JP2001284536A - ビア形成領域決定方法 - Google Patents

ビア形成領域決定方法

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JP2001284536A JP2000097532A JP2000097532A JP2001284536A JP 2001284536 A JP2001284536 A JP 2001284536A JP 2000097532 A JP2000097532 A JP 2000097532A JP 2000097532 A JP2000097532 A JP 2000097532A JP 2001284536 A JP2001284536 A JP 2001284536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レイアウト設計のTATを短縮するビア形成
領域決定方法を提供する。 【解決手段】 多層構造を有する半導体集積回路を構成
する、第1の層の所定の第1の配線m1および第2の層
の所定の第2の配線m2_1を互いにつなぐ、第1のビ
ア又はビアアレイが形成される第1のビア形成領域と、
第1の層の第1の配線、および第2の層の、第2の配線
とは異なる所定の第3の配線m2_2を互いにつなぐ第
2のビア又はビアアレイが形成される第2のビア形成領
域とを定め、第1のビア形成領域と第2のビア形成領域
とが、所定の大きさ以下の間隔で離れるかあるいは互い
に重なる場合に、第1のビア形成領域および第2のビア
形成領域を包含する新たな第3のビア形成領域を生成
し、第1のビア形成領域および第2のビア形成領域に代
えて、生成した第3のビア形成領域を、ビア又はビアア
レイが内部に形成される新たな領域として決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層構造を有する
半導体集積回路を構成する、互いに異なる層の配線どう
しをつなぐ1つのビア又は複数の規則的に並ぶビアから
なるビアアレイが内部に形成される配線領域を決定する
ビア形成領域決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路のレイアウト設計
を自動的に行う自動レイアウト装置が知られており、セ
ルの配置および配線が行われる。また、半導体集積回路
が多層構造を有するものとなる場合には、この自動レイ
アウト装置によって、互いに異なる層の配線どうしをつ
なぐ、予め定められた大きさを持ち予め定められた間隔
で規則正しく2次元的に並んだ複数のビアからなるビア
アレイが内部に形成される配線内のビア形成領域が決定
される。
【0003】しかし、セルおよび配線の微細化やレイア
ウトの複雑化に伴い、従来の自動レイアウト装置では、
全ての配置・配線を完全に自動で行うことは困難になっ
ており、多くの場合、自動的なレイアウトの後に人手に
よる配線の追加、変更などが行われる。このように人手
による配線の追加、変更などが行われると、このレイア
ウト設計の最終段階に自動で行われる検証(最終検証)
において、図1に示すDRC(デザインルールチェッ
ク)エラーや図2に示すスペーシングエラーが生じやす
くなる。
【0004】図1は、DRCエラーを生ずるビア形成領
域を示す図である。
【0005】同図は、多層構造を持つ半導体集積回路の
レイアウト図の一部を、層の広がる面に対して垂直の方
向から見た図であり、ある第1の層の同図左右方向に延
びる配線m1と、同図上方からその配線m1に重なるよ
うに延びる、その第1層とは異なる層である第2層の配
線m2_1と、同図下方から配線m1に重なるように延
びる、同じく第2層の配線m2_2とが示されている。
ここで、配線m2_1は、配線m2_2とほぼ同じ幅を
有するものであって配線m2_2よりも同図のやや左側
に位置しており、配線m2_1と配線m2_2とは、配
線m1上で左右にずれた形で互いに重なっている。
【0006】層の広がる面に対して垂直の方向から見
て、配線m2_1と配線m1とが重なる領域で、互いに
異なる層にある配線m1と配線m2_1とを電気的につ
なぐ第1のビアアレイが形成されており、以下では、こ
のビアアレイが形成されている領域を第1のビア形成領
域a1と称する。また、配線m2_2と配線m1とが重
なる領域で、互いに異なる層にある配線m1と配線m2
_2とを電気的につなぐ第2のビアアレイが形成されて
おり、以下では、このビアアレイが形成されている領域
を第2のビア形成領域a2と称する。
【0007】上述したように、配線m2_1と配線m2
_2とは、配線m1上で左右にずれた形で互いに重なっ
ているため、配線m2_1上の第1のビアアレイと配線
m2_2上の第2のビアアレイもずれた形で互いに重な
るため、これらのビアアレイが互いに重なった部分で各
ビアの大きさが大きくなり、ビアどうしの間隔が狭くな
りやすい。このように各ビアの大きさやビアどうしの間
隔が予め定められたものとは異なると、実際にビアアレ
イを形成するプロセスで、良好なビアの形成が困難であ
るため、レイアウト設計の最終検証で、このようなビア
アレイは、DRCエラーとして戻される。
【0008】図2は、スペーシングエラーを生ずるビア
形成領域を示す図である。
【0009】同図は、図1に示す3つの配線と同様な3
つの配線m1,m2_1,m2_2が示される。但し、
図2に示す3つの配線のうち、第2層の配線m2_1と
第2層の配線m2_2とは、図1のように配線m1上で
左右にずれた形で互いに重なるのではなく、小さな間隙
を間に挟んで互いに離れたものとなっている。これに伴
って、第1のビア形成領域a1と第2のビア形成領域a
2とも互いに離れあった状態にある。
【0010】通常、2つの並列する配線どうしは、所定
の距離以上の間隔をとることが要請されている。但し、
ビアアレイが形成されれば結局配線m2_1と配線m2
_2は電気的につながるので、配線m2_1とつながる
第1のビア形成領域a1と、配線m2_2とつながる第
2のビア形成領域a2とは、配線m1上では、わずかし
か離れていなくても問題なく、つながっていてもよい。
しかし、レイアウト設計の最終検証での自動的なチェッ
クで、これらのビア形成領域は、配線が近づきすぎると
いうスペーシングエラーとして誤って戻されるおそれが
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、レイアウ
ト設計の最終検証で、ビアアレイにDRCエラーやスペ
ーシングエラーが生ずると、これらのエラーの原因とな
るビアアレイが形成される配線のビア形成領域の配置
を、全て手作業で修正しなければならず、レイアウト設
計に要する時間である、レイアウト設計のTAT(Tu
rn AroundTime)の増大につながる。
【0012】本発明は上記事情に鑑み、レイアウト設計
のTATを短縮する配線のビア形成領域決定方法を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のビア形成領域決定方法は、多層構造を有する半導体
集積回路を構成する、ある第1の層の配線と、その第1
の層とは異なる第2の層の配線とをつなぐ、1つのビア
又は規則的に並ぶ複数のビアからなるビアアレイが内部
に形成される、層の広がり方向の領域を決定するビア形
成領域決定方法であって、上記第1の層の所定の第1の
配線および上記第2の層の所定の第2の配線を互いにつ
なぐ第1のビア又はビアアレイが形成される第1のビア
形成領域と、その第1の層のその第1の配線、およびそ
の第2の層の、その第2の配線とは異なる所定の第3の
配線を互いにつなぐ第2のビア又はビアアレイが形成さ
れる第2のビア形成領域とを定め、その第1のビア形成
領域とその第2のビア形成領域とが、所定の間隔以下の
間隔で離れるかあるいは互いに重なる場合に、その第1
のビア形成領域およびその第2のビア形成領域を包含す
る新たな第3のビア形成領域を生成し、その第1のビア
形成領域およびその第2のビア形成領域に代えて、生成
した第3のビア形成領域を、ビア又はビアアレイが内部
に形成される新たな領域として決定することを特徴とす
る。
【0014】このビア形成領域決定方法は、例えば、上
記第1のビア形成領域と上記第2のビア形成領域とが、
そのままではレイアウト設計の最終検証で、これらのビ
ア形成領域が重なることによりこれらのビア形成領域に
形成される各ビアの大きさやビアどうしの間隔が予め定
められたものとは異なってしまうDRCエラーや、これ
らのビア形成領域が互いに微小間隔でしか離れないスペ
ーシングエラー等のエラーとなる位置関係にある場合に
も、これらのビア形成領域の位置関係に応じて、これら
のビア形成領域に代えて、1つの新たなビア形成領域を
決定する方法であるため、上記エラーの発生が抑えられ
て、ビア形成領域の修正作業の手間が省かれることによ
り、レイアウト設計に要する時間である、レイアウト設
計のTATが短縮される。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。
【0016】まず、本発明のビア形成領域決定方法につ
いて説明する前に、多層構造を持ち、各層がビアによっ
て電気的に接合される半導体集積回路について簡単に説
明する。
【0017】図3は、半導体集積回路の概略構成図であ
る。
【0018】同図に示される半導体集積回路100は、
複数のIOセル101、複数のマクロセル102、コア
部103、複数の電源配線(幹線)104からなる。
【0019】IOセル101は、半導体集積回路100
の入出力を担当するセルであり、半導体集積回路100
を取り囲むように複数形成されている。
【0020】マクロセル102は、まとまって1つの機
能を持つセルである。
【0021】コア部103は、内部に、同図には図示し
ない複数のセルが集積したものであり、それらのセルに
は、配線が施されている。
【0022】電源配線104は、上記IOセル101、
マクロセル102、およびコア部103内部のセルに電
源を供給するための基幹配線である。この半導体集積回
路100は、上述したように多層構造となっており、同
図には、この電源配線104として、ある第1の層の配
線m1とこの第1の層とは異なる第2の層の配線m2の
2種類の配線が示されている。これらの配線m1と配線
m2は、いずれも、電源の電位VDDを持つものと、グラ
ンドを表す電位VSSを持つものの2種類がある。以下で
は、同じ層でありかつ同じ電位を持つ2つの配線を、同
じタイプの配線と称する。
【0023】ここで、ビアアレイは、例えば、同図で、
同じ電位を持つ配線m1と配線m2とが重なる領域A1
等に形成される。また、ビアアレイは、電源配線に対し
て形成されるだけでなく、コア内の配線等に対しても形
成される。
【0024】図4は、本実施形態のビア形成領域決定方
法によるビア形成領域決定のフローチャートである。
【0025】スタート時点では、各種のセルの配置、お
よび上述した電源配線104やコア部103内部の配線
の位置決めが、上述した自動レイアウト装置により行わ
れている。なお、上記領域A1を通る配線m2のよう
な、ビアアレイが形成される領域をクロスする2つの配
線のうちの1つの配線は、図1に例示するように、通
常、その領域を挟む一方の側ともう一方の側とで独立に
位置決めされる。以下では、この図1に示す例を参照し
て説明を行う。
【0026】ステップS1では、自動レイアウト装置に
より、配線m1と配線m2の重なる複数の領域のうちの
所定の複数の領域にビアアレイが形成される。例えば、
図1に示す例では、層の広がる面に対して垂直の方向か
ら見て、配線m2_1と配線m1とが重なる領域は、第
1のビアアレイが形成される第1のビア形成領域a1と
なり、また、配線m2_2と配線m1とが重なる領域
は、第2のビアアレイが形成される第2のビア形成領域
a2となっている。これらのビア形成領域は、配線m2
_1や配線m2_2の位置に応じて自動的に決まるもの
である。次にステップS2へ進む。
【0027】ステップS2では、このステップS1で自
動レイアウト装置によって設定された配線、ビアに対し
て人手により配線、ビアの追加/削除が行われる。この
とき形成されるビア形成領域は、ステップS1の場合と
同じである。次にステップS3〜ステップS5へ進む。
【0028】ステップS3〜ステップS5では、ステッ
プS1〜ステップS2で設定された全てのそれぞれのビ
ア形成領域のうちの、同タイプの、すなわち互いに同じ
層にありかつ互いに同じ電位の2つのビア形成領域の全
ての組合せに対して、以下に示すように位置関係の検証
が行われる。
【0029】2つのビア形成領域の相対的な位置関係
は、図5に示すよう規定される。
【0030】図5は、2つのビア形成領域の相対的な位
置関係を表す変数の意味を示す図である。
【0031】同図では、横方向をx軸方向とし、縦方向
をy軸方向とする。同図には2つの長方形が示されてお
り、いずれの長方形も、x軸方向に延びる辺およびy軸
方向に延びる辺を持ち、ビア形成領域を表す。これらの
長方形で表される2つのビア形成領域のうちの1つは、
横方向の長さL1x、縦方向の長さL1yで規定され、もう
一つのビア形成領域は、横方向の長さL2x、縦方向の長
さL2yで規定される。また、これらのビア形成領域の中
心は、いずれも、ビア形成領域を表す長方形の対角線の
交点によって定義され、これらのビア形成領域の相対的
な位置は、これらの中心どうしの、横方向の距離Dx
よび縦方向の距離Dyによって規定される。
【0032】ステップS3〜ステップS5のうちのステ
ップS3では、ステップS1〜ステップS2で設定され
た全てのビア形成領域のうちの、同タイプの2つのビア
形成領域の組合せ全てに対して、上記長さL1x,L2x
1y,L2yおよび上記距離D x,Dyを取得する。次にス
テップS4へ進む。
【0033】ステップS4では、まず、ステップS3で
取得された同タイプの2つのビア形成領域の全ての組合
せのうちの各組合せにおける2つのビア形成領域が隔て
られた距離(スペーシング値Dz)を計算する。このス
ペーシング値Dzは、以下のような場合分けを用いて、
長さL1x,L2x,L1y,L2yおよび距離Dx,Dyによっ
て計算される。
【0034】2つのビア形成領域の相対的な位置関係
は、図6〜図9に示す4種類の位置関係に分類される。
【0035】図6は、2つのビア形成領域の第1の位置
関係を示す図であり、図7は、2つのビア形成領域の第
2の位置関係を示す図であり、図8は、2つのビア形成
領域の第3の位置関係を示す図であり、図9は、2つの
ビア形成領域の第4の位置関係を示す図である。
【0036】図6〜図9においても、図5と同様に、い
ずれも横方向をx軸方向とし、縦方向をy軸方向とす
る。図6〜図9の各図にも、図5と同様に、いずれもx
軸方向に延びる辺およびy軸方向に延びる辺を持つ、ビ
ア形成領域を表す2つの長方形が示されている。
【0037】図6には、Dx>(L1x+L2x)/2かつ
y>(L1y+L2y)/2の関係を満たす場合の2つの
ビア形成領域が示されている。この関係を満たす2つの
ビア形成領域は、同図で斜め方向に離れ合っており、こ
れらの2つのビア形成領域の向かい合う頂点どうしの距
離がこれらの2つのビア形成領域のスペーシング値Dz
を表す。この場合の、スペーシング値Dzは、 Dz=√{(Dx−(L1x+L2x)/2)2+(Dy−(L
1y+L2y)/2)2} となる。
【0038】図7には、Dx>(L1x+L2x)/2かつ
y≦(L1y+L2y)/2の関係を満たす場合の2つの
ビア形成領域が示されている。この関係を満たす2つの
ビア形成領域は、同図で左右方向に離れ合っており、こ
れらの2つのビア形成領域の向かい合うy軸方向に延び
る境界どうしのx軸方向の距離がこれらの2つのビア形
成領域のスペーシング値Dzを表す。この場合のスペー
シング値Dzは、 Dz=Dx−(L1x+L2x)/2 となる。
【0039】図8には、Dx≦(L1x+L2x)/2かつ
y>(L1y+L2y)/2の関係を満たす場合の2つの
ビア形成領域が示されている。この関係を満たす2つの
ビア形成領域は、同図で上下方向に離れ合っており、こ
れらの2つのビア形成領域の向かい合うx軸方向に延び
る境界どうしのy軸方向の距離がこれらの2つのビア形
成領域のスペーシング値Dzを表す。この場合のスペー
シング値Dzは、 Dz=Dy−(L1y+L2y)/2 となる。
【0040】図9には、Dx<(L1x+L2x)/2かつ
y<(L1y+L2y)/2の関係を満たす場合の2つの
ビア形成領域が示されている。この関係を満たす2つの
ビア形成領域は、同図で互いに重なりあっており、この
場合のこれらの2つのビア形成領域のスペーシング値D
zは0となる。以上のようにして、スペーシング値Dz
計算される。
【0041】次に、このように計算したスペーシング値
zに基づいて、そのスペーシング値Dzを持つ2つのビ
ア形成領域の組合せがエラーであるかどうかを判定す
る。スペーシング値Dzが、 Dz<Dcr (Dcr:最小スペーシング値) を満たすならば、その組合せをエラーとする。このよう
にスペーシング値Dzが小さい場合には、2つのビア領
域が互いに重なり、あるいは互いにわずかしか離れない
ので、上述した、DRCエラーやスペーシングエラーが
生ずるためである。このような判定を、回路上の全ビア
形成領域の全ての組合せに対して行う。次にステップS
5へ進む。
【0042】ステップS5では、ステップS4でエラー
とされたビア形成領域の組合せ全てに対して、それらの
それぞれの組合せの2つのビア形成領域を、例えば、そ
の2つのビア形成領域を包含する最小の大きさの、長方
形状の1つのビア形成領域それぞれを生成する。そし
て、上記2つのビア形成領域に代えて、生成した1つの
ビア形成領域を、1つのビア又はビアアレイが内部に形
成される新たなビア形成領域として決定する。
【0043】ステップS4でエラーとされた2つのビア
形成領域を、このように決定された新たなビア形成領域
に置き換えることによって、図10〜図12に示すよう
に、エラーが取り除かれる。
【0044】図10は、DRCエラーが取り除かれる様
子の一例を示す図である。
【0045】図10(A)は、図1と同じ図であり、D
RCエラーの起こる様子を示す図である。同図に示され
る互いに重なった2つのビア形成領域a1,a2は、図
10(B)に示されるように、これらの2つのビア形成
領域を包含する1つのビア形成領域a3に置き換えられ
ている。
【0046】図11は、DRCエラーが取り除かれる様
子の一例を示す図である。
【0047】図11(A)は、図1と比べると、配線m
1に対して上から延びて重なる配線m2_1の幅が、配
線m1に対して下から延びて重なる配線m2_2の幅よ
り大きい。この場合、配線m2_1の、配線m2_1と
配線m1とを電気的につなぐ第1のビアアレイが形成さ
れる第1のビア形成領域a1は、配線m2_2の、配線
m2_2と配線m1とを電気的につなぐ第2のビアアレ
イが形成される第2のビア形成領域a2を完全に包含し
ており、第1のビアアレイと第2のビアアレイとが重な
る部分でDRCエラーが生じている。このDRCエラー
を取り除くために、図11(B)に示すように、第2の
ビア形成領域a2を取り去って、第1のビア形成領域a
1だけが残される。
【0048】図12は、スペーシングエラーが取り除か
れる様子を表す図である。
【0049】図12(A)は、図2と同じ図であり、ス
ペーシングエラーの起こる様子を示す図である。同図に
示される微小間隔で離れあった2つのビア形成領域a
1,a2は、図12(B)に示されるように、これらの
2つのビア形成領域a1,a2を包含する1つのビア形
成領域a3に置き換えられている。以上のように、ビア
アレイおよびビア形成領域のエラーが取り除かれる。
【0050】図13は、複数のビア形成領域の置き換え
の例を示す図である。
【0051】同図の左側には、同タイプの3つのビア形
成領域が示されており、これらのビア形成領域のうちの
ある組合せの2つのビア形成領域は互いに重なってお
り、これらのビア形成領域の他の組合せの2つのビア形
成領域は、スペーシング値Dzが小さく、互いに接近し
ている。これらの組合せのビア形成領域は、いずれも図
4に示すフローチャートのステップS4でエラーと判定
される。このように、あるビア形成領域が複数のビア形
成領域それぞれとの組合せに対してエラーとなる場合の
ように、3つ以上のビア形成領域がエラーによって互い
に関係する場合には、それらの3つ以上の複数のビア形
成領域に対して、それらの3つ以上のビア形成領域を包
含する最小の大きさの、長方形状の1つのビア形成領域
に置き換える。同図では、3つのビア形成領域を、同図
の左側の図の点線で示されるように最小の大きさで包含
する、同図右側に示される長方形状の1つのビア形成領
域に置き換えられている。
【0052】以上、本実施形態のビア形成領域決定方法
によって、ステップS1〜ステップS5を通じて、ビア
アレイが形成されるビア形成領域が、エラーの生じない
ように決定される。なお、ステップS3〜ステップS5
は、自動的に行うことができる。
【0053】以上のように、本実施形態のビア形成領域
決定方法は、レイアウト設計の最終検証で、上記第1の
ビア形成領域と上記第2のビア形成領域とが、DRCエ
ラーやスペーシングエラー等のエラーとなる位置関係に
ある場合にも、これらのビア形成領域の位置関係に応じ
て、これらのビア形成領域に代えて、1つの新たなビア
形成領域を決定する方法であるため、上記エラーの発生
が抑えられて、ビア形成領域の修正作業の手間が省か
れ、レイアウト設計のTATが短縮される。
【0054】なお、本実施形態では、主に、上述した第
1、第2のビア形成領域にビアアレイが形成されている
場合を例にあげているけれども、本発明のビア形成領域
決定方法では、第1、第2のビア形成領域のうちの少な
くともいずれかのビア形成領域に1つのビアのみが形成
されいてもよい。また、第1、第2のビア形成領域に1
つのビアが形成されているかビアアレイが形成されてい
るかに関わらず、本発明のビア形成領域決定方法は、こ
れらのビア形成領域に代えて、1つのビアのみが形成さ
れたビア形成領域を決定するものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レイアウト設計のTATを短縮する配線のビア形成領域
決定方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】DRCエラーを生ずるビア形成領域を示す図で
ある。
【図2】スペーシングエラーを生ずるビア形成領域を示
す図である。
【図3】半導体集積回路の概略構成図である。
【図4】本実施形態のビア形成領域決定方法によるビア
形成領域決定のフローチャートである。
【図5】2つのビア形成領域の相対的な位置関係を表す
変数の意味を示す図である。
【図6】2つのビア形成領域の第1の位置関係を示す図
である。
【図7】2つのビア形成領域の第2の位置関係を示す図
である。
【図8】2つのビア形成領域の第3の位置関係を示す図
である。
【図9】2つのビア形成領域の第4の位置関係を示す図
である。
【図10】DRCエラーが取り除かれる様子の一例を示
す図である。
【図11】DRCエラーが取り除かれる様子の一例を示
す図である。
【図12】スペーシングエラーが取り除かれる様子を表
す図である。
【図13】複数のビア形成領域の置き換えの例を示す図
である。
【符号の説明】
100 半導体集積回路 101 IOセル 102 マクロセル 103 コア部 104 電源配線 m1,m2_1,m2_2 配線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層構造を有する半導体集積回路を構成
    する、ある第1の層の配線と、該第1の層とは異なる第
    2の層の配線とをつなぐ、1つのビア又は規則的に並ぶ
    複数のビアからなるビアアレイが内部に形成される、層
    の広がり方向の領域を決定するビア形成領域決定方法に
    おいて、 前記第1の層の所定の第1の配線および前記第2の層の
    所定の第2の配線を互いにつなぐ第1のビア又はビアア
    レイが形成される第1のビア形成領域と、該第1の層の
    該第1の配線、および該第2の層の、該第2の配線とは
    異なる所定の第3の配線を互いにつなぐ第2のビア又は
    ビアアレイが形成される第2のビア形成領域とを定め、 該第1のビア形成領域と該第2のビア形成領域とが、所
    定の間隔以下の間隔で離れるかあるいは互いに重なる場
    合に、該第1のビア形成領域および該第2のビア形成領
    域を包含する新たな第3のビア形成領域を生成し、 該第1のビア形成領域および該第2のビア形成領域に代
    えて、生成した第3のビア形成領域を、ビア又はビアア
    レイが内部に形成される新たな領域として決定すること
    を特徴とするビア形成領域決定方法。
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