JP2001281551A - 紫外線領域用接合光学素子 - Google Patents

紫外線領域用接合光学素子

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JP2001281551A JP2000099237A JP2000099237A JP2001281551A JP 2001281551 A JP2001281551 A JP 2001281551A JP 2000099237 A JP2000099237 A JP 2000099237A JP 2000099237 A JP2000099237 A JP 2000099237A JP 2001281551 A JP2001281551 A JP 2001281551A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子を接合した接合光学素子が紫外線領
域で高い透過率を有し、接合状態での界面の剥離や接着
剤層の亀裂、光学歪みの発生が少なく、しかも長期にわ
たって紫外線領域で透過率を維持できる特性を付与す
る。 【解決手段】 紫外線を透過する光学素子1,2を接着
剤層3を介して接合する。接着剤層3として、分子内に
不飽和結合を有しない有機フッ素樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貼り合わせレン
ズ、貼り合わせプリズム等の透過光学系に用いられる接
合光学素子に係り、特に紫外線顕微鏡の対物レンズなど
のように紫外線領域で用いられる紫外線領域用接合光学
素子に関する。
【0002】
【従来技術】透過光学系に用いられる接合光学素子の接
合には、バルサム、エポキシ系、あるいはアクリレート
系紫外線硬化型の接着剤が使用されている。これは、こ
れまでの光学系が可視光領域(波長400nm以上)で
用いられることを主体として扱われていたので、使用す
る接着剤の光透過率も可視光領域のみを対象とされてい
たからである。
【0003】しかし、最近、光学技術分野においてより
高精度な分解能を要求されるようになり、このため、波
長が短い紫外線を用いた透過光学系が望まれている。そ
こで、紫外線用接合レンズとして、特開平10−142
498号公報に開示されるように、石英レンズと蛍石レ
ンズとの接合形態を多用した対物レンズが開発されて提
案されている。しかし、可視光領域用の接合に使用され
ている接着剤では、紫外線領域(波長200〜400n
m)における光透過率が高くないため、接合層において
紫外線領域の光が吸収され、透過できる光量が極度に減
少する。このため、波長350nm以下の領域を対象と
する光学系には使用することができないものとなってい
る。
【0004】これに対し、特許2786996号公報に
は、シリコーンアルコレートを接着剤として用い、これ
を加水分解させて光学素子の接合を行うことにより、紫
外線領域でも使用可能な接合光学素子としたものが提案
されている。また、特開平9−80207号公報には、
接合する光学素子の接合界面に誘電体膜をコーティング
した上で、紫外線硬化型接着剤により接合した紫外線照
射装置用の光学レンズが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許2
786996号公報のように、シリコーンアルコレート
を用いた接合光学素子では、紫外線は透過するものの接
着剤を加水分解して硬化することから、硬化させるため
の接合層への水分の供給が必要となっている。又、レン
ズやプリズムを接合状態にした場合には、水分の供給が
十分でなく、硬化するのに非常に多く(数日)の時間を
要する問題がある。
【0006】また、この接合光学素子では、硬化形態が
脱水縮合反応によるため、硬化の際に硬化収縮が発生
し、光学素子と接着剤の界面で剥離が生じたり、接着剤
層が脆くて亀裂が生じ、光学歪の発生を惹起する問題を
有している。
【0007】さらに、初期的には紫外線領域での高い透
過率を有していても、長時間にわたって紫外線領域の光
を透過し続けていると、次第に接着剤の分子が開裂や解
重合を起こすなどして劣化し、剥離や蛍光を発する状態
となる。このため、初期性能を長時間維持できない問題
も発生する。
【0008】一方、特開平9−80207号公報のよう
に、接合界面に誘導体膜をコーティングし紫外線硬化型
接着剤で接合した場合、波長300nm以下の短波長域
では、ほとんど効果が見られないばかりでなく、紫外線
硬化型接着剤もこの領域の紫外線によって劣化し易く、
蛍光を発するため、長期の使用に耐えないものとなる問
題を有している。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、請求項1の発明の目的は、紫
外線領域で高い透過率を示し、接着剤の硬化が短時間で
終了し、しかも接合状態での界面の剥離や接着剤層の亀
裂や光学歪の発生が極めて少なく、長期にわたって紫外
線領域の透過率を維持できる紫外線領域用接合光学素子
を提供することにある。
【0010】請求項2の発明目的は、容易に確実に接合
でき、接着耐久性を有する紫外線領域用接合光学素子を
提供することにある。
【0011】請求項3の目的は、加熱設備などを要さず
に、常温等の低温域下でも容易に接合できる紫外線領域
用接合光学素子を提供することにある。
【0012】請求項4の目的は、長期の高エネルギーの
紫外線照射によっても紫外線領域の透過率が劣化し難い
紫外線領域用接合光学素子を提供することにある。
【0013】請求項5の目的は、常温等の低温域下でも
容易に接合でき、紫外線領域での透過率に優れ、長期の
高エネルギーの紫外線照射によっても紫外線領域の透過
率が劣化し難い紫外線領域用接合光学素子を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、紫外
線を透過する光学素子を接着剤層を介して接合した紫外
線領域用接合光学素子において、前記接着剤層が分子内
に不飽和結合を有しない有機フッ素樹脂からなることを
特徴とする。
【0015】この発明で使用する有機フッ素樹脂は、分
子内に不飽和結合を有しないものである。有機フッ素樹
脂の炭素−フッ素間の結合は、結合エネルギーが107
kcal/molであり、炭素−炭素間の結合エネルギ
ー83.1kcal/mol、炭素−水素間の結合エネ
ルギー98.8kcal/mol、炭素−酸素間の結合
エネルギー84.0kcal/mol、炭素−窒素間の
結合エネルギー69.7kcal/mol、炭素−塩素
間の結合エネルギー78.5kcal/mol等よりも
大きく、非常に強固な結合となっている。又、炭素−フ
ッ素に連なった炭素−炭素の結合エネルギーは、フッ素
によって強化されており、電気的にも化学的にも熱的に
も安定な樹脂となっている。
【0016】また、有機フッ素樹脂は、耐熱性が高い樹
脂材料であり、比較的フレキシブルな皮膜を形成するの
で、たとえ応力が発生しても接着剤層の柔軟性によって
応力を吸収でき、光学歪を少なくすることができる。
【0017】ただし、有機フッ素樹脂は、他の材料との
反応性を持たせるために、ビニル基やアクリロイル基な
どの官能基を付与してあったり、溶媒への溶解性を付与
するために、フェニル基、カルボニル基、カルボキシル
基、シアノ基やトリアジン環構造などを付与したものが
あり、このような不飽和結合を有する構造は、紫外線に
よって励起されて解重合などを起こしたり、蛍光を発し
易く、紫外線領域用の光学素子の接合には不向きとな
る。このために本発明では、不飽和結合を有する構造の
有機フッ素樹脂は使用しないものである。
【0018】分子内に不飽和結合を有しない有機フッ素
樹脂には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テト
ラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、
ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリ
フッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PV
dF)等があり、その他に含フッ素環構造を有する樹脂
がある。また、これらの不飽和結合を有しない有機フッ
素樹脂から不純物(例えばゴミとかイオン性不純物)を
除去してグレードを高くしたものもある。これらは紫外
線領域まで透明性が高く、長期の紫外線照射によっても
劣化し難く、光学特性が安定している。なお、これらの
内、比較的分子量の低いものほど透明性の高いものが得
られ易いものとなっている。
【0019】従って、このような不飽和結合を有しない
有機フッ素樹脂を、紫外線領域用の光学素子の間の接合
層として用いても、紫外線によって励起されて解重合等
を起こしたり、蛍光を発したりすることがなく、紫外線
領域まで透明性を有し、かつ長期の紫外線照射によって
も劣化することのない紫外線領域用接合光学素子とする
ことができる。
【0020】なお、このような接合光学素子は、接合層
とする有機フッ素樹脂を接合する光学素子表面間の全体
に気泡等の欠陥を混入させずに濡れさせる工程、接合層
が流動化している間に、接合層厚を制御しながら接合す
る光学素子相互の位置出し(芯出し)を行う工程、接合
する光学素子相互の位置出しをしたままで接合層を固化
させる工程、はみだした余分な接合層を除去する工程に
よって作製される。また、これらの工程を効率良く実施
するために、接合層厚を制御して接合する装置、位置出
しをする治具や位置出しをしたまま接合層を固化させる
装置等を用いて光学素子を接合させる。
【0021】請求項2の発明は、請求項1記載の紫外線
領域用接合光学素子であって、前記有機フッ素樹脂が熱
可塑性であり、有機フッ素樹脂の融点以上に加熱するこ
とによって光学素子を接合したことを特徴とする。
【0022】この発明で使用する有機フッ素樹脂は、熱
可塑性である。この熱可塑性の有機フッ素樹脂を光学素
子の接合面の面間に配置して、その融点以上に加熱する
ことにより、光学素子の間に介在した有機フッ素樹脂を
溶融させ、流動性を付与して光学素子の表面を濡れ易く
する。そして、光学素子の表面全体を濡らした後、徐冷
して接合層を固化させて、光学素子を相互に接合し、接
合光学素子とする。
【0023】このような接合光学素子は、接合層とする
有機フッ素樹脂を加熱溶融して、接合する光学素子表面
間の全体に気泡などの欠陥を混入させずに濡れさせる工
程、接合層が流動化している間に、接合層厚を制御しな
がら接合する光学素子相互の位置出し(芯出し)を行う
工程、接合する光学素子相互の位置出しをした状態で、
接合層を徐冷し固化させる工程、はみ出した余分な接合
層を除去する工程によって作製される。また、これらの
工程を効率よく実施するために、接合層厚を制御しなが
ら接合する装置、位置出しをする治具や位置出しをした
まま接合層を固化させる装置等を用いる。特に、加熱お
よび徐冷して固化する工程では、光学素子相互の位置ず
れを防止する治具や装置を用いる。
【0024】請求項3の発明は、請求項1記載の紫外線
領域用接合光学素子であって、前記有機フッ素樹脂が溶
剤可溶型であり、有機フッ素樹脂溶液の溶剤を揮発させ
ることによって光学素子を接合したことを特徴とする。
【0025】この発明で使用する有機フッ素樹脂は、溶
剤可溶型である。この溶剤可溶型の有機フッ素樹脂を溶
剤によって溶解した溶液は、光学素子の表面に濡れ易く
なる。この有機フッ素樹脂溶液を光学素子の間に供給し
て光学素子の表面全体を濡らした後、フッ素樹脂溶液中
から溶剤を揮発させる。これにより、光学素子の間に介
在したフッ素樹脂を固化させて、光学素子を相互に接合
することにより接合光学素子とする。
【0026】このような接合光学素子は、接合層とする
有機フッ素樹脂を溶剤に溶解させる工程、接合する光学
素子表面間の全体に気泡等の欠陥を混入させずに濡れ広
がらせる工程、接合層が流動化している間に、接合層厚
を制御しながら接合する光学素子相互の位置出しを行う
工程、接合する光学素子相互の位置出しをした状態で、
接合層から溶剤を揮発除去して固化させる工程、はみ出
した余分な接合層を除去する工程によって作製される。
また、これらの工程を効率よく実施するために、接合層
厚を制御しながら接合する装置、溶剤揮発工程での位置
ずれや接合層のキレや気泡の混入を防止する装置を用い
る。
【0027】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の紫外線領域用接合光学素子であって、前記有
機フッ素樹脂が、分子中に炭素原子とフッ素原子と酸素
原子と水素原子の4原子のみを有する構造からなること
を特徴とする。
【0028】この発明で使用する有機フッ素樹脂は、分
子中に不飽和結合を有しない上に、炭素原子とフッ素原
子と酸素原子と水素原子の4原子のみを有する構造から
なるため、分子全体の結合状態が強固に安定化し、紫外
線の高いエネルギーを長期間にわたって照射しても、機
械的、光学的に劣化することなく、接合状態を良好に維
持できる。
【0029】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の紫外線領域用接合光学素子であって、前記有
機フッ素樹脂が、含フッ素脂肪族エーテル環構造を主鎖
に有する構造からなることを特徴とする。
【0030】この発明で使用する有機フッ素樹脂は、含
フッ素脂肪族エーテル環構造を主鎖に有する構造からな
る。この有機フッ素樹脂は、パーフルオロベンゼン、パ
ーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)やパーフ
ルオロトリブチルアミンなどのパーフルオロ化合物の溶
媒等の特定の溶剤に溶解し易くなり、接合される光学素
子表面の間に気泡等の欠陥を混入させることなく濡れさ
せることができ、しかも均一な膜厚制御が容易となって
透過率のバラツキを低減できる。又、非晶質のため紫外
線領域の透過率が優れ、分子全体の結合状態が強固に安
定化し、紫外線の高いエネルギーを長期間にわたって照
射しても接合状態を良好に維持できる。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この実施の形態
の紫外線領域用接合光学素子は、図1に示すような貼り
合わせプリズムからなる。このプリズムは、紫外線の透
過率が高い石英プリズム1と、接合面にAg層からなる
ハーフミラーコーティングを施した石英プリズム2と
が、有機フッ素樹脂からなる接着剤層3により接合され
ている。貼り合わせプリズムの分光透過率と分光反射率
は、設計上それぞれ55%と45%となるように設定さ
れている。
【0032】接着剤層3の有機フッ素樹脂としては、テ
トラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)
からなる厚さ6μmの熱可塑性のフィルムを用いた。E
TFEは、分子内に不飽和結合を有していないと共に、
分子中に炭素原子とフッ素原子、酸素原子および水素原
子の4原子のみを有し、融点が約200℃である。
【0033】この実施の形態の紫外線領域用接合光学素
子を製造するには、まず、可視光領域から紫外線領域
(波長200nm)まで透明性の高い、不飽和結合を有
しない有機フッ素樹脂フィルムとして、前記ETFEフ
ィルムを石英プリズム2の接合面のハーフミラーコーテ
ィングの上に載せる。次にETFEフィルムの上に、も
う一方の石英プリズム1を載せ、位置出しをし、後工程
での位置ずれを生じないように治具で固定した後、真空
引き(略1×10−5Torr)して接合層中に気泡が
残らないように、真空ラミネート(真空中での加熱、加
圧処理)する。
【0034】装置内でのラミネートに際し、加熱条件と
しては、310℃、5分、加圧条件としては、約5kg
/cmとする。これを徐令しながら、100℃位まで
温度が下がったところで加圧を解除し、装置内でさらに
室温まで冷却する。
【0035】図7は接合に用いる装置を示す。この装置
50は、台座51と、台座51上に立設した少なくとも
3本の支柱52(図では2本を図示)と、支柱52の上
部側が挿入される水平方向の支持板53と、支持板53
の上に固定されたねじ受け座54とを有している。
【0036】台座51の中央部分には、接合する石英プ
リズム2の背面部側の斜面を支持するV字溝55が穿設
されており、V字溝55の底部には逃げ溝56が形成さ
れている。また、各支柱52の上部には、その外周面に
形成されたねじ57と、先端小径部58とが形成されて
いる。そして、ねじ57及び先端小径部58と係合して
各支柱52の軸線方向に移動自在な第1の高さ調整手段
として機能する回し環59が取り付けられている。
【0037】回し環59の上方には、回し環59の上端
面に対して低摩擦の塗装処理が施された平行座60を介
して支持板53が載置されている。支持板53の中央部
分には、V字溝55の中心と同軸となっている貫通孔6
2が形成されており、この貫通孔62内には、貫通孔6
2と同軸で上下動自在な押圧杆63が嵌め込まれてい
る。
【0038】押圧杆63の下方側にはフランジ64が形
成されており、フランジ64の上面側と支持板53の下
面側との間には、押圧杆63を下方側に向けて付勢する
押圧手段としてのばね65が介挿されている。 押圧杆
63の上方側には、つまみ66が一体的に取り付けられ
ており、つまみ66を引き上げることにより、ばね65
の付勢に抗して押圧杆63を上昇させることができるよ
うになっている。
【0039】つまみ66の上方には、ねじ受け座54に
形成されたねじに係合して上下動する第2の高さ調整手
段として機能する押し環67が取り付けられている。押
し環67の下端は、ねじ受け座54を貫通してねじ受け
座54の下方に抜け出ている。押し環67をねじに沿っ
て回すことにより、押し環67の下端がつまみ66を介
して押圧杆63を押し下げるため、押圧杆63が下降す
ることができる。この場合、つまみ66を把持して押圧
杆63を上下動操作できるように、ねじ受け座54の対
向する外周面には開口54aが形成されている。なお、
押圧杆63の下端面は平坦となっている。
【0040】押圧杆63の下方には、台座51に載置さ
れる2つの接合プリズムにおける上側のプリズムの背面
側の斜面と当接して、斜面を押圧する斜面状の一対の押
圧部68を下端側に有したコ字形状の押圧座69が配置
されている。押圧座69は、その上面の中心、即ちV字
溝55の中心と同軸となる位置に、押圧軸心位置決め用
の位置決め部として機能する球面孔70が形成されてお
り、この球面孔70に載置される球体71を介して押圧
杆63の下端面と対向している。
【0041】この装置50を用いて貼り合わせプリズム
を製造する場合、ハーフミラーコーティングを施した石
英プリズム2をその背面側の斜面を、台座51のV字溝
55に当接させて載置する。次いで、石英プリズム2の
コーティングの上に接合面の大きさに形取った厚さ6m
mのETFEフィルム75を載せ、このETFEフィル
ムの上に石英プリズム1を載置する。
【0042】そして、つまみ66を把持して押圧杆63
を持ち上げた状態にして、石英プリズム1の背面側の斜
面に対し、押圧座69に対となって形成された押圧部6
8を当接させ、押圧座69の上面の球面穴70に球体7
1を載せる。その後、つまみ66の把持を解除してばね
65により押圧杆63を下降させ、押圧部68により石
英プリズム1の背面側の斜面を押圧する。このとき、台
座51のV字溝55の中心と押圧杆63の軸線および押
圧座69の球面穴70に載せられた球体71は同軸上と
なるように調整されているので、2つのプリズム1,2
は位置出しが良好な状態で接合される。
【0043】この接合の際にフィルムの厚さ(接合層)
を調整する場合について述べる。フィルムの厚さを薄く
する場合には、高さ調整手段として機能する最上部の押
し環67をねじに沿って下降する側に回すことによっ
て、押し環67の下端でつまみ66および押圧杆63を
押圧し、押圧杆63の下端を下降させる。この操作によ
ってプリズムの間のフィルムを圧することができ、しか
もこの押圧状態を維持できる。
【0044】また、フィルム厚さを厚くする場合には、
2つのプリズムを接合する前にあらかじめ行う処置とし
て、高さ調整手段として機能する回し環59を回して支
持板53を上昇させ、台座51と支持板53間の間隔を
大きくした後に、2つのプリズムの接合作業を行うこと
により実施できる。
【0045】フィルム厚さを薄くする場合に、回し環5
9を回して支持板53を下降させ、台座51と支持板5
3間の間隔を小さくして行っても良いが、この装置50
では、回し環59を少なくとも3カ所に配して回転調整
するため、作業の容易性から押し環67による操作が望
ましい。
【0046】装置50上で2つのプリズム1,2の位置
出しを行った後、装置50を真空引きが可能な真空装置
(図示せず)内に配置し、真空装置内を略1×10−5
Torrに真空引きし、充分に真空した後、真空下で加
熱および加圧処理し、その後徐冷し、100℃位まで温
度が下がった時点で加圧を解除し、真空装置内で室温ま
で冷やした後に装置50を取り出す。そして、装置50
から貼り合わせプリズムを取り外す。
【0047】図8は接合に用いる別の装置80を示す。
この装置80は、台座81と、台座81に立設した一対
の側部支持板82と、側部支持板82の間に架け渡され
た固定板83とを有している。台座81の中央部分に
は、接合する一方のプリズムの背面部側の斜面を支持す
るためのV字溝84が穿設されると共に、V字溝84の
底部には逃げ溝85が形成されている。
【0048】台座81と固定板83とは、その対向面が
平行になっており、その間には少なくとも3本(図では
2本のみを図示)の案内軸86が垂直状に立設されるこ
とにより、これらを連結している。案内軸86には、案
内軸86の軸線方向に移動可能な移動板87が取り付け
られている。移動板87の下面側には、一方のプリズム
2上に載置される他方のプリズム1を押圧する押圧座8
8が取り付けられている。この押圧座88には、他方の
プリズム1の背面部側の斜面と当接する一対の押圧部9
0が形成されている。一方、移動板87の上面側には、
固定板83に固定されたモータ89の駆動軸90が連結
されている。この駆動軸90の軸線と、プリズムの斜面
を押圧する押圧座88の一対の押圧部91間の中心と、
V字溝84の中心とは同軸上になるように設定されてい
る。
【0049】また、台座81の上面と移動板87の下面
とには、その対向する位置に対となっている距離測定用
センサー91a,91bが取り付けられている。又、距
離測定用センサー91(91a,91b)に加え、一対
の側部支持板82の間には、V字溝84に載置されたプ
リズム2の接合面を検出する第1の面高さセンサ92
と、このプリズム2の上に載置されるプリズム1の接合
面を検出する第2の面高さセンサ93がそれぞれ取り付
けられている。なお、モータ89、距離測定用センサー
91、第1の面高さセンサ92、第2の面高さセンサ9
3はそれぞれ制御装置(図示せず)に接続されている。
【0050】この装置80によって貼り合わせプリズム
を製造するには、モータ89により移動板87を上昇さ
せた状態にする。そして、台座81のV字溝84にプリ
ズム2を載置し、その接合面に有機フッ素樹脂(例えば
フィルムあるいはその溶液)を配置し、その上にプリズ
ム1を載せる。
【0051】第1の面高さセンサ92および第2の面高
さセンサ93により各接合面の位置を検出し、また距離
測定用センサー91の固定側センサ91aと可動側セン
サ91bにより移動板87の高さを検出しながら、モー
タ89を駆動して移動板87を下降する。この際、各接
合面間の接合層中に気泡が残らないように速度調整ある
いは脱気しながら行う。
【0052】そして、第1の面高さセンサー92と第2
の面高さセンサ93による検出信号が所望の接合層厚さ
になった時点でモータ89の駆動を停止し、その停止状
態で接合層を硬化する。硬化後に接合した貼り合わせプ
リズムを装置80から取り外す。
【0053】このような装置80において、距離測定用
センサー91a、91bは、移動板87の速度制御ある
いは2つのプリズム間の押圧力調整用として機能するも
のである。この図8において用いた距離測定用センサー
91a,91b、第1の面高さセンサー92および第2
の面高さセンサー93を図7の装置50に適用して、距
離測定あるいは接合層(接着剤層)の厚さを制御するよ
うにしても良い。
【0054】次に、以上の装置50又は80内から取り
出した後に、接合面からはみ出した余分なフッ素樹脂フ
ィルムを除去して紫外線領域用接合光学素子を得る。こ
の紫外線領域用接合光学素子の分光透過率を測定し、そ
の後、紫外線照射によるハーフミラーの耐久性検査を行
う促進試験(紫外線波長248nm、出力2mW/cm
での連続照射を行う)に3ヶ月間投入後、再度、分光
透過率測定した結果を図2に示す。
【0055】図2の結果から明らかなように、波長27
0nm以下では、促進試験後が促進試験前よりも透過率
が低いが、波長270nm〜400nmの範囲では紫外
線領域の透過率が良好であり、接着剤層での吸収はほと
んどなく、さらに、長期の紫外線照射によっても、その
特性がほとんど劣化していないことがわかる。また、波
長200nm〜270nmの範囲でも透過があるので使
用可能である。また、促進試験後の光学素子には、接合
面での剥離や接着剤層の亀裂は見いだせなかった。
【0056】このような紫外線領域用接合光学素子の透
過率特性は、紫外線顕微鏡の紫外線照明系のビームスプ
リッター等、紫外線領域で使用される際に必要とされる
光学特性を満足し、また光源からの紫外線の照射によっ
て発生する熱(前記促進試験時での発熱温度180℃)
に耐える耐熱性を兼ね備えているため、同様の用途にお
いて十分使用できるものである。
【0057】以上のように、この実施の形態の紫外線領
域用接合光学素子によれば、紫外線領域(波長200n
m〜400nm)で高い透過率を示し、接着剤層の硬化
を短時間で行うことができ、接合状態での界面の剥離や
接着剤層の亀裂がなく、さらには長期にわたって波長2
00nm以上の紫外線領域の透過率を維持することが可
能となる。
【0058】(実施の形態2)図3は実施の形態2の紫
外線領域用接合光学素子を示し、石英レンズ4と蛍石レ
ンズ5を有機フッ素樹脂からなる接着剤層6を介して接
合することにより作製された貼り合わせレンズとなって
いる。
【0059】この実施の形態で使用した有機フッ素樹脂
は、含フッ素脂肪族エーテル環構造を主鎖に有したパー
フルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール)
の非晶質の重合物である。この有機フッ素樹脂をパーフ
ルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)またはパーフ
ルオロベンゼン等のパーフルオロ化合物からなる溶剤中
に、約10wt%溶解させた溶液を接着剤として用い
る。なお、各レンズと接着剤層との密着性を高めるため
に、カップリング剤を1wt%前後混合しても良い。こ
の溶液は、溶剤が完全に揮発したときには、炭素原子、
フッ素原子、酸素原子および水素原子の4原子のみから
なる有機フッ素樹脂層を形成するものである。
【0060】この実施の形態の紫外線領域用接合光学素
子を製造するには、まず石英レンズ4の接合面に、上述
した有機フッ素樹脂溶液を滴下し、その上に蛍石レンズ
5を載せて、加圧して気泡を除去しながら各接合面で樹
脂溶液を延ばして接着剤層6を薄くする。又、石英レン
ズ4と蛍石レンズ5の光学芯を出して位置を合わせた
後、治具でその位置を固定し、軽く加圧したまま、常温
下で約6時間、接着剤層の溶剤が自然揮発により完全に
抜けきるまで放置して、レンズ4,5が接合された紫外
線領域用接合光学素子とする。このときの接着剤層6の
厚さは5μmであった。また接合面からはみ出した余分
な接着剤の固化物は除去した。
【0061】この実施の形態の紫外線領域用接合光学素
子を用いて、実施の形態1と同様に、紫外線照射の促進
試験を実施して、試験前後の紫外線領域の分光透過率を
測定した。図4は測定結果を示す。
【0062】図4の結果から明らかなように、波長25
0nm以下では、促進試験後が促進試験前よりも透過率
が幾分低いが、波長240nm〜400nmの範囲で
は、紫外線領域の透過率は90%以上で良好となってお
り、接着剤層6での吸収は極めて少なくなっている。
又、長期の紫外線照射によっても、その特性がほとんど
劣化していないことがわかる。さらに、促進試験後の光
学素子には、接合面での剥離や接着剤層の亀裂は見いだ
せなかった。
【0063】このような紫外線領域用接合光学素子の透
過特性は、紫外線顕微鏡の対物レンズ系内の貼り合わせ
レンズや、エキシマレーザーを応用した様々な機器類の
接合光学系やこれらと同様の用途において十分使用でき
るものである。
【0064】この実施の形態の紫外線領域用接合光学素
子によれば、紫外線領域で高い透過率を示し、接着剤層
の硬化を行うのに際して加熱設備が不要な常温下で短時
間で確実に可能であり、しかも接合状態で界面の剥離や
接着剤層の亀裂がなく、さらに長期にわたって波長20
0nm以上の紫外線領域の透過率を維持することが可能
となる。
【0065】なお、実施の形態2では、接着剤層の溶剤
を自然揮発により除去しているが、これに限らず加熱雰
囲気下で溶剤の揮発を促進するようにしても良く、これ
により作業性と接着力を高めることが可能となる。
【0066】(実施の形態3)この実施の形態の紫外線
領域用接合光学素子は、実施の形態1における有機フッ
素樹脂であるテトラフルオロエチレン−エチレン共重合
体(ETFE)の6μm厚のフィルムに代えて、ポリフ
ッ化ビニリデン(PVdF)の6μm厚のフィルムを接
着剤層として用いた。そして、加熱温度を180℃、加
熱時間を5分にした以外は実施の形態1と同様とした。
このPVdFはその分子中に炭素原子、フッ素原子、酸
素原子および水素原子の4原子のみを有し、融点が約1
30℃である。なお、貼り合わせプリズムの分光透過率
と分光反射率は、設計上それぞれ55%、45%となる
ように設定されている。
【0067】図5は、この実施の形態の紫外線領域用接
合光学素子を、実施の形態1と同様の紫外線照射の促進
試験を実施して、試験前後の紫外線領域の分光透過率を
測定した結果を示す。図5から明らかなように、波長2
60nm以下では、促進試験後が促進試験前よりも透過
率が低いが、波長260nm〜400nmの範囲では、
紫外線領域の透過率は良好となっており、接着剤層での
吸収は極めて少なくなっている。又、長期の紫外線照射
によっても、その特性がほとんど劣化していないことが
わかる。また、波長200nm〜260nmの範囲でも
透過があるので使用可能である。さらに、促進試験後の
光学素子には、接合面での剥離や接着剤層の亀裂は見い
だせなかった。
【0068】このように、この実施の形態によれば、紫
外線領域(波長200nm〜400nm)で高い透過率
を示し、接着剤層を容易に短時間で確実にでき、接合状
態における界面の剥離や接着剤層の亀裂がなく、さらに
は長期にわたって波長200nm以上の紫外線領域の透
過率を維持することが可能となる。
【0069】(実施の形態4)この実施の形態の紫外線
領域用接合光学素子は、実施の形態2における含フッ素
脂肪族エーテル環構造を主鎖に有したパーフルオロ
(2,2ジメチル−1,3−ジオキソール)の非晶質の
重合物からなる有機フッ素樹脂に代えて、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVdF)を有機フッ素樹脂として用いた。
そして、このポリフッ化ビニリデン(PVdF)粉末を
アセトン中に30wt%溶解させて溶液とした以外は、
実施の形態2と同様とした。
【0070】図6はこの実施の形態の紫外線領域用接合
光学素子を、実施の形態1と同様の紫外線照射の促進試
験を実施して、試験前後の紫外線領域の分光透過率を測
定した結果を示す。図6から明らかなように、波長24
0nm以下では、促進試験後が促進試験前よりも透過率
が幾分低いが、波長240nm〜400nmの範囲で
は、紫外線領域の透過率は90%以上で良好となってお
り、接着剤層での吸収は極めて少なくなっている。又、
長期の紫外線照射によっても、その特性がほとんど劣化
していないことがわかる。さらに、促進試験後の光学素
子には、接合面での剥離や接着剤層の亀裂は見いだせな
かった。
【0071】従って、この実施の形態によれば、紫外線
領域で高い透過率を示し、接着剤層の硬化を行うのに際
して加熱設備の不要な常温下で短時間で確実にでき、接
合状態で界面の剥離や接着剤層の亀裂がなく、さらには
長期にわたって波長が200nm以上の紫外線領域の透
過率を維持することが可能となる。
【0072】なお、実施の形態では、接着剤層からアセ
トンを除去するため、自然揮発に限らず、加熱雰囲気下
で溶剤の揮発を促進するようにしても良く、これにより
作業性を高めることが可能となる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1によれば、紫外
線領域で高い透過率を示し、接着剤の硬化を短時間で行
うことができ、しかも接合状態で界面の剥離や接着剤層
の亀裂がなく、長期にわたって紫外線領域の透過率を維
持することが可能となる。
【0074】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、容易に確実に接合でき、接着耐久性を
有する紫外線領域用接合光学素子とすることができる。
【0075】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、常温でもあるいは加熱によっても容易
に接合できる紫外線領域用接合光学素子とすることがで
きる。
【0076】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
効果に加えて、長期の高エネルギーの紫外線照射によっ
ても紫外線領域の透過率が劣化し難い紫外線領域用接合
光学素子とすることができる。
【0077】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
効果に加えて、常温でもあるいは加熱によっても容易に
接合でき、紫外線領域での透過率に優れ、長期の高エネ
ルギーの紫外線照射によっても紫外線領域の透過率が劣
化し難い紫外線領域用接合光学素子とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1及び3の紫外線領域用接合光学素
子の側面図である。
【図2】実施の形態1の紫外線領域用接合光学素子の分
光透過率の特性図である。
【図3】実施の形態2及び4の紫外線領域用接合光学素
子の側面図である。
【図4】実施の形態2の紫外線領域用接合光学素子の分
光透過率の特性図である。
【図5】実施の形態3の紫外線領域用接合光学素子の分
光透過率の特性図である。
【図6】実施の形態4の紫外線領域用接合光学素子の分
光透過率の特性図である。
【図7】光学素子を接合する装置の正面図である。
【図8】光学素子を接合する別の装置の正面図である。
【符号の説明】
1 2 石英プリズム 3 接着剤層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線を透過する光学素子を接着剤層を
    介して接合した紫外線領域用接合光学素子において、前
    記接着剤層が分子内に不飽和結合を有しない有機フッ素
    樹脂からなることを特徴とする紫外線領域用接合光学素
    子。
  2. 【請求項2】 前記有機フッ素樹脂が熱可溶性であり、
    有機フッ素樹脂の融点以上に加熱することによって光学
    素子を接合したことを特徴とする請求項1記載の紫外線
    領域用接合光学素子。
  3. 【請求項3】 前記有機フッ素樹脂が溶剤可塑型であ
    り、有機フッ素樹脂溶液の溶剤を揮発させることによっ
    て光学素子を接合したことを特徴とする請求項1記載の
    紫外線領域用接合光学素子。
  4. 【請求項4】 前記有機フッ素樹脂が、分子中に炭素原
    子とフッ素原子と酸素原子と水素原子の4原子のみを有
    する構造からなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の紫外線領域用接合光学素子。
  5. 【請求項5】 前記有機フッ素樹脂が、含フッ素脂肪族
    エーテル環構造を主鎖に有する構造からなることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の紫外線領域用接
    合光学素子
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