JP2001282356A - 無人搬送台車の干渉制御装置、干渉制御方法および記録媒体 - Google Patents

無人搬送台車の干渉制御装置、干渉制御方法および記録媒体

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JP2001282356A
JP2001282356A JP2000100603A JP2000100603A JP2001282356A JP 2001282356 A JP2001282356 A JP 2001282356A JP 2000100603 A JP2000100603 A JP 2000100603A JP 2000100603 A JP2000100603 A JP 2000100603A JP 2001282356 A JP2001282356 A JP 2001282356A
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JP2000100603A
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English (en)
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Minoru Harada
稔 原田
Takashi Suyama
隆史 須山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉により発生したデッドロックを防止する
ためのロジックの修正を容易にできるようにする。 【解決手段】 干渉によるデッドロックの発生をデッド
ロック監視部6により監視し、デッドロックの発生を確
認した際には、干渉パターン生成部7により干渉を発生
させたAGVの走行状態情報から干渉パターンデータを
生成する。これを次回以降の干渉制御に利用すること
で、干渉によるデッドロックが発生したとしても、既存
のロジックに変更を加えることなく、生成した干渉パタ
ーンデータを干渉パターン記憶部8に記憶するだけで、
その記憶以降、同じ走行状態でのデッドロックの発生を
防ぐことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送台車の干
渉制御装置、干渉制御方法およびこれらを実現するため
のプログラムを格納した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば工場やプラント内にて物を
搬送するための物流システムとして、複数の無人搬送台
車(AGV=Auto Guided Vehicle)を用いたシステム
が利用されている。このAGVを用いたシステムでは、
各AGVに対して、搬送作業が割り当てられる毎に現在
位置から目的地への走行ルートデータを設定しておき、
AGVがシステム本体の端末と通信しながら、あらかじ
め設定した走行路上を無人で走行することにより物を搬
送する。
【0003】一般に、AGVが走行する走行路は、設備
コストや工場内の物理的スペースの問題などから単線で
設計され、双方向にAGVが走行することが多い。この
ため、何ら制御を行わなければ複数のAGVが走行中に
衝突を起こすことがある。以下ではこのことを「干渉」
と呼ぶ。AGVが干渉を起こすと身動きがとれなくな
り、どちらも移動できなくなってしまうデッドロックが
発生する。よって、AGVの干渉を未然に防止する制御
を行うことが必須となる。
【0004】従来、AGVの干渉を防ぐための制御とし
て、いわゆるゾーンリザーブによる手法が行われてき
た。これを、図2を用いて説明する。図2において、2
台のAGV1、AGV2は、実線で示した単線の走行路
上を各々の走行ルートデータに従って走行する。このと
き、走行路は複数のゾーン(図2中にはZ1〜Z19で
示している)に分割されており、それぞれのAGV1、
AGV2は、設定された走行ルートデータに基づいて、
自分の走行ルート上のゾーンを次の回避ゾーンまで予約
しながら進行する。
【0005】例えば、図2の点線矢印に示すように、A
GV1がゾーンZ1からゾーンZ17方面に走行すると
ともに、AGV2がゾーンZ14からゾーンZ18方面
に走行する場合、AGV1とAGV2は一点鎖線で示し
た範囲内のゾーンで干渉を起こす可能性がある。そこ
で、各AGV毎にゾーン予約テーブルを用意しておき、
これに従ってゾーンを先に予約した方のAGVを優先し
て進行させるようにする。
【0006】すなわち、AGV1もAGV2も一点鎖線
で示した干渉ゾーンを予約できればそれぞれの走行ルー
トに従って進行するが(AGV1の回避ゾーンはゾーン
Z17、AGV2の回避ゾーンはゾーンZ18)、例え
ばAGV1の方がAGV2よりも先に予約をすると、A
GV1が優先してゾーンZ1からゾーンZ17へと進行
する。このとき、AGV2についてはAGV1により同
じゾーンが先に予約されているので、当該ゾーンが開放
されるまで(AGV1がゾーンZ17の回避ゾーンに移
動してしまうまで)ゾーンZ14で待機する。このよう
なゾーンリザーブ制御により、AGVの干渉を未然に防
いでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなゾーンリザーブによる手法では、AGVの干渉
によるデッドロックを防ぐために、広範囲にわたるゾー
ンリザーブを行った場合には、同じゾーン上を先に予約
したAGVが進行しているときは、当該AGVが回避ゾ
ーンに到着するまで、後から予約したAGVは進行せず
にそのまま待機していなければならず、先に予約した以
外のAGVの作業効率が低下するという問題があった。
【0008】この作業効率低下の問題を解決する方法の
1つとして、干渉を防止するための干渉ゾーンおよび回
避ゾーンを定義した干渉テーブルを用いて、将来の干渉
を予測し、干渉が発生する可能性がある場合のみ、回避
するようにAGVの走行ルートを変更する方法が考えら
れる。しかし、上記干渉テーブルを用いる方法では、制
御するAGVの数が多くなると、干渉テーブルに定義す
べき干渉が発生するAGVの状態は膨大な組み合わせと
なる。
【0009】例えば、図3に示すように3台のAGV
1、AGV3、AGV4があり、AGV1がゾーンZ1
からゾーンZ17方面に走行しようとし、AGV3がゾ
ーンZ18からゾーンZ0方面に走行しようとし、AG
V4がゾーンZ17からゾーンZ18方面に走行しよう
とする場合、3台のAGV1、AGV3、AGV4は、
それぞれの進行先(回避ゾーン)に他のAGVが存在す
るため、回避ゾーンを含めたゾーンリザーブを行うこと
ができない。そのため、3台のAGV1、AGV3、A
GV4は、互いに身動きがとれない、いわゆるデッドロ
ックの状態となる。
【0010】このようなデッドロックを防止するには、
3台のAGV1、AGV3、AGV4の何れか1つのA
GVを、現在いるゾーン(AGV1がゾーンZ1、AG
V3がゾーンZ18、AGV4がゾーンZ17)に進行
するのを抑制するように干渉テーブルを定義する必要が
ある。ところが、上述したように、多くのAGVからな
る搬送システムでは、この干渉テーブルは膨大なパター
ンの組み合わせからなるため、干渉によるデッドロック
が発生する全ての状態を当初からもれなく干渉テーブル
に定義することは容易ではない。
【0011】そのため、AGVの干渉制御を行うために
当初定義したロジック(既存ロジック)に誤りや不足が
含まれる場合もある。この場合には、上記既存ロジック
で発生したデッドロックを防止するようにロジックを修
正しなければならない。ところが、この修正を行うため
には既存ロジック全体を見直さなければならないため、
メンテナンスの作業に多くの労力を要し、干渉によるデ
ッドロックが発生してから解決するまでに、多くの時間
を要するという問題があった。
【0012】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、制御するAGVの数が増えたと
しても、全てのAGVの作業効率を低下させることな
く、干渉によるデッドロックを防止できるようにすると
ともに、既存ロジックにおいて発生したデッドロックを
防止するためのロジックの修正を容易に行うことができ
るようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の無人搬送台車の
干渉制御装置は、複数の無人搬送台車に対してそれぞれ
設定された走行ルートデータと、上記無人搬送台車が走
行する走行路上の各ゾーン間移動に対応する干渉ゾーン
および回避ゾーンを定義した干渉テーブルデータとに基
づいて、上記複数の無人搬送台車での干渉を防止するた
めの制御を行う干渉制御装置であって、上記複数の無人
搬送台車間で干渉が発生したときの当該無人搬送台車の
状態を検出する干渉状態検出手段と、上記干渉状態検出
手段により検出された各無人搬送台車の状態を干渉パタ
ーンデータとして記憶する干渉パターン記憶手段と、上
記走行ルートデータおよび上記干渉テーブルデータに加
え、上記干渉パターンデータにも基づいて、上記複数の
無人搬送台車間での干渉を回避するように上記複数の無
人搬送台車の走行を制御する干渉制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の他の特徴とするところは、上記干
渉制御手段は、上記干渉パターン記憶手段に記憶されて
いる干渉パターンデータと、上記複数の無人搬送台車の
走行状態情報とを照合する干渉パターン照合手段と、上
記干渉パターン照合手段での照合結果と上記走行ルート
データと上記干渉テーブルデータとに基づいて、上記複
数の無人搬送台車の走行を制御する走行制御手段とを備
えることを特徴とする。
【0015】本発明のその他の特徴とするところは、上
記複数の無人搬送台車間での干渉の発生を監視する監視
手段と、上記監視手段で干渉の発生を確認した際に、干
渉を発生させた無人搬送台車の状態を示す上記干渉パタ
ーンデータを生成する干渉パターン生成手段とを備える
ことを特徴とする。また、本発明のその他の特徴とする
ところは、上記干渉パターンデータは、干渉を発生させ
た無人搬送台車の走行状態情報から生成することを特徴
とする。
【0016】本発明の無人搬送台車の干渉制御方法は、
複数の無人搬送台車に対してそれぞれ設定された走行ル
ートデータと、上記無人搬送台車が走行する走行路上の
各ゾーン間移動に対応する干渉ゾーンおよび回避ゾーン
を定義した干渉テーブルデータとに基づいて、上記複数
の無人搬送台車での干渉を防止するための制御を行う干
渉制御方法であって、上記複数の無人搬送台車間で干渉
が発生したときの当該無人搬送台車の状態を検出して、
検出した各無人搬送台車の状態を干渉パターンデータと
して記憶し、上記走行ルートデータおよび上記干渉テー
ブルデータに加え、記憶した上記干渉パターンデータに
も基づいて、上記複数の無人搬送台車間での干渉を回避
するように上記複数の無人搬送台車の走行を制御するこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の無人搬送台車の干渉制御方法の他
の特徴とするところは、記憶した上記干渉パターンデー
タと上記複数の無人搬送台車の走行状態情報とを照合
し、上記干渉パターンデータと上記走行状態情報とが一
致する場合には、上記干渉パターンデータに従って上記
複数の無人搬送台車の走行を制御し、上記干渉パターン
データと上記走行状態情報とが一致しない場合には、上
記走行ルートデータと上記干渉テーブルデータとに基づ
いて、上記複数の無人搬送台車の走行を制御することを
特徴とする。
【0018】本発明の無人搬送台車の干渉制御方法のそ
の他の特徴とするところは、上記複数の無人搬送台車間
での干渉の発生を監視して、干渉が発生したときには、
干渉を発生させた無人搬送台車の状態を示す上記干渉パ
ターンデータを生成し記憶することを特徴とする。本発
明の無人搬送台車の干渉制御方法のその他の特徴とする
ところは、上記干渉パターンデータは、干渉を発生させ
た無人搬送台車の走行状態情報から生成することを特徴
とする。
【0019】本発明のコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、上記各手段としてコンピュータを機能させるた
めのプログラムを記録したことを特徴とする。また、本
発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の他の特徴
とするところは、上記無人搬送台車の干渉制御方法の手
順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
したことを特徴とする。
【0020】上記のように構成した本発明によれば、複
数の無人搬送台車間で干渉が発生したときには、干渉を
発生させた無人搬送台車の状態が検出され、干渉パター
ンデータとして記憶される。そして、この記憶された干
渉パターンデータが以降の干渉制御に利用されることと
なる。これにより、干渉によるデッドロックが発生した
としても、干渉パターンデータを記憶するだけで、以降
は同じ走行状態でのデッドロックの発生を防ぐことがで
きるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態による無人搬
送台車の干渉制御装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【0022】図1において、1はルート設定部であり、
工場あるいはプラント等に配置する複数の無人搬送台車
(AGV)に対してそれぞれ走行ルートデータを設定す
るものである。走行ルートデータは、例えば、昇順のシ
ーケンスナンバ、このシーケンスナンバにそれぞれ対応
して格納される走行ルートを表すゾーンナンバ列、各ゾ
ーンの長さ、ルートが直線であるか右または左に曲がる
曲線であるか等のルート種、各ゾーン間移動時の走行制
御情報(直進か右折か左折かなど)、およびAGVの現
在位置(シーケンスナンバ)の各情報から構成される。
設定された走行ルートデータは、ルートデータ記憶部2
に記憶される。
【0023】3は干渉テーブル設定部であり、AGVが
走行する走行路上の各ゾーン間移動に対応する干渉ゾー
ンおよび回避ゾーンを定義した干渉テーブルデータを設
定する。干渉テーブルデータは、例えば、走行するゾー
ンの起点、終点、干渉の発生する干渉ゾーンおよび干渉
を回避するための回避ゾーン等から構成される。設定さ
れた干渉テーブルデータは、干渉テーブル記憶部4に記
憶される。
【0024】5は走行状態記憶部であり、走行中の各A
GVから入力されるAGVの現在地および行先を示す制
御ポイントナンバ(動作制御する場所の名称で、例えば
ゾーンナンバが用いられる)や、AGVの状態(空車、
要求走行、荷受、積載走行、荷卸、退避走行、指定目的
地走行、停止、充電走行、充電中、故障等)を含んだ各
AGVの走行状態情報を記憶する。6はデッドロック監
視部であり、走行状態記憶部5から供給される各AGV
の走行状態情報に基づいて、AGV間での干渉によるデ
ッドロックを監視する。また、デッドロック監視部6
は、干渉によるデッドロックを確認した場合には、デッ
ドロックが発生した旨を干渉パターン生成部7に通知す
る。このデッドロック監視部6は、本発明の干渉状態検
出手段を含む。
【0025】干渉パターン生成部7は、デッドロック監
視部6からデッドロックが発生した旨の通知を受信する
と、デッドロックを確認したAGV(以下、「制御対象
AGV」と呼ぶ。)およびデッドロックに関係する他の
AGV(以下、「他AGV」と呼ぶ。)の走行状態情報
を走行状態記憶部5から収集し、上記走行状態情報に基
づいて図4(a)に示すデータ構造を持つ干渉パターン
データを生成する。生成された干渉パターンデータは、
干渉パターン記憶部8に記憶される。なお、図4(a)
および干渉パターンデータについては後述する。
【0026】9は干渉制御部であり、上記走行ルートデ
ータ、上記干渉テーブルデータおよび干渉パターンデー
タに基づいて、各AGV間での干渉を回避するようにA
GVの走行ルートを制御する。この干渉制御部9は、干
渉パターン照合部10と走行制御部11とを備えてい
る。
【0027】干渉パターン照合部10は、走行状態記憶
部5から供給される各AGVの走行状態情報と、干渉パ
ターン記憶部8に記憶されている干渉パターンデータと
の照合を行う。すなわち、複数のAGVの1つが、AG
Vと本干渉制御装置とで走行状態情報等の通信を行うた
めに各ゾーンの境界等に設けられている通信ポイントを
通過すると、干渉パターン照合部10は、AGVが通信
ポイントを通過したことを示す通過通知信号を上記通信
ポイントの発信器から受信する。
【0028】上記通過通知信号を受信した干渉パターン
照合部10は、走行状態記憶部5から各AGVの走行状
態情報を読み出すとともに、干渉パターン記憶部8から
干渉パターンデータを読み出す。そして、干渉パターン
照合部10は、その読み出した干渉パターンデータと各
AGVの走行状態情報とを照合し、干渉パターンデータ
と各AGVの走行状態情報とが一致するか否かを表す信
号を走行制御部11に出力する。走行制御部11は、こ
の干渉パターン照合部10による照合結果に応じてAG
Vの走行ルートを制御する。
【0029】すなわち、走行制御部11は、干渉パター
ンデータと各AGVの走行状態情報とが一致した場合に
は、干渉パターンデータに含まれる制御対象AGVが行
うべき動作指示に従って、上記通信ポイントを通過した
AGV(制御対象AGVに相当)の走行ルートを制御す
る。一方、干渉パターンデータと各AGVの走行状態情
報とが一致しなかった場合には、ルートデータ記憶部2
に記憶されている走行ルートデータと干渉テーブル記憶
部4に記憶されている干渉テーブルデータとに基づい
て、ゾーンリザーブを行いAGVの走行を制御する。
【0030】12は走行指示部であり、走行制御部11
により決定した走行指示をAGVに通知する。
【0031】図4(a)は、図1に示した干渉パターン
生成部7で生成され、干渉パターン記憶部8に記憶され
る干渉パターンデータのデータ構造の一例を示す図であ
る。図4(a)において、「条件No」に記述する番号
は、その干渉パターンデータに付与された番号であり、
1から順に番号が付与される。制御対象AGVの「状
態」、「判定地」および「目的地」の欄は、デッドロッ
クが発生したゾーンに先に進入したAGVあるいは後述
するデッドロックの検知動作において基準としたAG
V、すなわち制御対象AGVの状態、判定地および目的
地が入力される。
【0032】制御対象AGVの状態には、空車、要求走
行、荷受、積載走行、荷卸、退避走行、指定目的地走
行、停止、充電走行、充電中、故障等の何れかが入力さ
れる。また、判定地には、制御対象AGVがデッドロッ
クの発生前に止まるべきであったゾーンの制御ポイント
ナンバが入力される。すなわち、判定地には、デッドロ
ックが発生したまさにその時点で制御対象AGVがいた
ゾーンに進むためにゾーンリザーブを行ったゾーンの制
御ポイントナンバが入力される。また、目的地には、デ
ッドロックが発生した時点での制御対象AGVの行先で
あるゾーンの制御ポイントナンバが入力される。
【0033】また、他AGVの「状態」、「判定地」お
よび「目的地」の欄は、制御対象AGV以外のデッドロ
ックに関与した複数の他のAGVの状態、判定地および
目的地が入力される。上記複数の他のAGVの状態、判
定地、および目的地は、上述した制御対象AGVの状
態、判定地および目的地と同様である。すなわち、他A
GVの判定地には、制御対象AGV以外のデッドロック
に関与した他のAGVがデッドロックの発生前に止まる
べきであったゾーンの制御ポイントナンバが入力され
る。また、他AGVの目的地には、デッドロックが発生
した時点での当該他のAGVの行先であるゾーンの制御
ポイントナンバが入力される。
【0034】対象台数の欄は、制御対象AGV以外のデ
ッドロックに関与した上記複数の他のAGVの台数が入
力される。この対象台数の欄に入力された値は、干渉パ
ターンデータと各AGVの走行状態情報とを干渉パター
ン照合部10で照合する際に、干渉パターンデータにお
ける他AGVの欄の有効なデータ数を示す。制御対象ア
クションの欄は、干渉パターン照合部10での照合にお
いて、干渉パターンデータと各AGVの走行状態情報が
一致したときに、制御対象AGVが干渉によるデッドロ
ックを回避するために行うべき動作(停止、干渉回避
等)が入力される。
【0035】次に、動作について説明する。まず、AG
Vの干渉によるデッドロックの検知動作について説明す
る。
【0036】(デッドロック検知動作)デッドロック監
視部6は、走行状態記憶部5から供給される各AGVの
走行状態情報を監視しており、あるAGVが停止中であ
ることを確認すると、まずデッドロック監視部6は当該
AGVを基準にして、当該AGVの走行を妨げているA
GVの探索を行い、探索リストを作成する。そして、デ
ッドロック監視部6は、探索リストの中に基準としたA
GV自身が含まれている場合に、干渉によるデッドロッ
クが発生したと判断する。
【0037】例えば、図3に示すように、3台のAGV
1、AGV3およびAGV4がそれぞれゾーンZ1、Z
18およびZ17にいて、行先がそれぞれゾーンZ1
7、Z0およびZ18であり、AGV4は身動きがとれ
なくなり停止しているとする。このとき、デッドロック
監視部6は、AGV4が停止中であることを確認する
と、AGV4の走行を妨げているAGVの探索を行う。
【0038】探索の結果、デッドロック監視部6は、A
GV4の行先であるゾーンZ18にいるAGV3により
AGV4の走行が妨げられていることを確認すると、さ
らにそのAGV3の走行を妨げているAGVの探索を行
う。この探索の結果、デッドロック監視部6は、AGV
3の行先であるゾーンZ1にいるAGV1によりAGV
3の走行が妨げられていることを確認する。さらに、デ
ッドロック監視部6は、AGV1の走行を妨げているA
GVの探索を行い、その行先であるゾーンZ17にいる
AGV4によりAGV1の走行が妨げられていることを
確認する。
【0039】上述の探索において、デッドロック監視部
6が作成したAGVの探索リストは{AGV3、AGV
1、AGV4}であり、探索の基準であるAGV4自身
が探索リストに含まれている。これにより、デッドロッ
ク監視部6は、図3に示す各AGVの状態が干渉による
デッドロックが発生した状態であると判断する。
【0040】各AGVの状態がデッドロックの発生した
状態であると判断したときには、デッドロック監視部6
は、デッドロックが発生した旨を干渉パターン生成部7
に通知する。デッドロック発生の通知を受信した干渉パ
ターン生成部7は、走行状態記憶部5から供給される走
行状態情報のうち、探索リストに含まれているAGVの
走行状態情報を収集する。
【0041】そして、干渉パターン生成部7は、収集し
たAGVの走行状態情報に基づいて、図4(a)に示す
構造を持つ干渉パターンデータを生成し、干渉パターン
記憶部8に記憶する。例えば、上述した図3に示す場合
には、図4(b)に示すような干渉パターンデータを生
成する。なお、図4(b)において、Z1’、Z1
7’、Z18’はそれぞれAGV1、AGV4、AGV
3がゾーンZ1、Z17、Z18に進行するためにゾー
ンリザーブを実施したゾーン(デッドロック発生直前に
AGV1、AGV4、AGV3がいた場所)のゾーンナ
ンバである。このように干渉パターン記憶部8に記憶さ
れた干渉パターンデータは、次回以降の干渉制御に用い
られることとなる。
【0042】(干渉制御動作)次に、図5〜図7に基づ
いて、デッドロック検知動作によって干渉パターン記憶
部8に記憶された干渉パターンデータを用いた干渉制御
動作について説明する。図5は、図1に示した干渉制御
部9で干渉制御を行う際の動作を示すフローチャートで
ある。
【0043】複数のAGVは、ルートデータ記憶部2お
よび干渉テーブル記憶部4にそれぞれ記憶されている走
行ルートデータと干渉テーブルデータに基づいて、走行
制御部11によりゾーンリザーブによる走行ルート制御
が行われ、走行指示部12からの指示により各々が通常
に走行しているものとする。また、走行路上の各通信ポ
イントの発信器から送られ走行状態記憶部5に入力され
る各AGVの走行状態情報は、逐次デッドロック監視部
6および干渉制御部9に供給されている。
【0044】この状態で、あるAGV(制御対象AG
V)が各ゾーンの境界等に設けられている通信ポイント
を通過すると、通信ポイントを通過した旨の通過通知信
号が制御対象AGVから干渉パターン照合部10に通知
され、図1に示した干渉制御装置による干渉制御動作が
開始される(S500)。
【0045】干渉制御動作(S500)では、まず、図
1に示した干渉パターン照合部10で図6に示すパター
ン別ロジックによる処理を行う(S501)。このステ
ップS501のパターン別ロジックによる処理は、干渉
パターン記憶部8から供給される干渉パターンデータと
走行状態記憶部5から供給される各AGVの走行状態情
報とを照合する処理である。そして、パターン別ロジッ
クによる処理(S501)が終了すると、ステップS5
02に進む。
【0046】ステップS502では、パターン別ロジッ
ク(S501)による処理結果である制御対象AGVの
次の動作を判定する。ここで、パターン別ロジック(S
501)において、各AGVの走行状態情報に一致する
干渉パターンデータが存在した場合には、当該干渉パタ
ーンデータに記述されている制御対象アクションに従っ
て制御対象AGVを制御する。
【0047】当該干渉パターンデータに記述されている
制御対象アクションが「干渉回避」であった場合には、
ステップS504に進み、制御対象AGVへの次の動作
指示を干渉回避に決定し、ステップS510に進む。ま
た、当該干渉パターンデータに記述されている制御対象
アクションが「停止」であった場合には、ステップS5
05に進み、制御対象AGVへの次の動作指示を停止に
決定し、ステップS510に進む。
【0048】一方、パターン別ロジック(S501)に
おいて、各AGVの走行状態情報に一致する干渉パター
ンデータが存在しなかった場合には、ステップS502
では何の処理も行わず、ステップS503に進む。ステ
ップS503では、図7に示す基本リザーブロジックに
よる処理を行う。この基本リザーブロジックによる処理
は、走行ルートデータおよび干渉テーブルデータに基づ
いて、干渉を回避するように制御対象AGVの走行ルー
トを決定するための処理である。
【0049】ステップS503の基本リザーブロジック
による処理が完了すると、ステップS506に進み、基
本リザーブロジックによる処理結果である制御対象AG
Vの次の動作の判定を行う。基本リザーブロジックによ
る処理(S505)において、進行するゾーンを予約す
ることができ制御対象AGVのアクションが「進行」で
あった場合には、ステップS507に進む。ステップS
507では、制御対象AGVへの次の動作指示を進行に
決定し、ステップS510に進む。
【0050】また、基本リザーブロジックによる処理
(S505)において、進行するゾーンを予約すること
ができない場合には、制御対象AGVのアクションは
「干渉回避」または「停止」となる。そして、制御対象
AGVのアクションが「干渉回避」であった場合には、
ステップS508に進み、制御対象AGVへの次の動作
指示を干渉回避に決定し、ステップS510に進む。一
方、制御対象AGVのアクションが「停止」であった場
合には、ステップS509に進み、制御対象AGVへの
次の動作指示を停止に決定し、ステップS510に進
む。
【0051】ステップS510では、上記ステップS5
04、S505、S507〜S509で決定された制御
対象AGVへの動作指示を走行指示部12を介して制御
対象AGVに出力し、干渉制御動作は終了する(S51
1)。
【0052】図6は、図5に示したパターン別ロジック
(S501)による処理の詳細を示すフローチャートで
ある。パターン別ロジックが開始されると(S60
0)、まず、図1に示す干渉パターン照合部10は、内
部に備える第1および第2のカウンタの値をともに1に
リセットする(S601)。ここで、上記第1のカウン
タは、照合する干渉パターンデータ、すなわち「条件N
o」をインクリメントするためのカウンタであり、上記
第2のカウンタは、干渉パターンデータの対象台数をイ
ンクリメントするためのカウンタである。上記第1およ
び第2のカウンタをリセットすると、干渉パターン照合
部10は、ステップS602で、干渉パターン記憶部8
から干渉を起こすパターン情報である干渉パターンデー
タを読み込み、ステップS603に進む。
【0053】ステップS603では、第1のカウンタの
値と、ステップS602で読み込んだ干渉パターンデー
タ数(最大条件No)とを比較し、第1のカウンタの値
が干渉パターンデータ数以下の場合には、ステップS6
04に進む。一方、第1のカウンタの値が干渉パターン
データ数より大きい場合には、干渉パターン照合部10
は、ステップS610で各AGVの走行状態情報に一致
する干渉パターンデータが存在しなかったことを示す不
一致信号を走行制御部11に出力してステップS614
に進み、パターン別ロジックの処理を終了する。
【0054】ステップS604では、干渉パターンデー
タに記述されている制御対象AGVの判定地と、図1に
示す走行状態記憶部5から供給される制御対象AGVの
現在地とが同じであるか否か判断する。制御対象AGV
の判定地と現在地とが同じであった場合には、ステップ
S605に進み、そうでなかった場合には、ステップS
611で第1のカウンタの値を1だけインクリメントし
てステップS603に戻る。
【0055】ステップS604で制御対象AGVの判定
地と現在地とが同じであると判断した場合に進むステッ
プS605では、干渉パターンデータに記述されている
制御対象AGVの目的地と走行状態記憶部5から供給さ
れた制御対象AGVの行先とが同じであるか否か判断す
る。制御対象AGVの目的地と行先とが同じであった場
合には、ステップS606に進み、そうでなかった場合
には、ステップS611で第1のカウンタの値を1だけ
インクリメントしてステップS603に戻る。
【0056】制御対象AGVの判定地と現在地とが同じ
であり、かつ制御対象AGVの目的地と行先とが同じで
あったときに進むステップS606では、走行状態記憶
部5から供給される走行状態情報に基づいて、干渉パタ
ーンデータの他AGVの判定地に記述されている制御ポ
イントに他のAGVが存在するか否かを判断する。
【0057】この結果、他のAGVが上記制御ポイント
に存在した場合には、ステップS607に進む。一方、
他のAGVが上記制御ポイントに存在しなかった場合に
は、第2のカウンタの値を1にリセットし(S61
2)、さらに第1のカウンタの値を1だけインクリメン
トして(S611)、ステップS603に戻る。
【0058】ステップS606で他のAGVが上記制御
ポイントに存在したときに進むステップS607では、
他のAGVの行先と干渉パターンデータの他AGVの目
的地に記述されている制御ポイントとが同じであるか否
かを判断する。他のAGVの行先と干渉パターンデータ
の目的地とが同じであった場合には、ステップS608
に進み、異なっていた場合には、第2のカウンタの値を
1にリセットし(S612)、第1のカウンタの値を1
だけインクリメントして(S611)、ステップS60
3に戻る。
【0059】ステップS608では、第2のカウンタの
値と干渉パターンデータの他AGV数(対象台数)とを
比較し、第2のカウンタの値が干渉パターンデータの他
AGV数より小さい場合には、ステップS613に進
み、第2のカウンタの値を1だけインクリメントし、ス
テップS606に戻る。一方、第2のカウンタの値が干
渉パターンデータの他AGV数以上の場合には、ステッ
プS609に進む。ステップS609は、各AGVの走
行状態情報と一致する干渉パターンデータが存在する場
合に進むステップであり、干渉パターン照合部10は、
一致した干渉パターンデータが存在することを示す一致
信号とともに、当該干渉パターンデータに記述されてい
る制御対象アクションを出力して、ステップS614に
進み、パターン別ロジックの処理を終了する。
【0060】図7は、図5に示した基本リザーブロジッ
ク(S503)の処理の詳細を示すフローチャートであ
る。基本リザーブロジックが開始されると(S70
0)、ステップS701で図1に示す走行制御部11
は、ルートデータ記憶部2および干渉テーブル記憶部4
にそれぞれ記憶されている走行ルートデータおよび干渉
テーブルデータに基づいて、制御対象AGVが走行する
ためにリザーブすべきゾーンの収集を行い、ステップS
702に進む。
【0061】ステップS702では、ステップS701
で収集したリザーブすべきゾーンが、ゾーンリザーブ可
能であるか否かを判断する。判断の結果、他のAGVが
そのゾーン内に存在するか既に予約済などのために、ゾ
ーンリザーブ不可能であった場合には、ステップS70
3に進み、さらに干渉を回避するための走行が必要か否
かを判断する。
【0062】ステップS703で回避走行が必要である
と判断した場合には、ステップS704で制御対象AG
Vの制御対象アクションを干渉回避としてステップS7
09に進み、基本リザーブロジックの処理を終了する。
一方、ステップS703で回避走行が必要でないと判断
した場合には、ステップS705で制御対象AGVの制
御対象アクションを停止としてステップS709に進
み、基本リザーブロジックの処理を終了する。
【0063】また、ステップS702でリザーブすべき
ゾーンが、ゾーンリザーブ可能であると判断した場合に
は、ステップS706に進み、ゾーンリザーブして走行
した先に回避ゾーンがあるか否かを判断する。回避ゾー
ンがない場合には、ステップS708に進み、リザーブ
すべきゾーンを拡大してステップS701に戻る。一
方、回避ゾーンがある場合には、ステップS707に進
み、制御対象AGVの制御対象アクションを進行として
ステップS709に進み、基本リザーブロジックの処理
を終了する。
【0064】以上詳しく説明したように、本実施形態に
よれば、干渉によるデッドロックの発生をデッドロック
監視部6により監視し、デッドロックの発生を確認した
際には、干渉パターン生成部7により干渉を発生させた
AGVの走行状態情報から干渉パターンデータを生成
し、これを次回以降の干渉制御に利用するようにしたの
で、干渉によるデッドロックが発生したとしても、既存
のロジックに変更を加えることなく、生成した干渉パタ
ーンデータを干渉パターン記憶部8に記憶するだけで、
その記憶以降、同じ走行状態でのデッドロックの発生を
防ぐことができる。したがって、デッドロック発生時に
おけるメンテナンスにかかる負荷を格段に少なくするこ
とができるとともに、学習によりデッドロックの発生を
少なくしていくことができる。
【0065】なお、本実施形態では、干渉パターンデー
タの「条件No」に記述する番号は、1から順に番号が
付与されるとしたが、1から順に番号を付与せずに干渉
パターンデータの数を管理する機能ブロック等を設けて
干渉パターンデータの数を管理するようにしても良い。
【0066】また、干渉パターン記憶部8に記憶される
干渉パターンデータは、実際のAGVの走行に応じて干
渉パターン生成部7で作成された干渉パターンデータだ
けでなく、シミュレーション等を行って干渉が発生した
ときの各AGVの状態を検出して干渉パターンデータを
生成し、それを干渉パターン記憶部8に記憶するように
しても良い。また、走行制御部11によりゾーンリザー
ブを行うための処理は、上記基本リザーブロジックによ
る処理に限られず、シミュレーションにより各AGVの
走行スケジュールをタイムテーブル化して、各AGVに
走行指示することによりゾーンリザーブを行うようにし
ても良い。
【0067】また、本実施形態ではAGVが2台または
3台であるとして説明したが、本発明はこの台数に限定
されるものではなく、複数台であれば任意に適用可能で
ある。そして、AGVの数が多くなるほど、より高い効
果が期待できるものであり、また、ある決まったパター
ンで搬送する搬送システムにおいても、より高い効果が
期待できるものである。
【0068】なお、以上に説明した本実施形態の干渉制
御装置は、コンピュータのCPUあるいはMPU、RA
MおよびROMなどで構成されるものであり、RAMや
ROMに記憶されたプログラムが動作することによって
実現できる。したがって、コンピュータが上記機能を果
たすように動作させるプログラムを、例えばCD−RO
Mのような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ま
せることによって実現できるものである。上記プログラ
ムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、
フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁
気テープ、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード等
を用いることができる。
【0069】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより上述の実施形態の機能が
実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータ
において稼働しているOS(オペレーティングシステ
ム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して
上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給された
プログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの
機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述
の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラ
ムは本発明の実施形態に含まれる。
【0070】また、本発明をネットワーク環境で利用す
るべく、全部あるいは一部のプログラムが他のコンピュ
ータで実行されるようになっていても良い。例えば、画
面入力処理は、遠隔端末コンピュータで行われ、各種判
断、ログ記録等は他のセンターコンピュータ等で行われ
るようにしても良い。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の無人搬送台車間で干渉が発生したときには、干渉
を発生させた無人搬送台車の状態を干渉状態検出手段に
より検出し、干渉パターン記憶手段に干渉パターンデー
タとして記憶する。これを記憶以降の干渉制御に利用す
るようにしたので、干渉によるデッドロックが発生した
としても、既存ロジックに変更を加えることなく、干渉
パターンデータを干渉パターン記憶手段に記憶するだけ
で、以降は同じ状態でのデッドロックの発生を防ぐこと
ができる。
【0072】これにより、デッドロック発生時における
メンテナンスにかかる負荷を格段に少なくすることがで
き、既存ロジックにおいて発生したデッドロックを防止
するためのロジックの修正を容易に行うことができると
ともに、学習によりデッドロックの発生を少なくしてい
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による無人搬送台車の干渉制御装置
の一構成例を示すブロック図である。
【図2】無人搬送台車の走行ルートの一例を示す図であ
る。
【図3】無人搬送台車の走行ルートの他の例を示す図で
ある。
【図4】干渉パターンデータの一例を示す図である。
【図5】本実施形態による干渉制御装置の干渉制御動作
を示すフローチャートである。
【図6】図5に示すパターン別ロジックによる処理を示
すフローチャートである。
【図7】図5に示す基本リザーブロジックによる処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ルート設定部 2 ルートデータ記憶部 3 干渉テーブル設定部 4 干渉テーブル記憶部 5 走行状態記憶部 6 デッドロック監視部 7 干渉パターン生成部 8 干渉パターン記憶部 9 干渉制御部 10 干渉パターン照合部 11 走行制御部 12 走行指示部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無人搬送台車に対してそれぞれ設
    定された走行ルートデータと、上記無人搬送台車が走行
    する走行路上の各ゾーン間移動に対応する干渉ゾーンお
    よび回避ゾーンを定義した干渉テーブルデータとに基づ
    いて、上記複数の無人搬送台車での干渉を防止するため
    の制御を行う干渉制御装置であって、 上記複数の無人搬送台車間で干渉が発生したときの当該
    無人搬送台車の状態を検出する干渉状態検出手段と、 上記干渉状態検出手段により検出された各無人搬送台車
    の状態を干渉パターンデータとして記憶する干渉パター
    ン記憶手段と、 上記走行ルートデータおよび上記干渉テーブルデータに
    加え、上記干渉パターンデータにも基づいて、上記複数
    の無人搬送台車間での干渉を回避するように上記複数の
    無人搬送台車の走行を制御する干渉制御手段とを備える
    ことを特徴とする無人搬送台車の干渉制御装置。
  2. 【請求項2】 上記干渉制御手段は、上記干渉パターン
    記憶手段に記憶されている干渉パターンデータと、上記
    複数の無人搬送台車の走行状態情報とを照合する干渉パ
    ターン照合手段と、 上記干渉パターン照合手段での照合結果と上記走行ルー
    トデータと上記干渉テーブルデータとに基づいて、上記
    複数の無人搬送台車の走行を制御する走行制御手段とを
    備えることを特徴とする請求項1に記載の無人搬送台車
    の干渉制御装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の無人搬送台車間での干渉の発
    生を監視する監視手段と、 上記監視手段で干渉の発生を確認した際に、干渉を発生
    させた無人搬送台車の状態を示す上記干渉パターンデー
    タを生成する干渉パターン生成手段とを備えることを特
    徴とする請求項1または2に記載の無人搬送台車の干渉
    制御装置。
  4. 【請求項4】 上記干渉パターンデータは、干渉を発生
    させた無人搬送台車の走行状態情報から生成することを
    特徴とする請求項1〜3に記載の無人搬送台車の干渉制
    御装置。
  5. 【請求項5】 複数の無人搬送台車に対してそれぞれ設
    定された走行ルートデータと、上記無人搬送台車が走行
    する走行路上の各ゾーン間移動に対応する干渉ゾーンお
    よび回避ゾーンを定義した干渉テーブルデータとに基づ
    いて、上記複数の無人搬送台車での干渉を防止するため
    の制御を行う干渉制御方法であって、 上記複数の無人搬送台車間で干渉が発生したときの当該
    無人搬送台車の状態を検出して、検出した各無人搬送台
    車の状態を干渉パターンデータとして記憶し、上記走行
    ルートデータおよび上記干渉テーブルデータに加え、記
    憶した上記干渉パターンデータにも基づいて、上記複数
    の無人搬送台車間での干渉を回避するように上記複数の
    無人搬送台車の走行を制御することを特徴とする無人搬
    送台車の干渉制御方法。
  6. 【請求項6】 記憶した上記干渉パターンデータと上記
    複数の無人搬送台車の走行状態情報とを照合し、上記干
    渉パターンデータと上記走行状態情報とが一致する場合
    には、上記干渉パターンデータに従って上記複数の無人
    搬送台車の走行を制御し、上記干渉パターンデータと上
    記走行状態情報とが一致しない場合には、上記走行ルー
    トデータと上記干渉テーブルデータとに基づいて、上記
    複数の無人搬送台車の走行を制御することを特徴とする
    請求項5に記載の無人搬送台車の干渉制御方法。
  7. 【請求項7】 上記複数の無人搬送台車間での干渉の発
    生を監視して、干渉が発生したときには、干渉を発生さ
    せた無人搬送台車の状態を示す上記干渉パターンデータ
    を生成し記憶することを特徴とする請求項5または6に
    記載の無人搬送台車の干渉制御方法。
  8. 【請求項8】 上記干渉パターンデータは、干渉を発生
    させた無人搬送台車の走行状態情報から生成することを
    特徴とする請求項5〜7に記載の無人搬送台車の干渉制
    御方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4の何れか1項に記載の各手
    段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項5〜8の何れか1項に記載の無
    人搬送台車の干渉制御方法の処理手順をコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とす
    るコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136715B2 (en) 2003-07-16 2006-11-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Working-system for single path and control method thereof
US8521415B2 (en) 2010-08-26 2013-08-27 Murata Machinery, Ltd. Traveling vehicle and method of controlling the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136715B2 (en) 2003-07-16 2006-11-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Working-system for single path and control method thereof
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