JP2001284089A - ランプ用電源回路 - Google Patents

ランプ用電源回路

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JP2001284089A
JP2001284089A JP2000097415A JP2000097415A JP2001284089A JP 2001284089 A JP2001284089 A JP 2001284089A JP 2000097415 A JP2000097415 A JP 2000097415A JP 2000097415 A JP2000097415 A JP 2000097415A JP 2001284089 A JP2001284089 A JP 2001284089A
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voltage
pulse
discharge
lamp
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Shinji Shimanuki
新次 嶋貫
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽負荷モード時と定電力重負荷モード時の両
方で安定してランプを点灯させることができるランプ用
電源回路を提供する。 【解決手段】 コンバータ回路のトランスT1の1次巻
線L01に直列に接続されたスイッチ素子Q2は、RSフ
リップフロップ123の出力信号等によって、オン・オ
フ制御される。軽負荷モード時には、トランスT1の3
次巻線からブースト電圧とランプ電流を供給する。定電
力重負荷モード時には、トランスT1の2次巻線からラ
ンプ電流を供給する。トリガパルス発生回路70は、抵
抗RTとコンデンサCTとで形成される充放電波形を用
いてトリガパルスを発生し、コンパレータ122へ供給
するので、スイッチ素子Q2に流れる電流が小さい軽負
荷モード時でも、コンパレータ122は安定してリセッ
ト信号を出力できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプ負荷を点灯
させるために用いるランプ用電源回路に係わり、特に軽
負荷モードと定電力重負荷モードの両方で安定に動作す
るランプ用電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はランプ用電源回路の全体構成を示
すブロック図である。図3において、交流電源10から
の交流電圧を整流するブリッジダイオードD0と、コン
デンサC0と、チョークコイルL1と、スイッチ素子S
1と、整流ダイオードD1と、平滑コンデンサC1と、
抵抗RS1は、整流平滑回路20を構成しており、実際
には昇圧型チョッパ回路方式の力率補正回路として動作
している。スイッチ素子S1は、制御回路11によって
オン・オフされる。検出用の抵抗RS1は、整流後の脈
流電圧VLを検出するためのものである。なお、この整
流平滑回路20の動作については、本出願人の先願であ
る特願平11−219640号で詳細に説明しているの
で、省略する。
【0003】整流平滑回路20で発生した直流電圧V0
は、トランスT1の1次巻線L01に入力される。1次巻
線L01には、スイッチ素子S2と検出用の抵抗RS2が
直列に接続され、この1次巻線L01〜抵抗RS2よりな
る直列回路は、整流平滑回路20に並列接続されてい
る。スイッチ素子S2は、制御回路12によってオン・
オフされる。制御回路12の具体的構成例については、
後述する。
【0004】トランスT1の2次巻線L02には、整流ダ
イオードD2とフライホイールダイオードD3との直列
回路が並列接続され、フライホイールダイオードD3
に、チョークコイルL2と平滑コンデンサC3との直列
回路が並列接続されている。トランスT1,整流ダイオ
ードD2,フライホイールダイオードD3,チョークコ
イルL2,平滑コンデンサC3は、コンバータ回路30
を構成しており、実際には、一次側ピーク電流制御方式
の電流モードのDC/DCコンバータである。
【0005】コンバータ回路30には、ダイオードD4
と抵抗R1とコンデンサC4との直列回路が並列接続さ
れている。ダイオードD4と抵抗R1との接続点には、
ブースト出力回路40が接続されている。抵抗R1とコ
ンデンサC4には、高圧パルス発生回路50が並列接続
され、高圧パルス発生回路50には、放電ランプ60が
接続されている。放電ランプ60を点灯させるには、高
圧パルス発生回路50によって放電ランプ60にイグニ
ッションパルスを印加し、放電ランプ60の陰極・陽極
間に絶縁破壊を生じさせる。放電ランプ60を点灯させ
る際には、高電圧が必要であるので、ブースト出力回路
40は高圧パルス発生回路50にブースト電圧を供給
し、これにより、高圧パルス発生回路50は、高電圧を
発生して放電ランプ60へ供給する。放電ランプ60が
点灯してその点灯を維持するには、大電流が必要である
ので、コンバータ回路30は放電ランプ60に大電流を
供給する。
【0006】ブースト出力回路40からダイオードD4
と抵抗R1との接続点に供給される電圧がコンバータ回
路30からの電圧よりも高ければ、ダイオードD4は逆
バイアスとなるので、コンバータ回路30から高圧パル
ス発生回路50には、電圧,電流が供給されない。放電
ランプ60が点灯してブースト出力回路40から出力電
圧が低下し、コンバータ回路30からの出力電圧を下回
ると、ダイオードD4が順バイアスとなる。そして、定
電力出力回路30から高圧パルス発生回路50に電圧,
電流が供給されることになる。又、ランプ電流検出回路
13は、検出用の抵抗RS3により放電ランプ60に流
れるランプ電流の量を検出しており、ランプが点灯して
いることを表示する図示せぬインジケータの制御等を行
っている。
【0007】より好ましい実施形態としては、図7に示
すように、トランスT1の2次側に別巻線L03を設け、
この別巻線L03を用いてブースト出力回路40を構成す
る。このようにすると、ブースト出力回路40をオン・
オフ制御する構成が不要となり、ダイオードD4によっ
てブースト出力回路40とコンバータ回路30とを自動
的に切り換えることが可能となる。
【0008】図4は従来例の回路図、図5及び図6は、
図4の動作を説明するための波形図であり、併せて説明
する。図4は、図3中の制御回路12とその周辺部の具
体的構成を示している。図4において、充放電回路であ
る抵抗RTとコンデンサCTとの接続点には、トランジ
スタQ3のベースが接続されている。抵抗RTには、電
源電圧Vcc1が印加されている。トランジスタQ3のコ
レクタには、電源電圧Vcc1が供給され、エミッタは、
抵抗R4,R5を介して、スイッチ素子S2であるFE
T(電界効果トランジスタ)Q2と検出用の抵抗RS2と
の接続点に接続されている。
【0009】コンデンサCTには、図5(A)に示すよ
うな、のこぎり波状の充放電波形が発生する。この充放
電波形は、発振器121に入力される。発振器121
は、図5(B)に示すように、コンデンサCTからの充
放電波形における放電期間にハイとなる方形波パルスを
発生する。このパルスは、RSフリップフロップ123
のセット(S)入力端子とOR回路124の一方の入力端
子に入力される。コンパレータ122の非反転入力端子
には、トランジスタQ3及び抵抗R4を介するコンデン
サCTの電圧と、トランスT1及びスイッチ素子S2
(FETQ2)を流れる電流を抵抗RS2で検出した電
圧とを混合した、図5(C)に実線で示す制御電圧が入
力される。
【0010】なお、コンパレータ122の非反転入力端
子には、原理的にはトランジスタQ3及び抵抗R4を介
するコンデンサCTの電圧を供給する必要は無いが、後
で説明する制御信号のスロープ補償の目的で混合してい
る。コンパレータ122の反転入力端子には、図5
(C)に破線で示す基準電圧Vrefが入力される。な
お、ここでは、基準電圧Vrefを変化させた場合の波形
を示している。コンパレータ122の出力は、図5
(D)に示すようなパルス波形となり、このパルス波形
は、RSフリップフロップ123のリセット(R)入力端
子に入力される。RSフリップフロップ123の出力
は、OR回路124の他方の入力端子に入力される。
【0011】OR回路124の出力はトランジスタQ5
のベースに入力され、OR回路124の出力を反転した
ものはトランジスタQ4のベースに入力される。トラン
ジスタQ4,Q5は増幅回路を構成しており、この増幅
回路は、図5(E)に示すパルス波形によってFETQ
2(スイッチ素子S2)を駆動する。トランジスタQ4
のコレクタには、電源電圧Vcc2が印加されている。な
お、RSフリップフロップ123のセット入力端子とリ
セット入力端子に入力される信号は、本実施例に限定さ
れず、互いに逆に構成することもできる。なお、コンパ
レータ122の反転入力端子に入力する基準電圧Vref
が一定であれば、コンデンサCTの容量が小さい方が、
スイッチ素子S2のオン期間を長くすることができ、コ
ンバータ回路30の出力電圧V0を大きくすることがで
きる。
【0012】放電ランプ60を点灯させる際、放電ラン
プ60をアーク放電からグロー放電へ移行させるため、
高圧パルス発生回路50にて高圧のイグニッションパル
スを発生すべく、ブースト出力回路40によってブース
ト電圧を生成する。このブースト電圧で高圧パルス発生
回路50を動作させる期間、コンバータ回路30はほぼ
無負荷状態であるため、抵抗RS2からコンパレータ1
22の非反転入力端子には十分な電圧を帰還することが
できない。そこで、コンパレータ122からのリセット
パルスが非出力状態となって、定電力出力回路30の出
力電圧が不安定になるのを防ぐため、トランジスタQ3
を介してコンデンサCTの電圧をコンパレータ122の
非反転入力端子に同時に帰還させる後述するスロープ補
償をしている。
【0013】図6は、コンパレータ122の非反転入力
端子に入力される電圧と、基準電圧Vrefが変化したと
き、換言すれば、スイッチ素子S2(FETQ2)を流
れるスイッチング電流が変化したとき、コンパレータ1
22より出力されるリセットパルスの位相がコンデンサ
CTの容量の大小によりどのように変化するかを示して
いる。コンパレータ122の非反転入力端子に入力され
る電圧波形の傾斜部分はスイッチング電流の傾斜と、ト
ランジスタQ3を介するコンデンサCTの充電電圧特性
の傾斜とから生成されたものである。図6(A)におい
て、実線はコンデンサCTの容量の大きい場合のコンパ
レータ122の非反転入力端子に入力される合成電圧波
形、破線はコンデンサCTの容量の小さい場合のコンパ
レータ122の非反転入力端子に入力される合成電圧波
形である。
【0014】図6(A)に示すように、基準電圧Vref
がaの位置にあるとすると、コンパレータ122より出
力されるリセットパルスは、図6(B)に示す位置とな
る。基準電圧Vrefがbの位置に下がると(即ち、スイ
ッチ素子S2を流れるスイッチング電流が増えると)、
コンデンサCTの容量が大きければ、リセットパルス
は、図6(C)に示す位置に移動する。その結果、スイ
ッチ素子S2のオン期間を短くする方向に変化し、スイ
ッチング電流を抑制するように負帰還がかかって定電力
化される。
【0015】コンデンサCTの容量が小さければ、コン
パレータ122の非反転入力端子に入力される制御信号
の電圧波形の傾斜部分が図6(A)に破線で示すように
緩やかとなるので、リセットパルスは、図6(D)に示
す位置に大きく移動する。その結果、同様に、スイッチ
素子S2のオン期間を短くする方向に変化し、スイッチ
ング電流を抑制するように負帰還がかかって定電力化さ
れる。なお、スイッチ素子S2は固定周波数でオン・オ
フ制御され、コンバータ回路30より出力される電力が
一定となるよう制御される。
【0016】以上の説明は、スイッチ素子S2(FET
Q2)を流れる電流のデューテイサイクルが50%未満
の安定状態の場合であるが、コンバータ回路30とし
て、一次側ピーク電流制御方式の電流モードコンバータ
を使用する場合には、周知の如く、スイッチ素子S2を
流れるスイッチング電流のデューテイサイクルが50%
以上の不安定状態になると、DC/DCコンバータ回路
のスイッチング周波数の整数倍の周期で発振する場合が
あり、これをサブハーモニック発振と呼んでいる。
【0017】前記説明した図4においては、Rt、Ct
が作る充放電電圧カーブをスイッチング電流の上昇スロ
ープ信号に重畳させる方法で、スイッチング電流が不十
分で軽負荷モード時にRSフリップフロップ123への
リセット入力信号が発生しない不具合や、デューテイサ
イクルが50%以上の場合のサブハーモニック発振等の
不具合を回避させることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ランプ負荷の場合に
は、軽負荷モードと定電力重負荷モードの両極端を有し
ながら、共に安定動作が要求される。軽負荷モードと
は、ランプ点灯動作過程のランプ内絶縁破壊、グロー放
電、そしてアーク放電への移行期間であり、ブースト出
力回路を介してランプ負荷に軽電力が供給される。フォ
ワード型電流モードコンバータでは、トランスT1の1
次巻線数Np,2次巻線数Nsとすると、軽負荷モード
時のスイッチング電流のデューテイサイクルδ=Ns/
Npとなる。例えば、Np:Ns=5:1の場合には、
デューテイサイクルδ=Ns/Np=0.2となるの
で、この条件を満たす様に、RSフリップフロップ12
3へのセット信号入力からデュテイ0.2の期間に、リ
セット入力信号が確実に存在していなくてはならない。
【0019】定常時の出力電力を大きくするには、検出
用の抵抗RS2を小さくしてスイッチング電流Isを大
きくする必要がある。しかし逆に、軽負荷モード時に
は、スイッチング電流Isが小さいため、抵抗RS2に
発生する電圧がコンパレータ122の出力が発生可能な
閾値電圧まで達しない場合もある。従来のスロープ補償
はある程度有効であるが完全ではなく、軽負荷モード時
に必要な出力電圧が出ず、放電ランプが点灯しない等の
不具合が発生していた。本発明は、前記課題を解決する
ためになされたものであり、強制的にトリガパルスを供
給する回路を新たに設けることにより、軽負荷モード時
でも抵抗RS2に発生する電圧がコンパレータ122の
出力が発生可能な閾値電圧まで達するので、軽負荷モー
ド時と定電力重負荷モード時の両方で安定してランプを
点灯させることができるランプ用電源回路を提供するこ
とを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、交流電源からの交流電圧を整流平滑して直流出力
電圧を生成する整流平滑回路と、前記直流出力電圧を制
御して放電ランプを電力制御するコンバータ回路と、前
記放電ランプを始動させるための高圧パルスを発生させ
る高圧パルス発生回路と、前記高圧パルス発生回路にブ
ースト電圧を供給するブースト出力回路と、前記放電ラ
ンプへ流れる電流の量を検出するランプ電流検出回路と
を備えたランプ用電源回路であって、前記コンバータ回
路は、1次巻線と2次巻線と3次巻線とを備え、前記1
次巻線は前記整流平滑回路に接続されたトランスと、前
記1次巻線に接続されたスイッチ素子と、前記2次巻線
に接続した整流ダイオード及び平滑コンデンサと、前記
放電ランプに供給する電力が一定となるよう前記スイッ
チ素子をオン・オフ制御する制御回路とを備え、前記制
御回路は、抵抗とコンデンサとよりなる充放電回路と、
前記充放電回路による充放電波形を用いて方形波パルス
を発生する発振器と、その反転入力端子へ基準電圧を入
力し、その非反転入力端子へ前記1次巻線に流れる電流
を検出した電圧とトリガパルスとの混合電圧とを入力
し、リセットパルスを出力するコンパレータと、前記発
振器より出力された方形波パルスと前記リセットパルス
とが入力されるRSフリップフロップと、前記発振器よ
り出力された方形波パルスと前記RSフリップフロップ
の出力とが入力されるOR回路と、前記OR回路の出力
を増幅し、前記スイッチ素子を駆動する増幅回路と、前
記充放電回路による充放電波形を用いて前記トリガパル
スを発生し、前記リセットパルスを確実に発生させるた
めに前記コンパレータへ供給するトリガパルス発生回路
とを備え、前記ブースト出力回路は、前記ランプ電流検
出回路からの制御により、前記放電ランプの点灯開始時
等の軽負荷モード時のみに、前記トランスの3次巻線に
発生するパルス電圧を整流平滑して得られたブースト電
圧を前記高圧パルス発生回路へ供給すると共に前記放電
ランプへランプ電流を供給することを特徴とするランプ
用電源回路を提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す回
路図、図2は図1の動作を説明するための波形図であ
り、併せて説明する。図3及び図4と同一部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。図1において、発振
器121は、図2(A)に示す波形のRTとCTの充放電
電圧を入力し、図2(B)に示す波形の方形波パルスを発
生し、RSフリップフロップ123のセット(S)端子へ
供給している。又、コンパレータ122の非反転入力端
子には、トランスT1に流れるスイッチング電流Isを
検出する為の抵抗RS2に発生する図2(C)に示す波形
の電圧と、スロープ補償のために、RTとCTの充放電
電圧をトランジスタQ3で構成されるエミッタフォロァ
回路を介した電圧が加算された電圧が供給されている。
【0022】他方、コンパレータ122の反転入力端子
には、基準電圧Vrefが供給され、コンパレータ122
は図2(D)に示す波形の出力パルスを発生し、RSフリ
ップフロップ123のリセット(R)端子へ供給してい
る。RSフリップフロップ123の出力と、発振器12
1の出力は、OR回路124へ供給されている。図2
(E)に示す波形のOR回路124の出力信号は、トラン
ジスタQ4及びQ5で構成されるSEPP増幅回路を介
して、スイッチング素子Q2のゲートへ供給され、スイ
ッチング動作を行わせる。
【0023】又、トランスT1の2次巻線L02には、整
流ダイオードD2,フライホイールダイオードD3,チョ
ークコイルL2,平滑コンデンサC3,ダイオードD4,
抵抗R1,コンデンサC4,高圧パルス発生回路50,放
電ランプ60及びランプ電流検出回路13が接続されて
いるが、これらは図3で説明したものであるので、再度
の説明は省略する。さらに、トランスT1の3次巻線L
03には、図7で説明したブースト出力回路50に相当す
る詳細回路が接続されており、以下その動作を説明す
る。トランスT1の3次巻線L03に発生するパルス電圧
を、ダイオードD7とコンデンサC6によって整流平滑
されて得られたブースト電圧は、スイッチ素子S4及び
抵抗R11を介して高圧パルス発生回路50へ供給され
ている。
【0024】又、スイッチ素子S4は、図3でも説明し
たランプ電流検出回路13によってオン・オフされる。
そして、ランプ電流検出回路13は、検出用の抵抗RS
3により放電ランプ60に流れるランプ電流の量を検出
しており、定常重負荷モード時には、スイッチ素子S4
をオフにする。即ち、放電ランプ60の点灯開始時等の
軽負荷モードの時のみに、スイッチ素子S4はオンとな
り、この時ブースト電圧を供給すると同時に、ランプ電
流も供給している。
【0025】要するに、ランプ内絶縁破壊、グロー放
電、そしてアーク放電への移行までの期間には、スイッ
チ素子S4がオンして、高圧パルス発生回路50を介し
て放電ランプ60へ軽負荷電力を供給している。そし
て、定常アーク放電期間には、スイッチ素子S4がオフ
して、ダイオードD4がオンし、重負荷電力を2次巻線
L02が供給する。低出力電圧の重負荷電力を、高出力電
圧の3次巻線L03から供給すると、パワーロスが大きく
なるからである。即ち、高出力電圧、軽負荷専用の3次
巻線L03と 、低出力電圧、重負荷電力専用の2次巻線
L02という構成となっている。
【0026】以下、本発明のポイントであるトリガパル
ス発生回路70の動作について説明する。コンパレータ
126の非反転入力端子には、RTとCTの充放電電圧
をトランジスタQ3で構成されるエミッタフォロァ回路
を介した電圧が供給され、反転入力端子には、抵抗R6
とR7で決まる基準電圧が供給されている。なお、抵抗
R8は帰還抵抗である。コンパレータ126は、図2
(F)に示す波形の出力パルスを発生している。この出力
パルスは、コンデンサC5,抵抗R9及びダイオードD
5より構成される微分回路へ供給され、図2(G)に示す
波形のトリガパルスとなる。
【0027】このトリガパルスは、図2(E)に示す波形
のOR回路124の出力信号の立ち上がり、及び次サイ
クルの出力の立ち上がりに影響を及ぼさない様な位相関
係になっており、抵抗R10及びダイオードD6を介し
てコンパレータ122の非反転入力端子へ供給されてい
る。トランスT1の1次巻線数Np,2次巻線数Ns,3
次巻線数Ntとすると、軽負荷モード時のスイッチング
電流のデューテイサイクルδ=Nt/Npとなり、定常
重負荷モード時のスイッチング電流のデューテイサイク
ルδ=Ns/Npとなる。このトリガパルスは、RSフ
リップフロップ123へのセット信号入力から、軽負荷
モード時はデュテイNt/Npの期間に、定常重負荷モ
ード時はデュテイNs/Npの期間に、確実に存在して
いなくてはならない。なお、ダイオードD6は、コンパ
レータ126他のトリガパルス発生用の回路の追加によ
って、従来の回路の動作条件が変わらないためのもので
ある。
【0028】なお、図2(C) 〜図2(E)に示す波形
は、軽負荷モード時の場合であり、前記説明の如く、軽
負荷モード時のスイッチング電流のデューテイサイクル
δ=Nt/Npとなり、定常重負荷モード時のスイッチ
ング電流のデューテイサイクルδ=Ns/Npとなるの
で、定常重負荷モード時の波形は、それぞれ図2(H)〜
図2(J)の様になる。本発明により軽負荷電力と定常重
負荷電力との比率が大きく、トランスT1のスイッチン
グ電流検出用の抵抗RS2の値を小さくせざるを得ない
場合でも、軽負荷モード時に、必ずトリガパルスの供給
により、RSフリップフロップ123へのリセット入力
信号が発生可能となり、軽負荷モードと定電力重負荷モ
ードの両方で、共に安定動作が行われる。
【0029】
【発明の効果】本発明のランプ用電源回路は、強制的に
トリガパルスを供給する回路を新たに設けることによ
り、軽負荷モード時でも検出用の抵抗RS2に発生する
電圧がコンパレータ122の出力が発生可能な閾値電圧
まで達するので、軽負荷モード時と定電力重負荷モード
時の両方で安定して放電ランプを点灯させることができ
るという極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の動作を説明するための波形図である。
【図3】ランプ用電源回路の全体構成を示すブロック図
である。
【図4】従来例の回路図である。
【図5】図4の動作を説明するための波形図である。
【図6】図4の動作を説明するための波形図である。
【図7】他の従来例の回路図である。
【符号の説明】
10 交流電源 11,12 制御回路 13 ランプ電流検出回路 20 整流平滑回路 30 コンバータ回路 40 ブースト出力回路 50 高圧パルス発生回路 60 放電ランプ 70 トリガパルス発生回路 121 発振器 122 コンパレータ 123 RSフリップフロップ 124 OR回路 C1,C3 平滑コンデンサ D0 ブリッジダイオード(整流回路) D1,D2 整流ダイオード D3 フライホイールダイオード L1,L2 チョークコイル RS1,RS2,RS3 検出用抵抗 S1,S2,S4 スイッチ素子 T1 トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AC18 BA03 BA05 BB01 CA16 DD07 DE02 DE05 GA01 GB04 GC04 HA10 5H006 AA06 BB00 CA02 CA12 CB03 CB09 CC04 DA02 DA04 DC02 5H730 AS04 AS11 BB23 BB43 BB57 BB86 CC01 DD04 DD28 DD32 EE02 EE07 EE08 EE49 EE60 EE75 FD31 FD41 FF03 FG07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源からの交流電圧を整流平滑して直
    流出力電圧を生成する整流平滑回路と、前記直流出力電
    圧を制御して放電ランプを電力制御するコンバータ回路
    と、前記放電ランプを始動させるための高圧パルスを発
    生させる高圧パルス発生回路と、前記高圧パルス発生回
    路にブースト電圧を供給するブースト出力回路と、前記
    放電ランプへ流れる電流の量を検出するランプ電流検出
    回路とを備えたランプ用電源回路であって、 前記コンバータ回路は、 1次巻線と2次巻線と3次巻線とを備え、前記1次巻線
    は前記整流平滑回路に接続されたトランスと、 前記1次巻線に接続されたスイッチ素子と、 前記2次巻線に接続した整流ダイオード及び平滑コンデ
    ンサと、 前記放電ランプに供給する電力が一定となるよう前記ス
    イッチ素子をオン・オフ制御する制御回路とを備え、 前記制御回路は、 抵抗とコンデンサとよりなる充放電回路と、 前記充放電回路による充放電波形を用いて方形波パルス
    を発生する発振器と、 その反転入力端子へ基準電圧を入力し、その非反転入力
    端子へ前記1次巻線に流れる電流を検出した電圧とトリ
    ガパルスとの混合電圧とを入力し、リセットパルスを出
    力するコンパレータと、 前記発振器より出力された方形波パルスと前記リセット
    パルスとが入力されるRSフリップフロップと、 前記発振器より出力された方形波パルスと前記RSフリ
    ップフロップの出力とが入力されるOR回路と、 前記OR回路の出力を増幅し、前記スイッチ素子を駆動
    する増幅回路と、 前記充放電回路による充放電波形を用いて前記トリガパ
    ルスを発生し、前記リセットパルスを確実に発生させる
    ために前記コンパレータへ供給するトリガパルス発生回
    路とを備え、 前記ブースト出力回路は、前記ランプ電流検出回路から
    の制御により、前記放電ランプの点灯開始時等の軽負荷
    モード時のみに、前記トランスの3次巻線に発生するパ
    ルス電圧を整流平滑して得られたブースト電圧を前記高
    圧パルス発生回路へ供給すると共に前記放電ランプへラ
    ンプ電流を供給することを特徴とするランプ用電源回
    路。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100602936B1 (ko) 2004-08-04 2006-07-19 주식회사 신성일렉스 고광도 표시등 장치
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