JP2001286005A - 小型電動四輪車 - Google Patents

小型電動四輪車

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JP2001286005A
JP2001286005A JP2000100588A JP2000100588A JP2001286005A JP 2001286005 A JP2001286005 A JP 2001286005A JP 2000100588 A JP2000100588 A JP 2000100588A JP 2000100588 A JP2000100588 A JP 2000100588A JP 2001286005 A JP2001286005 A JP 2001286005A
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Japan
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seat
battery
small electric
vehicle body
vehicle
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JP2000100588A
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English (en)
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Izumi Yamashita
泉 山下
Motoaki Deguchi
基明 出口
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電に起因して生じる煩わしさを解消できる
小型電動四輪車を提供する。 【解決手段】 車体フレーム2に上下方向に回動可能に
前記シート4を取付ける。このシート4の下方周囲を車
体カバー9で覆う。シート4の下方に、シート4によっ
て上部開口が開閉される収納空間Sを形成する。この収
納空間S内にバッテリー45を着脱自在に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者や脚の不自
由な者が乗車する小型電動四輪車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の小型電動四輪車として
は、例えば特開平9−315343号公報に開示された
ものがある。前記特開平9−315343号公報に示さ
れた小型電動四輪車は、2個ずつの前輪と後輪との間に
低床な足乗せ部を有し、この足乗せ部の後上方に設けた
シートに乗員が着座するとともにシートの前方の操向ハ
ンドルを把持して走行するものである。この小型電動四
輪車においては、シートの下方にバッテリーを搭載し、
このバッテリーを車体カバーによって覆う構造を採って
いる。前記シートは、前記車体カバーの車幅方向の中央
部から上方に突出する1本の支柱に支持させている。前
記バッテリーは、車体フレームに固定的に搭載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成した小型電動四輪車は、走行によりバッテ
リーの電力が消費されるとバッテリーを充電しなければ
ならず、繰り返し行う充電作業が煩雑であるという問題
があった。充電作業が煩雑である理由は二つある。第1
の理由は、バッテリーを車体から取外して自宅で充電す
るためには、車体カバーを取外さなければならないから
である。第2の理由は、充電を頻繁に行わなければなら
ないからである。これは、車幅方向の中央部にシート支
持用の支柱が設けられていてバッテリー搭載スペースが
狭く、バッテリーの搭載個数を増大させたり、大型のバ
ッテリーを搭載することができないからである。
【0004】バッテリー搭載スペースを広くとるために
は、例えば特開平10−258089号公報に開示され
た構造を採ることが考えられる。この公報に示された電
動車椅子は、車体フレームの一部を構成する左右のパイ
プにシートを支持させている。詳述すると、前記パイプ
の後端部を側方から見て車体の前方に向けて開放するコ
字状に屈曲させ、コ字状部分の上側に位置する水平延在
部分にシートの両端部を支持させている。前記コ字状部
分の後側下部に、後輪の車軸を回転自在に支持する筒体
を固定し、コ字状部分の前側下部であってシートの下方
に、後輪駆動用電動モータに給電するバッテリーを搭載
している。このバッテリーは、前記左右2本のパイプに
支持させて車体フレームに対して固定している。
【0005】このようにシートの両側部を車体フレーム
によって支持する構造を採ることにより、シートの下方
にバッテリー搭載スペースを広く形成することができ
る。しかし、前記パイプはシートを片持ち式に支持して
いるから、シートを支持するための剛性が低くなってし
まうという新たな不具合が生じる。
【0006】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、充電に起因して生じる煩わしさを解
消できる小型電動四輪車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る小型電動四輪車は、車体フレームに上
下方向に回動可能にシートを取付け、このシートの下方
周囲を車体カバーで覆うことによって、シートの下方に
シートによって上部開口が開閉される収納空間を形成
し、この収納空間内にバッテリーを着脱自在に配設した
ものである。本発明によれば、シートを回動させて収納
空間の上部開口を開き、この上部開口を通してバッテリ
ーを着脱することができる。
【0008】請求項2に記載した発明に係る小型電動四
輪車は、車幅方向に対をなす2本の主パイプと、主パイ
プ間に横架したクロスメンバとによって車体フレームを
形成し、前記主パイプを足乗せ部から後端まで平面視に
おいて車体の前後方向に沿って直線状に形成するととも
に、足乗せ部の後端近傍から後上がりに傾斜させ、各主
パイプの途中に後輪支持用のスイングアームをそれぞれ
上下方向に揺動自在に接続し、主パイプの後端部にシー
ト支持用シートレールを接続し、主パイプの前記傾斜部
分と、前記スイングアームと、前記シートレールを車幅
方向と直交する同一平面上に配設し、主パイプの後端部
とスイングアームとの間にクッションユニットを介装し
たものである。
【0009】この発明によれば、後輪とシートとを車幅
方向の両端部のみで支持することができるから、シート
下方の空間を遮る車体フレーム用の部材やシート支持用
の部材が何も存在することがなく、車体カバー内にバッ
テリー搭載スペースを広く形成することができる。しか
も、車体フレームに作用する荷重(乗員の体重)の方向
が鉛直方向になり、乗員の体重を直に車体フレームで支
えることができる。
【0010】請求項3に記載した発明に係る小型電動四
輪車は、請求項1または請求項2に記載した発明に係る
小型電動四輪車において、シート下方の収納空間の底部
にバッテリー用支持部材を配設し、この支持部材とバッ
テリーの下端部に、バッテリーを前記支持部材に載置す
ることによって電気的に接続されるとともに、バッテリ
ーを支持部材から上方へ離間させることによって導通が
絶たれる構造のコネクタを設けたものである。この発明
によれば、バッテリーを着脱することによって電気的な
接続・切断が自動的に行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る小型電動四輪
車の一実施の形態を図1ないし図6によって詳細に説明
する。図1は本発明に係る小型電動四輪車の側面図、図
2は同じく平面図で、同図はシートと背もたれを取外し
た状態で描いてある。図3は車体フレームの後端部を拡
大して示す側面図、図4は車体フレームの後端部を車体
の後方から見た状態を示す背面図で、同図はシート支持
部分を破断した状態で描いてある。図5は車体フレーム
の側面図、図6は車体フレームの平面図である。
【0012】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による小型電動四輪車である。この
小型電動四輪車1は、高齢者や脚の不自由な者が乗車す
るためのもので、車体フレーム2の後端部に懸架させた
左右2個の後輪3をシート4の下方の電動式動力ユニッ
ト5によって駆動し、前記シート4の前方に設けた操向
ハンドル6によって左右2個の前輪7を操舵する構造を
採っている。また、前記シート4と操向ハンドル6との
間には、低床な足乗せ部8を形成し、この足乗せ部8に
両脚を揃えて乗せることができるようにしている。
【0013】前記足乗せ部8は、この小型電動四輪車1
の車体カバー9の一部によって形成している。車体カバ
ー9は、この車両の後述する車体フレーム2や前輪7お
よび後輪用懸架装置、電動式動力ユニット5などを覆う
ためのもので、前記足乗せ部8の後方で前記シート4の
下方周囲を覆う後部カバー11と、足乗せ部8の前方で
図示していないステアリング軸や前輪用懸架装置などを
覆う前部カバー12と、足乗せ部8を形成する足乗せ台
13などによって構成し、車体フレーム2に支持させて
いる。後部カバー11は、後輪用フェンダー11aを一
体に形成するとともにテールライト14を設け、前部カ
バー12には、前輪用フェンダー12aを一体に形成す
るとともにヘッドライト15と荷物用バスケット16な
どを設けている。
【0014】車体フレーム2は、図5および図6に示す
ように、車幅方向に対をなす2本の主パイプ21と、こ
れらの主パイプ21の間に横架した第1〜第5のクロス
メンバ22〜26などによって形成している。主パイプ
21は、車体カバー9の足乗せ台13を支持する水平延
在部21aから後端まで平面視において車体の前後方向
に沿って直線状に形成している。前記水平延在部21a
に前記第2および第3のクロスメンバ23,24を溶接
し、これらのクロスメンバ23,24に前記足乗せ台1
3を支持させている。
【0015】前記主パイプ21における水平延在部21
aより前側は、前端部21bが車体内側に偏在するよう
に屈曲させている。この前端部21bに前記第1のクロ
スメンバ22を配設するとともに、図示していない前輪
懸架装置を介して前輪7を連結している。また、前記前
端部21bには、操向ハンドル6を上端に固着したステ
アリング軸(図示せず)も回動自在に支持させている。
この小型電動四輪車1においては、ステアリング軸の下
端部にタイロッドなどの操舵力伝達部材を介して前輪7
のナックルを連結し、操向ハンドル6を回動させること
によって前輪7を操舵できるようにしている。
【0016】操向ハンドル6は、図2に示すように、車
体右側と車体左側の把持部6a,6bを平面視において
車体内側へ向けて開放するようなU字状に形成し、車体
内側の端部をステアリング軸に接続している。操向ハン
ドル6とステアリング軸との接続部分は、ハンドルカバ
ー27によって覆っている。
【0017】前記車体右側の把持部6aの近傍に設けた
符号28で示すものはアクセルレバーである。このアク
セルレバー28は、平面視においてL字状に形成し、上
下方向に回動できるように操向ハンドル6に取付けてい
る。このアクセルレバー28を回動させることによっ
て、車体後部のコントローラ29(図1および図4参
照)が動力ユニット5の出力を増減するように構成して
いる。
【0018】アクセルレバー28は、復帰用スプリング
(図示せず)によって初期位置に戻るように付勢されて
いる。このため、乗員がアクセルレバー28を放したと
きには、復帰用スプリングの弾発力によってアクセルレ
バー28が初期位置に戻る。アクセルレバー28が初期
位置にある状態では、動力ユニット5の電動モータ5a
(図2参照))への給電が遮断されるとともに、動力ユ
ニット5内の無励磁作動型電磁ブレーキ(図示せず)が
作動し、車体が停止するようになっている。なお、動力
ユニット5には、駐車場などで電源OFFの状態でも車
体を簡単に移動させることができるように、後輪3と前
記電磁ブレーキとの間の動力伝達系に手動式のクラッチ
を介装している。このクラッチは、図2および図3中に
符号30で示す操作ノブを上方に引くことによって切断
状態になり、戻すことによって接続状態(ロック状態)
になる。
【0019】前記主パイプ21の後端部は、図1に示す
ように、足乗せ部8の後端近傍から後上がりに傾斜さ
せ、側面視においてシート4の下方であって、シート4
の前後方向の略中央と対応する部位まで延設している。
前記傾斜部分を図5および図6中に符号21cで示す。
両主パイプ21における前記傾斜部分21cの下端部
(主パイプ21の後部を傾斜させるために屈曲させた部
分の近傍)には、前記第4のクロスメンバ25を溶接す
るとともに、リヤアーム用ブラケット31を溶接し、こ
のリヤアーム用ブラケット31を介して後輪支持用のリ
ヤアーム32を上下方向に揺動自在に接続している。
【0020】前記リヤアーム32は、前記両主パイプ2
1から車体の後方へ延びる左右一対のスイングアーム3
3と、これらのスイングアーム33の後端部に溶接した
左右一対の車軸管34(図2および図4参照)と、これ
らの車軸管34の後部に溶接した平面視コ字状の補強部
材35などによって構成している。前記車軸管34は、
左右のスイングアーム33から車幅方向の内側へ延び、
延在側端部に動力ユニット5を固定している。また、こ
れらの車軸管34の途中に、後述するクッションユニッ
ト36の下端部を回動自在に連結している。さらに、こ
の車軸管34の内部に左側後輪用の車軸(図示せず)と
右側後輪用の車軸(図示せず)とをそれぞれ回転自在に
支持させ、動力ユニット5によって後輪3を駆動できる
ようにしている。
【0021】動力ユニット5は、前記電動モータ5a
と、前記車軸管34を接続したギヤケース5bなどによ
って構成しており、リヤアーム32に支持させている。
前記ギヤケース5bは、電動モータ5aの動力を図示し
ていないディファレンシャルギヤを介して左右の車軸に
伝達する構造を採っている。このギヤケース5b内に、
上述した無励磁作動型電磁ブレーキおよび手動式クラッ
チを配設している。
【0022】前記主パイプ21の後端部には、図3およ
び図4に示すように、側面視において略逆三角形状の支
持ブラケット37を介してシートレール38と、クッシ
ョンユニット36の上端部と、車体フレーム2の後端部
を構成する前記第5のクロスメンバ26とを接続してい
る。この第5のクロスメンバに2本のステー39を介し
て前記コントローラ29を支持させている。
【0023】前記支持ブラケット37は、この実施の形
態では2枚の鋼板37a,37b(図4および図6参
照)によって形成している。これらの鋼板37a,37
bを主パイプ21の両側部に溶接するとともに、鋼板3
7a,37bの上端部どうしの間にシートレール38を
挟み込ませて溶接している。第5のクロスメンバ26
は、両鋼板37a,37bの後端部を貫通する状態で両
鋼板37a,37bに溶接している。
【0024】クッションユニット36の上端部は、前記
2枚の鋼板37a,37bの間に挿入し、連結用ボルト
40によって両鋼板37a,37bの後部に回動自在に
取付けている。クッションユニット36は、従来からよ
く知られているように、圧縮コイルばねおよび油圧式ダ
ンパーを一体的に組付けた構造のものであり、前記支持
ブラケット37の後端部から前記車軸管34に向けて後
下がりに傾斜する状態でこれら両部材の間に介装してい
る。
【0025】前記シートレール38は、角パイプによっ
て形成し、略水平になるとともに車体の前後方向に延び
る状態で支持ブラケット37から車体の前方へ突出させ
ている。このシートレール38と、支持ブラケット37
と、主パイプ21の前記傾斜部分21cと、前記スイン
グアーム33と、クッションユニット36とは、図4に
示すように、車幅方向と直交する同一平面上に位置する
ように配設している。前記シートレール38に後述する
座席ユニット41のフレーム42を固定用ボルト43に
よって固定している。この実施の形態では、図3および
図4に示すように、シートレール38と座席ユニット用
フレーム42との間に前記後部カバー11を挟み込ま
せ、座席ユニット用フレーム42と後部カバー11とを
固定用ボルト43でシートレール38に共締めする構造
を採っている。
【0026】後部カバー11は、図2に示すように、車
幅方向の中央部に平面視四角形状の上部開口44を形成
しており、この上部開口44から下方へ延びるとともに
車体の前後方向に広がる収納空間Sが内部に形成される
構造を採っている。収納空間S内における前記上部開口
44の下方に、動力ユニット5に給電するためのバッテ
リー45と後述する収納ボックス46などを収納してい
る。
【0027】座席ユニット41は、前記シートレール3
8に固定用ボルト43によって固定した前記フレーム4
2と、このフレーム42に取付けた前記シート4と、こ
のシート4の後方に配設した背もたれ47と、この背も
たれ47の両側部に設けた肘掛け48などによって構成
している。前記フレーム42は、図1〜図4に示すよう
に、前記後部カバー11の上部開口44を囲むように平
面視においてロ字状に組合わせた4本の横パイプ42a
〜42dと、これらのパイプのうち車幅方向の両側部に
位置する2本の横パイプ42a,42bの後端部に後部
ブラケット49を介してそれぞれ立設した2本の縦パイ
プ42e,42fとによって形成している。
【0028】前記2本の横パイプ42a,42bを前記
シートレール38に固定用ボルト43によって固定して
いる。これらの横パイプ42a,42bにおける固定用
ボルト43を挿通する穴は、車体の前後方向に延びるよ
うに形成しており、座席ユニット41を取付ける位置を
前後方向に変えることができるようにしている。前記4
本の横パイプ42a〜42dのうち車体前側の横パイプ
42cは、図2に示すように、シート4を枢支するため
の支持ピン51を車幅方向に延びるように取付け、車体
後側の横パイプ42dには後述するシートロック装置5
2を取付けている。
【0029】前記シート4は、図3に示すように、シー
ト底板4aの上に緩衝材4bを設けた構造を採り、平面
視において後部カバー11の上部開口44より大きくな
るように形成している。シート底板4aの前端部に、前
記支持ピン51に上下方向に回動自在に支持される連結
部材(図示せず)を設けており、支持ピン51を中心に
してシート4を上下方向に回動できるようにしている。
シート4が回動できる範囲は、図1中に実線で示す着座
可能位置と、同図中に二点鎖線で示す起立位置との間で
ある。このようにシート4を回動させることによって、
シート4の下方の前記上部開口44が開閉されるように
なる。上部開口44が開くことによって、収納空間S内
のバッテリー45や荷物を出入れすることができる。
【0030】前記シート底板4aの後端部には、シート
ロック装置52に係合する係合環53を下方に向けて突
設し、シート底板4aの下面には、シート4を前記着座
可能位置に位置付けた状態でフレーム42の両側部の横
パイプ42a,42bに支承されるゴム製の荷重受け5
4(図3参照)を取付けている。前記シートロック装置
52は、シート底板4aの係合環53に係合するフック
(図示せず)を備えており、車体左側に延びるキーシリ
ンダ部52aに挿入したキーを回動させることによっ
て、ロック状態とロック解除状態とを切換えることがで
きるようになっている。キーシリンダ部52aは、車体
左側の前記後部ブラケット49を貫通してシート4の側
方に露出させている。
【0031】前記背もたれ47は、フレーム42の後端
部の2本の縦パイプ42e,42fに支持させ、車体に
対して固定している。前記2本の縦パイプ42e,42
fは、上端部の近傍に支軸55(図1参照)をそれぞれ
設け、この支軸55を介して肘掛け48を回動自在に支
持している。前記肘掛け48は、図1中に実線で示す水
平位置と、二点鎖線で示す起立位置の間で回動できるよ
うにしている。乗車時に肘掛け48を起立位置に回すこ
とによって、乗車時にシート4に直接座り込むことがで
きるようになる。
【0032】前記バッテリー45は、この実施の形態で
は電動補助自転車に使用するものを流用しており、車体
に簡単に着脱できるように搭載している。このバッテリ
ー45は、直方体状に形成したバッテリーケース45a
内にバッテリーセル(図示せず)を多数収納した構造を
採り、図1および図3に示すように、後上がりに傾斜さ
せた状態で収納空間Sに収納している。この実施の形態
では、2個のバッテリー45を車幅方向に並べて搭載し
ている。バッテリー45を上述したように傾斜させるこ
とによって、高さ寸法に制限がある収納空間Sに長尺状
のバッテリー45を収納することができる。
【0033】バッテリー45の下端部を支持する部分
は、図5および図6に示すように、車体フレーム2の第
4のクロスメンバ25に溶接したバッテリー支持用ブラ
ケット61と、このブラケット61の上に取付けたホル
ダ62とによって形成している。ホルダ62は、上方に
向けて開口する有底筒状に形成し、バッテリーケース4
5aの下端部が嵌合できる構造を採っている。このホル
ダ62が本発明に係るバッテリー用支持部材を構成して
いる。
【0034】このホルダ62の底部とバッテリーケース
45aの下端部には、バッテリー45をホルダ62に嵌
合させて載置することによって電気的に接続されるとと
もに、バッテリー45をホルダ62から上方へ離間させ
ることによって導通が絶たれる構造のコネクタ63を設
けている。このコネクタ63は、前記ブラケット61に
設けた雄型コネクタ63aと、バッテリーケース45a
に設けた雌型コネクタ63bとによって構成している。
【0035】前記雄型コネクタ63aは、接触子がバッ
テリー45の嵌合方向と平行に延びるように形成し、ブ
ラケット61の貫通穴61aに嵌合させて前記接触子を
ブラケット61の上方に露出させている。雌型コネクタ
63bは、前記接触子が挿入されるコンタクト穴が下端
に開口するように形成している。このコネクタ63を使
用することにより、バッテリー45をホルダ62に上方
から嵌合させることによってコネクタ63が接続状態に
なり、前記ホルダ62に嵌合しているバッテリー45を
上方へ引き上げることによってコネクタ63が切断され
る。すなわち、バッテリー45の着脱作業と同時に電気
的な接続・切断が自動的に行われるようになる。なお、
図示してはいないが、傾斜した状態で搭載されたバッテ
リー45の上部を支持するために、バッテリー45の後
方にバッテリーケース45aの後面が係合するガイドを
上下方向に延びるように設けている。バッテリーケース
45aの上端部には、バッテリー45を持ち運ぶときに
作業者が把持するハンドル(図示せず)と、充電器を接
続するための充電用コネクタ(図示せず)とを設けてい
る。
【0036】バッテリー45の充電は、バッテリー45
を車体から取外して例えば自宅に運び込んで行う。すな
わち、家庭用電源コンセントに電源プラグを接続した充
電器(図示せず)の出力用コネクタをバッテリー45の
充電用コネクタに接続して行う。この実施の形態では、
バッテリー45を車体に装着した状態でも充電できるよ
うに、前部カバー12に充電用コネクタ64(図1参
照)をバッテリー毎に設けている。この充電用コネクタ
64は、バッテリー45の充電用コネクタと同等の機能
を有するもので、前記雄型コネクタ63aに並列に接続
している。
【0037】この充電用コネクタ64に充電器の出力用
コネクタを接続することによって、バッテリー45を雄
型コネクタ63aに接続した状態で充電することができ
る用になっている。バッテリー45には、残存容量を検
出したり、放電を制御するための制御回路を設けてい
る。この制御回路は、他方のバッテリー45の制御回路
とデータの授受を行うことができる構成を採っている。
詳述すると、放電時には残存容量が少ない方のバッテリ
ー45から使用し、このバッテリー45の残存容量が予
め定めた値に達した後に他方のバッテリー45の電力を
電動モータ5aに供給するようにしている。なお、二つ
のバッテリー45,45の残存容量が略等しい場合に
は、車体左側に位置するバッテリー45から放電させる
構成を採っている。なお、前記前部カバー12の充電用
コネクタ64を使用することなく、シート4を起立させ
てバッテリー45の上端部を露出させ、バッテリー45
の充電用コネクタに充電器を接続することによっても、
車載状態でバッテリー45を充電することができる。車
載状態でバッテリー45を充電するときには、2個のバ
ッテリー45,45のうち一方を最初に充電し、このバ
ッテリー45の充電が終了した後に他方のバッテリー4
5を充電する構成を採ってもよい。2個のバッテリー4
5,45を同時に充電することもできる。
【0038】前記収納ボックス46は、図2および図4
に示すように、2個のバッテリー45の間に位置する主
収納部65と、この主収納部65の車体前側であって車
体左側(車体左側のバッテリー45の前方)に位置する
副収納部66とを一体に形成しており、車体フレーム2
に図示していないブラケットを介して支持させている。
前記両収納部65,66は、それぞれ上方に向けて開口
する有底角筒状に形成し、後部カバー11の前記上部開
口44と略同じ高さに位置するように開口部分を形成し
ている。
【0039】主収納部65は、バッテリー45を収納で
きるように開口寸法と深さ寸法とを設定している。すな
わち、車載した2個のバッテリー45の他に、予備のバ
ッテリー45を載せることができるようにしている。副
収納部66は、主収納部65より浅くなるように形成
し、ここに収納した小物類を取出し易くなるようにして
いる。
【0040】上述したように構成した小型電動四輪車1
は、車体フレーム2に上下方向に回動可能にシート4を
取付け、このシート4の下方周囲を覆う後部カバー11
の内方に収納空間Sを形成し、この収納空間Sの上部開
口44を前記シート4で開閉できるようにして収納空間
S内にバッテリー45を着脱自在に配設しているから、
シート4を回動させて前記上部開口44を開き、この上
部開口44を通してバッテリー45を着脱することがで
きる。
【0041】また、この小型電動四輪車1は。車体フレ
ーム2の主パイプ後部の傾斜部分21cと、後輪支持用
のスイングアーム33と、シート支持用のシートレール
38とを車幅方向と直交する同一平面上に配設し、主パ
イプ21の後端部とスイングアーム33との間にクッシ
ョンユニット36を介装しているから、後輪3とシート
4とを車幅方向の両端部のみで支持することができる。
このため、シート4下方の空間を遮る車体フレーム用の
部材やシート支持用の部材が何ら存在することがないか
ら、収納空間Sを広く形成することができる。
【0042】しかも、シートレール38から主パイプ2
1の後端部に伝達される荷重(主に乗員の体重)の方向
が鉛直方向であるから、乗員の体重を直に主パイプ21
で支えることができる。このため、座席ユニット41を
車体フレーム2で強固に支持することができる。
【0043】さらに、シート下方の収納空間Sの底部に
バッテリー支持用のホルダ62を配設し、このホルダ6
2とバッテリー45の下端部に、バッテリー45をホル
ダ62に載置することによって電気的に接続されるとと
もに、バッテリー45をホルダ62から上方へ離間させ
ることによって導通が絶たれる構造のコネクタ63を設
けているから、バッテリー45を着脱することによって
電気的な接続・切断が自動的に行われる。このため、バ
ッテリー45の着脱作業が簡単になる。
【0044】上述した実施の形態では、座席ユニット4
1の着座部分(シート4)を回動可能に構成した例を示
したが、本発明はこのような限定にとらわれることはな
く、座席ユニット41の全体を車体フレーム2に対して
回動できるように構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ートを回動させて収納空間の上部開口を開き、この上部
開口を通してバッテリーを着脱することができるから、
車体カバーなどの車体構成部品を車体から取外す必要が
なく、充電を簡単に行うことができるようになる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、後輪とシー
トとを車幅方向の両端部のみで支持することができるか
ら、シート下方の空間を遮る車体フレーム用の部材やシ
ート支持用の部材が何も存在することがなく、車体カバ
ー内の収納空間の全域をバッテリー搭載スペースとして
利用することができる。このため、バッテリーの搭載個
数を増大させたり、大型のバッテリーを搭載することが
でき、1回の充電で走行できる距離を長くすることがで
きる。しかも、シートレールから主パイプの後端部に伝
達される荷重の方向が鉛直方向になり、乗員の体重を直
に車体フレームで支えることができるから、シートを強
固に支持することができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、バッテリー
を着脱することによって電気的な接続・切断が自動的に
行われるから、充電作業がより一層簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る小型電動四輪車の側面図であ
る。
【図2】 本発明に係る小型電動四輪車の平面図であ
る。
【図3】 車体フレームの後端部を拡大して示す側面図
である。
【図4】 車体フレームの後端部を車体の後方から見た
状態を示す背面図である。
【図5】 車体フレームの側面図である。
【図6】 車体フレームの平面図である。
【符号の説明】
1…小型電動四輪車、2…車体フレーム、3…後輪、4
…シート、5…動力ユニット、6…操向ハンドル、7…
前輪、8…足乗せ部、9…車体カバー、11…後部カバ
ー、21…主パイプ、21c…傾斜部分、22…第1の
クロスメンバ、23…第2のクロスメンバ、24…第3
のクロスメンバ、25…第4のクロスメンバ、26…第
5のクロスメンバ、33…スイングアーム、36…クッ
ションユニット、38…シートレール、44…上部開
口、45…バッテリー、62…ホルダ、63…コネク
タ、S…収納空間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートと操向ハンドルとの間に足乗せ部
    を有する小型電動四輪車において、車体フレームに上下
    方向に回動可能に前記シートを取付け、このシートの下
    方周囲を車体カバーで覆うことによって、シートの下方
    にシートによって上部開口が開閉される収納空間を形成
    し、この収納空間内にバッテリーを着脱自在に配設した
    ことを特徴とする小型電動四輪車。
  2. 【請求項2】 シートと操向ハンドルとの間に足乗せ部
    を有する小型電動四輪車において、車幅方向に対をなす
    ように設けた2本の主パイプと、これらの主パイプの間
    に横架したクロスメンバとによって車体フレームを形成
    し、前記主パイプを足乗せ部から後端まで平面視におい
    て車体の前後方向に沿って直線状に形成するとともに、
    足乗せ部の後端近傍から後上がりに傾斜させ、各主パイ
    プの途中に後輪支持用のスイングアームをそれぞれ上下
    方向に揺動自在に接続し、主パイプの後端部にシート支
    持用シートレールを接続し、主パイプの前記傾斜部分
    と、前記スイングアームと、前記シートレールを車幅方
    向と直交する同一平面上に配設し、主パイプの後端部と
    スイングアームとの間にクッションユニットを介装した
    ことを特徴とする小型電動四輪車。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の小型電動
    四輪車において、シート下方の収納空間の底部にバッテ
    リー用支持部材を配設し、この支持部材とバッテリーの
    下端部に、バッテリーを前記支持部材に載置することに
    よって電気的に接続される構造のコネクタを設けたこと
    を特徴とする小型電動四輪車。
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