部106から駆動面110に乗り
上げてタレット軸20を押し、タレット軸20を皿ばね
66の付勢力に抗して引込位置から突出位置へ移動させ
る。タレット軸20の移動は、第一ベアリング34の内
輪38およびテーパローラ42が外輪40およびハウジ
ング30に対して、タレットヘッド10側へ移動させら
れるとともに、第二ベアリング36全体が皿ばね66の
付勢力に抗してハウジング30に対して移動させられる
ことにより許容される。タレット軸20は軸受装置32
によって回転可能に支持されたままの状態で移動させら
れ、当接面76が当接面78から離間させられる。な
お、このタレット軸20の移動に伴って、ローラギヤ8
4とローラギヤカム90との係合位置も変わるため、ロ
ーラギヤカム90のリブがそのことを考慮した形状とさ
れることが望ましい。ただし、上記係合位置の変化は僅
かであるため上記考慮は省略してもよい。
【0020】複数の加工工具14の1つが使用位置に位
置決めされ、タレット軸20が回転を停止させられた状
態では、タレット軸20は引込位置にある。そのため、
この状態からローラギヤカム90が回転させられれば、
図3に示すように、ローラギヤ84が回転を開始させら
れ、タレット軸20が回転を開始させられた後、ローラ
104がカム面102の駆動面110に乗り上げてタレ
ット軸20が引込位置から突出位置へ移動させられ、当
接面76,78が離間した状態が得られ、その状態から
更にタレット軸20が回転させられてタレットヘッド1
0が回転させられる。この間、ローラ104は、カム面
102の駆動面110に係合した状態を保ち、回転しつ
つ駆動面110に対して移動する。タレットヘッド10
の1割出角度の回転の初期においてタレット軸20が引
込位置から突出位置へ移動させられ、回転の大半におい
て当接面76,78が離間した状態とされ、タレットヘ
ッド10がスムーズに回転させられる。そして、タレッ
トヘッド10の1割出角度の回転の末期においてローラ
104が凹部106に嵌入し、タレット軸20の引込位
置への移動を許容し、タレット軸20が皿ばね66の付
勢により引込位置へ移動させられ、当接面76,78同
士が当接させられる。タレット軸20は、タレットヘッ
ド10が1割出角度、回転させられる毎に突出位置と引
込位置との間を往復移動させられ、タレットヘッド10
が所定回数、間欠回転させられることにより、次に加工
に使用される加工工具14が使用位置に位置決めされ
る。位置決め後、ローラギヤカム90は回転を停止させ
られ、ローラギヤ84はローラ88がカムリブの直角部
に係合した状態で停止しており、タレット軸20の回転
位置は、ローラギヤ84とローラギヤカム90との係合
により保持され、加工に使用される加工工具14が使用
位置に位置する状態に保たれる。加工時にタレットヘッ
ド10に加えられるタレット軸20の軸線まわりの負荷
は、ローラギヤカム90により受けられる。
【0021】また、タレット軸20が回転を停止させら
れ、加工工具14が使用位置に位置決めされた状態で
は、当接面76,78同士が当接した状態となる。その
ため、加工時に加工工具14を介してタレットヘッド1
0に加えられる負荷であって、軸方向の成分を有する負
荷が、当接面76,78同士の当接を介してハウジング
30により剛性高く受けられ、半径方向の負荷は、一部
が第一,第二ベアリング34,36によって受けられる
とともに、一部が当接面76,78間の摩擦力に基づい
てハウジング30により受けられ、タレットヘッド10
はハウジング30により静剛性および動剛性高く支持さ
れ、ワークピースに精度良く加工が施されるとともに、
能率良く加工が行われる。
【0022】上記実施形態において第二ベアリング36
は第一ベアリング34より小さいものとされていたが、
第一ベアリング34と同様に大きいものとするととも
に、皿ばね66のばね力を大きくし、当接面76,78
間により大きい摩擦力および当接力が得られるようにし
てもよい。
【0023】あるいは、第二テーパローラベアリングの
外輪を付勢する付勢装置に加えて別の付勢装置を設け、
当接面76,78に作用する力を、第二テーパローラベ
アリングの外輪を付勢する付勢装置のみにより得られる
力より大きくするようにしてもよい。また、上記実施形
態においてタレット軸20は、1回の間欠回転の回転開
始時と回転終了時とにそれぞれ、軸方向に移動させられ
るようにされていたが、タレット軸20の回転と軸方向
移動とが全く異なる時期に行われるようにしてもよい。
それらの例を図4および図5に基づいて説明する。その
他の構成は上記実施形態と同じであり、同じ作用を為す
構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明
を省略する。
【0024】タレット軸20の雄ねじ部70が設けられ
た端面には、雄ねじ部70より小径の段付きの突部14
0が突設され、ばね受け142が肩面143に当接する
まで嵌合されるとともに、固定手段の一種であるボルト
144によってタレット軸20に固定されている。ばね
受け142とハウジング30の後端面との間に複数の皿
ばね146が配設され、タレット軸20を、第二ベアリ
ング36を介することなく、引込方向(タレット軸20
が突出位置から引込位置へ移動する方向)へ付勢する付
勢装置を構成している。皿ばね146の付勢力は、皿ば
ね66より大きく、タレット軸20には、複数の皿ばね
146により、当接面76が当接面78に接近する向き
の力が作用し、当接面76,78が互いに当接させられ
たとき、より大きい摩擦力が得られるとともに、第一ベ
アリング34に作用する引込方向の力を大きくすること
ができ、第一ベアリング34の内輪38,テーパローラ
42,外輪40間のクリアランスがネガティブクリアラ
ンスとされている。本実施形態において、第二ベアリン
グ36の外輪58を付勢する皿ばね66は、主として、
第二ベアリング36のネガティブクリアランスの大きさ
を決める役割を果たす。
【0025】ハウジング30には、レバー150の一端
部が、軸152により、タレット軸20の中心軸線と直
角に立体交差する回動軸線のまわりに回動可能に支持さ
れている。レバー150の他端部には、カムフォロワた
るカムローラ154が、レバー150の回動軸線に平行
な回転軸線のまわりに回転可能に取り付けられ、ローラ
ギヤカム90と一体的に設けられた溝カム156のカム
溝158に回転可能に、かつカム溝158の幅方向にお
いて隙間なく嵌合されている。また、レバー150のハ
ウジング30により支持された部分と、カムローラ15
4が取り付けられた部分との間であって、軸152に近
接した位置に、作用回転体たるボール160が軸受16
2を介して回転可能に保持されており、タレット軸20
の中心軸線と直交する肩面164と係合する。ボール1
60は、レバー150の回動軸線に平行な回転軸線のま
わりに回転可能であることは勿論、あらゆる回転軸線の
まわりに回転可能である。本実施形態においては、これ
らレバー150,カムローラ154,溝カム156,ボ
ール160を含んで軸方向移動装置166が構成されて
いる。
【0026】カム溝158は、ローラギヤカム90の回
転軸線に直角な端面に形成されている。カム溝158
は、ローラギヤカム90の回転軸線からの距離が互いに
異なる2つの円弧部170,172と、それら円弧部1
70,172を滑らかにつなぐ傾斜部174,176と
を有し、カムローラ154が円弧部170,172に係
合する状態では、レバー150が停止させられ、傾斜部
174,176に係合する状態では、レバー150が回
動させられる。
【0027】溝カム156は、本実施形態では、ローラ
ギヤカム90の回転により、図4において矢印で示す方
向に回転させられ、レバー150を回動,停止させ、タ
レット軸20を軸方向に移動,停止させる。カムローラ
154が、ローラギヤカム90の回転軸線からの距離が
大きい円弧部170に係合する状態では、タレット軸2
0は引込位置に位置し、レバー150は非作用位置にあ
って、ボール160は肩面164から極く僅かに離れて
いる。その状態からカムローラ154が傾斜部174に
係合し、ローラギヤカム90の回転軸線からの距離が小
さい円弧部172に向かってカム溝158内を相対的に
移動するとき、レバー150が図4においては時計方向
へ回動させられ、ボール160が肩面164に係合して
タレット軸20を押し、皿ばね66,146の付勢力に
抗して突出位置へ移動させる。そして、カムローラ15
4が円弧部172に係合する状態では、レバー150
は、ボール160がタレット軸20を押す作用位置へ回
動した状態に保たれ、タレット軸20は突出位置に位置
する状態に保たれる。その後、カムローラ154が傾斜
部176に係合し、円弧部170に向かって相対的に移
動させられるとき、レバー150が図4においては反時
計方向へ非作用位置に向かって回動させられ、ボール1
60が肩面164から離れる向きに移動させられてタレ
ット20の引込位置への移動を許容し、タレット軸20
は皿ばね66,146の付勢によって突出位置から引込
位置へ移動させられる。円弧部170,傾斜部174,
176は短く、カム溝158は、ローラギヤカム90が
ローラギヤ84を回転させることなく回転している間
に、カムローラ154が傾斜部176,円弧部170,
傾斜部174を移動し、タレット軸20を引込位置と突
出位置との間で移動させる長さおよび位相で形成されて
おり、ローラギヤカム90がローラギヤ84を回転させ
ているすべての期間、カムローラ154は円弧部172
に係合し、タレット軸20は突出位置に保たれる。本実
施形態では、溝カム156は、タレット軸20とは別体
に設けられており、タレット軸20の回転によらずに回
転させられ、タレット軸20が回転していない状態にお
いて軸方向に移動させるようにすることができる。ま
た、本実施形態では、円弧部170が、円弧部172よ
り、ローラギヤカム90の回転軸線に遠い側に外れた部
分を構成し、傾斜部174,176が円弧部170,1
72の各両端を滑らかにつなぐつなぎ部を構成してい
る。
【0028】加工に使用する加工工具14の交替時に
は、ローラギヤカム90が電動モータによって一定速度
で回転させられる。そして、図5に示すように、まず、
ローラギヤ84がローラギヤカム90によって回転させ
られていない状態において、カムローラ154と傾斜部
174との係合によりタレット軸20が皿ばね66,1
46の付勢力に抗して引込位置から突出位置へ移動させ
られ、移動後、ローラギヤ84が回転させられてタレッ
ト軸20が回転させられる。この回転時には、カムロー
ラ154は円弧部172に係合しており、タレット軸2
0は突出位置に保たれて当接面76,78同士は離れて
おり、タレットヘッド10はスムーズに回転させられ
る。タレット軸20の1割出角度の回転後、カムローラ
154が傾斜部176に係合する状態となり、タレット
軸20が皿ばね66,146の付勢により、突出位置か
ら引込位置へ移動させられ、当接面76,78同士が当
接させられる。タレットヘッド10が回転しているすべ
ての期間、当接面76,78は離間させられているので
ある。
【0029】皿ばね146を設けることにより当接面7
6,78間の当接力および摩擦力が増大させられ、タレ
ットヘッド10に加えられる軸方向の成分を有する負荷
がハウジング30によって一層強固に受けられるととも
に、クリアランスがネガティブに調節された第一ベアリ
ング34により、半径方向の負荷がより強固に受けら
れ、剛性の高いタレット装置が得られる。当接面76,
78間の摩擦力が大きくされても、タレット軸20は当
接面76,78が離間した状態で回転させられるため、
タレットヘッド10の回転が妨げられることがなく、ロ
ーラギヤカム90が1回転させられる毎に、タレットヘ
ッド10が精度良く、1割出角度回転させられる。ま
た、レバー150の回動軸線からカムローラ154の回
転軸線までの距離が、レバー150の回動軸線からボー
ル160の球心までの距離より大きくされており、ボー
ル160がタレット軸20を押すのに十分な大きさの力
が得られ、タレット軸20を皿ばね66,146の付勢
力に抗して移動させることが容易である。
【0030】なお、図4および図5に示す実施形態にお
いて、作用回転体としてボール160に代えてローラを
用いてもよい。その場合、ローラは、レバーに、レバー
の回動軸線に平行な回転軸線のまわりに回転可能に取り
付ける。
【0031】また、上記実施形態において、タレットヘ
ッド10に複数の工具保持部12が等角度間隔に設けら
れていたが、不等角度間隔に設けてもよい。
【0032】さらに、付勢装置に代えて、タレット軸を
突出位置から引込位置へ機械的に引き込む引込装置を設
け、回転ヘッドと本体部材との各当接面同士を互いに当
接した状態に保つようにしてもよい。これら付勢装置お
よび引込装置は、当接状態維持装置を構成していると考
えることができる。
【0033】また、本発明は、ワークテーブル装置にも
適用することができる。ワークテーブル装置は、例え
ば、上記各実施形態において、タレットヘッド10に代
えて回転ヘッドを設け、回転ヘッドの、タレット軸20
に代えて設けられる回転軸とは反対側の面にワークピー
スを固定するワーク固定部を設けることにより得られ、
図示および説明は省略する。
【0034】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるタレット装置を示す正
面断面図である。
【図2】上記タレット装置を構成する端面カムのカム面
を示す展開図である。
【図3】上記タレット装置のタレット軸の回転と軸方向
移動とのタイミングを説明する図である。
【図4】本発明の別の実施形態であるタレット装置を示
す正面断面図である。
【図5】図4に示すタレット装置のタレット軸の回転と
軸方向移動とのタイミングを説明する図である。
【符号の説明】
10:タレットヘッド 12:工具保持部 14:
加工工具 20:タレット軸 30:ハウジング
32:軸受装置 34:第一テーパローラベアリン
グ 36:第二テーパローラベアリング 38:内
輪 40:外輪 42:テーパローラ 54:内
輪 56:外輪 58:テーパローラ 66:皿
ばね 76,78:当接面 84:ローラギヤ
88:ローラ 90:ローラギヤカム 92:電動
モータ 94:回転駆動装置 100:端面カム 102:カム面 104:ロー
ラ 112:カム装置 150:レバー 15
4:カムローラ 156:溝カム 158:カム溝
160:ボール 164:肩面 166:軸方
向移動装置 170,172:円弧部 174,1
76:傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 康元 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 (72)発明者 勅使 延幸 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 Fターム(参考) 3C028 DD01 EE01 3C046 NN13 NN15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドと、 その回転ヘッドから延び出た回転軸と、 その回転軸を軸受装置を介して回転可能に支持する本体
    部材と、 前記回転軸を所定角度ずつ回転させ、その回転位置に保
    持する回転駆動装置と、 前記回転軸を前記本体部材に対して、軸方向に、引込位
    置と突出位置とに相対移動させる軸方向移動装置とを含
    む割出装置であって、 前記回転ヘッドと前記本体部材とが、前記回転軸の引込
    位置において、それぞれ回転軸の軸線に直角な平面であ
    る当接面同士で当接することを特徴とする割出装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動装置が、 前記回転軸に同軸かつ一体的に設けられたローラギヤ
    と、 前記本体部材に、前記回転軸の中心軸線と直角に立体交
    差する回転軸線のまわりに回転可能に支持され、前記ロ
    ーラギヤと係合し、自身の一定速度の回転を前記ローラ
    ギヤの間欠回転に変えるローラギヤカムと、 そのローラギヤカムを回転させる回転駆動源とを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の割出装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ヘッドが、外周部に複数の工具
    保持部を有するタレットヘッドであることを特徴とする
    請求項1または2に記載の割出装置。
  4. 【請求項4】 前記軸受装置が、 内輪と外輪と複数のテーパローラとを有して前記回転軸
    の前記回転ヘッドに近い部分を支持し、回転ヘッド側が
    大径側である第一テーパローラベアリングと、 内輪と外輪と複数のテーパローラとを有して前記回転軸
    の前記回転ヘッドから遠い部分を支持し、回転ヘッド側
    とは反対側が大径側であり、かつ、前記外輪が前記本体
    部材により軸方向に相対移動可能に支持された第二テー
    パローラベアリングと、 その第二テーパローラベリングの前記外輪を前記本体部
    材に対して前記回転ヘッドから遠ざかる向きに付勢する
    付勢装置とを含むことを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1つに記載の割出装置。
  5. 【請求項5】 前記軸方向移動装置が、 前記回転軸と一体的に設けられ、回転軸の軸線に直角な
    端面がカム面とされた端面カムと、 前記本体部材に固定され、前記端面カムと係合するカム
    フォロワとを含み、端面カムの回転軸と一体的な回転に
    基づいて回転軸を軸方向に移動させるカム装置であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の割出装置。
  6. 【請求項6】 前記軸方向移動装置が、 前記ローラギヤカムと共に回転し、ローラギヤカムの回
    転軸線のまわりに形成されたカム面を備え、そのカム面
    が、回転軸線を中心とする円弧部と、その円弧部より回
    転軸線に近い側と遠い側とのいずれか一方に外れた部分
    と、その外れた部分の両端と前記円弧部の両端とを滑ら
    かにつなぐつなぎ部とを有する回転カムと、 前記本体部材に、前記回転軸の中心軸線と直角に立体交
    差する回動軸線のまわりに回動可能に支持されたレバー
    と、 そのレバーの前記回動軸線から離れた部分に設けられ、
    前記回転カムと係合するカムフォロワと、 前記レバーの前記回動軸線から離れた部分に設けられ、
    前記回転軸の中心軸線と直交する肩面と係合する作用部
    とを含み、前記カム面の前記円弧部から外れた部分が前
    記カムフォロワに対応する状態では前記回転軸が前記引
    込位置へ移動することを許容し、前記回転カムの回転に
    伴う前記つなぎ部と前記カムフォロワとの係合により前
    記レバーを回動させ、前記作用部と前記肩面との係合を
    介して前記回転軸を軸方向に移動させ、前記円弧部と前
    記カムフォロワとの係合により回転軸を前記突出位置に
    保つことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つ
    に記載の割出装置。
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