JP2001285985A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JP2001285985A
JP2001285985A JP2001008220A JP2001008220A JP2001285985A JP 2001285985 A JP2001285985 A JP 2001285985A JP 2001008220 A JP2001008220 A JP 2001008220A JP 2001008220 A JP2001008220 A JP 2001008220A JP 2001285985 A JP2001285985 A JP 2001285985A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ショックノイズが発生することがないスピー
カ装置を得る。 【構成】 入力信号Dが入力されこれを増幅する第1増
幅手段51a、この第1増幅手段51aに接続されスピ
ーカコーンを駆動する第1ボイスコイル52a、前記入
力信号Dが位相反転手段53を介して入力されこれを増
幅する、前記第1増幅手段51aと同じ特性の第2増幅
手段51b、この第2増幅手段51bに接続され前記ス
ピーカコーンを駆動する第2ボイスコイル52bとを備
え、前記第1増幅器51aとこれに接続される前記第1
ボイスコイル52aとの配線の極性が、前記第2増幅器
51bとこれに接続される前記第2ボイスコイル52b
との配線の極性に対して逆相に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のB級パワーア
ンプ等の増幅手段及びボイスコイル等の駆動手段がスピ
ーカ等の負荷を並列に駆動するように構成されているス
ピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数のボイスコイルで1つのス
ピーカコーンを振動させるマルチボイスコイルスピーカ
システムは、ステレオ信号のL信号の低音が入力される
ボイスコイルとR信号の低音が入力されるボイスコイル
との二つのボイスコイルにより一つのスピーカコーンを
駆動する、いわゆる3D方式の中央のスピーカに使用さ
れたり、複数の増幅器のおのおのにボイスコイルを接続
して、一つのスピーカコーンを駆動して、増幅器全体の
最大出力を増すために使用されている。
【0003】このマルチボイスコイルスピーカシステム
が、スピーカを駆動する増幅器全体の最大出力を増すた
めに使用される理由は次の通りである。一般的に使用さ
れるスピーカ駆動用のパワーアンプであるB級パワーア
ンプの最大出力値P0(MAX)は、電源電圧をVcc、ボイス
コイルのインピーダンスをRLとすると、 P0(MAX)=Vcc2 /8RL (1)式 となり、このため、P0(MAX)の値を高めるためには、電
源電圧Vccを上げるかボイスコイルのインピーダンスR
L を下げることかの何れかの方法が必要である。しか
し、車載用音響機器等においてはVCCを上げるためにバ
ッテリー電源電圧を上げることは困難であり、また、R
L を下げることはボイスコイルの製造上または配線イン
ピーダンスの制約から容易ではない。そこで、複数のB
級パワーアンプを並列に用いるマルチボイスコイルスピ
ーカシステムが使用される。
【0004】図14は、第1の従来のマルチボイスコイ
ルスピーカシステムを示した構成図である。この図にお
いて、1a、1bは入力信号Aを増幅してマルチボイス
コイルスピーカ2(後述)を駆動するB級パワーアン
プ、2は2つのボイスコイル2a、2bで1つのスピー
カコーン3(後述)を振動させるマルチボイスコイルス
ピーカである。B級パワーアンプ1a、1bには入力信
号Aが並列に入力され、各々の出力はボイスコイル2
a、2bへ入力される。3はボイスコイル2a、2bで
駆動される振動板として機能するスピーカコーンであ
る。
【0005】次に、B級パワーアンプの出力と内部損失
との関係について述べる。ここで、B級パワーアンプの
出力をP0 と内部損失をPC とするとこれらの関係は、 PC =(Vcc/2)×(P0 /RL )1/2 −P0 (2)式 となることが知られている。よって、B級パワーアンプ
を1個用いた場合には、B級パワーアンプが出力P0Aで
スピーカを駆動していたとすると、この時の内部損失を
PCAとすると、(2)式より PCA=(Vcc/2)×(P0A/RL )1/2 −P0A (3)式 となる。一方、B級パワーアンプを2個用いた場合に
は、この2個のB級パワーアンプで出力P0Aを得るため
には、各々のB級パワーアンプが出力POAを半分づつ受
け持つ必要があり、各B級パワーアンプの内部損失PCB
は(2)式より PCB=(Vcc/2)×{(P0A/2 )/RL }1/2 −(P0A/2) (4 )式 となる。よって、二つのB級パワーアンプの内部損失の
合計値2PCBは、 2PCB=2×[(Vcc/2)×{(P0A/2)/RL }1/2 −(P0A/2) ] =(Vcc/2)×21/2 ×(P0A/RL )1/2 −P0A ( 5) 式 となり、この(5)式と(3)式との比較で同一の出力
P0Aを出力する際には、B級パワーアンプが2個のスピ
ーカシステムの方がB級パワーアンプが1個のスピーカ
システムより内部損失が増加していることが判る。ま
た、図15は横軸は出力値、縦軸は内部損失を示すB級
パワーアンプの特性図であり、この図15中の曲線アは
1個のB級パワーアンプの出力と内部損失との関係を示
し、曲線イは2個のB級パワーアンプの総合出力と総合
内部損失との関係を示している。この図からもB級パワ
ーアンプが2個のスピーカシステムの方がB級パワーア
ンプが1個のスピーカシステムより内部損失が増加して
いることが判る。
【0006】図16はB級パワーアンプを示す回路図で
ある。この図において、B級パワーアンプへの入力信号
は入力1dから入力され、初段のトランジスタ1eのベ
ースに入力される。この入力信号はトランジスタ1eに
より増幅され、トランジスタ1eのコレクタ負荷抵抗1
fから取り出されて次段のトランジスタ1gのベースに
加えられる。入力信号は更に増幅されトランジスタ1g
のコレクタ負荷抵抗1hから取り出され、最終段のトラ
ンジスタ1i、1jにより構成されるプッシュプルドラ
イバ回路に入力される。なお、ダイオード1k、1Lは
トランジスタ1i、1jのベースバイアスを与えるため
のものである。トランジスタ1i、1jのエミッタどお
しの接続点は電源VccにVcc/2の電圧でバイアスされ
ているので出力コンデンサ1cの両端にはVcc/2の電
圧が加わっている。
【0007】入力端子1dに信号が加わりトランジスタ
1i、1jのベースがプラス方向にスウィングされたと
するとトランジスタ1iがオンして、出力コンデンサ1
cの+端子から−端子に向かって電流を押し出し、ボイ
スコイル2aにはホット側(図中+で示す)からアース
側(図中−で示す)へとスピーカ駆動電流が流れる。一
方逆にトランジスタ1i、及び1jのベースがマイナス
方向にスウィングされるとトランジスタ1jがオンし
て、出力コンデンサ1cの−端子から+端子方向に電流
を引き込み、ボイスコイル2aにはアース側からホット
側へとスピーカ駆動電流が流れる。
【0008】このように、B級パワーアンプ1aには出
力コンデンサ1cがボイスコイル2aに直流電流を流さ
ないようにするためと、ボイスコイル2aに正逆相方向
の電流を流すことができるようにするために設けられて
いる。
【0009】図17は、B級パワーアンプに流れる過渡
電流を示す説明図である。ここで、B級パワーアンプ1
aにおける電源電圧Vccのオン及びオフ時の過渡状態を
考えると、B級パワーアンプ1aに電源Vccが供給され
るときには、コンデンサ1cの充電により図17(a)
に示すような過渡電流がボイスコイル2aへ流れる。ま
たB級パワーアンプ1aの電源Vccが切られるときに
は、逆にコンデンサ1cの放電により図17(b)に示
すような過渡電流がボイスコイル2aへ逆方向に流れ
る。このようにB級パワーアンプの電源のオンオフ時に
はボイスコイル2aに過渡電流が流れ、この過渡電流が
スピーカに入力されて、使用者の不快感の原因となるシ
ョックノイズがスピーカから発せられていた。
【0010】図18は第2の従来のマルチボイスコイル
スピーカシステムを示す構成図であり、図19は複数の
B級パワーアンプ全体での内部損失と出力との関係を示
した関係図である。図19において、曲線アはB級パワ
ーアンプ1個当たりの特性を示し、曲線イはB級パワー
アンプ全体としての特性を示している。これらの図にお
いて、5a、5b、5c、5dは第1の従来のマルチボ
イスコイルスピーカシステムにおけるB級パワーアンプ
1a、1bと同様の特性を持つB級パワーアンプであ
り、このB級パワーアンプ5a、5b、5c、5dは各
々入力信号を増幅して、ボイスコイル6a、6b、6
c、6dに出力し、一つのスピーカコーン7を駆動す
る。このように構成されたマルチボイスコイルスピーカ
システムにおいて、B級パワーアンプ全体の特性は図1
9の曲線アのようになるので、この曲線アと曲線イとを
比較して判るように、この第2の従来のマルチボイスコ
イルスピーカシステムにおいても第1の従来のマルチボ
イスコイルスピーカシステムと同様に、内部損失が増加
してスピーカを駆動する効率が低下してしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来のマルチボ
イスコイルスピーカシステムもしくは第2の従来のマル
チボイスコイルスピーカシステムは上記のように構成さ
れているので、B級パワーアンプ1個で駆動する場合よ
りもスピーカを駆動する電力を高めることができるが、
内部損失が増えてしまうので、スピーカを駆動する効率
が低下したり、発熱量が増加してしまう。
【0012】また、B級パワーアンプの電源のオン及び
オフ時にはボイスコイルに過渡的に過渡電流が流れ、こ
れがスピーカからショックノイズとして発せられてしま
うという問題点があった。
【0013】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、ショックノイズが発生すること
がないスピーカ装置を得ることを目的とする。
【0014】
【発明を解決するための手段】この発明に係るスピーカ
装置は、一つの入力信号を増幅する一対の同じ特性の増
幅手段と、これら一対の増幅手段により駆動される一つ
のスピーカと、前記一対の増幅手段の内の一方の増幅手
段の前段と後段とに設けられた位相反転手段とを備えた
ものである。
【0015】また、入力信号が入力されこれを増幅する
第1増幅手段、この第1増幅手段に接続されスピーカコ
ーンを駆動する第1ボイスコイル、前記入力信号が位相
反転手段を介して入力されこれを増幅する、前記第1増
幅手段と同じ特性の第2増幅手段、この第2増幅手段に
接続され前記スピーカコーンを駆動する第2ボイスコイ
ルとを備え、前記第1増幅器とこれに接続される前記第
1ボイスコイルとの配線の極性が、前記第2増幅器とこ
れに接続される前記第2ボイスコイルとの配線の極性に
対して逆相に接続されているものである。
【0016】また、入力信号が入力されこれを増幅する
第1増幅手段、この第1増幅手段に接続されスピーカコ
ーンを駆動する第1ボイスコイル、前記入力信号が位相
反転手段を介して入力されこれを増幅する、前記第1増
幅手段と同じ特性の第2増幅手段、この第2増幅手段に
接続され前記スピーカコーンを駆動する第2ボイスコイ
ルとを備え、前記第1増幅器とこれに接続される前記第
1ボイスコイルとの配線の極性が、前記第2増幅器とこ
れに接続される前記第2ボイスコイルとの配線の極性に
対して逆相に接続されており、前記入力信号に対して前
記2つのボイスコイルに各々生ずるスピーカコーンの駆
動力が同一方向となるようにしたものである。
【0017】
【作用】この発明に係るスピーカ装置は、一方の増幅手
段の内部から発生するノイズは、他方の増幅手段の内部
から発生するノイズと打ち消し合うものである。
【0018】
【実施例】さらに、実施例を要約すると次のとおりであ
る。この実施例に係るスピーカ装置は、入力信号を所定
信号レベル以下に制限して出力する信号レベル制限手段
と、入力信号と信号レベル制限手段の出力との差を出力
する引算演算手段と、信号レベル制限手段の出力を増幅
する第1の増幅手段と、引算演算手段の出力を増幅する
第2の増幅手段と、第1の増幅手段の出力及び第2の増
幅手段の出力により駆動される一のスピーカとを設けた
ものである。
【0019】このように構成することにより、所定信号
レベル以下の入力信号は第1の増幅手段により増幅さ
れ、入力信号と所定レベル以下の入力信号との差は第2
の増幅手段により増幅され、第1の増幅手段の出力と第
2の増幅手段の出力とが合わさった出力によって一のス
ピーカが駆動されるもので、第1の増幅手段及び第2の
増幅手段での内部損失を少なくし、スピーカを駆動する
効率をよくすることができる。
【0020】また、入力される信号の信号レベルを制限
して出力する複数の信号レベル制限手段とこの信号レベ
ル制限手段の前後の信号レベルの差を出力する複数の引
算演算手段とを有して一の入力信号を複数の信号レベル
域に分割する信号レベル域分割手段と、複数の信号レベ
ル域を各々増幅する複数の増幅手段と、この複数の増幅
手段の出力により駆動される一のスピーカとを設けたも
のである。
【0021】このように構成することにより、信号レベ
ル域分割手段によって一の入力信号は複数の信号レベル
域に分割され、各々増幅されて、一のスピーカを駆動す
るものであり、複数の増幅手段での内部損失が少なく
し、一のスピーカを駆動する効率をよくすることができ
る。
【0022】また、一つの入力信号を増幅する一対の同
じ特性の増幅手段と、これら一対の増幅手段により駆動
される一つのスピーカと、一対の増幅手段の内の一方の
増幅手段の前段と後段とに設けられた位相反転手段とを
設けたものである。このように構成することにより、一
方の増幅手段の内部から発生するノイズは、他方の増幅
手段の内部から発生するノイズと打ち消し合うので、増
幅手段に発生するノイズを減少させることができる。
【0023】また、信号レベル制限手段と引算演算手段
との間に低域減衰手段を設けたものである。このように
構成することにより、低域が減衰された信号が信号レベ
ル制限手段から引算演算手段に入力されるので、引算演
算手段の出力は低域が増大するものであり、特に低域の
ノイズが発生している場所で使用する場合に低域を補う
ことができる。
【0024】また、入力信号の所定値以上の高域を減衰
する第1の高域減衰手段を引算演算手段の前段に設け、
引算演算手段と信号レベル制限手段との間に設けられ、
第1の高域減衰手段と同一の周波数特性を持つ第2の高
域減衰手段を引算演算手段と信号レベル制限手段との間
に設けたものである。このように構成することにより、
信号レベル制限手段の内部から発生する所定値以上の高
域成分のノイズは引算演算手段から出力されない。その
ため、第2の増幅手段が所定値以上の高域成分によって
動作することがなく、内部損失を減少し、スピーカを駆
動する効率をよくすることができる。
【0025】この実施例に係る増幅装置は、一の入力信
号の信号レベルを制限する信号レベル制限手段と、入力
信号と信号レベル制限手段の出力との差を出力する引算
演算手段と、信号レベル制限手段の出力を増幅する第1
の増幅手段と、引算演算手段の出力を増幅する第2の増
幅手段と、第1の増幅手段の出力と第2の増幅手段の出
力とにより一の出力信号を出力する出力信号出力手段と
を設けたものである。このように構成することにより、
制限された信号レベル以下の入力信号は第1の増幅手段
により増幅され、入力信号と制限された信号レベル以下
の入力信号との差は第2の増幅手段により増幅され、第
1の増幅手段の出力と第2の増幅手段の出力とが合わさ
った出力が一の出力信号として出力されるものである。
そのため、第1の増幅手段及び第2の増幅手段での内部
損失を少なくし、効率をよくすることができる。
【0026】この実施例に係る負荷駆動装置は、一の入
力信号を所定信号レベル以下に制限し出力する信号レベ
ル制限手段と、一の入力信号と信号レベル制限手段の出
力との差を出力する引算演算手段と、信号レベル制限手
段の出力により動作しこの信号レベル制限手段の出力の
信号レベルが所定信号レベルである際に内部損失の増加
と駆動力の増加の比(内部損失の増加/駆動力の増加)
が駆動力の増加に伴って減少する特性を持つ第1の駆動
手段と、引算演算手段の出力により動作する第2の駆動
手段と、第1の駆動手段及び第2の駆動手段により駆動
される一の負荷とを設けたものである。このように構成
したことにより、所定信号レベル以下の入力信号が入力
される第1の駆動手段と、入力信号と所定信号レベル以
下の入力信号との差が入力される第2の駆動手段とが一
の負荷を駆動するものである。そのため、第1の駆動手
段と第2の駆動手段とでの内部損失を少なくし、負荷を
駆動する効率をよくすることができる。
【0027】実施例1.図1はこの発明の実施例1を示
した構成図、図2は利得制限手段を示す構成図である。
11a、11bは同じ特性を持つB級パワーアンプであ
る。12は2つのボイスコイル12a、12bとこの2
つのボイスコイル12a、12bにより振動する一つの
スピーカコーン12cとを備えたマルチボイスコイルス
ピーカ、13は利得を制限することにより、出力を一定
電圧以下に制限して出力する利得制限手段、14は2つ
の入力端子100、101を持ち入力端子101へ入力
される信号の電圧値から入力端子100へ入力される信
号の電圧値を引いた電圧値を持つ信号を出力端子102
から出力する引算演算手段である。
【0028】ここで、利得制限手段13には入力端子B
から信号v1 が入力され、引算演算手段14の入力端子
100とB級パワーアンプ11aとに利得制限された信
号v2を出力する。引算演算手段14は入力端子100
に信号v2が入力され、入力端子101に信号v1が入
力され、出力端子102からB級パワーアンプ11bへ
信号v3を出力する。B級パワーアンプ11aはボイス
コイル12aに出力し、B級パワーアンプ11bはボイ
スコイル12bに出力する。
【0029】図2は図1中の利得制限手段13を示す構
成図である。この図において、入力に信号v1 が入力さ
れ、VCA(電圧制御利得可変増幅器)13aを通り、
信号v2 として出力される。このVCA13aの利得は
次のように制御される。VCA13aの出力をエンベロ
ープ検波器13bと整流器13cとによりレベル検波
し、このレベル検波したレベルと基準レベル出力部13
dから出力される基準レベルとを比較器13eによって
比較し、もし整流器13c出力の方が基準レベル出力部
13dよりも大きければ制御電圧生成部13fがVCA
13aの利得を減少させるよう制御電圧を生成し基準レ
ベル出力部13d出力≧整流器13c出力となるように
VCA13aをフィードバック制御する。これにより利
得制限回路13の出力は、基準レベル以下にて定まり、
信号v2が基準レベル以上の出力にならないといういわ
ゆる”リミッタ”の動作が行われることとなる。
【0030】図3は図1中の引算演算手段14を示す構
成図である。14aは演算増幅器、14bは抵抗値Rの
抵抗器であり、これらは図3に示すように接続されて、
差動増幅回路を構成している。したがって、引算演算手
段14は入力端子100に入力される信号v2 と入力端
子101へ入力される信号v1 とから、信号v1 の電圧
値から信号v2 の電圧値を引いた(v1 −v2 )の電圧
値を持つ信号v3 を出力する。
【0031】次に動作について説明する。図4は引算演
算手段14の入出力電圧と信号v1の電圧値との関係を
示す線図であり、図4(a)は入力端子101での電圧
値と信号v1 の電圧値との関係を示す線図、図4(b)
は信号v2の電圧値と信号v1 の電圧値との関係を示す
線図、図4(c)は信号v3 の電圧値と信号v1 の電圧
値との関係を示す線図である。ここで、信号v1 は利得
制限手段13に入力されるとともに引算演算手段14の
入力端子101へ入力されている。よって、図4(a)
に示すように信号v1 の電圧値がそのまま入力端子10
1での電圧値となる。一方、引算演算手段14の入力端
子100に入力される信号v2 は一定レベル以上の信号
を出力しない利得制限手段13の出力であるので、信号
v2 と信号v1 とは、図4(b)に示されるような関係
になる。従って引算演算手段14の信号v3 と信号v1
との関係は、引算演算手段14が信号v1 の電圧値と信
号v2 の電圧値との差の電圧を出力することから、図4
(a)から図4(b)を引き去ったものとなり、図4
(c)に示されるような関係になる。
【0032】この図4で示されるように、信号v1 が小
さいときには信号v3が出力されないが、信号v1 があ
るレベルに到達すると信号v1の増加に従って信号v3
が増加するようになる。即ち、信号v1 が増加していく
時、一対のB級パワーアンプ11a、11bは、先ず初
めはB級パワーアンプ11aのみが作動し、信号v1が
ある一定の値に達するとB級パワーアンプ11aはその
出力を保持すると共に、B級パワーアンプ11bがここ
から初めて信号v1の増分に対応する信号v3にもとづ
いて出力するように作動する。ここで、図4で示すよう
に、信号v2と信号v3とを足し合わしたものは信号v
1となるので、スピーカコーン12cは信号v1を増幅
して駆動される場合と同様に駆動されることになる。
【0033】図5はB級パワーアンプの出力と内部損失
との関係を示す線図である。ここで実施例1において出
力に対する内部損失がどのようになるかについて説明す
る。実施例1では利得制限手段13が機能して出力制限
がかかる信号レベルはB級パワーアンプ11aの出力が
歪み始める直前の値に設定されており、この時の出力電
力対内部損失の関係は図5中に示す”ポイントa”であ
る。この点は一般的に、また、図5より明かなように出
力の増加に対して内部損失が逆に減少している領域であ
るので、(内部損失/出力)の比率が小さく駆動効率の
良いポイントであるともいえる。
【0034】ところで前述のとおり本実施例においては
2つのB級パワーアンプはまずB級パワーアンプ11a
のみが動作し出力が一定のレベルに達した後、B級パワ
ーアンプ11bがその後の増分を出力するというように
作動するので、B級パワーアンプ11a、11bの総合
出力対総合内部損失特性は、B級パワーアンプ11aの
駆動効率の高い図5”ポイントa”点においてB級パワ
ーアンプ11bの出力対内部損失特性を繋ぎ合わせたも
のとなり、図5中の曲線ウで示される特性となる。ここ
で、図5中の曲線イは第1の従来例の図15中に示した
B級パワーアンプ2個の並列駆動での特性である。この
図5において、曲線イに対して曲線ウが下側にプロット
されているので、本実施例による駆動方法は第1の従来
例に対して明らかに内部損失の少ない駆動効率の高い方
法であるということが判る。また、内部損失が少なけれ
ば、B級パワーアンプから発生する熱も減少することは
いうまでもない。
【0035】実施例2.図6は4個のボイスコイルを有
するマルチボイスコイルスピーカを4個のB級パワーア
ンプがドライブする実施例2におけるマルチボイスコイ
ルスピーカシステムを示す構成図である。16はマルチ
ボイスコイルスピーカであり、16a、16b、16
c、16dは各々その第1、第2、第3、第4のボイス
コイルであり、17a、17b、17c、17dはそれ
らを駆動するB級パワーアンプである。それぞれのB級
パワーアンプの前段には、実施例1における利得制限手
段と同様の利得制限手段18a、18b、18cが設け
られ、更に利得制限手段18b、18cの前段には実施
例1と同様の引算演算手段19、20が設けられてお
り、また、B級パワーアンプ17dの前段にはこれも実
施例1における引算演算手段と同様の引算演算手段21
が接続されている。引算演算手段19、20、21はそ
の2つの入力端子には、利得制限手段18a、18b、
18cへ入力される信号と利得制限手段18a、18
b、18cから出力される信号が入力されて、利得制限
手段18a、18b、18cの(入力信号の電圧−出力
信号の電圧)の電圧を持つ信号を出力するようになって
いる。
【0036】次に動作について説明する。まず、入力信
号Cが入力されるとこの入力信号Cは利得制限手段18
aを経てB級パワーアンプ17aを駆動する。ここで、
利得制限手段18aは実施例1と同様のものであるの
で、信号入力が小さい時にはその入力と出力とは同一信
号である。従って、引算演算手段19は信号を出力しな
いため、B級パワーアンプ17bは駆動されない。同様
にB級パワーアンプ17c、17dも駆動されない。次
に入力信号が増大して利得制限手段18aが動作する
と、実施例1と同様に入力の所定値以上の出力をB級パ
ワーアンプ17bが出力する。ここで更に入力信号が増
加すると利得制限手段18bが動作を始め、B級パワー
アンプ17cが同様に駆動される。以下B級パワーアン
プ17dについても同様な動作が行われる。
【0037】図7はB級パワーアンプにおける出力と内
部損失の関係を示す線図である。この図7のように、信
号入力の増加に従い4つのB級パワーアンプ17a、1
7b、17c、17dは順番に動作を始める。従ってア
ンプが2個で構成される実施例1の場合と同様の考え方
により、これら4個のB級パワーアンプの総合出力と総
合内部損失との関係は1個のB級パワーアンプの出力対
内部損失の曲線を各利得制限手段が動作する出力ポイン
トにおいて繋ぎ合わせた図7の曲線アに示す関係とな
る。同図7中曲線イは4個のアンプを並列に駆動した場
合の総合出力対内部損失の曲線である。図7の曲線アと
イとの比較より本実施例による構成の方が内部損失が少
なく効率の良い駆動方法であることが確認できる。
【0038】また、上記実施例2ではボイスコイル数が
4個の場合の構成動作について述べたが、同様の構成は
4個のみの場合には限らずに複数のボイスコイルを持つ
マルチボイスコイルスピーカシステムについても同様の
効果を得ることができるのは勿論である。
【0039】また、上記各実施例における利得制限手段
において、入力される信号の周波数に応じて基準レベル
出力部から出力される基準レベルを変化させることによ
り、周波数特性に応じた利得制限を行い、聴感上の不自
然さを解消することも可能である。
【0040】実施例3.更に駆動対象と駆動手段の組み
合わせは、マルチボイスコイルスピーカとB級パワーア
ンプの組み合わせに限られるものではなく、実施例3と
して示すように複数のモータで一つの負荷を駆動するモ
ータ駆動装置において用いることは可能である。図8は
この発明の実施例3を示す説明図である。20a〜20
cは出力の増加分と内部損失の増加分の比が低下する領
域を有する駆動用のモータである。21a〜21cはト
ランジスタであり、22はトランジスタ21を介してモ
ータに供給される電源である。23a,23bは出力を
一定電圧(モータ20a〜20cへの入力が、出力の増
加分と内部損失の増加分との比が低下する領域となる電
圧)以下に制限して出力するいわゆるリミッタとして機
能する利得制限手段であり、この利得制限手段23a,
23bは実施例1における利得制限手段13と同様の構
成である。24a,24bは二つの入力の差を出力する
引算演算手段であり、この引算演算手段24a,24b
は実施例1における引算演算手段14と同様の構成であ
る。25は外部からモータ制御電圧が入力されるモータ
制御電圧入力である。26a〜26cはモータ20a〜
20cの回転力をベルト27へ伝達するベルトプーリで
あり、このベルト27により負荷28が駆動される。
【0041】次に動作について述べる。外部の制御装置
等からモータ制御電圧入力25から入力されたモータ制
御電圧は第1の利得制限手段23aによって一定電圧以
下に制限されて、第1のトランジスタ21aのベースに
入力される。また、モータ制御電圧と第1の利得制限手
段23aの出力とは第1の引算演算手段24aに入力さ
れる。この第1の引算演算手段24aからはモータ制御
電圧から第1の利得制限手段23aの出力を引いた値が
出力される。この第1の引算演算手段24bの出力を第
2の利得制限手段23bが第1の利得制限手段23aと
同様に一定電圧以下に制限して、第2のトランジスタ2
1bのベースに出力する。また、第1の引算演算手段2
4aの出力と第2の利得制限手段23bの出力とが第2
の引算演算手段24bに入力されて、これらの入力の差
が第3のトランジスタ21cのベースに出力される。こ
こで、トランジスタ21a〜21cはベースへの入力に
基づいて電源22からの入力をモータ20a〜20cに
出力する。この出力によりモータ20a〜20cはベル
トプーリ26a〜26cを回転させ、ベルト27を介し
て負荷28を駆動する。このように構成された実施例3
においては複数のモータによって、内部損失を少なくし
て、負荷28を駆動することが可能である。
【0042】また、上記実施例3ではモータを用いた
が、例えば内燃機関のエンジン等の駆動力を発生するも
のであればよい。
【0043】実施例4.図9は実施例4を示した構成
図、図10は位相反転手段を示す回路図である。51a
及び51bは同じ特性を持つB級パワーアンプ、52は
2つのボイスコイル52a、52bを備えたマルチボイ
スコイルスピーカ、53は図10に示すような位相反転
手段である。B級パワーアンプ51bの前段には位相反
転手段53が接続され、この位相反転手段53とB級パ
ワーアンプ51aとには入力信号Dが入力される。一
方、B級パワーアンプ51a、51bは各々ボイスコイ
ル52a、52bに接続されており、B級パワーアンプ
51bとこれに接続されるボイスコイル52bとの配線
の極性が、B級パワーアンプ51aとこれに接続される
ボイスコイル52aとの配線の極性に対して逆相に接続
されている。位相反転手段53は例えば図10に示すよ
うに一般的な演算増幅回路53等により構成される。図
10中53aは演算増幅器、53bは抵抗器で1つは回
路の入力端と演算増幅器53aの反転入力端子(図中−
で示す)との間に挿入され、もう一つは演算増幅器53
aの反転入力端子と出力端子間に挿入される。この2つ
の抵抗はその値が等しいので演算増幅回路53は振幅は
同一で位相が逆転した信号を出力する位相反転手段53
として機能する。
【0044】次に動作について説明する。今、電源が投
入され装置が十分な安定状態となっているものとする
と、入力信号DはB級パワーアンプ51aには正相で入
力されるが、B級パワーアンプ51bには位相反転手段
53を介して逆位相で入力されるので、入力信号Dに対
してはB級パワーアンプ51aとB級パワーアンプ51
bとは互いに逆位相で動作する。したがって、B級パワ
ーアンプ51bの出力はB級パワーアンプ51aとは逆
位相となるが、B級パワーアンプ51bはボイスコイル
52bに対して逆相に接続され、位相反転手段としての
機能を持つので、入力信号Dの一サイクルの内、正の半
サイクルではボイスコイル52aに流れる電流の向きは
ボイスコイル52bの+端子から−端子へ向かう方向と
なる。これはこの半サイクルでボイスコイル52aへ流
れる電流の向きと同一方向である。また、入力信号Dの
負の半サイクルにおいても同様にボイスコイル52aへ
流れる電流の向きと同一方向となる。したがって、入力
信号Dに対して2つのボイスコイルに各々生ずるスピー
カコーンの駆動力は同一方向となり、スピーカ52は従
来例と同じ出力によって駆動される。
【0045】ここで、電源のオン直後を考えると、従来
例で示したようにB級パワーアンプ51a及び51bは
その+出力端子から過渡的に過渡電流を流すが、この過
渡電流はボイスコイル52aにはその+端子から−端子
の方向に、ボイスコイル52bには−端子から+端子に
向かって流れる。したがって、過渡電流による各々のボ
イスコイルに発生するスピーカコーン駆動力はその方向
が逆方向となるので互いに打ち消し合いスピーカはこの
過渡電流によるショックノイズを発生することがない。
また、電源のオフ直後においても、B級パワーアンプ5
1a及び51bは+出力端子から過渡電流を引き込む
が、オン時と同様にボイスコイル52a、52bに流れ
る電流の向きが逆方向となることからスピーカコーン駆
動力は生じないので、過渡電流によるショックノイズの
発生はない。また、ここでは過渡電流について述べた
が、その他のB級パワーアンプ内部で発生するノイズに
ついても同様に打ち消し合って、ショックノイズの発生
がないことは言うまでもない。
【0046】また、ここではB級パワーアンプが二つの
場合について説明したが、三つ以上あった場合に半数の
B級パワーアンプに位相反転手段を設けることにより同
様の動作をすることはいうまでもない。
【0047】実施例5.図11は実施例5を示す構成図
である。この図において、引算演算手段14への入力は
実施例1とは逆になっていて、入力端子100には入力
端子Bから出力される信号v1が入力され、入力端子1
01には利得制限手段13から出力される信号v2が入
力される。また、B級パワーアンプ11bの出力はボイ
スコイル12bに逆相に接続されている。
【0048】次に、動作について説明する。B級パワー
アンプ11bの前段の引算演算手段14の入力端子10
0と入力端子101とは入れ換えられて配線されている
ので、利得制限手段13が動作しているときは(信号v
2の電圧−信号v1の電圧)の電圧の信号v4を出力す
る。ところで、((信号v2の電圧−信号v1の電圧)
=−(信号v1の電圧−信号v2の電圧))であり、一
方、実施例1において引算演算手段14が(信号v1の
電圧−信号v2の電圧)の信号を出力することから、信
号v4は信号v3の逆相となる。ところがB級パワーア
ンプ11bとボイスコイル12bとの接続が逆相となっ
ているので、結局、ボイスコイル12a及び12bには
信号v1と同相の電流が流れることとなり、スピーカを
並列に正常駆動する。このとき、B級パワーアンプ11
bの電源オンオフ時に流れる過渡電流はB級パワーアン
プ11aに流れる過渡電流と逆相となってボイスコイル
12bに流れるために、2つのボイスコイル間で逆向き
で打ち消し合うので、実施例4と同様に電源オン,オフ
時にショックノイズを発生することがないという効果が
得られる。
【0049】実施例6.図12は本発明に係る実施例6
の構成を説明したものである。本実施例6は実施例1の
利得制限手段13と引算演算手段14の入力端子100
との間に一般的な低周波数域フィルタ等の低域減衰手段
61を挿入したものである。
【0050】次に動作について述べる。低域減衰手段6
1は信号v2の低域を減衰して、信号v5を出力する。
引算演算手段14の入力端子100には信号v5が入力
され、もう一方の入力端子101には低域が減衰されて
いない信号v1が入力されるので、引算演算手段14か
ら出力される信号v6は低域減衰手段61によって減衰
された低域の信号を含むことになる。従って、B級パワ
ーアンプ11bは低域を含む信号v6を増幅し、他方B
級パワーアンプ11aは通常の信号v2を増幅するた
め、スピーカの出力から低域が増加することとなる。こ
れは通過する信号が利得制限手段13が動作する出力レ
ベルに達するものか否かには関係なく動作する。その他
の構成及び動作は実施例1と同様であるので説明を省略
する。
【0051】このように実施例6では実施例1のアンプ
の駆動効率を上げる効果を得ながらも、低域フィルタ等
の低域減衰手段を用いて低音域の信号を増強し、特に車
室内で不足しがちな低音感を改善しようとするものであ
る。
【0052】実施例7.図13は、本発明に係る実施例
7を示した構成図である。本実施例7は利得制限手段1
3と引算演算手段14の入力端子100との間に一般的
な高域フィルタ等を用いた高域減衰手段71aを挿入
し、入力端子Bと引算演算手段14の入力端子101と
の間に高域減衰手段71aと同じ特性を持つ高域減衰手
段71bを挿入したものである。
【0053】次に動作について説明する。利得制限手段
13の特性によっては、利得制限手段13の出力が高周
波数域である時に位相に変化を生じてしまうことがあ
り、利得制限手段13の入力信号とにずれが生じてしま
い、引算演算手段14が差信号を出力してB級パワーア
ンプ11bが駆動されてしまうことにより、内部損失が
増大し、装置の効率を低下させてしまう。これを防止す
るため、引算演算手段14には利得制限手段13の位相
特性の変化のない周波数帯域の信号のみを入力するため
に高域減衰手段71aにより高周波数域を減衰し、ま
た、入力端子100への入力と入力端子101への入力
との高周波数域成分の同一性を保つために高域減衰手段
71bを設ける。その他構成及び動作は実施例1と同様
であるので説明を省略する。
【0054】また、上記各実施例ではB級パワーアンプ
を用いたが、B級パワーアンプを2個対にしてバランス
接続したBTLアンプでもよい。
【0055】また、上記各実施例ではパワーアンプは必
ずしも全て同じ出力のものである必要はなく、駆動した
い総合出力にマッチした幾つかの異なる出力を持ったB
級パワーアンプの組み合わせで構成することができる。
【0056】さらに、B級パワーアンプのみならず、例
えばAB級パワーアンプ等をもよいことは言うまでもな
い。
【0057】
【発明の効果】この発明に係るスピーカ装置は、一方の
増幅手段の内部から発生するノイズは、他方の増幅手段
の内部から発生するノイズと打ち消し合うので、増幅手
段に発生するノイズを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例1における利得制限手段を
示す構成図である。
【図3】 この発明の実施例1における引算演算手段を
示す構成図である。
【図4】 この発明の実施例1を示すもので、図4aは
引算演算手段の一方の入力の電圧と入力端子Bでの電圧
との関係を示す線図、図4bは引算演算手段の他方の入
力の電圧と信号入力端子Bの電圧との関係を示す線図、
図4cは引算演算手段の出力の電圧と信号入力端子Bの
電圧との関係を示す線図である。
【図5】 この発明の実施例1における二つのB級パワ
ーアンプの内部損失と出力の関係を示す線図である。
【図6】 この発明の実施例2を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施例2における四つのB級パワ
ーアンプの内部損失と出力の関係を示す線図である。
【図8】 この発明の実施例3を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施例4を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施例4における位相反転手段
を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施例5を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施例6を示す構成図である。
【図13】 この発明の実施例7を示す構成図である。
【図14】 第1の従来のマルチボイスコイルスピーカ
システムを示す構成図である。
【図15】 第1の従来のマルチボイスコイルスピーカ
システムにおけるB級パワーアンプの出力レベルと内部
損失との関係を示す線図である。
【図16】 第1の従来のマルチボイスコイルスピーカ
システムにおけるB級パワーアンプを示す構成図であ
る。
【図17】 第1の従来のマルチボイスコイルスピーカ
システムにおける過渡電流を示す波形図である。
【図18】 第2の従来のマルチボイスコイルスピーカ
システムを示す構成図である。
【図19】 第2の従来のマルチボイスコイルスピーカ
システムにおけるB級パワーアンプの内部損失と出力と
の関係を示す線図である。
【符号の説明】
1a…B級パワーアンプ、1b…B級パワーアンプ、2
…マルチボイスコイルスピーカ、2a…ボイスコイル、
2b…ボイスコイル、3…スピーカコーン、5a…B級
パワーアンプ、5b…B級パワーアンプ、5c…B級パ
ワーアンプ、5d…B級パワーアンプ、6a…ボイスコ
イル、6b…ボイスコイル、6c…ボイスコイル、6d
…ボイスコイル、7…スピーカコーン、11a…B級パ
ワーアンプ、11b…B級パワーアンプ、12…マルチ
ボイスコイルスピーカ、12a…ボイスコイル、12b
…ボイスコイル、12c…スピーカコーン、13…利得
制限手段、14…引算演算手段、16a…ボイスコイ
ル、16b…ボイスコイル、16c…ボイスコイル、1
6d…ボイスコイル、17a…B級パワーアンプ、17
b…B級パワーアンプ、17c…B級パワーアンプ、1
7d…B級パワーアンプ、18a…利得制限手段、18
b…利得制限手段、18c…利得制限手段、19…引算
演算手段、20…引算演算手段、21…引算演算手段、
20a…第1のモータ、20b…第2のモータ、20c
…第3のモータ、21a…第1のトランジスタ、21b
…第2のトランジスタ、21c…第3のトランジスタ、
23a…第1の利得制限手段、23b…第2の利得制限
手段、24a…第1の引算演算手段、24b…第2の引
算演算手段、28…負荷、51a…B級パワーアンプ、
51b…B級パワーアンプ、52…マルチボイスコイル
スピーカ、52a…ボイスコイル、52b…ボイスコイ
ル、53…位相反転手段、61…低域減衰手段、71a
…高域減衰手段、71b…高域減衰手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H02P 7/68 H02P 7/68 D 7/69 7/69

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの入力信号を増幅する一対の同じ特
    性の増幅手段と、これら一対の増幅手段により駆動され
    る一つのスピーカと、前記一対の増幅手段の内の一方の
    増幅手段の前段と後段とに設けられた位相反転手段とを
    備えたスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 入力信号が入力されこれを増幅する第1
    増幅手段、この第1増幅手段に接続されスピーカコーン
    を駆動する第1ボイスコイル、前記入力信号が位相反転
    手段を介して入力されこれを増幅する、前記第1増幅手
    段と同じ特性の第2増幅手段、この第2増幅手段に接続
    され前記スピーカコーンを駆動する第2ボイスコイルと
    を備え、前記第1増幅器とこれに接続される前記第1ボ
    イスコイルとの配線の極性が、前記第2増幅器とこれに
    接続される前記第2ボイスコイルとの配線の極性に対し
    て逆相に接続されているスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 入力信号が入力されこれを増幅する第1
    増幅手段、この第1増幅手段に接続されスピーカコーン
    を駆動する第1ボイスコイル、前記入力信号が位相反転
    手段を介して入力されこれを増幅する、前記第1増幅手
    段と同じ特性の第2増幅手段、この第2増幅手段に接続
    され前記スピーカコーンを駆動する第2ボイスコイルと
    を備え、前記第1増幅器とこれに接続される前記第1ボ
    イスコイルとの配線の極性が、前記第2増幅器とこれに
    接続される前記第2ボイスコイルとの配線の極性に対し
    て逆相に接続されており、前記入力信号に対して前記2
    つのボイスコイルに各々生ずるスピーカコーンの駆動力
    が同一方向となるようにしたスピーカ装置。
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