JP2001285014A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JP2001285014A
JP2001285014A JP2000099210A JP2000099210A JP2001285014A JP 2001285014 A JP2001285014 A JP 2001285014A JP 2000099210 A JP2000099210 A JP 2000099210A JP 2000099210 A JP2000099210 A JP 2000099210A JP 2001285014 A JP2001285014 A JP 2001285014A
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electrode
surface acoustic
acoustic wave
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comb
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Takaki Hanaguruma
隆紀 花車
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数帯域外における減衰量の割合が大きい
弾性表面波装置を提供する。 【解決手段】圧電基板1の表面に形成された一対の櫛歯
状の入力電極5,7は、互いの複数の電極指5a,7a
が弾性表面波の伝搬方向に交互に並ぶように組み合わさ
れた状態になっており、各複数の電極指5a,7aは共
通電極5b,7bに電気的に共通接続されている。一対
の櫛歯状電極5,7のそれぞれの複数の電極指5a,7
aの交差幅によって、メインローブ13を中心にして弾
性表面波の伝搬方向の両側にサイドローブ9,11,1
5,17が並ぶように形成され、メインローブ13の交
差幅の中心線とサイドローブ9,11,15,17の交
差幅の中心線が同一直線上に配置されないように、一対
の櫛歯状電極5,7のそれぞれの複数の電極指5a,7
aの長さを定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波、広帯域のフ
ィルタを実現する弾性表面波装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】個体の弾性表面波を利用する高周波フィ
ルタは当初FMチューナやTVの中間周波フィルタに用
いられ、回路の小型化、無調整化、性能の向上に貢献し
た。最近の新しい動きとして衛星通信、携帯電話、移動
体情報通信端末等の高周波帯、または中間周波帯フィル
タとして使用されている。特に最近のシリコンテクノロ
ジで培われた微細加工技術を利用して弾性表面波フィル
タとしての弾性表面波装置の高周波化が進んでいる。
【0003】図6は一般的な弾性表面波装置の構造を説
明するための概略図である。この弾性表面波装置は圧電
基板101の表面に入力電極103と出力電極104を
含む電極パターンが形成されている。入力電極103は
弾性表面波の伝搬方向に並んでいる。これらの入力電極
103と出力電極104は所定の間隔を開けて並ぶ複数
の電極指とこれらの複数の電極指を電気的に共通接続す
る共通電極部とを備えた一対の櫛歯状電極から構成され
ている。一対の櫛歯状電極は互いの複数の電極指が伝搬
方向に交互に並ぶように組み合わされた状態で圧電基板
の表面に形成されている。入力電極103の相対する櫛
歯状電極の共通電極部分に高周波源102から高周波の
交流電圧を入力し圧電基板101の表面の相対する各電
極指間から弾性表面波を発生する。出力電極104はこ
の弾性表面波を受信して電気信号に戻す。入力電極10
3と出力電極104は各電極指間の長さ周期は、同じ周
期である。その結果、弾性表面波装置を通過する弾性表
面波の通過周波数帯域は電極指の配列の周期に等しい周
期に対応する周波数を中心とする周波数帯域になる。実
際の弾性表面波装置の周波数特性は通過周波数帯域のメ
インピークの前後の通過周波数帯域外に多数のスプリア
スを持つ。通過周波数帯域の出力の強度と通過周波数帯
域外の出力の強度との比が大きいほどフィルタとしての
性能が高くなる。
【0004】図4は従来の弾性表面波装置の具体的電極
パタンの一例を示すものである。図6と同一部材には同
じ符号を伏してある。この装置では所定の特性が得られ
るように入力電極を構成する一対の櫛歯状電極の複数の
電極指の長さを場所に応じて変えることによって、一対
の櫛歯状電極の電極指が互い違いに配置されて構成され
る、対向部分によって形成される交差幅によって描かれ
る木の葉状のローブと呼ばれるパターンを構成してい
る。中央には最大のローブ(メインローブ)105が形
成され、メインローブ105の両側には2組のサイドロ
ーブ107a、107b、109a、109bが形成さ
れている。このパターンをアポダイズド電極と呼ぶ。こ
れらのローブ105ー109bは弾性表面波が入力側か
ら出力側に向かう経路の中央に直線状に配置されいる。
【0005】図5にこの弾性表面波フィルタ装置の伝送
特性を示す。図5(A)は出力の周波数特性を示す。縦
軸は出力強度を対数で示す。横軸の周波数軸は中心が1
90MHzであり、1目盛りが2MHzである。弾性表
面波装置の中心周波数fは約190MHzになる。また
−3dB通過帯域幅Δfは約5MHzとなる。この帯域
幅Δfがこの弾性表面波装置の通過帯域になる。図5
(A)の周波数特性は、図4のメインローブ105及び
サイドローブ107aと107b,109a、109b
の存在によって形成されるものである。図5(B)は入
力電極103にパルス電圧を印加したときの時間応答を
示している。図5(B)の各ピークは図4のメインロー
ブ105とサイドローブ107a、107b,109
a、109bから発信された表面波に相当する。出力電
極に近いローブから発信されたパルス応答のピークが時
間軸の早い時間に現れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾性表面波装置
では、サイドローブの効果が低く、通過帯域外での減衰
を大きくすることができなかった。
【0007】本発明の目的は通過帯域外における減衰量
の低下割合が大きい弾性表面波装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では圧電基板と、
圧電基板の表面に形成されて弾性表面波の伝搬方向に並
ぶ入力電極及び出力電極を含む電極パターンとを備え、
所定の間隔を開けて並ぶ複数の電極指と該複数の電極指
を電気的に共通接続する共通電極部とを備えた一対の櫛
歯状電極が、互いの複数の電極指が伝搬方向に交互に並
ぶように組み合わされた状態で圧電基板の表面に形成さ
れて入力電極が構成され、一対の櫛歯状電極のそれぞれ
の複数の電極指が互い違いに配置されて構成される、対
向部分によって形成される交差幅によって形成されるメ
インローブと1以上のサイドローブとが、メインローブ
を中心にして伝搬方向の両側に1以上のサイドローブが
並ぶように、一対の櫛歯状電極のそれぞれの複数の電極
指の長さが定められている弾性表面波装置を改良の対象
とする。
【0009】本発明の弾性表面波装置では、メインロー
ブを形作る交差幅の中心線と1以上の各サイドローブを
形作る交差幅の中心線が同一直線上に配置されないよう
に、一対の櫛歯状電極のそれぞれの複数の電極指の長さ
が定められている。ここで本発明に係る明細書中におい
て交差幅の中心線とは互い違いに配置されて対向する複
数の電極指の対向領域の伝搬方向に伸びる仮想の中心線
を意味する。
【0010】このような構成によって同一伝搬方向上を
伝搬する表面波の減衰をより少なくすることが出来、通
過帯域内の減衰をより少なくすることができる。
【0011】また本発明の弾性表面波装置では、メイン
ローブ及び1以上のサイドローブが、伝搬方向と直交す
る幅方向に順次ずれて形成されるように、一対の櫛歯状
電極のそれぞれの複数の電極指の長さが定められてい
る。
【0012】このような構成によって通過周波数帯域で
はリップルが少なく通過周波数帯域外では大きな減衰を
示す弾性表面波装置を実現できる効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の弾
性表面波装置の実施の形態の一例について説明する。図
1は、本発明の実施の形態の一例の構造を概略的に示す
図である。符号1で示した部材は、弾性表面波が伝搬す
る圧電基板である。
【0014】この例では圧電基板1としては、弾性表面
波が決まった一方向のみに伝搬するようなカット角でカ
ットしてある三菱マテリアル株式会社が提供するLa3
Ga5SiO14(ランガサイト)で形成された圧電基
板を用いている。この基板を用いると弾性表面波が一方
向性を持つため、双方向性による損失を低減でき、且つ
TTE(Triple Transit Echo)に
よる通過域内リップルを小さくできる。この基板1に
は、バルク波による妨害波(スプリアス)を消去するよ
うに、裏面粗加工が施されている。
【0015】図2は、図1の構造を具体化した場合の電
極パターンの具体例を示している。図2にも、図1の構
成と同じ部分に図1に付した符号と同じ符号を付してあ
る。以下、図1及び図2に示された構成を並行して説明
する。
【0016】圧電基板1の上には、入力電極3と、出力
電極4と、シールド電極23と、吸音材を構成する吸音
材25a及び25bを含む電極パターンが形成されてい
る。入力電極3は、一対の櫛歯状電極5及び7が組み合
わせれて構成されている。一対の櫛歯状電極5及び7
は、アルミニウムの蒸着により形成されている。一対の
櫛歯状電極5及び7は、それぞれ所定の一定間隔をあけ
て並ぶ複数の電極指5a…及び7a…と、これらの電極
指5a…及び7a…をその基部において連結する共通電
極部5b及び7bとを備えている。共通電極部5b及び
7bは、それぞれ圧電基板1の長手方向または伝搬方向
に延びており、共通電極部5b及び7bは平行に並んで
いる。また図2の具体例において、電極指5a…及び7
a…は、それぞれ幅寸法が3.6μmであり、それぞれ
伝搬方向に一定の間隔(この例では14.4μm)で平
行に並んでいる。一対の櫛歯状電極5及び7は、一方の
電極5の電極指5a…の横に並ぶ2本の電極指の中央部
に他方の電極7の1本の電極指7a…が互い違いに入り
込み、一方の電極指5a…と他方の電極指7a…とが平
行に並ぶように、組み合わされている。
【0017】一対の櫛歯状電極5及び7の電極指5a…
及び7a…は、基板1の長手方向即ち伝搬方向に、5つ
のローブ9,11,13,15及び17を形成するよう
に長さが異なっている。ここでローブとは、一方の電極
5の電極指5a…と他方の電極7の電極指7a…とが長
手方向に対向して形成される電極指対向領域を意味す
る。つまり櫛歯状電極5及び7の電極指5a…及び7a
…が互い違いに配置されて構成される、対向部分によっ
て形成される交差幅が形作るパターンである。交差幅が
場所によって異なると、弾性表面波の励振有効開口長が
場所によって異なる。交差幅内の対向電極で励振された
弾性表面波が出力電極4の方向に伝搬し、それらが重ね
合わされて出力の弾性表面波の波形を形作る。この交差
幅が形成するパターンの形状が葉の形に似ているため、
一般的にこの交差幅が形作る領域をローブと呼んでい
る。これらのローブが形作るパターンは交差幅の中心線
に対して対称な形をしている。5つのローブのうち、中
央のローブ13がメインローブであり、このメインロー
ブ13の両側にそれぞれ位置する2つのローブ9及び1
1と15及び17が、サイドローブである。サイドロー
ブは、メインローブの両側にそれぞれ1以上形成するの
が一般的であり、この例では、2組のサイドローブがメ
インローブの両側に形成されている。そしてこの例で
は、サイドローブ9及び11と、メインローブ13と、
サイドローブ15及び17とが、圧電基板1の長手方向
即ち伝搬方向に直線状に並ばず、階段状に並ぶように形
成されている。言い換えると、サイドローブ9及び11
と、メインローブ13と、サイドローブ15及び17と
が、伝搬方向と直交する圧電基板の幅方向(圧電基板1
の表面上を延びて圧電基板の長手方向と直交する方向)
に順次ずれて形成されるように、一対の櫛歯状電極5及
び7の電極指5a…及び7a…の長さが定められてい
る。つまり、メインローブ13の中心線の延長線に関し
て上下の対称な位置に第2サイドローブ9,17を配置
し、メインローブ13と第2サイドローブ9,17の間
に第1サイドローブ11,15をメインローブ13の中
心線の延長線に関して上下の対称な位置に配置して、そ
の間に第1サイドローブ11,15を配置する。
【0018】各ローブ9,11,13,15及び17の
圧電基板1の幅方向へのずれ量は、使用する圧電基板1
の幅方向寸法の範囲内において、できるだけ各ローブの
長手方向に延びる中心線間の距離が長くなるように定め
る。
【0019】この例のようにローブ9,11,13,1
5及び17を順次ずらして形成すると、入力側から出力
側に伝搬する表面波が、出力電極に至るまでに存在する
電極指で反射する率が少なくなって、表面波の通過帯域
(主としてメインローブ13によって形成される)の外
側(または両側)における表面波の減衰量(主としてサ
イドローブによって決まる)の低下割合が大きくなる。
特に、本例で用いているような自然一方向性を発揮する
圧電基板上にこのような電極パターンの入力電極を形成
すると、フィルタとしての性能が向上する。
【0020】図2に示す実施の形態の一例ではメインロ
ーブ13の中心線の延長線の上下の対称な位置に第2サ
イドローブ9,17を、配置し、メインローブ13と第
2サイドローブ9,17の間に第1サイドローブ11,
15をメインローブ13の中心線の延長線の上下の対称
な位置に配置して、その間に第1サイドローブ11,1
5を配置する場合について述べた。本発明はこのような
場合のみに限定されるものではない。より一般的に、メ
インローブ13と、サイドローブ9及び11、サイドロ
ーブ15及び17とが、圧電基板1の長手方向即ち伝搬
方向に直線状に並ばない場合を含む。このように配置す
ることによって、入力側から出力側に伝搬する表面波
が、出力電極に至るまでに存在する電極指で反射する率
が少なくなって、表面波の通過帯域(主としてメインロ
ーブ13によって形成される)の外側(または両側)に
おける表面波の減衰量(主としてサイドローブによって
決まる)の低下割合が大きくなり、フィルタとしての設
計の自由度が大幅に増大する。
【0021】出力電極4も入力電極3と同様に、一対の
櫛歯状電極19及び21が組み合わされて構成されてい
る。一対の櫛歯状電極19及び21、アルミニウムの蒸
着により形成されている。一対の櫛歯状電極19及び2
1は、それぞれ所定の一定間隔をあけて並ぶ複数の電極
指19a…及び21a…と、これらの電極指19a…及
び21a…をその基部において連結する共通電極部19
b及び21bとを備えている。共通電極部19b及び2
1bは、それぞれ圧電基板1の長手方向または伝搬方向
に延びており、共通電極部19b及び21bはほぼ平行
に並んでいる。また電極指19a…及び21a…は、図
2の具体例では、長さが等しく且つ幅寸法3.6μmで
あり、それぞれ伝搬方向に一定の間隔(この図2の例で
は14.4μm)で平行に並んでいる。一対の櫛歯状電
極5及び7は、一方の電極5の電極指5a…の横に並ぶ
2本の電極指の中央部に他方の電極7の1本の電極指7
a…が互い違いに入り込み、一方の電極指5a…と他方
の電極指7a…とが平行に並ぶように、組み合わされて
いる。このような構造の出力電極4は、入力電極3の電
極指の周期(電極指間の間隔寸法)と等しい波長を中心
波長とする周波数帯域を有する表面弾性波を選択的に受
信して、一対の櫛歯状電極19及び21に、選択した周
波数を有する表面弾性波と同じ周波数帯域の交流電流を
発生する。なお出力電極4としては、2本の電極指が1
つの組になって交互に並ぶスプリット電極を採用するこ
とができる。このような電極を採用すると、表面波の電
極反射内の音響反射による特性の劣化を防ぐことができ
る。
【0022】入力電極3と出力電極4との間に配置され
て、入出力間直接電磁誘導波が伝搬するのを阻止するた
めのシールド電極23も、アルミニウムの蒸着により形
成されている。また入力電極3及び出力電極4の外側に
配置する吸音材25a及び25bは、シリコーン樹脂に
より形成されている。この吸音材25a及び25bは、
圧電基板の長手方向両側に進んでいく表面波を吸収する
機能を果たす。この例のように自然一方向性圧電基板を
用いると、入力電極3側の吸音材25aは必ずしも必要
がない。
【0023】図3にこの弾性表面波フィルタ装置の伝送
特性を示す。図3(A)は出力の周波数特性を示す。縦
軸は出力強度を対数で示し、1目盛りを10dBとして
いる。横軸の中心周波数は190MHz、1目盛りは2
MHzである。出力が最大となる中心周波数fはf=1
90MHzになる。弾性表面波の波長λを電極指の配列
の周期(隣接電極指間の間隔寸法)14.4μmとし、
弾性表面波の伝搬速度を2736m/sとすると、通過
周波数帯域の中心周波数は190MHzになる。また周
波数帯域幅Δfは約5MHzになる。この帯域が弾性表
面波装置の通過周波数帯域幅になる。図3(A)の真中
の最大の通過帯域は図2の真中の最大のメインローブ1
3から発信されたものである。図3(A)は図2のメイ
ンローブ13とサイドローブ9,11,15及び17か
ら発信された表面波が出力電極で受信、合成されたもの
である。図3(B)は入力電極3へのパルス電圧の入力
に対する時間応答を示している。縦軸の出力強度は1目
盛りを10dBとしている。横軸の時間軸は1目盛り
0.3μsである。図3(B)の各ピークは図2のメイ
ンローブ13とサイドローブ9,11,15及び17の
半部の相似形になっている。出力電極4に近いローブか
ら発信されたパルス応答のピークが早い時間に出力され
る。図3(A)では通過帯域内における最大強度と帯域
外における最大強度との比の違いが約40dBある。図
5(A)に示す従来に示す従来の例では30dBだった
のに比べると、この例では約10dB改良されている。
図3(B)のパルス応答においても、この例の弾性表面
波装置のパルス応答特性(図2B)を見ると、図5
(B)の従来の装置の特性と比べて、メインローブ13
に起因するピークが他のピークに比べて強調される度合
いが優れている。これは弾性表面波が圧電基板1の中央
領域を伝搬する場合は伝搬経路にサイドローブの電極が
存在しないために、各サイドローブの電極指によって弾
性表面波が反射されないからである。また圧電基板1の
幅方向にあるサイドローブ9,11,15,17をずら
すことにより周辺帯域の抑圧減衰量が大きくなることを
示している。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、周波数帯域外での減衰
量の低下割合が大きくなる弾性表面波装置を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の弾性表面波装置の一実施の形態を概
略的に示す図である。
【図2】 図1の入力電極と出力電極の構成を具体化し
た電極パターンの具体例を示す図である。
【図3】 本発明の図2の電極パターンを持った弾性表
面波装置の伝送特性を示す図である。
【図4】 従来の弾性表面波装置の入力電極と出力電極
を含む電極パタンの具体例を示す図である。
【図5】 図4の電極パターンを持った弾性表面波装置
の伝送特性を示す図である。
【図6】 弾性表面波装置の入力電極と出力電極の関係
を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 3 入力電極 4 出力電極 5,7 櫛歯状電極 5a…,7a…電極指 5b,7b 共通電極部 13 メインローブ 9,11,15,17 サイドローブ 19,21 出力電極の櫛歯状電極 19a…,19a… 出力電極の電極指 19b,21b 出力電極の共通電極部 23 シールド電極 25a,25b 吸音材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、前記圧電基板の表面に形成
    されて弾性表面波の伝搬方向に並ぶ入力電極及び出力電
    極を含む電極パターンとを備え、 所定の間隔を開けて並ぶ複数の電極指と該複数の電極指
    を電気的に共通接続する共通電極部とを備えた一対の櫛
    歯状電極が、互いの前記複数の電極指が前記伝搬方向に
    交互に並ぶように組み合わされた状態で前記圧電基板の
    表面に形成されて前記入力電極が構成され、 前記一対の櫛歯状電極のそれぞれの前記複数の電極指が
    互い違いに配置されて構成される、対向部分によって形
    成される交差幅が作るメインローブと2以上のサイドロ
    ーブとが、前記交差幅の中心線に対して対称な形にな
    り、前記メインローブを中心にして前記伝搬方向の両側
    にそれぞれ1以上の前記サイドローブが並ぶように、前
    記一対の櫛歯状電極のそれぞれの前記複数の電極指の長
    さが定められている弾性表面波装置であって、 前記メインローブを形作る交差幅の中心線と前記1以上
    の各サイドローブを形作る交差幅の中心線が同一直線上
    に配置されないように、前記一対の櫛歯状電極のそれぞ
    れの前記複数の電極指の長さが定められていることを特
    徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記メインローブを形作る交差幅の中心
    線及び前記2以上のサイドローブを形作る交差幅の中心
    線が、前記伝搬方向と直交する幅方向に順次ずれて形成
    されるように、前記一対の櫛歯状電極のそれぞれの前記
    複数の電極指の長さが定められていることを特徴とする
    請求項1に記載の弾性表面波装置。
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