JP2001285297A - 子局装置 - Google Patents

子局装置

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JP2001285297A
JP2001285297A JP2000090499A JP2000090499A JP2001285297A JP 2001285297 A JP2001285297 A JP 2001285297A JP 2000090499 A JP2000090499 A JP 2000090499A JP 2000090499 A JP2000090499 A JP 2000090499A JP 2001285297 A JP2001285297 A JP 2001285297A
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JP2000090499A
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Kazuko Ishihara
和子 石原
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親局装置が複数のセクタを形成し、複数のセ
クタに対して同一の情報を当該情報を特定する識別情報
を付加して無線送信する無線LANシステムに設けら
れ、親局装置から送信される情報を受信する子局装置
で、既に受信した情報と同一の情報を受信した場合には
当該受信情報を破棄する。 【解決手段】 子局装置では、記憶手段が親局装置から
受信した情報に付加された識別情報を記憶し、破棄手段
が記憶手段に記憶された識別情報と同一の識別情報が付
加された情報を受信した場合には当該受信情報を破棄す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親局装置が複数の
セクタに対して同一の情報を無線送信する無線LANシ
ステムに設けられる子局装置に関し、特に、既に受信し
た情報と同一の情報を受信してしまった場合に当該受信
情報を破棄する子局装置に関する。また、本発明は、親
局装置が信号を無線送信する無線LANシステムに設け
られる子局装置に関し、特に、親局装置から受信した信
号の受信強度等をユーザに対して報知する子局装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば無線LANシステムでは、バック
ボーンネットワークに接続される親局装置と、データ処
理装置に接続される複数の子局装置との間で無線により
データを通信することが行われている。こうしたシステ
ムでは、例えばバックボーンネットワークとして用いる
ことが可能なインターネットが広く普及してきたこと
や、データ処理装置として用いることが可能な携帯型の
ノートPC(ノートサイズのパーソナルコンピュータ)
や小型の携帯情報通信端末(PDA:Personal Digital
Assistant)が広く普及してきたこと等に伴って、大容
量のデータを無線で高速に通信することの実現が要求さ
れるようになってきた。
【0003】そこで、こうしたシステムでは、例えば準
ミリ波帯等といった高い周波数帯域の電波を用いて無線
通信を行うことが必要となってきており、こうした高周
波数帯域の電波を用いて伝送帯域を十分に確保すること
により、上記のような高速大容量のデータ通信を実現す
ることが強く望まれていた。
【0004】しかしながら、上記のようなシステムで
は、例えば従来より用いられていたオムニ(全方向性)
アンテナを親局装置に備えて当該アンテナにより高周波
数帯域での無線通信を行うと、こうした高周波数帯域の
電波の指向性が強いことから、例えば親局装置では子局
装置との間でのデータ通信の品質を確保しつつ多くの子
局装置を収容することができないといった不具合があっ
た。また、こうした不具合は特に、準ミリ波の周波数帯
域以上の帯域の電波を用いた無線通信を行う場合に顕著
であった。
【0005】このような不具合を解消するものとして、
例えば特願平9−211565号に記載されたデータ通
信無線回線選択方法では、親局装置(無線基地局)が指
向性を有する複数のアンテナ(セクタアンテナ)を切り
替えて用いることにより複数の子局装置(無線子局)と
の間で効率よくデータ通信を行っている。例えば、この
親局装置と子局装置との間の無線通信では固定長の通信
フレームが用いられており、親局装置では、複数のセク
タアンテナをフレーム毎に順次切り替えて報知信号(報
知バースト)を子局装置に対して順次送信することを行
っており、子局装置では、親局装置から無線送信された
報知信号を受信したタイミングにより親局装置との同期
をとることで、親局装置に対して通信開始要求(要求信
号)を送信するタイミングを管理している。また、親局
装置では、子局装置に対して報知信号を伝達することが
できたセクタアンテナを用いて、当該子局装置に対する
無線バーストの割り当て情報等を含んだ許可信号を送信
することを行っている。
【0006】このように、親局装置が指向性を有する複
数のアンテナを順次切り替えて複数の子局装置との間で
データ通信を行うことにより、例えば準ミリ波等といっ
た高周波数帯域の無線信号(電波)により親局装置と複
数の子局装置との間でデータ通信を行う場合であって
も、当該データ通信の効率化を図ることができる。具体
的には、例えば指向性を有するアンテナでは特定の方向
からの電波のみを選択的に受信することが可能なためマ
ルチパスの影響を低減することができ、また、例えば特
定の方向のみへ電波を送信することが可能なため周波数
帯域を空間的に効率よく用いることができる。このよう
なことから、例えばデータ通信の品質を確保しつつ親局
装置が多くの子局装置を収容することが実現される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような無線LANシステムでは、親局装置が複数のセク
タに対して同一の情報を無線送信する場合に、子局装置
が同一の情報を重複して受信してしまうことがある。こ
れについて具体的に説明する。例えば指向性を有する複
数のアンテナを備えて複数のセクタを形成した親局装置
では、これら複数のアンテナをフレーム毎に順次切替え
て同一の情報をセクタ数分連続して無線送信することに
より、全てのセクタに存在する全ての子局装置に対して
同一の情報を送信することが行われる。
【0008】一方、上記のように親局装置から複数のセ
クタに対して同一の情報が無線送信される場合に、子局
装置が親局装置から2以上のセクタに対して送信される
情報を受信することができる状態にあると、子局装置で
は同一の情報を重複して受信してしまうことが生じる。
そして、上記のようにして子局装置が同一の情報を重複
して受信してしまうと、以下のような不具合が生じてし
まう。
【0009】例えば、子局装置では重複して受信した情
報についてまで復調等する処理が行われるため、受信情
報の処理効率が低下してしまうといった不具合が生じて
しまう。また、例えば受信情報をメモリに格納しておく
場合には、同一の情報が重複してメモリに格納されてし
まうため、メモリの容量を無駄に使用してしまい、ま
た、メモリに格納された情報を処理するときに誤りが発
生し易いといった不具合が生じてしまう。
【0010】また、例えば親局装置から子局装置に対し
てパケット通信が行われる場合には、子局装置では同一
のパケットを重複して受信してしまうことになるため、
受信したパケットから元のデータを再生することが困難
となってしまうといった不具合が生じてしまう。
【0011】また、従来の無線LANシステムでは、子
局装置と親局装置との通信状態の良し悪しをユーザによ
って把握することができないといった不具合があった。
一例として、従来では、ユーザが子局装置により親局装
置との通信を開始させる場合に、実際に通信を開始させ
てその通信の進み具合等をみないと子局装置と親局装置
との通信状態の良し悪しを把握することができなかった
ため、通信状態が悪い状況であるにもかかわらず通信を
開始させてしまうことがあるといった不具合があった。
【0012】なお、子局装置と親局装置との通信が失敗
してしまうことは、必ずしも子局装置が親局装置の通信
可能領域(サービスエリア)の外側に存在している場合
ばかりでなく、子局装置が親局装置の通信可能領域に存
在している場合にも生じ得る。すなわち、例えば子局装
置と親局装置との通信が障害物によるシャドーイングに
より一時的に邪魔されてしまった場合や、例えば複数の
子局装置からの要求信号が偶然に同じタイミングで送信
されてしまったために、複数の子局装置からの要求信号
が衝突(コリジョン)してしまった場合にも、子局装置
と親局装置との通信が失敗してしまう。
【0013】このため、子局装置と親局装置との通信が
1度や2度失敗してしまったからといって、必ずしも子
局装置が親局装置の通信可能領域の外側に存在するとは
限られず、こうしたこともユーザにとって子局装置と親
局装置との通信状態の良し悪しを把握することが困難な
原因となっている。
【0014】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、親局装置が複数のセクタを形
成し、複数のセクタに対して同一の情報を当該情報を特
定する識別情報を付加して無線送信する無線LANシス
テムに設けられ、親局装置から送信される情報を受信す
るに際して、既に受信した情報と同一の情報を受信して
しまった場合に当該受信情報を破棄することができる子
局装置を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、親局装置が信号を無線送
信する無線LANシステムに設けられ、親局装置から送
信される信号を受信するに際して、親局装置から受信し
た信号の受信強度等をユーザに対して報知することがで
きる子局装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る子局装置では、親局装置が複数のセク
タを形成し、複数のセクタに対して同一の情報を当該情
報を特定する識別情報を付加して無線送信する無線LA
Nシステムに設けられ、親局装置から送信される情報を
受信するに際して、次のようにして重複した受信情報を
破棄する。すなわち、記憶手段が親局装置から受信した
情報に付加された識別情報を記憶し、破棄手段が記憶手
段に記憶された識別情報と同一の識別情報が付加された
情報を受信した場合には当該受信情報を破棄する。
【0017】従って、既に受信した情報に付加された識
別情報と同一の識別情報が付加された情報を受信した場
合には当該受信情報が破棄されるため、既に受信した情
報と同一の情報を重複して受信してしまった場合であっ
ても、当該情報を重複して復調等してしまうことを防止
することができる。なお、本発明を実施する場合には、
子局装置では例えば親局装置から受信した情報に付加さ
れた識別情報と記憶手段に記憶された識別情報とが一致
するか否かを検出することが行われるが、識別情報は、
通常、本来の通信対象となる情報(本発明に言う(同一
の)情報)に比べて情報量が少ないため、本来の通信対
象となる情報を復調等する場合に比べれば、情報処理量
は非常に少なくて済む。
【0018】ここで、上記のように同一の情報には全く
同一の識別情報が付加されるのが好ましいが、例えば同
一の情報を複数のセクタに対して送信するに際して、当
該情報を特定する情報識別情報とセクタを特定するセク
タ識別情報とを組合せたものを識別情報として用いるこ
ともでき、このような場合には、本発明に言う識別情報
とは前記した情報識別情報のことを言っている。
【0019】更に、本発明は、既に受信した情報と同一
の情報を受信した場合に当該受信情報を破棄することを
識別情報により実現するものであるため、例えば異なる
識別情報であってもこれらが同一の情報を特定するもの
であれば、これらの識別情報は実質的に同一の識別情報
であるとみなすことができ、本発明に言う同一の識別情
報とは、このように同一の情報を特定するが互いに異な
っているような識別情報をも同一の識別情報であるとみ
なす概念を含むものである。
【0020】また、本発明に係る子局装置では、親局装
置が信号を無線送信する無線LANシステムに設けら
れ、親局装置から送信される信号を受信するに際して、
次のようにして親局装置から受信する信号の受信強度等
をユーザに対して報知する。すなわち、検出手段が親局
装置から受信した信号の受信強度を検出し、報知手段が
検出した受信強度に関する情報をユーザに対して報知出
力する。
【0021】従って、例えば親局装置との通信が開始さ
れる前に子局装置により親局装置から受信する信号(例
えば後述する実施例で示す報知信号)の受信強度等がユ
ーザに対して報知されるようにすれば、ユーザは、報知
された受信強度等を考慮して子局装置により親局装置と
の通信を開始させるか否かを決定することができ、これ
により、例えば子局装置と親局装置との通信状態が悪い
状況であるにもかかわらず通信を開始させてしまうこと
を防止することができる。
【0022】また、例えば子局装置と親局装置とが通信
中である場合においても、従来では子局装置と親局装置
との通信状態の良し悪しをユーザが明確には把握するこ
とができなかったが、本発明では、子局装置により親局
装置から受信する信号の受信強度等がユーザに対して報
知されるようにすることができるため、ユーザは通信状
態の良し悪しを明確に把握することができる。
【0023】また、本発明では、上記のように子局装置
により親局装置から受信する信号の受信強度等がユーザ
に対して報知されるため、例えば子局装置と親局装置と
の通信が失敗してしまった場合であっても、子局装置が
親局装置の通信可能領域の外側に存在しているために通
信が失敗してしまったのか、或いは、シャドーイング等
により一時的に通信が失敗してしまったのかといったこ
とをユーザにより判断することが容易となる。
【0024】ここで、本発明に言う検出した受信強度に
関する情報としては、必ずしも検出した受信強度そのも
のに限られず、例えば検出した受信強度に応じた通信品
質や、検出した受信強度に応じた通信速度や、検出した
受信強度に応じた通信時間等といったものであってもよ
い。また、本発明に言う検出した受信強度に関する情報
としては、必ずしも上記した受信強度等の厳密な値であ
る必要はなく、例えば受信強度等のおよその状況を発光
等によりユーザに対して報知するものであってもよい。
このように、本発明に言う検出した受信強度に関する情
報としては、検出した受信強度等を実用上で有効な程度
でユーザに対して報知することができるものであれば、
どのようなものであってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係る子局装
置を図面を参照して説明する。図1には、本例の子局装
置を備えた無線LANシステムの概略的な構成例を示し
てあり、同図に示したシステムには、例えば半径が数十
メートル程度の円領域を通信可能領域(サービスエリ
ア)とする親局装置1と、親局装置1と無線通信する複
数の子局装置2a、2bと、各子局装置2a、2bと接
続されたデータ処理装置P1、P2と、親局装置1と接
続されたバックボーンLAN3とが備えられている。
【0026】ここで、本例では、上記した各データ処理
装置P1、P2はノートPC等といったパーソナルコン
ピュータ(PC)端末から構成されており、例えば各デ
ータ処理装置P1、P2に設けられたPCカードスロッ
トを用いて、各子局装置2a、2bと各データ処理装置
P1、P2とが接続されている。そして、本例では、デ
ータ処理装置P1、P2がそれぞれに接続された子局装
置2a、2bを介して親局装置1と無線通信することに
より、例えば2つの異なるデータ処理装置P1、P2間
で親局装置1やバックボーンLAN3を介して情報を通
信することが行われる。
【0027】なお、子局装置2a、2bに接続されるデ
ータ処理装置としてはどのようなものが用いられてもよ
い。また、本例では、上記したバックボーンLAN3は
例えばイーサネット(登録商標)等の有線LANシステ
ムから構成されており、このバックボーンLAN3には
上記図1に示した親局装置1以外の親局装置も複数接続
されている。
【0028】ここで、本例の親局装置1と子局装置2
a、2bとの間では通信フレームを用いてデータ通信が
行われ、本例のデータ通信に用いられる通信フレームの
構成を説明する。図2には、本例のデータ通信に用いら
れる通信フレームのフォーマットの一例を示してあり、
この通信フレームの1フレーム中には、報知信号(Bc
h)を送信するための1個の報知信号スロットBと、応
答信号(Ach)を送信するための4個の応答信号スロ
ットA1〜A4と、要求信号(Rch)を送信するため
の12個の要求信号スロットR1〜R12と、許可信号
(Gch)を送信するための4個の許可信号スロットG
1〜G4と、データ信号(Dch)を送信するための4
個のデータ信号スロットDS1〜DS3、DLとが例え
ば記載順に包含されている。
【0029】なお、同図に示した例では、短いデータ信
号(DSch)を送信するための3個のデータ信号スロ
ットDS1〜DS3を包含する短パケット用領域と、長
いデータ信号(DLch)を送信するための1個のデー
タ信号スロットDLを包含する長パケット用領域とを設
けて、これらの領域から4個のデータ信号スロットDS
1〜DS3、DLを包含するデータ信号領域Dを構成し
てあるが、後述する図3に示すように長パケット用領域
を分割して複数の短いデータ信号を送信するようにする
こともできる。
【0030】上記した報知信号は親局装置1と子局装置
2a、2bとの間で同期を確立するための信号であり、
要求信号は子局装置2a、2bが親局装置1に対して自
己の存在を通知することや親局装置1へのデータ送信を
要求することを行うための信号であり、許可信号は親局
装置1が子局装置2a、2bに対して子局装置2a、2
bからのデータ送信を許可することや子局装置2へのデ
ータ送信を要求することを行うための信号であり、デー
タ信号は親局装置1と子局装置2a、2bとの間でデー
タを通信するための信号であり、応答信号はデータ信号
を受信した局が送信元の局に対してデータの受信状況を
通知するための信号である。
【0031】また、図3には、上記図2に示した長パケ
ット用領域を分割して短パケット用領域として用いる場
合の通信フレームのフォーマットの一例を示してある。
同図に示した例では、データ信号領域全体として、短い
データ信号(DSch)を送信するための12個のデー
タ信号スロットDS1〜DS12を包含する短パケット
用領域が構成されている。
【0032】次に、本例の親局装置1の構成例や動作例
を示す。本例の親局装置1は、例えば指向性を有する複
数のアンテナを備えることで複数のセクタを形成してお
り、一例として、本例では12個のセクタを形成してい
る。そして、親局装置1は、例えば通信に用いるアンテ
ナを順次切り替えることでセクタを順次切替えて各セク
タに対して信号を送信することや各セクタから信号を受
信することを行う。
【0033】例えば親局装置1から全てのセクタに対し
て同一の報知信号を送信する場合には、親局装置1は例
えば上記した1フレーム毎にセクタを順次切り替えて各
セクタに対して同一の報知信号を送信することをセクタ
数分(セクタ1周分)実行することで、全てのセクタに
対して同一の報知信号を無線送信する。なお、報知信号
には、例えば全ての子局装置2a、2bに対して送信す
る報知情報や子局装置2の動作を制御する制御情報等を
含めることができる。
【0034】また、例えば親局装置1から全ての子局装
置2a、2bに対して同一のデータ信号を送信する場合
には、親局装置1では、セクタを順次切替えて各セクタ
に対して同一のデータ信号を無線送信することをセクタ
数分(セクタ1周分)実行することで、全てのセクタに
対して同一のデータ信号を無線送信する。
【0035】なお、データ信号には、上記のように全て
の子局装置2a、2bに対して送信する情報(マルチキ
ャスト情報)ばかりでなく、例えば特定の1つの子局装
置2a、2bに対して送信する情報(ユニキャスト情
報)を含めることもできる。以下では、親局装置1から
全ての子局装置2a、2bに対して同一の情報を送信す
る場合の具体的な一例として、親局装置1から全ての子
局装置2a、2bに対してマルチキャスト情報を送信す
る場合を示す。
【0036】なお、親局装置1から全ての子局装置2
a、2bに対して長いデータ信号(例えば長いパケット
信号)によりマルチキャスト情報を送信する場合には、
親局装置1は上記図2に示したフレーム中の長パケット
領域に当該長いデータ信号を格納して送信する。この場
合、1フレーム中には長いデータ信号が1個のみ格納さ
れるため、親局装置1はセクタ数分(本例では12個)
の連続フレームについて各フレーム毎にセクタを切り替
えることで、全てのセクタに対して同一のマルチキャス
ト情報(上記した長いデータ信号)を無線送信する。
【0037】一方、親局装置1から全ての子局装置2
a、2bに対して短いデータ信号(例えば短いパケット
信号)によりマルチキャスト情報を送信する場合には、
親局装置1は上記図3に示したフレーム中の短パケット
領域に当該短いデータ信号を格納して送信する。この場
合、1フレーム中には短いデータ信号が12個格納され
るため、親局装置1は1フレーム中の各データ信号スロ
ットDS1〜DS12毎にセクタを切り替えることで、
全てのセクタに対して同一のマルチキャスト情報(上記
した短いデータ信号)を無線送信する。
【0038】また、上記図2や上記図3では図示を省略
したが、本例の通信フレームでは、データ信号の種類毎
に当該データ信号により送信する情報を特定するシーケ
ンス番号が付加される。ここで、データ信号の種類とし
て、本例では、ユニキャスト情報を送信する短いデータ
信号、ユニキャスト情報を送信する長いデータ信号、マ
ルチキャスト情報を送信する短いデータ信号、マルチキ
ャスト情報を送信する長いデータ信号といった4種類が
用いられており、各種類の信号毎にシーケンス番号が付
加される。
【0039】本例では、上記したデータ信号の種類毎
に、同一の情報には同一のシーケンス番号が付加され、
また、異なる情報には異なるシーケンス番号が付加され
る。また、上記図2や上記図3では図示を省略したが、
本例の通信フレームでは、例えば各データ信号が特定の
1つの子局装置2a、2bに対して送信されるもの(特
定子局宛)であるか、或いは、全ての子局装置2a、2
bに対して送信されるもの(全子局宛)であるかを示す
宛先識別子が各データ信号に付加される。
【0040】以上の構成により、本例の無線LANシス
テムに設けられた親局装置1は、複数(本例では12
個)のセクタを形成し、複数のセクタに対して同一の情
報(本例ではマルチキャスト情報)を当該情報を特定す
る識別情報(本例ではシーケンス番号)を付加して無線
送信する。本例では、本発明に言う識別情報として上記
のようにシーケンス番号を用いており、情報に付加され
ているシーケンス番号が同一か否かによって情報が同一
か否かを検出することができる。
【0041】なお、本例の親局装置1では、短いデータ
信号や長いデータ信号にマルチキャスト情報を含めて子
局装置2a、2bに対して無線送信するに際して、以下
に示すような方法で、マルチキャスト情報を送信する旨
を全ての子局装置2a、2bに対して報知することが行
われる。
【0042】すなわち、例えば短いデータ信号によりマ
ルチキャスト情報を送信する場合には、親局装置1で
は、当該マルチキャスト情報を送信するフレームより数
フレーム前から例えば何フレーム後にマルチキャスト情
報を送信するかを示す情報を報知信号に含めることが行
われる。この情報としては例えば何フレーム後に送信す
るかということを示すフレーム数が用いられ、当該フレ
ーム数が1フレーム毎にカウントダウン(更新)されて
報知信号により送信される。一方、子局装置2a、2b
では、例えば当該フレーム数の情報を親局装置1から受
信すると、受信したフレーム数をメモリに記憶するとと
もに自らも当該フレーム数をカウントダウンしてマルチ
キャスト情報の受信タイミングを把握する。
【0043】なお、本例では、1フレーム中のデータ信
号領域全体により12個の同一のマルチキャスト情報を
送信することから当該フレームにおいては必ずしも許可
信号により各データ信号スロットDS1〜DS12を特
定してデータ送信を通知する必要がないため、親局装置
1では例えば当該フレーム中の許可信号を使用せず、ま
た、子局装置2a、2bでは例えば当該フレーム中の許
可信号を受信したとしても無視する。
【0044】一方、例えば長いデータ信号によりマルチ
キャスト情報を送信する場合には、親局装置1では、当
該マルチキャスト情報を送信するフレーム中の許可信号
(本例では、許可信号スロットG4により送信される許
可信号G4ch)により当該フレーム中の長いデータ信
号にマルチキャスト情報が含まれている旨を子局装置2
a、2bに対して報知することが行われる。
【0045】具体的には、親局装置1では、例えば長い
データ信号に含まれる情報がマルチキャスト情報である
か或いはユニキャスト情報であるかを示す識別フラグを
許可信号G4chに含めることが行われ、例えば長いデ
ータ信号によりマルチキャスト情報を送信する場合に
は、その旨を示す識別フラグを含んだ許可信号G4ch
や当該マルチキャスト情報を含んだ長いデータ信号から
構成されるフレームをセクタ数分(本例では12個)連
続して送信することが行われる。一方、子局装置2a、
2bでは、親局装置1から送信されるフレーム中の許可
信号G4chを解析して当該フレーム中の長いデータ信
号にマルチキャスト情報が含まれていることを検出する
と、例えばすぐに当該マルチキャスト情報の受信準備を
行い、当該マルチキャスト情報を受信する。
【0046】また、以下に示す子局装置2a、2bで
は、親局装置1から受信するデータ信号が長いデータ信
号であるか、或いは、短いデータ信号であるかを判定
し、また、例えば上記した親局装置1からの報知や上記
した宛先識別子により各データ信号に含まれている情報
がユニキャスト情報(すなわち、特定子局宛の情報)で
あるか、或いは、マルチキャスト情報(すなわち、全子
局宛の情報)であるかを判定し、また、上記したシーケ
ンス番号により各データ信号に含まれている情報を特定
することにより、上記した短いデータ信号に含まれるマ
ルチキャスト情報を特定することや、上記した長いデー
タ信号に含まれるマルチキャスト情報を特定すること等
ができる。
【0047】次に、本例の子局装置2a、2bの構成例
や動作例を示す。なお、本例では、各子局装置2a、2
bの構成や動作は同様であるため、以下では、説明の便
宜上から複数の子局装置2a、2bをまとめて子局装置
2として示して子局装置2の構成例等を説明する。図4
には、本例の子局装置2の構成例を示してあり、この子
局装置2には、指向性を有するアンテナを備えたアンテ
ナ部11と、ベースバンド信号の処理等を行うベースバ
ンド処理部(BB部)12と、ベースバンド信号の変復
調等を行うIF部13と、信号の送受信の切替等を行う
RF部14と、これら各処理部11〜14を制御等する
制御部15とが備えられている。
【0048】アンテナ部11には、例えば指向性を有す
る6個のアンテナ(セクタアンテナ)を設けた6セクタ
アンテナ部Tと、これらのアンテナを切り替えるスイッ
チ部21とが備えられている。本例では、各アンテナは
同様な構成であり、各アンテナは60度の指向性を有し
ている。
【0049】スイッチ部21は、上記した6個のアンテ
ナの中から通信に用いるアンテナを切り替えるスイッチ
を有しており、本例では、このスイッチの切替は制御部
15からの指示に従って行われる。本例では、制御部1
5によりスイッチ部21が制御されて、例えば子局装置
2が起動された際に6個のアンテナの中から最も受信感
度のよいアンテナが選択されて切り替えられる。
【0050】BB部12には、データ信号等の送信処理
や受信処理を制御する通信制御部22と、送信対象のデ
ータ信号等を処理する送信データ処理部23と、受信し
たデータ信号等を処理する受信データ処理部24とが備
えられている。通信制御部22は、制御部15との間で
データ信号等を送受する機能を有しており、例えば制御
部15から入力したデータ信号等をパラレル/シリアル
(P/S)変換等して送信データ処理部23へ出力する
一方、受信データ処理部24から入力したデータ信号等
をシリアル/パラレル(S/P)変換等して制御部15
へ出力する。
【0051】送信データ処理部23は、例えば誤り訂正
処理を行うためのFECエンコーダや、ベースバンド信
号のゼロ抑圧や秘匿のためのスクランブラや、デジタル
信号で形成した無線フレームの同期制御を行う論理回路
や、S/P変換処理を行う回路等を有しており、通信制
御部22から入力したデータ信号等を誤り訂正処理等し
てIF部13へ出力する。受信データ処理部24は、P
/S変換処理を行う回路や、バッファや、無線フレーム
の同期制御を行う回路や、スクランブルされた信号を解
読するデスクランブラや、誤り訂正処理を行うためのF
ECデコーダ等を有しており、IF部13から入力した
データ信号等を誤り訂正処理等して通信制御部22へ出
力する。
【0052】IF部13には、変復調処理を行う変復調
部25と、信号波を発信する発信部26とが備えられて
いる。変復調部25は、例えばデジタルベースバンド信
号を変調する機能や、デジタルベースバンド信号を復調
する機能や、送信処理(すなわち、変調処理)及び受信
処理(すなわち、復調処理)を切り替えるスイッチ等を
有しており、送信データ処理部23から入力したデータ
信号等を変調等してRF部14の混合・分離部28へ出
力する一方、混合・分離部28から入力したデータ信号
等を復調等して受信データ処理部24へ出力する。発振
部26は、例えば所定の周波数の信号波を発生するため
の発振器PLL等を有しており、発生した信号波をRF
部14のキャリア生成部27や上記した変復調部25へ
出力する。
【0053】RF部14には、通信キャリアを生成する
キャリア生成部27と、変調されたベースバンド信号と
通信キャリアとを混合(合成)或いは分離する混合・分
離部28と、送信処理及び受信処理を切り替える送受信
切替部29とが備えられている。キャリア生成部27
は、発振部26から入力した信号波の周波数を逓倍する
逓倍器や、信号波を増幅する増幅器(AMP)等を有し
ており、発振部26から入力した信号波を用いて通信キ
ャリア(例えばミリ波)を生成して混合・分離部28へ
出力する。
【0054】混合・分離部28は、変調されているベー
スバンド信号と通信キャリアとを混合する機能や分離す
る機能を有しており、変復調部25から入力されたデー
タ信号等とキャリア生成部27から入力された通信キャ
リアとを混合して送受信切替部29へ出力する一方、送
受信切替部29から入力した混合波を通信キャリアとデ
ータ信号等とに分離して、分離したデータ信号等を変復
調部25へ出力する。送受信切替部29は、送信処理と
受信処理とを切り替える機能等を有しており、混合・分
離部28から入力したデータ信号等(本例では、通信キ
ャリアとの混合波)をアンテナ部11へ出力して無線に
より送信させる一方、アンテナ部11により無線で受信
されたデータ信号等(本例では、通信キャリアとの混合
波)を入力して混合・分離部28へ出力する。
【0055】制御部15には、各種の演算処理等を行う
CPU30と、CPU30の作業用等に用いられるRA
M31と、制御プログラム等を格納したROM(例え
ば、フラッシュROM)32と、BB部12との間でデ
ータ信号等の送受を行うFIFO部33と、データ処理
装置P1、P2との間でデータ等の送受を行うPCカー
ドインタフェース部34とが備えられている。ここで、
FIFO部33は上記したBB部12の通信制御部22
と接続されており、PCカードインタフェース部34は
データ処理装置P1、P2と接続されている。
【0056】CPU30は、例えばROM32に格納さ
れた制御プログラムをRAM31に展開して実行するこ
とにより、上記した各処理部11〜14を統括制御し、
また、各種の処理を実行することを行う。本例では、こ
のようにして子局装置2により行われる処理の一例とし
て、後述する図5を用いて、重複して受信した情報を破
棄する処理を示す。
【0057】以上の構成により、本例の子局装置2は、
親局装置1から無線送信される信号を受信することや、
親局装置1に対して信号を無線送信することを行う。例
えば子局装置2は、親局装置1と通信を開始するに際し
て、まず、親局装置1から送信される通信フレーム中の
報知信号により親局装置1との同期を確立することを行
う。このようにして親局装置1との同期を確立すると、
子局装置2は通信フレーム中の各種のスロットを用いて
親局装置1と各種の信号を無線通信する。
【0058】また、上記したように本例の親局装置1で
は、複数のセクタに対して同一のマルチキャスト情報を
データ信号により無線送信することが行われ、このよう
な場合に子局装置2が2以上のセクタに対して送信され
る信号を受信することができる状況にあると、子局装置
2では親局装置1から送信される同一の情報を重複して
受信してしまう。そこで、本例の子局装置2は、以下に
示すような処理を行うことで、重複して受信した情報を
破棄することを行う。
【0059】図5を参照して、上記した本例の子局装置
2により行われる処理の手順の一例を示す。ここで、本
例の子局装置2は、例えば上記したようにユニキャスト
情報を送信する短いデータ信号、ユニキャスト情報を送
信する長いデータ信号、マルチキャスト情報を送信する
短いデータ信号、マルチキャスト情報を送信する長いデ
ータ信号といった各種類の信号毎に、受信した情報に付
加されたシーケンス番号を記憶して管理する管理テーブ
ルをRAM31に備えている。
【0060】本例では、このように親局装置2から受信
したマルチキャスト情報に付加されたシーケンス番号を
記憶する管理テーブルを記憶する機能により、本発明に
言う親局装置から受信した情報に付加された識別情報を
記憶する記憶手段が構成されている。なお、識別情報と
しては、必ずしも本例のようにシーケンス番号が用いら
れなくともよく、要は、親局装置から複数のセクタに対
して送信される情報を特定することができるものであれ
ば、どのような識別情報が用いられてもよい。
【0061】上記図5に示されるように、子局装置2
は、まず、親局装置2から無線送信された長いデータ信
号や短いデータ信号を受信すると(ステップS1)、当
該データ信号を正常に受信することができたか否かを検
出する(ステップS2)。なお、この検出の仕方として
は、例えば誤り検出符号や誤り訂正符号を用いて行うこ
とができる。
【0062】上記の結果、例えば親局装置1からのデー
タ信号を正常に受信することができなかったことを検出
した場合には子局装置2は当該処理を終了する。一方、
例えば親局装置1からのデータ信号を正常に受信したこ
とを検出した場合には、子局装置2は、受信したデータ
信号がマルチキャスト情報を含むものであるか否かを検
出する(ステップS3)。なお、この検出の仕方として
は、上記した宛先識別子を読み取ることで行うことがで
きる。
【0063】次に、上記の結果、受信したデータ信号が
マルチキャスト情報を含むものであることを検出した場
合には、子局装置2は、当該受信情報と同一の情報を既
に受信しているか否かを次のようにして検出する。すな
わち、上記した管理テーブルには既に受信したマルチキ
ャスト情報に付加されたシーケンス番号が格納されてお
り、子局装置2は、今回受信した情報に付加されたシー
ケンス番号と一致するシーケンス番号が管理テーブルに
格納されているか否かを検出する(ステップS4)。
【0064】そして、上記の結果、今回受信した情報に
付加されたシーケンス番号が管理テーブルに格納された
いずれかのシーケンス番号と一致することを検出した場
合には、子局装置2は、今回受信した情報は既に受信し
たものと同一であるとみなして当該受信情報を復調等す
る前に破棄し(ステップS5)、当該処理を終了する。
【0065】一方、今回受信した情報に付加されたシー
ケンス番号と一致するシーケンス番号が管理テーブルに
格納されていないことを検出した場合には、子局装置2
は、今回受信した情報に付加されたシーケンス番号を管
理テーブルに格納し(ステップS6)、受信した情報の
復調等を行い(ステップS7)、当該処理を終了する。
なお、この場合には、子局装置2は、例えば今回受信し
た情報が新規に受信したものであることをデータ処理装
置P1、P2に通知する処理等も行う。
【0066】また、上記において、受信したデータ信号
がマルチキャスト情報を含むものではないことを検出し
た場合、すなわちユニキャスト情報を受信した場合には
(ステップS3)、子局装置2は、受信したユニキャス
ト情報が自局宛のものであるか等を確認し、自局宛のも
のであれば、受信した情報を復調等し(ステップS
8)、当該処理を終了する。
【0067】本例では、上記のようにして子局装置2が
管理テーブルに格納されたシーケンス番号と同一のシー
ケンス番号が付加された情報を受信した場合には当該受
信情報を破棄する機能により、本発明に言う記憶手段に
記憶された識別情報と同一の識別情報が付加された情報
を受信した場合には当該受信情報を破棄する破棄手段が
構成されている。
【0068】なお、本例では、親局装置1から子局装置
2に対してマルチキャスト情報を送信するに際して、親
局装置1が子局装置2に対してマルチキャスト情報を送
信する旨を報知信号や許可信号により報知するととも
に、子局装置2が親局装置1から受信したデータ信号に
付加された宛先識別子により当該データ信号にマルチキ
ャスト情報が含まれているか否かを検出して確認する構
成としたが、例えば報知のみでも子局装置2がマルチキ
ャスト情報の受信タイミングを十分に把握することがで
きるような場合には、宛先識別子を用いた確認処理を省
略することも可能である。
【0069】以上のように、本例の子局装置2では、既
に受信した情報に付加されたシーケンス番号と同一のシ
ーケンス番号が付加された情報を受信した場合には当該
受信情報を破棄するため、既に受信した情報と同一の情
報を重複して受信してしまった場合であっても、当該情
報を重複して復調等してしまうことを防止することがで
き、これにより、親局装置1とのデータ通信を効率化す
ること等ができる。
【0070】ここで、上記実施例では、例えば上記図1
に示したように子局装置2a、2bとデータ処理装置P
1、P2とを別体で備えたが、上記実施例で示したよう
な子局装置2a、2bの機能とデータ処理装置P1、P
2の機能とを一体化したものを本発明に言う子局装置と
みなすこともできる。
【0071】また、本発明に言う記憶手段や破棄手段の
全部又は一部を例えば上記実施例で示したデータ処理装
置P1、P2に備える一方、残りの機能手段や親局装置
1と無線通信する機能を上記実施例で示した子局装置2
a、2bに備えるといった態様を用いることもでき、こ
の場合には、上記実施例で示したデータ処理装置P1、
P2と子局装置2a、2bとを接続したものを本発明に
言う子局装置とみなすことができる。なお、データ処理
装置P1、P2が子局装置2a、2bから受信情報を受
け取るときに当該受信情報を破棄するか否かを判定等す
る構成とすると、上記実施例で示した子局装置2a、2
bによる無線通信処理を高速化することができるという
利点がある。
【0072】また、上記実施例に示した子局装置では、
本発明に言う記憶手段や破棄手段を、例えばCPUやメ
モリ等を備えたハードウエア資源においてCPUが制御
プログラムを実行することにより構成したが、本発明で
はこれら各機能手段を例えば独立したハードウエア回路
として構成することもできる。また、本発明は上記の制
御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディス
クやCD−ROM等のコンピュータにより読み取り可能
な記録媒体として把握することもでき、当該制御プログ
ラムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサ
に実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させ
ることができる。
【0073】また、本発明に係る子局装置や、子局装置
が設けられる無線LANシステムや、無線LANシステ
ムに設けられる親局装置の構成としては、必ずしも上記
実施例で示したものに限られず、種々なものが用いられ
てもよい。すなわち、本発明に係る子局装置としては、
要は、親局装置から受信する情報に付加された識別情報
に基づいて既に受信した情報と同一の情報を受信した場
合には当該受信情報を破棄するようなものであれば、ど
のような構成が用いられてもよい。また、例えば親局装
置が形成するセクタの数や、セクタを形成するアンテナ
の構成等についても特に限定はない。
【0074】次に、本発明の第2実施例に係る子局装置
を図面を参照して説明する。なお、本例の子局装置が設
けられる無線LANシステムの概略的な構成例としては
例えば上記図1に示したものと同様であり、また、本例
の子局装置と親局装置との間の無線通信で用いられる通
信フレームの構成例としては例えば上記図2や上記図3
に示したものと同様であるため、本例では、これらの説
明を省略する。
【0075】図6には、本例の子局装置の構成例を示し
てあり、この子局装置には、例えば上記図4に示したも
のとほぼ同様なアンテナ部41や、ベースバンド処理部
(BB部)42や、IF部43や、RF部44や、制御
部45が備えられており、また、本例の子局装置には、
情報を表示出力する表示部46が備えられている。ここ
で、本例の子局装置に備えられた各処理部N、51〜6
4の構成は、例えば本例の子局装置では変復調部55に
より受信信号の受信強度を検出して制御部45により検
出した受信強度に関する情報を表示出力するといった点
を除いては、上記図4に示した各処理部T、21〜34
の構成と同様であるため、本例では上記図4に示した構
成と異なる構成部分についてのみ詳しく説明する。
【0076】すなわち、本例のIF部43に備えられた
変復調部55は、例えばアンテナ部41やRF部44に
より親局装置からの信号を受信する度毎に、当該受信信
号のRSSI(受信電界強度)値を例えばアナログ値と
して検出する機能を有している。また、変復調部55
は、アナログ値として検出したRSSI値をA/D変換
してデジタルのRSSI値にレベル分けし、例えば上記
図6中に点線で示したように、レベル分けしたRSSI
値(受信感度)を制御部45に備えられたRAM61に
格納する機能を有している。
【0077】本例では、上記のように変復調部55が親
局装置から受信した信号のRSSI値を検出することに
より、本発明に言う親局装置から受信した信号の受信強
度を検出する検出手段が構成されている。なお、本例で
は、受信強度としてRSSI値を検出したが、要は、受
信した信号の強度が実用上で有効な程度で特定されるも
のであれば、他の仕方で受信強度が検出されてもよい。
【0078】また、本例の制御部45は、RAM61に
格納されたRSSI値を例えば定期的に読み出し、読み
出した値を表示部46によりユーザに対して表示出力す
る機能を有している。なお、表示部46は、例えばRS
SI値を文字や数字等を用いて表示出力することが可能
な液晶ディスプレイの画面等から構成されている。ま
た、表示部46としては、必ずしも本例のように子局装
置に備えられたものが用いられなくともよく、例えば子
局装置と接続されたデータ処理装置に備えられたディス
プレイ画面にRSSI値を表示出力するような構成を用
いることもできる。
【0079】本例では、上記のように制御部45が検出
されたRSSI値を表示部46によりユーザに対して表
示出力することにより、本発明に言う検出した受信強度
に関する情報をユーザに対して報知出力する報知手段が
構成されている。なお、受信強度に関する情報として
は、上記したように、必ずしも受信強度そのものでなく
ともよく、また、受信強度に関する情報を報知出力する
仕方としては、種々なものを用いることができる。
【0080】例えば、赤や青の光を発する機能を有した
LEDを子局装置やデータ処理装置に備えて、検出した
RSSI値の大きさに応じて発光させる色を異ならせる
といった構成を用いることもできる。具体例として、子
局装置により親局装置と通信可能な程度の大きなRSS
I値が検出された場合には青色のLEDを発光させる一
方、子局装置により親局装置と通信不可能な程度(親局
装置の通信可能領域の外側に存在するとみなされる程
度)の小さなRSSI値が検出された場合には赤色のL
EDを発光させることで、子局装置と親局装置との通信
状態の良し悪しをユーザに対して報知する構成とするこ
ともできる。
【0081】また、例えばメッセージを表示することが
可能な画面を子局装置やデータ処理装置に備えるととも
にRSSI値に対応したメッセージを予め設定してお
き、検出したRSSI値に応じて、子局装置と親局装置
との通信状態の良し悪しを通知するメッセージを子局装
置やデータ処理装置の画面に表示させるといった構成を
用いることもできる。
【0082】ここで、本例の子局装置の動作の一例とし
て、親局装置との通信を開始するに際して、親局装置か
ら受信する報知信号の受信強度を検出等する処理の具体
例を示す。すなわち、本例の親局装置では、子局装置と
の同期を確立するための報知信号を例えば各フレーム毎
に無線送信しており、子局装置は例えば親局装置との通
信を開始するに際して当該親局装置から送信される報知
信号を受信する。
【0083】この場合に、子局装置の変復調部55では
受信した報知信号のRSSI値を検出し、制御部45で
は検出したRSSI値等をユーザに対して報知出力する
ことを行う。このような報知出力により、ユーザは子局
装置と親局装置との通信状態の良し悪しを判断すること
が容易となり、例えば子局装置と親局装置との通信状態
が通信可能な程度に良いと判断した場合に、子局装置に
より親局装置との通信を開始させる。
【0084】そして、子局装置では、上記図2や上記図
3に示した通信フレームを用いて親局装置との間でデー
タ信号等を無線通信する。一例として、子局装置では、
親局装置からのデータ信号をアンテナ部41により受信
すると、受信したデータ信号をRF部44を介してIF
部43に入力し、IF部43の変復調部55により当該
データ信号を復調した後に、復調したデータをベースバ
ンド処理部42を介して制御部45のRAM61に格納
する。
【0085】以上のように、本例の子局装置では、例え
ば親局装置との通信が開始される前に親局装置から受信
する報知信号のRSSI値等をユーザに対して報知する
ことを行うため、ユーザは、報知されたRSSI値等を
考慮して子局装置により親局装置との通信を開始させる
か否かを決定することができ、これにより、例えば子局
装置と親局装置との通信状態が悪い状況であるにもかか
わらず通信を開始させてしまうことを防止することがで
きる。
【0086】また、本例の子局装置では、例えば親局装
置と通信中である場合においても、親局装置から受信し
たデータ信号等のRSSI値等をユーザに対して報知す
ることが可能であるため、ユーザは通信状態の良し悪し
を明確に把握することができる。
【0087】このように、本例の子局装置では、親局装
置から受信した信号のRSSI値等が例えば定期的にユ
ーザに対して報知されるため、例えば子局装置と親局装
置との通信が失敗してしまった場合であっても、子局装
置が親局装置の通信可能領域の外側に存在しているため
に通信が失敗してしまったのか、或いは、シャドーイン
グ等により一時的に通信が失敗してしまったのかといっ
たことをユーザにより判断することが容易となる。
【0088】ここで、上記実施例では、例えば上記図1
に示したように子局装置とデータ処理装置とを別体で備
えたが、上記実施例で示したような子局装置の機能とデ
ータ処理装置の機能とを一体化したものを本発明に言う
子局装置とみなすこともできる。
【0089】また、本発明に言う検出手段や報知手段の
全部又は一部を例えば上記実施例で示したデータ処理装
置に備える一方、残りの機能手段や親局装置と無線通信
する機能を上記実施例で示した子局装置に備えるといっ
た態様を用いることもでき、この場合には、上記実施例
で示したデータ処理装置と子局装置とを接続したものを
本発明に言う子局装置とみなすことができる。
【0090】また、上記実施例に示した子局装置では、
本発明に言う検出手段や報知手段を、例えばCPUやメ
モリ等を備えたハードウエア資源においてCPUが制御
プログラムを実行することにより構成したが、本発明で
はこれら各機能手段を例えば独立したハードウエア回路
として構成することもできる。また、本発明は上記の制
御プログラムを格納したフロッピーディスクやCD−R
OM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体と
して把握することもでき、当該制御プログラムを記録媒
体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させる
ことにより、本発明に係る処理を遂行させることができ
る。
【0091】また、本発明に係る子局装置や、子局装置
が設けられる無線LANシステムや、無線LANシステ
ムに設けられる親局装置の構成としては、必ずしも上記
実施例で示したものに限られず、種々なものが用いられ
てもよい。すなわち、本発明に係る子局装置としては、
要は、親局装置から受信した信号の受信強度に関する情
報をユーザに対して報知出力するものであれば、どのよ
うな構成が用いられてもよい。また、親局装置の構成と
しても、信号を無線送信するものであれば、種々な構成
が用いられてもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る子局
装置によると、親局装置が複数のセクタを形成し、複数
のセクタに対して同一の情報を当該情報を特定する識別
情報を付加して無線送信する無線LANシステムに設け
られて、親局装置から送信される情報を受信するに際し
て、親局装置から受信した情報に付加された識別情報を
記憶し、記憶した識別情報と同一の識別情報が付加され
た情報を受信した場合には当該受信情報を破棄するよう
にしたため、既に受信した情報と同一の情報を重複して
受信してしまった場合であっても、当該情報を重複して
復調等してしまうことを防止することができる。
【0093】また、本発明に係る子局装置によると、親
局装置が信号を無線送信する無線LANシステムに設け
られて、親局装置から送信される信号を受信するに際し
て、親局装置から受信した信号の受信強度を検出し、検
出した受信強度に関する情報をユーザに対して報知出力
するようにしたため、例えば親局装置との通信が開始さ
れる前などに親局装置から受信する報知信号等の受信強
度等をユーザに対して報知することができ、これによ
り、例えば子局装置と親局装置との通信状態が悪い状況
であるにもかかわらずユーザが通信を開始させてしまう
ことを防止すること等ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線LANシステムの一例を示す図である。
【図2】通信フレームのフォーマットの一例を示す図で
ある。
【図3】通信フレームのフォーマットの他の例を示す図
である。
【図4】本発明の第1実施例に係る子局装置の構成例を
示す図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る子局装置により行わ
れる処理の手順の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る子局装置の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1・・親局装置、 2a、2b・・子局装置、 3・・
バックボーンLAN、P1、P2・・データ処理装置、
B・・報知信号スロット、A1〜A4・・応答信号ス
ロット、 R1〜R12・・要求信号スロット、G1〜
G4・・許可信号スロット、DS1〜DS12、DL・
・データ信号スロット、11、41・・アンテナ部、
12、42・・ベースバンド処理部、13、43・・I
F部、 14、44・・RF部、 15、45・・制御
部、46・・表示部、 55・・変復調部、 61・・
RAM、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局装置が複数のセクタを形成し、複数
    のセクタに対して同一の情報を当該情報を特定する識別
    情報を付加して無線送信する無線LANシステムに設け
    られ、親局装置から送信される情報を受信する子局装置
    であって、 親局装置から受信した情報に付加された識別情報を記憶
    する記憶手段と、 記憶手段に記憶された識別情報と同一の識別情報が付加
    された情報を受信した場合には当該受信情報を破棄する
    破棄手段と、 を備えたことを特徴とする子局装置。
  2. 【請求項2】 親局装置が信号を無線送信する無線LA
    Nシステムに設けられ、親局装置から送信される信号を
    受信する子局装置において、 親局装置から受信した信号の受信強度を検出する検出手
    段と、 検出した受信強度に関する情報をユーザに対して報知出
    力する報知手段と、 を備えたことを特徴とする子局装置。
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