JP2001285145A - 自動等化回路 - Google Patents

自動等化回路

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JP2001285145A JP2000094670A JP2000094670A JP2001285145A JP 2001285145 A JP2001285145 A JP 2001285145A JP 2000094670 A JP2000094670 A JP 2000094670A JP 2000094670 A JP2000094670 A JP 2000094670A JP 2001285145 A JP2001285145 A JP 2001285145A
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ伝送誤りを抑えながら充分に伝送効率
の向上が図れるようにした多値デジタル信号復調回路を
提供すること。 【解決手段】 データを再生するための自動等化器9と
は別に、等化用の自動等化器23を設け、受信したトレ
ーニング信号を一旦メモリ21、22に格納した上で、
所定の時点で、メモリ21、22に格納されているデー
タを読出して等化用の自動等化器23のタップ係数の更
新処理を行ない、その結果をデータ再生用の自動等化器
9に与えて等化特性が設定されるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値デジタル変調
信号の復調回路における等化回路に係り、特に、トレー
ニング信号により等化特性を自動的に設定する方式の自
動等化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】多値デジタル変調方式による信号伝送シ
ステムも含めて、どのような伝送系でも、波形歪みやエ
コーなどは少ないに越したことはなく、このため、従来
から、多値デジタル変調方式の復調回路に自動等化器を
適用した例が知られているが、このような多値デジタル
変調方式の従来技術による復調回路における自動等化回
路の一例について、図5のブロック図により説明する。
【0003】この図5に示した自動等化回路では、まず
受信された搬送波周波数fの変調波信号は、アナログB
PF(帯域ろ波器)1に入力され、ここで帯域制限された
上でAGC(自動利得制御部)2により、受信されたとき
のレベルにかかわらず、一定のレベルにされてからA/
Dコンバータ(アナログ−デジタル変換器)3に入力さ
れ、デジタル化されて受信電力計算部4と乗算器5A、
5Bに供給される。
【0004】そして、受信電力計算部4では、A/Dコ
ンバータ3から出力されるデジタル信号に基づいて、受
信された信号のレベルが計算され、それがAGC2の制
御入力にフィードバックされ、この結果、A/Dコンバ
ータ3には、結果的に一定レベルにされたデジタル信号
が入力されるようになる。
【0005】乗算器5A、5Bに入力されたデジタル信
号は、ここで正弦波発生器7から供給されている周波数
fの搬送波信号と夫々乗算され、同相成分(I成分)と直
交成分(Q成分)が取り出される。このとき、乗算器5A
には、正弦波発生器7から直接搬送波信号が供給される
が、乗算器5Bには位相シフト器6を介してπ/2位相
シフトされた搬送波信号が供給され、直交復調される。
【0006】ここで乗算器5Aに入力される正弦波信号
は、cos(ωt)として表わし、乗算器5Bに入力され
る正弦波信号は、sin(ωt)として表わす。なお、ω
=2πfである。乗算器5A、5Bから出力された同相
成分(I成分)と直交成分(Q成分)は、夫々ロールオフフ
ィルタ8A、8Bにより波形整形され、出力信号Ir、
Qrとして取り出されて自動等化器9に供給される。
【0007】そして、この自動等化器9により等化され
たデータ信号Ia、Qa が識別器10に入力され、ここ
で送信側で送った送信点を識別し、この識別結果がデー
タ信号Id、Qd として出力され、これらがP/S変換
器(並列/直列変換器)11により直列信号に変換され、
復調された受信データが得られることになる。
【0008】ここで、自動等化器9は、伝送路での伝送
信号に与えられてしまう波形歪みやエコーなどの影響を
除去するために受信した信号を等化する働きをするもの
であるが、このためには、自動等化器9に予め所定の等
化特性を設定しておく必要がある。
【0009】ここで、この自動等化器9としては同相成
分と直交成分とからなる複素数で演算を行なう構成によ
るものが一般的であり、その一例を図6により説明す
る。この図6に示した自動等化器9は、2個の加算器1
8A、18Bと、4個のトランスバーサルフィルタ19
A〜19Dで構成されたもので、入力と出力の関係は、
次のようになっている。
【0010】いま、各トランスバーサルフィルタ19A
〜19Dのタップ係数をそれぞれ図のようにCi 、Cq
とする。さらに、Ir、Qr の値をそれぞれIr、Qr と
表わすこととすると、信号複素数で表わした入力信号の
値(Ir+j・Qr)と伝達特性Ci、Cq の関係は、次の式
で表わせる。
【0011】(Ir+j・Qr)・(Ci+j・Cq)=(Ir・Ci
−Qr・Cq)+j・(Ir・Cq+Qr・Ci) よって、出力信号Ia 、Qa の値は、入力信号Ir、Qr
と伝達特性Ci、Cqにより次式で表わせ、従って、伝
達特性Ci、Cq を変えることにより、入力信号Ir 、
Qr に対する出力信号Ia、Qa の特性、つまり等化特
性を変えることができる。
【0012】Ia=Ir・Ci−Qr・Cq Qa=Ir・Cq+Qr・Ci ここで、自動等化器9の各トランスバーサルフィルタ1
9A〜19Dは、何れも、図7に示すように、(N−1)
個の遅延素子191と、N個の乗算器192、それに総
和器193からなる一般的なもので、その伝達特性C
i、Cq は、各乗算器192に設定される係数C1〜C
Nにより設定されるが、これらの係数はタップ係数と呼
ばれており、自動等化器9は、これらのタップ係数の更
新により等化特性が設定されるようになっている。
【0013】そこで、この等化特性の設定は、次のよう
にして行われる。すなわち、所定のフォーマットのトレ
ーニング信号と呼ばれる信号を基準の信号として設定し
ておき、本来のデータ信号の伝送開始に先立って、ま
ず、このトレーニング信号が送信側から受信側に送信さ
れるようにし、これにより上記した等化特性の設定を行
い、設定完了後、本来のデータ信号の伝送処理に移行す
るのである。
【0014】このとき、受信側では、受信されたトレー
ニング信号を、トレーニング信号発生器14から発生さ
れているトレーニング信号と比較し、その差を誤差とし
てこの誤差に応じて自動等化器9の等化特性を変えて行
き、その誤差が最も小さくなったとされたところで、そ
の等化特性を自動等化器9に設定するようになってい
る。
【0015】このため、図5に示すようにトレーニング
信号同期検出器12とスイッチ回路15A、15B、そ
れに加算器16A、16Bを設け、トレーニング信号が
受信され、それがトレーニング信号同期検出器12で検
出されたらスイッチ回路15A、15Bを接点b側に切
換えると共に、タップ係数更新器13に検出信号を供給
し、上に述べたような等化特性を変えていくことを開始
するようにしてある。
【0016】この結果、送信側から送信されたトレーニ
ング信号が受信側で検出されている間は、自動等化器9
の出力信号Ia 、Qa が加算器16A、16Bに供給さ
れるが、このとき加算器16A、16Bの減算入力に
は、送信側で発生されているトレーニング信号のフォー
マットと同じフォーマットのトレーニング信号It 、Q
t がトレーニング信号発生器14から供給されている。
【0017】そこで、これらの加算器16A、16Bの
出力には、自動等化器9の出力Ia、Qa と、基準トレ
ーニング信号It、Qt の夫々の差である等化誤差信号
Ei、Eq が取り出される。これにより、タップ係数更
新器13は、これら加算器16A、16Bの出力信号を
等化誤差信号Ei 、Eq として入力し、所定の最小誤差
法による等化処理アルゴリズムに従って自動等化器9の
タップ係数を更新する。
【0018】このタップ係数は、上述の図7に示されて
いるN個の乗算器192に与えられている係数C1〜C
Nのことで、これらの各タップ係数C1〜CNを以下に
示す式に従って、等化誤差値Eが最小になるように更新
して行くことにより、必要な等化が与えられた出力信号
Ia 、Qa が得られることになる。
【0019】CN(T+1)=CN(T)−g・X*・E X*:入力信号の複素共役数=Ir−j・Qr E :Ei+j・Eq=(Ia−Id)+j・(Qa−Qd) g:定数(スカラー量) CN(T):時刻Tにおけるタップ係数C1〜CN CN(T+1):時刻T+1におけるタップ係数C1〜CN ここで、jは複素数の虚数部を表わす。
【0020】なお、この等化特性設定のアルゴリズムの
詳細については、例えば次の文献に開示されている。 電子通信学会編、宮川 洋 外著 『デジタル信号処理』 昭和50年11月、pp231〜243 タップ係数更新器13によるタップ係数値の更新処理は
1/変調速度の周期で実施され、この所定の周期毎に繰
り返され、この結果、等化誤差Ei、Eq は逐次減少し
て零に近づいていく。
【0021】従って、等化誤差Ei、Eq が充分に小さ
な値になったら、伝送路の状態によって発生することが
ある波形歪み等の影響をなくすようにするため、受信側
で受信された信号が自動等化器9により等化され、誤り
のないデータの再生が可能になっている状態が得られた
ことになり、最適な等化特性の設定が得られることにな
る。
【0022】ところで、このようにして受信側での等化
特性の設定が得られたら、ここでスイッチ回路15A、
15Bを接点a側に戻し、本来のデータの伝送動作に移
行するのであるが、このとき、送信側では、受信側で等
化特性の設定が終わった時点を知る術がない。
【0023】そこで、従来は、受信側でのトレーニング
信号による等化特性の設定にかかる時間を見込んで、予
めトレーニング信号の送出時間を決めておき、この時間
が経過したら、その時点でトレーニング信号の送信を止
め、本来のデータの伝送動作に移行するようにしてい
た。
【0024】そして、このようにしてトレーニング信号
が途切れると、これが受信側のトレーニング信号同期検
出器12により検出され、この時点でスイッチ回路15
A、15Bを接点a側に切換える。従って、この後は、
データ信号Ia 、Qa が識別器10に入力されるように
なり、この結果、P/S変換器11から直列データ信号
が出力されるという通常のデータ伝送動作に移行するこ
とになる。
【0025】ところで、このようにして、自動等化器9
の等化特性の設定を終え、データ伝送処理に移行した後
で、データ信号が受信されている状態のとき、例えば位
相ヒットや振幅ヒット、瞬断などが発生し、伝送路の状
態が急変したとすると、自動等化器9では等化状態でな
くなり、いわゆる発散状態になってしまうことがある。
【0026】この場合、トレーニング信号を用いないで
データ信号によって自動等化器9を等化状態にすること
は難しく、たとえ何らかの方法により等化状態にするこ
とができたとしても、それまでには非常に長い時間がか
かってしまう。
【0027】ここで、データの伝送に代えて、送信側か
らトレーニング信号を送信してやれば、短時間で再び受
信側の自動等化器9を等化状態にすることができるが、
このためには、受信側で自動等化器9の発散状態が生じ
たことを送信側で検出する必要がある。
【0028】このとき、データの伝送が双方向に行なわ
れている場合には、この自動等化器9が発散状態となっ
たことも、その双方向データ伝送に関わる何らかの方法
により受信側から送信側に伝送できるかも知れないが、
データ伝送が片方向の場合には、これも不可能である。
【0029】そこで、従来技術では、図8に示すよう
に、受信側での自動等化器の等化状態とは無関係に、ト
レーニング信号DTを常時、所定の周期で、本来のデー
タ信号DAと交互に送信し、受信側では、トレーニング
信号DTが受信されたら、たとえ自動等化器が発散して
いなくても、このトレーニング信号DTによる自動等化
器の等化設定処理が実行されるようにしていた。
【0030】自動等化器に発散が発生したときは、受信
側では正しいデータの再生ができなくなるので、ビット
誤りとなってしまう。しかし、データ信号伝送中、自動
等化器に発散が生じたとしても、所定期間後にはトレー
ニング信号が必ず送信されるので、周期毎に送られてく
る次のトレーニング信号が受信された時点で等化処理が
実行され、再び等化状態に復旧することができる。
【0031】従って、この従来技術によれば、たとえ自
動等化器が発散状態になったとしても、データ信号の伝
送にビット誤りが生じるのは、次にトレーニング信号が
受信され、再び等化状態になるまでの期間に限定され、
トレーニング信号が受信されて、等化状態になった後
は、また誤りのない正しいデータ信号を再生することが
できる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、トレ
ーニング信号の伝送に伴う伝送効率の低下に配慮がされ
ておらず、データ伝送誤りと伝送効率が、トレーニング
信号の伝送頻度によっては、一方を抑えると他方が増す
という、いわゆるトレードオフ関係になってしまうとい
う問題があった。
【0033】図8で説明したように、従来技術では、デ
ータ信号DAの送信に際して、それの送信を期間Y毎に
区切り、その間にトレーニング信号DTが挿入される
が、ここで、トレーニング信号DTが送信されている期
間Xは、本来伝送すべきデータ信号DAは送信できない
ので、トレーニング信号DTが送信された分、データ伝
送効率は低下してしまう。
【0034】いま、図8に示すように、期間Yでの1回
当りのデータ信号DAの送信時間をtd 、期間Xでの1
回当りのトレーニング信号の送信時間tt とすると、ト
レーニング信号DTの送信周期は(td+tt)となり、伝
送効率はtd /(td+tt)となるので、このデータ信号
の伝送効率を上げるには、1回当りのトレーニング信号
の送信時間tt をなるべく短くし、トレーニング信号の
送信周期(td+tt)はなるべく長くなるようにする必要
がある。
【0035】ここで、1回当りのトレーニング信号の送
信時間を短くするには、等化アルゴリズムの選択と自動
等化器のタップ数に依存するが、データ信号伝送のビッ
トレートが高く、伝送速度が速い場合には、等化アルゴ
リズムと併せて、それの実現に使用するハードウェアの
動作速度が無視できなくなる。
【0036】つまり、或る等化アルゴリズムによれば、
理論的には短いトレーニング信号での等化が可能であっ
たとしても、それを実現するためのハードウェアの動作
速度がトレーニング信号の長さに比較して遅い場合に
は、1回当りのトレーニング信号を短くすることは不可
能で、ハードウェアの動作速度に合わせた長さのトレー
ニング信号としなければならない。
【0037】例えば、変調速度が13.5Mbaud のシス
テムで、複素数形自動等化器のタップ数が30タップ
で、等化アルゴリズムとして最小誤差を用いた場合、等
化状態になるまでに、およそ1msec〜10msec の処
理時間が必要である。
【0038】しかしながら、トレーニングにこれだけの
時間が必要であるとすると、実際にデータを伝送する期
間をトレーニング時間の少なくとも10倍にするように
し、データ伝送効率が極端に低下しないようにする。で
きれば50倍〜100倍以上にすることが理想的であ
る。
【0039】ここで、例えばデータ伝送時間td をトレ
ーニング伝送時間tt の50倍にしたとすれば、伝送効
率は98%(49÷50=0.98)になり、トレーニン
グ信号DTの伝送による効率低下はかなり少なくて済
む。
【0040】ところが、このデータ伝送時間td は、あ
まり長く取ると、データ受信中に自動等化器の発散が発
生した場合、次のトレーニング信号を受信するまでの時
間が長くなってしまい、受信側でのビットエラーが長い
間続き、データ伝送誤りが多くなってしまう。
【0041】例えば、上記のように、トレーニング伝送
時間tt が、最小でも1msec 必要であるとすると、こ
の場合は、データ伝送時間td は、最小でも50msec
とかなり長くなってしまい、もしもエラーがデータ伝送
期間td のほとんどを占めてしまうと、長いビットエラ
ー期間になってしまう。
【0042】従って、従来技術では、データ伝送誤りと
伝送効率がトレードオフ関係になってしまい、データ伝
送誤りを抑え、且つ、伝送効率を上げる点に問題を生じ
てしまうのである。本発明の目的は、データ伝送誤りを
抑えながら充分に伝送効率の向上が図れるようにした多
値デジタル信号復調回路を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、データ信号と自動等化器用のトレーニン
グ信号を交互に受信し、受信されたトレーニング信号に
基づいて、データ信号の復調に必要な等化特性を自動的
に更新設定する方式の自動等化回路において、データ再
生用の自動等化器と等化トレーニング用の自動等化器と
を設け、前記トレーニング信号が受信されたとき、それ
を逐次一旦メモリに格納した上で所定の時点で逐次読出
し、前記等化トレーニング用の自動等化器を用いて等化
特性を更新する処理を実行し、この更新結果を前記デー
タ再生用の自動等化器に逐次設定することにより前記デ
ータ信号の復調に必要な等化特性が更新されて行くよう
にしたものである。
【0044】このとき、更に、前記データ再生用の自動
等化器の入力に、トレーニング信号とデータ信号の1回
分の伝送に要する時間と同じ遅延時間を有する遅延回路
が設けられるようにしてもよい。
【0045】この結果、本発明によれぱ、自動等化器の
タップ更新処理に時間がかかることを前提にした上で、
データ伝送効率を下げず、また、自動等化器が発散して
も、復旧するまでの時間が短くでき、受信側でのビット
エラーが少なくできることになる。
【0046】つまり、トレーニング信号の時間を自動等
化のタップ更新に必要な時間とは無関係に、等化アルゴ
リズムで必要とするトレーニング信号データ量を送るこ
とができる長さとし、その時間をより短くすることで、
データ伝送期間の時間を伝送効率のより高い長さに設定
するものである。
【0047】具体的には、受信したトレーニング信号を
一旦メモリに格納し、データを再生するためのデータ再
生用の自動等化器とは別に等化トレーニング用の自動等
化器を備え、メモリに格納された情報を用いて等化トレ
ーニング用の自動等化器のタップ係数の更新処理を行な
い、データを受信するのと並行して、この更新処理を行
なうので、データも受信可能となる。
【0048】そして、次のトレーニング信号が受信され
たとき、等化トレーニング用の自動等化器で等化状態と
なった各タップ係数値をデータ再生用の自動等化器のタ
ップにそれぞれ書き込みを行なう。そうすることによ
り、1周期遅れではあるが、自動等化器のタップ係数は
適応的に更新されていくことになる。
【0049】そうすることにより、データ伝送効率が下
がらず、しかも受信側の自動等化器の発散からの復旧が
早くなり、ビットエラーが発生している期間を短くする
ことができる。また、適応的にタップ更新が行われるの
で、伝送路の特性の時間的な変化に対しても追従するこ
とができ、常に等化状態を保ちながら正しくデータの伝
送を行なうことが可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明による自動等化回路
について、図示の実施の形態により、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態で、ここで、アナログBP
F1からP/S変換器11までの構成は、図5で説明し
た従来技術による自動等化回路と同じである。
【0051】そして、アナログBPF1に入力された搬
送波周波数fの変調波信号が、P/S変換器11から復
調された受信データ信号として得られ、このとき更にト
レーニング信号同期検出器12とタップ係数更新器1
3、それにトレーニング信号発生回路14を備え、これ
により、結果的に自動等化器9の等化特性が設定され、
正しい受信データが復調されるように構成されている点
も同じである。
【0052】従って、まず、この図1の実施形態が、図
5の従来技術と異なる点は、ロールオフフィルタ8A、
8Bの出力にトレーニング信号が現れたら、それを一
旦、メモリ21、22に記憶させるように構成した点に
ある。そして、このため、スイッチ回路20A、20B
が設けてある。
【0053】次に、この図1の実施形態が、図5の従来
技術と異なる点は、自動等化器9とは別に、更に等化ト
レーニング用として、本来のデータ再生用の自動等化器
9と全く同じ構成の自動等化器23が設けてある点にあ
る。
【0054】そして、まず、この自動等化器23に、所
定の時点で、メモリ21、22から読出したトレーニン
グ信号を入力し、タップ係数更新器13を動作させ、所
定の等化状態が得られるまで、自動等化器23のタップ
を更新して行くようにする。
【0055】こうして自動等化器23によりトレーニン
グ処理を行った結果、タップが更新され、所定の等化状
態が得られたら、その後、このタップ更新結果を自動等
化器9に与え、この時点で始めて自動等化器9のタップ
が設定され、等化状態が得られるようにしてある。
【0056】このため、一方ではスイッチ回路24A、
24Bを設け、これによりトレーニング信号が受信され
ているときは、自動等化器9の出力信号Ia 、Qa が識
別器10の入力から切り離されるように構成し、他方で
はスイッチ25を設け、これにより所定の時点で、自動
等化器23に設定されたタップ設定結果が自動等化器9
に与えられるように構成してある。
【0057】従って、スイッチ回路20A、20Bは、
トレーニング信号同期検出器12により、トレーニング
信号が検出されている期間だけ閉じるように制御され、
スイッチ回路24A、24Bは、反転回路26の存在に
より、スイッチ回路20A、20Bとは反対に、トレー
ニング信号が検出されている期間だけ開くように制御さ
れる。なお、スイッチ回路25の動作タイミングについ
ては後述する。
【0058】次に、この図1の実施形態の動作につい
て、図2のタイミング図により説明する。まず、この実
施形態による自動等化回路の適用に際しては、上記した
従来技術と同じく、送信側では、図8に示すように、ト
レーニング信号DTとデータ信号DAを、期間tt と期
間td 毎に交互に周期的に送信するようにしてある。
【0059】従って、データ伝送動作が開始されると、
図1の自動等化回路では、図2(a)に示すように、トレ
ーニング信号DTとデータ信号DAが交互に受信され
る。ここで、期間Xはトレーニング信号DTが送信され
ている期間を表わし、期間Yはデータ信号DAが送信さ
れている期間を表わす。
【0060】そこで、トレーニング信号同期検出器12
は、図2(a)の受信信号に応じて動作し、図2(e)に示す
ように、トレーニング信号DTが検出されているときO
N(オン)になり、データ信号DAが検出されているとき
はOFF(オフ)になる制御信号S1と、図2(f)に示す
ように、この制御信号S1がONからOFFになる時点
でパルス状にONになる制御信号S2を発生するように
構成されている。
【0061】従って、各スイッチ回路の動作タイミング
は、夫々図2の(e)、(f)、(g)に示す通りになる。な
お、ここでは、理解を容易にするため、図示の時刻t0
で信号の送信が開始され、復調動作が開始されたものと
して説明する。
【0062】まず、時刻t0 では、図2(e)に示すよう
に、スイッチ回路20A、20BがONにされる。この
結果、トレーニング信号DTが受信されている期間Xで
は、ロールオフフィルタ8A、8Bの出力信号Ir 、Q
r はメモリ21、22に供給され、従ってこれらのメモ
リ21、22には、時刻t0 からトレーニング信号DT
が格納されて行く。
【0063】このときトレーニング信号同期検出器12
は、ロールオフフィルタ8A、8Bの出力信号Ir、Qr
を入力し、トレーニング信号DTが受信されている
間、このトレーニング信号DTと同期してロールオフフ
ィルタ8A、8Bの出力信号Ir 、Qr が、図2(b)に
示すように、メモリ21、22に格納されるようにす
る。
【0064】一方、このとき、自動等化器9の出力信号
Ia 、Qa は、スイッチ回路24A、24Bが、図2
(g)に示すように、OFFされているので、識別器10
には入力されない。
【0065】次に、この期間Xに続く次のデータ信号D
Aが受信されている期間Yでは、まず、図示の時刻t1
からタップ係数更新器13が動作を開始し、図2(c)に
示すように、期間ts においてメモリ21、22から読
出したデータ信号Ir'、Qr'により、上記した従来技術
のときと異なりタップ更新処理が期間DTの長さに係り
なく行える様にして、自動等化器23によるトレーニン
グ処理が実行される。
【0066】そして、このときメモリ21、22から読
出したトレーニング信号DTのデータ信号Ir'、Qr'に
よる自動等化器23の出力信号Ia'、Qa'と、トレーニ
ング信号発生器14から供給されている基準のトレーニ
ング信号It 、Qt との差を最小にするタップが得られ
るまで、タップ係数更新器13によるタップの更新が実
行され、処理時間ts が経過した時点で上記した差が最
小になり、タップの更新処理が終了する。
【0067】また、この期間Yでは、図2(g)に示すよ
うに、スイッチ回路24A、24BがONされるので、
自動等化器9の出力信号Ia 、Qa はそのまま識別器1
0に入力され、この結果、時刻t1 からのデータ信号D
Aを復調したデータがP/S変換器11から出力されて
いることになる。
【0068】そして、時刻t3 、すなわち時刻t2 から
のトレーニング信号DTの送信が終わり、次の期間Yが
始まる直前で、再び図2(f)に示すように、スイッチ回
路25が短時間閉じられるが、この時刻t3 では、図2
(c)に示すように、自動等化器23によるタップの更新
が済んでいる。
【0069】そのときスイッチ回路25を介して、この
タップの更新結果が自動等化器9に設定され、この結
果、以後、自動等化器9による正しい等化を受けたデー
タ信号DAが復調され、P/S変換器11から出力され
ることになる。そして、時刻t3 以後は、再び上記した
時刻t1 から時刻t3 までの動作を繰り返す。
【0070】従って、この図1の復調回路では、データ
の送信が開始され、データが受信された後、そこに含ま
れてトレーニング信号DTが2回、受信された時点で自
動等化器9は正しい等化状態にされ、以後、トレーニン
グ信号DTが現れる毎に、1回前のトレーニング信号D
Tによる自動等化器23のタップの更新が行われ、この
タップ更新結果が、次のトレーニング信号DTが現れる
毎に、自動等化器9に与えられ、タップ更新されるとい
う動作が繰り返されることになる。
【0071】この結果、この実施形態によれば、データ
伝送中、たとえ自動等化器9が発散状態になったとして
も、データ伝送にビット誤りが生じてしまうのは、次に
トレーニング信号DTが受信されるまでの期間に限定さ
れ、トレーニング信号が受信された後は、再び誤りのな
い正しいデータを再生することができる。
【0072】ところで、この復調回路の場合、図2から
明らかなように、タップ係数更新器13によるタップ係
数の更新処理時間ts は、トレーニング信号DTの送信
期間tt 内に限られるのではなくて、それよりも長くで
き、最大では、データ信号DAの送信期間td を越え、
これらの期間の和(tt+td)に近い長さになっても良い
ことが判る。
【0073】そこで、メモリ21、22から、そこに記
憶しておいたトレーニング信号DTをデータ信号Ir'、
Qr'として読出すとき、その読出速度をタップ係数更新
器13によるタップ係数の更新処理速度に合わせて読出
してやれば、タップ係数更新器13によるタップ係数の
更新処理速度が遅くて、トレーニング信号DTの送信期
間tt の間における処理量ではタップが更新できない場
合でも、問題無く、充分に対応できることになる。
【0074】つまり、この場合、更新処理時間ts が長
くても、それには関係なくトレーニング信号DTの期間
tt を、等化アルゴリズムに依存するが、短くできるこ
とになり、この結果、データ信号DAの送信期間td に
比べトレーニング信号DTの送信期間tt をより短くす
ることができる。
【0075】この結果、この実施形態によれば、タップ
係数更新器13によるタップ係数の更新処理速度に限定
されることなく、トレーニング信号DTの送信期間tt
をデータの変調速度に応じて充分に短縮させることがで
き、データ伝送誤りの増加を伴うことなく、伝送効率を
充分に向上させることができる。
【0076】ここで、上記実施形態におけるデータ伝送
誤りと伝送効率について、具体的に説明する。まず、こ
こで、データの変調速度が13.5Mbaud で、トレーニ
ング信号には256シンボルを割り当て、データ信号に
は18944シンボルを割り当てたとする。そうする
と、この場合、 tt =256/13.5Mbaud=18.96μsec td =18944/13.5Mbaud=1403μsec となる。
【0077】そうすると、この場合、データ伝送効率η
は、 η=td /(td +tt ) =18944÷(18944+256)=98.7% となるので、ほとんど100%に近い、極めて高いデー
タ伝送効率を得ることができる。
【0078】また、自動等化器に発散が発生して全ての
データが正しく伝送できなかった場合、データの誤りが
継続してしまう期間は、データ信号に割り当てた期間と
同じになる。そうすると、この場合、データ誤りが継続
してしまう期間は、最大でも1.4msec (≒1403μ
sec)となり、充分に短い期間に抑えることができる。
【0079】一方、従来技術の場合は、上記したよう
に、トレーニング信号の継続期間として1〜10msec
必要であるから、いま、これを5msec と仮定したとす
ると、データ伝送効率ηを同じにするには、1回当りの
データ伝送期間を370msec(=5msec×(18944
÷256))にしなければならない。そうすると、すべて
のデータが正しく伝送できなかった場合、従来技術で
は、データ誤りは370msec もの長い時間にわたり継
続してしまうことになる。
【0080】しかして、このときデータ誤りが生じてし
まう期間を、上記本発明の実施形態と同じにするために
は、データ伝送期間を1.4msec にしなければならな
いが、そうすると、トレーニング信号期間が上記したよ
うに5msec なので、データ伝送効率は、21.9%(=
14÷(5+1.4))と極端に低下してしまう。
【0081】従って、本発明の実施形態によれば、デー
タ伝送誤りの増加を抑え、且つ、伝送効率は充分に向上
できることになる。また、このとき、本発明の実施形態
では、1.4msec 毎にトレーニング信号を繰り返し伝
送するので、伝送路の特性の変化に対しても充分に追従
することができ、従って、精度のよい等化特性を常に容
易に保つことができる。
【0082】次に、本発明の他の実施形態について、図
3により説明する。この図3の実施形態は、図示のよう
に、各ロールオフフィルタ8A、8Bと、自動等化器9
の間に、夫々遅延回路27A、27Bを挿入したもの
で、その他の構成は、図1の実施形態と同じである。
【0083】遅延回路27A、27Bは夫々所定の遅延
時間τを有し、ロールオフフィルタ8A、8の出力信号
Ir、Qrに、この所定の遅延時間τを与え、遅延出力
信号IrD、QrDとして自動等化器9に供給する働き
をする。ここで、この所定の遅延時間τは、1フレーム
分のデータ信号の伝送に要する時間、つまりトレーニン
グ信号DTとデータ信号DAの1回分の伝送時間、すな
わちτ=tt+td 時間(図8参照)に設定してある。
【0084】次に、この図3の実施形態の動作につい
て、図4のタイミング図により説明する。ここで、この
図4のタイミング図は、図2のタイミング図に、図(h)
として、遅延回路27A、27Bの出力信号Ir、Qr
のタイミング図を付加したものであり、その他の図形は
同じである。
【0085】そして、更に説明のため、同図(a)に示し
てあるトレーニング信号DTとデータ信号DAに番号
0、1、2、……、が付してあり、これに対応して、同
図(h)でのトレーニング信号DTとデータ信号DAにも
番号0、1、2、……、が付してあり、図(a)と図(h)
で、同じ番号の信号が対応していることを表している。
【0086】いま、ここで、図2(a)の時刻t0で、ロ
ールオフフィルタ8A、8Bから出力されたトレーニン
グ信号がDT1であったとすると、このトレーニング信
号DT1が、同図(b)に示すようにしてメモリ21、2
2に取込まれ、これにより自動等化器23による等化引
き込み処理、すなわち、タップ更新が、図(c)に示すよ
うに実行され、こうして得られたタップ係数値が、図
(d)に示すように、時刻t3でスイッチ回路25を経由
して自動等化器9に書き込まれる。
【0087】ところが、自動等化器9に対しては、ロー
ルオフフィルタ8A、8Bの出力信号Ir、Qrが遅延
回路27A、27Bにより1フレーム分遅延されて入力
されるので、タップ更新したときに使用したトレーニン
グ信号DT1及びそれに続くデータ信号DA1に対し
て、遅延出力信号IrD、QrDでのトレーニング信号
DT1及びそれに続くデータ信号DA1が丁度同期した
形で自動等化器9にタップ係数値が書き込まれるように
なる。
【0088】この場合、タップ更新処理までに1フレー
ム分の時間を要しているが、等価的には、トレーニング
信号DT1により等化引き込みをした後、すぐに同一フ
レームのデータ信号DA1に等化特性が反映した形でタ
ップ更新処理が与えられることになり、従って、この図
3の実施形態によれば、各フレーム毎に、トレーニング
信号DTによるタップ更新処理の結果から直ちに、同一
フレーム内のデータ信号DAの等化が得られることにな
る。
【0089】図1の実施形態では、或る時点、例えば時
刻t0で受信されたトレーニング信号DT1によって等
化引き込み動作が行なわれた場合、その更新計算に時間
がかかるため、そのタップ係数値が自動等化器9に反映
されるのは、次のフレームのデータ信号DA2になって
しまい、1フレーム時間遅れてタップ係数値の更新がな
される。
【0090】これでも、伝送路があまり変化しない場合
には問題はないが、伝送路が短期間で変化しているとき
は、1フレーム前の信号で求めた等化タップ係数値での
等化特性では、伝送路の変化に追従が遅れ、正確な等化
が得られなくなる虞れがあるが、この図3の実施形態で
は、すぐに反映された形になるので、伝送路の変化に対
して十分追従することができる。
【0091】従って、この図3の実施形態によれば、自
動等化器に対するタップ係数値の設定が、受信信号に同
期した状態にでき、この結果、追従特性が大きく改善さ
れ、伝送路の変化が多いときでも常に正しい受信データ
を容易に再生することができる。
【0092】なお、以上の説明では、遅延回路27A、
27Bの遅延時間τを1フレーム分の伝送時間に設定し
たが、フレームの長さとタップ係数値の更新処理時間と
の関係で、遅延時間を2フレーム以上にしなければなら
ない場合もあるが、その場合には遅延回路27A、27
Bの遅延時間を、その時間に合わせて延ばせばよい。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、自動等化器のタップ更
新計算に時間がかかっても、トレーニング信号を長くす
る必要がないので、少ないデータ伝送誤りのもとで、充
分に伝送効率の向上が図れ、この結果、高性能で信頼性
の高い多値デジタル信号復調回路を容易に提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動等化回路の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図3】本発明による自動等化回路の他の一実施形態を
示すブロック図である。
【図4】本発明の他の一実施形態の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図5】従来技術による自動等化回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図6】多値デジタル信号の復調回路における自動等化
器の一例を示すブロック図である。
【図7】自動等化器の構成要素であるトランスバーサル
フィルタの一例を示すブロック図である。
【図8】多値デジタル信号復調回路が対象とする信号の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アナログBPF(アナログ帯域ろ波器) 2 AGC(自動利得制御部) 3 A/Dコンバータ(アナログ−デジタル変換器) 4 受信電力計算器 5A、5B、192 乗算器 6 位相シフト器 7 正弦波発生器 8A、8B ロールオフフィルタ 9、23 自動等化器 10 識別器 11 P/S直列変換器(並列/直列変換器) 12 トレーニング信号同期検出器 13 タップ係数更新器 14 トレーニング信号発生回路 15A、15B、20A、20B、24A、24B、2
5 スイッチ回路 16A、16B、18A、18B 加算器 19(19A〜19D) トランスバーサルフィルタ 21、22 メモリ 26 反転回路 27A、27B 遅延回路 191 遅延素子 193 総和器
フロントページの続き (72)発明者 塚本 信夫 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 濱住 啓之 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5J023 AC12 AD01 DA01 DB05 DC01 DD09 5K004 AA01 AA05 BD01 FB05 FH03 5K046 EE06 EE34 EE37 EF06 EF07 EF23 EF27 EF46 EF48

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ信号と自動等化器用のトレーニン
    グ信号を交互に受信し、受信されたトレーニング信号に
    基づいて、データ信号の復調に必要な等化特性を自動的
    に更新設定する方式の自動等化回路において、 データ再生用の自動等化器と等化トレーニング用の自動
    等化器とを設け、 前記トレーニング信号が受信されたとき、それを逐次一
    旦メモリに格納した上で所定の時点で逐次読出し、前記
    等化トレーニング用の自動等化器を用いて等化特性を更
    新する処理を実行し、この更新結果を前記データ再生用
    の自動等化器に逐次設定することにより前記データ信号
    の復調に必要な等化特性が更新されて行くように構成し
    たことを特徴とする自動等化回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記データ再生用の自動等化器の入力に、トレーニング
    信号とデータ信号の1回分の伝送に要する時間と同じ遅
    延時間を有する遅延回路が設けられていることを特徴と
    する自動等化回路。
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