JP2001282242A - 電子楽器のパラメータ設定装置 - Google Patents

電子楽器のパラメータ設定装置

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JP2001282242A JP2000093784A JP2000093784A JP2001282242A JP 2001282242 A JP2001282242 A JP 2001282242A JP 2000093784 A JP2000093784 A JP 2000093784A JP 2000093784 A JP2000093784 A JP 2000093784A JP 2001282242 A JP2001282242 A JP 2001282242A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パラメータの設定を容易に行うことのできる電
子楽器のパラメータ設定装置を提供する。 【解決手段】パラメータの現在値を記憶するメモリ12
と、このメモリ12に記憶されているパラメータの現在
値を変化させるためのパラメータ入力スイッチ30と、
このパラメータ入力スイッチ30が所定時間以上継続し
て押されたことが判断された場合にメモリ12内の現在
値を第1速度で連続的に変化させ、この第1速度で連続
的に変化されているメモリ12内の現在値が所定範囲の
値になった時に、メモリ12内の現在値が第1速度より
遅い第2速度で連続的に変化するように変更させるCP
U10、とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器にパラメ
ータを設定するためのパラメータ設定装置に関し、特に
パラメータ設定操作の操作性を向上させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、音量値、音色番号、リズム番号と
いったパラメータを電子楽器に設定するパラメータ設定
装置が知られている。このパラメータ設定装置は、一般
に、パラメータ入力スイッチとパラメータ表示器とから
構成されている。パラメータ入力スイッチはパラメータ
を設定するための操作子であり、例えばアップスイッチ
とダウンスイッチとから構成されるアップダウンスイッ
チ、インクリメンタ、ベンダーホイール等が実用化され
ている。また、パラメータ表示器は、パラメータ入力ス
イッチで入力されたパラメータ値を表示する。
【0003】以下、パラメータ入力スイッチとしてアッ
プダウンスイッチが採用されたパラメータ設定装置につ
いて説明する。このパラメータ設定装置では、アップス
イッチが単発的に押されると現在のパラメータ値が+1
だけ増加される。一方、所定時間以上押し続けられると
現在のパラメータ値から連続的に増加される。この場
合、パラメータ値が増加する速度は、一定であったり、
又は押し続ける時間の経過に連れて早くなるように制御
される。
【0004】同様に、ダウンスイッチが単発的に押され
ると現在のパラメータ値が−1だけ減少される。一方、
所定時間以上押し続けられると現在のパラメータ値から
連続的に減少される。この場合、パラメータ値が減少す
る速度は、一定であったり、又は押し続ける時間の経過
に連れて早くなるように制御される。以上のような構成
により、現在のパラメータ値から離れたパラメータ値を
設定する場合に、迅速な設定ができるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のパラメータ設定装置は、以下のような問題があ
る。即ち、パラメータ入力スイッチを所定時間以上押し
続けた場合に、一定のスピードでパラメータ値が変化す
るパラメータ設定装置では、現在値から目標値に到達す
るまでに時間がかかる。一方、押し続ける時間の経過に
連れて変化する速度が早くなるパラメータ設定装置で
は、目標値を通り過ぎてしまうことが多いのでパラメー
タ入力スイッチを操作して目標値に戻す必要がある。こ
の場合、操作するスイッチを変更する必要があり、その
操作が煩わしいという問題がある。
【0006】例えば、現在値が「50」、目標値が「9
7」であって、パラメータ値の可変範囲が「0〜10
0」である場合に、アップスイッチを押し続けるとパラ
メータ値は「50」から徐々に変化速度を上げながら変
化する。従って、目標値である「97」で停止すること
は困難であり、多くの場合「100」まで至ってしま
う。この場合は、その後にダウンスイッチを単発的に3
回操作して目標値の「97」まで戻すという操作が必要
である。
【0007】また、アップスイッチ及びダウンスイッチ
を備えたパラメータ設定装置には、可変範囲の最大値ま
で増加されると最小値にラウンドし、逆に、最小値まで
減少されると最大値にラウンドするものも知られてい
る。この場合、上記の例でいうと、アップスイッチを押
し続けることによりパラメータ値は「50」から徐々に
変化速度を上げながら変化し、目標値である「97」を
通過し、更に最大値である「100」をもラウンドして
最小値の近傍の値になることがある。この場合は、ダウ
ンスイッチの操作回数も多くなり、パラメータの設定に
時間がかかる。
【0008】更に、アップスイッチ及びダウンスイッチ
の何れか一方のみを備えたパラメータ設定装置も知られ
ている。このアップスイッチのみを備えたパラメータ設
定装置では、可変範囲の最大値まで増加されると最小値
にラウンドし、逆に、ダウンスイッチのみを備えたパラ
メータ設定装置では、最小値まで減少されると最大値に
ラウンドする。図14は、アップスイッチのみを備え、
且つ一定のスピードでパラメータ値が変化するパラメー
タ設定装置の動作例を示す。
【0009】このようなパラメータ設定装置では、目標
値が現在の設定値より僅かに小さい場合(アップスイッ
チを備えたパラメータ設定装置)又は目標値が現在の設
定値より僅かに大きい場合(ダウンスイッチを備えたパ
ラメータ設定装置)に、目標値を通過してしまうと更に
一周させなければならず、パラメータ値を所望値に設定
するのが難しいという問題がある。特に、パラメータ値
の変化速度を上げるように動作するパラメータ設定装置
では目標値を通過してしまうことが多く、パラメータ設
定操作が難しいという問題がある。
【0010】本発明は、上述した諸問題を解消するため
になされたもので、パラメータの設定を容易に行うこと
のできる電子楽器のパラメータ設定装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパラメータ
設定装置は、上記目的を達成するために、パラメータの
現在値を記憶する現在値記憶手段と、前記現在値記憶手
段に記憶されているパラメータの現在値を変化させるた
めのパラメータ入力スイッチと、前記パラメータ入力ス
イッチが所定時間以上継続して押されたかどうかを判断
する判断手段と、前記判断手段により前記パラメータ入
力スイッチが所定時間以上継続して押されたことが判断
された場合に、前記現在値記憶手段内の現在値を第1速
度で連続的に変化させる速度制御手段と、前記速度制御
手段によって第1速度で連続的に変化されている前記現
在値記憶手段内の現在値が所定範囲の値になった場合
に、前記現在値記憶手段内の現在値が前記第1速度より
遅い第2速度で連続的に変化するように変更させる速度
変更手段、とを備えている。
【0012】この場合、前記パラメータは最小値から最
大値までの範囲でのみ変化可能に構成し、前記所定範囲
は、前記最大値から該最大値より小さい第1の値までの
範囲及び前記最小値から該最小値より大きい第2の値ま
での範囲の少なくとも一方であるように構成できる。ま
た、前記パラメータは最小値から最大値までの範囲で、
前記最小値及び前記最大値をラウンドして変化可能に構
成し、前記所定範囲は、前記最大値より小さい第1の値
から前記最小値より大きい第2の値までの範囲であるよ
うに構成できる。これらの場合、パラメータ入力スイッ
チは、前記パラメータを増加させるアップスイッチと前
記パラメータを減少させるダウンスイッチとから構成で
きる。
【0013】また、このパラメータ設定装置におけるパ
ラメータ入力スイッチを、前記パラメータを増加させる
アップスイッチ又は前記パラメータを減少させるダウン
スイッチから構成し、前記パラメータは最小値から最大
値までの範囲で、前記最小値及び前記最大値をラウンド
して変化可能であり、前記所定範囲は、前記パラメータ
入力スイッチが押された時点で設定されているパラメー
タ値より小さい第1の値から前記パラメータ入力スイッ
チが押された時点で設定されているパラメータ値までの
範囲であるように構成できる。
【0014】上記のパラメータ設定装置は、前記所定時
間として任意の値を設定するための入力手段を更に備え
るように構成できる。また、前記第1速度及び第2速度
を規定する値として任意の値を入力するための入力手段
を更に備えるように構成できる。更に、前記所定範囲を
規定する値として任意の値を入力するための入力手段を
更に備えるように構成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子楽器のパ
ラメータ設定装置の実施の形態を図面を参照しながら詳
細に説明する。以下では、パラメータ設定装置は電子楽
器に組み込まれているものとする。従って、本発明の理
解を容易にするために、電子楽器の全体の構成及び動作
をも含めて説明する。なお、各実施の形態で同一又は相
当部分には同一の符号を付して説明を省略又は簡略化す
る。
【0016】(実施の形態1)図1は、本発明に係るパ
ラメータ設定装置が適用された電子楽器の構成を示すブ
ロック図である。この電子楽器は、システムバス26で
相互に接続された中央処理装置(以下、「CPU」とい
う)10、プログラムメモリ11、ワークメモリ12、
キースキャン回路13、パネルスキャン回路14及び楽
音発生部15から構成されている。システムバス26
は、上記各構成要素の間でアドレス信号、データ信号又
は制御信号等を送受するために使用される。
【0017】CPU10は、プログラムメモリ11に記
憶されている制御プログラムに従って電子楽器の全体を
制御する。このCPU10による制御の内容は、後にフ
ローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0018】プログラムメモリ11は、例えばリードオ
ンリメモリ(ROM)から構成されており、上述した制
御プログラムの他に、CPU10が使用する種々の固定
データを記憶している。
【0019】ワークメモリ12は、例えばランダムアク
セスメモリ(RAM)で構成され、この電子楽器で処理
が行われる際に、種々のデータが一時記憶される。この
ワークメモリ12には、電子楽器を制御するための各種
レジスタ、フラグ、カウンタ等が定義されている。各種
レジスタには、パラメータの現在値を記憶する現在値レ
ジスタ、音量の現在値を記憶する音量レジスタ、現在選
択されている音色番号を記憶する音色番号レジスタ、現
在選択されているリズム番号を記憶するリズム番号レジ
スタ、新パネルデータレジスタ、旧パネルデータレジス
タ、識別ナンバレジスタ等が含まれる。
【0020】また、フラグには、所定時間以上連続して
操作されたかどうかを示すタイムフラグTMFLGが含
まれる。また、カウンタには、連続して操作された時間
を計数するためのタイムカウンタTMCNT、ウェイト
時間を計数するウエイトカウンタWTCNTが含まれ
る。
【0021】キースキャン回路13には複数の鍵を有す
る鍵盤装置20が接続されている。この鍵盤装置20
は、押鍵によって発音を指示し、離鍵によって消音を指
示するために使用される。この鍵盤装置20としては、
例えば、異なる押圧深さでそれぞれオンになる第1キー
スイッチSW1及び第2キースイッチSW2を各鍵に備
えた2接点方式の鍵盤装置を用いることができる。
【0022】このキースキャン回路13は、CPU10
からの指令に応答して鍵盤装置20上の各キースイッチ
をスキャンする。そして、このスキャンにより得られた
各キースイッチの開閉状態を示す信号に基づいて各鍵を
1ビットに対応させたキーデータ及び押鍵の早さを示す
タッチデータを作成する。これらのキーデータ及びタッ
チデータは、システムバス26を介してCPU10に送
られる。
【0023】パネルスキャン回路14には操作パネル2
1が接続されている。この操作パネル21には、パラメ
ータ入力スイッチ30及びパラメータ表示器31が含ま
れる。パラメータ入力スイッチ30は、例えば図2
(A)に示すような、アップスイッチUPとダウンスイ
ッチDOWNとから構成されるアップダウンスイッチに
よって構成されている。
【0024】アップスイッチUPは、パラメータ値を増
加させるために使用される。このアップスイッチUPが
単発的に押されると現在値レジスタに格納されている現
在のパラメータ値が「+1」だけ増加され、所定時間以
上押し続けられると現在のパラメータ値から連続的に増
加される。また、ダウンスイッチDOWNは、パラメー
タ値を減少させるために使用される。このダウンスイッ
チDOWNが単発的に押されると現在値レジスタに格納
されている現在のパラメータ値が「−1」だけ減少さ
れ、所定時間以上押し続けられると現在のパラメータ値
から連続的に減少される。このようにして変更された現
在値レジスタの内容がパラメータ、例えば音量値、音色
番号、リズム番号等として使用される。
【0025】パラメータ表示器31はLEDやLCDで
構成されており、上記現在値レジスタの内容を表示す
る。従って、ユーザはこのパラメータ表示器31を見な
がらパラメータ入力スイッチ30(アップスイッチUP
及びダウンスイッチDOWN)を操作することにより、
パラメータを所望の値に設定することができる。
【0026】なお、バッファ入力スイッチ30として
は、図2(B)に示すようなインクリメンタスイッチ、
図2(C)に示すようなベンダーホイール等を用いるこ
ともできる。また、実際の電子楽器に設けられる操作パ
ネルには、上記以外に、種々のパネルスイッチ、これら
パネルスイッチの設定状態を表示するLED表示器等が
設けられているが図示を省略してある。
【0027】パネルスキャン回路14は、CPU10か
らの指令に応じて操作パネル21の各スイッチをスキャ
ンする。そして、このスキャンにより得られた各スイッ
チの開閉状態を示す信号に基づいて、各スイッチを1ビ
ットに対応させたパネルデータを作成する。各ビット
は、例えば「1」でオン、「0」でオフ状態を表す。こ
のパネルデータは、システムバス26を介してCPU1
0に送られ、パネルイベントが発生したかどうかを判断
するために使用される。また、このパネルスキャン回路
14は、操作されることによりイベントが発生したスイ
ッチの識別ナンバを生成する。これらパネルデータ及び
識別ナンバは、システムバス26を介してCPU10に
送られる。また、パネルスキャン回路14は、CPU1
0から送られてきた表示データをパラメータ表示器31
に送る。これにより、CPU10から送られてきた現在
値レジスタの内容がパラメータ表示器31に表示され
る。
【0028】楽音発生部15は、CPU10からの指示
に応答してデジタル楽音信号を発生する。この楽音発生
部で発生されたデジタル楽音信号は、D/A変換部22
に送られる。D/A変換部22は、受け取ったデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換してアナログ信号処
理部23に送る。アナログ信号処理部23は、アナログ
楽音信号に例えば音響効果信号を付加して増幅器24に
送る。増幅器24は、アナログ信号処理部23からの信
号を増幅してスピーカ25に送る。これにより、スピー
カ25から楽音が発生される。
【0029】次に、以上のように構成される電子楽器に
おいて、パラメータを設定する場合の操作を説明する。
【0030】ユーザは、先ず、電子楽器に通常備えられ
ているモード設定機能を用いて、電子楽器の動作モード
をパラメータ設定モードに移行させる。このパラメータ
設定モードに入ると、ユーザは、操作パネル21上の図
示しないスイッチを操作して設定しようとするパラメー
タの種類、例えば、音量、音色番号、リズム番号等の中
から1つを選択する。今、音量が選択されたとすると、
音量レジスタの内容が現在値レジスタにコピーされる。
【0031】この状態でパラメータ入力スイッチ30が
操作されると、その操作に応答して現在値レジスタの内
容が増減され、その増減結果がパラメータ表示器31に
表示される。そして、パラメータ入力スイッチ30が一
定時間以上操作されないと、その時点で現在値レジスタ
に格納されているパラメータの現在値が音量レジスタに
格納され、パラメータ設定操作が完了する。
【0032】次に、上記のように構成された、本発明の
実施の形態1に係るパラメータ設定装置が適用された電
子楽器の動作を図3〜図8に示したフローチャートを参
照しながら説明する。なお、この実施の形態1に係るパ
ラメータ設定装置では、パラメータは、最小値MINで
ある「0」から最大値MAXである「100」までの範
囲で変化するものとする。また、準最大値NMAXとし
て「90」が、準最小値NMINとして「10」がそれ
ぞれ規定されているものとする。なお、これら最小値M
IN、最大値MAX、準最大値NMAX及び準最小値N
MINは、このパラメータ設定装置で設定可能なパラメ
ータの各1つとして、ユーザがパラメータ入力スイッチ
30を用いて任意に設定するように構成できる。
【0033】(1)メイン処理 図3は本発明の実施の形態1に係るパラメータ設定装置
が適用された電子楽器のメイン処理を示すフローチャー
トである。このメイン処理ルーチンは電源の投入により
起動される。電源が投入されると、先ず、イニシャライ
ズが行われる(ステップS10)。このイニシャライズ
では、CPU10の内部のハードウエアが初期状態に設
定されると共に、ワークメモリ12に定義されているレ
ジスタ、カウンタ、フラグ等に初期値が設定される。
【0034】このイニシャライズが終了すると、次い
で、パネルスイッチのイベントが検出されたかどうかが
調べられる(ステップS11)。即ち、CPU10は、
パネルスキャン回路14からパネルデータ(以下、「新
パネルデータ」という)を取り込み、新パネルデータレ
ジスタに格納する。次いで、この新パネルデータと、前
回にステップS11で取り込まれて既に旧パネルデータ
レジスタに記憶されているパネルデータ(以下、「旧パ
ネルデータ」という)との排他的論理和をとってパネル
イベントマップを作成する。このパネルイベントマップ
がゼロであればパネルスイッチイベントは検出されなか
ったものと、そうでなければパネルスイッチイベントが
検出されたものとそれぞれ判断される。
【0035】ここで、パネルスイッチイベントが検出さ
れると、パネルスイッチイベントに対応するパネルスイ
ッチに割り当てられている機能を実現するためのパネル
スイッチイベント処理が実行される(ステップS1
2)。このパネルスイッチイベント処理の詳細は後述す
る。一方、上記ステップS11でパネルスイッチイベン
トが検出されなければ、ステップS12の処理はスキッ
プされる。
【0036】次いで、「その他の処理」が行われる(ス
テップS13)。この「その他の処理」では、鍵盤装置
20の操作に基づいて生成されたキーデータ及びタッチ
データに応じた発音処理及び消音処理、外部からの受信
されたMIDIデータに応じたMIDI処理、自動演奏
処理等が行われる。その後、シーケンスはステップS1
1に戻り、以下ステップS11〜S13の処理が繰り返
される。この繰り返し実行の過程で、操作パネル21の
操作、鍵盤装置20の操作、MIDIデータの受信とい
ったイベントが発生すると、それらのイベントに応じた
処理が行われ、以て電子楽器としての各種機能が発揮さ
れる。
【0037】(2)パネルスイッチイベント処理 次に、上記メイン処理ルーチンのステップS12で行わ
れるパネルスイッチイベント処理の詳細を、図4に示し
たフローチャートを参照しながら説明する。このパネル
スイッチイベント処理では、先ず、操作パネル21から
送られてくる識別ナンバが識別ナンバレジスタに格納さ
れる(ステップS20)。
【0038】次いで、識別ナンバレジスタの内容がパネ
ル入力スイッチ30に割り当てられた識別ナンバ、つま
りアップスイッチUPの識別ナンバ又はダウンスイッチ
DOWNの識別ナンバであるかどうかが調べられる(ス
テップS21)。ここで、識別ナンバレジスタの内容が
パネル入力スイッチ30に割り当てられた識別ナンバで
あることが判断されると、後述するパラメータ入力処理
が行われ(ステップS22)、その後、シーケンスはス
テップS23に分岐する。一方、識別ナンバレジスタの
内容がパネル入力スイッチ30に割り当てられた識別ナ
ンバでないことが判断されると、その他のスイッチ処理
が行われる(ステップS23)。この「その他のスイッ
チ処理」では、パラメータ入力スイッチ30以外のパネ
ルスイッチ、例えば音色選択スイッチ、リズム選択スイ
ッチ等のイベントに対する処理が行われる。その後、シ
ーケンスはメイン処理ループにリターンする。
【0039】(3)パラメータ入力処理 次に、上記パネルスイッチイベント処理ルーチンのステ
ップS22で行われるパネル入力処理の詳細を、図5〜
図8に示したフローチャートを参照しながら説明する。
このパラメータ入力処理では、先ず、識別ナンバレジス
タの内容がアップスイッチUPに割り当てられた識別ナ
ンバであるかどうかが調べられる(ステップS30)。
【0040】ここで、識別ナンバレジスタの内容がアッ
プスイッチUPに割り当てられた識別ナンバであること
が判断されると、以下、アップスイッチUPのイベント
に対する処理が実行される。即ち、先ず、現在値レジス
タの値Pがインクリメント(+1)される(ステップS
31)。このステップS31では、インクリメントされ
た値Pを操作パネル21のパラメータ表示器31に表示
させる処理も行われる。次いで、連続操作判定処理が行
われる(ステップS32)。この連続操作判定処理で
は、アップスイッチUPが所定時間連続して押されたか
どうかが判定され、連続して押されたことが判定された
場合はタイムフラグTMFLGが「1」にセットされ、
そうでない場合はタイムフラグTMFLGが「0」にセ
ットされる。
【0041】ここで、上記連続操作判定処理の詳細を図
7のフローチャートを参照しながら説明する。この連続
操作判定処理では、先ず、タイムフラグTMFLGが
「0」にセットされると共に、タイムカウンタTMCN
Tの内容が「0」にクリアされる(ステップS50)。
次いで、タイムカウンタTMCNTの内容がインクリメ
ント(+1)される(ステップS51)。
【0042】次いで、タイムカウンタTMCNTの内容
が「50」より小さいかどうかが調べられ(ステップS
52)、小さいことが判断されると、スイッチオフイベ
ントが発生したかどうかが調べられる(ステップS5
4)。ここで調べられるスイッチは、この連続操作判定
処理がステップS32からコールされた場合はアップス
イッチUPであり、後述するステップS41からコール
された場合はダウンスイッチDOWNである。また、タ
イムカウンタTMCNTの内容と比較する値「50」は
パラメータ入力スイッチが連続して押されたことを判定
する時間を決定するための値である。このタイムカウン
タTMCNTの内容と比較する値は「50」に限らず、
CPU10の処理速度を勘案して任意に決定できる。こ
のタイムカウンタTMCNTの内容と比較する値は、こ
のパラメータ設定装置で設定可能なパラメータの1つと
して、ユーザがパラメータ入力スイッチ30を用いて任
意に設定するように構成できる。
【0043】上記ステップS54でスイッチオフイベン
トがないことが判断されると、シーケンスはステップS
51に戻り、以下、ステップS51→S52→S54を
繰り返し実行する。そして、上記ステップS54でスイ
ッチオフイベントがあることが判断されると、所定時間
の間にアップスイッチUP又はダウンスイッチDOWN
が離されたことが認識され、タイムフラグTMFLGが
「0」にクリアされる(ステップS55)。
【0044】上記ステップS52で、タイムカウンタT
MCNTの内容が「50」以上になったことが判断され
ると、所定時間の間にアップスイッチUP又はダウンス
イッチDOWNが離されなかったことが認識され、タイ
ムフラグTMFLGが「1」にセットされる(ステップ
S53)。その後、シーケンスはパラメータ入力処理ル
ーチンにリターンする。
【0045】パラメータ入力処理ルーチンでは、次い
で、タイムフラグTMFLGが「1」であるかどうかが
調べられる(ステップS33)。ここで、タイムフラグ
TMFLGが「0」であることが判断されると、アップ
スイッチUPが単発的に押されたことが判断され、シー
ケンスはパネルスイッチイベント処理ルーチンにリター
ンする。これにより、パラメータ値が「1」だけ増加さ
れてパラメータ設定処理が終了する。
【0046】一方、上記ステップS33で、タイムフラ
グTMFLGが「1」であることが判断されると、アッ
プスイッチUPが所定時間以上連続して操作されている
ことが認識され、現在値レジスタの値Pがインクリメン
ト(+1)される(ステップS34)。このステップS
34では、インクリメントされた値Pを操作パネル21
のパラメータ表示器31に表示させる処理も行われる。
次いで、現在値レジスタの値Pが準最大値NMAXより
小さいかどうかが調べられる(ステップS35)。
【0047】ここで、現在値レジスタの値Pが準最大値
NMAXより小さいことが判断されると、次いで、現在
値レジスタの値Pが最大値MAXに等しくなったかどう
かが調べられる(ステップS37)。この場合、つまり
シーケンスがステップS35からステップS37へ進む
場合、ステップS37では、必ず現在値レジスタの値P
が最大値MAXに等しくないことが判断されるので、次
いで、アップスイッチUPのオフイベントがあるかどう
かが調べられる(ステップS38)。
【0048】ここでアップスイッチUPのオフイベント
がないことが判断されるとシーケンスはステップS34
に戻り、以下、ステップS34→S35→S37→S3
8の処理が繰り返される。これにより、パラメータ値は
第1速度でインクリメントされる。上記ステップS34
→S35→S37→S38の繰り返し実行の過程でステ
ップS38でアップスイッチUPのオフイベントが発生
したことが判断されると、シーケンスはパネルイベント
処理ルーチンにリターンする。
【0049】また、上記ステップS34→S35→S3
7→S38の繰り返し実行の過程でステップS35で、
現在値レジスタの値Pが準最大値NMAX以上であるこ
とが判断されると、遅速化処理が実行される(ステップ
S36)。この遅速化処理では、一定時間だけシーケン
スの進行が停止される。
【0050】ここで、上記遅速化処理の詳細を図8のフ
ローチャートを参照しながら説明する。この遅速化処理
では、先ず、ウエイトカウンタWTCNTの内容が
「0」にクリアされる(ステップS60)。次いで、ウ
エイトカウンタWTCNTの内容がインクリメント(+
1)される(ステップS61)。次いで、ウエイトカウ
ンタWTCNTの内容が「50」より小さいかどうかが
調べられる(ステップS62)。ここで、ウエイトカウ
ンタWTCNTの内容が「50」より小さいことが判断
されると、シーケンスはステップS61に戻り、以下ス
テップS61とステップS62とを繰り返し実行する。
【0051】そして、この繰り返し実行の過程で、ステ
ップS62で、ウエイトカウンタWTCNTの内容が
「50」以上になったことが判断されると、シーケンス
はコールされたステップの次のステップ(この場合はパ
ラメータ入力処理ルーチンのステップS37)にリター
ンする。以上の動作により、この遅速化処理ルーチンが
コールされることにより所定時間だけシーケンスの進行
が停止するという、所謂ウエイトがかけられることにな
る。なお、ウエイトカウンタWTCNTの内容と比較す
る値は「50」に限らず、CPU10の処理速度と必要
なウエイト時間を勘案して任意に決定できる。ウエイト
カウンタWTCNTの内容と比較する値は、このパラメ
ータ設定装置で設定可能なパラメータの1つとして、ユ
ーザがパラメータ入力スイッチ30を用いて任意に設定
するように構成できる。
【0052】パラメータ入力処理ルーチンでは、現在値
レジスタの値Pが最大値MAXに等しくなったかどうか
が調べられる(ステップS37)。そして、現在値レジ
スタの値Pが最大値MAXに等しくなければステップS
38へ進む。以後は、ステップS34→S35→S36
→S37→S38の処理が繰り返される。これにより、
パラメータ値は上記第1速度より遅い第2速度でインク
リメントされる。ステップS34→S35→S36→S
37→S38の繰り返し処理の過程で、ステップS37
で現在値レジスタの値Pが最大値MAXに等しくなった
ことが判断されると、シーケンスはパラメータスイッチ
イベント処理ルーチンにリターンする。従って、この実
施の形態1では、アップスイッチUPの操作の結果、最
大値MAXまで到達したら以後はアップスイッチUPが
操作されてもパラメータ値は最大値MAXを保ったまま
である。
【0053】上記ステップS30、識別ナンバレジスタ
の内容がダウンスイッチDOWNに割り当てられた識別
ナンバであることが判断されると、以下、ダウンスイッ
チDOWNのイベントに対する処理が実行される。即
ち、先ず、現在値レジスタの値Pがデクリメント(−
1)される(ステップS40)。このステップS40で
は、デクリメントされた値Pを操作パネル21のパラメ
ータ表示器31に表示させる処理も行われる。次いで、
連続操作判定処理が行われる(ステップS41)。この
連続操作判定処理では、上述したように、ダウンスイッ
チDOWNが所定時間連続して押されたかどうかが判定
され、連続して押されたことが判定された場合はタイム
フラグTMFLGが「1」にセットされ、そうでない場
合はタイムフラグTMFLGが「0」にセットされる。
【0054】次いで、タイムフラグTMFLGが「1」
であるかどうかが調べられる(ステップS42)。ここ
で、タイムフラグTMFLGが「0」であることが判断
されると、ダウンスイッチDOWNが単発的に押された
ことが判断され、シーケンスはパネルスイッチイベント
処理ルーチンにリターンする。これにより、パラメータ
値が「1」だけ減少されてパラメータ設定処理が終了す
る。
【0055】一方、上記ステップS42で、タイムフラ
グTMFLGが「1」であることが判断されると、ダウ
ンスイッチDOWNが所定時間以上連続して操作されて
いることが認識され、現在値レジスタの値Pがデクリメ
ント(−1)される(ステップS43)。このステップ
S43では、デクリメントされた値Pを操作パネル21
のパラメータ表示器31に表示させる処理も行われる。
次いで、現在値レジスタの値Pが準最小値NMINより
大きいかどうかが調べられる(ステップS44)。
【0056】ここで、現在値レジスタの値Pが準最小値
NMINより大きいことが判断されると、次いで、現在
値レジスタの値Pが最小値MINに等しくなったかどう
かが調べられる(ステップS46)。この場合、つまり
シーケンスがステップS44からステップS46へ進む
場合、ステップS46では、必ず現在値レジスタの値P
が最小値MINに等しくないことが判断されるので、次
いで、ダウンスイッチDOWNのオフイベントがあるか
どうかが調べられる(ステップS47)。
【0057】ここでダウンスイッチDOWNのオフイベ
ントがないことが判断されるとシーケンスはステップS
43に戻り、以下、ステップS43→S44→S46→
S47の処理が繰り返される。これにより、パラメータ
値は第1速度でデクリメントされる。上記ステップS4
3→S44→S46→S47の繰り返し実行の過程でス
テップS47でS43→S44→S46→S47のオフ
イベントが発生したことが判断されると、シーケンスは
パネルイベント処理ルーチンにリターンする。
【0058】また、上記ステップS43→S44→S4
6→S47の繰り返し実行の過程でステップS44で、
現在値レジスタの値Pが準最小値NMINより大きいこ
とが判断されると、遅速化処理が実行される(ステップ
S45)。この遅速化処理では、上述したように、一定
時間だけシーケンスの進行が停止される。
【0059】次いで、現在値レジスタの値Pが最小値M
INに等しくなったかどうかが調べられる(ステップS
46)。そして、現在値レジスタの値Pが最小値MIN
に等しくなければステップS47へ進む。以後は、ステ
ップS43→S44→S45→S46→S47の処理が
繰り返される。これにより、パラメータ値は上記第1速
度より遅い第2速度でデクリメントされる。ステップS
43→S44→S45→S46→S47の繰り返し処理
の過程で、ステップS46で現在値レジスタの値Pが最
小値MINに等しくなったことが判断されると、シーケ
ンスはパラメータスイッチイベント処理ルーチンにリタ
ーンする。従って、この実施の形態1では、S43→S
44→S45→S46→S47の操作の結果、最小値M
INまで到達したら以後はダウンスイッチDOWNが操
作されてもパラメータ値は最小値MINを保ったままで
ある。
【0060】以上説明したように、この実施の形態1に
係るパラメータ設定装置によれば、パラメータ入力スイ
ッチ30を押し続けることによりパラメータ値を第1速
度で連続的に変更する際に、現在値レジスタに格納され
ているパラメータ値が、最大値MAXの近傍の値である
準最大値NMAXより大きくなった場合及び最小値MI
Nの近傍の値である準最小値NMINより小さくなった
場合は、パラメータ値の変化速度を上記第1速度より遅
い第2速度に変更するので、最大値MAX及び最小値M
INの近辺のパラメータ値を設定する操作が容易にな
る。
【0061】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係るパラメータ設定装置では、パラメータは、最小値M
INである「0」から最大値MAXである「100」ま
での範囲で変化するが、アップスイッチUPを操作する
ことにより現在値レジスタの内容が最大値MAXを越え
た場合は最小値MINにラウンドし、ダウンスイッチD
OWNを操作することにより現在値レジスタの内容が最
小値MINを越えた場合は最大値MAXにラウンドする
ものとする。また、準最大値NMAXとして「90」
が、準最小値NMINとして「10」がそれぞれ規定さ
れることは上述した実施の形態1と同じである。
【0062】この実施の形態2に係るパラメータ設定装
置の構成は、実施の形態1に係るパラメータ設定装置の
構成と同じである。また、この実施の形態2に係るパラ
メータ設定装置の動作は、パラメータ入力処理の動作が
上述した実施の形態1と相違するだけであるので、以下
では、相違する点だけを説明する。
【0063】図9及び図10は、この実施の形態2に係
るパラメータ設定装置が適用された電子楽器のパラメー
タ入力処理を示すフローチャートである。図9に示すフ
ローチャートでは、図5に示したフローチャートにステ
ップS39の処理が追加され、図10に示すフローチャ
ートでは、図6に示したフローチャートにステップS4
8の処理が追加されている。
【0064】アップスイッチUPのイベントに対する処
理では、ステップS37で、現在値レジスタの値Pが最
大値MAXに等しくなったことが判断されると、最小値
MINが現在値レジスタの値Pとして設定される(ステ
ップS39)。その後、シーケンスはステップS38に
分岐する。これにより、アップスイッチUPの操作の結
果、最大値MAXまで到達したら最小値MINにラウン
ドする機能が実現されている。
【0065】また、ダウンスイッチDOWNのイベント
に対する処理では、ステップS46で、現在値レジスタ
の値Pが最小値MINに等しくなったことが判断される
と、最大値MAXが現在値レジスタの値Pとして設定さ
れる(ステップS48)。その後、シーケンスはステッ
プS47に分岐する。これにより、ダウンスイッチDO
WNの操作の結果、最小値MINまで到達したら最大値
MAXにラウンドする機能が実現されている。
【0066】以上説明したように、この実施の形態2に
係るパラメータ設定装置によれば、実施の形態1と同様
の効果を奏する。また、可変範囲の最大値まで増加され
ると最小値にラウンドし、逆に、最小値まで減少される
と最大値にラウンドするようなパラメータ設定装置であ
っても、従来のようにパラメータ入力スイッチの操作回
数が多くなることがない。
【0067】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
係るパラメータ設定装置が適用された電子楽器は、アッ
プスイッチUPだけを備えている。また、パラメータ
は、最小値MINである「0」から最大値MAXである
「100」までの範囲で変化するが、アップスイッチU
Pを操作することにより現在値レジスタの内容が最大値
MAXを越えた場合は最小値MINにラウンドする。
【0068】この実施の形態3に係るパラメータ設定装
置の構成は、パラメータ入力スイッチ30がアップスイ
ッチUPだけで構成されていることを除き、実施の形態
1に係るパラメータ設定装置の構成と同じである。
【0069】また、この実施の形態3に係るパラメータ
設定装置の動作は、パラメータ入力処理の動作が上述し
た実施の形態1と相違するだけであるので、以下では、
相違する点だけを説明する。
【0070】図11は、この実施の形態3に係るパラメ
ータ設定装置が適用された電子楽器のパラメータ入力処
理を示すフローチャートである。
【0071】このパラメータ入力処理では、先ず、ワー
クメモリ12に設けられたバッファBUFに現在値レジ
スタの値Pが格納される(ステップS70)。次いで、
現在値レジスタの値Pがインクリメント(+1)される
(ステップS71)。このステップS71では、インク
リメントされた値Pを操作パネル21のパラメータ表示
器31に表示させる処理も行われる。次いで、連続操作
判定処理が行われる(ステップS72)。この連続操作
判定処理では、アップスイッチUPが所定時間連続して
押されたかどうかが判定され、連続して押されたことが
判定された場合はタイムフラグTMFLGが「1」にセ
ットされ、そうでない場合はタイムフラグTMFLGが
「0」にセットされる。
【0072】次いで、タイムフラグTMFLGが「1」
であるかどうかが調べられる(ステップS73)。ここ
で、タイムフラグTMFLGが「0」であることが判断
されると、アップスイッチUPが単発的に押されたこと
が判断され、シーケンスはパネルスイッチイベント処理
ルーチンにリターンする。これにより、パラメータ値が
「1」だけ増加されてパラメータ設定処理が終了する。
【0073】一方、上記ステップS73で、タイムフラ
グTMFLGが「1」であることが判断されると、アッ
プスイッチUPが所定時間以上連続して操作されている
ことが認識され、現在値レジスタの値Pがインクリメン
ト(+1)される(ステップS74)。このステップS
74では、インクリメントされた値Pを操作パネル21
のパラメータ表示器31に表示させる処理も行われる。
次いで、上記インクリメントの結果、現在値レジスタの
値Pが最大値MAXに等しくなったかどうかが調べられ
る(ステップS75)。
【0074】ここで、現在値レジスタの値Pが最大値M
AXに等しくないことが判断されるとシーケンスはステ
ップS77へ進み、等しいことが判断されると、最小値
MINが現在値レジスタの値Pとして設定される(ステ
ップS76)。これにより、アップスイッチUPの操作
の結果、最大値MAXまで到達したら最小値MINにラ
ウンドする機能が実現されている。その後、シーケンス
はステップS77に分岐する。
【0075】上記ステップS77では、現在値レジスタ
の値PがバッファBUFに格納された値から所定値Xを
減算した値BUF−X以上になったかどうかが調べられ
る(ステップS77)。ここで、値BUF−Xより小さ
いことが判断されると、シーケンスはステップS80へ
分岐する。
【0076】一方、上記ステップS77で、現在値レジ
スタの値Pが、値BUF−X以上であることが判断され
ると、次いで、現在値レジスタの値PがバッファBUF
に格納された値より小さいかどうかが調べられる(ステ
ップS78)。ここで、現在値レジスタの値Pが、バッ
ファBUFに格納された値より小さいことが判断される
と、シーケンスはステップS80へ進み、そうでないこ
とが判断されると遅速化処理が実行される(ステップS
79)。この遅速化処理では、上述したように、一定時
間だけシーケンスの進行が停止される。その後、シーケ
ンスはステップS80へ分岐する。
【0077】ステップS80では、アップスイッチUP
のオフイベントがあるかどうかが調べられる。ここでア
ップスイッチUPのオフイベントがないことが判断され
るとシーケンスはステップS74に戻り、以下、現在値
レジスタの値Pが、値BUF−XからバッファBUFに
格納された値までの範囲にないときは、ステップS74
→S75→S77→S78→S80の処理が繰り返され
る。これにより、パラメータ値は第1速度でインクリメ
ントされる。
【0078】一方、現在値レジスタの値Pが、値BUF
−XからバッファBUFに格納された値までの範囲にあ
るときは、ステップS74→S75→S77→S78→
S79→S80の処理が繰り返される。これにより、パ
ラメータ値は上記第1速度より遅い第2速度でインクリ
メントされる。上記何れかの繰り返し実行の過程でステ
ップS80でアップスイッチUPのオフイベントが発生
したことが判断されると、シーケンスはパネルイベント
処理ルーチンにリターンする。
【0079】以上の処理により、図12に示すようなパ
ラメータ変更速度の変化が実現される。即ち、アップス
イッチUPを押すことによりその時点での現在値レジス
タの値がバッファBUFに格納され、更にアップスイッ
チUPを所定時間押し続けると、パラメータ変更速度は
早くなる。そしてパラメータ値は増加し続け、上限値に
達したら下限値にラウンドし、現在値レジスタの値P
が、バッファBUFに格納された値から所定値Xを減算
した値BUF−X以上になった時点でパラメータ変更速
度は遅くなる。そして、この遅くなった第2速度でパラ
メータ値は増加し続け、アップスイッチUPを所定時間
押し続けて現在値レジスタの値がバッファBUFに格納
された値になると、再びパラメータ変更速度は早くな
り、第1速度になる。
【0080】更に具体的な例を、図13を参照して説明
する。アップスイッチUPを押すことによりその時点で
の現在値レジスタの値「50」がバッファBUFに格納
され、更にアップスイッチUPを所定時間押し続ける
と、パラメータ変更速度は早くなる。そしてパラメータ
値は増加し続け、上限値「100」に達したら下限値
「0」にラウンドし、現在値レジスタの値が、バッファ
BUFに格納された値「50」から例えば所定値「1
0」を減算した値「40」以上になった時点でパラメー
タ変更速度は遅くなる。そして、この遅くなった速度で
パラメータ値は増加し続け、現在値レジスタの値がバッ
ファBUFに格納された値「50」になると、再びパラ
メータ変更速度は早くなる。
【0081】以上説明したように、この実施の形態3に
係るパラメータ設定装置によれば、パラメータ入力スイ
ッチ30を押し続けることによりパラメータ値を第1速
度で連続的に変化させる際に、現在値レジスタに格納さ
れているパラメータ値が、パラメータ設定操作を開始し
た時点でのパラメータ値より所定値だけ小さな値になっ
た時に、パラメータ値の変化速度を上記第1速度より遅
い第2速度に変更し、現在値レジスタに格納されている
パラメータ値が、パラメータ設定操作を開始した時点で
のパラメータ値より大きくなった時に、パラメータ値の
変化を上記第2速度から第1速度に戻すようにしてい
る。
【0082】その結果、図13に示すように、目標値
「47」が現在の設定値「50」より僅かに小さい場合
であっても、目標値「47」の近傍ではパラメータ値の
変化速度は遅いので、パラメータ値を目標値に設定する
操作が容易になる。
【0083】なお、この実施の形態3ではアップスイッ
チUPだけを備えているものとしたが、ダウンスイッチ
DOWNだけを備えるように構成してもよく、この場合
も上記と全く同様の効果を奏する。
【0084】また、上記所定値Xは、このパラメータ設
定装置で設定可能なパラメータの各1つとして、ユーザ
がパラメータ入力スイッチ30を用いて任意に設定する
ように構成できる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パラメータの設定を容易に行うことのできる電子楽器の
パラメータ設定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜3に係るパラメータ設
定装置が適用された電子楽器の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示した操作パネルの一例を示す図であ
る。
【図3】図1に示した電子楽器のメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図1に示した電子楽器のパネルスイッチイベン
ト処理を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した電子楽器のパラメータ入力処理を
示すフローチャート(その1)である。
【図6】図1に示した電子楽器のパラメータ入力処理を
示すフローチャート(その2)である。
【図7】図5及び図6の連続操作判定処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図8】図5及び図6の遅速化処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明の実施の形態2に係るパラメータ設定装
置が適用された電子楽器のパラメータ入力処理を示すフ
ローチャート(その1)である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るパラメータ設定
装置が適用された電子楽器のパラメータ入力処理を示す
フローチャート(その2)である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るパラメータ設定
装置が適用された電子楽器のパラメータ入力処理を示す
フローチャートである。
【図12】図11に示したフローチャートによって実現
される動作を説明するための図である。
【図13】図11に示したフローチャートによって実現
される動作を、更に詳しく説明するための図である。
【図14】従来のパラメータ設定装置の動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 ワークメモリ 13 キースキャン回路 14 パネルスキャン回路 15 楽音発生部 20 鍵盤装置 21 操作パネル 22 D/A変換部 23 アナログ信号処理部 24 増幅器 25 スピーカ 26 システムバス 30 パラメータ入力スイッチ 31 パラメータ表示器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラメータの現在値を記憶する現在値記
    憶手段と、 前記現在値記憶手段に記憶されているパラメータの現在
    値を変化させるためのパラメータ入力スイッチと、 前記パラメータ入力スイッチが所定時間以上継続して押
    されたかどうかを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記パラメータ入力スイッチが所定
    時間以上継続して押されたことが判断された場合に、前
    記現在値記憶手段内の現在値を第1速度で連続的に変化
    させる速度制御手段と、 前記速度制御手段によって第1速度で連続的に変化され
    ている前記現在値記憶手段内の現在値が所定範囲の値に
    なった場合に、前記現在値記憶手段内の現在値が前記第
    1速度より遅い第2速度で連続的に変化するように変更
    させる速度変更手段、とを備えた電子楽器のパラメータ
    設定装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータは最小値から最大値まで
    の範囲でのみ変化可能であり、 前記所定範囲は、前記最大値から該最大値より小さい第
    1の値までの範囲及び前記最小値から該最小値より大き
    い第2の値までの範囲の少なくとも一方である、請求項
    1に記載の電子楽器のパラメータ設定装置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータは最小値から最大値まで
    の範囲で、前記最小値及び前記最大値をラウンドして変
    化可能であり、 前記所定範囲は、前記最大値より小さい第1の値から前
    記最小値より大きい第2の値までの範囲である、請求項
    1に記載の電子楽器のパラメータ設定装置。
  4. 【請求項4】 パラメータ入力スイッチは、前記パラメ
    ータを増加させるアップスイッチと前記パラメータを減
    少させるダウンスイッチとから成る請求項1乃至3の何
    れか1項に記載の電子楽器のパラメータ設定装置。
  5. 【請求項5】 パラメータ入力スイッチは、前記パラメ
    ータを増加させるアップスイッチ又は前記パラメータを
    減少させるダウンスイッチから成り、 前記パラメータは最小値から最大値までの範囲で、前記
    最小値及び前記最大値をラウンドして変化可能であり、 前記所定範囲は、前記パラメータ入力スイッチが押され
    た時点で設定されているパラメータ値より小さい第1の
    値から前記パラメータ入力スイッチが押された時点で設
    定されているパラメータ値までの範囲である、請求項1
    に記載の電子楽器のパラメータ設定装置。
  6. 【請求項6】 前記所定時間として任意の値を設定する
    ための入力手段を更に備えた請求項1乃至5の何れか1
    項に記載の電子楽器のパラメータ設定装置。
  7. 【請求項7】 前記第1速度及び第2速度を規定する値
    として任意の値を入力するための入力手段を更に備えた
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子楽器のパラメ
    ータ設定装置。
  8. 【請求項8】 前記所定範囲を規定する値として任意の
    値を入力するための入力手段を更に備えた請求項乃至7
    の何れか1項に記載の電子楽器のパラメータ設定装置。
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