JP2001282124A - 表示パネルの製造方法及び装置 - Google Patents

表示パネルの製造方法及び装置

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JP2001282124A
JP2001282124A JP2000096545A JP2000096545A JP2001282124A JP 2001282124 A JP2001282124 A JP 2001282124A JP 2000096545 A JP2000096545 A JP 2000096545A JP 2000096545 A JP2000096545 A JP 2000096545A JP 2001282124 A JP2001282124 A JP 2001282124A
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stages
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JP2000096545A
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Tatsuo Taniguchi
辰雄 谷口
Keiichi Furukawa
慶一 古川
Masanori Negoro
正典 根来
Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パネル素子を積層して表示パネルを製造する
際に、隣り合うパネル素子を該両パネル素子間から脱気
して密着させ、皺よりの抑制された状態で精度よく貼り
合わせでき、それだけ良好な画像表示を行える表示パネ
ルの製造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 パネル素子c1とc2を各々保持するた
めのステージ100と200と、ステージ100、20
0を接近離反させるためのステージ駆動装置300と、
ステージ100、200間から排気減圧するステージ間
排気装置500とを備えており、ステージ200は中央
吸気孔201a及び外側吸気孔201bを有し、それら
吸気孔から吸気することでパネル素子c2を吸着保持す
るステージであり、吸気孔201aには排気装置600
が、吸気孔201bには排気装置700が連接されてお
り、各排気装置600、700には吸気孔201a、2
01bへ外気を導入する開閉電磁弁640、740が含
まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を表示する表示
パネルの製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像表示パネルには、液晶表示パネル、
エレクトロルミネッセンス表示パネル、これらを組み合
わせた表示パネル等種々のものがある。
【0003】かかる画像表示パネルには一層のパネル素
子からなるものもあるが、複数層のパネル素子を積層し
たものもある。
【0004】例えば、カラー画像を表示する表示パネル
では、異なる色の画像表示を行う複数のパネル素子を積
層して形成されるものがある。
【0005】フルカラー画像表示を行う液晶表示パネル
では、例えば青色(ブルー)表示を行うパネル素子、緑
色(グリーン)表示を行うパネル素子及び赤色(レッ
ド)表示を行うパネル素子を積層してフルカラー画像表
示が可能な表示パネルを形成することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、この
ように複数のパネル素子を積層して画像表示パネルを形
成する場合、所望の画像表示を行えるように各隣り合う
パネル素子を相互に貼り合わせることが要求される。す
なわち、所望の画像表示を行えるように、例えば各隣り
合うパネル素子を相互に位置合わせして貼り合わせるこ
と、密着させて貼り合わせること、皺等が生じないよう
に貼り合わせること等のうち少なくとも一つが要求され
る。
【0007】本発明は画像を表示する表示パネルを形成
するためのパネル素子を積層して表示パネルを製造する
方法及び装置であって、隣り合うパネル素子が精度良く
位置合わせされた状態で貼り合わされ、それだけ良好な
画像表示を行える表示パネルが得られる表示パネルの製
造方法及び装置を提供することを課題とする。
【0008】また本発明は、画像を表示する表示パネル
を形成するためのパネル素子を積層して表示パネルを製
造する方法及び装置であって、隣り合うパネル素子を該
両パネル素子間から脱気して密着させ、皺よりの無い状
態で貼り合わせることができ、それだけ良好な画像表示
を行える表示パネルが得られる表示パネルの製造方法及
び装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は次の画像表示パ
ネルの製造方法を提供する。すなわち、画像を表示する
表示パネルを形成するためのパネル素子を積層して表示
パネルを製造する方法であり、第1ステージに第1パネ
ル素子を保持させる工程と、第2ステージに第2パネル
素子を保持させる工程と、第1及び第2のステージに保
持された第1及び第2のパネル素子を互いに貼り合わす
べき面が対向するように配置する工程と、第1及び第2
のパネル素子を相互に位置合わせする工程と、互いに貼
り合わすべき第1及び第2のパネル素子の面の少なくと
も一方に接着剤を設ける工程と、相互に位置合わせされ
て第1及び第2のステージに保持され互いに貼り合わす
べき面が対向するように配置された第1及び第2のパネ
ル素子を前記接着剤にて相互に貼り合わせる貼り合わせ
工程とを含み、第2ステージはパネル素子の中央領域を
吸着する中央吸気孔及びパネル素子の前記中央領域より
外側の領域を吸着する外側吸気孔を有し、それら吸気孔
から吸気することでパネル素子を吸着保持するステージ
とされ、前記貼り合わせ工程は、相互に位置合わせされ
て第1及び第2のステージに保持され互いに貼り合わす
べき面が対向するように配置された第1及び第2のパネ
ル素子を両ステージを相対的に接近させることで所定距
離まで相互接近させる接近工程と、接近工程後に第2ス
テージとそれに保持されているパネル素子の中央領域と
の間の気圧を第1及び第2のパネル素子間気圧より相対
的に高圧に設定することで、第2ステージ上のパネル素
子中央領域両面間の気圧差に基づいて第2ステージ上の
パネル素子の中央領域を接着剤を介在させた状態で第1
ステージに保持されているパネル素子に接触させる中央
接触工程と、中央接触工程後に両ステージをさらに相対
的に接近させることで両パネル素子を接着剤を介在させ
た状態で相互に全面的に圧接貼り合わせする圧接工程と
を含んでいる表示パネルの製造方法である。
【0010】本発明に係る表示パネルの製造方法におけ
る第1及び第2のパネル素子の互いに貼り合わすべき面
のうち少なくとも一方の面に接着剤を設ける工程として
は、予めパネル素子面に接着され、且つ、未だ表面が保
護シートで覆われた両面接着シート(シートはテープ状
のものでもよい)から該保護シートを除去して接着剤を
露出させる工程や、パネル素子面に接着剤を手作業で或
いは接着剤塗布装置により塗布する工程を例示できる。
接着剤の設け方は支障がない限り任意である。
【0011】接着剤を設ける工程は貼り合わせ工程前に
実施する。貼り合わせ工程前であれば支障のない限り、
いずれの段階で実施してもよい。
【0012】貼り合わせ工程は接着剤が設けられ、両パ
ネル素子が相互に位置合わせされ、互いに貼り合わすべ
き面が対向するように向かい合わされた後に実施する。
【0013】また第1及び第2のパネル素子の相互位置
合わせは各種手法で行える。例えばそれ自体すでに知ら
れている基板やパネルの位置合わせ手法を用いて行え
る。
【0014】位置合わせの方法として次の方法を例示で
きる。 (1)各パネル素子に予め合わせマークを設けておき、
いずれか一方のステージに一方のパネル素子を保持さ
せ、そのパネル素子上に他方のパネル素子を重ね配置
し、両パネル素子の合わせマークを目視観察又はカメラ
観察しながら該他方のパネル素子を手作業で動かして両
パネル素子の合わせマークを合致させ、その後該他方の
パネル素子を他方のステージに保持させる。 (2)各パネル素子に予め合わせマークを設けておき、
いずれか一方のステージに一方のパネル素子を保持さ
せ、そのパネル素子上又は上方に他方のパネル素子を配
置し、両パネル素子の合わせマークをカメラで観察しな
がら該他方のパネル素子をX−Y−θ駆動装置で動かし
て両パネル素子の合わせマークを合致させる。
【0015】この場合、該他方のパネル素子を保持する
ためのステージがX−Y−θ駆動装置を含んでいてもよ
い。このときは該他方のパネル素子をそのステージに保
持させてから該パネル素子を位置合わせすべくX−Y−
θ駆動すればよい。該他方のパネル素子を保持するため
のステージがX−Y−θ駆動装置を含んでいないとき
は、位置合わせした該他方のパネル素子を前記一方のパ
ネル素子上に載置したのち、その載置されたパネル素子
を対応するステージに保持させてもよい。
【0016】なお位置合わせマークは、液晶マーク、エ
レクトロルミネッセンスマーク等として通電により発光
するマークとしてもよい。
【0017】X−Y−θ駆動装置による位置合わせは、
X−Y−θ駆動装置を手動操作して行ってもよいが、カ
メラで検出されるマーク情報(例えば位置情報等)に基
づいてX−Y−θ駆動装置を自動制御することで行って
もよい。後者の場合には基板、パネル等の位置合わせの
ための画像処理法を利用できる。
【0018】なおX−Y−θ駆動装置は、言うまでもな
く、物体を方向X、これに垂直な方向Yに動かすととも
にX−Y平面に垂直な軸の周りに回動させることができ
る装置である。
【0019】第1ステージによるパネル素子の保持は、
それには限定されないが、代表例として、第1ステージ
に設けた吸気孔から吸気することでパネル素子を吸着保
持する場合を挙げることができる。
【0020】第2ステージによるパネル素子の保持は、
第2ステージに設けた前記の中央吸気孔及び外側吸気孔
からそれぞれ吸気することでパネル素子を吸着保持す
る。
【0021】前記貼り合わせ工程では、先ず、両パネル
素子の接近工程を実施し、第1及び第2のパネル素子を
両ステージを相対的に接近させることで所定距離まで相
互接近させる。
【0022】次いで中央接触工程を実施する。この工程
では、第2ステージとこれに保持された第2パネル素子
の中央領域との間の気圧を第1、第2パネル素子間気圧
より相対的に高圧に設定し、第2パネル素子中央領域両
面間に気圧差を生じさせる。かかる気圧差は種々の方法
で生じさせ得る。
【0023】例えば、両パネル素子間気圧を大気圧より
低い所定の気圧に設定するとともに、第2ステージの中
央吸気孔からの吸気を絶つとともに該中央吸気孔に外気
を導入して第2ステージとそれに保持されているパネル
素子の中央領域との間の気圧を両パネル素子間気圧より
相対的に高圧に設定する。これにより第2ステージ上の
パネル素子中央領域両面間に気圧差を生じさせる。
【0024】いずれにしてもパネル素子中央領域両面間
のかかる気圧差に基づいて第2ステージ上パネル素子の
中央領域を撓ませ、接着剤を介在させた状態で第1ステ
ージに保持されているパネル素子に接触させる。かかる
中央領域の撓みにはパネル素子の自重を寄与させてもよ
い。すなわち、気圧差とパネル素子の中央領域を含む部
分の自重とで撓ませてもよい。
【0025】次いで両パネル素子を全面的に貼り合わせ
る圧接工程が実施される。
【0026】貼り合わせ工程では両パネル素子を全面的
に貼り合わせるに先立ってこのように両パネル素子の中
央領域が相互に接触せしめられる。これにより両パネル
素子は一挙に強い貼り合わせ衝撃を受けることなく、先
ず貼り合わせ開始状態が穏やかに得られ、両パネル素子
の位置ずれが抑制される。
【0027】次いで両パネル素子が全面的に圧接貼り合
わせされる。このとき既に中央領域が接触せしめられた
両パネル素子は該中央領域から周囲へ接触領域が次第に
広がるように貼り合わされていき、これにより両パネル
素子間から脱気され、両パネル素子は密着状態で、皺よ
り等が抑制された状態で、精度よく位置合わせされた状
態で貼り合わされる。
【0028】なお、貼り合わすべきパネル素子が3以上
あるときは、圧接工程により得られる貼り合わされたパ
ネル素子を前記第1パネル素子とみなすとともに次に貼
り合わすべき1枚のパネル素子を前記第2パネル素子と
みなして実質的に前記各工程を繰り返すことで既に貼り
合わされたパネル素子に1枚ずつ次のパネル素子を貼り
合わせていく。
【0029】前記貼り合わせ工程における両パネル素子
の中央接触工程後の圧接工程では、両パネル素子を円滑
に全面的に圧接貼り合わせするうえで第2ステージの外
側吸気孔からの吸気による吸着を絶つとともに該外側吸
気孔にも外気を導入して第2ステージによるパネル素子
の保持を解放することができる。その場合、圧接工程の
当初から第2ステージの外側吸気孔からの吸気を絶つと
ともに該外側吸気孔にも外気を導入するようにしてもよ
いが、両パネル素子からより確実に脱気するために、両
パネル素子を相互に全面的に圧接貼り合わせしていくと
ともに両パネル素子が接着剤を介して全面的に又は略全
面的に接触したのちに第2ステージの外側吸気孔による
吸着を絶つとともに該外側吸気孔にも外気を導入するよ
うにしてもよい。
【0030】また、中央接触工程後の圧接工程では当初
から両パネル素子周囲雰囲気圧を周囲の外気圧に戻して
もよいが、両パネル素子間からの脱気をより確実にする
上で、両パネル素子が接着剤を介して全面的に又は略全
面的に接触したのちに外気圧へ戻すようにしてもよい。
勿論、圧接工程完了までのあいだ、両パネル素子周囲雰
囲気圧を前記所定の低圧に維持しておいてもよい。
【0031】いずれにしても前記両パネル素子の中央接
触工程においては両パネル素子間の気圧を大気圧より低
い所定の気圧に設定する場合、第1及び第2のパネル素
子を保持した第1及び第2のステージ等を含む領域の雰
囲気全体を大気圧より低圧に減圧してもよいが、簡易な
方法として、気密シール用の弾性変形可能のリング部材
で第1及び第2のパネル素子を囲繞するとともに該リン
グ部材を第1及び第2のステージ間に挟着させることで
該両パネル素子周囲に気密室を形成し、該気密室から排
気することで前記両パネル素子間気圧を減じるようにし
てもよい。
【0032】前記両パネル素子の接近工程による両パネ
ル素子の相互接近距離、並びに前記パネル素子中央領域
両面間の気圧差の程度(例えばこの気圧差を生じさせる
ための両パネル素子の中央接触工程における両パネル素
子間の減圧の程度及び第2ステージの中央吸気孔へ導入
する外気量(リーク量)の程度)は、第2ステージに保
持されるパネル素子の大きさ、弾性等も考慮して、中央
接触工程において前記両パネル素子の中央接触状態が円
滑に得られるように設定すればよい。
【0033】それには限定されないが、前記接近工程に
おける相互接近距離として概ね1mm〜2mm程度を、
第2ステージ上のパネル素子の両側の気圧差として10
Pa〜30Pa(略0.08Torr〜0.23Tor
r)程度を例示できる。
【0034】また前記中央接触工程における両パネル素
子間の減圧気圧として20Pa〜30Pa(略0.15
Torr〜0.23Torr)程度を、第2ステージの
中央吸気孔への外気導入量として、第2ステージ上のパ
ネル素子の両側の気圧差を10Pa〜30Pa(略0.
08Torr〜0.23Torr)程度とする量を例示
できる。
【0035】本発明は前記本発明に係る画像表示パネル
の製造方法を実施するための次の画像表示パネルの製造
装置も提供する。すなわち、画像を表示する表示パネル
を形成するためのパネル素子を積層して表示パネルを製
造する装置であり、一つのパネル素子を保持するための
第1ステージと、もう一つのパネル素子を保持するため
の第2ステージと、第1及び第2のステージをそれらの
パネル素子保持面を対向させて相対的に接近離反させる
ためのステージ駆動装置と、第1及び第2ステージ間か
ら排気減圧するステージ間排気装置とを備えており、第
2ステージはパネル素子の中央領域を吸着する中央吸気
孔及びパネル素子の前記中央領域より外側の領域を吸着
する外側吸気孔を有し、それら吸気孔から吸気すること
でパネル素子を吸着保持するステージであり、該中央吸
気孔には中央吸気孔用の排気装置が、外側吸気孔には外
側吸気孔用の排気装置が連接されており、中央吸気孔用
及び外側吸気孔用の各排気装置には吸気孔へ外気を導入
する装置が含まれている表示パネルの製造装置である。
【0036】この表示パネルの製造装置によると、互い
に貼り合わすべきパネル素子のうち一方は第1ステージ
に保持させ、他方は第2ステージに保持させる。
【0037】第1及び第2のステージはパネル素子保持
のための装置を含んでいる。第1ステージについてのか
かる保持装置としては、それには限定されないが、例え
ばステージに設けられ、排気装置に接続されるパネル素
子吸着のための吸気孔を挙げることができる。
【0038】第2ステージによるパネル素子の保持は、
第2ステージに設けた前記の中央吸気孔及び外側吸気孔
からそれに連接された排気装置でそれぞれ吸気すること
でパネル素子を吸着保持する。
【0039】そして、第1、第2ステージに第1、第2
パネル素子を保持させて、ステージ駆動装置により第1
及び第2のステージをそれらのパネル素子保持面を対向
させて、換言すればそれらステージに保持されたパネル
素子の互いに貼り合わすべき面を対向させて相対的に接
近させ両パネル素子を所定の距離に接近させる。
【0040】遅くともこのときにはステージ間排気装置
により第1及び第2ステージ間領域を(従って両パネル
素子間領域を)所定気圧まで排気減圧開始する。また第
2ステージの中央吸気孔に連接された排気装置による排
気を絶つとともに該排気装置中の外気導入装置にて該中
央吸気孔へ外気を導入して第2ステージとそれに保持さ
れているパネル素子の中央領域との間の気圧を両パネル
素子間気圧より相対的に高圧にする。かくして第2ステ
ージ上パネル素子の中央領域の両面間に気圧差を生じさ
せ、該気圧差に基づいて第2ステージ上パネル素子の中
央領域を接着剤を介在させた状態で第1ステージに保持
されているパネル素子に接触させる。
【0041】その後両ステージをさらに相対的に接近さ
せることで両パネル素子を接着剤を介在させた状態で相
互に全面的に圧接貼り合わせする。
【0042】パネル素子貼り合わせは上記のように接着
剤を用いて行う。該接着剤は貼り合わせに先立って両パ
ネル素子の互いに貼り合わすべき面のうち少なくとも一
方に、表示パネル製造方法で説明したように設ける。本
発明装置は接着剤の塗布装置を備えていてもよい。
【0043】また両パネル素子の貼り合わせに先立って
両パネル素子を相互位置合わせする。この位置合わせは
前記表示パネルの製造方法で述べたと同様にして行えば
よい。
【0044】本発明装置はパネル素子の相互位置合わせ
装置、例えば互いに貼り合わすべき二つのパネル素子を
第1又は第2のステージ上で相互に位置合わせする装置
を備えていてもよい。次の装置を例示できる。 (1)各パネル素子に予め形成された合わせマークを観
察するカメラと、第1及び第2のステージのうちいずれ
か一方のステージに保持させた一方のパネル素子上又は
その上方で他方のパネル素子を両パネル素子の合わせマ
ークを合致させて位置合わせすべく動かすX−Y−θ駆
動装置を含む位置合わせ装置、(2)各パネル素子に予
め形成された合わせマークを観察するカメラと、第1及
び第2のステージのうちいずれか一方のステージに保持
させた一方のパネル素子上又はその上方で他方のパネル
素子を動かすX−Y−θ駆動装置と、前記カメラからの
合わせマーク情報(例えばその位置情報等)に基づいて
両パネル素子を合わせマークを合致させて位置合わせす
べく該他方のパネル素子を動かすようにX−Y−θ駆動
装置の動作を制御する制御部とを備えた位置合わせ装
置。かかる制御部としては、基板やパネル等の位置合わ
せのための画像処理による位置合わせ法を利用したもの
を例示できる。
【0045】前記ステージ間排気装置はパネル素子を保
持した第1及び第2のステージ等を含む領域の雰囲気全
体を大気圧より低圧に減圧するものでもよいが、簡易な
装置として、第1及び第2のステージの相対的接近によ
り両ステージ間に挟着されて該両ステージとともに両ス
テージ間のパネル素子を囲繞する、前記排気減圧を行う
ための気密室を形成する気密シール用の弾性変形可能の
リング部材を含んでいる排気装置を例示できる。
【0046】本発明に係る表示パネル製造装置による
と、両パネル素子の貼り合わせにあたっては、両パネル
素子を全面的に貼り合わせるに先立って両パネル素子の
中央領域が相互に接触せしめられる。これにより両パネ
ル素子は一挙に強い貼り合わせ衝撃を受けることなく、
先ず貼り合わせ開始状態が穏やかに得られ、両パネル素
子の位置ずれが抑制される。
【0047】次いで両パネル素子が全面的に圧接貼り合
わせされる。このとき既に中央領域が接触せしめられた
両パネル素子は該中央領域から周囲へ接触領域が次第に
広がるように貼り合わされていき、これにより両パネル
素子間から脱気され、両パネル素子は密着状態で、皺よ
り等が抑制された状態で、精度よく位置合わせされた状
態で貼り合わされる。
【0048】なお、貼り合わすべきパネル素子が3以上
あるときは、既に貼り合わされたパネル素子を前記第1
パネル素子とみなすとともに次に貼り合わすべき1枚の
パネル素子を前記第2パネル素子とみなして実質的に前
記各工程を繰り返すことで既に貼り合わされたパネル素
子に1枚ずつ次のパネル素子を貼り合わせていけばよ
い。
【0049】両パネル素子の中央領域を接触させた後の
引き続く両パネル素子の圧接貼り合わせでは、両パネル
素子を円滑に全面的に圧接貼り合わせするうえで第2ス
テージの外側吸気孔に連接された排気装置による排気を
絶つとともに該排気装置中の外気導入装置にて該外側吸
気孔へ外気を導入して第2ステージによるパネル素子の
保持を全面的に解放することができる。その場合、両パ
ネル素子の中央領域接触の直後から第2ステージの外側
吸気孔による吸着を絶つとともに該外側吸気孔にも外気
を導入するようにしてもよいが、両パネル素子からより
確実に脱気するために、両パネル素子を相互に全面的に
圧接貼り合わせしていくとともに両パネル素子が接着剤
を介して全面的に又は略全面的に接触したのちに第2ス
テージの外側吸気孔による吸着を絶つとともに該外側吸
気孔にも外気を導入するようにしてもよい。
【0050】また、両パネル素子の中央領域の接触直後
からステージ間排気装置による減圧操作を止めて両パネ
ル素子間気圧を外気圧に戻してもよいが、両パネル素子
間からの脱気をより確実にする上で、両パネル素子が接
着剤を介して全面的に又は略全面的に接触したのちに外
気圧へ戻すようにしてもよい。勿論、両パネル素子の貼
り合わせ完了までのあいだ、両パネル素子周囲雰囲気圧
を所定の低圧に維持しておいてもよい。
【0051】前記両パネル素子を中央領域接触に先立っ
て相互接近させるときの両パネル素子の相互接近距離、
並びに前記パネル素子中央領域両面間の気圧差の程度
(例えばこの気圧差を生じさせるための両パネル素子の
中央接触工程における両パネル素子間の減圧の程度及び
第2ステージの中央吸気孔へ導入する外気量(リーク
量)の程度)は、表示パネルの製造方法に関連して既述
したと同様である。
【0052】本発明に係る装置は、前記ステージ駆動装
置により第1及び第2のステージをそれらのパネル素子
保持面を対向させて相対的に接近させることで両ステー
ジを、換言すればそれらに保持された両パネル素子を予
め定めた距離まで相互接近させたとき該両ステージの相
互接近を一旦停止させるようにステージ駆動装置動作を
制御する一旦停止制御装置と、前記一旦停止制御装置に
より相互接近が一旦停止される第1及び第2のステージ
のうち第2ステージに保持されるパネル素子の中央領域
両面間の気圧差を検出する気圧差検出センサと、前記気
圧差検出センサに検出される気圧差が予め定めた気圧差
に到達すると再び第1及び第2のステージを相互接近さ
せるようにステージ駆動装置動作を制御する一旦停止解
除制御装置とを備えていてもよい。
【0053】該気圧差検出センサにより検出する第2ス
テージに保持されるパネル素子の中央領域両面間の気圧
差とは、第2ステージとそれに保持されるパネル素子の
中央領域との間の気圧と、第1及び第2ステージ間気圧
(従ってそれらに保持される両パネル素子間領域の気
圧)との差である。
【0054】気圧差検出センサにより検出されるべき予
め定めた気圧差は、その気圧差に基づいて、第2ステー
ジ上のパネル素子の中央領域が接着剤を介して第1ステ
ージに保持されているパネル素子に接触する気圧差であ
る。換言すれば、かかる予め定めた気圧差が検出される
ことで、第2ステージ上のパネル素子の中央領域が接着
剤を介して第1ステージに保持されているパネル素子に
接触したことを検出できる。
【0055】気圧差検出センサは、気圧差を直接検出す
るものの他、例えば、第1及び第2ステージ間気圧(従
ってそれらに保持される両パネル素子間領域の気圧)が
予めわかっている場合において、予め定めた気圧差をも
たらす、第2ステージとそれに保持されるパネル素子の
中央領域との間の気圧を検出するセンサや、第2ステー
ジの中央吸気孔への外気導入開始からの時間の計測によ
って、予め定めた気圧差をもたらす、第2ステージとそ
れに保持されるパネル素子の中央領域との間の気圧を検
出するセンサ等でもよい。
【0056】
【発明の実施の形態】本発明は各種表示パネルの製造に
適用できるが、以下に液晶表示パネルの製造方法及び製
造装置の例について説明する。
【0057】図1は製造しようとする反射型液晶表示パ
ネルの1例の概略側面図である。
【0058】この液晶表示パネルAは、青色(ブルー)
表示を行うパネル素子(以下「Bパネル素子」とい
う。)B、緑色(グリーン)表示を行うパネル素子(以
下「Gパネル素子」という。)G及び赤色(レッド)表
示を行うパネル素子(以下「Rパネル素子」という。)
Rを積層してフルカラー画像表示を可能としたパネルで
あり、各隣り合うBパネル素子とGパネル素子、Gパネ
ル素子とRパネル素子をそれぞれ接着剤Nで相互に貼り
合わせたものである。Rパネル素子の外面には黒色の光
吸収層BKを設けてある。
【0059】B、G、Rパネル素子のそれぞれは対向す
る一対の透明基板S1、S2間に定められた色で画像表
示するための液晶含有層LCを挟着したものである。各
基板S1、S2には液晶含有層LCに対向する面にそれ
ぞれ図示を省略した電極が形成されている。
【0060】図2はかかる液晶表示パネルAを製造する
ための製造装置例の概略構成図である。
【0061】図示のパネル製造装置は、一つのパネル素
子c1を保持するための第1ステージ100、もう一つ
のパネル素子c2を保持するための第2ステージ20
0、第1及び第2ステージ100、200をそれらのパ
ネル素子保持面を対向させて相対的に接近離反させるた
めのステージ駆動装置300、第1及び第2ステージ1
00、200間から排気減圧するステージ間排気装置5
00を備えている。
【0062】第2ステージ200はパネル素子c2の中
央領域を吸着する中央吸気孔201a及びパネル素子c
2の中央領域より外側の領域を吸着する外側吸気孔20
1bを有し、それら吸気孔201a、201bから吸気
することでパネル素子c2を吸着保持するステージであ
る。
【0063】中央吸気孔201aには中央吸気孔用の排
気装置600が、外側吸気孔201bには外側吸気孔用
の排気装置700が連接されており、中央吸気孔用及び
外側吸気孔用の各排気装置600、700には吸気孔2
01a、201bへ外気を導入する外気導入装置の1例
である開閉電磁弁640、740が含まれている。
【0064】ステージ駆動装置300は第1ステージ1
00、第2ステージ200を駆動するために設けられて
おり、第1ステージ100を駆動する第1ステージ駆動
部310と、第2ステージ200を駆動する第2ステー
ジ駆動部320を含んでいる。
【0065】第1ステージ駆動部310は、それには限
定されないが、ガイドレール311に沿って設けたラッ
クギア311aに第1ステージ100に設けたピニオン
ギア313をかみ合わさせ、このピニオンギア313を
第1ステージ100に搭載したモータ312で往復回転
させるものである。第1ステージ100は第1ステージ
駆動部310によりガイドレール311に沿って移動
し、パネル素子保持位置Q1又はパネル素子貼り合わせ
位置Q2に配置される。この移動にあたっては、第1ス
テージ100に設けたスライダ102がガイドレール3
11に沿って摺動する。
【0066】第2ステージ駆動部320は、それには限
定されないが、ピストンシリンダ装置321とこれを駆
動する空気回路322からなる。ピストンシリンダ装置
321は、複動型のもので、そのシリンダ部321aが
定位置に配置され、ピストンロッド321bが第2ステ
ージ200に連結されている。空気回路322は、所定
の圧力の圧縮空気をピストンシリンダ装置321へ供給
できる。
【0067】図示の状態は、空気回路322からピスト
ンシリンダ装置321のピストンロッド側に圧縮空気が
供給されており、ピストンロッド321bがシリンダ部
321a内へ後退し、第2ステージ200が上昇してい
る状態を示している。
【0068】ピストンシリンダ装置321のシリンダヘ
ッドカバー側から圧縮空気が供給されると、ピストンロ
ッド321bが突出し、第2ステージ200が下降す
る。また、ピストンシリンダ装置321のピストンロッ
ドカバー側に圧縮空気が供給されると、ピストンロッド
321b及び第2ステージ200は上昇し、図示の状態
に戻る。
【0069】空気圧回路322はピストンロッド321
bを所望の突出量で一旦停止させることができる回路で
ある。
【0070】第2ステージ200は第2吸着テーブル2
01及びこれの上面に固定された、ピストンロッドへの
連結部202を含んでいる。
【0071】図3にパネル素子c2(図中鎖線)を吸着
保持している状態での第2ステージ200を上から見た
図を示す。なお、第2ステージ駆動部320等は図示を
省略してある。
【0072】図3に示すように第2吸着テーブル201
はパネル素子c2の中央領域を吸着する領域及びパネル
素子c2の中央領域より外側の領域を吸着する領域に、
既述の中央吸気孔201a及び外側吸気孔201bがそ
れぞれ所定の間隔をおいて複数設けられている。
【0073】連結部202は平面から見て十字形状をし
ており、その中心部202aから四方に延びるととも
に、途中の部分で下方に屈曲していて各先端部が吸着テ
ーブル201の中央吸気孔201aが設けられている領
域と外側吸気孔201bが設けられている領域との間に
接続されている。また、中心部202aが第2ステージ
駆動部320のピストンロッド321bに連結されてい
る。
【0074】中央吸気孔用排気装置600は、既述の通
り中央吸気孔201aに連接されており、既述の開閉電
磁弁640の他に排気部610、フレキシブルチューブ
620、中央吸気孔用排気室630、圧力センサ(気圧
センサ)650を含んでいる。
【0075】チューブ620は、一端部で排気部610
に、他端部で排気室630に接続されており、排気室6
30は、吸着テーブル201の中央吸気孔201aに連
通している。また、チューブ620の途中には開閉弁6
40が設けられている。これにより、弁640を閉じた
状態では中央吸気孔201aから排気部610にて吸引
される空気が排気室630、チューブ620を通って排
気され、吸着テーブル201でパネル素子c2の中央領
域を吸着保持できる。
【0076】また、排気部610を停止させるとともに
弁640を開いた状態で吸気孔201aへ外気を導入で
きる。また、圧力センサ650は排気室630に接続さ
れており、排気室630内の空気圧を検出できる。
【0077】外側吸気孔用排気装置700は、既述の通
り外側吸気孔201bに連接されており、既述の開閉電
磁弁740の他に排気部710、フレキシブルチューブ
720、外側吸気孔用排気室730を含んでいる。
【0078】チューブ720は、一端部で排気部710
に、他端部で排気室730に接続されており、排気室7
30は、吸着テーブル201の外側吸気孔201bに連
通している。また、チューブ720の途中には開閉弁7
40が設けられている。これにより、弁740を閉じた
状態では外側吸気孔201bから排気部710にて吸引
される空気が排気室730、チューブ720を通って排
気され、吸着テーブル201でパネル素子c2の外側領
域を吸着保持できる。
【0079】また、排気部710を停止させるとともに
弁740を開いた状態では弁740からチューブ720
を通じて吸気孔201bへ外気を導入できる。
【0080】図2に示すように第1ステージ100は第
1吸着テーブル101、パネル素子保持のためのパネル
素子保持装置110を含んでいる。
【0081】第1吸着テーブル101はパネル素子c1
を保持する領域にパネル素子吸着のための吸気孔101
aが所定の間隔をおいて複数設けられている。
【0082】パネル素子保持装置110はかかる吸気孔
101aの他、排気室111、フレキシブルチューブ1
12、排気装置113を含んでいる。チューブ112
は、一端部で排気装置113に、他端部で排気室111
に接続されており、排気室111は、吸着テーブル10
1の吸気孔101aに連通している。これにより、吸気
孔101aから排気装置113にて吸引される空気が排
気室111、チューブ112を通って排気され、吸着テ
ーブル101でパネル素子c1を吸着保持できる。
【0083】ステージ間排気装置500は、リング部材
510、空気吸い込み用の管520、フレキシブルチュ
ーブ530、真空ポンプ540を含んでいる。
【0084】リング部材510は、第1及び第2ステー
ジ100、200の相互接近により両ステージ間に挟着
されて該両ステージとともに両ステージ間のパネル素子
c1、c2を囲繞する、排気減圧を行うための気密室を
形成する気密シール用の弾性変形可能のリング部材であ
る。このリング部材510は、ここではゴム製のもので
あり、第1ステージ100の吸着テーブル101に設け
られている。
【0085】空気吸い込み用の管520は、第1ステー
ジ100のリング部材510とパネル素子c1保持領域
の間に設けられた貫通孔に嵌合されており、フレキシブ
ルチューブ530の一端部に接続されている。チューブ
530の他端部は真空ポンプ540に接続されている。
これにより第1、第2ステージ100、200及びリン
グ部材510で形成される気密室内を予め定めた気圧、
ここでは20Pa(略0.15Torr)程度に排気減
圧できる。
【0086】また、第2ステージ200を下降途中の所
定位置で一旦停止させるために第2ステージの昇降路に
臨んで該第2ステージを検出するステージ検出センサ1
000が設けられている。
【0087】前記の空気圧回路322、排気部610及
び710、電磁開閉弁640、740は制御部CONT
の指示に基づいて動作する。また、圧力センサ650に
て検出される排気室630の気圧情報、従って第2ステ
ージの中央吸気孔201aにおける気圧情報が制御部C
ONTに入力されるとともに、ステージ検出センサ10
00による第2ステージ200の検出情報も制御部CO
NTに入力されるようになっている。
【0088】このパネル製造装置は、両パネル素子c
1、c2の貼り合わせに先立って両パネル素子c1、c
2を相互位置合わせするパネル素子の相互位置合わせ装
置400を備えている。
【0089】位置合わせ装置400は、2台のカメラ4
10(ここではCCDカメラ)、X−Y−θ駆動装置4
20、制御部430を備えている。
【0090】図4に各パネル素子c1、c2が第1ステ
ージ100上で相互に位置合わせされる状態を上から見
た図を示す。なお、第1ステージ100、位置合わせ装
置400等は図示を省略してある。
【0091】図4に示すように各パネル素子c1、c2
には予め位置合わせのためのマークm1、m2がパネル
素子の表示領域外にそれぞれ形成されている。なお、合
わせマークは、ここでは十字形のパターンがパネル素子
の対角線両端域に形成されているが、それに限定される
ものではなく、各パネル素子を相互に位置合わせできる
ものであれば、いずれのパターンでもよいし、また表示
領域外であれば、いずれの位置に形成されていてもよ
い。また、この合わせマークは印刷等により形成されて
いてもよいし、パネル素子の電極形成の際に表示領域外
にマーカ用電極を設けておき、該マーカ用電極への電圧
印加により点灯するものでもよい。ここではパネル素子
c1、c2上に合わせマークm1、m2がそれぞれ印刷
されている。
【0092】図2に示すCCDカメラ410は制御部4
30に接続されており、各パネル素子c1、c2の予め
形成された合わせマークm1、m2を観察し、そのマー
ク情報を制御部430に送ることができる。
【0093】X−Y−θ駆動装置420はパネル素子保
持アーム421及びX−Y−θ駆動部422を含んでい
る。パネル素子保持アーム421は駆動部422のX−
Y−θ方向可動部に接続されており、その先端部421
aでパネル素子c2を吸着保持することができる。X−
Y−θ駆動部422は制御部430に接続されており、
パネル素子保持アーム421及びそれに保持されるパネ
ル素子c2をパネル素子c1の表面に沿って所定方向
(図中X方向)、これに垂直な方向(図中Y方向)に動
かすとともにX−Y平面に垂直な軸の周り(図中θ方
向)に回動させることができる。これにより、制御部4
30の指示のもと、第1ステージ100に保持させたパ
ネル素子c1上でパネル素子c2を動かすことができ
る。
【0094】制御部430は、既述の通りCCDカメラ
410、X−Y−θ駆動装置420に接続されており、
カメラ410からの合わせマークm1、m2のマーク情
報を位置情報として処理し、その位置情報に基づいて両
パネル素子c1、c2を合わせマークm1、m2を合致
させて位置合わせすべくパネル素子c2を動かすように
X−Y−θ駆動装置420の動作を制御する。なお、制
御部430は基板やパネル等の位置合わせのための画像
処理による位置合わせ法を利用する手段を含んでいる。
【0095】また、このパネル製造装置は、図2中2点
鎖線で示す、図示を省略した排気装置にて排気減圧可能
の気密性を有する気密室800を備えていて気密室80
0が第1、第2ステージ100、200等を囲んでいて
もよいが、ここでのパネル製造装置は気密室800を備
えていない。この気密室800については後述する。
【0096】次にかかる装置による図1に示すタイプの
反射型液晶表示パネル製造の一例を図5及び図6を参照
しながら説明する。
【0097】図5は図2に示すパネル製造装置の液晶表
示パネル製造工程の一例の一部(1)から(4)を説明
するための図であり、図6は図5に示す工程の続きの工
程(5)から(8)を説明するための図である。なお、
図5及び図6では、簡略化のため一部の部品については
図示を省略してある。
【0098】図1に示す液晶表示パネルAを製造するに
あたり、赤色表示、緑色表示、青色表示を行うR、G、
Bパネル素子をそれぞれ1パネル素子ずつ作製してお
く。
【0099】先ず、R、G、Bパネル素子のうちいずれ
か(ここではRパネル素子)を一つのパネル素子(以
下、第1パネル素子という。)c1とし、そのパネル素
子に貼り合わされるパネル素子(ここではGパネル素
子)をもう一つのパネル素子(以下、第2パネル素子と
いう。)c2として取り扱い、図5に示す工程(1)〜
(4)及び図6に示す工程(5)〜(8)にて両パネル
素子を貼り合わせる。すなわち、 (1)第1及び第2パネル素子c1、c2の互いに貼り
合わすべき面のうち少なくとも一方、ここでは第1パネ
ル素子c1(Rパネル素子)の前記光吸収層BKが設け
られている面とは反対側の面に、片方の表面が未だ保護
離型シートNN1で覆われた両面接着テープNNを予め
貼っておく。なお、ここでは両面接着テープを用いる
が、それに限定されるものではない。いずれにしてもパ
ネル素子面に接着剤を手作業で塗布してもよいし或いは
接着剤塗布装置を設け、該塗布装置により塗布してもよ
い。接着剤の設け方は支障がない限り任意である。ま
た、この接着剤を設ける工程は貼り合わせ工程前に実施
する。貼り合わせ工程前であれば支障のない限り、いず
れの段階で実施してもよい。
【0100】この両面接着テープNNが設けられた第1
パネル素子c1を光吸収層BKを下にして第1ステージ
100にセットし、パネル素子保持装置110によりパ
ネル素子c1をステージ100の吸着テーブル101に
吸着保持させる。 (2)第2パネル素子c2(Gパネル素子)を第1パネ
ル素子c1の上に載せ、両パネル素子c1、c2の相互
位置合わせをする。
【0101】この位置合わせは次のようにして行う。す
なわち、パネル素子c1上に載せたパネル素子c2を一
旦位置合わせ装置400の先端部421aに保持させ、
その状態で両パネル素子c1、c2の合わせマークm
1、m2をCCDカメラ410で観察しながら第2パネ
ル素子c2をX−Y−θ駆動装置420で動かして両パ
ネル素子c1、c2の合わせマークm1、m2を合致さ
せる。この位置合わせ動作はカメラ410で検出される
マーク情報が位置情報として画像処理され、その位置情
報に基づいてX−Y−θ駆動装置420を自動制御する
ことで行う。位置合わせ処理が終了すると、再びパネル
素子c2をパネル素子c1上に載せる。
【0102】X−Y−θ駆動装置420による位置合わ
せは、X−Y−θ駆動装置420を手動操作して行って
もよい。また、第2パネル素子c2を保持するための第
2ステージ200がX−Y−θ駆動装置を含んでいても
よい。このときはパネル素子c2をそのステージ200
に保持させてからパネル素子c2を位置合わせすべくX
−Y−θ駆動すればよい。また、X−Y−θ駆動装置を
用いずに両パネル素子c1、c2の合わせマークm1、
m2を目視観察又はカメラ観察しながら第2パネル素子
c2を手作業で動かして両パネル素子c1、c2の合わ
せマークm1、m2を合致させてもよい。 (3)第1及び第2パネル素子c1、c2の位置合わせ
が終わると、第2パネル素子c2を保持しているX−Y
−θ駆動装置420のパネル素子保持アーム421から
パネル素子c2を放してパネル素子c1上へ載置し、し
かるのち制御部CONTの指示のもとステージ駆動装置
300の第1ステージ駆動部310により第1ステージ
100を第2ステージ200の下方(図2中Q2の位
置)に移動させ、第1及び第2パネル素子c1、c2保
持面を対向させる。
【0103】次いでステージ駆動装置300の第2ステ
ージ駆動部320により第2ステージ200を降下さ
せ、ステージ200が第2パネル素子c2に接触したと
ころで中央吸気孔用排気装置600及び外側吸気孔用排
気装置700により第2ステージ200に設けた中央吸
気孔201a及び外側吸気孔201bからそれぞれ吸気
することで第2パネル素子c2を吸着テーブル201に
吸着保持させ、さらに第2パネル素子c2を吸着した第
2ステージ200を第2ステージ駆動部320により上
昇させて待機させる。 (4)第1ステージ100の第1パネル素子c1に貼ら
れた両面接着テープNNから保護離型シートNN1を除
去して接着剤Nを露出させる。 (5)次いで制御部CONTの指示のもと再びステージ
駆動装置300の第2ステージ駆動部320により第2
ステージ200を降下させる。 (6)この第2ステージ駆動部320による第2ステー
ジ200の降下により、第1及び第2ステージ100、
200をそれらのパネル素子c1、c2保持面を対向さ
せて、換言すればそれらステージ100、200に保持
されたパネル素子c1、c2の互いに貼り合わすべき面
を対向させて相対的に接近させる。そして第2ステージ
200がステージ検出センサ1000に検出されるとと
もにゴム製のリング部材510に接触し、両パネル素子
c1、c2が所定の距離(図中d)、ここでは2mmに
接近したところで制御部CONTの指示のもとに駆動部
320による第2ステージ200の降下を一旦停止させ
る。
【0104】このとき第1、第2ステージ100、20
0及びリング部材510で気密室Dが形成されるので、
該気密室Dからステージ間排気装置500により第1及
び第2ステージ100、200間領域を(従って両パネ
ル素子c1、c2間領域を)予め定めた気圧(ここでは
20Pa)まで排気減圧する。 (7)また第2ステージ200の中央吸気孔201aに
連接された排気装置600による排気を絶つとともに排
気装置600中の電磁開閉弁640を制御部CONTの
指示のもとに開いて中央吸気孔201aへ外気を導入す
る。かくして第2ステージ200とそれに保持されてい
るパネル素子c2の中央領域との間の気圧を両パネル素
子c1、c2間気圧より相対的に高圧にする。これによ
り第2ステージ200上パネル素子c2の中央領域の両
面間に予め定めた気圧差を生じさせ、該気圧差に基づい
て(ここでは該気圧差とパネル素子c2の中央領域を含
む部分の自重とで)第2ステージ200上パネル素子c
2の中央領域を接着剤Nを介在させた状態で第1ステー
ジ100に保持されているパネル素子c1に接触させ
る。このときの第2ステージ200上パネル素子c2の
中央領域の両面間の気圧差は、ここでは20Pa〜30
Pa(略0.15Torr〜0.23Torr)程度で
ある。この気圧差は圧力センサ650が排気室620内
の気圧が予め定めた気圧(予め定めた気圧差をもたらす
気圧)に到達したことを検出することで間接的に知るこ
とができる。 (8)圧力センサ650が予め定めた気圧を検出する
と、制御部CONTは第2ステージ駆動部320により
第2ステージ200を再び降下させ、両ステージ10
0、200をさらに相対的に接近させることで両パネル
素子c1、c2を接着剤Nを介在させた状態で相互に全
面的に圧接貼り合わせする。
【0105】なお、この第2ステージ駆動部320によ
る第2ステージ200の降下タイミングは、既述したよ
うに圧力センサ650が予め定めた気圧を検出するタイ
ミングでもよいし、第2ステージ200の中央吸気孔2
01aへ外気を導入開始してから所定時間(例えば5
秒)経過後としてもよい。また、第2ステージ200上
パネル素子c2の中央領域が第1ステージ100に保持
されているパネル素子c1に接触したことを電気的又は
光学的センサを用いて検出することで第2ステージ20
0の降下タイミングを決定してもよい。
【0106】この表示パネル製造装置によると、両パネ
ル素子c1、c2の貼り合わせにあたっては、両パネル
素子c1、c2を全面的に貼り合わせるに先立って両パ
ネル素子c1、c2の中央領域が相互に接触せしめられ
る。これにより両パネル素子c1、c2は一挙に強い貼
り合わせ衝撃を受けることなく、先ず貼り合わせ開始状
態が穏やかに得られ、両パネル素子c1、c2の位置ず
れが抑制される。
【0107】次いで両パネル素子c1、c2が全面的に
圧接貼り合わせされる。このとき既に中央領域が接触せ
しめられた両パネル素子c1、c2は該中央領域から周
囲へ接触領域が次第に広がるように貼り合わされてい
き、これにより両パネル素子c1、c2間から脱気さ
れ、両パネル素子c1、c2は密着状態で、皺より等が
抑制された状態で、且つ、精度よく位置合わせされた状
態で貼り合わされる。かくしてRパネル素子及びGパネ
ル素子が貼り合わされる。このときには中央排気室63
0内は大気圧になっているとみてよい。
【0108】また、両パネル素子c1、c2を相互に全
面的に圧接貼り合わせしていくことで両パネル素子c
1、c2が接着剤Nを介して全面的に又は略全面的に接
触したのちに、制御部CONTの指示に基づき第2ステ
ージ200の外側吸気孔201bに連接された排気装置
700による排気を絶つとともに排気装置700中の弁
740を開いて外側吸気孔201bへ外気を導入して第
2ステージ200によるパネル素子の保持を全面的に解
放し、第2ステージ駆動部320による両パネル素子c
1、c2の圧接を停止する。なお、両パネル素子c1、
c2の中央領域接触の直後から第2ステージ200の外
側吸気孔201bによる吸着を絶つとともに外側吸気孔
201bにも外気を導入するようにしてもよい。
【0109】また、両パネル素子c1、c2が接着剤N
を介して全面的に又は略全面的に接触したのちにステー
ジ間排気装置500による減圧操作を止めて両パネル素
子c1、c2周囲気圧を外気圧に戻す。これにより、両
パネル素子c1、c2間からの脱気をより確実にでき
る。なお、両パネル素子c1、c2の中央領域の接触直
後から外気圧へ戻すようにしてもよい。勿論、両パネル
素子c1、c2の貼り合わせ完了までのあいだ、両パネ
ル素子c1、c2周囲雰囲気圧を所定の低圧に維持して
おいてもよい。
【0110】次に、こうして得られたRパネル素子及び
Gパネル素子が貼り合わされたパネル素子を第1パネル
素子c1とみなすとともに次に貼り合わすべき1枚のB
パネル素子を第2パネル素子c2とみなして実質的に前
記各工程(1)から(8)を繰り返して、既に貼り合わ
されたパネル素子に次のBパネル素子を貼り合わせる。
かくしてRパネル素子、Gパネル素子及びBパネル素子
が積層された表示パネルAが得られる。
【0111】ここではリング部材510、空気吸い込み
用の管520、フレキシブルチューブ530、真空ポン
プ540を含むステージ間排気装置500を用いて第
1、第2ステージ100、200及びリング部材510
で形成される気密室D内を排気減圧するが、前記の気密
性を有する気密室800及び該室内を排気減圧する排気
装置を設け、該排気装置により該室内を排気減圧してパ
ネル素子c1、c2を保持した第1及び第2ステージ1
00、200等を含む領域の雰囲気全体を大気圧より低
圧に減圧できるようにしてもよい。なお、図2に示すパ
ネル製造装置において、気密室800を設ける場合、図
では排気部610、710、排気装置113、空気回路
322、電磁弁640、740及び真空ポンプ540等
は気密室800内に示されているが、実際にはこれらは
気密室800の外側に設けられる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、画
像を表示する表示パネルを形成するためのパネル素子を
積層して表示パネルを製造する方法及び装置であって、
隣り合うパネル素子が精度良く位置合わせされた状態で
貼り合わされ、それだけ良好な画像表示を行える表示パ
ネルが得られる表示パネルの製造方法及び装置を提供す
ることができる。
【0113】また本発明によると、画像を表示する表示
パネルを形成するためのパネル素子を積層して表示パネ
ルを製造する方法及び装置であって、隣り合うパネル素
子を該両パネル素子間から脱気して密着させ、皺よりの
抑制された状態で貼り合わせることができ、それだけ良
好な画像表示を行える表示パネルが得られる表示パネル
の製造方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造しようとする液晶表示パネルの1例の概略
側面図である。
【図2】図1に示す液晶表示パネルを製造するための製
造装置例の概略構成を示す図である。
【図3】もう一つのパネル素子を吸着保持している状態
での第2ステージを上から見た図である。
【図4】各パネル素子が第1ステージ上で相互に位置合
わせされる状態を上から見た図である。
【図5】図2に示すパネル製造装置による液晶表示パネ
ル製造工程の一例の一部(1)から(4)を説明するた
めの図である。
【図6】図5に示す工程の続きの工程(5)から(8)
を説明するための図である。
【符号の説明】
100 第1ステージ 101 第1吸着テーブル 101a 吸気孔 102 スライダ 110 パネル素子保持装置 111 排気室 112 フレキシブルチューブ 113 排気装置 200 第2ステージ 201 第2吸着テーブル 201a 中央吸気孔 201b 外側吸気孔 202 連結部 300 ステージ駆動装置 310 第1ステージ駆動部 311 ガイドレール 311a ラックギア 312 モータ 313 ピニオンギア 320 第2ステージ駆動部 321 ピストンシリンダ装置 321a シリンダ部 321b ピストンロッド 322 空気回路 400 パネル素子の相互位置合わせ装置 410 カメラ 420 X−Y−θ駆動装置 421 パネル素子保持アーム 422 X−Y−θ駆動部 430 制御部 500 ステージ間排気装置 510 リング部材 520 空気吸い込み用の管 530 フレキシブルチューブ 540 真空ポンプ 600 中央吸気孔用排気装置 610 排気部 620 フレキシブルチューブ 630 中央吸気孔用排気室 640 開閉電磁弁 650 圧力センサ 700 外側吸気孔用排気装置 710 排気部 720 フレキシブルチューブ 730 外側吸気孔用排気室 740 開閉電磁弁 800 気密室 1000 ステージ検出センサ A 液晶表示パネル B 青色(ブルー)表示を行うパネル素子 G 緑色(グリーン)表示を行うパネル素子 R 赤色(レッド)表示を行うパネル素子 BK 光吸収層 c1 一つのパネル素子 c2 もう一つのパネル素子 CONT 制御部 D 気密室 LC 液晶含有層 m1、m2 位置合わせのためのマーク N 接着剤 NN 両面接着テープ NN1 保護離型シート Q1 パネル素子保持位置 Q2 パネル素子貼り合わせ位置 S1、S2 透明基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根来 正典 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 保富 英雄 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H089 HA21 NA38 NA48 NA53 NA60 QA14 5G435 AA00 AA04 AA17 BB05 BB12 KK05 KK10 LL00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を表示する表示パネルを形成するため
    のパネル素子を積層して表示パネルを製造する方法であ
    り、 第1ステージに第1パネル素子を保持させる工程と、 第2ステージに第2パネル素子を保持させる工程と、 第1及び第2のステージに保持された第1及び第2のパ
    ネル素子を互いに貼り合わすべき面が対向するように配
    置する工程と、 第1及び第2のパネル素子を相互に位置合わせする工程
    と、 互いに貼り合わすべき第1及び第2のパネル素子の面の
    少なくとも一方に接着剤を設ける工程と、 相互に位置合わせされて第1及び第2のステージに保持
    され互いに貼り合わすべき面が対向するように配置され
    た第1及び第2のパネル素子を前記接着剤にて相互に貼
    り合わせる貼り合わせ工程とを含み、 第2ステージはパネル素子の中央領域を吸着する中央吸
    気孔及びパネル素子の前記中央領域より外側の領域を吸
    着する外側吸気孔を有し、それら吸気孔から吸気するこ
    とでパネル素子を吸着保持するステージとされ、 前記貼り合わせ工程は、 相互に位置合わせされて第1及び第2のステージに保持
    され互いに貼り合わすべき面が対向するように配置され
    た第1及び第2のパネル素子を両ステージを相対的に接
    近させることで所定距離まで相互接近させる接近工程
    と、 接近工程後に第2ステージとそれに保持されているパネ
    ル素子の中央領域との間の気圧を第1及び第2のパネル
    素子間の気圧より相対的に高圧に設定することで、第2
    ステージ上のパネル素子中央領域両面間の気圧差に基づ
    いて第2ステージ上のパネル素子の中央領域を接着剤を
    介在させた状態で第1ステージに保持されているパネル
    素子に接触させる中央接触工程と、 中央接触工程後に両ステージをさらに相対的に接近させ
    ることで両パネル素子を接着剤を介在させた状態で相互
    に全面的に圧接貼り合わせする圧接工程とを含んでいる
    ことを特徴とする表示パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記中央接触工程では、両パネル素子間気
    圧を大気圧より低い所定の気圧に設定することと、第2
    ステージの中央吸気孔からの吸気を絶つとともに該中央
    吸気孔に外気を導入して第2ステージとそれに保持され
    ているパネル素子の中央領域との間の気圧を両パネル素
    子間気圧より相対的に高圧に設定することとで、第2ス
    テージ上のパネル素子中央領域両面間の気圧差に基づい
    て第2ステージ上のパネル素子の中央領域を接着剤を介
    在させた状態で第1ステージに保持されているパネル素
    子に接触させる請求項1記載の表示パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記圧接工程では、両パネル素子を相互に
    全面的に圧接貼り合わせしていくとともに両パネル素子
    が接着剤を介して全面的に又は略全面的に接触したのち
    に第2ステージの外側吸気孔からの吸気を絶つとともに
    該外側吸気孔に外気を導入する請求項2記載の表示パネ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】前記中央接触工程では、気密シール用の弾
    性変形可能のリング部材で第1及び第2のパネル素子を
    囲繞するとともに該リング部材を第1及び第2のステー
    ジ間に挟着させることで該両パネル素子周囲に気密室を
    形成し、該気密室から排気することで前記両パネル素子
    間気圧を大気圧より低圧に減じる請求項1、2又は3記
    載の表示パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の表示パ
    ネルの製造方法において、貼り合わすべきパネル素子が
    3以上あるときは、前記貼り合わせ工程により得られる
    貼り合わされたパネル素子を前記第1パネル素子とみな
    すとともに次に貼り合わすべき1枚のパネル素子を前記
    第2パネル素子とみなして前記各工程を繰り返すことで
    既に貼り合わされたパネル素子に1枚ずつ次のパネル素
    子を貼り合わせていく表示パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】画像を表示する表示パネルを形成するため
    のパネル素子を積層して表示パネルを製造する装置であ
    り、 一つのパネル素子を保持するための第1ステージと、 もう一つのパネル素子を保持するための第2ステージ
    と、 第1及び第2のステージをそれらのパネル素子保持面を
    対向させて相対的に接近離反させるためのステージ駆動
    装置と、 第1及び第2ステージ間から排気減圧するステージ間排
    気装置とを備えており、 第2ステージはパネル素子の中央領域を吸着する中央吸
    気孔及びパネル素子の前記中央領域より外側の領域を吸
    着する外側吸気孔を有し、それら吸気孔から吸気するこ
    とでパネル素子を吸着保持するステージであり、該中央
    吸気孔には中央吸気孔用の排気装置が、外側吸気孔には
    外側吸気孔用の排気装置が連接されており、中央吸気孔
    用及び外側吸気孔用の各排気装置には吸気孔へ外気を導
    入する装置が含まれていることを特徴とする表示パネル
    の製造装置。
  7. 【請求項7】前記ステージ間排気装置は、第1及び第2
    のステージの相対的接近により両ステージ間に挟着され
    て該両ステージとともに両ステージ間のパネル素子を囲
    繞する、前記排気減圧を行うための気密室を形成する気
    密シール用の弾性変形可能のリング部材を含んでいる請
    求項6記載の表示パネルの製造装置。
  8. 【請求項8】互いに貼り合わすべき二つのパネル素子を
    貼り合わせに先立って相互に位置合わせする装置を備え
    ている請求項6又は7記載の表示パネルの製造装置。
  9. 【請求項9】前記ステージ駆動装置により第1及び第2
    のステージをそれらのパネル素子保持面を対向させて相
    対的に接近させることで両ステージを予め定めた距離ま
    で相互接近させたとき該両ステージの相互接近を一旦停
    止させるようにステージ駆動装置動作を制御する一旦停
    止制御装置と、 前記一旦停止制御装置により相互接近が一旦停止される
    第1及び第2のステージのうち第2ステージに保持され
    るパネル素子の中央領域両面間の気圧差を検出する気圧
    差検出センサと、 前記気圧差検出センサに検出される気圧差が予め定めた
    気圧差に到達すると再び第1及び第2のステージを相互
    接近させるようにステージ駆動装置動作を制御する一旦
    停止解除制御装置とを備えている請求項6から8のいず
    れかに記載のパネル素子の製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008134439A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd フラットパネル供給方法及びフラットパネル組立装置
JP2009109856A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Casio Comput Co Ltd 保護板一体型表示パネルの製造方法
JP2009294551A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Kuraimu Prod Kk ワーク貼合装置

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