JP2001283754A - 投影型陰極線管 - Google Patents

投影型陰極線管

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JP2001283754A
JP2001283754A JP2001003258A JP2001003258A JP2001283754A JP 2001283754 A JP2001283754 A JP 2001283754A JP 2001003258 A JP2001003258 A JP 2001003258A JP 2001003258 A JP2001003258 A JP 2001003258A JP 2001283754 A JP2001283754 A JP 2001283754A
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ray tube
cathode ray
cooling
projection type
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Hideki Okada
秀樹 岡田
Yuichi Ushizaka
雄一 牛坂
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/24Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases
    • H01J9/244Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases specially adapted for cathode ray tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2209/00Apparatus and processes for manufacture of discharge tubes
    • H01J2209/26Sealing parts of the vessel to provide a vacuum enclosure
    • H01J2209/265Surfaces for sealing vessels
    • H01J2209/268Surfaces for sealing vessels treated surfaces and surface preparations, e.g. to improve adhesion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却効果が向上することにより光学特性や耐
久性に優れ、かつ、効率よく低コストで製造することが
できる投影型陰極線管を提供する。 【解決手段】 陰極線管本体10のパネル11の肉厚を
カプラ(冷却液保持体)21との接着面となる周縁部1
1dを除いた部分では均一とする。パネル11に対する
冷却機構20による冷却効果が全面で均一となる。よっ
て、パネル11の光学特性が向上すると共に、耐久性も
向上する。また、パネル11を加熱する製造工程におい
て、パネル11に対して冷却温度を下げて冷却時間を短
縮しても温度差が生じることがなく、均一に冷却するこ
とができる。パネル11の周縁部11dを除く部分が凹
形状の曲面部11eであり、接着性を高めるためには、
カプラ21の背面側の開口部21aの端縁と接着される
周縁部11dのみを研磨すればよくなり、研磨時間が短
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン上に映
像を投影するためのプロジェクタ装置などに使用される
投影型陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプロジェクタ装置は、図
3(A),(B)に示したように、赤(R)、緑
(G)、青(B)の単色の投影型陰極線管101が並設
され、各陰極線管101の前面に投影レンズ102を設
けた構成を有している。このプロジェクタ装置は、各陰
極線管101から映し出された映像を投影レンズ102
により拡大して装置前方の大型スクリーン103上に結
像させることにより大画面のカラー表示を行う。なお、
図3は、スクリーン103の正面に対して映像を投影す
る正面型のプロジェクタ装置であるが、スクリーンの背
面に対してミラーを介して映像を投影する背面型のリア
プロジェクタ装置もある。
【0003】図4は従来のプロジェクタ装置に用いられ
る一般的な投影型陰極線管の一構成例を表すものであ
る。この投影型陰極線管には、大画面のスクリーン10
3(図3)に十分な明るさの映像を投影しなければなら
ないために高い輝度が要求される。そのため、陰極線管
本体110を高電圧で動作させて、高輝度用の電子銃
(図示せず)から強い電子ビームを、蛍光面112が形
成されたパネル111に照射する必要があるが、そのた
めにガラス板からなるパネル111は高温となり、熱変
位して光学特性の劣化や、装置の耐久性の低下を招いた
り、ひいてはパネル111が割れてしまうこともあり得
る。
【0004】そこで、この陰極線管では、パネル111
の前面111aに冷却機構120を設け、この冷却機構
120により高温となったパネル111を冷却するよう
にしている。この冷却機構120では、パネル111の
前面111aにカプラと称される冷却液保持体121が
取り付けられている。冷却液保持体121とパネル11
1との間は封止部材であるシリコンゴム等の接着剤13
0により気密封止されている。冷却液保持体121には
ガラスと同じ屈折率を有する冷却液122が充填封入さ
れている。これにより陰極線管本体110のパネル11
1の前面111aによって冷却液保持体121の背面側
の開口部121aが塞がれる。また、冷却液保持体12
1の前面側には凹状の入射レンズ140がОリング15
0を介して気密封止されて取り付けられ、冷却液保持体
121の前面側の開口部121bが塞がれている。
【0005】一方、プロジェクタ装置の小型化、奥行き
の薄型化の要求に対応すべく、できるだけ投影距離を短
くする手段として、陰極線管本体110のパネル111
の内面111bは、内方に突出するR付きの曲面(球
面)となっている。この内面111bの曲面によって光
に対する指向性がつき、レンズ的な役割が果たされるこ
とになり、投影レンズ102(図3)を含むレンズ系全
体の焦点距離が短くなる。
【0006】図5は、従来のパネル111の加工断面を
表すものである。パネル111は、まず、パネル成形時
に真空排気する際に、前面111aの中央部分が内方に
凹である凹部111cとなってプレス成形される。そし
て、パネル111の前面(外面)111aと冷却液保持
体121の背面側とをシリコンゴム等の接着剤130
(図3)によって接着してシーリングする際に、その接
着性を高めるために、前面111aの全面を研磨して平
面状とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
陰極線管においては、陰極線管本体110のパネル11
1の内面111bが曲面となっており前面111aは平
面状になっているので、パネル111の肉厚がその中央
部では厚いのに対して周辺部では薄くなってしまい極端
に違っている。そのため、冷却機構120による冷却効
果がパネル111の肉厚の厚い中央部では十分ではな
く、十分に高い輝度が得られなくなったり、蛍光面11
2が劣化する等、光学特性が劣化し、装置の耐久性の低
下を招いてしまうという問題があった。
【0008】また、陰極線管本体110のパネル111
の前面111aに冷却液保持体121の背面側をシリコ
ンゴム等の接着剤130によって接着して取り付ける工
程では、紫外線照射などによりシリコンゴム等の接着剤
130に高温を加えて硬化する必要がある。その際にパ
ネル111も加熱されるので冷却する必要があるが、上
述したようにパネル111の肉厚が中央部と周辺部とで
極端に違うために、急冷すると温度差が生じ、ガラスか
らなるパネル111の内部に歪が生じて割れてしまうこ
とがある。そのため、パネル111の急冷を避け、ゆっ
くりと冷却せねばならず、冷却時間を長くしなければな
らないので製造効率が悪いという問題があった。更に、
陰極線管本体110の内部を真空にするための排気工程
でも、また、陰極線管本体110のパネル111とファ
ンネル113とをガラス溶着する工程でも、パネル11
1は加熱され、冷却に長時間を要するため製造効率が悪
いという同様の問題があった。
【0009】また、パネル111の前面(外面)111
aと冷却液保持体121の背面側とを接着してシーリン
グする際に、その接着性を高めるために、パネル111
の前面111aを研磨しなければならないが、プレス成
形後の前面111aは中央部分の凹部111cを除いて
ほぼ直線状であるので、その全面を研磨せざるを得なか
った。そのため、多くの加工工数を要し、製造効率が悪
く、製造コストがかかるという問題があった。
【0010】このような問題を解決しようとするものと
して、パネルの肉厚を均一化した投射菅用陰極線管が例
えば特開平5―13023号公報に提案されている。し
かし、冷却機構による冷却が考慮されていない等、実際
にプロジェクタ装置に用いられる投影型の陰極線管とし
ての使用態様までは十分には考慮したものではなく、ま
た、パネルの全面について肉厚を均一化しており、パネ
ルの前面(外面)の研磨について特に考慮されていない
ので、製造効率が悪く、製造コストがかかるという問題
を十分には解決していない。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、冷却効果が向上することにより光学
特性や耐久性に優れ、かつ、効率よく低コストで製造す
ることができる投影型陰極線管を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による投影型陰極
線管は、少なくとも蛍光体が形成されたパネルが、内方
に突出するように曲面状に、かつ肉厚が略均一に形成さ
れた陰極線管本体と、パネルに対向する位置に開口部を
有し、開口部を通じてパネルに接触するようにパネル冷
却用の冷却液が充填されている冷却機構とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0013】本発明による投影型陰極線管では、陰極線
管本体のパネルの肉厚が、封止部材と接する部分を除い
て略均一となるために、パネルに対する冷却液保持体に
よる冷却効果が均一になり、かつ、製造工程においてパ
ネルが加熱される場合にも冷却温度を下げて冷却時間を
短縮しても温度差が生じることなくなり均一に冷却する
ことができる。また、パネルの前面の封止部材と接する
部分のみが研磨されるために研磨時間が短くなり、加工
工数が削減される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態に係る投影型
陰極線管の部分断面構成を表したものである。この投影
型陰極線管1は、陰極線管本体10と、陰極線管本体1
0の前面(外面)11a側に取り付けられる冷却機構2
0と、冷却機構20の前面側に取り付けられる入射レン
ズ40とを有している。
【0016】陰極線管本体10は、ガラスからなるパネ
ル11と、ガラス管からなるラッパ状のファンネル13
と、ガラス管からなる円筒形状のネック(図示せず)と
を溶着して組み立てられる。ネックには、色信号出力回
路から出力される色信号に基づいて赤または緑または青
の電子ビームを出射するための電子銃(図示せず)が配
置されている。陰極線管本体10の内部は高真空とされ
ている。
【0017】パネル11は図2に示したようにプレス成
形されるが、前面(外面)11aの形状が、周縁部11
dを除いて、内面11bの内方に突出するR付きの曲面
(球面)と同じ曲率を有する曲面(球面)とされてお
り、凹形状である曲面部11eとなっている。ただし、
外面11aと内面11bとは異なる曲率で形成されてい
てもよい。したがって、パネル11の外面11aが曲面
部11eである部分では、ガラス厚みが均一となる。こ
のパネル11の肉厚は、防爆性等も考慮して例えば4〜
11mm程度となっている。なお、従来から、図5に示
したように、外面11aの中央部分は凹形状に成形され
ているので、プレス成形により外面11aを凹形状の曲
面部11eとすることは容易であり、金型からパネル1
1をはずす際に、パネル11の形状に悪影響を与えるこ
とはない。
【0018】パネル11の内面11bには、電子銃(図
示せず)からの電子ビームが照射されることにより発光
する赤または緑または青の単色の蛍光面12が例えば沈
殿法等により形成されている。なお、内面11bが曲面
とされているのは、従来と同様に、焦点距離を短くする
ためである。
【0019】パネル11の前面11aにおける周縁部1
1dは、実質的に平面状に形成されており、その幅は例
えば6mm〜10mm程度である。このパネル11の周
縁部11dは、後述する冷却機構20を構成する冷却液
保持体21と接着されシーリングされる部分であるの
で、その接着性を高めるために酸化セリウム等により研
磨されている。
【0020】冷却機構20は、冷却液保持体である冷却
液保持体21と、この冷却液保持体21に充填封入され
る冷却液22とから構成されている。冷却液保持体21
は、例えばアルミニウムや亜鉛等を材料とする金属ダイ
カスト等からなり、内部は中空であり、枠体状に形成さ
れている。冷却液保持体21の背面側には、パネル11
の外径寸法よりやや小さい口径の開口部21aが形成さ
れ、その前面側には、入射レンズ40のレンズ径とほぼ
同径の口径の開口部21bが形成されている。冷却液2
2は、例えばエチレングリコールとグリセリンの混合液
であって、ガラスとほぼ等しい屈折率を有する透明液体
が用いられる。
【0021】入射レンズ40は、内側に半球状に突出し
た球面板で構成された凹レンズであり、投影レンズ系を
構成する複数枚のレンズ(図示せず)のうち、後端部に
位置するものである。
【0022】陰極線管本体10のパネル11の前面(外
面)11aには、冷却液保持体21の背面側が取り付け
られる。パネル11の前面11aの研磨された周縁部1
1dと、冷却液保持体21の背面側の開口部21aの端
縁とが封止部材であるシリコンゴム等のシリコン樹脂か
らなる接着剤30によって、シーリングされ接着され
る。この接着剤30は紫外線照射などにより硬化して、
パネル11の外面11aの周縁部11dと冷却液保持体
21の背面側の開口部21aの端縁とを完全に密着させ
気密封止する。これにより冷却液保持体21の背面側の
開口部21aがパネル11の前面11aにより塞がれ
る。
【0023】また、冷却液保持体21の前面側には入射
レンズ40が取り付けられる。環状のレンズ抑え板41
を冷却液保持体21の前面側に形成された取り付け部
(図示せず)に、ねじ止めすることによって、Оリング
50を介して、入射レンズ40が冷却液保持体21の前
面側にシーリングされ取り付けられる。これにより、冷
却液保持体21の前面側の開口部21bが入射レンズ4
0に塞がれる。
【0024】このようにして冷却液保持体21の背面側
も前面側も気密封止されることにより密閉された内部空
間に、冷却液22が充填封入されている。この冷却液2
2は、高輝度用の電子銃(図示せず)から強い電子ビー
ムが照射されパネル11が加熱されると、液の粘性が変
化し、温度差が生じる。この粘性および温度の変化によ
り、冷却液22は冷却液保持体21内を自然対流して、
パネル11を冷却し温度を均一化するとともに、冷却液
保持体21全体に熱を与える媒体として機能し、熱を与
えられた冷却液保持体21はヒートシンクとして放熱を
行う。また、冷却液22は、ガラスとほぼ同じ屈折率を
有する透明液体であるので、パネル11と入射レンズ4
0間の界面反射を抑制することができ、映像のコントラ
スト比を高めることもできる。
【0025】このように本実施の形態に係る投影型陰極
線管では、陰極線管本体10のパネル11の肉厚は、冷
却液保持体21との接着面となる周縁部11dを除いた
部分では均一となるようにしたので、パネル11に対す
る冷却機構20による冷却効果を均一とし向上させるこ
とができる。よって、強い電子ビームの照射に対しても
冷却効果が均一に十分に生じるために、蛍光面12の劣
化を和らげることができ、より高輝度の映像を投影する
ことが可能となる等、パネル11の光学特性を向上させ
ることができるとともに、耐久性も向上させることがで
きる。
【0026】また、陰極線管本体10のパネル11の肉
厚は周縁部11dを除いて均一となるようにしたので、
パネル11の前面11aに冷却液保持体21の背面側を
シリコンゴム等の接着剤30によって接着して取り付け
る工程、陰極線管本体10の内部を真空にするための排
気工程、陰極線管本体10のパネル11、ファンネル1
3およびネック(図示せず)を溶着する工程等の製造工
程において、加熱されたパネル11に対して冷却温度を
下げて冷却時間を短縮しても温度差が生じることなく、
均一に冷却することができ、製造効率を向上させること
ができる。
【0027】更に、パネル11の前面11aについて周
縁部11dを除いて凹形状である曲面部11eとなるよ
うにしたので、冷却液保持体21の背面側の開口部21
aの端縁と接着される周縁部11dのみを接着性を高め
るために研磨すればよくなり、研磨時間が短くなり、加
工工数が削減され、製造効率を向上させることができ、
製造コストを低減することができる。なお、パネル11
の前面11aの曲面部11eは研磨されないまま光学系
の一部に存在することにはなるが、もし、前面11aに
微少な凹凸があったとしても、ガラスとほぼ等しい屈折
率を有する透明液体である冷却液22によりその凹凸は
埋められ、また、映像が結像されるのは先にあるスクリ
ーンであるので、何ら問題はなく影響はない。
【0028】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態で
は、陰極線管本体10に冷却機構20を取り付けるの
に、封止部材であるシリコンゴム等のシリコン樹脂から
なる接着剤30によって接着するシリコンシール法を用
いるようにしたが、Оリングなどの封止部材を介在させ
て突き合わせた後に板バネで押さえつけて密着させるメ
カシール法を用いるようにしてもよい。メカシール法を
用いた場合には、Оリングなどの封止部材と接するパネ
ル11の前面11aの部分が研磨される周縁部11dと
なる。
【0029】また、上記実施の形態では、冷却液保持体
21の前面側の開口部21bが入射レンズ40により塞
がれるオプティカルカプリングを用いるようにしたが、
冷却液保持体21の前面側の開口部21bがガラス板で
塞がれるエアーカプリングを用いるようにしてもよい。
【0030】更に、上記実施の形態では、パネル11の
前面11aの曲面部11eの曲率を内面11bの曲面の
曲率と同じにしてパネル11の肉厚が均一になるように
したが、必ずしも曲率が同じである必要はなく、パネル
11の肉厚が実質的に均一であればよい。
【0031】加えて、上記実施の形態では、パネル11
の前面11aの周縁部11dを除く部分すべてを曲面部
11eとなるようにしたが、必ずしも周縁部11dを除
く部分すべてを曲面部11eとする必要はなく、例え
ば、蛍光面12の劣化を防ぐためには、少なくとも蛍光
面12が形成されている内面11bの部分に対向する前
面11aの部分のみを曲面部11eとすればよい。
【0032】更にまた、本発明は、スクリーンの正面に
対して映像を投影する正面型のプロジェクタ装置にも、
スクリーンの背面に対してミラーを介して映像を投影す
る背面型のリアプロジェクタ装置にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の投影型陰極
線管によれば、陰極線管本体の曲面状のパネルの肉厚を
略均一となるようにしたので、パネルに対する冷却液保
持体による冷却効果を均一とし向上させることができ
る。よって、強い電子ビームの照射に対しても冷却効果
が均一に十分に生じるために、パネルの劣化を和らげる
ことができ、より高輝度の映像を投影することが可能と
なる等、パネルの光学特性を向上させることができると
ともに、耐久性も向上させることができるという効果を
奏する。
【0034】また、陰極線管本体のパネルの肉厚は封止
部材と接する部分を除いて略均一とすることにより、パ
ネルの前面に冷却保持体を例えば封止部材であるシリコ
ンゴム等の接着剤によって接着して取り付ける工程、陰
極線管本体の内部を真空にするための排気工程、陰極線
管本体のパネル、ファンネルおよびネックを溶着する工
程等の製造工程において、加熱されたパネルに対して冷
却温度を下げて冷却時間を短縮しても温度差が生じるこ
となく、均一に冷却することができ、製造効率を向上さ
せることができる。
【0035】更に、接着性を高めるためには封止部材と
接する部分のみを研磨すればよく、それにより研磨時間
が短くなり、加工工数が削減され、製造効率を向上させ
ることができ、製造コストを低減することができる。
【0036】加えて、少なくともパネルの内面に蛍光面
が形成された部分については、パネルの肉厚が略均一と
なるようにすれば、少なくともこの部分については冷却
液保持体による冷却効果が均一になり、蛍光面が劣化す
るようなことはなく、パネルの光学特性や耐久性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る投影型陰極線管の
構成を表す部分断面図である。
【図2】図1に示した投影型陰極線管におけるパネルの
加工断面図である。
【図3】従来のプロジェクタ装置の概略を表す(A)は
平面図であり、(B)は側面図である。
【図4】従来の投影型陰極線管の構成を表す部分断面図
である。
【図5】図4に示した従来の投影型陰極線管におけるパ
ネルの加工断面図である。
【符号の説明】
1…投影型陰極線管、10…陰極線管本体、11…パネ
ル、11a…前面(外面)、11b…内面、11d…周
縁部、11e…曲面部、12…蛍光面、13…ファンネ
ル、20…冷却機構、21…冷却液保持体(カプラ)、
21a,21b…開口部、22…冷却液、30…接着
剤、40…入射レンズ、41…レンズ抑え板、50…О
リング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも蛍光体が形成されたパネル
    が、内方に突出するように曲面状に、かつ肉厚が略均一
    に形成された陰極線管本体と、 前記パネルに対向する位置に開口部を有し、前記開口部
    を通じてパネルに接触するようにパネル冷却用の冷却液
    が充填されている冷却機構とを備えたことを特徴とする
    投影型陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記冷却機構は、前記パネルの前面に封
    止部材を介して取り付けられるとともに、前記パネルは
    前記封止部材と接する部分のみが研磨されていることを
    特徴とする請求項1記載の投影型陰極線管。
  3. 【請求項3】 酸化セリウムを含む研磨材により研磨さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の投影型陰極線
    管。
  4. 【請求項4】 前記パネルの外面の周縁部は実質的に平
    坦面であることを特徴とする請求項2記載の投影型陰極
    線管。
  5. 【請求項5】 前記封止部材は、シリコーン系樹脂を含
    む接着剤であることを特徴とする請求項1記載の投影型
    陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記接着剤はシリコーンゴムを含むこと
    を特徴とする請求項5記載の投影型陰極線管。
  7. 【請求項7】 前記冷却機構は、前記開口部に対向する
    位置に他の開口部を有し、前記他の開口部は、レンズが
    取り付けられることにより塞がれていることを特徴とす
    る請求項1記載の投影型陰極線管。
  8. 【請求項8】 前記レンズはOリングを間にして前記冷
    却機構に取り付けられていることを特徴とする請求項7
    記載の投影型陰極線管。
  9. 【請求項9】 前記冷却機構に保持される冷却液は、前
    記パネルと実質的に等しい屈折率を有する透明液体であ
    ることを特徴とする請求項1記載の投影型陰極線管。
  10. 【請求項10】 前記透明液体は、エチレングリコール
    とグリセリンとの混合液であることを特徴とする請求項
    9記載の投影型陰極線管。
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