JP2001283239A - 図形処理装置、記録媒体、および、プログラム - Google Patents

図形処理装置、記録媒体、および、プログラム

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JP2001283239A
JP2001283239A JP2001014730A JP2001014730A JP2001283239A JP 2001283239 A JP2001283239 A JP 2001283239A JP 2001014730 A JP2001014730 A JP 2001014730A JP 2001014730 A JP2001014730 A JP 2001014730A JP 2001283239 A JP2001283239 A JP 2001283239A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 図形要素指定手段30aは、表示装置3
2に表示されている所定の図形要素を指定する。特徴ベ
クトル抽出手段30bは、図形要素指定手段30aによ
って指定された図形要素が有する特徴ベクトルを抽出す
る。回転角度算定手段30cは、表示系が有する基底ベ
クトルの何れかと特徴ベクトルとを一致させるために必
要な回転角度を算定する。回転手段30dは、図形要素
を含む図形の一部または全部を、表示系において回転角
度算定手段30cによって算定された回転角度だけ回転
させる。図形要素回転手段30eは、回転手段30dに
よって図形の一部または全部を回転する前に、図形要素
のみを回転角度算定手段30cによって算定された角度
だけ回転させる。回転角度指定手段30fは、図形要素
回転手段30eによって回転された図形要素を参照し
て、特定の回転角度を指定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は図形処理装置、記録
媒体、および、プログラムに関し、特に、図形要素を入
力して所望の図形を作成し、表示装置へ出力する図形処
理装置、記録媒体、および、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CAD(Computer Aided Desig
n)等の図形処理装置では、作成された図形の表示形態
を頻繁に変更する必要が生ずる。
【0003】図63は、従来における2次元図形の表示
形態の変更方法の一例を示す図である。この図の例で
は、対象となる図形1を回転する際の中心軸となる中心
点2と回転角度とが指定され、これらに基づいて図形1
が回転される。
【0004】図64は、3次元図形の表示形態の変更方
法の一例を示す図である。この例では、「ビュー情報一
覧」と題されたウィンドウが表示されており、その内部
の表示領域10aには、視点の候補が表示されている。
このようなウィンドウにおいて所望の視点を選択した
後、終了ボタン10dが操作されると、例えば、図65
に示すように、選択された視点から眺めた図形15が表
示される。なお、図64に示すウィンドウにおいて、緯
度および経度をテキストボックス10b,10cに直接
入力することによっても、所望の視点を指定することが
できる。
【0005】図66は、3次元図形の表示形態の他の変
更方法の一例を示す図である。この例では、ポインタ1
6の動きに比例して図形15が回転される様子が示され
ている。
【0006】図67は、3次元図形の表示形態の更に他
の変更方法の一例を示す図である。この例では、図形1
5の特定の面15aがポインタ16によって指定されて
おり、この面15aを正面に向けるように図形の表示が
変更されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の2次
元の図形を表示する図形処理システムの場合、利用者が
ある図形に着目し、その図形が特徴的な状態で表示され
る状態を望んだ場合、利用者がその形状から、回転角度
を計算して入力しなければならず、非常に煩雑であると
いう問題点があった。
【0008】また、従来の3次元の形状を表示する図形
処理システムの場合、例えば、図64に示す例では、予
め決められた複数の視点の中からしか選択できないの
で、選択範囲が狭いという問題点があった。
【0009】また、図66に示す方法では、任意の方向
から眺めた図形を表示させることが可能であるが微調整
が困難であるという問題点があった。更に、図67に示
す方法では、やはり図64に示す場合と同様に、選択可
能な範囲が限定されるという問題点があった。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、所望の視点から眺めた図形を簡単に表示させ
ることが可能な図形処理装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示す、図形要素を入力して所望の
図形を作成し、表示装置へ出力する図形処理装置30に
おいて、表示装置32に表示されている所定の図形要素
を指定する図形要素指定手段30aと、図形要素指定手
段30aによって指定された図形要素が有する特徴ベク
トルを抽出する特徴ベクトル抽出手段30bと、表示系
が有する基底ベクトルの何れかと特徴ベクトルとを一致
させるための回転角度を算定する回転角度算定手段30
cと、図形要素を含む図形の一部または全部を、表示系
において回転角度算定手段30cによって算定された回
転角度だけ回転させる回転手段30dと、を有すること
を特徴とする図形処理装置30が提供される。
【0012】ここで、図形要素指定手段30aは、表示
装置32に表示されている所定の図形要素を指定する。
特徴ベクトル抽出手段30bは、図形要素指定手段30
aによって指定された図形要素が有する特徴ベクトルを
抽出する。回転角度算定手段30cは、表示系が有する
基底ベクトルの何れかと特徴ベクトルとを一致させるた
めの回転角度を算定する。回転手段30dは、図形要素
を含む図形の一部または全部を、表示系において回転角
度算定手段30cによって算定された回転角度だけ回転
させる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の動作原理を説明
する原理図である。この図において、図形処理装置30
は、図形要素指定手段30a、特徴ベクトル抽出手段3
0b、回転角度算定手段30c、回転手段30d、図形
要素回転手段30e、および、回転角度指定手段30f
によって構成されており、入力装置31から入力された
図形要素を組み合わせることによって生成された図形を
表示装置32に対して表示出力するとともに、所定の図
形要素が指定された場合にはその図形要素が有する特徴
ベクトルを抽出し、特徴ベクトルを基準にして図形全体
または図形の一部を回転する。なお、図形要素とは、図
形を構成する基本単位であり、例えば、直線、円、楕円
等をいう。
【0014】ここで、図形要素指定手段30aは、表示
装置32に表示されている所定の図形要素を指定する。
特徴ベクトル抽出手段30bは、図形要素指定手段30
aによって指定された図形要素が有する特徴ベクトルを
抽出する。
【0015】回転角度算定手段30cは、表示系が有す
る基底ベクトルの何れかと特徴ベクトルとを一致させる
ために必要な回転角度を算定する。回転手段30dは、
図形要素を含む図形の一部または全部を、表示系におい
て回転角度算定手段30cによって算定された回転角度
だけ回転させる。
【0016】図形要素回転手段30eは、回転手段30
dによって図形の一部または全部を回転する前に、指定
された図形要素のみを回転角度算定手段30cによって
算定された角度だけ回転させる。
【0017】回転角度指定手段30fは、図形要素回転
手段30eによって回転された図形要素を参照して特定
の回転角度を指定する。入力装置31は、例えば、キー
ボードやマウスによって構成されており、操作者の操作
に応じた情報を生成して図形処理装置30に供給する。
【0018】表示装置32は、例えば、CRT(Cathod
e Ray Tube)モニタによって構成されており、図形処理
装置30から出力された画像を表示出力する。次に、以
上の原理図の動作について説明する。
【0019】いま、図2に示すように、正方形35a、
楕円35b、対角線35c、および、対角線35dから
構成される図形35が入力装置31から入力され、表示
装置32に表示されているとする。
【0020】このような状態において、入力装置31が
操作され、正方形35aの上部に位置する辺がポインタ
によって指定されたとすると、図形処理装置30の図形
要素指定手段30aは、正方形35aを構成する辺を処
理の対象として指定する。
【0021】特徴ベクトル抽出手段30bは、図形要素
指定手段30aによって指定された正方形35aの上部
に位置する辺の特徴ベクトルを抽出する。この例では、
図3に示すように、辺に平行な特徴ベクトル35eが抽
出されることになる。
【0022】回転角度算定手段30cは、表示系が有す
る基底ベクトルの何れかと特徴ベクトルとを一致させる
ために必要な回転角度を算定する。例えば、この例で
は、表示系が有する基底ベクトルは、図3の左下に示す
X,Yであるので、特徴ベクトル35eがX方向、Y方
向、−X方向、および、−Y方向の基底ベクトル(それ
ぞれ、Xベクトル、Yベクトル、−Xベクトル、およ
び、−Yベクトルと称す)と一致する回転角度を算定す
る。
【0023】回転手段30dは、回転角度算定手段30
cによって算定された複数の回転角度の候補を順番に選
択し、選択した回転角度に応じて図形を回転させる。な
お、この選択の順番としては、回転角度が少ない順に選
択する方法があり、その場合には、先ず、図4に示す図
形が表示装置32に表示されることになる。図4に示す
ような図形が表示装置32に表示されている状態におい
て、この状態を選択する操作が入力装置31に対してな
された場合には、表示状態が固定される。
【0024】また、同様にして、図5に示すような状態
において、対角線35dが選択された場合には、図形要
素指定手段30aは、対角線35dを処理の対象として
指定し、特徴ベクトル抽出手段30bは、対角線35d
の特徴ベクトル35fを抽出する。
【0025】回転角度算定手段30cは、特徴ベクトル
35fと基底ベクトルとを一致させるための回転角度の
候補を算出して、回転手段30dに供給する。回転手段
30dは、供給された回転角度の候補を、その値が最も
小さいものから順に選択し、図形を回転させる。
【0026】例えば、図5の例では、Xベクトルとの間
の角度が最も小さいので、図6に示す図形が最初に表示
されることになる。以上の例では、図形全体を回転して
表示するようにしたが、指定された図形要素のみを回転
して表示させ、所定の回転状態において確定する操作が
なされた場合には、図形全体を回転して表示するように
してもよい。そのような場合の処理について以下に説明
する。
【0027】いま、図2に示す表示状態において、正方
形35aの上部に位置する辺がポインタ36によって指
定されたとすると、図形要素指定手段30aは、この辺
を処理の対象として指定する。
【0028】特徴ベクトル抽出手段30bは、指定され
た辺から特徴ベクトル35eを抽出する。回転角度算定
手段30cは、特徴ベクトル35eと基底ベクトルとを
一致させるための回転角度を算定し、回転手段30dと
図形要素回転手段30eに供給する。
【0029】図形要素回転手段30eは、供給された回
転角度に応じて、指定された図形要素である辺を構成す
る直線を回転させ、表示装置32に表示させる。いまの
例では、例えば、図7に示すように、Xベクトルと一致
するように回転された辺35gが表示されることにな
る。
【0030】このような状態において、操作者が入力装
置31を操作して、回転角度を指定する操作を行った場
合には、回転角度指定手段30fは、回転手段30dに
対して回転角度が指定された旨を通知する。通知を受け
た回転手段30dは、全ての図形要素を指定された回転
角度で回転する。その結果、表示装置32には、図4に
示すような図形が表示されることになる。
【0031】以上に説明したように、本発明に係る図形
処理装置によれば、指定された図形要素が有する特徴ベ
クトルと、基底ベクトルとを一致させる回転角度を算定
し、その回転角度だけ図形を回転して順次表示するよう
にしたので、簡単な操作により図形を所望の方向に回転
させることが可能となる。
【0032】また、図形要素回転手段30eにより、指
定された図形要素のみを回転させた状態を表示し、その
状態で固定する場合には回転角度指定手段30fに指示
するようにすれば、候補が変更される度に図形全体を回
転する必要がなくなるので、処理速度を向上させること
が可能となる。
【0033】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図8は、本発明の実施の形態の構成例を示すブロッ
ク図である。この図に示すように、本発明に係る図形処
理装置50は、CPU(Central Processing Unit)5
0a、ROM(Read Only Memory)50b、RAM(Ra
ndom Access Memory)50c、HDD(Hard Disk Driv
e)50d、GC(Graphics Card)50e、I/F(In
terface)50fによって構成されており、その外部に
は表示装置51および入力装置52が接続されている。
【0034】CPU50aは、HDD50d等に格納さ
れているプログラムに応じて、各種演算処理を実行する
とともに、装置の各部を制御する。ROM50bは、C
PU50aが実行する基本的なプログラムやデータ等を
格納している。
【0035】RAM50cは、CPU50aが実行中の
プログラムや演算途中のデータ等を一時的に格納する。
HDD50dは、CPU50aが実行するプログラムや
データを格納するとともに、入力装置52から入力され
た図形要素やその配置状態に関する情報を格納する。
【0036】GC50eは、CPU50aから供給され
た描画命令に応じて描画処理を実行し、生成した画像を
映像信号に変換して表示装置51に出力する。I/F5
0fは、入力装置52からの情報を入力する。
【0037】表示装置51は、例えば、CRTモニタや
液晶ディスプレイ等によって構成されており、GC50
eから出力された映像信号を表示出力する。入力装置5
2は、キーボードやマウスによって構成されており、操
作者の操作に応じた情報を生成して、I/F50fに対
して供給する。
【0038】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。本発明では、2次元および3次元双方の図形の
処理が可能であるが、以下では先ず2次元図形に関する
処理について説明した後、3次元図形に関する処理につ
いて説明する。
【0039】先ず、2次元図形に対する処理について説
明する前に、2次元図形の各図形要素が有する特徴ベク
トルと、基準点について説明する。図9は、2次元図形
要素の基準点と特徴ベクトルを説明する図である。ま
た、図10および図11は、図9に示す図形要素の特徴
ベクトルと基準点を具体的に示した図である。
【0040】図9および図10(A)に示すように、図
形要素「直線」の場合、始点を(x1,y1)とし、終
点を(x2,y2)とした場合に、基準点は中点P
((x1+x2)/2,(y1+y2)/2)と定義さ
れ、また、特徴ベクトルは方向ベクトルV1(x2−x
1,y2−y1)と定義される。
【0041】また、図形要素「円弧」の場合では、図1
0(B)に示すように、中心を(Ox,Oy)とし、始
点を(x1,y1)、終点を(x2,y2)とした場合
に、基準点は中点P(Ox,Oy)と定義され、また、
特徴ベクトルはローカルX軸V1(1,0)、始点ベク
トル(x1−Ox,y1−Oy)、終点ベクトル(X2
−Ox,y2−Oy)の3つと定義される。
【0042】図形要素「楕円弧」の場合では、図10
(C)に示すように、中心を(Ox,Oy)とし、ロー
カルX軸を(Lx,Ly)、始点を(x1,y1)、終
点を(x2,y2)とした場合に、基準点は中点P(O
x,Oy)と定義され、また、特徴ベクトルはローカル
X軸V1(Lx,Ly)、始点ベクトル(x1−Ox,
y1−Oy)、終点ベクトル(X2−Ox,y2−O
y)の3つと定義される。
【0043】図形要素「放物線」の場合では、図11
(A)に示すように、基準点は焦点P(Fx,Fy)と
定義され、また、特徴ベクトルは軸ベクトルV1(A
x,Ay)と定義される。
【0044】図形要素「双曲線」の場合では、図11
(B)に示すように、基準点は中心P(Ox,Oy)と
定義され、また、特徴ベクトルは実軸ベクトルV1(A
x,Ay)と、漸近線ベクトルV2(Tx,Ty)と定
義される。
【0045】更に、図形要素「自由曲線」の場合では、
図11(C)に示すように、基準点は指示された点であ
る指示点P(p,q)と定義され、また、特徴ベクトル
は接ベクトルV1(Tx,Ty)と定義される。
【0046】なお、以上はほんの一例であり、このよう
な場合にのみ限定されるものではない。次に、本発明の
実施の形態の動作について説明する。
【0047】図12は、図8に示す実施の形態におい
て、2次元図形を回転させる場合に実行される処理の一
例を説明するフローチャートである。このフローチャー
トが開始されると、以下の処理が実行されることにな
る。[S10]CPU50aは、入力装置52が操作さ
れて指定された図形要素を特定する。
【0048】例えば、表示装置51に表示されている図
形要素「円弧」が入力装置52によって指定されたとす
ると、CPU50aは、「円弧」を指定された図形要素
と特定する。[S11]CPU50aは、特定された図
形要素の基準点および特徴ベクトルを抽出する処理を実
行する。なお、この処理の詳細は、図13を参照して後
述する。[S12]CPU50aは、指定された図形要
素を含む図形の回転角度の候補を推論する処理を実行す
る。なお、この処理の詳細は、図14を参照して後述す
る。[S13]CPU50aは、ステップS12におい
て算出された回転角度の候補のそれぞれに対応する分だ
け図形を回転する処理を実行する。なお、この処理の詳
細は、図15を参照して後述する。[S14]CPU5
0aは、変数iを値“1”に初期設定する。[S15]
CPU50aは、ステップS13において算出された、
第i番目の回転角度の候補に対応して回転された図形を
表示装置51に表示させる。[S16]CPU50a
は、入力装置52から所定の情報が入力され、現在表示
されている図形でOKである旨が指示された場合には処
理を終了し、それ以外の場合にはステップS17に進
む。[S17]CPU50aは、変数iを“1”だけイ
ンクリメントする。[S18]CPU50aは、変数i
の値が回転角度の候補数以下である場合にはステップS
15に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合に
はステップS19に進む。[S19]CPU50aは、
変数iを“1”に再度初期設定した後、ステップS15
に戻って同様の処理を繰り返す。
【0049】次に、図13を参照して、図12に示す
「基準点および特徴ベクトル抽出処理」の詳細について
説明する。このフローチャートが開始されると、以下の
処理が実行される。[S20]CPU50aは、ステッ
プS10において特定された図形要素を取得する。[S
21]CPU50aは、特定された図形の基準点を図9
に示すテーブルを参照して取得する。
【0050】例えば、図形要素として円弧が指定された
場合には、円弧の中心P(Ox,Oy)が基準点として
取得されることになる。[S22]CPU50aは、特
定された図形の特徴ベクトルを図9に示すテーブルを参
照して取得する。
【0051】いまの例では、対象となる図形要素は円弧
であるので、図9に示すように、ローカルX軸V1、始
点ベクトルV2、および、終点ベクトルV3が特徴ベク
トルとして抽出されることになる。[S23]CPU5
0aは、取得した基準点と特徴ベクトルを、HDD50
dのベクトル情報テーブルへ格納し、もとの処理へ復帰
する(リターン)。
【0052】図16は、ベクトル情報テーブルの一例を
示す図である。この図では、ベクトル番号1〜3までの
3種類の基準ベクトルと、それぞれのベクトルの基準点
が格納されている。
【0053】次に、図14を参照して、図12に示す
「回転角度候補推論処理」の詳細な処理について説明す
る。このフローチャートが開始されると、以下の処理が
実行されることになる。[S30]CPU50aは、変
数iを“1”に初期設定する。[S31]CPU50a
は、1次元配列Vの第i番目の要素として、第i番目の
特徴ベクトルを代入する。[S32]CPU50aは、
2次元配列Thの第(i,0)番目の要素として、基底
ベクトルであるXベクトル(1,0)と特徴ベクトルV
[i]とが成す角度を代入する。[S33]CPU50
aは、2次元配列Thの第(i,1)番目の要素とし
て、基底ベクトルであるYベクトル(0,1)と特徴ベ
クトルV[i]とが成す角度を代入する。[S34]C
PU50aは、2次元配列Thの第(i,2)番目の要
素として、基底ベクトルであるXベクトルを180°回
転させたベクトル(−1,0)(以下、−Xベクトルと
称す)と特徴ベクトルV[i]とが成す角度を代入す
る。[S35]CPU50aは、2次元配列Thの第
(i,3)番目の要素として、基底ベクトルであるYベ
クトルを180°回転させたベクトル(0,−1)(以
下、−Yベクトルと称す)と特徴ベクトルV[i]とが
成す角度を代入する。[S36]CPU50aは、変数
iの値を“1”だけインクリメントする。[S37]C
PU50aは、変数iの値が特徴ベクトル数以下である
場合にはステップS31に戻って同様の処理を繰り返
し、それ以外の場合にはステップS38に進む。[S3
8]CPU50aは、2次元配列Thに格納されている
全ての要素を、昇順にソートする。
【0054】その結果、回転角度が少ない順に並べ換え
が行われることになる。[S39]CPU50aは、配
列に格納されている要素に重複が生じている場合には、
これを排除する。[S40]CPU50aは、ソートさ
れた結果を、HDD50dの回転角度候補テーブルに格
納する。
【0055】図17は、回転角度候補テーブルの一例を
示す図である。この例では、特徴ベクトルのベクトル番
号と、その回転角度とが対応付けられて格納されてい
る。なお、ベクトル番号が“1”の特徴ベクトルは、第
1番目と第3番目に登場しているが、これは同一の特徴
ベクトルであっても対象となる基底ベクトルが異なる場
合があるからである。
【0056】次に、図15を参照して、図12に示す
「図形回転処理」の詳細について説明する。このフロー
チャートが開始されると、以下の処理が実行されること
になる。[S50]CPU50aは、変数iを値“1”
に初期設定する。[S51]CPU50aは、回転角度
候補テーブルから第i番目の回転角度を取得する。[S
52]CPU50aは、取得した角度だけ図形を回転
し、得られた図形を、例えば、HDD50dに格納す
る。[S53]CPU50aは、変数iの値を“1”だ
けインクリメントする。[S54]CPU50aは、変
数iの値が回転角度の候補数以下である場合にはステッ
プS51に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場
合には元の処理に復帰する。
【0057】次に、以上の処理の具体的な動作を、円弧
を例に挙げて説明する。図18は、処理の対象となる円
弧の一例を示す図である。このような円弧60にポイン
タ61が配置された状態において入力装置52が操作さ
れ、図形を回転する指示がなされたとすると、CPU5
0aは、円弧60を処理の対象として特定する。そし
て、ローカルX軸ベクトルV1、始点ベクトルV2、お
よび、終点ベクトルV3を特徴ベクトルとして抽出し、
また、中心Pを基準点として抽出する。
【0058】次に、CPU50aは、各特徴ベクトルを
基底ベクトルと一致するように回転させた場合の回転角
度を算出する処理を実行する。ここでは、始点ベクトル
V2を例に挙げて説明する。
【0059】いま、始点ベクトルV2を、基底ベクトル
であるXベクトル、Yベクトル、−Xベクトル、およ
び、−Yベクトルとそれぞれ一致させるために必要な回
転角度を算出する。なお、実際には、始点ベクトルV2
だけでなく、ローカルX軸V1、終点ベクトルV3に対
しても同様の処理が行われ、それぞれのベクトルを基底
ベクトルに一致させるための回転角度が算出される。
【0060】次に、CPU50aは、算出された角度
を、昇順に並べ換える。例えば、始点ベクトルV2のみ
を例に挙げると、先ず、図19に示すように、ベクトル
V2をYベクトルと一致させる回転角度が最先に選択さ
れ、次に、図20に示すように、始点ベクトルV2をX
ベクトルと一致させる回転角度が選択され、続いて、図
21に示すように、始点ベクトルV2を−xベクトルと
一致させる回転角度が選択され、最後に、図22に示す
ように、始点ベクトルV2を−Yベクトルと一致させる
回転角度が選択されることになる。
【0061】次に、CPU50aは、回転角度のうち重
複するものを削除する。例えば、始点ベクトルV2をY
ベクトルと一致させる回転角度と、終点ベクトルV3を
Xベクトルに一致させる回転角度とは同一であるので、
重複を排除するために、これらの何れか一方が削除され
る。
【0062】続いて、CPU50aは、並べ換えが行わ
れた回転角度のそれぞれに対応して図形を回転させる。
例えば、始点ベクトルV2のみに注目すると、回転の結
果として、図19〜22に示すような状態の図形が表示
されることになる。
【0063】次に、CPU50aは、作成された図を操
作者の操作に応じて表示装置51に順次表示させる。そ
して、全ての図形の表示が終了した場合には、もとの図
形に戻って表示を繰り返す。例えば、マウスの右クリッ
クに応じて図形の候補が表示装置51に順次表示される
ことになる。そして、所定の図形が表示されている場合
において、その図形を選択する操作が入力装置52に対
してなされた場合には、その時点において表示されてい
る図形をそのまま表示装置51に表示させ続ける結果と
なる。以上のように所定の図形要素が指定されて、図形
の回転が指示された場合には、指定された図形要素を特
徴的に示す表示状態が基底ベクトルと特徴ベクトルとか
ら算定され、算定された候補が順に表示されるので、操
作者は簡単な操作により、所望の表示形態を選択するこ
とが可能となる。
【0064】次に、複数の図形要素が表示されている場
合における処理について説明する。図23は、複数の図
形要素が表示されている場合において、直線71がポイ
ンタ70によって指示された場合の一例を示している。
この例では、直線71、円弧72、楕円弧73、双曲線
74、および、放物線75が表示されており、直線71
の上にポインタ70が移動されて、図形を回転させる操
作が入力装置52に対して行われたとする。すると、C
PU50aは、指示された図形要素が直線であることを
特定し、その特徴ベクトルと基準点とを抽出する。いま
の例では、直線71の中点が基準点であり、また、直線
71の左端を基点とし、右端を先端とするベクトルを特
徴ベクトルとして抽出する。そして、CPU50aは、
抽出した特徴ベクトルと基底ベクトルを一致させるため
の回転角度を算出し、昇順にソートする。
【0065】いまの例では、直線を水平方向、即ち、X
ベクトル方向に向ける回転角度が最小であるので、先
ず、図24に示す画面が表示装置51に表示されること
になる。このような状態において、表示を確定する操作
(例えば、マウスの左ボタンの操作)がなされると、図
24に示す画面が表示装置51に継続して表示されるこ
とになる。また、次の画面を表示する操作(例えば、マ
ウスの右ボタンの操作)がなされると、直線71が上下
に向くような回転(直線71の右端が上を向く回転)が
施されることになる。
【0066】引き続いて、次の画面を表示する操作がな
されたとすると、直線71の右端が下を向く回転が施さ
れ、更に、操作が繰り返されたとすると、直線71の右
端が左を向く回転が施されることになる。
【0067】次に、図25を参照して、円弧72が指定
された場合における処理について説明する。図25に示
すように、円弧72がポインタ70によって指定された
とすると、CPU50aは、指定された図形要素が円弧
であることを特定し、特徴ベクトルと基準点とを抽出す
る。円弧の場合は、基準点は円の中心であり、また、特
徴ベクトルはローカルX軸V1、始点ベクトルV2、お
よび、終点ベクトルV3であるので、CPU50aはこ
れらを図形要素から抽出する。そして、抽出した特徴ベ
クトルが基底ベクトルに一致する回転角度を算出して昇
順にソートし、全ての図形要素を各回転角度に応じて回
転する。
【0068】いまの例では、ローカルX軸V1を水平方
向に向ける回転角度(0°)が最小であるが、これは回
転したことにはならないので除外され、始点ベクトルV
2を水平方向に向ける回転角度が最小であるので、先
ず、図26に示す画面が表示装置51に表示されること
になる。それ以降は、始点ベクトル、終点ベクトル、お
よび、ローカルX軸ベクトルと、基底ベクトルとを一致
させるための回転角度が小さい順に図形が回転されて表
示されることになる。
【0069】次に、図27を参照して、楕円弧73が指
定された場合における処理について説明する。図27に
示すように、楕円弧73がポインタ70によって指定さ
れたとすると、CPU50aは、指定された図形要素が
楕円弧であることを特定し、特徴ベクトルと基準点を抽
出する。楕円弧の場合は、基準点は楕円の中心であり、
また、特徴ベクトルはローカルX軸V1、始点ベクトル
V2、および、終点ベクトルV3であるので、CPU5
0aはこれらを図形要素から抽出する。そして、抽出し
た特徴ベクトルが基底ベクトルに一致する回転角度を算
出して昇順にソートし、全ての図形要素を各回転角度に
応じて回転する。
【0070】いまの例では、始点ベクトルおよび終点ベ
クトルはそれぞれ0°および360°であり、ともにロ
ーカルX軸ベクトルと一致しているので、例えば、これ
らのベクトルを基底ベクトルに一致させる回転角度が算
出され、その値を昇順に並べ換えたものに応じて図形が
回転されることになる。その結果、図28に示す画面が
表示装置51に表示されることになる。
【0071】次に、図29を参照して、双曲線74が指
定された場合における処理について説明する。図29に
示すように、双曲線74がポインタ70によって指定さ
れたとすると、CPU50aは、指定された図形要素が
双曲線であることを特定し、特徴ベクトルと基準点を抽
出する。双曲線の場合は、基準点は原点であり、また、
特徴ベクトルは実軸ベクトルV1、および、漸近線ベク
トルV2であるので、CPU50aはこれらを図形要素
から抽出する。そして、抽出した特徴ベクトルが基底ベ
クトルに一致する回転角度を算出して昇順にソートし、
全ての図形要素を各回転角度に応じて回転する。
【0072】いまの例では、漸近線ベクトルV2を上方
向に向ける回転角度が最初に選択され、図30に示すよ
うな画面が表示装置51に最初に表示されることにな
る。次に、図31を参照して、放物線75が指定された
場合における処理について説明する。
【0073】図31に示すように、放物線75がポイン
タ70によって指定されたとすると、CPU50aは、
指定された図形要素が放物線であることを特定し、特徴
ベクトルと基準点を抽出する。放物線の場合は、基準点
は焦点であり、また、特徴ベクトルは軸ベクトルV1で
あるので、CPU50aはこれらを図形要素から抽出す
る。そして、抽出した特徴ベクトルが基底ベクトルに一
致する回転角度を算出して昇順にソートし、全ての図形
要素を各回転角度に応じて回転する。
【0074】いまの例では、軸ベクトルV1を上方向に
向ける回転角度が最初に選択され、図32に示すような
画面が表示装置51に表示されることになる。次に、図
33を参照して、自由曲線80が指定された場合におけ
る処理について説明する。
【0075】図33に示すように、自由曲線80がポイ
ンタ70によって指定されたとすると、CPU50a
は、指定された図形要素が自由曲線であることを特定
し、特徴ベクトルと基準点を抽出する。自由曲線の場合
は、基準点は指示点であり、また、特徴ベクトルは接ベ
クトルV1であるので、CPU50aはこれらを図形要
素から抽出する。そして、抽出した特徴ベクトルが基底
ベクトルに一致する回転角度を算出して昇順にソート
し、全ての図形要素を各回転角度に応じて回転する。
【0076】いまの例では、接ベクトルV1を水平方向
に向ける回転角度が最初に選択され、図34に示すよう
な画面が表示装置51に最初に表示されることになる。
以上に説明したように、本発明の実施の形態によれば、
画面上に表示されている2次元図形の図形要素が指定さ
れた場合には、その基準点と特徴ベクトルを抽出し、特
徴ベクトルが基底ベクトルと一致する回転角度を算出し
てその値が小さいものから順に選択して図形を回転する
ようにしたので、簡単な操作により図形を所望の方向に
回転させることが可能となる。
【0077】次に、3次元図形の場合について説明す
る。図35は、3次元図形において図形要素を回転する
場合の座標系の関係を示す図である。図35(A)に示
すように、3次元図形を処理する図形処理装置には、図
形が有する座標系(X,Y,Z)と、視野を示す座標系
(Xv,Yv,Zv)の2種類が存在している。表示装
置51に対して表示する際には、図35(B)に示すよ
うに、視野を示す座標系のZv軸が画面の奥行き方向
へ、Yv軸が画面の上下方向へ、また、Xv軸が画面の
左右方向へ向くように回転させた場合における図形の形
態が表示されることになる。従って、3次元図形の場合
では、視野を示す座標系を基準として図形の回転がなさ
れることから、2次元図形のような基準点は存在しな
い。また、3次元図形では、視野を示す座標系を基底ベ
クトルとする。
【0078】図36は、ベクトルを回転させる際の処理
について説明する図である。この図に示すように、ベク
トルV1をベクトルV2へ移動(回転)させる場合に
は、先ず、ベクトルV1とベクトルV2の外積からベク
トルAxを求める。そして、このベクトルAxを回転の
中心軸としてベクトルV1を角度θだけ回転させること
によりベクトルV2へ移動させる。
【0079】図37は、3次元図形要素の特徴ベクトル
を説明する図である。この図に示すように、始点および
終点が(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)で
ある3次元の図形要素「直線」に対しては、方向ベクト
ルV1(x2−x1,y2−y1,z2−z1)を特徴
ベクトルとして定義する。なお、直線の具体例を図38
(A)に示す。
【0080】また、円または円弧に対しては、軸ベクト
ル(Ax,Ay,Az)を特徴ベクトルとして定義す
る。図38(B)は、円または円弧と軸ベクトルとの関
係を示す図である。
【0081】楕円または楕円弧に対しては、軸ベクトル
(Ax,Ay,Az)を特徴ベクトルとして定義する。
図38(C)は、楕円または楕円弧と軸ベクトルとの関
係を示す図である。
【0082】自由曲線に対しては、接ベクトルV1(T
x,Ty,Tz)を特徴ベクトルとして定義する。図3
9(A)は、自由曲線と接ベクトルV1の関係を示す図
である。
【0083】平面に対しては、法線ベクトルV1(N
x,Ny,Nz)を特徴ベクトルとして定義する。図3
9(B)は、平面と法線ベクトルの関係を示す図であ
る。円筒面に対しては、軸ベクトルV1(Ax,Ay,
Az)を特徴ベクトルとして定義する。図39(C)
は、円筒面と軸ベクトルの関係を示す図である。
【0084】円錐面に対しては、軸ベクトルV1(A
x,Ay,Az)を特徴ベクトルとして定義する。図4
0(A)は、円錐面と軸ベクトルの関係を示す図であ
る。球面に対しては、軸ベクトルV1(Ax,Ay,A
z)を特徴ベクトルとして定義する。図40(B)は、
球面と軸ベクトルの関係を示す図である。
【0085】トーラス面に対しては、軸ベクトルV1
(Ax,Ay,Az)を特徴ベクトルとして定義する。
図40(C)は、トーラス面と軸ベクトルの関係を示す
図である。
【0086】掃引面に対しては、掃引方向ベクトルV1
(Sx,Sy,Sz)を特徴ベクトルとして定義する。
図41(A)は、掃引面と掃引方向ベクトルとの関係を
示す図である。
【0087】回転面に対しては、回転軸ベクトルV1
(Ax,Ay,Az)を特徴ベクトルとして定義する。
図41(B)は、回転面と回転軸ベクトルの関係を示す
図である。
【0088】自由曲面に対しては、法線ベクトルV1
(Nx,Ny,Nz)を特徴ベクトルとして定義する。
図41(C)は、自由曲面と法線ベクトルの関係を示す
図である。
【0089】次に、図42を参照して、3次元図形を回
転する場合の処理について説明する。このフローチャー
トが開始されると、以下の処理が実行されることにな
る。 [S70]CPU50aは、入力装置52によって指定
された図形要素を特定する。 [S71]CPU50aは、特定された図形要素の特徴
ベクトルを抽出する処理である「特徴ベクトル抽出処
理」を実行する。なお、この処理の詳細は、図43を参
照して後述する。 [S72]CPU50aは、指定された図形要素の回転
角度の候補を推論する処理である「回転角度候補推論処
理」を実行する。なお、この処理の詳細は、図44を参
照して後述する。 [S73]CPU50aは、ステップS72において算
出した回転角度の候補のそれぞれに対応する分だけ図形
を回転する処理である「図形回転処理」を実行する。な
お、この処理の詳細は、図45を参照して後述する。 [S74]CPU50aは、変数iを値“1”に初期設
定する。 [S75]CPU50aは、ステップS73において算
出された第i番目の回転角度の候補に対応して回転され
た図形を表示装置51に表示させる。 [S76]CPU50aは、入力装置52から所定の情
報が入力され、現在表示されている図形でOKである旨
が指示された場合には処理を終了し、それ以外の場合に
はステップS77に進む。 [S77]CPU50aは、変数iを“1”だけインク
リメントする。 [S78]CPU50aは、変数iの値が候補数以下で
ある場合にはステップS75に戻って同様の処理を繰り
返し、それ以外の場合にはステップS79に進む。 [S79]CPU50aは、変数iを“1”に再度設定
した後、ステップS75に戻って同様の処理を繰り返
す。
【0090】次に、図43を参照して、図42に示す
「特徴ベクトル抽出処理」の詳細について説明する。こ
のフローチャートが開始されると、以下の処理が実行さ
れる。 [S80]CPU50aは、ステップS70において特
定された図形要素を取得する。 [S81]CPU50aは、特定された図形の特徴ベク
トルを図37に示すテーブルを参照して取得する。 [S82]CPU50aは、取得した特徴ベクトルをH
DD50dのベクトル情報テーブルへ格納し、もとの処
理へ復帰する。
【0091】図46は、ベクトル情報テーブルの一例を
示す図である。この図では、ベクトル番号1〜3の3種
類の特徴ベクトルが格納されている。次に、図44を参
照して、図42に示す「回転角度候補推論処理」の詳細
な処理について説明する。このフローチャートが開始さ
れると、以下の処理が実行される。 [S90]CPU50aは、変数iを“1”に初期設定
する。 [S91]CPU50aは、現在の視野座標に関する情
報を視野座標テーブルに格納する。
【0092】図47は、視野座標テーブルの一例を示す
図である。この例では、視野を示す座標系(Xv,Y
v,Zv)の基底ベクトルが格納されている。 [S92]CPU50aは、1次元配列Vの第i番目の
要素として、第i番目の特徴ベクトルを代入する。 [S93]CPU50aは、2次元配列Thの第(i,
0)番目の要素として、基底ベクトルであるXベクトル
(1,0,0)と特徴ベクトルV[i]とが成す角度を
代入する。 [S94]CPU50aは、2次元配列Thの第(i,
1)番目の要素として、基底ベクトルであるYベクトル
(0,1,0)と特徴ベクトルV[i]とが成す角度を
代入する。 [S95]CPU50aは、2次元配列Thの第(i,
2)番目の要素として、基底ベクトルであるZベクトル
(0,0,1)と特徴ベクトルV[i]とが成す角度を
代入する。 [S96]CPU50aは、2次元配列Thの第(i,
3)番目の要素として、基底ベクトルであるXベクトル
を180°回転させたベクトル(−1,0,0)と特徴
ベクトルV[i]とが成す角度を代入する。 [S97]CPU50aは、2次元配列Thの第(i,
4)番目の要素として、基底ベクトルであるYベクトル
を180°回転させたベクトル(0,−1,0)と特徴
ベクトルV[i]とが成す角度を代入する。 [S98]CPU50aは、2次元配列Thの第(i,
5)番目の要素として、基底ベクトルであるZベクトル
を180°回転させたベクトル(0,0,−1)と特徴
ベクトルV[i]とが成す角度を代入する。 [S99]CPU50aは、変数iの値を“1”だけイ
ンクリメントする。 [S100]CPU50aは、変数iの値が特徴ベクト
ル数以下である場合にはステップS92に戻って同様の
処理を繰り返し、それ以外の場合にはステップS101
に進む。 [S101]CPU50aは、2次元配列Thに格納さ
れている全ての要素を、昇順にソートする。 [S102]CPU50aは、重複が生じている場合に
は、これを排除する。 [S103]CPU50aは、ソートされた結果を、H
DD50dの回転角度候補テーブルに格納する。
【0093】図48は、回転角度候補テーブルの一例を
示す図である。この例では、特徴ベクトルのベクトル番
号と、合わせる基底ベクトルと、その回転角度とが対応
付けられている。
【0094】次に、図45を参照して、図42に示す
「図形回転処理」の詳細について説明する。このフロー
チャートが開始されると、以下の処理が実行されること
になる。 [S110]CPU50aは、変数iを値“1”に初期
設定する。 [S111]CPU50aは、回転角度候補テーブルか
ら第i番目の回転角度を取得する。 [S112]CPU50aは、取得した角度だけ図形を
回転し、得られた図形を、例えば、HDD50dに格納
する。 [S113]CPU50aは、変数iの値を“1”だけ
インクリメントする。 [S114]CPU50aは、変数iの値が回転角度の
候補数以下である場合にはステップS111に戻って同
様の処理を繰り返し、それ以外の場合には元の処理に復
帰する。
【0095】次に、以上の処理の具体的な動作について
説明する。いま、図49に示すような3次元図形100
が表示装置51に表示されているとする。その場合に、
ポインタ90が3次元図形100を構成する辺100a
上に移動され、図形を回転する指示がなされたとする
と、CPU50aは、指定された図形要素を特定し、そ
の特徴ベクトルを抽出する。いまの例では、図形要素は
直線であるので、直線の始点と終点を結ぶ方向ベクトル
V1が特徴ベクトルとして抽出される。
【0096】次に、CPU50aは、抽出した特徴ベク
トルを各基底ベクトルに一致させるための回転角度を算
出し、昇順にソートする。いまの例では、特徴ベクトル
をXvベクトルに一致させる回転角度が最小であること
から、この回転角度が最先に配置されることになる。
【0097】続いて、CPU50aは、ソートされた回
転角度の候補に応じて図形を回転し、表示装置51に対
して表示する。そして、所定の回転角度によって回転さ
れた図形を選択する操作がなされた場合には、その回転
角度における図形の状態が継続して表示されることにな
る。図50は、ソートによって最先に配置された回転角
度(特徴ベクトルとXvベクトルを一致させる回転角
度)だけ3次元図形100を回転させた場合の表示例で
ある。
【0098】また、図51に示すような表示画面におい
て、3次元図形100の円100b上へポインタ90を
移動し、図形を回転させる操作を行ったとすると、CP
U50aは、指定された図形要素が円であることを特定
するとともに、その特徴ベクトルとして軸ベクトルを抽
出する。
【0099】そして、CPU50aは、特徴ベクトルと
基底ベクトルを一致させる回転角度を算出し、昇順にソ
ートする。次に、CPU50aは、ソートされた回転角
度に応じて3次元図形100を回転させ、操作者の操作
に応じて表示装置51に逐次表示させる。図52〜54
は、このとき表示装置51に表示される画像の一例を示
す図である。図52は、円の軸ベクトルをYvベクトル
と一致させる方向に回転した場合の表示例である。ま
た、図53はZvベクトル、図54はXvベクトルとそ
れぞれ一致するように回転させた場合の表示例である。
なお、図には示していないが、−Xv,−Yv,−Zv
ベクトルと一致させるように回転した図形も候補として
表示する。
【0100】そして、このような表示候補の中から所定
の候補を選択する操作がなされた場合にはその画面が継
続的に表示されることになる。更に、図55に示すよう
な表示画面において、3次元図形100の楕円100c
上へポインタ90を移動させ、図形を回転させる操作を
行ったとすると、CPU50aは、指定された図形要素
が楕円であることを特定するとともに、その特徴ベクト
ルとして軸ベクトルを抽出する。
【0101】CPU50aは、特徴ベクトルと基底ベク
トルを一致させる回転角度を算出し、昇順にソートす
る。続いて、CPU50aは、ソートされた回転角度に
応じて3次元図形100を回転させ、操作者の操作に応
じて表示装置51に逐次表示させる。図56〜58は、
このとき表示装置51に表示される画像の一例を示す図
である。図56は、楕円の軸ベクトルをZvベクトルと
一致させる方向に回転した場合の表示例である。また、
図57はXvベクトル、図58はYvベクトルとそれぞ
れ一致するように回転させた場合の表示例である。な
お、図には示していないが、−Xv,−Yv,−Zvベ
クトルと一致させるように回転した図形も候補として表
示する。
【0102】更に、図59に示すような表示画面におい
て、3次元図形100の自由曲線100d上へポインタ
90を移動させ、図形を回転させる操作を行ったとする
と、CPU50aは、指定された図形要素が自由曲線で
あることを特定するとともに、その特徴ベクトルとして
接ベクトルを抽出する。
【0103】CPU50aは、特徴ベクトルと基底ベク
トルを一致させる回転角度を算出し、昇順にソートす
る。続いて、CPU50aは、ソートされた回転角度に
応じて3次元図形100を回転させ、操作者の操作に応
じて表示装置51に逐次表示させる。図60〜62は、
このとき表示装置51に表示される画面の一例を示す図
である。図60は、自由曲線の接ベクトルをYvベクト
ルと一致させる方向に回転した場合の表示例である。ま
た、図61はXvベクトル、図62はZvベクトルとそ
れぞれ一致するように回転させた場合の表示例である。
なお、図には示していないが、−Xv,−Yv,−Zv
ベクトルと一致させるように回転した図形も候補として
表示する。
【0104】以上に示したように、本発明の実施の形態
によれば、3次元図形の表示形態を変更する場合には、
所定の図形要素を指定し、その図形要素が有する特徴ベ
クトルを基底ベクトルに一致させる回転角度を算定し、
その回転角度が小さいものから選択して、図形を回転さ
せるようにしたので、少ない操作で図形を所望の方向へ
回転させることが可能となる。
【0105】なお、以上の実施の形態では、回転角度が
小さい順に回転角度の候補をソートするようにしたが、
これは一例であって、それ以外のソート方法を採用する
ことも可能であることはいうまでもない。
【0106】また、単に回転角度の大小に応じてソート
するだけでなく、各図形要素毎に選択される傾向の高い
方向を学習することにより、操作者の意図を反映したソ
ートを行うことも可能である。
【0107】更に、以上の実施の形態では、画面上に表
示されている全ての図形要素を回転するようにしたが、
例えば、予め選択された図形要素のみを回転させるよう
にしてもよい。
【0108】なお、上記の処理機能は、コンピュータに
よって実現することができる。その場合、図形処理装置
が有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り
可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述されてお
り、このプログラムをコンピュータで実行することによ
り、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュー
タで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や
半導体メモリ等がある。市場へ流通させる場合には、C
D−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やフロッ
ピー(登録商標)ディスク等の可搬型記録媒体にプログ
ラムを格納して流通させたり、ネットワークを介して接
続されたコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネッ
トワークを通じて他のコンピュータに転送することもで
きる。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内
のハードディスク装置等にプログラムを格納しておき、
メインメモリにロードして実行する。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、図形要
素を入力して所望の図形を作成し、表示装置へ出力する
図形処理装置において、表示装置に表示されている所定
の図形要素を指定する図形要素指定手段と、図形要素指
定手段によって指定された図形要素が有する特徴ベクト
ルを抽出する特徴ベクトル抽出手段と、表示系が有する
基底ベクトルの何れかと特徴ベクトルとを一致させるた
めの回転角度を算定する回転角度算定手段と、図形要素
を含む図形の一部または全部を、表示系において回転角
度算定手段によって算定された回転角度だけ回転させる
回転手段と、を有するようにしたので、簡単な操作で図
形を所望の角度に回転させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】図1に示す原理図の動作を説明するための図で
ある。
【図3】図2において四角形の上辺を指定した場合にお
ける特徴ベクトルの一例を示す図である。
【図4】図3に示す四角形を、特徴ベクトルを基底ベク
トルに一致させるように回転させた場合の図である。
【図5】図2において四角形の対角線を指定した場合に
おける特徴ベクトルの一例を示す図である。
【図6】図5に示す四角形を、特徴ベクトルを基底ベク
トルに一致させるように回転させた場合の図である。
【図7】図3において、四角形の上辺のみを回転して表
示した場合の一例である。
【図8】本発明の実施の形態の構成例を示すブロック図
である。
【図9】図形種毎の基準点と特徴ベクトルの一例を示す
図である。
【図10】図10(A)は直線の特徴ベクトルと基準
点、図10(B)は円弧の特徴ベクトルと基準点、図1
0(C)は楕円弧の特徴ベクトルと基準点を示す図であ
る。
【図11】図11(A)は放物線の特徴ベクトルと基準
点、図11(B)は双曲線の特徴ベクトルと基準点、図
11(C)は自由曲線の特徴ベクトルと基準点を示す図
である。
【図12】図8に示す実施の形態において実行される処
理の一例を説明するフローチャートである。
【図13】図12に示す「基準点および特徴ベクトル抽
出処理」の詳細を説明するフローチャートである。
【図14】図12に示す「回転角度候補推論処理」の詳
細を説明するフローチャートである。
【図15】図12に示す「図形回転処理」の詳細を説明
するフローチャートである。
【図16】ベクトル情報テーブルの一例を示す図であ
る。
【図17】回転角度候補テーブルの一例を示す図であ
る。
【図18】図8に示す実施の形態の具体的な動作を説明
するための図である。
【図19】図18に示す円弧の始点ベクトルV2をYベ
クトルに一致させるように回転した図である。
【図20】図18に示す円弧の始点ベクトルV2をXベ
クトルに一致させるように回転した図である。
【図21】図18に示す円弧の始点ベクトルV2を−X
ベクトルに一致させるように回転した図である。
【図22】図18に示す円弧の始点ベクトルV2を−Y
ベクトルに一致させるように回転した図である。
【図23】複数の図形要素が表示された場合における本
発明の具体的な動作を説明するための図である。
【図24】図23において直線が指定され、回転が指示
された場合に最初に表示される画面の一例である。
【図25】円弧が指定された場合の表示画面の一例であ
る。
【図26】図25において円弧が指定され、回転が指示
された場合に最初に表示される画面の一例である。
【図27】楕円弧が指定された場合の表示画面の一例で
ある。
【図28】図27において楕円弧が指定され、回転が指
示された場合に最初に表示される画面の一例である。
【図29】双曲線が指定された場合の表示画面の一例で
ある。
【図30】図29において双曲線が指定され、回転が指
示された場合に最初に表示される画面の一例である。
【図31】放物線が指定された場合の表示画面の一例で
ある。
【図32】図31において放物線が指定され、回転が指
示された場合に最初に表示される画面の一例である。
【図33】自由曲線が指定された場合の表示画面の一例
である。
【図34】図33において自由曲線が指定され、回転が
指示された場合に最初に表示される画面の一例である。
【図35】3次元図形が有する座標系と、視野座標系と
の関係を示す図である。
【図36】ベクトルを回転させる際の処理について説明
する図である。
【図37】3次元図形の各図形要素の特徴ベクトルを説
明する図である。
【図38】図38(A)は直線の特徴ベクトルを、図3
8(B)は円または円弧の特徴ベクトルを、図38
(C)は楕円または楕円弧の特徴ベクトルを説明する図
である。
【図39】図39(A)は自由曲線の特徴ベクトルを、
図39(B)は平面の特徴ベクトルを、図39(C)は
円筒面の特徴ベクトルを説明する図である。
【図40】図40(A)は円錐面の特徴ベクトルを、図
40(B)は球面の特徴ベクトルを、図40(C)はト
ーラス面の特徴ベクトルを説明する図である。
【図41】図41(A)は掃引面の特徴ベクトルを、図
41(B)は回転面の特徴ベクトルを、図41(C)は
自由曲面の特徴ベクトルを説明する図である。
【図42】図8に示す実施の形態において、3次元図形
を回転させる場合に実行される処理の一例を説明するフ
ローチャートである。
【図43】図42に示す「特徴ベクトル抽出処理」の詳
細を説明するフローチャートである。
【図44】図42に示す「特徴ベクトル抽出処理」の詳
細を説明するフローチャートである。
【図45】図42に示す「図形回転処理」の詳細を説明
するフローチャートである。
【図46】ベクトル情報テーブルの一例を示す図であ
る。
【図47】視野座標テーブルの一例を示す図である。
【図48】回転角度候補テーブルの一例を示す図であ
る。
【図49】3次元図形を回転させる場合の具体的な動作
を説明するための図である。
【図50】図49において、立方体上部の辺が指定さ
れ、図形の回転が指示された場合に最初に表示される画
面の一例である。
【図51】円柱上部の円が指定された場合の表示例であ
る。
【図52】図51において、円柱上部の円が指定され、
図形の回転が指示された場合に最初に表示される画面の
一例である。
【図53】図52の次に表示される画面の一例である。
【図54】図53の次に表示される画面の一例である。
【図55】立方体側面の楕円が指定された場合の表示例
である。
【図56】図55において、立方体側面の楕円が指定さ
れ、図形の回転が指示された場合に最初に表示される画
面の一例である。
【図57】図56の次に表示される画面の一例である。
【図58】図57の次に表示される画面の一例である。
【図59】立方体側面の自由曲線が指定された場合の表
示例である。
【図60】図59において、立方体側面の自由曲線が指
定され、図形の回転が指示された場合に最初に表示され
る画面の一例である。
【図61】図60の次に表示される画面の一例である。
【図62】図61の次に表示される画面の一例である。
【図63】従来における2次元図形の表示形態の変更方
法の一例を示す図である。
【図64】従来における3次元図形の表示形態の変更方
法の一例を示す図である。
【図65】図64に示す画面において所定の視点が指定
された場合の表示例である。
【図66】3次元図形の表示形態の他の変更方法の一例
を示す図である。
【図67】3次元図形の表示形態の更に他の変更方法の
一例を示す図である。
【符号の説明】
30 図形処理装置 30a 図形要素指定手段 30b 特徴ベクトル抽出手段 30c 回転角度算定手段 30d 回転手段 30e 図形要素指定手段 30f 回転角度指定手段 31 入力装置 32 表示装置 50 図形処理装置 50a CPU 50b ROM 50c RAM 50d HDD 50e GC 50f I/F 51 表示装置 52 入力装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形要素を入力して所望の図形を作成
    し、表示装置へ出力する図形処理装置において、 前記表示装置に表示されている所定の図形要素を指定す
    る図形要素指定手段と、 前記図形要素指定手段によって指定された図形要素が有
    する特徴ベクトルを抽出する特徴ベクトル抽出手段と、 表示系が有する基底ベクトルの何れかと前記特徴ベクト
    ルとを一致させるための回転角度を算定する回転角度算
    定手段と、 前記図形要素を含む図形の一部または全部を、前記表示
    系において前記回転角度算定手段によって算定された回
    転角度だけ回転させる回転手段と、 を有することを特徴とする図形処理装置。
  2. 【請求項2】 前記回転角度算定手段は、それぞれの基
    底ベクトルに対する回転角度を算定し、 前記回転手段は、前記図形要素を含む図形の一部または
    全部を、操作者によって指定された何れかの基底ベクト
    ルに対応する回転角度だけ回転させる、 ことを特徴とする請求項1記載の図形処理装置。
  3. 【請求項3】 前記図形要素は複数の特徴ベクトルを有
    し、 前記回転角度算定手段は、前記特徴ベクトルと前記基底
    ベクトルのそれぞれを一致させるための回転角度を算定
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の図形処理装置。
  4. 【請求項4】 前記回転手段によって図形の一部または
    全部を回転する前に、前記図形要素のみを前記回転角度
    算定手段によって算定された角度だけ回転させる図形要
    素回転手段を更に有することを特徴とする請求項1記載
    の図形処理装置。
  5. 【請求項5】 前記図形要素回転手段によって回転され
    た図形要素を参照して、特定の回転角度を指定する回転
    角度指定手段を更に有し、 前記回転手段は、前記回転角度指定手段によって指定さ
    れた回転角度だけ前記図形の一部または全部を回転させ
    ることを特徴とする請求項4記載の図形処理装置。
  6. 【請求項6】 図形要素を入力して所望の図形を作成
    し、表示装置へ出力する処理をコンピュータに機能させ
    るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体において、 コンピュータを、 前記表示装置に表示されている所定の図形要素を指定す
    る図形要素指定手段、 前記図形要素指定手段によって指定された図形要素が有
    する特徴ベクトルを抽出する特徴ベクトル抽出手段、 表示系が有する基底ベクトルの何れかと前記特徴ベクト
    ルとを一致させるための回転角度を算定する回転角度算
    定手段、 前記図形要素を含む図形の一部または全部を、前記表示
    系において前記回転角度算定手段によって算定された回
    転角度だけ回転させる回転手段、 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 図形要素を入力して所望の図形を作成
    し、表示装置へ出力する処理をコンピュータに機能させ
    るプログラムにおいて、 コンピュータを、 前記表示装置に表示されている所定の図形要素を指定す
    る図形要素指定手段、 前記図形要素指定手段によって指定された図形要素が有
    する特徴ベクトルを抽出する特徴ベクトル抽出手段、 表示系が有する基底ベクトルの何れかと前記特徴ベクト
    ルとを一致させるための回転角度を算定する回転角度算
    定手段、 前記図形要素を含む図形の一部または全部を、前記表示
    系において前記回転角度算定手段によって算定された回
    転角度だけ回転させる回転手段、 として機能させることを特徴とするプログラム。
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