JP2001284085A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2001284085A
JP2001284085A JP2000099341A JP2000099341A JP2001284085A JP 2001284085 A JP2001284085 A JP 2001284085A JP 2000099341 A JP2000099341 A JP 2000099341A JP 2000099341 A JP2000099341 A JP 2000099341A JP 2001284085 A JP2001284085 A JP 2001284085A
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Koji Yamashita
浩司 山下
Akira Yuufuku
晶 祐福
Noriyuki Fukumori
律之 福盛
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用電源の瞬時停電時に高圧ナトリウム灯な
どの放電灯を立ち消えさせることなく点灯維持する。 【解決手段】放電灯LA、整流器10、昇圧チョッパ1
1、昇圧制御回路部12、平滑コンデンサC10、降圧
チョッパ13、降圧制御回路部14、フィルタ15、イ
ンバータ16およびイグナイタ17などを備え、平滑コ
ンデンサC10は、交流電源Vsの瞬時停電の間、放電
灯LAの点灯を維持するのに十分な容量を有し、コンデ
ンサC18は、起動に際して降圧制御回路部14を動作
させる容量を有し、起動電源18および制御電源19を
設け、起動時には降圧制御回路部14が昇圧制御回路部
12よりも先に動作を開始するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧ナトリウム
灯、メタルハライド灯などの放電灯(高圧放電灯)を点
灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル内の照明の光源として一般的に
ナトリウム灯が使われているが、停電により商用電源か
ら点灯装置への電力の供給が断たれると、照明が消えて
しまうことになるので、種々の対策が講じられる。
【0003】例えば、高速道路などの大型のトンネルで
は、トンネル毎に非常用の電源を設けてあり、商用電源
の停電時には照明器具の電源回路ごとに非常用の電源に
切り替え、再点灯する方法が採られている。ここに、従
来のトンネル内の照明の光源としては低圧ナトリウム灯
が主流であり、停電で一旦消灯しても非常用電源に切り
替わると即座に再点灯する。
【0004】ところで、近年では、トンネル内をカメラ
で監視する等の理由で、光源として、低圧ナトリウム灯
の替わりに、より演色性の高い高圧ナトリウム灯を用い
るようになってきている。
【0005】高圧ナトリウム灯は、低圧ナトリウム灯と
異なり一般的に放電灯の始動に2000〜5000V程
度の高圧パルス電圧が必要で、さらに通常点灯後消灯し
瞬時に再点灯するには、10〜50kV程度の高圧パル
ス電圧が必要である。
【0006】そこで、第1の従来例として、図4に示す
ような、高圧ナトリウム灯用の瞬時再点灯型の点灯装置
がある。
【0007】インダクタンス要素L1とコンデンサC1
からなる銅鉄式安定器Aの出力端にパルストランスT
1、電圧応答性スイッチS1、コンデンサC2,C3か
らなる低圧パルス電圧発生のイグナイタIG1を接続
し、IG1の出力端にパルストランスT2、電圧応答性
スイッチS2、コンデンサC4、抵抗R1からなる高圧
パルス電圧発生のイグナイタIG2を接続する。IG1
は数kVのパルス電圧を発生し、このパルス電圧を電源
としIG2で数十kVのパルス電圧を発生するので、放
電灯が立ち消えした場合にも、瞬時に再点灯することが
できる。
【0008】しかしながら、前述のような大型のトンネ
ル以外の多くの一般トンネルでは、非常用電源が設けら
れていないため、図4の点灯装置では停電時に再点灯す
ることができない。
【0009】そこで、第2の従来例として、図5に示す
ような高圧放電灯点灯装置がある。交流電源Vsから入
力端子TM1,TM2を介し、後述する切替回路X1を
接続する。切替回路X1の出力端に電力変換回路B1を
接続し、電力変換回路B1の出力端に高圧放電灯LAの
始動時に数十kVの高圧パルス電圧を高圧放電灯LAに
印加する瞬時再始動用のイグナイタIG3を接続してお
り、交流電源Vsの通電時には電力変換回路B1により
高圧放電灯LAを安定に点灯する。
【0010】また、電池BTには電池接続端子TM3,
TM4を介して電池BTを電源として高圧放電灯LAを
点灯する電力変換回路B2を接続し、電力変換回路B2
の出力端をイグナイタIG3の入力端に接続している。
さらに、電池接続端子TM3,TM4を介して後述の切
替回路X2を接続し、切替回路X2の出力端に、電力変
換回路B2の制御回路M2を接続している。
【0011】また、交流電源Vsには、入力端子TM
1,TM2を介して、交流電源Vsの停電を検出する停
電検出回路Fを接続している。上述の切替回路X1,X
2は、停電検出回路Fの出力信号により開成あるいは開
放される。
【0012】本従来例では、交流電源Vsの通電時に
は、切替回路X1を開成し、切替回路X2を開放するこ
とにより、交流電源Vs、切替回路X1、電力変換回路
B1、イグナイタIG3、高圧放電灯LAにより構成さ
れる回路(交流電源通電回路)で高圧放電灯LAを安定
に点灯させる。
【0013】一方、交流電源Vsが瞬時停電して、停電
検出回路Fが停電を検出すると、停電検出回路Fの出力
信号により切替回路X1が開放されて切替回路X2が開
成され、電池BT、電力変換回路B2、イグナイタIG
3、高圧放電灯LA、切替回路X2、制御回路M2から
なる回路(交流電源停電回路)で高圧放電灯LAを安定
に点灯させる。
【0014】以上のような構成によって、非常用の電源
のないトンネルなどで商用電源が瞬時停電した場合で
も、電池を電源として高圧放電灯を瞬時に再点灯し、点
灯維持することができる。その結果、商用電源の停電時
にも車の走行などに支障のない照度を確保することが可
能となる。
【0015】なお、特開平6−168788号公報に
は、近年の送電技術の進歩により、停電が起きても10
ミリ秒程度の瞬時停電で済むことに着目し、10ミリ秒
から1秒程度までの瞬時停電が起きても放電灯を立ち消
えさせることなく、電源復帰時まで点灯を維持させるよ
うにした放電灯点灯装置が開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図5のような高圧放電
灯点灯装置では、商用電源が瞬時停電した場合に数十k
Vの高圧パルス電圧を発生して瞬時に再点灯できるが、
再始動までの間、一瞬高圧放電灯が消えてしまう。さら
に、このような瞬時再始動型の点灯装置はサイズが大き
く、コスト的にも不利である。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、商用電源の瞬時停電時に高圧ナトリウム灯など
の放電灯を立ち消えさせることなく点灯維持できる放電
灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明の放電灯点灯装置は、放電灯を
有する回路と、スイッチング素子を有し、交流電源に入
力側が接続される昇圧回路と、前記昇圧回路のスイッチ
ング素子のオン/オフを制御して前記昇圧回路の出力電
力を調整する昇圧制御回路と、前記交流電源の瞬時停電
の間、前記放電灯の点灯を維持する容量を有し、前記昇
圧回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、一次、二次
巻線により成るトランス、スイッチング素子およびこの
スイッチング素子駆動用のパルストランスを有し、前記
平滑コンデンサを介して前記昇圧回路に入力側が接続さ
れるとともに前記放電灯を有する回路に出力側が接続さ
れる降圧回路と、前記パルストランスを通じて前記降圧
回路のスイッチング素子のオン/オフを制御して前記降
圧回路の出力電力を調整するものであって、起動時には
前記昇圧制御回路よりも先に動作する降圧制御回路と、
起動に際して前記降圧制御回路を動作させる容量を有
し、前記交流電源が投入されるとその交流電源から電力
を得て前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源と
なる第1コンデンサにより成る起動電源回路と、前記降
圧回路の動作時にその降圧回路の二次巻線から電力を得
て前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源となる
第2コンデンサにより成る制御電源回路とを備えるので
ある。
【0019】請求項2記載の発明の放電灯点灯装置は、
放電灯を有する回路と、一次、二次巻線により成るトラ
ンスおよびスイッチング素子を有し、入力側が交流電源
に接続される昇圧回路と、前記昇圧回路のスイッチング
素子のオン/オフを制御して前記昇圧回路の出力電力を
調整する昇圧制御回路と、前記交流電源の瞬時停電の
間、前記放電灯の点灯を維持する容量を有し、前記昇圧
回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、一次、二次巻
線により成るトランス、スイッチング素子およびこのス
イッチング素子駆動用のパルストランスを有し、前記平
滑コンデンサを介して前記昇圧回路に入力側が接続され
るとともに前記放電灯を有する回路に出力側が接続され
る降圧回路と、前記パルストランスを通じて前記降圧回
路のスイッチング素子のオン/オフを制御して前記降圧
回路の出力電力を調整するものであって、起動時には前
記昇圧制御回路よりも後に動作する降圧制御回路と、前
記交流電源が投入されるとその交流電源から電力を得て
前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源となる第
1コンデンサにより成る起動電源回路と、前記昇圧制御
回路および降圧制御回路用の電源となる第2コンデンサ
により成る制御電源回路と、停電であるか否かの判別を
行う停電判別回路と、前記停電判別回路から停電である
判別結果が得られれば前記第2コンデンサが前記降圧回
路の二次巻線から電力を得るように、そうでなければ前
記第2コンデンサが前記昇圧回路の二次巻線から電力を
得るように、切替えを行う切替回路とを備えるのであ
る。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の放電灯点灯装置において、蓄電池を有し、出力が
前記平滑コンデンサに接続される停電時照明回路を備え
ることを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の放電灯点灯装置において、トンネルに設置される
ことを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の放電灯点灯装置において、前記放電灯は高圧ナト
リウム灯であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る放電灯点灯装置の構成図で、この図を用いて以下に第
1実施形態の説明を行う。
【0024】図1に示す放電灯点灯装置は、例えば、ト
ンネル(図示せず)に設置されて使用され、高圧ナトリ
ウム灯などの放電灯LAを点灯してトンネル内を照明す
るものであり、交流電源Vsが接続される電源入力側に
は、その交流電力を直流電力に整流する整流器(ダイオ
ードブリッジ)10が設けられている。
【0025】この整流器10の出力には、昇圧回路部と
して、例えば、インダクタL11、ダイオードD11、
FETQ11およびこのFETQ11駆動用のドライバ
110を有する昇圧チョッパ11が設けられ、この昇圧
チョッパ11の入力側が整流器10を介して交流電源V
sに接続されている。そして、昇圧チョッパ11に対し
て昇圧制御回路部12が設けられている。この昇圧制御
回路部12は、ドライバ110を通じてFETQ11の
オン/オフを制御して昇圧チョッパ11の出力電力を調
整するもので、抵抗、コンデンサおよびICなどにより
構成される。
【0026】昇圧チョッパ11の出力には、所定時間単
独で、すなわち交流電源Vsの瞬時停電の間、放電灯L
Aの点灯を維持するのに十分な容量を有し、昇圧チョッ
パ11の出力を平滑する平滑コンデンサC10が設けら
れているとともに、この平滑コンデンサC10を介して
入力側が接続される降圧チョッパ13が設けられてい
る。
【0027】この降圧チョッパ13は、降圧回路部とし
て、例えば、一次巻線(インダクタ)n131,二次巻
線n132により成るトランスT13、ダイオードD1
3、FETQ13、およびこのFETQ13駆動用のド
ライバ130を有している。ただし、ドライバ130は
パルストランスにより構成される。そして、降圧チョッ
パ13に対して降圧制御回路部14が設けられている。
この降圧制御回路部14は、起動時には昇圧制御回路部
12よりも先に動作を開始し、ドライバ130を通じて
FETQ13のオン/オフを制御して降圧チョッパ13
の出力電力を調整するもので、抵抗、コンデンサおよび
ICなどにより構成される。なお、起動時に、降圧制御
回路部14が昇圧制御回路部12よりも先に動作を開始
するように、昇圧制御回路部12および降圧制御回路部
14の少なくとも一方に例えばタイマ回路(図示せず)
などを設けるようにしてもよい。
【0028】降圧チョッパ13の出力には、コンデンサ
C15およびチョークコイルL15により成り降圧チョ
ッパ13の出力を平滑するフィルタ15が設けられてい
るとともに、FETQ1〜Q4により成りフィルタ15
を介して入力側が接続されるフルブリッジ回路構成のイ
ンバータ16が設けられている。ただし、このインバー
タ16に対して、FETQ1〜Q4のオン/オフを制御
する自励式ないし他励式の制御回路部(図示せず)が設
けられる。
【0029】インバータ16の出力には上述の放電灯L
Aが接続され、インバータ16の出力と放電灯LAとの
間には高圧パルスを発生するイグナイタ17が介設され
ている。
【0030】このように構成される放電灯点灯装置に
は、第1実施形態の特徴として、昇圧制御回路部12お
よび降圧制御回路部14に対して各種電源、つまり起動
電源18および制御電源19が設けられ、所定の設定が
なされている。
【0031】一方の起動電源18は、抵抗R18と、ダ
イオードD18と、交流電源Vsが投入されると、整流
器10、抵抗R18およびダイオードD18を介して交
流電源Vsから電力を得て昇圧制御回路部12および降
圧制御回路部14の電源となるコンデンサC18とによ
り構成されている。
【0032】ここで、起動時には昇圧制御回路部12よ
りも先に降圧制御回路部14が動作を開始するので、こ
の場合、コンデンサC18は起動時に降圧制御回路部1
4を動作させるだけの容量を少なくとも有する必要があ
るが、降圧制御回路部14が小型の絶縁トランス、つま
りパルストランスを通じてFETQ13を駆動する場
合、昇圧制御回路部12がドライバ110を通じてFE
TQ11を駆動する場合よりも電力を余計に消費する。
このため、第1実施形態では、コンデンサC18の容量
は、降圧制御回路部14よりも先に昇圧制御回路部12
が動作を開始する場合よりも大きめに設定されている。
要するに、コンデンサC18は、起動に際して降圧制御
回路部14を動作させる容量を有しているのである。
【0033】他方の制御電源19は、抵抗R19と、ダ
イオードD19と、降圧チョッパ13の動作時に抵抗R
19およびダイオードD19を介して降圧チョッパ13
の二次巻線n132から電力を得て昇圧制御回路部12
および降圧制御回路部14の電源となるコンデンサC1
9とにより構成されている。
【0034】次に、昇圧チョッパ11、降圧チョッパ1
3、インバータ16およびイグナイタ17などの動作は
従来と同様であるのでその説明は省略し、第1実施形態
の特徴となる起動電源18および制御電源19に関連す
る動作を説明する。
【0035】交流電源Vsが投入されると、起動電源1
8のコンデンサC18(図1の回路ではC19も)が整
流器10の直流出力によって充電される。この後、コン
デンサC18の電圧レベルが降圧制御回路部14を動作
させるのに必要な電圧レベル以上になると、降圧制御回
路部14が、動作を開始し、ドライバ130を通じてF
ETQ13をオン/オフする制御を行う。これにより、
降圧チョッパ13が動作を開始し、トランスT13の二
次巻線n132に起電力が誘導され、この起電力によっ
てコンデンサC19(図1ではC18も)が充電され
る。
【0036】降圧チョッパ13が動作を開始した後、降
圧制御回路部14はコンデンサC19の充電電力を使用
して動作し、続いて昇圧制御回路部12が動作を開始し
て昇圧チョッパ11が動作を開始する。
【0037】ところで、上記のように昇圧チョッパ11
および降圧チョッパ13が動作を開始した後、放電灯L
Aが安定点灯している際に交流電源Vsが瞬時停電を起
こしたとする。この場合、その瞬時停電の間、放電灯L
Aの点灯を維持するのに十分な容量を平滑コンデンサC
10が有しているので、コンデンサC19は降圧チョッ
パ13の動作を通じて平滑コンデンサC10から電力の
供給を受ける。これにより、降圧制御回路部14が降圧
チョッパ13に対する制御を維持することができるの
で、瞬時停電が起きても、放電灯LAを立消えさせるこ
となく点灯させることができる。
【0038】図2は本発明の第2実施形態に係る放電灯
点灯装置の構成図で、この図を用いて以下に第2実施形
態の説明を行う。
【0039】図2に示す放電灯点灯装置は、放電灯L
A、平滑コンデンサC10、整流器10、昇圧制御回路
部12、降圧チョッパ13、降圧制御回路部14、フィ
ルタ15、インバータ16、イグナイタ17、起動電源
18および制御電源19などを第1実施形態と同様に備
えているほか、第1実施形態との相違点として、昇圧チ
ョッパ11a、停電判別回路部20および切替回路部2
1を備えている。
【0040】ただし、起動時には降圧制御回路部14よ
りも先に昇圧制御回路部12が動作を開始するように構
成される。
【0041】昇圧チョッパ11aは、インダクタL11
に代えて、一次巻線(インダクタ)n111,二次巻線
n112により成るトランスT11を備えている以外は
第1実施形態の昇圧チョッパ11と同様に構成されてい
る。
【0042】停電判別回路部20は、抵抗R201,R
202、コンデンサC20、基準電源Vref およびコン
パレータ200により成り、停電であるか否かの判別を
行うものである。ここで、動作時に停電が起きると、コ
ンパレータ200の反転入力端子の電圧レベルが下降
し、その電圧レベルが基準電源Vref の電圧レベルより
も低くなると、コンパレータ200の出力レベルがロー
レベルからハイレベルに切り替わる。これにより、停電
であるか否かの判別が可能になる。
【0043】切替回路部21は、抵抗R21、ダイオー
ドD21およびトランジスタQ211,Q212により
成り、停電判別回路部20から停電である判別結果が得
られればコンデンサC19が降圧チョッパ13の二次巻
線n132から電力を得るように、そうでなければコン
デンサC19が昇圧チョッパ11aの二次巻線n112
から電力を得るように、切替えを行うものである。ただ
し、その切替えの間、コンデンサC18,C19は、降
圧制御回路部14を動作させるのに十分な容量を有して
いる。
【0044】次に、第2実施形態の特徴となる動作を説
明する。交流電源Vsが投入されると、起動電源18の
コンデンサC18(図2の回路ではC19も)が整流器
10の直流出力によって充電される。この後、コンデン
サC18の電圧レベルが昇圧制御回路部12を動作させ
るのに必要な電圧レベル以上になると、昇圧制御回路部
12が動作を開始してドライバ110を通じてFETQ
11をオン/オフする制御を行い、昇圧チョッパ11a
が動作を開始する。これにより、トランスT11の二次
巻線n112に起電力が誘導され、この起電力によって
コンデンサC19(図2ではC18も)が充電される。
【0045】昇圧チョッパ11aが動作を開始した後、
昇圧制御回路部12はコンデンサC19の充電電力を使
用して動作し、続いて降圧制御回路部14が動作を開始
して降圧チョッパ13が動作を開始する。
【0046】ところで、上記のように昇圧チョッパ11
aおよび降圧チョッパ13が動作を開始した後、放電灯
LAが安定点灯している際に交流電源Vsが瞬時停電を
起こしたとする。この場合、コンデンサC19は、抵抗
R21およびダイオードD21を介して二次巻線n11
2から電力の供給を受けなくなるのであるが、上記瞬時
停電によってコンパレータ200の出力レベルがハイレ
ベルになり、トランジスタQ211がオンになってトラ
ンジスタQ212がオンになるから、抵抗R19および
ダイオードD19を介して降圧チョッパ13側の二次巻
線n132から電力の供給を受けることになる。これに
より、降圧制御回路部14が降圧チョッパ13に対する
制御を継続し、降圧チョッパ13が動作を継続するか
ら、瞬時停電が起きても、放電灯LAを立消えさせるこ
となく点灯させることができる。また、起動時には降圧
制御回路部14よりも先に昇圧制御回路部12が動作を
開始するので、コンデンサC18に対して、第1実施形
態よりも低容量のものを選定することができる。
【0047】図3は本発明の第3実施形態に係る放電灯
点灯装置の構成図で、この図を用いて以下に第3実施形
態の説明を行うと、図3に示す放電灯点灯装置は、停電
時照明回路部22をさらに備えている以外は第2実施形
態の放電灯点灯装置と同様に構成されている。
【0048】停電時照明回路部22は、インダクタL2
2、ダイオードD22、FETQ22およびこのFET
Q22駆動用のドライバ220aを有する昇圧チョッパ
220と、この昇圧チョッパ220の出力と平滑コンデ
ンサC10との間に介設されるコンデンサC22と、例
えば、抵抗、コンデンサおよびICなどにより成り、コ
ンパレータ200の出力レベルがハイレベルになると動
作を開始し、ドライバ220aを通じてFETQ22の
オン/オフを制御して昇圧チョッパ220の出力電力を
調整する昇圧制御回路部221と、図示しない充電手段
によって適宜充電される蓄電池BTとにより構成されて
いる。
【0049】ここで、昇圧チョッパ11aおよび降圧チ
ョッパ13が動作を開始した後、放電灯LAが安定点灯
している際に交流電源Vsが瞬時停電よりも長い停電を
起こしたとする。この場合、第2実施形態では、放電灯
LAは、平滑コンデンサC10の充電電力によって、瞬
時停電を対象にして決められた所定時間、点灯を維持す
ることができるのであるが、その所定時間を越えると消
灯することになる。これに対して、第3実施形態では、
上記所定時間を越えても、蓄電池BTを有する停電時照
明回路部22によって平滑コンデンサC10が充電され
るから、上記所定時間よりもさらに長い時間、放電灯の
点灯維持が可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、放電灯を有する回路と、スイッ
チング素子を有し、交流電源に入力側が接続される昇圧
回路と、前記昇圧回路のスイッチング素子のオン/オフ
を制御して前記昇圧回路の出力電力を調整する昇圧制御
回路と、前記交流電源の瞬時停電の間、前記放電灯の点
灯を維持する容量を有し、前記昇圧回路の出力を平滑す
る平滑コンデンサと、一次、二次巻線により成るトラン
ス、スイッチング素子およびこのスイッチング素子駆動
用のパルストランスを有し、前記平滑コンデンサを介し
て前記昇圧回路に入力側が接続されるとともに前記放電
灯を有する回路に出力側が接続される降圧回路と、前記
パルストランスを通じて前記降圧回路のスイッチング素
子のオン/オフを制御して前記降圧回路の出力電力を調
整するものであって、起動時には前記昇圧制御回路より
も先に動作する降圧制御回路と、起動に際して前記降圧
制御回路を動作させる容量を有し、前記交流電源が投入
されるとその交流電源から電力を得て前記昇圧制御回路
および降圧制御回路用の電源となる第1コンデンサによ
り成る起動電源回路と、前記降圧回路の動作時にその降
圧回路の二次巻線から電力を得て前記昇圧制御回路およ
び降圧制御回路用の電源となる第2コンデンサにより成
る制御電源回路とを備えるので、交流電源(商用電源)
の瞬時停電時に高圧ナトリウム灯などの放電灯を立ち消
えさせることなく点灯維持できる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、放電灯を有
する回路と、一次、二次巻線により成るトランスおよび
スイッチング素子を有し、入力側が交流電源に接続され
る昇圧回路と、前記昇圧回路のスイッチング素子のオン
/オフを制御して前記昇圧回路の出力電力を調整する昇
圧制御回路と、前記交流電源の瞬時停電の間、前記放電
灯の点灯を維持する容量を有し、前記昇圧回路の出力を
平滑する平滑コンデンサと、一次、二次巻線により成る
トランス、スイッチング素子およびこのスイッチング素
子駆動用のパルストランスを有し、前記平滑コンデンサ
を介して前記昇圧回路に入力側が接続されるとともに前
記放電灯を有する回路に出力側が接続される降圧回路
と、前記パルストランスを通じて前記降圧回路のスイッ
チング素子のオン/オフを制御して前記降圧回路の出力
電力を調整するものであって、起動時には前記昇圧制御
回路よりも後に動作する降圧制御回路と、前記交流電源
が投入されるとその交流電源から電力を得て前記昇圧制
御回路および降圧制御回路用の電源となる第1コンデン
サにより成る起動電源回路と、前記昇圧制御回路および
降圧制御回路用の電源となる第2コンデンサにより成る
制御電源回路と、停電であるか否かの判別を行う停電判
別回路と、前記停電判別回路から停電である判別結果が
得られれば前記第2コンデンサが前記降圧回路の二次巻
線から電力を得るように、そうでなければ前記第2コン
デンサが前記昇圧回路の二次巻線から電力を得るよう
に、切替えを行う切替回路とを備えるので、交流電源の
瞬時停電時に高圧ナトリウム灯などの放電灯を立ち消え
させることなく点灯維持できる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の放電灯点灯装置において、蓄電池を有し、
出力が前記平滑コンデンサに接続される停電時照明回路
を備えるので、通常、瞬時停電とされる時間よりも長い
時間、停電が継続しても、放電灯の点灯維持が可能にな
る。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の放電灯点灯装置において、トンネルに設置
されるのであり、この場合、交流電源の瞬時停電時に高
圧ナトリウム灯などの放電灯を立ち消えさせることなく
点灯維持できるから、トンネル内でのより安全な走行が
可能になる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の放電灯点灯装置において、前記放電灯は高
圧ナトリウム灯であり、この場合でも、交流電源の瞬時
停電時に高圧ナトリウム灯などの放電灯を立ち消えさせ
ることなく点灯維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る放電灯点灯装置の
構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る放電灯点灯装置の
構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る放電灯点灯装置の
構成図である。
【図4】従来の放電灯点灯装置の構成図である。
【図5】従来の放電灯点灯装置の構成図である。
【符号の説明】
LA 放電灯 10 整流器 11,11a 昇圧チョッパ Q11 FET T11 トランス n111 一次巻線 n112 二次巻線 12 昇圧制御回路部 C10 平滑コンデンサ 13 降圧チョッパ 130 ドライバ T13 トランス n131 一次巻線 n132 二次巻線 Q13 FET 14 降圧制御回路部 15 フィルタ 16 インバータ 17 イグナイタ 18 起動電源 C18 コンデンサ 19 制御電源 C19 コンデンサ 20 停電判別回路部 21 切替回路部 22 停電時照明回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福盛 律之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA14 BA05 BB10 CA16 DD06 EA05 GA02 GB18 HB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯を有する回路と、 スイッチング素子を有し、交流電源に入力側が接続され
    る昇圧回路と、 前記昇圧回路のスイッチング素子のオン/オフを制御し
    て前記昇圧回路の出力電力を調整する昇圧制御回路と、 前記交流電源の瞬時停電の間、前記放電灯の点灯を維持
    する容量を有し、前記昇圧回路の出力を平滑する平滑コ
    ンデンサと、 一次、二次巻線により成るトランス、スイッチング素子
    およびこのスイッチング素子駆動用のパルストランスを
    有し、前記平滑コンデンサを介して前記昇圧回路に入力
    側が接続されるとともに前記放電灯を有する回路に出力
    側が接続される降圧回路と、 前記パルストランスを通じて前記降圧回路のスイッチン
    グ素子のオン/オフを制御して前記降圧回路の出力電力
    を調整するものであって、起動時には前記昇圧制御回路
    よりも先に動作する降圧制御回路と、 起動に際して前記降圧制御回路を動作させる容量を有
    し、前記交流電源が投入されるとその交流電源から電力
    を得て前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源と
    なる第1コンデンサにより成る起動電源回路と、 前記降圧回路の動作時にその降圧回路の二次巻線から電
    力を得て前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源
    となる第2コンデンサにより成る制御電源回路とを備え
    る放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 放電灯を有する回路と、 一次、二次巻線により成るトランスおよびスイッチング
    素子を有し、入力側が交流電源に接続される昇圧回路
    と、 前記昇圧回路のスイッチング素子のオン/オフを制御し
    て前記昇圧回路の出力電力を調整する昇圧制御回路と、 前記交流電源の瞬時停電の間、前記放電灯の点灯を維持
    する容量を有し、前記昇圧回路の出力を平滑する平滑コ
    ンデンサと、 一次、二次巻線により成るトランス、スイッチング素子
    およびこのスイッチング素子駆動用のパルストランスを
    有し、前記平滑コンデンサを介して前記昇圧回路に入力
    側が接続されるとともに前記放電灯を有する回路に出力
    側が接続される降圧回路と、 前記パルストランスを通じて前記降圧回路のスイッチン
    グ素子のオン/オフを制御して前記降圧回路の出力電力
    を調整するものであって、起動時には前記昇圧制御回路
    よりも後に動作する降圧制御回路と、 前記交流電源が投入されるとその交流電源から電力を得
    て前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源となる
    第1コンデンサにより成る起動電源回路と、 前記昇圧制御回路および降圧制御回路用の電源となる第
    2コンデンサにより成る制御電源回路と、 停電であるか否かの判別を行う停電判別回路と、 前記停電判別回路から停電である判別結果が得られれば
    前記第2コンデンサが前記降圧回路の二次巻線から電力
    を得るように、そうでなければ前記第2コンデンサが前
    記昇圧回路の二次巻線から電力を得るように、切替えを
    行う切替回路とを備える放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 蓄電池を有し、出力が前記平滑コンデン
    サに接続される停電時照明回路を備える請求項1または
    2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 トンネルに設置される請求項1または2
    記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記放電灯は高圧ナトリウム灯である請
    求項1または2記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171232A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Panasonic Electric Works Co Ltd Led点灯回路
JP2011171017A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Toshiba Lighting & Technology Corp 電源回路、及び照明装置

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JP2011171017A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Toshiba Lighting & Technology Corp 電源回路、及び照明装置
JP2011171232A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Panasonic Electric Works Co Ltd Led点灯回路

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