JP2001286096A - モータ及びワイパ用モータ - Google Patents

モータ及びワイパ用モータ

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JP2001286096A
JP2001286096A JP2000097656A JP2000097656A JP2001286096A JP 2001286096 A JP2001286096 A JP 2001286096A JP 2000097656 A JP2000097656 A JP 2000097656A JP 2000097656 A JP2000097656 A JP 2000097656A JP 2001286096 A JP2001286096 A JP 2001286096A
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output shaft
motor
carrier
gear
axial direction
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JP2000097656A
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Toshio Yamamoto
敏夫 山本
Yoshihiko Harada
佳彦 原田
Keiichi Kamimura
敬一 上村
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウォームギヤと遊星歯車装置とを備えたモータ
において、出力軸線方向の寸法を小型化することができ
るモータを提供する。 【解決手段】モータ1は、ヨーク4と、ヨーク4から突
出した位置にウォーム11が形成された回転軸7と、ウ
ォーム11に噛合されるウォームホイール部27aとそ
の一方の軸線方向側にずれて固定される太陽歯車28と
を有する回転体27,28と、太陽歯車28に噛合され
る遊星歯車30と、遊星歯車30の一方の軸線方向側に
ずれて配置され該遊星歯車30を支持する支持軸29b
を有するキャリア29と、キャリア29に固定される出
力軸31と、遊星歯車30と噛合する内歯歯車26が固
定され出力軸31を回転可能に支持するハウジング2
0,21とを備える。出力軸31は、キャリア29より
他方の軸線方向側に延びるようにその基端部がキャリア
29に固定され、ウォームホイール27aより他方の軸
線方向側の2箇所で支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに係り、詳
しくはウォームギヤと遊星歯車装置とを備えたモータ及
びワイパ用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモータにおいて、ロータ(回転
軸)の回転速度を大幅に減速して外部に出力するために
は、ウォームギヤと遊星歯車装置とを備えて、2段階で
ロータ(回転軸)の回転速度を減速して外部に出力する
構成が考えられる。
【0003】このようなモータとしては、例えば図5に
示すようなものが考えられる。モータ71は、モータ本
体72に減速部73を備えている。モータ本体72は、
略有底円筒形状のヨークハウジング(以下、単にヨーク
という)74と、該ヨーク74内に略収容されるロータ
(回転子)とを備えている。ロータの回転軸75は、ヨ
ーク74の軸中心に設けられ、該ヨーク74から外部に
突出した先端側にウォーム76が形成されている。
【0004】減速部73は、ギヤハウジング81と、ハ
ウジングカバー82と、回転体83と、複数の遊星歯車
84と、キャリア85と、出力軸86とを備えている。
回転体83は、前記ウォーム76に噛合されるウォーム
ホイール87と、そのウォームホイール87の一方の軸
線方向(図中、右方向)側にずれて固定される太陽歯車
88とを有する。この回転体83は、その軸中心に形成
された中央孔89がハウジングカバー82に固定された
棒状の軸受90に嵌まることで回転可能に支持されてい
る。
【0005】遊星歯車84は、太陽歯車88及びギヤハ
ウジング81に固定された内歯歯車91に噛合されてい
る。キャリア85は、略円盤形状に形成され、遊星歯車
84を支持する複数の支持軸92を有し、遊星歯車84
の一方の軸線方向(図中、右方向)側にずれて配置され
ている。
【0006】出力軸86は、他方の軸線方向(図中、左
方向)側端部であるその基端部がキャリア85に固定さ
れ、その中間部がギヤハウジング81に設けられた一対
の軸受93,94を貫通して、回転可能に支持されてい
る。
【0007】このように構成されたモータ71では、ロ
ータと共に回転軸75(ウォーム76)が回転駆動され
ると、その回転に基づいて回転体83(ウォームホイー
ル87及び太陽歯車88)が一体回転し、その回転に基
づいて遊星歯車84が自転しながら太陽歯車88の周り
を公転し、その公転と共にキャリア85及び出力軸86
が一体回転する。よって、このモータ71では、ウォー
ムギヤと遊星歯車装置により2段階でロータ(回転軸7
5)の回転速度が減速されて、その回転力が外部に出力
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なモータ71では、外部荷重による出力軸86の軸の傾
きを抑えるために、出力軸86の軸受スパン(一対の軸
受93,94の間隔)をある程度長くする必要がある。
【0009】そして、上記モータ71では、出力軸86
の傾きを抑制するために必要となる出力軸線方向の範囲
(一対の軸受93,94が必要とする範囲)X1と、ウ
ォームホイール87からキャリア85までに必要とする
同出力軸線方向の範囲Y1とが直線的に並んでしまう。
【0010】そして、その両範囲X1,Y1は、回転軸
75と対応した位置から一方の出力軸線方向(図中、右
方向)に延びるため、回転軸75を中心として必要とな
るヨーク74の外径の範囲Z1と略半分しか重ならな
い。これらのことから、モータ71全体の出力軸線方向
の寸法が大型化してしまうという問題がある。このこと
は、モータ71の取り付けスペースを大きくしてしま
い、例えばワイパ用モータとした場合、該モータがエン
ジンルーム内のスペースを大きく占めてしまう等の問題
となる。
【0011】本発明の目的は、ウォームギヤと遊星歯車
装置とを備えたモータ及びワイパ用モータにおいて、出
力軸線方向の寸法を小型化することができるモータ及び
ワイパ用モータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】請求項1に記載の発明
は、ヨークと、前記ヨークから突出した位置にウォーム
が形成された回転軸と、前記ウォームに噛合されるウォ
ームホイールと、そのウォームホイールの一方の軸線方
向側にずれて配置される太陽歯車とを有する回転体と、
前記太陽歯車に噛合され、その太陽歯車の周りを自転し
ながら公転する遊星歯車と、前記遊星歯車の一方の軸線
方向側にずれて配置され、該遊星歯車を支持する支持軸
を有し、その遊星歯車の公転と共に回転するキャリア
と、前記キャリアに固定され、そのキャリアと共に一体
回転する出力軸と、前記回転体、前記遊星歯車及び前記
キャリアを収容し、前記遊星歯車と噛合する内歯歯車が
固定され、前記出力軸を回転可能に支持するハウジング
とを備えたモータにおいて、前記出力軸の少なくとも一
部を、前記キャリアより他方の軸線方向側に延びるよう
に設け、前記出力軸の前記キャリアより他方の軸線方向
側で、その少なくとも一部を回転可能に支持したことを
要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記出力軸は、その基端部が前記キ
ャリアに固定され、前記ウォームホイールより前記他方
の軸線方向側の2箇所で支持されることを要旨とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記出力軸は、その基端部が前記キ
ャリアに固定され、前記太陽歯車の内周側と、前記ウォ
ームホイールより前記他方の軸線方向側との2箇所で支
持されることを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記出力軸は、その中間部が前記キ
ャリアに固定され、前記ウォームホイールより前記他方
の軸線方向側と、前記キャリアより前記一方の軸線方向
側との2箇所で支持されることを要旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1、2及
び4のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記出力
軸は、前記回転体を回転可能に支持することを要旨とす
る。請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれ
か1項に記載のモータは、前記ハウジングから突出する
前記出力軸の出力部に、ワイパ装置用クランクアームが
固定されるワイパ用モータであって、前記出力部側を支
持する部位を前記ハウジングから突設したことを要旨と
する。
【0017】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ウォームホイールからキャリアまでに必要とする出力軸
線方向の範囲と、出力軸の傾きを抑制するために必要と
なる同出力軸線方向の範囲とを、回転軸を中心として必
要となるヨークの外径の範囲に大幅に重ねることができ
る。従って、モータ全体の出力軸線方向の寸法を小型化
することができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、ウォーム
ホイールからキャリアまでに必要とする出力軸線方向の
範囲と、出力軸の傾きを抑制するために必要となる同出
力軸線方向の範囲とが、回転軸の位置を中心とした出力
軸線方向の両方向に分かれ、回転軸を中心として必要と
なるヨークの外径の範囲に大幅に重なることになる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、ウォーム
ホイールからキャリアまでに必要とする出力軸線方向の
範囲と、出力軸の傾きを抑制するために必要となる同出
力軸線方向の範囲とが、回転軸の位置を中心とした出力
軸線方向の両方向に及ぶとともに、一部重なることにな
る。従って、モータ全体の出力軸線方向の寸法を更に小
型化することができる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、ウォーム
ホイールからキャリアまでに必要とする出力軸線方向の
範囲と、出力軸の傾きを抑制するために必要となる同出
力軸線方向の範囲とが、回転軸の位置を中心とした出力
軸線方向の両方向に及ぶ。しかも、ウォームホイールか
らキャリアまでに必要とする出力軸線方向の範囲が、出
力軸の傾きを抑制するために必要となる同出力軸線方向
の範囲に含まれるように重なることになる。従って、モ
ータ全体の出力軸線方向の寸法を更に小型化することが
できる。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、回転体は
出力軸にて回転可能に支持される。請求項6に記載の発
明によれば、出力軸の出力部側を支持する部位をハウジ
ングから突設したため、出力軸の傾きを抑制するために
必要となる出力軸線方向の範囲と、クランクアーム等に
よって取り付けに必要となる範囲とを重ねることができ
る。従って、ワイパ用モータ全体の出力軸線方向の寸法
を小型化し、取り付けスペースを小さくすることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明をワイパ用モータに
具体化した一実施形態を図1及び図2に従って説明す
る。
【0023】図1に示すように、モータ1は、モータ本
体2と減速部3とを備えている。モータ本体2は、一端
開放の略有底円筒形状のヨークハウジング(以下、単に
ヨークという)4と、該ヨーク4の内周面に固定される
複数のマグネット5と、同ヨーク4内に略収容されるロ
ータ(回転子)6とを備えている。
【0024】ロータ6は、回転軸7と、アーマチャ(電
機子)8と、コンミテータ(整流子)9とを備えてい
る。回転軸7は、ヨーク4の軸中心において、該ヨーク
4の底部(図1中、左側端部)に配設された軸受10に
基端部が回転可能に支持されている。アーマチャ8は、
マグネット5と対向するように回転軸7の基端側に配置
固定されている。コンミテータ9は、回転軸7の減速部
3側に配置固定されている。回転軸7の先端側には、ウ
ォーム11が形成されている。
【0025】減速部3は、ギヤハウジング20と、ハウ
ジングカバー21(図2参照)と、減速部材としての減
速ユニット22とを備えている。尚、本実施の形態で
は、ギヤハウジング20とハウジングカバー21とがハ
ウジングを構成している。ギヤハウジング20の前記ヨ
ーク4に連結固定される側端部は、回転軸7軸線方向か
ら見て略四角形に形成され、同端部には回転軸7軸線方
向から見て略四角形のブラシ収容凹部20aが凹設され
ている。又、ギヤハウジング20には、ブラシ収容凹部
20aの底部中央から延びて、前記回転軸7の先端側
(ウォーム11)を収容するウォーム収容部20bが形
成されている。又、ギヤハウジング20において、ウォ
ーム収容部20bの中間部の軸線直交方向(図1中、下
方向)には、ウォーム収容部20bと連通するホイール
収容部20cが形成されている。このホイール収容部2
0cは、回転軸7軸直交方向から見て略円形に形成さ
れ、図2に示すように、その一端側(図中、左側)が開
放されている。又、ホイール収容部20cの他端側の中
央にはホイール収容部20cの軸線方向に延びて外部に
貫通する出力軸心孔20dが形成されている。尚、この
出力軸心孔20dは、ギヤハウジング20から外部に向
かって突設された円筒部20eの内周面を含む。この出
力軸心孔20dのホイール収容部20c側端部にはすべ
り軸受23が配設され、外部側、即ち円筒部20eの内
周面にはすべり軸受24が配設されている。又、ギヤハ
ウジング20には、前記円筒部20eより径方向外側
で、前記円筒部20eの基端部と略同一平面上から凹設
される複数の雌ネジ穴20fが形成されている。
【0026】図1に示すように、ウォーム収容部20b
の開口部には軸受25が配設され、該軸受25により回
転軸7の中間部が回転可能に支持されている。ホイール
収容部20cの内周には、図2に示すように(図1中
は、省略)、内歯歯車26が配設されている。この内歯
歯車26は、前記ウォーム11に対してホイール収容部
20cの開口部側である一方の軸線方向(図2中、左方
向)側にずれて配置されている。
【0027】ホイール収容部20cには減速ユニット2
2が収容されている。詳述すると、減速ユニット22
は、図2に示すように、ホイール27と、太陽歯車28
と、キャリア29と、3つ(図2中、2つのみ図示)の
遊星歯車30と、出力軸31とを備えている。
【0028】ホイール27は、外周に歯を有し前記ウォ
ーム11と噛合するリング状のウォームホイール部27
aと、ウォームホイール部27aの内周から一方の軸線
方向(図2中、左方向)に突出し内歯歯車26の内側に
配置される筒部27bとを備えている。太陽歯車28は
筒部27bに一体回転可能に外嵌される。尚、本実施の
形態では、ウォームホイール部27aと太陽歯車28と
が回転体を構成している。
【0029】キャリア29は太陽歯車28の一方の軸線
方向(図2中、左方向)側に同一軸線上に設けられる環
状の円盤部29aと、その円盤部29a表面から等角度
(120°)間隔で他方の軸線方向(図2中、右方向)
に突出し内歯歯車26と太陽歯車28間に配置される3
つの支持軸29bとを備えている。各遊星歯車30は各
支持軸29bに外嵌されることで同支持軸29bに対し
て回転可能に支持され、前記内歯歯車26と太陽歯車2
8とに噛合されている。
【0030】出力軸31は、その中間部がホイール27
の筒部27bを貫通し、該筒部27b内周面に対して回
転可能とされ、その基端部である一方の軸線方向(図2
中、左方向)側端部がキャリア29の円盤部29aに一
体回転可能に固定されている。尚、ホイール27及び太
陽歯車28よりなる回転体は、筒部27bを貫通する出
力軸31にて回転可能に支持されている。
【0031】出力軸31のウォームホイール部27aよ
り他方の軸線方向(図2中、右方向)側は、前記出力軸
心孔20dに配設された一対のすべり軸受23,24を
貫通し、そのすべり軸受23,24の内周面にて2箇所
で回転可能に支持されている。ここで、すべり軸受2
3,24の間隔は、出力軸31の先端に取り付けられる
負荷の荷重によって該出力軸31の軸が傾くことを抑制
するように所定の間隔に設定されている。よって、出力
軸31の外部荷重による軸の傾きは抑制される。
【0032】前記ギヤハウジング20の円筒部20eか
ら突出する出力軸31の先端には出力部31aが形成さ
れ、その出力部31aには2点鎖線で示すようにクラン
クアーム32が連結される。このクランクアーム32は
円筒部20eの先端より基端側に屈曲形成され、その先
端には図示しないリンク機構が連結され、そのリンク機
構には図示しないワイパブレードが連結される。又、ギ
ヤハウジング20は、前記雌ネジ穴20fに螺合される
2点鎖線で示すボルト33により車両ボディ34に取り
付けられる。
【0033】図2に示すように、ギヤハウジング20の
ホイール収容部20cの開口部には、ハウジングカバー
21が固定されている。このように構成されたモータ1
では、回転軸7(ウォーム11)が回転駆動されると、
その回転に基づいてホイール27及び太陽歯車28が一
体回転し、その回転に基づいて遊星歯車30が自転しな
がら太陽歯車28の周りを公転し、その公転と共にキャ
リア29及び出力軸31が一体回転する。即ち、このモ
ータ1の減速機構は、ウォームギヤと遊星歯車装置によ
り2段階で回転軸7(ロータ6)の回転速度を減速して
出力する。すると、出力軸31の回転力はクランクアー
ム32及びリンク機構を介してワイパブレードに伝達さ
れ、払拭動作が行われる。
【0034】次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以
下に記載する。 (1)上記モータ1では、ウォームホイール部27aか
らキャリア29までを一方の軸線方向(図2中、左方
向)側に設け、出力軸31をウォームホイール部27a
より他方の軸線方向(図2中、右方向)側の2箇所で支
持するようにした。これにより、ウォームホイール部2
7aからキャリア29までに必要とする出力軸線方向の
範囲Y2と、出力軸31の傾きを抑制するために必要と
なる出力軸線方向の範囲(一対の軸受23,24が必要
とする範囲)X2とが、回転軸7の位置を中心とした出
力軸線方向の両方向に分かれる。よって、前記範囲X2
と範囲Y2とが、回転軸7を中心として必要となるヨー
ク4の外径の範囲Z1に大幅に重なることになる。従っ
て、モータ1全体の出力軸線方向の寸法を小型化するこ
とができる。その結果、モータ1の取り付けスペースを
小さくすることができる。
【0035】(2)上記ワイパ用のモータ1では、出力
軸31の出力部側31aを支持するすべり軸受24をギ
ヤハウジング20から突設した円筒部20eに設けた。
従って、出力軸31の傾きを抑制するために必要となる
出力軸線方向の範囲(一対の軸受23,24が必要とす
る範囲)X2と、ワイパ装置用のクランクアーム32等
によって取り付けるために必要となる出力軸線方向の範
囲W1とを重ねることができる。よって、ワイパ用のモ
ータ1の取り付けスペースを小さくすることができる。
【0036】(3)ホイール27及び太陽歯車28より
なる回転体は、筒部27bを貫通する出力軸31にて回
転可能に支持されている。従って、ホイール27及び太
陽歯車28よりなる回転体を支持するための別の部材
(例えば、従来技術の棒状の軸受90等)が不要にな
る。
【0037】上記実施の形態は、以下のように変更して
もよい。 ・上記実施の形態は、図3に示すように変更してもよ
い。このモータ41は、上記実施の形態のモータ1に比
べて、出力軸31を支持する一方の位置が異なるのみで
あるため、同様の部材については、同様の符号を付し
て、異なる点についてのみ説明する。ギヤハウジング4
2のホイール収容部42aの底側の中央には、一方の軸
線方向(図3中、左方向)側の太陽歯車28の内周側ま
で延びる円筒部42bが形成されている。そして、円筒
部42bの中心孔はギヤハウジング42の外部まで貫通
し、その貫通孔は出力軸心孔42cを構成する。この出
力軸心孔42cの両端部には軸線方向に一対のすべり軸
受43,44が配設されている。
【0038】出力軸31は、太陽歯車28の内周側に配
設されるすべり軸受43と、ウォームホイール部27a
より他方の軸線方向(図2中、右方向)側に配設される
すべり軸受44を貫通し、そのすべり軸受43,44の
内周面にて2箇所で回転可能に支持されている。そし
て、ホイール27及び太陽歯車28よりなる回転体は、
筒部27bを貫通する円筒部42bにて回転可能に支持
されている。尚、すべり軸受43,44の間隔は、すべ
り軸受43が上記実施の形態のすべり軸受23より一方
の軸線方向(図3中、左方向)側にずれた分だけ、上記
実施の形態のすべり軸受23,24の間隔より長く設定
されている。
【0039】上記モータ41では、ウォームホイール部
27aからキャリア29までを一方の軸線方向(図3
中、左方向)側に設け、出力軸31を太陽歯車28の内
周側と、ウォームホイール部27aより他方の軸線方向
(図3中、右方向)側との2箇所で支持するようにし
た。これにより、ウォームホイール部27aからキャリ
ア29までに必要とする出力軸線方向の範囲Y3と、出
力軸31の傾きを抑制するために必要となる出力軸線方
向の範囲(一対の軸受43,44が必要とする範囲)X
3とが、回転軸7の位置を中心とした出力軸線方向の両
方向に及ぶとともに、一部重なることになる。そして、
このモータ41では、すべり軸受43,44の間隔を、
すべり軸受43が上記実施の形態のすべり軸受23より
一方の軸線方向(図3中、左方向)側にずれた分だけ、
長く設定したため、上記実施の形態の効果(1)と同様
の効果を得ることができるとともに、出力軸31の外部
荷重による軸の傾きが更に抑制される。又、このモータ
41では、上記実施の形態のモータ1と同様にすべり軸
受44をギヤハウジング42から突設した円筒部20e
に設けたため、上記実施の形態の効果(2)と同様の効
果を得ることができる。尚、このモータ41は、すべり
軸受43,44の間隔を、すべり軸受44の位置を変更
して上記実施の形態のすべり軸受23,24の間隔と同
様の間隔にすれば、出力軸31の外部荷重による軸の傾
きを抑制しながら、モータ41全体の出力軸線方向の寸
法を上記実施の形態より更に小型化することができる。
【0040】・上記実施の形態は、図4に示すように変
更してもよい。このモータ51について、上記実施の形
態のモータ1と同様の部材については、同様の符号を付
して、異なる点についてのみ説明する。
【0041】このモータ51におけるギヤハウジング5
2のホイール収容部52aは、その底が上記実施の形態
のホイール収容部20cより一方の軸線方向(図4中、
右方向であって、この例ではこの方向を一方の軸線方向
という)側に深く形成されている。ホイール収容部52
aの底側の中央には一方の軸線方向(図4中、右方向)
側に延びて外部に貫通する出力軸心孔52bが形成され
ている。この出力軸心孔52bの先端部には1つのすべ
り軸受53が配設されている。
【0042】内歯歯車26は、前記ウォーム11に対し
てホイール収容部52aの底側である一方の軸線方向
(図4中、右方向)側にずれて配置されている。ホイー
ル27のウォームホイール部27aから突出する筒部2
7bは、一方の軸線方向(図4中、右方向)に突出し内
歯歯車26の内側に配置される。太陽歯車28は筒部2
7bに一体回転可能に外嵌される。キャリア29の円盤
部29aは太陽歯車28の一方の軸線方向(図4中、右
方向)側の同一軸線上に設けられる。各支持軸29b
は、円盤部29a表面から他方の軸線方向(図4中、左
方向)に突出し内歯歯車26と太陽歯車28間に配置さ
れる。各遊星歯車30は各支持軸29bに外嵌されるこ
とで同支持軸29bに対して回転可能に支持され、前記
内歯歯車26と太陽歯車28とに噛合されている。
【0043】出力軸31は、その中間部がキャリア29
の円盤部29aに一体回転可能に内嵌され、その中間部
より他方の軸線方向(図4中、左方向)側がホイール2
7の筒部27bを貫通し、該筒部27b内周面に対して
回転可能とされている。尚、ホイール27及び太陽歯車
28よりなる回転体は、筒部27bを貫通する出力軸3
1にて回転可能に支持されている。
【0044】ハウジングカバー54において、前記すべ
り軸受53と同一軸線上にはすべり軸受55が配設され
ている。そして、出力軸31は、キャリア29より一方
の軸線方向(図4中、右方向)側に配置されたすべり軸
受53と、ウォームホイール部27aより他方の軸線方
向(図4中、左方向)側に配設されたすべり軸受55と
をその両端側がそれぞれ貫通し、そのすべり軸受53,
55の内周面にて2箇所で回転可能に支持されている。
尚、すべり軸受53,55の間隔は、出力軸31の先端
に取り付けられる負荷の荷重によって該出力軸31の軸
が傾くことを抑制するように所定の間隔に設定されてい
る。よって、出力軸31の外部荷重による軸の傾きは抑
制される。
【0045】上記モータ51では、ウォームホイール部
27aからキャリア29までを一方の軸線方向(図4
中、右方向)側に設け、出力軸31をキャリア29より
一方の軸線方向(図4中、右方向)側とウォームホイー
ル部27aより他方の軸線方向(図4中、左方向)側と
の2箇所で支持するようにした。これにより、ウォーム
ホイール部27aからキャリア29までに必要とする出
力軸線方向の範囲Y4と、出力軸31の傾きを抑制する
ために必要となる出力軸線方向の範囲(一対の軸受5
3,55が必要とする範囲)X4とが、回転軸7の位置
を中心とした出力軸線方向の両方向に及ぶ。しかも、前
記範囲Y4が、前記範囲X4に含まれるように重なるこ
とになる。従って、モータ51全体の出力軸線方向の寸
法を上記実施の形態より更に小型化することができる。
又、このモータ51では、上記実施の形態のモータ1と
同様にすべり軸受53をギヤハウジング52から突設し
た円筒部20eに設けたため、上記実施の形態の効果
(2)と同様の効果を得ることができる。又、上記実施
の形態の効果(3)と同様の効果を得ることができる。
【0046】・上記実施の形態及び別例と同様に、ウォ
ームホイール部からキャリアまでを一方の軸線方向側に
設け、出力軸の少なくとも一部をキャリアより他方の軸
線方向側に延びるように設け、その出力軸のキャリアよ
り他方の軸線方向側で、その少なくとも一部を支持する
ようにすれば、他の構成に変更してもよい。このように
すれば、ウォームホイール部からキャリアまでに必要と
する出力軸線方向の範囲と、出力軸の傾きを抑制するた
めに必要となる出力軸線方向の範囲とを、回転軸を中心
として必要となるヨークの外径の範囲に大幅に重ねるこ
とができる。従って、モータ全体の出力軸線方向の寸法
を小型化することができる。
【0047】・上記実施の形態では、支持軸29b及び
遊星歯車30をそれぞれ3つ備えたが、1つ又は3つ以
外の複数に変更してもよい。このようにしても上記実施
の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ウォームギヤと遊星歯車装置とを備えたモータ及びワイ
パ用モータにおいて、出力軸線方向の寸法を小型化する
ことができるモータ及びワイパ用モータを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のモータを説明するための要部断
面図。
【図2】図1のA−A線に略沿った断面図。
【図3】別例のモータを説明するための断面図。
【図4】別例のモータを説明するための断面図。
【図5】従来技術のモータを説明するための断面図。
【符号の説明】
4…ヨークハウジング(ヨーク)、7…回転軸、11…
ウォーム、20…ハウジングを構成するギヤハウジン
グ、21…ハウジングを構成するハウジングカバー、2
6…内歯歯車、27…回転体を構成するホイール、28
…回転体を構成する太陽歯車、29…キャリア、30…
太陽歯車、31…出力軸、27a…ウォームホイール部
(ウォームホイール)29b…支持軸部、31a…出力
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 敬一 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD01 AE02 AE57 AE68 3J009 DA17 EA06 EA19 EA32 FA14 FA30 3J027 FA36 FB34 FB40 GA01 GA05 GB02 GC13 GD04 GD08 GD12 GE22 GE29 5H607 AA00 BB01 BB14 CC03 EE32 EE33 GG08 GG09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク(4)と、 前記ヨーク(4)から突出した位置にウォーム(11)
    が形成された回転軸(7)と、 前記ウォーム(11)に噛合されるウォームホイール
    (27a)と、そのウォームホイール(27a)の一方
    の軸線方向側にずれて配置される太陽歯車(28)とを
    有する回転体(27,28)と、 前記太陽歯車(28)に噛合され、その太陽歯車(2
    8)の周りを自転しながら公転する遊星歯車(30)
    と、 前記遊星歯車(30)の一方の軸線方向側にずれて配置
    され、該遊星歯車(30)を支持する支持軸(29b)
    を有し、その遊星歯車(30)の公転と共に回転するキ
    ャリア(29)と、 前記キャリア(29)に固定され、そのキャリア(2
    9)と共に一体回転する出力軸(31)と、 前記回転体(27,28)、前記遊星歯車(30)及び
    前記キャリア(29)を収容し、前記遊星歯車(30)
    と噛合する内歯歯車(26)が固定され、前記出力軸
    (31)を回転可能に支持するハウジング(20,2
    1)とを備えたモータにおいて、 前記出力軸(31)の少なくとも一部を、前記キャリア
    (29)より他方の軸線方向側に延びるように設け、 前記出力軸(31)の前記キャリア(29)より他方の
    軸線方向側で、その少なくとも一部を回転可能に支持し
    たことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記出力軸(31)は、その基端部が前記キャリア(2
    9)に固定され、前記ウォームホイール(27a)より
    前記他方の軸線方向側の2箇所で支持されることを特徴
    とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記出力軸(31)は、その基端部が前記キャリア(2
    9)に固定され、前記太陽歯車(28)の内周側と、前
    記ウォームホイール(27a)より前記他方の軸線方向
    側との2箇所で支持されることを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記出力軸(31)は、その中間部が前記キャリア(2
    9)に固定され、前記ウォームホイール(27a)より
    前記他方の軸線方向側と、前記キャリア(29)より前
    記一方の軸線方向側との2箇所で支持されることを特徴
    とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2及び4のいずれか1項に記
    載のモータにおいて、 前記出力軸(31)は、前記回転体(27,28)を回
    転可能に支持することを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    モータは、 前記ハウジング(20,21)から突出する前記出力軸
    (31)の出力部(31a)に、ワイパ装置用クランク
    アーム(32)が固定されるワイパ用モータであって、 前記出力部(31a)側を支持する部位を前記ハウジン
    グ(20,21)から突設したことを特徴とするワイパ
    用モータ。
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