JP2000232458A - 無線データ通信システム - Google Patents

無線データ通信システム

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JP2000232458A
JP2000232458A JP11031183A JP3118399A JP2000232458A JP 2000232458 A JP2000232458 A JP 2000232458A JP 11031183 A JP11031183 A JP 11031183A JP 3118399 A JP3118399 A JP 3118399A JP 2000232458 A JP2000232458 A JP 2000232458A
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JP
Japan
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signal
station
slave station
master station
slave
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JP11031183A
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English (en)
Inventor
Eiji Yokogawa
英二 横川
Shunji Miura
俊二 三浦
Yoshifumi Suzuki
芳文 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の指向性アンテナを備えた親局では管理
手段が子局の識別子と通信に用いるアンテナとを対応付
けて管理し、データ送信手段が子局へのデータ信号を管
理するアンテナから送信する一方、子局では当該データ
信号を受信すると受信確認手段が受信確認信号を送信す
るシステムで、下り通信時に子局が親局の管理内容とは
異なるアンテナの配下へ移動していても親局が子局を探
し出す。 【解決手段】 親局では送信データ信号に対して子局か
ら受信確認信号を受信しないと問い合わせ手段が当該信
号を送信したものとは異なるアンテナから子局の識別子
を含む問い合わせ信号を送信し、子局では自己宛の問い
合わせ信号を受信すると応答手段が応答信号を送信し、
親局では応答信号を受信すると再設定手段が応答信号を
受信したアンテナに管理内容を再設定し、再送手段が再
送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の指向性アン
テナを備えた親局が無線通信可能な子局の識別子と当該
子局との通信に用いる指向性アンテナとを対応付けて管
理する無線データ通信システムに関し、特に、子局が親
局により管理されている指向性アンテナの通信可能領域
から他の指向性アンテナの通信可能領域へ移動した場合
であっても、親局が当該子局を探し出して当該子局の管
理内容を再設定する無線データ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば無線LANシステムでは、バック
ボーンネットワークに接続された親局(CM:C ontrol
Module)とデータ処理装置に接続された移動可能な子
局(UM:User Module)との間でデータ信号等を無線
で通信することが行われている。図7には、無線LAN
システムの一例を示してあり、同図のシステムには、バ
ックボーンネットワーク3に接続された親局1と、デー
タ処理装置であるパーソナルコンピュータP1〜P3に
接続された複数の子局2a〜2cとが備えられている。
なお、子局2a〜2cとパーソナルコンピュータP1〜
P3とは例えばPCカードインタフェースF1〜F3を
介して1対1で接続されている。
【0003】このようなシステムでは、例えばデータ処
理装置として利用可能なノートPC(ノートサイズのパ
ーソナルコンピュータ)や携帯情報通信端末(PDA:
Personal Digital Assistant)の普及やバックボーンネ
ットワークとして利用可能なインターネットの普及に伴
って大容量のデータ通信を無線媒体により高速で実現し
たいといった要求が高まっていることから、準ミリ波帯
等の高い周波数帯域の電波を用いて十分な伝送帯域を確
保する必要性が生じている。
【0004】このため、上記図7に示した無線LANシ
ステムの親局1では、高周波帯域での通信に適した指向
性を有した複数のアンテナを備えて、これら複数の指向
性アンテナを切り替えて子局2a〜2cとの通信を行う
ことで、通信品質を確保しつつ多くの子局2a〜2cを
収容することを実現している。なお、従来より用いられ
ているオムニ(全方向性)アンテナを高周波帯域での無
線通信に用いることは好ましくなく、例えばオムニアン
テナを高周波帯域での通信に用いると、高周波帯域の電
波の指向性が強いことから、マルチパスフェージングに
よる通信品質の劣化等といった不具合が生じてしまい、
こうした不具合は特に準ミリ波の周波数帯域以上の帯域
の電波を用いた場合に顕著に生じてしまう。
【0005】また、図8(a)には、上記した無線LA
Nシステムの親局1と子局2a〜2cとの間での無線通
信に用いられる通信フレームのフォーマット例を示して
あり、このフォーマットでは1フレーム中に、報知信号
(Bch)を送信するための1個の報知信号スロットB
と、受信確認信号(Ach)を送信するための4個の受
信確認信号スロットA1〜A4と、要求信号(Rch)
を送信するための12個の要求信号スロットR1〜R1
2と、許可信号(Gch)を送信するための4個の許可
信号スロットG1〜G4と、例えば短いデータ信号(D
Sch)を送信するための3個のデータ信号スロットD
S1〜DS3と、例えば長いデータ信号(DLch)を
送信するための1個のデータ信号スロットDL4とが記
載順に包含されている。
【0006】また、図8(b)〜図8(g)には、上記
した各信号を送信するための各スロットの更に詳しい構
成例を示してあり、これらの図に示されるように、本例
では各信号の先頭には図8(h)に示すガードタイム信
号や図8(i)に示すバーストヘッダ信号が付加され
る。なお、バーストヘッダ信号は、上記図8(i)に示
されるように、例えばビット同期信号H1とフレーム同
期信号H2と識別信号H3とから構成されており、これ
らにより、送受信の切替やビット同期や信号の識別等が
行われる。
【0007】このような通信フレームを用いて行われる
具体的な通信手順の一例としては、まず、親局1では報
知信号スロットBを介して報知信号を無線送信すること
により未だ認識していない無線通信可能な子局2a〜2
cを検出することを行う。一方、親局1により未だ認識
されていない子局2a〜2cが報知信号を受信すると、
当該子局2a〜2cでは要求信号スロットR1〜R12
を介して要求信号を親局1に対して無線送信することに
より、親局1に自己(当該子局2a〜2c)を認識させ
ることや、親局1に当該子局2a〜2cから親局1への
データ通信を要求することを行う。
【0008】また、親局1には子局2a〜2cの識別子
と当該子局2a〜2cとの通信に用いる指向性アンテナ
とを対応付けて管理する管理手段が備えられており、親
局1では、子局2a〜2cから無線送信された要求信号
を受信した場合に、当該要求信号を無線送信した子局2
a〜2cの識別子と当該要求信号を受信した指向性アン
テナとを対応付けて管理することを行う。すなわち、親
局1では、子局2a〜2cから無線送信された要求信号
を受信した指向性アンテナの配下(通信可能領域)に当
該子局2a〜2cが存在するものとみなして当該子局2
a〜2cを管理する。なお、子局2a〜2cの識別子と
しては、例えば親局1が子局2a〜2cを収容するに際
して当該子局2a〜2cに付与される固有の識別番号
(UM_ID)が用いられる。
【0009】図9には、上記した親局1の管理手段によ
る管理内容の一例を示してあり、同図では、例えば親局
1のメモリ内にCCB(コールコントロールブロック)
というテーブル(CCBテーブル)Q2を親局1が収容
している各子局2a〜2c毎に設けて、当該CCBテー
ブルQ2に記憶させる変数を変更等することにより各子
局2a〜2cの状態等を管理することを行っている。具
体的には同図に示されるように、CCBテーブルQ2に
は、親局1が収容する各子局2a〜2cの識別番号71
a〜71cに対応して、当該各子局2a〜2cの状態番
号72やセクタ番号73等が設定され、また、適時変更
等される。ここで、状態番号72とは各子局2a〜2c
の状態を示す情報であり、また、セクタ番号73とは、
例えば複数の指向性アンテナとして複数のセクタユニッ
トを有したセクタアンテナを用いた場合に各子局2a〜
2cとの通信に用いるセクタユニットを特定する情報で
ある。
【0010】上記したように親局1では未だ認識してい
ない子局2a〜2cから無線送信された要求信号を受信
すると、当該子局2a〜2cの識別番号と当該要求信号
を受信した指向性アンテナとを対応付けて管理し、以降
では、当該子局2a〜2cから無線送信された要求信号
が再び受信されない限りは、設定された管理内容に従っ
た指向性アンテナ、すなわちセクタユニットを用いて当
該子局2a〜2cとの通信を実行する。
【0011】具体例として、子局2a〜2cから無線送
信された要求信号により当該子局2a〜2cから親局1
へのデータ通信(上りデータ通信)が要求された場合に
は、親局1では許可信号を用いて当該子局2a〜2cと
のデータ通信に用いるデータ信号スロットDS1〜DS
3、DL4の通知等を行い、子局2a〜2cでは通知さ
れたスロットDS1〜DS3、DL4を用いてデータ信
号を無線送信し、親局1では当該データ信号の受信状況
に応じてACKやNAKといった受信確認信号を当該子
局2a〜2cに対して無線送信する。また、この場合に
は、親局1では、子局2a〜2cから要求信号を受信し
たセクタユニットのセクタ番号に管理内容を再設定し
て、再設定した当該セクタユニットを用いて当該子局2
a〜2cとの通信を行う。
【0012】また、例えば親局1が既に管理している子
局2a〜2cへのデータ通信(下りデータ通信)を行う
場合には、親局1では許可信号を用いて子局2a〜2c
とのデータ通信に用いるデータ信号スロットDS1〜D
S3、DL4の通知等を行うとともに、通知したスロッ
トDS1〜DS3、DL4を用いてデータ信号を無線送
信し、子局2a〜2cでは当該データ信号の受信状況に
応じてACKやNAKといった受信確認信号を親局1に
対して無線送信する。また、この場合には、親局1で
は、データ信号を無線送信する宛先となる子局2a〜2
cについて既に管理しているセクタユニットを用いて当
該子局2a〜2cへのデータ通信を行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような無線LANシステムでは、例えば親局が既に管理
している子局への下りデータ通信を行う場合に、当該子
局が親局により管理されているセクタユニットの配下か
ら他のセクタユニットの配下へ移動してしまっている
と、親局では当該子局について管理しているセクタユニ
ットを用いても当該子局との間で正常なデータ通信を行
うことがほとんどできなくなってしまうといった不具合
があった。
【0014】図10には、上記のような不具合が生じる
場合の状況の具体例を示してある。同図に示されるよう
に、例えば親局により既に管理されている子局では、親
局に対して無線送信するデータ等がなければ親局からの
報知信号を受信した場合であっても要求信号を無線送信
しないため、親局から子局への下りデータ通信では、例
えば親局が子局から無線送信された要求信号を受けたこ
とを契機に通信を開始するといったことはなく、例えば
親局が当該子局から前回の要求信号を受信したセクタユ
ニットを用いて通信が行われる。このため、上記したよ
うに当該子局が他のセクタユニットの配下へ移動してし
まった場合には、当該子局では親局から無線送信された
許可信号やデータ信号を受信することができなくなるた
め、当該子局から親局に対して受信確認信号が無線送信
されることもなく、これに対して例えば親局が再送処理
を行っても、いずれ再送オーバとなって送信対象のデー
タを廃棄することになってしまう。
【0015】なお、親局から子局への下りデータ通信が
行われる場合であっても、例えば子局が親局により管理
されているセクタユニットの配下に現在も存在するとき
には、当該子局との通信を行うのに適したセクタユニッ
トが親局により管理されているため、特に問題は生じな
い。また、子局から親局への上りデータ通信が行われる
場合にも、例えば親局が当該子局からの要求信号を受信
したセクタユニットを用いてデータ通信を行うことか
ら、正常なデータ通信が行われる可能性が高く、特に問
題は生じない。
【0016】本発明は、上記のような従来の課題を解決
するためになされたもので、複数の指向性アンテナを備
えた親局が無線通信可能な子局の識別子と当該子局との
通信に用いる指向性アンテナとを対応付けて管理し、当
該管理内容に従って指向性アンテナを切り替えて子局に
対するデータ信号を無線送信する一方、当該データ信号
を受信した子局が親局に対して受信確認信号を無線送信
するシステムにおいて、例えば親局から子局への下りデ
ータ通信が行われるに際して、当該子局が親局により管
理されている指向性アンテナの配下から他の指向性アン
テナの配下へ移動してしまっている場合であっても、親
局が当該子局を探し出して当該子局の管理内容を適切な
指向性アンテナに再設定することができる無線データ通
信システムを提供することを目的とする。
【0017】また、本発明は、特に上記した無線データ
通信システムとして無線LANシステムを用いて、ま
た、上記した複数の指向性アンテナとしてセクタアンテ
ナを用いるのに適した技術を提供することを目的とす
る。また、本発明は、更に、例えば子局が移動したこと
によって親局から無線送信されたデータ信号が当該子局
により受信されなかった場合であっても、親局が当該デ
ータ信号を当該子局に対して再送することにより確実に
送り届けることができる無線データ通信システムを提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無線データ通信システムでは、指向性
を有した複数のアンテナを備えた親局から移動可能な子
局へのデータ通信を次のようにして行う。すなわち、親
局では管理手段が無線通信可能な子局の識別子と当該子
局との通信に用いる指向性アンテナとを対応付けて管理
しており、データ送信手段が子局に対するデータ信号を
当該子局の識別子に対応して管理している指向性アンテ
ナに切り替えて無線送信することを行う。この場合に、
例えば親局から無線送信されたデータ信号の宛先となる
子局が親局により管理されている指向性アンテナの配下
に存在するときには、当該子局では親局から無線送信さ
れたデータ信号を受信したことに応じて、受信確認手段
が親局に対して受信確認信号を無線送信する。
【0019】一方、例えば親局から無線送信されたデー
タ信号の宛先となる子局が親局により管理されている指
向性アンテナの配下から他の指向性アンテナの配下へ移
動してしまっていると、当該子局では当該データ信号を
受信することができず、親局に対して受信確認信号を無
線送信することが行われない。この場合に、親局では無
線送信したデータ信号に対して子局からの受信確認信号
を受信しなかったことに応じて、問い合わせ手段が当該
データ信号を無線送信した指向性アンテナとは異なる指
向性アンテナを用いて当該子局の識別子を含む問い合わ
せ信号を無線送信し、子局では当該子局の識別子を含ん
だ問い合わせ信号を親局から受信したことに応じて、応
答手段が親局に対して応答信号を無線送信し、親局では
無線送信した問い合わせ信号に応じて子局から無線送信
された応答信号を受信したことに応じて、再設定手段が
当該応答信号を受信した指向性アンテナに前記管理手段
による当該子局の管理内容を再設定する。
【0020】従って、親局から子局に対してデータ信号
を無線送信するに際して、上記のように当該子局が親局
により管理されている指向性アンテナの配下から他の指
向性アンテナの配下へ移動してしまっていた場合であっ
ても、親局では上記した問い合わせ信号に対する当該子
局からの応答信号を当該他の指向性アンテナにより受信
したことに応じて、管理手段による管理内容を当該子局
の識別子と当該他の指向性アンテナとを対応付けた内容
に再設定することができる。これにより、親局では当該
子局に対して適切な指向性アンテナを管理することがで
き、再設定した指向性アンテナを用いることで以降のデ
ータ通信を正常に行うことができる。
【0021】また、本発明に係る無線データ通信システ
ムでは、当該無線データ通信システムは無線LANシス
テムであり、前記親局の複数のアンテナは指向性を有す
る複数のセクタユニットを放射状に配したセクタアンテ
ナから構成されている。すなわち、無線LANシステム
では、例えば多くの障害物が存在する屋内に親局や子局
が設けられた場合には特に、マルチパス環境によるフェ
ージング等を防止するためにセクタアンテナを利用する
ことが検討等されており、本発明は、上記のように親局
にセクタアンテナを備えた無線LANシステムに適用し
て好適なものである。
【0022】また、本発明に係る無線データ通信システ
ムでは、当該無線データ通信システムとして親局にセク
タアンテナを備えた無線LANシステムを用いた場合
に、前記親局の問い合わせ手段が前記データ信号を無線
送信したセクタユニットから順次隣接するセクタユニッ
トに切り替えて前記問い合わせ信号を無線送信するよう
にした。従って、親局では、例えば子局が移動したこと
により当該子局からの受信確認信号を受信しなかった場
合には、当該子局について管理しているセクタユニット
に隣接するセクタユニットの配下に当該子局が存在する
か否かを問い合わせ信号を用いて確認することから始め
て、順次隣接するセクタユニットの配下に当該子局が存
在するか否かを確認していくことにより、当該子局を効
率よく探し出すことができる。
【0023】また、本発明に係る無線データ通信システ
ムでは、以上に示した各態様において、前記親局では更
に、再送手段が前記再設定手段により再設定した指向性
アンテナを用いて子局に対するデータ信号を再送する。
上記のように、親局では管理している指向性アンテナの
配下から他の指向性アンテナの配下へ移動してしまった
子局の管理内容を当該他の指向性アンテナに再設定する
ことにより、再設定した指向性アンテナを用いて以降の
当該子局とのデータ通信を正常に行うことができるた
め、再設定前に子局により受信されなかったデータ信号
を当該子局へ再送して確実に送り届けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。本例では、本発明に係る無線データ通
信システムを無線LANシステムに適用した場合を示
し、当該無線LANシステムに備えられた親局がセクタ
アンテナを用いて移動可能な子局との間でデータ信号等
を無線通信する場合を例として説明する。
【0025】本例の無線LANシステムの構成例は、例
えば上記図7に示したものと同様であり、すなわち、本
例の無線LANシステムには、バックボーンネットワー
ク3に接続された親局(CM)1と、PCカードインタ
フェースF1〜F3を介してデータ処理装置(例えばパ
ーソナルコンピュータ)P1〜P3に接続された複数の
移動可能な子局(UM)2a〜2cとが備えられてい
る。なお、本例では説明の便宜上から、上記した本例の
無線LANシステムに備えられた各構成部1、2a〜2
c、F1〜F3、P1〜P3の符号として、上記図7に
示したものと同じ符号を用いて説明を行う。
【0026】また、本例の親局1と子局2a〜2cとの
間での無線通信に用いられる通信フレームのフォーマッ
ト例は、例えば上記図8に示したものと同様であり、す
なわち、上記図8(a)に示したように、1フレーム中
には、1個の報知信号スロットBと、4個の受信確認信
号スロットA1〜A4と、12個の要求信号スロットR
1〜R12と、4個の許可信号スロットG1〜G4と、
3個の短いデータ信号スロットDS1〜DS3と、1個
の長いデータ信号スロットDL4とが記載順に包含され
ている。本例では、この通信フレームにより親局1と子
局2との間でTDD通信が行われる。
【0027】また、各スロットの構成例は例えば上記図
8(b)〜図8(g)に示したものとほぼ同様である
が、本例では後述するように、報知信号スロットBや要
求信号スロットR1〜R12を通常の報知信号や要求信
号を送信するのとは異なる用途にも用いることにより、
本発明に係る処理を実現する。また、各スロット中の信
号の先頭には上記図8(h)に示したガードタイム信号
や上記図8(i)に示したバーストヘッダ信号が付加さ
れ、バーストヘッダ信号は例えばビット同期信号H1と
フレーム同期信号H2と識別信号H3とから構成されて
いる。なお、本例では説明の便宜上から、本例の無線通
信で用いられる上記したフレームを構成する各スロット
B、A1〜A4、R1〜R12、G1〜G4、DS1〜
DS3、DL4の符号として、上記図8に示したものと
同じ符号を用いて説明を行う。
【0028】ここで、本例の無線LANシステムに備え
られた親局1や子局2a〜2cの構成例を示す。なお、
本例の無線LANシステムに備えられた各子局2a〜2
cの構成や動作は同様であるため、以下では説明の便宜
上から、これら複数の子局2a〜2cをまとめて子局2
と示してその構成例や動作例を説明する。
【0029】図1には、本例の親局1の構成例を示して
あり、この親局1には、指向性を有したアンテナを備え
たアンテナ部11と、ベースバンド信号の処理等を行う
ベースバンド処理部(BB部)12と、ベースバンド信
号の変復調等を行うIF部13と、ベースバンド信号と
通信キャリアとを混合することや分離すること等を行う
RF部14と、これら各処理部11〜14を制御等する
制御部15とが備えられている。
【0030】アンテナ部11には、指向性を有する12
個のセクタユニットを放射状に配したセクタユニットか
ら構成された12セクタアンテナ部Tと、これら12個
のセクタユニットの中から通信に用いるセクタユニット
を切り替えるスイッチ部21とが備えられており、スイ
ッチ部21によるセクタユニットの切替は例えば後述す
る制御部15により制御される。また、本例では、各セ
クタユニットは30度の指向性を有しており、12個の
セクタユニットにより全体として360度の範囲で通信
可能領域(サービスエリア)が形成されている。
【0031】本例では、上記した12個のセクタユニッ
トを放射状に配したセクタアンテナにより、指向性を有
した複数のアンテナが構成されている。なお、本発明で
は、親局に備えられる指向性を有したアンテナの数とし
ては、複数であれば特に限定はなく、必ずしも12個で
なくともよい。
【0032】BB部12には、送信処理や受信処理を制
御する通信制御部22と、送信対象となるデータの処理
等を行う送信データ処理部23と、受信したデータの処
理等を行う受信データ処理部24とが備えられている。
通信制御部22は、制御部15から受信したデータ等を
パラレル/シリアル(P/S)変換等して送信データ処
理部23へ出力することや、受信データ処理部24から
入力したデータ等をシリアル/パラレル(S/P)変換
等して制御部15へ送信することを行う。
【0033】また、送信データ処理部23は、例えば誤
り訂正処理を行うFECエンコーダや、ベースバンド信
号のゼロ抑圧や秘匿のためのスクランブラや、デジタル
信号で形成した無線フレームの同期制御を行う論理回路
や、S/P変換処理を行う回路等を備えて、通信制御部
22から入力したデータ等を誤り訂正処理等してIF部
13へ出力することを行う。また、受信データ処理部2
4は、例えばP/S変換処理を行う回路や、バッファ
や、無線フレームの同期制御を行う回路や、スクランブ
ルされた信号を解読するデスクランブラや、誤り訂正処
理を行うFECデコーダ等を備えて、IF部13から入
力したデータ等を誤り訂正処理等して通信制御部22へ
出力することを行う。
【0034】IF部13には、変復調処理を行う変復調
部25と、信号波を発信する発信部26とが備えられて
いる。変復調部25は、例えばデジタルベースバンド信
号を変調する機能や、デジタルベースバンド信号を復調
する機能や、送信処理(すなわち、変調処理)と受信処
理(すなわち、復調処理)とを切り替えるスイッチ機能
等を備えて、送信データ処理部23から入力したデータ
等をデータ信号等に変調等してRF部14の混合・分離
部28へ出力することや、当該混合・分離部28から入
力したデータ信号等を元のデータ等に復調等して受信デ
ータ処理部24へ出力することを行う。また、発信部2
6は、例えば所定の周波数の信号波を発生するための発
振器PLL等を備えて、発生させた信号波をRF部14
のキャリア生成部27や上記した変復調部25へ出力す
ることを行う。
【0035】RF部14には、通信キャリアを生成する
キャリア生成部27と、ベースバンド信号と通信キャリ
アとを混合(合成)することや分離することを行う混合
・分離部28と、送信処理及び受信処理を切り替える送
受信切替部29とが備えられている。キャリア生成部2
7は、発信部26から入力した信号波の周波数を逓倍す
る逓倍器や、信号波を増幅する増幅器(AMP)等を備
えて、発信部26から入力した信号波を用いて通信キャ
リア(例えばミリ波)を生成して混合・分離部28へ出
力することを行う。
【0036】また、混合・分離部28は、変調されたベ
ースバンド信号と通信キャリアとを混合することや分離
することを行う機能を備えて、変復調部25から入力し
たデータ信号等とキャリア生成部27から入力した通信
キャリアとを混合して送受信切替部29へ出力すること
や、送受信切替部29から入力した混合波を通信キャリ
アとデータ信号等とに分離して、分離したデータ信号等
を変復調部25へ出力することを行う。
【0037】また、送受信切替部29は、送信処理と受
信処理とを切り替えるスイッチ機能を備えて、混合・分
離部28から入力したデータ信号等(本例では、通信キ
ャリアとの混合波)をアンテナ部11へ出力してセクタ
ユニットから無線により送信させることや、アンテナ部
11のセクタユニットにより無線で受信したデータ信号
等(本例では、通信キャリアとの混合波)を入力して混
合・分離部28へ出力することを行う。
【0038】制御部15には、各種の演算処理等を行う
CPU30と、CPU30の作業領域等に用いられるR
AM31と、制御プログラム等を格納したROM(例え
ば、フラッシュROM)32と、BB部12との間でデ
ータ等の送受を行うDPRAM33と、バックボーンネ
ットワーク3との間でデータ等の送受を行うLANイン
タフェース部34とが備えられている。ここで、DPR
AM33は上記したBB部12の通信制御部22と接続
されており、LANインタフェース部34はバックボー
ンネットワーク3と接続されている。
【0039】CPU30は、例えばROM32に格納さ
れた制御プログラムをRAM31に展開して実行するこ
とにより、上記した各処理部11〜14を統括制御し、
また、各種の処理を実行することを行う。例えば親局1
と子局2との無線通信においては、上記したCPU30
では、BB部12やIF部13やRF部14を制御して
生成した報知信号や許可信号やデータ信号や受信確認信
号をアンテナ部11に備えられた12個のセクタユニッ
トを切り替えて無線送信することや、これら12個のセ
クタアンテナを切り替えて無線受信した要求信号やデー
タ信号や受信確認信号をRF部14やIF部13やBB
部12を制御して受信処理することを行う。
【0040】また、本例の制御部15ではRAM31等
のメモリ内に、例えば上記図9に示したものと同様なC
CBテーブルQ2が親局1により収容されている各子局
2毎に設けられており、このCCBテーブルQ2には、
親局1が収容する各子局2の識別子71a〜71cに対
応して、当該各子局2の状態番号72やセクタ番号73
等がCPU30により設定され、また、適時変更等され
る。なお、本例では説明の便宜上から、制御部15に設
けられたCCBテーブルQ2等の符号として、上記図9
に示したものと同じ符号を用いて説明を行う。
【0041】上記した各子局2の識別子71a〜71c
としては、例えば親局1が各子局2を収容するに際して
当該各子局2に付与される固有の識別番号(UM_I
D)が用いられている。また、上記した状態番号72と
は各子局2の状態を示す情報であり、また、セクタ番号
73とはアンテナ部11に備えられた12個のセクタユ
ニットの内で通信に用いるセクタユニットを特定する情
報であり、本例では、12個のセクタユニットに対応し
て12種類のセクタ番号(例えば”0”〜”11”)が
用いられている。
【0042】本例では、制御部15が上記したCCBテ
ーブルQ2により親局1と無線通信可能な子局2の識別
番号と当該子局2との通信に用いるセクタユニットとを
対応付けて管理することにより、無線通信可能な子局の
識別子と当該子局との通信に用いる指向性アンテナとを
対応付けて管理する管理手段が構成されている。なお、
管理手段により管理する子局の識別子としては、各子局
を特定することができるものであれば、どのようなもの
が用いられてもよい。
【0043】また、上記したように本例のCCBテーブ
ルQ2の設定や変更等は上記したCPU30により行わ
れ、具体的には、例えば親局1から報知信号を無線送信
したことに応じて未だ認識(登録)していない子局2か
らの要求信号を受信した場合に、CPU30が新規なC
CBテーブルQ2を設定して当該子局2の識別番号と当
該要求信号を受信したセクタユニットとを対応付けて管
理することを開始する。
【0044】また、上記の設定(登録)の後では、例え
ば親局1の制御部15が既に管理している子局2から親
局1へのデータ通信を要求する要求信号を受信した場合
に、当該要求信号を受信したセクタユニットとCCBテ
ーブルQ2により管理しているセクタユニットとが異な
っていたときには、CPU30が当該子局2の管理内容
を当該要求信号を受信したセクタユニットに変更するこ
とを行う。また、本例では後述するように、例えばCP
U30が一度見失ってしまった子局2を探し出したとき
にも、当該CPU30が後述する再設定手段により当該
子局2の管理内容を変更(再設定)することが行われ
る。
【0045】ここで、本例の親局1と子局2との間で行
われる無線通信の手順としては、例えば本例では後述す
る問い合わせ信号や応答信号の通信を行う手順を更に加
えたといった点を除いては、上記従来例において示した
通信手順と同様である。具体的には、例えば親局1のC
PU30では報知信号を無線送信することにより未だ認
識していない無線通信可能な子局2を検出することを行
い、一方、親局1により未だ認識されていない子局2や
既に認識されて管理されている子局2では、親局1に対
して要求信号を無線送信することにより、当該子局2か
ら親局1への上りデータ通信を要求すること等を行う。
【0046】また、例えば親局1が子局2から無線送信
された要求信号を受信した場合には、親局1のCPU3
0では当該子局2に対して許可信号を無線送信すること
により上りデータ通信の許可等を通知し、当該許可信号
に応じて当該子局2から無線送信されたデータ信号を受
信した場合には、当該データ信号の受信状況に応じてA
CKやNAKといった受信確認信号を当該子局2に対し
て無線送信する。
【0047】また、例えば親局1が既に管理している子
局2への下りデータ通信を行う場合には、親局1では許
可信号を当該子局2に対して無線送信することにより当
該データ通信を行う旨等を通知するとともに、当該子局
2に対するデータ信号を無線送信し、この場合に、例え
ば当該子局2により当該データ信号が受信されると、親
局1では当該子局2から無線送信されたACKやNAK
といった受信確認信号が受信される。
【0048】また、以上のような無線通信において、例
えばCPU30が子局2に対して許可信号やデータ信号
や受信確認信号を無線送信する際には、当該CPU30
により上記したCCBテーブルQ2の管理内容を参照す
ることが行われ、これにより、CPU30では当該子局
2の識別番号に対応して管理しているセクタユニットに
切り替えてデータ信号等を無線送信することを行う。本
例では、このようなセクタユニットの切替をしてCPU
30が子局2に対してデータ信号を無線送信することに
より、子局に対するデータ信号を当該子局の識別子に対
応して管理している指向性アンテナに切り替えて無線送
信するデータ送信手段が構成されている。
【0049】上記したように、本例では、親局1から子
局2に対して無線送信したデータ信号が当該子局2によ
り受信された場合にはその受信状況に応じて当該子局2
から親局1に対して受信確認信号が無線送信されるが、
例えば当該子局2が親局1により管理されているセクタ
ユニットの配下から他のセクタユニットの配下へ移動し
てしまっている場合には、当該子局2では親局1からの
データ信号を受信することができないため、上記した受
信確認信号を無線送信することも行われず、親局1では
当該子局2を見失ってしまう。
【0050】そこで、本例のCPU30では、子局2に
対してデータ信号を無線送信した場合に当該子局2から
の受信確認信号を受信しなかったことに応じて、当該デ
ータ信号を無線送信したセクタユニットとは異なるセク
タユニットを用いて当該子局2の識別番号を含む問い合
わせ信号を報知信号スロットBを介して無線送信するこ
とを行う。なお、問い合わせ信号を送信する場合以外に
おいて報知信号スロットBを介して送信される通常の報
知信号には子局2の識別番号が含まれていない。
【0051】また、本例のCPU30では、例えばデー
タ信号を無線送信した後、所定の時間(例えば所定のフ
レーム数)経過しても子局2からの受信確認信号が受信
されなかった場合に、当該受信確認信号を受信しなかっ
たものとみなして問い合わせ信号の送信を行う。なお、
子局2に対してデータ信号を送信するセクタユニットと
当該子局2から受信確認信号を受信するセクタユニット
とは必ずしも同じでなくともよく、例えば親局1に備え
られた一のセクタユニットから無線送信したデータ信号
を子局2が受信した後に、当該子局2が他のセクタユニ
ットの配下へ移動して当該他のセクタユニットへ受信確
認信号を無線送信するといった態様が用いられてもよ
い。
【0052】本例では、上記のようにしてCPU30が
問い合わせ信号を無線送信することにより、無線送信し
たデータ信号に対して子局からの受信確認信号を受信し
なかったことに応じて、当該データ信号を無線送信した
指向性アンテナとは異なる指向性アンテナを用いて当該
子局の識別子を含む問い合わせ信号を無線送信する問い
合わせ手段が構成されている。
【0053】また、後述するように本例の子局2では自
己(当該子局2)の識別番号を含んだ問い合わせ信号を
受信した場合に親局1に対して応答信号を無線送信する
ことが行われ、本例のCPU30では、このような応答
信号を子局2から受信したことに応じて、当該応答信号
を受信したセクタユニットに上記したCCBテーブルQ
2の管理内容を再設定することを行う。すなわち、当該
子局2は当該応答信号を受信したセクタユニットの配下
に存在するものとみなすことができ、上記した再設定処
理により、親局2の制御部15では、当該子局2の識別
番号と当該応答信号を受信したセクタユニットとが対応
付けられて管理されるようになる。
【0054】なお、本例では後述するように、子局2か
らの応答信号は要求信号スロットR1〜R12を介して
送信され、例えば当該スロットR1〜R12中に設けら
れたフラグを用いて通常の要求信号と応答信号とを区別
することが行われる。本例では、上記のようにしてCP
U30が子局2から応答信号を受信したことに応じてC
CBテーブルQ2の管理内容を再設定することにより、
無線送信した問い合わせ信号に応じて子局から無線送信
された応答信号を受信したことに応じて、当該応答信号
を受信した指向性アンテナに前記管理手段による当該子
局の管理内容を再設定する再設定手段が構成されてい
る。
【0055】また、本例のCPU30では、上記のよう
にして一度見失った子局2を探し出して当該子局2の管
理内容を再設定した場合に、当該子局2に対して無線送
信したが当該子局2の移動に起因して未だ受信されてい
ないデータ信号を再設定したセクタユニットを用いて再
送することを行うこともできる。これにより、親局1で
は、例えば子局2が親局1により管理されているセクタ
ユニットの配下の外へ移動してしまったために当該子局
2へ送り届けることができなかったデータ信号を再設定
後のセクタユニットを用いて再送することで当該子局2
へ送り届けることができる。
【0056】本例では、上記のようにしてCPU30が
CCBテーブルQ2の再設定後にデータ信号の再送処理
を行うことにより、前記再設定手段により再設定した指
向性アンテナを用いて子局に対するデータ信号を再送す
る再送手段が構成されている。なお、例えばリアルタイ
ムの音声をデータ信号により通信する場合のように必ず
しも子局2により受信されなかったデータ信号を再送す
る必要がないといった場合には、上記した再送処理は行
われなくともよく、上記した再送手段が親局1に備えら
れていなくてもよい。
【0057】以上の構成により、本例の親局1では、報
知信号を無線送信して未だ認識していない通信可能な子
局2を検出することや、検出した子局2の識別番号とセ
クタユニット等とを対応付けて管理することや、管理し
ている子局2との間で許可信号や受信確認信号等を用い
てデータ信号を無線通信することを行い、また、例えば
移動した子局2を見失ってしまった場合には、問い合わ
せ信号を用いて当該子局2を探し出し、当該子局2の管
理内容を再設定することや、当該子局2へのデータ信号
を再送することを行う。また、本例の親局1では、LA
Nインタフェース部34を介してバックボーンネットワ
ーク3との間でデータ等を送受信することも行う。
【0058】なお、図2には、本例の親局1が報知信号
スロットBや要求信号スロットR1〜R12を用いて信
号を送受信するタイミングで切り替えるセクタユニット
を記憶するRch受信セクタローテーションテーブルQ
1の一例を示してあり、このテーブルQ2は例えば上記
した親局1のROM32等に格納されている。本例の親
局1と子局2との間では例えば12の通信フレームを1
周期として無線通信が行われ、上記図2に示したRch
受信セクタローテーションテーブルQ1では、これら各
通信フレーム中の報知信号スロットBで切り替えられる
セクタユニットのセクタ番号(Bch送信セクタ:”
0”〜”11”)と各要求信号スロットR1〜R12で
切り替えられるセクタユニットのセクタ番号(Rch受
信セクタ:”0”〜”11”)とが対応付けられて記憶
されている。
【0059】本例の親局1では、上記したRch受信セ
クタローテーションテーブルQ1の記憶内容に従ってセ
クタユニットの切替を行い、具体的には、連続した12
の通信フレームを1周期として各通信フレーム毎に報知
信号を無線送信するセクタユニットを順次隣接するセク
タユニット(例えばセクタ番号が”0”、”1”、・・
・、”11”といった順)に切り替えていく。これによ
り、本例の親局1では、12の通信フレームを1周期と
して全てのセクタユニットから報知信号を無線送信する
ことができるため、未だ認識していない通信可能な子局
2を効率よく検出することができる。
【0060】また、本例では、上記した問い合わせ信号
も報知信号スロットBを用いて無線送信されるため、上
記と同様に、親局1では見失ってしまった子局2を問い
合わせ信号により効率よく探し出すことができる。な
お、好ましい態様として、例えば親局1が子局2に対し
てデータ信号を無線送信したが受信確認信号を受信しな
かった場合に、当該データ信号を無線送信したセクタユ
ニットから順次隣接するセクタユニットに切り替えて問
い合わせ信号を無線送信するようにすれば、当該子局2
が元々存在していた領域の付近から当該子局2を探すこ
とができて効率的である。
【0061】また、本例の子局2では例えば親局1から
無線送信された報知信号を受信したタイミングに基づい
て、以降の通信フレーム中の各要求信号スロットR1〜
R12における親局1のセクタユニット切替順序を把握
することができ、これにより、子局2では、親局1に対
して要求信号を無線送信するタイミングと親局1による
セクタユニットの切替タイミングとを合わせることがで
きる。
【0062】また、図3には、本例の子局2の構成例を
示してあり、この子局2には、例えば指向性を有したア
ンテナを備えたアンテナ部41と、ベースバンド信号の
処理等を行うベースバンド処理部(BB部)42と、ベ
ースバンド信号の変復調等を行うIF部43と、ベース
バンド信号と通信キャリアとを混合することや分離する
こと等を行うRF部44と、これら各処理部41〜44
を制御等する制御部45とが備えられている。ここで、
本例の子局2では、BB部42に備えられた各処理部5
2〜54や、IF部43に備えられた各処理部55、5
6や、RF部44に備えられた各処理部57〜59の構
成や動作については、上記した親局1に備えられた各処
理部22〜29の構成等と同様であり、これらの説明は
省略する。
【0063】本例の子局2のアンテナ部41には、例え
ば指向性を有する6個のセクタユニットを放射状に配し
たセクタユニットから構成された6セクタアンテナ部N
と、これら6個のセクタユニットの中から通信に用いる
セクタユニットを切り替えるスイッチ部51とが備えら
れており、スイッチ部51によるセクタユニットの切替
は例えば後述する制御部45により制御される。
【0064】また、本例では説明の便宜上から、例えば
子局2が起動された際に6個のセクタユニットの中から
最も受信感度のよいセクタユニットが選択されて切り替
えられるものとするとともに、以降において例えば親局
1との間でデータ通信が行われている最中等にはセクタ
ユニットの切替が行われないものとする。なお、子局2
には必ずしも指向性を有したアンテナが備えられなくと
もよく、例えば要求される通信品質等が確保されれば、
他の種類のアンテナが備えられてもよい。
【0065】本例の子局2の制御部45には、各種の演
算処理等を行うCPU60と、CPU60の作業領域等
に用いられるRAM61と、制御プログラム等を格納し
たROM(例えば、フラッシュROM)62と、BB部
42との間でデータ等の送受を行うFIFO部63と、
データ処理装置P1〜P3との間でPCカードインタフ
ェースF1〜F3を介してデータ等の送受を行うPCカ
ードインタフェース部64とが備えられている。ここ
で、FIFO部63は上記したBB部42の通信制御部
52と接続されており、PCカードインタフェース部6
4は上記したPCカードインタフェースF1〜F3を介
してデータ処理装置P1〜P3と接続されている。
【0066】また、上記したCPU60は、例えばRO
M62に格納された制御プログラムをRAM61に展開
して実行することにより、上記した各処理部41〜44
を統括制御し、また、各種の処理を実行することを行
う。例えば親局1と子局2との無線通信においては、上
記したCPU60では、アンテナ部41により無線受信
した報知信号や許可信号やデータ信号や受信確認信号を
RF部44やIF部43やBB部42を制御して受信処
理することや、BB部42やIF部43やRF部44を
制御して生成した要求信号やデータ信号や受信確認信号
をアンテナ部41から無線送信することを行う。
【0067】なお、具体的には、上記したCPU60で
は、例えば親局1から報知信号を受信した後に親局1に
対して要求信号を無線送信することにより親局1へのデ
ータ通信を要求等し、また、親局1から受信した許可信
号等に基づいて親局1との間でデータ信号を無線通信
し、また、例えば親局1からのデータ信号を受信した場
合にはその受信状況に応じてACKやNAKといった受
信確認信号を親局に対して無線送信する。本例では、上
記のようにしてCPU60が親局1に対して受信確認信
号を無線送信することにより、親局から無線送信された
データ信号を受信したことに応じて親局に対して受信確
認信号を無線送信する受信確認手段が構成されている。
【0068】また、本例のCPU60では、自己(当該
子局2)の識別番号を含んだ問い合わせ信号を親局1か
ら受信したことに応じて、親局1に対して応答信号を要
求信号スロットR1〜R12を介して無線送信すること
が行われる。ここで、上記したように、要求信号スロッ
トR1〜R12を用いて子局2から無線送信される応答
信号と通常の要求信号とは、例えば当該スロットR1〜
R12中に設けられたフラグの情報を異ならせておくこ
とで区別されている。また、本例の要求信号や応答信号
には、当該信号を送信した子局2の識別番号が含められ
ている。
【0069】本例では、上記のようにしてCPU60が
親局1に対して応答信号を無線送信することにより、自
己(当該子局)の識別子を含んだ問い合わせ信号を親局
から受信したことに応じて、親局に対して応答信号を無
線送信する応答手段が構成されている。
【0070】以上の構成により、本例の子局1では、親
局1から受信した報知信号に対して要求信号を無線送信
することにより親局1へのデータ通信を要求すること
や、親局1から受信した許可信号に基づいて親局1との
間でデータ信号や受信確認信号を無線通信することを行
い、また、例えば親局1から無線送信された自己(当該
子局2)宛の問い合わせ信号を受信した場合には親局1
に対して応答信号を無線送信することを行い、また、例
えば親局1から再送されたデータ信号を受信した場合に
はその受信状況に応じて受信確認信号を親局1に対して
無線送信することを行う。また、本例の子局2では、P
Cカードインタフェース部64を介して外部のデータ処
理装置P1〜P3との間でデータ等を送受信することも
行う。
【0071】なお、本例の親局1や子局2では、例えば
CPU30、60等のプロセッサやメモリ等を備えたハ
ードウエア資源において、プロセッサが制御プログラム
を実行することにより、上記した親局1における問い合
わせ信号送信処理及び管理内容の再設定処理及びデータ
信号の再送処理等といった無線通信処理や、上記した子
局2における応答信号送信処理等といった無線通信処理
を制御する構成としたが、本発明では、例えば親局や子
局により行われる各種の処理を実行するための各機能手
段が独立したハードウエア回路として構成されてもよ
い。
【0072】次に、上記した本例の親局1により行われ
る問い合わせ信号送信処理やCCBテーブルQ2の管理
処理等の処理手順の一例を図4や図5を用いて示す。す
なわち、図4に示されるように、本例の親局1では、子
局2への下りデータ通信において当該子局2へデータ信
号を無線送信すると、当該子局2からの受信確認信号
(Ach)が受信されるのを待機し(ステップS1)、
当該子局2から無線送信された受信確認信号を受信した
場合には(ステップS2)、既に無線送信した前記デー
タ信号中のデータを廃棄する等といった正常受信処理を
行って(ステップS3)、当該データ信号についての受
信確認信号待機処理を終了する(ステップS4)。
【0073】一方、親局1では、上記した下りデータ通
信において子局2からの受信確認信号を受信しなかった
場合には(ステップS2)、CCBテーブルQ2により
当該子局2について管理しているセクタユニット(すな
わち、上記したデータ信号を無線送信したセクタユニッ
ト)の配下には当該子局2が存在しないものと判断し
て、報知信号スロットBを用いて問い合わせ信号を無線
送信するための設定を行い(ステップS5)、当該子局
2に対して管理しているセクタユニットとは異なるセク
タユニットを用いて当該問い合わせ信号を無線送信する
(ステップS4)。ここで、上記したように、報知信号
スロットBに設定される問い合わせ信号の内容は、例え
ば問い合わせ対象となる子局2の識別番号の情報であ
る。
【0074】なお、本例の親局1のように子局2に対し
てデータ信号を無線送信するセクタユニットと当該子局
2からの受信確認信号を受信するセクタユニットとが同
じである構成では、例えば親局1が子局2からの受信確
認信号を受信したもののエラー等により当該受信確認信
号を正常に読み取ることができなかったような場合に
は、一例として当該子局2が親局1により管理されてい
るセクタユニットの配下から少し外れた場所へ移動して
しまった可能性がある一方、他の例として当該子局2と
親局1との間の通信環境が悪いだけで当該子局2は当該
セクタユニットの配下に存在するといった可能性もあ
る。このため、このような場合に親局1が問い合わせ信
号を用いて当該子局2を探すか否かは、システムの使用
状況等に応じて適切に設定されるのが望ましい。
【0075】また、上記したように、本例の親局1では
複数のセクタユニットを定期的に順次切り替えて問い合
わせ信号を無線送信することが行われるため、問い合わ
せ対象となる子局2では、例えば当該セクタユニットの
切替が1周期分行われる中のいずれかの切替で親局1か
らの問い合わせ信号を受信することができ、このように
問い合わせ信号を受信した場合には親局1に対して要求
信号スロットR1〜R12を介して応答信号を無線送信
する。
【0076】一方、図5に示されるように、本例の親局
1では、例えば要求信号スロットR1〜R12を介して
子局2からの信号を受信処理するに際して(ステップS
11)、子局2からの信号を正常に受信した場合には
(ステップS12)、当該スロットR1〜R12中のフ
ラグに基づいて受信した信号が応答信号であるか或いは
通常の要求信号であるかを判定する(ステップS1
3)。この判定により、例えば親局1が受信した信号が
現在無線送信している問い合わせ信号に対する応答信号
であった場合には、親局1では、報知信号スロットBに
設定している当該問い合わせ信号の送信処理設定を削除
することにより(ステップS22)、当該問い合わせ信
号の送信処理を終了させて報知信号スロットBを介して
通常の報知信号を無線送信するようにする。
【0077】なお、親局1では、例えば要求信号スロッ
トR1〜R12を介して信号を正常に受信することがで
きなかった場合には、当該要求信号スロットR1〜R1
2についての処理を終了して(ステップS21)、次の
スロットに係る通信処理等を引き続き行う。
【0078】また、親局1では、上記のようにして子局
2から無線送信された応答信号や要求信号を受信した場
合には、例えばCCBテーブルQ2の管理内容を子局2
からの応答信号を受信したセクタユニットに対応したセ
クタ番号に再設定することや、また、例えば必要に応じ
てCCBテーブルQ2の管理内容を子局2からの要求信
号を受信したセクタユニットに対応したセクタ番号に変
更することを行う(ステップS14)。これにより、本
例の親局1では、子局2から要求信号や応答信号を受信
する度毎に当該子局2の管理内容を正しいセクタユニッ
トに再設定することができる。
【0079】また、本例の親局1では、以下の手順によ
り、子局2との間でデータ信号の通信処理や再送処理を
行う。すなわち、親局1では、まず、子局2に対して上
りデータ通信の許可を通知するのか或いは下りデータ通
信を行う旨を通知するのかといったことを判定等する処
理(許可信号の割り当てスケジューリング処理)を行い
(ステップS15)、例えば下りデータ通信を行う場合
には(ステップS16)、CCBテーブルQ2の管理内
容に従って子局2との通信に用いるセクタユニット(ア
ンテナセクタ)を設定して(ステップS17)、当該子
局2に対して許可信号の作成及び送信処理を行うととも
に(ステップS18)、当該子局2に対してデータ信号
の作成及び送信処理を行い(ステップS19)、当該子
局2からの受信確認信号の受信準備等をすることにより
(ステップS20)、当該子局2とのデータ通信を実行
する(ステップS21)。
【0080】また、親局1では、例えば子局2との間で
上りデータ通信を行う場合には(ステップS16)、C
CBテーブルQ2の管理内容に従って当該子局2との通
信に用いるセクタユニット(アンテナセクタ)を設定し
て(ステップS23)、当該子局2に対して許可信号の
作成及び送信処理を行い(ステップS24)、当該子局
2からのデータ信号の受信準備をすることや(ステップ
S25)、当該子局2への受信確認信号の送信準備等を
することにより(ステップS26)、当該子局2とのデ
ータ通信を実行する(ステップS21)。
【0081】なお、図6には、上記した本例の親局1と
子局2との間で行われるデータ通信の状況の一例を示し
てある。すなわち、同図に示されるように、例えば親局
1が既に管理している子局2に対して許可信号やデータ
信号を無線送信して下りデータ通信を行う場合に、当該
子局2が親局1により管理されているセクタユニットの
配下から他のセクタユニットの配下へ移動してしまって
いると、当該子局2では親局1からのデータ信号等を受
信することができないため、当該子局2では親局1に対
して受信確認信号を無線送信することを行わない。
【0082】このような場合に、本例の親局1では、子
局2からの受信確認信号を受信しなかったことに応じ
て、セクタユニットを順次切り替えながら問い合わせ信
号を無線送信することにより当該子局2を探すことを行
い、これに対して、例えば当該子局2が親局1からの問
い合わせ信号を受信した場合には、親局1に対して応答
信号を返送する。これにより、親局1では、当該子局2
からの応答信号を受信したセクタユニットに管理内容を
再設定するとともに、再設定した当該セクタユニットに
切り替えて許可信号やデータ信号を再送することによ
り、当該子局2との間で下りデータ通信を正常に行うこ
とができるようになり、また、親局1では、データ信号
を正常に受信した子局2から無線送信された例えばAC
Kといった受信確認信号を正常に受信することができ
る。
【0083】以上のように、本例の無線LANシステム
では、例えば移動可能な子局2が親局1により管理され
ているセクタユニットの配下から他のセクタユニットの
配下へ移動してしまったことによって親局1が当該子局
2を見失ってしまった場合であっても、親局1では子局
2からの受信確認信号を受信しなかったことに応じて当
該子局2について管理しているセクタユニットとは異な
るセクタユニットを用いて問い合わせ信号を無線送信す
る一方、子局2では自己(当該子局2)宛の問い合わせ
信号を受信したことに応じて親局1に対して応答信号を
無線送信するようにしたため、親局1では当該子局2か
らの応答信号を受信したセクタユニットに当該子局2の
管理内容を再設定することにより、以降では、再設定し
たセクタユニットを用いることで当該子局2とのデータ
通信を正常に行うことができる。
【0084】また、上記のように、例えば子局2が親局
1の通信可能領域内を自由に移動した場合であっても、
親局1では問い合わせ信号を無線送信することにより当
該子局2を探し出して管理内容を再設定することができ
るため、親局1と子局2との通信品質を確保しつつ、子
局2の移動性(モビリティ)を向上させることができ
る。
【0085】また、本例の親局1のように、例えば再設
定したセクタユニットを用いて子局2に対するデータ信
号を再送するようにすることにより、再設定前に当該子
局2に対して送り届けることができなかったデータ信号
を再設定後の再送により当該子局2へ確実に送り届ける
ことができる。また、本例の親局1のように、例えば上
記した問い合わせ信号を無線送信する際のセクタユニッ
トの切替の仕方として、順次隣接するセクタユニットに
切り替えていくような切替の仕方を採用することによ
り、見失ってしまった子局2を当該問い合わせ信号によ
り効率よく探すことを実現することができる。
【0086】ここで、本発明に係るシステムに備えられ
る親局や子局の構成としては、必ずしも上記実施例の図
1や図3に示したものに限られず、例えば上記実施例の
場合と同様に本発明に係る問い合わせ信号及び応答信号
の無線通信や親局での管理内容の再設定処理等を行うこ
とができるような構成であれば、種々な態様で親局や子
局が構成されてもよい。一例として、上記実施例では子
局と外部のデータ処理装置とを接続する構成としたが、
例えばデータ処理装置のデータ処理機能が子局と一体と
して構成されるような態様が用いられてもよい。
【0087】また、上記実施例では、好ましい態様とし
て、1個の報知信号スロットと複数個の要求信号スロッ
トと同数個の許可信号スロット及びデータ信号スロット
及び受信確認信号スロットを含む通信フレームを用いて
親局と子局との間での無線通信を行ったが、本発明で
は、例えば上記実施例の場合と同様に本発明に係る問い
合わせ信号や応答信号等を親局と子局との間で無線通信
することができるような構成であれば、当該無線通信の
態様については特に限定はない。
【0088】また、上記実施例では、好ましい態様とし
て、親局にセクタアンテナを備えた無線LANシステム
に本発明を適用した場合を示したが、本発明の適用分野
としては必ずしも無線LANシステムに限られず、例え
ば複数の指向性アンテナを備えた親局が移動可能な子局
を管理して当該子局との間で無線通信を行うような種々
な無線データ通信システムに本発明が適用されてもよ
い。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
データ通信システムによると、複数の指向性アンテナを
備えた親局が移動可能な子局の識別子と当該子局との通
信に用いる指向性アンテナとを対応付けて管理するに際
して、例えば親局から無線送信したデータ信号が子局の
移動により当該子局へ届けられなかったときであって
も、親局が当該子局からの受信確認信号を受信しなかっ
たことに応じて当該データ信号を無線送信した指向性ア
ンテナとは異なる指向性アンテナを用いて問い合わせ信
号を無線送信する一方、当該子局が当該問い合わせ信号
に対して応答信号を無線送信するようにしたため、親局
では当該子局からの応答信号を受信した指向性アンテナ
に当該子局の管理内容を再設定することにより、当該子
局との以降のデータ通信を正常に行うことができる。
【0090】また、上記した親局では、例えば再設定し
た指向性アンテナを用いて子局に対するデータ信号を再
送することにより、当該データ信号を当該子局へ確実に
送り届けることができる。また、本発明は、親局にセク
タアンテナを備えた無線LANシステムに適用して好適
なものであり、この場合に、例えば親局が無線送信した
データ信号に対して子局からの受信確認信号を受信しな
かったときに、当該データ信号を無線送信したセクタユ
ニットから順次隣接するセクタユニットに切り替えて問
い合わせ信号を無線送信するようにすることにより、親
局では見失ってしまった当該子局を効率よく探し出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線LANシステムに
備えられた親局の構成例を示す図である。
【図2】Rch受信セクタローテーションテーブルの一
例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係る無線LANシステムに
備えられた子局の構成例を示す図である。
【図4】親局により行われる処理の手順の一例を示す図
である。
【図5】親局により行われる処理の手順の一例を示す図
である。
【図6】親局と子局との間で行われる無線通信の状況の
一例を示す図である。
【図7】無線LANシステムの一例を示す図である。
【図8】親局と子局との間での通信に用いられる通信フ
レームの一例を示す図である。
【図9】CCBテーブルの一例を説明するための図であ
る。
【図10】従来の親局と子局との間で行われる無線通信
の状況の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・親局、 2a〜2c・・子局、 3・・バックボ
ーンネットワーク、P1〜P3・・データ処理装置、
F1〜F3・・PCカードインタフェース、B・・報知
信号スロット、 A1〜A4・・受信確認信号スロッ
ト、R1〜R12・・要求信号スロット、 G1〜G4
・・許可信号スロット、DS1〜DS3、DL4・・デ
ータ信号スロット、Q1・・Rch受信セクタローテー
ションテーブル、Q2・・CCBテーブル、 11、4
1・・アンテナ部、12、42・・BB部、 13、4
3・・IF部、 14、44・・RF部、15、45・
・制御部、 T・・12セクタアンテナ部、30、60
・・CPU、 31、61・・RAM、 32、62・
・ROM、34・・LANインタフェース部、 64・
・PCカードインタフェース部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 俊二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 鈴木 芳文 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K033 AA09 CB01 CB04 DA01 DA19 DB01 DB16 EC01 EC02 5K067 AA25 AA33 BB00 BB21 DD17 DD23 DD24 EE02 EE10 GG11 HH21 HH22 HH23 KK02 KK03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局には指向性を有した複数のアンテナ
    と、無線通信可能な子局の識別子と当該子局との通信に
    用いる指向性アンテナとを対応付けて管理する管理手段
    と、子局に対するデータ信号を当該子局の識別子に対応
    して管理している指向性アンテナに切り替えて無線送信
    するデータ送信手段とを備える一方、移動可能な子局に
    は親局から無線送信されたデータ信号を受信したことに
    応じて親局に対して受信確認信号を無線送信する受信確
    認手段を備えた無線データ通信システムにおいて、 親局には更に、無線送信したデータ信号に対して子局か
    らの受信確認信号を受信しなかったことに応じて、当該
    データ信号を無線送信した指向性アンテナとは異なる指
    向性アンテナを用いて当該子局の識別子を含む問い合わ
    せ信号を無線送信する問い合わせ手段と、 無線送信した問い合わせ信号に応じて子局から無線送信
    された応答信号を受信したことに応じて、当該応答信号
    を受信した指向性アンテナに前記管理手段による当該子
    局の管理内容を再設定する再設定手段と、を備える一
    方、 子局には更に、当該子局の識別子を含んだ問い合わせ信
    号を親局から受信したことに応じて、親局に対して応答
    信号を無線送信する応答手段を備えたことを特徴とする
    無線データ通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線データ通信システ
    ムにおいて、 当該無線データ通信システムは無線LANシステムであ
    り、前記親局の複数のアンテナは指向性を有する複数の
    セクタユニットを放射状に配したセクタアンテナから構
    成されていることを特徴とする無線データ通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の無線データ通信システ
    ムにおいて、 前記親局の問い合わせ手段は、前記データ信号を無線送
    信したセクタユニットから順次隣接するセクタユニット
    に切り替えて前記問い合わせ信号を無線送信することを
    特徴とする無線データ通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の無線データ通信システムにおいて、 前記親局には更に、前記再設定手段により再設定した指
    向性アンテナを用いて子局に対するデータ信号を再送す
    る再送手段を備えたことを特徴とする無線データ通信シ
    ステム。
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