JP2000181372A - 電気光学装置、投射型表示装置及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents

電気光学装置、投射型表示装置及び電気光学装置の製造方法

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JP2000181372A
JP2000181372A JP10356180A JP35618098A JP2000181372A JP 2000181372 A JP2000181372 A JP 2000181372A JP 10356180 A JP10356180 A JP 10356180A JP 35618098 A JP35618098 A JP 35618098A JP 2000181372 A JP2000181372 A JP 2000181372A
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optical panel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学パネルをケース体に収容してなる電
気光学装置において、電気光学パネルの冷却効率を高め
ることによって表示品位の低下を抑制することにある。
また、パネル基板の外面に別の透明基板を面接着する場
合には、透明接着剤の流出による取り扱い性の悪化を防
止する方法を提供する。 【解決手段】 パネル取付枠40の側面40Bに4つの
開口部であるスリット40a,40b,40c,40d
が形成されている。これらのスリットは、電気光学パネ
ル10の端部に臨む位置に形成されており、後述するよ
うに、電気光学パネル10の放熱性を高めるとともに、
上記接着部から漏れ出た透明接着剤30を吸い出すこと
ができるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気光学装置、投射
型表示装置及び電気光学装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プロジェクタなどの投射型表示装
置には、所定の画像を形成するために光変調用の電気光
学パネルとして液晶パネルが用いられる場合がある。こ
の場合、光源から電気光学パネルに光を当てるための集
光光学系と、電気光学パネルを透過した光をスクリーン
などの投射面に投射し、拡大画像を形成するための拡大
投射光学系とが設けられ、集光光学系によって集光され
た光が電気光学パネルを透過して所定の画像が形成さ
れ、これが拡大投射光学系によってスクリーン等に投射
される。
【0003】投射型表示装置内においては、電気光学パ
ネルが合成樹脂などにより形成されたケース体に収容さ
れた状態で固定される。ケース体は、装置内に設けられ
た設置部に対してネジ止めや接着などで固定されるよう
になっている。電気光学パネルには例えばフレキシブル
配線基板などが導電接続され、装置内に設けられた制御
系に接続される。
【0004】また、投射型表示装置では電気光学装置に
対して光源から集光光学系を通して強い光が照射される
ことから電気光学パネルの過熱を招きやすい。そのた
め、ケース体に収容された電気光学パネルなどを冷却す
るクーリングファンが設置され、冷却風がケース体に対
して吹き付けられるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記投射型
表示装置においては、ケース体が合成樹脂により形成さ
れることが多いことから、クーリングファンから吹き付
けられる冷却風によってケース体に収容されている電気
光学パネルを十分に冷却することが難しい。そのため、
クーリングファンの容量を大きくする必要があり、消費
電力や騒音が増大するという問題点がある。
【0006】また、投射型表示装置に用いる電気光学パ
ネルにおいては、フォーカス面に近いパネル基板の外面
に傷や塵が付くことにより投射画像の表示品位が低下し
たり、電気光学パネルの過熱により表示品位が悪化する
場合があるため、パネル基板の外面上に透明接着剤によ
り別の透明基板を面接着し、基板表面を液晶層から離反
させるとともに電気光学パネルの熱容量を増加させて画
質の劣化を回避する方法がある。しかし、この場合、透
明接着剤として硬化後も流動性を有する材質のものを用
いるため、製造工程中に透明接着剤が流れ出てケース体
の表面などに付着し、取り扱いが困難になるとともに電
気光学パネルの光透過部分に透明接着剤が付着して製品
不良が発生するなどという問題点もある。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、電気光学パネル等の電気光学パネ
ルをケース体に収容してなる電気光学装置において、電
気光学パネルの冷却効率を高めることによって表示品位
の低下を抑制することにある。また、パネル基板の外面
に別の基板を面接着する場合には、接着剤の流出による
取り扱い性の悪化を防止する方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、第1基板と第2基板との間に電気光学物質
が挟持されてなる電気光学パネルと、該電気光学パネル
を収容するケース体とを備えた電気光学装置であって、
前記ケース体は前記電気パネルの端面を覆う側面の少な
くとも一辺に開口部を有することを特徴とする。
【0009】本発明のかかる構成によれば、ケース体の
側面の少なくとも一辺に開口部を設けることにより、特
に電気光学パネルの電気光学物質層に近い部分がケース
体の外部に開放されることになるから、電気光学パネル
の放熱性が向上することになり、電気光学物質の過熱に
起因する表示品位の低下を低減することができる。
【0010】本発明は、前記開口部が、前記電気光学パ
ネルの端面の長手方向に広く開口されていることが好ま
しい。開口部が電気光学パネルの平面方向に延長した形
状を備えていることにより、ケース体内部の電気光学物
質の広がりに応じた形状になるためにさらに放熱特性を
高めることができる。
【0011】本発明は、前記第1基板と前記第2基板の
うちの少なくとも一方の基板の外面側には、接着剤によ
り第3基板が面接着されてなり、前記開口部は、前記一
方の基板と前記第3基板との間の接着層の端部に対向す
る位置に形成されている場合がある。この場合には、第
1基板と第2基板の少なくとも一方と第3基板との接着
を行う接着剤が接着面から溢れ出た場合、事前に開口部
から余分の接着剤を吸引除去することが可能になる。
【0012】本発明は、上述の電気光学装置を備えた投
射型表示装置であって、設置された前記電気光学装置に
向けて流体を流す冷却手段を有し、前記流体は、前記開
口部を備えた前記側面に向けて若しくは前記側面に沿っ
て流れるように構成されていることを特徴とする。この
手段によれば、側面に開口部を備えたケース体に向けて
冷却用の流体を流すことにより電気光学パネルの冷却を
行うことができる。また、流体は開口部を備えた側面に
向けて若しくは側面に沿って流れるように構成されてい
るので、開口部を介して電気光学パネルを効率的に冷却
することができる。この場合、流体としては、空気やそ
の他の気体、水その他の液体が含まれるが、冷却手段と
しては空気流を送るクーリングファンなどがある。
【0013】本発明は、第1基板及び第2基板の間に電
気光学物質が挟持されてなる電気光学パネルと、該電気
光学パネルを収容するケース体とを備えた電気光学装置
であって、前記ケース体には、前記電気光学パネルの端
面を覆う側面の外面側において段部若しくは傾斜面が形
成されていることが好ましい。ケース体の側面の外面側
に段部若しくは傾斜面が形成されていることにより、ケ
ース体の側面の表面積を増大させることができ、電気光
学パネルの冷却効率を高めることができる。また、流体
とケース体で生じる抵抗を下げることができるため、ス
ムーズに流体を流すことができる。ここで、傾斜面は、
電気光学パネルの平面方向と垂直若しくは電気光学パネ
ルの厚さ方向に平行な面に対して傾斜していることを意
味する。
【0014】本発明は、前記段差部若しくは傾斜面は、
前記側面における前記電気光学パネルの厚さ方向に段差
を有し若しくは傾斜していることが好ましい。段差部若
しくは傾斜面が電気光学パネルの厚さ方向に段差を有し
若しくは傾斜していることにより、流体を側面に当てて
も、いたずらに乱流などを発生させずにスムーズに流体
を流すことができるので、流体に対する接触面積を増大
させることができるとともに電気光学パネルの冷却効率
を向上させることができる。
【0015】本発明は、前記側面に向かって若しくは前
記側面に沿って流れる流体の流れを円滑にするように前
記傾斜面が形成されていることが好ましい。冷却風など
の冷却用の流体を側面に当てる場合に、傾斜面によって
流体の流れが円滑になることにより、流体に対する接触
面積を増大させることができるとともに電気光学パネル
の冷却効率を高めることができる。
【0016】本発明は電気光学装置を備えた投射型表示
装置であって、設置された前記電気光学パネルに向けて
流体を流す冷却手段を有し、前記流体は、前記開口部を
備えた前記側面に向けて若しくは前記側面に沿って流れ
るように構成されていることが好ましい。この場合、段
差部若しくは傾斜面は流体との接触面積を増大させるの
で、電気光学パネルの冷却効率を高めることができる。
【0017】本発明は前記開口部は前記側面のうち第1
辺及び該第1辺に対向する第2辺に有し、前記側面の前
記第1及び第2辺とは異なる第3辺において前記電気光
学パネルと前記外部配線基板とが接続されていることを
特徴とする。本発明のかかる構成によれば、側面のうち
第1辺及び第1辺に対向する第2辺に開口部を有するた
め流体の流れを円滑にすることができる。
【0018】本発明の電気光学装置の製造方法は、第1
基板と第2基板との間に電気光学物質を挟持されてなる
電気光学パネルと、該電気光学パネルを収容するケース
体とを備え、前記ケース体には、前記電気光学パネルを
収容した状態で前記電気光学パネルの端面を覆うように
構成された側面の少なくとも一辺に開口部が設けられて
なる電気光学装置の製造方法において、前記第1基板と
前記第2基板の少なくとも一方の基板の外面に接着剤に
より第3基板を面接着する工程と、前記第3基板を面接
着してなる前記電気光学パネルを前記ケース体に収容す
る工程と、前記一方の基板と前記第3基板との間の接着
面外に流出される前記接着剤を前記開口部から吸引除去
する工程を有することを特徴とする。
【0019】本発明の製造方法は、前記開口部は4辺を
有する前記ケース体のうち第1辺及び該第1辺に対向す
る第2辺に有し、前記第1及び第2辺とは異なる第3辺
側で前記外部配線基板に接続するために開口されてな
り、前記吸引除去する工程において、前記第1及び第2
辺の両方から前記接着剤を吸引することを特徴とする。
かかる構成により、電気光学パネルから流出した接着剤
を効率的に吸引することができる。即ち、仮にゲル状の
接着剤が電気光学パネル全周に流出した場合、ケース体
の一辺から接着剤を完全に吸引することはきわめて難し
い。しかしながらケース体の側面の第一辺及び第一辺に
対向する第2辺に開口部を設け、第1及び第2辺の両方
からから吸引することにより、接着剤をスムーズに吸引
することが可能である。
【0020】本発明の製造方法において、前記開口部は
前記電気光学パネルの端面の長手方向に沿って広く開口
されていることが好ましい。
【0021】本発明の製造方法において、前記開口部は
前記一方の基板と前記第3透明基板との間の接着面の端
部にほぼ合致する位置に形成することが望ましい。かか
る構成により、一方の基板と第3基板との間の接着剤が
接着面から流出した場合、開口部が接着剤の端部に対向
するように配置されているので、端部同士の段差により
接着剤が溜まることなくスムーズに接着剤を吸引するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0023】[第1実施形態] (電気光学パネルの内部構造)まず、本実施形態におけ
る電気光学パネル10の内部構造について簡単に説明す
る。図1及び図2はそれぞれ電気光学パネルのより詳細
な構造を示す平面図と断面図である。素子基板11の内
面上には配線層、画素電極、TFTなどのアクティブ素
子などがマトリクス状に形成されており、その上に配向
膜(図示せず)が被着される。配向膜は所定方向にラビ
ング処理が施されている。一方、対向基板12の内面に
は配向膜が形成され、同様にラビング処理が施される。
このように形成された素子基板11と対向基板12はシ
ール材14を介して貼り付けられる。。シール材14の
外側の領域には、データ線駆動回路18及び実装端子1
9が素子基板11の一辺に沿って設けられており、走査
線駆動回路17が、この一辺に隣接する2辺に沿って設
けられている。更に素子基板11の残る一辺には、走査
線駆動回路17間をつなぐための複数の配線12が設け
られている。シール材14としては例えば光硬化性樹脂
などが用いられ、素子基板11と対向基板12との間隔
を所定値(3〜10μm程度)に保持可能になる程度に
アライメントをし、光照射によりシール材を硬化する。
その後、例えば真空中にてシール材14の内側に開口部
14aから液晶が注入される。液晶注入後、両基板の平
行度が確保された状態で樹脂からなる封止材15によっ
て開口部14aは封止され、電気光学パネルが完成す
る。素子基板11の一辺側端部に外部端子19を多数配
列させた外部端子部11bには、フレキシブル配線基板
16の接続部が異方性導電膜などを介して導電接続され
る。なお、遮光膜12aは対向基板12の内面上にCr
等の金属により形成されたものである。また、素子基板
11の内面上にも、シール材に重なる部分のすぐ内側に
同様の遮光膜が形成されている。
【0024】この電気光学パネル10において、素子基
板11の外面上には透明基板31を透明接着剤30によ
って面接着し、対向基板12の外面上には透明基板32
を透明接着剤30によって面接着されている。透明基板
31は素子基板11とほぼ等しい光屈折率を備えたもの
であり、好ましくは素子基板11と同じ材質により形成
される。透明基板32もまた対向基板12とほぼ等しい
光屈折率を備えたものであり、好ましくは対向基板12
と同じ材質により形成される。
【0025】透明接着剤30は、上記素子基板11と透
明基板31とを面接着する場合には素子基板11及び透
明基板31とほぼ等しい光屈折率を備え、硬化後におい
て透明な接着剤が用いられる。また、対向基板12と透
明基板32とを面接着する場合にも同様に対向基板12
及び透明基板32とほぼ等しい光屈折率を備え、硬化後
において透明な接着剤が用いられる。
【0026】上記透明基板31、32としては、素子基
板11、対向基板12が石英基板(光屈折率=1.4
6)であれば同様の石英基板を用いることによって光屈
折率を一致させることができる。また、透明接着剤30
としては、上述のように石英基板を用いる場合には光屈
折率が1.46となるように調製したシリコン系接着剤
やアクリル系接着剤を用いることができる。
【0027】もちろん、素子基板11、対向基板12が
ネオセラムなどの屈折率が1.54の高耐熱ガラス板で
あれば、透明基板31,32においても同じ材質の高耐
熱ガラス板を用いればよい。また、透明接着剤30につ
いても、上記シリコン系接着剤やアクリル系接着剤を屈
折率が1.54になるように調製することができる。
【0028】本実施形態では、素子基板11,対向基板
12として、それぞれ1.2mm厚の石英基板、1.1
mm厚の石英基板を用い、透明基板31,32として
は、1.1mm厚の石英基板を用いている。また、透明
接着剤30の厚さについては、5〜30μmの範囲とす
ることが好ましい。特に、接着剤の厚さを5μm以上と
することによって基板の傷や塵埃を接着剤により隠すこ
とができる。また、10μm以下にして、接着強度を十
分高いものとすることができる。
【0029】上記電気光学パネルに透明基板31,32
を面接着する工程においては、透明基板31,32の内
面と、素子基板11、対向基板12の外面の双方に透明
接着剤30を滴下、塗布した後、透明接着剤30同士を
最初の接触点として2枚の基板を重ね合わせ、かつ、双
方を押し付けることにより、基板間で透明接着剤30を
押し広げ、しかる後に透明接着剤30を硬化させる。こ
のようにすると、透明接着剤30の内部に気泡が残るこ
とがないので、気泡に起因する表示品位の低下を避ける
ことができる。なお、この接着工程は電気光学パネルの
組み立て前後のいずれのタイミングで行ってもよい。
【0030】ここで、上記透明接着剤は硬化後にも弾性
を有していることが好ましい。なぜならば、透明接着剤
の硬化後の針入度が90以上であれば硬化時に接着剤が
基板上から流れてしまい、適量の接着剤を基板上に保持
することができない。また、針入度が60未満であれば
接着剤硬化時の応力を吸収することができず、基板間に
歪みが発生してしまう。従って、透明接着剤は硬化後の
針入度が60以上90未満であることが好ましい。
【0031】(電気光学装置の構造)図3は、図1及び
図2に示すような内部構造を備えた本実施形態の電気光
学装置の分解斜視図である。図3に示されるように、電
気光学パネル10をパネル取付枠(ケース体)40の収
容凹部41内に収容し、保持板60の嵌合片部62をパ
ネル取付枠40の嵌合凹部43に嵌合させ、電気光学パ
ネル10を保持させることによって電気光学装置が形成
される。ここで、電気光学パネル10の素子基板11に
おける対向基板12から外側に張り出した張出領域と、
収容凹部41内の第1段差部42Aとの間にシリコンゴ
ムなどを主成分とする接着剤を流し込み、接着剤を固化
させることによって電気光学パネル10を確実にパネル
取付枠40に固定することができる。このとき、電気光
学パネル10の例えば透明基板32の外面が第2段差部
42Bに当接して位置決めされる。
【0032】上記接着剤は硬化後にも所定の弾性率を備
えているものを選択することによって、耐衝撃性を向上
させるために電気光学パネル10とパネル取付枠40と
の間の弾性変位を可能としつつ、充分な相互固定を行う
ことが可能である。この接着剤としては、ゴム系接着剤
を用いることができ、例えばシリコンRTV(室温硬化
型シリコンゴム)などがある。
【0033】第1段差部42Aに形成された溜め溝42
aは接着剤を第1段差部42Aと電気光学パネル10と
の間に充分に存在させ、接着強度を高めるとともに充分
な弾性変形を許容する。
【0034】逃げ凹部42bは、電気光学パネル10の
図1に示す封止材15の盛り上がりを回避するためのも
のであり、パネル取付枠40への収容状態において電気
光学パネル10の浮き上がりを防止する。また、内側支
持面部47は外部端子部11b上に貼り付けられたフレ
キシブル配線基板16の導電接続部を軽く押さえるか若
しくは僅かな間隔を以て導電接続部に対向し、導電接続
部の剥離などを防止するためのものである。さらに、外
側支持面部48はフレキシブル配線基板16を軽く抑え
るか若しくは僅かな間隔を以てフレキシブル配線基板1
6の表面に対向し、フレキシブル配線基板16の不要な
変形を抑制する。
【0035】外側支持面部48に設けられた凹溝48a
には接着剤を充填させてフレキシブル配線基板16をパ
ネル取付枠40に接着させることも可能である。このよ
うにすることによって、フレキシブル配線基板16とパ
ネル取付枠40とが導電接続部よりも外側で固着される
ので、導電接続部に応力が加わりにくくなり、電気光学
パネルの外部端子部と導電接続部との接続部分の信頼性
を向上させることができ、また、電気光学パネル10の
画面ずれを低減することができる。
【0036】電気光学パネル10の素子基板11と透明
基板31及び対向基板12と透明基板32の接着に用い
る透明接着剤30は、本実施形態ではシリコン系樹脂を
主成分とするゲル状のものであり、流動性がきわめて高
い。また、組み立て後に透明接着剤を熱硬化させるが、
硬化後においても弾性を有している。従って、本実施形
態では、上述のように透明接着剤が素子基板11又は対
向基板12の端面と透明基板31,32の端面との間
に、基板の大きさの相違に起因する段差が形成されてい
れば、透明接着剤はその段差部に保持され、パネル取付
枠40や保持板60への流出が低減される。
【0037】図4は本実施形態のパネル取付体40の拡
大斜視図である。図4に示されるように、パネル取付枠
40の4つの側面40A,40B,40C,40Dのう
ち、側面40Bに4つの開口部であるスリット40a,
40b,40c,40dが形成されている。これらのス
リットは、電気光学パネル10の端部に臨む位置に形成
されており、後述するように電気光学パネル10の放熱
性を高めることができる。また、仮に上記接着部から漏
れ出た透明接着剤30をこれらの開口部から吸い出すこ
とも可能である。なお、上記のスリットは他の側面40
A、40C、40Dに設けても良いし、2辺以上に設け
てもよい。特に2辺にスリットを設ける場合、互いに対
向する辺に設けると、流体の流れをスムーズにし、冷却
効果を向上させることができる。ただし、側面40Dに
スリットを設ける場合には後述するクーリングファンの
冷却風がどどかない場合があり、放熱効果は得られにく
い。従って、スリットは40A,40C,40Dのいず
れか一つあるいは複数設けることが好ましい。
【0038】本実施形態においては、電気光学パネル1
0をパネル取付枠40に収容したとき、上記透明接着剤
30の一部は素子基板11及び対向基板12と透明基板
31,32との間の接着面から外側へ流出する場合があ
り、このような透明接着剤30は、スリット40a,4
0b,40c,40dから図示しない吸引装置などによ
って吸引除去することができる。従って、パネル取付体
40に溝を設けることに加えて、スリットから接着剤3
0を吸引することにより、接着剤がパネル取付枠40の
外面に流れ出ることを回避することができる。
【0039】また、仮に透明接着剤30が上記段差部か
ら流れ出したとしても、電気光学パネル10からパネル
取付枠側に流出される透明接着剤は上述のようにフレキ
シブル配線基板16の導電接続部と電気光学パネル10
の外部端子部との接合部分の側に導かれるため、パネル
取付枠40の外面部への透明接着剤の流出をなくし、電
気光学パネル10を容易に取り扱うことも可能である。
【0040】本実施形態において、スリット40a,4
0b,40c,40dは電気光学パネル10の平面に沿
って延長する形状に形成されており、しかもスリット4
0a,40cは電気光学パネル10の透明基板31との
接着面に対応した高さに形成され、スリット40b,4
0dは電気光学パネル10の透明基板32との接着面に
対向する高さに形成されているため、透明接着剤30の
吸引作業が容易になるとともに、不要な透明接着剤を十
分に吸い出すことが可能になる。また、スリットが、電
気光学パネル10の端面の長手方向に沿って広く開口さ
れていることにより、後述する放熱効果を高めることに
効果的である。
【0041】(投射型表示装置の構造)次に、上記の電
気光学パネルを用いた投写型表示装置である液晶プロジ
ェクタ120の構造について図12を参照して説明す
る。液晶プロジェクタ120のハウジング内には、図示
断面で示す光学ユニットが内蔵されており、この光学ユ
ニットには、光源を含む照明用光学系と、光源光を赤、
緑、青の各光束R,G,Bに分離する色分離光学系と、
上述の電気光学装置からなる液晶ライトバルブを透過さ
せた後に各光束R,G,Bを再合成する色合成光学系
と、色分離光学系から色合成光学系へと光束を導く導光
系とを備えている。
【0042】照明用光学系には、光源ランプ121と、
微小レンズの集合体からなるインテグレータレンズ12
2,123と、偏光分離膜と1/4波長板との集合体か
らなる偏光変換素子124と、反射ミラー125とが設
置されている。光源ランプとしてはハロゲンランプ、メ
タルハライドランプ、キセノンランプなどを用いること
ができる。偏光変換素子124は、光軸に対して傾斜し
た偏光分離膜を配列させた状態に内蔵する透光板が1/
4波長板に接した構造を備えており、入射光のうちS偏
光は偏光分離膜を透過し、偏光分離膜にて反射されたP
偏光は隣接する別の偏光分離膜にて反射されてS偏光に
変換されるので、入射光をS偏光に揃えることができ
る。
【0043】色分離光学系には、赤緑反射ダイクロイッ
クミラー126が設置されており、赤緑反射ダイクロイ
ックミラー126において光束R及びGは反射され、光
束Bは透過する。反射された光束R及びGのうち、光束
Gは緑反射ダイクロッイックミラー128にて反射さ
れ、光束Rは緑反射ダイクロイックミラー128を透過
する。
【0044】導光系においては、光束Bは反射ミラー1
27にて反射され、集光レンズ135に入射する。光束
Gは緑反射ダイクロイックミラー128から直接集光レ
ンズ134に入射する。光束Rは入射側レンズ129、
反射ミラー130、中間レンズ131及び反射ミラー1
32を経て集光レンズ133に入射する。
【0045】集光レンズ133,134,135の先に
は、それぞれ液晶ライトバルブ136,137,138
が取り付けられている。これらの液晶ライトバルブは、
後述する電気光学パネルをパネル取付枠に収容し、フレ
キシブル配線基板などの配線部材を接続させた電気光学
装置によって構成され、後述するパネル取付枠を光学ユ
ニット内の支持固定部139に対して固定することによ
って設置される。これらのライトバルブは、図示しない
制御駆動手段(上記配線部材に導電接続される。)によ
って所望の画像情報に応じてスイッチングが制御され、
各光束R,G,Bに対する変調を行う。
【0046】色合成光学系では、上記液晶ライトバルブ
136,137,138によってそれぞれに変調されて
所定の画像成分を構成するようにされた各光束R,G,
Bを3つの面にて受けるキュービック状のプリズムユニ
ット140が設置されている。プリズムユニット140
は各光束R,G,Bを合成し、所望の画像情報を含むカ
ラー画像を構成する。このカラー画像は、投写レンズユ
ニット141により所合成された後、図示しないスクリ
ーン上に拡大投影される。
【0047】上記構造の液晶プロジェクタにおいては、
図3に示す電気光学装置を図12の紙面の上方から光学
ユニット内の支持固定部139に当接させ、ネジ止め或
いは接着などにより固定する。このとき液晶プロジェク
タにおいて上方に来るのは図4に示すパネル取付枠40
の側面40Dである。また、このときの電気光学装置の
固定基準面は図4に示す枠面部40Eであり、この枠面
部40Eが支持固定部139の側面に当接した状態に固
定されることにより電気光学装置が位置決めされる。こ
のとき、側面40Bと40Cは直交する姿勢となり、側
面40Aは支持固定部139の底面に対向した状態にな
る。このように配置された電気光学装置の下方位置から
図示しないクーリングファンにより発生する冷却風CF
が電気光学装置の側面40Aに向けて吹き付けられる。
【0048】図5は本実施形態1のパネル取付枠40の
側面40Aの部分拡大図である。図5に示されるよう
に、パネル取付枠40を支持固定部139に取り付ける
ための丸孔40xを備えた突出枠部40A−1と、この
突出枠部40A−1に隣接し、そこから内側に引き込ま
れて電気光学パネル10の平面と垂直に形成された中間
面部40A−2と、中間面部40A−2に隣接し、電気
光学パネル10の側へ斜めに傾斜するように形成された
傾斜面部40A−3とが設けられている。このように側
面40Aに段差部が形成されているとともに傾斜面部4
0A−3が形成されていることによって、図5の上方か
ら吹き付けられるクーリングファンの冷却風CFに対す
る接触面積が増大するため、電気光学パネル10の冷却
効率が向上する。また、傾斜面部40A−3の存在によ
り冷却風CFがスムーズにパネル取付枠40の外面を図
示下方へ向けて流れるため、冷却風の乱れが少なくな
り、冷却効果がさらに向上している。
【0049】なお、本実施形態では、段差部や傾斜面部
40A−3を有する側面40Aを冷却風CFの向かう方
向に対向する側面として構成しているが、冷却風CFの
向かう方向に沿って形成された側面40B,40Cに段
差部や傾斜面を設けても冷却風に当たる接触面積は増大
するので、同様に冷却効率の向上効果は得られる。
【0050】[第2実施形態]次に、図6を参照して本
発明に係る電気光学装置の第2実施形態について説明す
る。図6は第2実施形態の拡大斜視図である。この実施
形態では電気光学パネル及び保持板は上記第1実施形態
と同じであるが、パネル取付枠50の構造が第1実施形
態とは若干異なり、異なる点のみ詳述する。パネル取付
枠50は第1実施形態のパネル取付枠40と同様の収容
凹部51、外側支持面部58などを備えており、また、
同様の側面50A,50C,50Dや枠面部50Eが形
成されている。第1実施形態と異なる点は、開口部とし
て、側面50Bにおいて内外を貫通する丸孔50a,5
0bと、角孔50c,50dを備えている点である。丸
孔50a,50bは側面50Bを貫通して収容凹部51
に向けて開口され、角孔50c,50dは保持板60に
嵌合する嵌合凹部53の部分を貫通している。
【0051】この実施形態では、第1実施形態と同様
に、丸孔50a,50b及び角孔50c,50dから透
明接着剤30を吸い出すことができるとともに、丸孔5
0a,50bによって電気光学パネルの放熱性を高める
ことができる。角孔50c,50dは保持板60の嵌合
片部62によって覆われることとなるが、保持板60が
熱伝導性の良い金属材料などにより形成されていれば、
角孔50c,50dも放熱性の向上に寄与する。尚、第
1実施形態と同様に他の側面50A、50C,50Dに
丸孔、角孔を設けてもよいし、2辺以上に設けてもよ
い。特に2辺に丸孔、角孔を設ける場合、流体の流れを
スムーズにし、冷却効果を向上させることができる。
【0052】[第3実施形態]次に、図7を参照して本
発明に係る電気光学装置の第3実施形態について説明す
る。図7は第3実施形態におけるパネル取付枠の側面部
分の拡大部分斜視図である。この実施形態では、パネル
取付枠冷却風CFが向かう側面70Aにおいて、丸孔7
0xが設けられた両端部を除く中央部に、パネル厚さよ
りも薄い端面70A−2と端面70A−2からパネルの
平面方向に向かって傾斜された傾斜面部70A−1と7
0A−3とが形成されている。また、端面70A−2は
収容される電気光学パネルの平面方向に対して略垂直に
形成されている。なお、本実施形態において電気光学パ
ネルや保持板は第1実施形態と同様であるので説明は省
略する。また、図中の枠面部70Eはパネル取付枠70
を支持固定部139に当接して固定する際の基準面とな
るものである。
【0053】この実施形態では、冷却風CFが図示上方
から吹き付けられると、冷却風CFは2つの背反した傾
斜面部70A−1,70A−3に沿って流れ、冷却風C
Fに対する接触面積が大きくなり、また冷却風CFがス
ムーズに流れることとによって冷却効率が向上する。
【0054】[第4実施形態]次に、図8及び図9を参
照して本発明に係る電気光学装置の第4実施形態につい
て説明する。この実施形態では、電気光学パネルや保持
板は上記第1実施形態と同じである。本実施形態の第1
実施形態と異なる点は、パネル取付枠80の形状であ
り、その点について詳述する。本実施形態のパネル取付
枠80の一つの側面80Aは、収容される電気光学パネ
ルの平面に対してほぼ垂直に形成された垂直面部80A
−1と、垂直面部80A−1に隣接し、内側に向けて斜
めに傾斜した一対の傾斜面部80A−2とを備えてい
る。側面80Aの両端部にはパネル取付枠80を固定す
るための丸孔80xが設けられ、側面80Aの延長方向
の中央部には同様にパネル取付枠80を固定するための
丸孔80yを備えた厚肉の中央部が形成され、一対の傾
斜面部80A−2は、上記両端部と中央部との間にそれ
ぞれ形成されている。なお、図中の枠面部80Eは支持
固定部139に当接してパネル取付枠80を位置決めす
る基準面である。
【0055】この実施形態においても、傾斜面部80A
−2によって冷却風CFの接触面積が増大し、しかも冷
却風CFの流れがスムーズになるため、冷却効率を高め
ることができる。また、側面80Aには、両端部と傾斜
面部80A−2との間及び傾斜面部80A−2と中央部
との間にそれぞれ、その延長方向に向いた段差及び冷却
風CFの流れ方向に向いた段差が形成されているため、
これらの段差によっても冷却風CFの接触面積が増大
し、効率的に冷却される。
【0056】[第5実施形態]最後に、図10及び図1
1を参照して本発明に係る電気光学装置の製造方法の実
施形態について説明する。図10は第5実施形態のパネ
ル取付体40の側面部分の拡大部分斜視図である。本実
施形態も第1実施形態と同様な構成を有し、異なる点の
み詳述する。この実施形態では、まず、図10に示すよ
うに、上記第1実施形態又は第2実施形態に示すものと
同様に側面に開口部90aを備えたパネル取付枠90に
上記の透明基板31,32を面接着した電気光学パネル
10を収容し、次にパネル取付枠90の開口部90aに
合致したノズルを備えた吸引機91をパネル取付枠90
に接続して、電気光学パネル10の端部から流出される
透明接着剤を開口部90aを通して吸い出し、透明接着
剤が後の工程においてパネル取付枠90の外面上などに
広がらない程度にパネル取付枠90内の透明接着剤の量
を低減させる。その後は、上記と同様の図示しない保持
板を装着して、図12に示す液晶プロジェクタの支持固
定部139に取り付ける。
【0057】また、図11(a)に示す方法は、予め、
パネル取付枠90を装着した状態でその開口部90aが
吸引口92aに接続されるように構成された吸引治具9
2を用意しておき、吸引治具92に連結されたチューブ
93を図示しない吸引機に接続しておく。そして、図9
と同様に電気光学パネル10をパネル取付枠90内に収
容した後、吸引治具92にパネル取付枠90を装着し、
透明接着剤をパネル取付枠90内から吸い出すようにす
るものである。
【0058】尚、開口部90aがパネル取付枠90の側
面の一辺に設けられているが、これに限らず、図11
(b)に示されるように、さらにパネル取付枠90の他
の辺にも開口部90a’を設けてもよい。その場合、吸
引治具92にはチューブ93に加えて開口部90a’に
対向してチューブ93a'を設けて図示しない吸引機に
接続されるようにする。そして、図10と同様に電気光
学パネル10をパネル取付枠90に収容した後、吸引治
具92にパネル取付枠90を装着し、流れ出す透明接着
剤をパネル取付枠90内の開口部93a及び93a'か
ら吸い出すものである。このようにパネル枠体90の2
つの対向する側面に設けた開口部93a及び93a’か
ら接着剤を吸い出すことにより効率よく接着剤を吸引す
ることができる。また、パネル取付枠90の側面のうち
に電気光学パネル10と配線基板16とが接続される第
3辺は電気光学パネルの端面を覆うように形成されてい
ないため、第3辺からも接着剤を吸引することが可能で
ある。
【0059】これらの方法を採らない場合には、電気光
学パネルから流出する透明接着剤が多いと電気光学パネ
ル単体の状態において透明接着剤を吸引機などで除去
し、しかる後にケース体に収容しなければならない。本
実施形態では、ケース体に電気光学パネルを収容した状
態で透明接着剤の量を確認しながら透明接着剤を除去で
きるので、ケース体の外部に透明接着剤が漏れ出すこと
を確実に防止することができ、安全かつ確実に次の工程
に進むことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ケ
ース体の側面に開口部を設けることにより、特に電気光
学パネルの電気光学物質に近い部分がケース体の外部に
開放されることになるから、電気光学パネルの放熱性が
向上するので、液晶の過熱に起因する表示品位の低下を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態の電気光学パネルの構造を示す平面
図である。
【図2】各実施形態の電気パネルの構造を示す模式的な
概略断面図である。
【図3】第1実施形態の電気光学装置の構造を示す分解
斜視図である。
【図4】本発明に係る電気光学装置の第1実施形態にお
けるパネル取付枠の形状を示す拡大斜視図である。
【図5】第1実施形態におけるパネル取付枠の側面部分
を示す拡大部分側面図である。
【図6】本発明に係る電気光学装置の第2実施形態にお
けるパネル取付枠の形状を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明に係る電気光学装置の第3実施形態にお
けるパネル取付枠の側面部分を示す拡大部分斜視図であ
る。
【図8】本発明に係る電気光学装置の第4実施形態にお
けるパネル取付枠の側面部分を示す拡大部分側面図であ
る。
【図9】第4実施形態におけるパネル取付枠の側面部分
を示す拡大部分斜視図である。
【図10】本発明に係る電気光学装置の製造方法の第5
実施形態を示す工程説明図である。
【図11】(a)、(b)ともに第5実施形態の変形例
を示す工程説明図である。
【図12】各実施形態を用いる投射型表示装置の内部構
造を示す概略構成図である。
【符号の説明】 10 電気光学パネル 11 素子基板 12 対向基板 31,32 透明基板 40,50,70,80 パネル取付枠 40A,40B,40C,40D,50A,70A,8
0A 側面 40A−1 突出枠部 40a−3,50a−1,50a−3,70a−2 傾
斜面部 40a,40b,40c,40d スリット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と第2基板との間に電気光学物
    質が挟持されてなる電気光学パネルと、該電気光学パネ
    ルを収容するケース体とを備えた電気光学装置であっ
    て、前記ケース体は前記電気パネルの端面を覆う側面の
    少なくとも一辺に開口部を有することを特徴とする電気
    光学装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記開口部は、前記
    電気光学パネルの端面に沿って長手方向に広く開口され
    ていることを特徴とする電気光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれか一項に
    おいて、前記第1基板と前記第2基板のうちの少なくと
    も一方の基板の外面側には、接着剤により第3基板が面
    接着されてなり、前記開口部は、前記一方の基板と前記
    第3基板との間の接着層の端部に対向する位置に形成さ
    れていることを特徴とする電気光学装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか一
    項に記載された電気光学装置を備えた投射型表示装置で
    あって、前記電気光学パネルに向けて流体を流す冷却手
    段を有し、前記流体は、前記開口部を備えた前記側面に
    向けて若しくは前記側面に沿って流れるように構成され
    ていることを特徴とする投射型表示装置。
  5. 【請求項5】 第1基板と第2基板との間に電気光学物
    質を挟持されてなる電気光学パネルと、該電気光学パネ
    ルを収容するケース体とを備えた電気光学装置であっ
    て、前記ケース体には、前記電気光学パネルの端面を覆
    う側面の外面側において段差部若しくは傾斜面が形成さ
    れていることを特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記段差部若しくは
    傾斜面は、前記側面における前記電気光学パネルの厚さ
    方向に段差を有し若しくは傾斜していることを特徴とす
    る電気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記側面に向かって
    若しくは前記側面に沿って流れる流体の流れを円滑にす
    るように前記傾斜面が形成されていることを特徴とする
    電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項7までのいずれかに
    記載された電気光学装置を備えた投射型表示装置であっ
    て、設置された前記電気光学パネルに向けて流体を流す
    冷却手段を有し、前記流体は、前記開口部を備えた前記
    側面に向けて若しくは前記側面に沿って流れるように構
    成されていることを特徴とする投射型表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか一項に
    おいて、前記開口部は前記側面のうち第1辺及び該第1
    辺に対向する第2辺に有し、前記側面の前記第1及び第
    2辺とは異なる第3辺において前記電気光学パネルと前
    記外部配線基板とが接続されていることを特徴とする投
    射型表示装置。
  10. 【請求項10】 第1基板と第2基板との間に電気光学
    物質を挟持されてなる電気光学パネルと、該電気光学パ
    ネルを収容するケース体とを備え、前記ケース体には、
    前記電気光学パネルを収容した状態で前記電気光学パネ
    ルの端面を覆うように構成された側面の少なくとも一辺
    に開口部が設けられてなる電気光学装置の製造方法にお
    いて、 前記第1基板と前記第2基板のいずれか少なくとも一方
    の基板の外面に接着剤により第3基板を面接着する工程
    と、 前記第3基板を面接着してなる前記電気光学パネルを前
    記ケース体に収容する工程と、 前記一方の基板と前記第3基板との間の接着面外に流出
    される前記接着剤を前記開口部から吸引除去する工程と
    を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記開口部は前
    記側面のうち第1辺及び該第1辺に対向する第2辺に有
    し、前記側面の前記第1及び第2辺とは異なる第3辺に
    おいて前記電気光学パネルと前記外部配線基板とが接続
    されてなり、前記吸引除去する工程において、前記第1
    及び第2辺の開口部又は第3辺から前記接着剤を吸引す
    ることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、前記開
    口部は前記電気光学パネルの端面に沿って長手方向に広
    く形成されていることを特徴とする電気光学装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項10から請求項12のいずれか
    一項において、前記開口部は前記一方の基板と前記第3
    基板との間の接着面の端部に対向する位置に形成するこ
    とを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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