JP2001281442A - 光学フィルター及びこれを用いた前面板及び画像表示装置 - Google Patents

光学フィルター及びこれを用いた前面板及び画像表示装置

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JP2001281442A
JP2001281442A JP2000095112A JP2000095112A JP2001281442A JP 2001281442 A JP2001281442 A JP 2001281442A JP 2000095112 A JP2000095112 A JP 2000095112A JP 2000095112 A JP2000095112 A JP 2000095112A JP 2001281442 A JP2001281442 A JP 2001281442A
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JP2000095112A
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Isao Ikuhara
功 生原
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造適性に優れかつ機械的強度の高い多機能の
光学フィルターおよびこれを用いた画像表示装置を提供
する。 【解決手段】 プラスチック透明支持体の少なくとも片
側に565乃至605nmの波長範囲に透過率が0.0
1乃至80%の吸収極大を有する可視フィルター層、電
磁波遮断効果を有する導電性層、赤外線遮断層、ハード
コート層および熱伝導度が0.4W/m・K以上である熱伝導層
を有し、画像表示装置の視認側に直接貼りつけて用いら
れる光学フィルター、並びに、該光学フィルターを画像
表示装置の視認側に用いたことを特徴とする画像表示装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光を吸収する
可視フィルター層(以下、単に「フィルター層」ともい
う。)、透明支持体、電磁波遮断層、赤外線遮断層およ
びハードコート層を有する光学フィルターに関する。本
発明は、詳しくは、液晶表示装置(LCD)、プラズマ
ディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CR
T)、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイのような画
像表示装置の表示に好ましく用いられる、反射防止、電
磁波遮断、赤外線遮断および色再現性改良のために取り
付ける放熱性に優れた光学フィルターに関する。さらに
詳しくは、本発明は、反射防止、電磁波遮断、赤外線遮
断および色再現性を改良した放熱性に優れた光学フィル
ターを備えたプラズマディスプレイパネル(PDP)本
体等の画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多種の画像表示装置(ディスプレ
イ)、例えば、液晶表示装置(LCD)、プラズマディ
スプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンス
ディスプイ(ELD)、陰極管表示装置(CRT)、蛍
光表示管、電界放射型ディスプレイの開発とこれらを組
み込んだ機器が実用化されている。これらの画像表示装
置は、様々な問題、例えば、表示素子の色純度や色分離
が不十分な問題、ディスプレイ上に背景が映り込むため
にコントラストが低下する問題、表示素子に起因する赤
外線や電磁波の外部漏洩の問題等を抱えている。これら
のそれぞれの問題に対しては、例えば、色分離のための
可視フィルター、反射防止膜、赤外線遮蔽フィルター、
電磁波遮蔽フィルター等をディスプレイの前面に用いる
ことが提案されている。しかしながら、これらの各フィ
ルターはそれぞれがディスプレイの種類により多様な課
題を要求される。例えば色分離のための可視フィルター
は、表示素子の特性に応じたシャープな吸収体を形成す
る必要があり、これ以外にもガラス練り込み等の耐熱
化、物理性強化が求められる。また反射防止膜は、可視
光の全領域で理想的な反射率を得るためには多層化が必
要となり、蒸着法や塗布法で多層膜を形成するには工程
上の困難さやコスト高の問題を伴う。従って、ディスプ
レイの前面に置く光学フィルターに多くの機能を持たせ
ようとすると、それぞれの機能のフィルターに要求され
る特性のほかに、1つの機能が他の機能を妨げてはなら
ないという制約が生じる。そのため、多機能の光学フィ
ルターは未だ実用には到っていない。
【0003】多機能の光学フィルターを開発するにあた
っては、組合わせる機能に応じた種々の課題を解決する
必要がある。1つの例として、反射防止機能と、色補正
のための可視フィルターを組合わせる場合を例として説
明する。反射防止膜を構成している部材、例えば透明支
持体あるいはハードコート層を着色することにより可視
フィルターの機能をも持たせる試みが以前より行われて
いる。しかしながら、この場合には透明支持体やハード
コート層に添加できる染料や顔料は、種類が非常に限ら
れる。その理由としては、透明支持体は、通常はプラス
チックから製造されることが多く、またはガラスからも
製造される。そのため、透明支持体に添加する染料や顔
料には、支持体の製造時の温度に耐えられる程度の非常
に高い耐熱性が要求される。一方ハードコート層は、一
般に架橋しているポリマーを含む層である。ポリマーの
架橋反応は、層の塗布後に加熱したり光等を照射したり
して実施する。この架橋のための反応条件では退色して
しまう染料や顔料が多いなどの理由による。さらに色補
正に使用する染料または顔料には、画像表示装置の種類
に応じて、様々な吸収スペクトル特性が要求される。上
記の理由で色補正に使用する染料や顔料の種類が限られ
ると、適切な補正を行うことが難しくなる。
【0004】上記の制約を避けるため、着色層を透明支
持体やハードコート層ではなく、穏和な条件で形成でき
るポリマー層に染料や顔料を添加し、独立の可視フィル
ター層として設けることが容易に考えられる。しかしこ
の着色ポリマー層は、ハードコート層とは異なり、透明
支持体(プラスチックまたはガラス)や反射防止膜中の
低屈折率層との親和性が低く、剥離等の故障を起こしや
すい欠点がある。さらに近年PDP等の消費電力の大き
いディスプレイではディスプレイ表面からの発熱が大き
く、過昇温によるディスプレイの歪みやクラックの発生
が問題になり、取りつける光学フィルターがディスプレ
イ本体から発生する熱の放熱を妨げるという欠点も生じ
ている。このように、多機能の光学フィルターは、その
材料に制約があることと、各機能のフィルター層の配列
を工夫することが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、製造適性に優れかつ機械的強度の高い多機能の光学
フィルターおよびこれを用いた画像表示装置を提供する
ことであり、特に反射防止機能に加えて、赤外線遮蔽機
能、電磁波遮蔽機能、適切な色補正機能および放熱機能
を有する光学フィルターおよびこれを用いた前面板なら
びに画像表示装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の課題は、
下記の項1)に記載の光学フィルター及び、項11)な
らびに13)に記載の画像表示装置等により達成され
た。以下に、好ましい実施態様と共に列挙する。 1)プラスチック透明支持体の少なくとも片側に565
乃至605nmの波長範囲に透過率が0.01乃至80
%の吸収極大を有する可視フィルター層、電磁波遮断効
果を有する導電性層、赤外線遮断層、ハードコート層お
よび熱伝導度が0.4W/m・K以上である熱伝導層を有し、画
像表示装置の視認側に直接貼りつけて用いられることを
特徴とする光学フィルター。 2)該可視フィルター層が500乃至550nmの波長
範囲に透過率が20乃至85%の吸収極大および565
乃至605nmの波長範囲に透過率が0.01乃至80
%の吸収極大を有する可視フィルター層である項1)に
記載の光学フィルター。 3)該可視フィルター層がポリマーバインダーを含む可
視フィルター層である項1又は項2)に記載の光学フィ
ルター。 4)該導電性層の表面抵抗が0.01乃至500Ω/□
である項1)〜3)いずれか1項に記載の光学フィルタ
ー。 5)該赤外線遮断層が800nm以上1200nm以下
の波長の近赤外線を80%以上遮断する項1)〜4)い
ずれか1項に記載の光学フィルター。 6)該プラスチック透明支持体の材料が2軸延伸フィル
ムである項1)〜5)いずれか1項に記載の光学フィル
ター。 7)該プラスチック透明支持体の材料がポリエステル、
ポリカーボネート、またはポリアリレートである項1)
〜6)いずれか1項に記載の光学フィルター。 8)該プラスチック透明支持体の片側に、順次、25℃
における弾性率が1000MPa以下1MPa以上のポリマー
により実質的に構成される1層又は2層以上の下塗り
層、及び可視フィルター層を有する項1)〜7)いずれ
か1項に記載の光学フィルター。 9)プラスチック透明支持体の屈折率よりも低い屈折率
を有するを有し、低屈折率層とプラスチック透明支持体
との間に、25℃における弾性率が1000MPa以下1M
Pa以上のポリマーにより実質的に構成される1層又は2
層以上の下塗り層が設けられている項1)〜8)いずれ
か1項に記載の光学フィルター。 10)該透明支持体に設けられた低屈折率層側に設けら
れた下塗り層が2層からなり、透明支持体に隣接する第
1層下塗り層がスチレン−ブタジエン系共重合体からな
り、この第1層下塗り層に隣接する第2層下塗り層がア
クリル系樹脂層からなる項9)に記載の光学フィルタ
ー。 11)項1)〜10)のいずれかに記載の光学フィルタ
ーを用いた画像表示装置。 12)該光学フィルターがプラズマディスプレイパネル
(PDP)に直貼りされ用いられる項1)〜10)いず
れか1項に記載のPDP用光学フィルター。 13)プラズマディスプレイパネルである項11)記載
の画像表示装置。
【0007】本発明の画像表示装置に用いられる光学フ
ィルターの代表的な層構成を、図面を参照しながら説明
する。以下、陰極管表示装置(CRT)およびプラズマ
ディスプレイパネル(PDP)用の光学フィルターまた
は光学フィルターを有した前面板として使用する場合の
層構成について説明する。
【0008】図1は、陰極管表示装置(CRT)または
プラズマディスプレイパネル(PDP)の本体Aの前面
に本発明の光学フィルターCを用いた場合の断面概念図
で、本体Aに各種のフィルター層や反射防止層等が光学
フィルターの支持体の片側または両側に設けられている
プラスチック支持体を含む光学フィルターCを直貼り
(直接貼り付け)した場合である。
【0009】図2は光学フィルターの層構成の断面模式
図である。図2(a)では透明支持体とハードコート層お
よび透明支持体とフィルター層との間には、十分な接着
強度を得るために下塗り層を設けることが好ましい。図
2(b)では透明支持体とハードコート層および透明支持
体と電磁波および赤外線遮蔽層との間に十分な接着強度
を得るために下塗り層を設けることが好ましい。フィル
ター層と画像表示装置本体との間は、例えば市販のアク
リル系粘着剤を用いて容易に接着することができる。熱
伝導層は独立して設けても良いが、ハードコート層ある
いは粘着剤層に熱伝導に優れた透明無機酸化物等の微粒
子を分散させ、熱伝導に優れた層を設ける方が生産性、
コスト等の観点から有利である。熱伝導に優れた透明無
機酸化物としては、ZnO,TiO2,SnO2,Al2
3,In23,SiO2,MgO,BaO,MoO3
25を好ましく用いることができるが、性能、安全性
の観点から、Al23,SiO2,MgOがより好まし
い。
【0010】以下本発明の光学フィルターおよびそれを
用いた前面板を構成する各材料とその構成について説明
する。 (透明支持体)透明支持体を形成する材料の例には、セ
ルロースエステル(例、ジアセチルセルロース、トリア
セチルセルロース(TAC)、プロピオニルセルロー
ス、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロ
ース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタ
ン−4,4’−ジカルボキシレート)、ポリアリレート
(例 ビスフェノールAとフタル酸の縮合物)、ポリス
チレン(例、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリ
オレフィン(例、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン)、アクリル(ポリメチルメタクリレー
ト)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエー
テルケトン、ポリエーテルイミドおよびポリオキシエチ
レンが含まれる。ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リアリレートが好ましい。ポリエチレンテレフタレート
およびポリエチレンナフタレートが最も好ましい。
【0011】支持体の厚みは5μm以上5cm以下であ
ることが好ましく、25μm以上1cm以下であること
がさらに好ましく、80μm以上1.2mm以下である
ことが最も好ましい。透明支持体の透過率は80%以上
であることが好ましく、86%以上であることがさらに
好ましい。ヘイズは、2%以下であることが好ましく、
1%以下であることがさらに好ましい。屈折率は、1.
45乃至1.70であることが好ましい。
【0012】透明支持体に、赤外線吸収剤あるいは紫外
線吸収剤を添加してもよい。赤外線吸収剤の添加量は、
透明支持体の0.01乃至20重量%であることが好ま
しく、0.05乃至10重量%であることがさらに好ま
しい。さらに滑り剤として、不活性無機化合物の粒子を
透明支持体に添加してもよい。無機化合物の例には、S
iO2、TiO2、BaSO4、CaCO3、タルクおよび
カオリンが含まれる。
【0013】透明支持体には下塗り層との接着性をより
強固にするために表面処理を施すことが好ましい。表面
処理の例には、薬品処理、機械的処理、コロナ放電処
理、火炎処理、紫外線照射処理、高周波処理、グロー放
電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、
およびオゾン酸化処理が含まれる。グロー放電処理、紫
外線照射処理、コロナ放電処理および火炎処理が好まし
く、コロナ放電処理がさらに好ましい。
【0014】本発明の光学フィルターは、565乃至6
05nmの波長範囲に透過率が0.01乃至80%の吸
収極大を有する可視フィルター層、電磁波遮断効果を有
する導電性層、赤外線遮断層、ハードコート層および面
方向の熱伝導度の平均値が0.4W/m・K以上である熱伝導
層、および、好ましくはプラスチック透明支持体の屈折
率よりも低い屈折率を有する低屈折率層、をそれぞれ少
なくとも1層プラスチック透明支持体上に有する。これ
らの各層は、独立の層であっても良いが、2以上の機能
を兼備する層として設けても良い。又、これらの各層
は、支持体の同一側に設けることもでき、支持体の両側
に分けて設けることもできる。例えば、後の実施例にも
示すように、可視フィルター層と近赤外フィルター層と
を一層とすることができる。又、電磁波遮断層(「電磁
波遮へい層」ともいう。)と近赤外遮断層(「近赤外遮
へい層」ともいう。)とを兼備する銀のスパッター製膜
層等を用いることができる。電磁波遮断層、近赤外線遮
断層、及び反射防止層の3機能を併せ持つTiO2と銀
とを交互に3ないし5層スパッター製膜により積層した
構成等も本発明に採用できる。
【0015】以下に各機能の層を独立層として使用する
場合を中心に説明する。 (可視フィルター層)可視フィルター層とは、可視光
(波長範囲400−700nm)を選択的に吸収する層
をいう。フィルター層の厚さは0.1μm乃至5cmで
あることが好ましく、0.5μm乃至1cmであること
がさらに好ましく、1μm乃至7mmであることが最も
好ましい。フィルター層は565乃至605nm(56
5nm以上605nm以下、以下同じ。)の波長範囲に
吸収極大を持ち、より好ましくは575乃至600nm
の波長範囲に吸収極大をもつことである。また、500
乃至550nmの波長範囲に吸収極大を持っていてもよ
い。
【0016】500乃至550nmの波長範囲の透過率
は20乃至85%の範囲であることが好ましく、より好
ましくは40乃至85%の範囲である。500乃至55
0nmの波長範囲の吸収極大は、視感度が高い緑の蛍光
体の発光強度を調整するために設定される。緑の蛍光体
の発光域は、なだらかにカットすることが好ましい。5
00乃至550nmの波長範囲の吸収極大での半値幅
(吸収極大での吸光度の半分の吸光度を示す波長領域の
幅)は、30乃至300nmであることが望ましく、4
0乃至300nmであることがより好ましく、50乃至
150nmであることがさらに好ましく、60乃至15
0nmであることが最も好ましい。
【0017】565乃至605nmの波長範囲の吸収極
大での透過率は、0.01乃至80%の範囲であり、好
ましくは0.01乃至40%の範囲である。この数値限
定は、複数の可視フィルター層を設けた場合には、全体
の透過率について適用される。565乃至605nmの
波長範囲の吸収極大は、赤色蛍光体の色純度を低下させ
ているサブバンドを選択的にカットするために設定され
る。PDPにおいては、ネオンの励起によって放出され
る585nm付近の不要な発光をカットすると同時に赤
色蛍光体からの短波側の光をカットする。本発明により
吸収極大を分離したことで、緑の蛍光体の色調に悪影響
を与えること無く、選択的に光をカットできる。緑の蛍
光体の色調への影響をさらに低下させるため、吸収スペ
クトルのピークをシャープにすることが好ましい。具体
的には、565乃至605nmの波長範囲の吸収極大で
の半値幅は、5乃至200nmであることが望ましく、
10乃至100nmであることがより好ましく、12乃
至50nmであることが最も好ましい。
【0018】上記の吸収スペクトルを付与するために、
色素(染料または顔料)を用いて、フィルター層を形成
することができる。500乃至550nmの波長範囲に
吸収極大を持つ染料としては、スクアリリウム系、アゾ
メチン系、シアニン系、オキソノール系、アントラキノ
ン系、アゾ系またはベンジリデン系の化合物が好ましく
用いられる。アゾ染料としては、GB539703号、
同575691号、米国特許2956879号および堀
口博著「総説 合成染料」三共出版などに記載の多くの
アゾ染料を使用することができる。波長が500乃至5
50nmの範囲に吸収極大を持つ色素の例を以下に示
す。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】 565乃至605nmの波長範囲に吸収極大を持つ染料
としては、シアニン系、スクアリリウム系、アゾメチン
系、キサンテン系、オキソノール系、アゾ系またはピロ
メテン系の化合物が好ましく用いられる。565乃至6
05nmの波長範囲に吸収極大を持つ色素の例を以下に
示す。
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】また、500乃至550nmの波長範囲と
565乃至605nmの波長範囲の両方に吸収極大を持
つ染料をフィルター層に用いることもできる。例えば、
染料を微粒子分散物のような会合体の状態にすると、一
般に波長が長波長側にシフトして、ピークがシャープに
なる。そのため、500乃至550nmの波長範囲に吸
収極大を持つ染料には、その会合体が565乃至605
nmの範囲に吸収極大を持つものもある。そのような染
料が部分的に会合体を形成した状態で使用すると、50
0乃至550nmの波長範囲と565乃至605nmの
波長範囲の両方に吸収極大を得ることができる。そのよ
うな色素の例を以下に示す。
【0027】
【化8】
【0028】フィルター層には、以上に記載した、波長
吸収範囲がほぼ同一である、または異なる、2種または
3種類以上の染料を組み合わせて用いることができる。
可視フィルター染料と近赤外フィルター染料とを同一の
塗布層に併用することもできる。
【0029】(バインダー)フィルター層は、染料のほ
かに適当なバインダーを含むことが好ましく、特に好ま
しくはポリマーバインダーを含む。天然ポリマー(例、
ゼラチン、セルロース誘導体、アルギン酸)または合成
ポリマー(例、ポリメチルメタクリレート、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルピロリドン、ポビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー、ポリスチレン、ポリカーボネート、水溶性ポリアミ
ド)をポリマーバインダーとして用いることができる。
親水性ポリマー(上記天然ポリマー、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルピロリドン、ポビニルアルコール、水
溶性ポリアミド)が特に好ましい。
【0030】(下塗り層)本発明では、前述の、又は、
後述の、反射防止層、フィルター層、赤外遮断層、電磁
波遮断層を支持体上に設けることができ、この場合には
支持体とこれらの機能層との間に、1層又は2層以上の
下塗り層を設けることができる。この下塗り層として
は、25℃における弾性率が1000MPa以下1MPa以
上、好ましくは800MPa以下5MPa以上、さらに好まし
くは500MPa以下10MPa以上の柔らかいポリマーが好
ましい。またその厚みとしては好ましくは2nm以上2
0μm以下、さらに好ましくは5nm以上5μm以下、
最も好ましくは50nm以上1μm以下である。本発明
の下塗り層に使用される好ましいポリマーは、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ブタジエン、ネオプ
レン(登録商標)、スチレン、クロロプレン、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリル
またはメチルビニルエーテルいずれかの単独重合または
これらのビニルモノマーよりなる群より選ばれた2種以
上のモノマーを共重合したコポリマー(共重合体)であ
る。
【0031】(低屈折率層による反射防止層)反射防止
層とは、正反射率が3.0%以下の層を意味し、好まし
くは1.8%以下の正反射率を有する層である。反射防
止層としては通常低屈折率層を設けることが有用であ
る。低屈折率層の屈折率は、上記透明支持体の屈折率よ
りも低い。低屈折率層の屈折率は、1.20以上1.5
5以下であることが好ましく、1.30以上1.50以
下であることがさらに好ましい。低屈折率層の厚さは、
50以上400nm以下であることが好ましく、50以
上200nm以下であることがさらに好ましい。低屈折
率層は、屈折率の低い含フッ素ポリマーからなる層(特
開昭57−34526号、特開平3−130103号、
同6−115023号、同8−313702号、同7−
168004号の各公報記載)、ゾルゲル法により得ら
れる層(特開平5−208811号、同6−29909
1号、同7−168003号の各公報記載)、あるいは
微粒子を含む層(特公昭60−59250号、特開平5
−13021号、同6−56478号、同7−9230
6号、同9−288201号の各公報に記載)として形
成することができる。微粒子を含む層では、微粒子間ま
たは微粒子内のミクロボイドとして、低屈折率層に空隙
を形成することができる。微粒子を含む層は、3乃至5
0体積%の空隙率を有することが好ましく、5乃至35
体積%の空隙率を有することがさらに好ましい。
【0032】広い波長領域の反射を防止するためには、
低屈折率層に加えて、屈折率の高い層(中・高屈折率
層)を積層することが好ましい。中・高屈折率層は、本
発明の下塗り層よりも高い屈折率を持つ層であり、中・
高屈折率層を併用することにより、低屈折率層のみを用
いた場合よりも広い範囲で、高い反射防止効果を有す
る。高屈折率層の屈折率は、1.65乃至2.40であ
ることが好ましく、1.70乃至2.20であることが
さらに好ましい。中屈折率層の屈折率は、低屈折率層の
屈折率と高屈折率層の屈折率との中間の値となるように
調整する。中屈折率層の屈折率は、1.50乃至1.9
0であることが好ましい。中・高屈折率層の厚さは、5
nm乃至100μmであることが好ましく、10nm乃
至10μmであることがさらに好ましく、30nm乃至
1μmであることが最も好ましい。中・高屈折率層のヘ
イズは、5%以下であることが好ましく、3%以下であ
ることがさらに好ましく、1%以下であることが最も好
ましい。中・高屈折率層は、比較的高い屈折率を有する
ポリマーを用いて形成することができる。屈折率が高い
ポリマーの例には、ポリスチレン、スチレン共重合体、
ポリカーボネート、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂および環状(脂環式または芳香族)イソシア
ネートとポリオールとの反応で得られるポリウレタンが
含まれる。その他の環状(芳香族、複素環式、脂環式)
基を有するポリマーや、フッ素以外のハロゲン原子を置
換基として有するポリマーも、屈折率が高い。二重結合
を導入してラジカル硬化を可能にしたモノマーの重合反
応によりポリマーを形成してもよい。
【0033】さらに高い屈折率を得るため、ポリマーバ
インダー中に無機微粒子を分散してもよい。無機微粒子
の屈折率は、1.80乃至2.80であることが好まし
い。無機微粒子は、金属の酸化物または硫化物から形成
することが好ましい。金属の酸化物または硫化物の例に
は、二酸化チタン(例、ルチル、ルチル/アナターゼの
混晶、アナターゼ、アモルファス構造)、酸化錫、酸化
インジウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムおよび硫化亜
鉛が含まれる。酸化チタン、酸化錫および酸化インジウ
ムが特に好ましい。無機微粒子は、これらの金属の酸化
物または硫化物を主成分とし、さらに他の元素を含むこ
とができる。主成分とは、粒子を構成する成分の中で最
も含有量(重量%)が多い成分を意味する。他の元素の
例には、Ti、Zr、Sn、Sb、Cu、Fe、Mn、
Pb、Cd、As、Cr、Hg、Zn、Al、Mg、S
i、PおよびSが含まれる。被膜形成性で溶剤に分散し
得るか、それ自身が液状である無機材料、例えば、各種
元素のアルコキシド、有機酸の塩、配位性化合物と結合
した配位化合物(例、キレート化合物)、活性無機ポリ
マーを用いて、中・高屈折率層を形成することもでき
る。
【0034】(電磁波遮へい層および赤外線遮へい層)
本発明において電磁波遮断効果を有する導電性層を設け
ることができる。この導電性層の表面抵抗は0.01乃
至500Ω/□、より好ましくは0.01乃至10Ω/
□である。電磁波遮蔽効果を付与するには、前面板の可
視光透過率を低下させないため透明導電層を用いること
が好ましい。透明導電層としては、金属層、金属酸化物
層、導電性ポリマー層等を挙げるこができる。透明導電
層を形成する金属としては、例えば銀、パラジウム、
金、白金、ロジウム、アルミニウム、鉄、コバルト、ニ
ッケル、銅、亜鉛、ルテニウム、錫、タングステン、イ
リジウム、鉛単独もしくはこれらの合金を挙げることが
できるが、好ましくは銀、パラジウム、金、白金、ロジ
ウム単独もしくはこれらの合金である。ここで銀とパラ
ジウムの合金が好ましく、このとき銀の含有率は60%
乃至99%が好ましく、80%乃至98%が更に好まし
い。金属層の膜厚は1〜100nmが好ましく、5〜4
0nmが更に好ましく、10〜30nmが最も好まし
い。膜厚が1nm未満では電磁波遮蔽効果が乏しく、1
00nmを超えると可視光線の透過率が低下する。透明
導電層を形成する金属酸化物としては、例えば酸化錫、
酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、ITO、
ATOなどを挙げることができる。この膜厚は20〜1
000nmが好ましい。さらに好ましくは40〜100
nmである。これら金属透明導電層と酸化物透明導電層
を合わせて用いるのも好ましい。また、同一層内に金属
と導電性金属酸化物が共存することも好ましい。金属層
の保護、酸化劣化防止および可視光線の透過率を高める
ために透明酸化物層を積層することができる。この透明
酸化物層は導電性があってもなくてもかまわない。透明
酸化物層としては例えば2〜4価金属の酸化物、酸化ジ
ルコニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ケイ
素、酸化アルミニウムおよび金属アルコキサイド化合物
等の薄膜が挙げられる。透明導電層、透明酸化物層を形
成する方法としては特に制限はなく、任意の加工処理方
法を選択することが可能である。例えばスパッタリング
法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、プラズマC
VD法あるいはPVD法、該当する金属あるいは金属酸
化物の超微粒子の塗布等いずれの公知技術も用いること
が可能である。
【0035】本発明における赤外線遮蔽効果(「赤外線
遮断効果」ともいう。)とは、800乃至1200nm
の近赤外領域の線スペクトルを遮へいする機能をいう。
この近赤外領域の線スペクトル遮蔽特性は800nmの
透過率が15%以下、850nmでは5%以下であるこ
とが好ましい。この赤外線遮蔽効果を付与するには透明
プラスチック支持体に近赤外吸収性化合物を混合する方
法を用いることができる。例えば銅原子を含有する樹脂
組成物(特開平6−118228号公報)、銅化合物、
リン化合物を含有する樹脂組成物(特開昭62−519
0号公報)、銅化合物、チオ尿素誘導体を含有する樹脂
組成物(特開平6−73197号公報)、タングステン
系化合物を含有する樹脂組成物(米国特許364772
9号公報)などを形成することによって容易に製造でき
る。別の方法として可視フィルター層と同様に、色素
(染料または顔料)を用いて赤外線遮蔽フィルター層を
形成する方法もある。近赤外領域に吸収を持つ染料とし
てはシアニン系の化合物が好ましく用いられる。約80
0nm〜1200nmの波長範囲に吸収極大を持つ色素
の例を以下に示す。
【0036】
【化9】
【0037】銀を透明状に成膜する方法が電磁波遮蔽に
加えて赤外線遮蔽効果を持たせる方法として安価であり
好ましい。近赤外線遮蔽層には、以上に記載した、波長
吸収範囲がほぼ同一である、または異なる、2種または
3種類以上の手段を組み合わせて用いることができる。
【0038】(ハードコート層)ハードコート層は、透
明支持体に耐傷性を付与する機能を有する。ハードコー
ト層は、架橋しているポリマーを含む。架橋しているポ
リマーを含むハードコート層は、多官能モノマーと重合
開始剤を含む塗布液を透明支持体上に塗布し、多官能モ
ノマーを重合させることにより形成できる。官能基とし
ては、重合性不飽和二重結合基が好ましい。重合性不飽
和二重結合の例としては、アクリレート基、メタクリレ
ート基、ビニル基を挙げることができる。反応性の観点
よりアクリレート基が好ましく用いられる。多官能モノ
マーは、多価アルコールとアクリル酸またはメタクリル
酸とのエステルであることが好ましい。多価アルコール
の例には、エチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジオール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールエタン、ジペンタエリスリトー
ル、1,2,4−シクロヘキサントリオール、ポリウレ
タンポリオールおよびポリエステルポリオールが含まれ
る。トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ジペンタエリスリトールおよびポリウレタンポリオール
が好ましい。二種類以上の多官能モノマーを併用しても
よい。ハードコート層に、無機微粒子を添加することで
膜としての架橋収縮率を改良し塗膜の平面性を向上させ
ることができる。無機微粒子としては硬度が高いものが
好ましく、例えば、二酸化ケイ素粒子、二酸チタン粒
子、酸化ジルコニウム粒子、酸化アルミニウム粒子、酸
化錫粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、タ
ルク、カオリンおよび硫酸カルシウム粒子が含まれる。
このうち二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム粒子が特に好ましい。無機微粒子
の平均粒子径は、1乃至2000nmであることが好ま
しく、2乃至1000nmであることがより好ましく、
5乃至500nmであることがさらに好ましく、10乃
至200nmであることが最も好ましい。無機微粒子の
添加量は、ハードコート層の全量の1乃至99重量%で
あることが好ましく、10乃至90重量%であることが
より好ましく、15乃至80重量%であることがさらに
好ましく、20乃至60重量%であることが最も好まし
い。
【0039】一般に無機微粒子はバインダーポリマーと
の親和性が悪いため単に両者を混合するだけでは界面が
破壊しやすく、膜として割れ、耐傷性を改善することは
困難である。無機微粒子を有機セグメントを含む表面処
理剤で処理することで無機微粒子とポリマーバインダー
との親和性は改良されこの問題は解決できる。表面処理
剤は一方で金属粒子と結合を形成し得、他方でバインダ
ーポリマーと高い親和性を有することが必要である。金
属と結合を生成し得る官能基としては、金属アルコキシ
ドが好ましく、実際にはアルミニウム、チタニウム等の
化合物を挙げることができる。あるいは、アニオン性基
を有する化合物が好ましく、リン酸、スルホン酸基等の
官能基を有することが好ましい。またバインダーポリマ
ーとは化学的に結合させることが好ましく、末端にビニ
ル性重合基等を導入したものが好適である。例えば、エ
チレン性不飽和基を重合性基および架橋性基として有す
るモノマーからバインダーポリマーを合成する場合は、
金属アルコキシド化合物またはアニオン性化合物の末端
にエチレン性不飽和基を有していることが好ましい。
【0040】有機金属化合物の表面処理剤例 a)アルミニウム含有有機化合物例 a−1 H2C=CHCOOC48OAl(OC492 a−2 H2C=CHCOOC36OAl(OC372 a−3 H2C=CHCOOC24OAl(OC252 a−4 H2C=CHCOOC24OC24OAl(O
24OC252 a−5 H2C=C(CH3)COOC48OAl(OC
492 a−6 H2C=CHCOOC48OAl(OC49
OC48COOCH=CH2 a−7 H2C=CHCOOC24OAl{O(1,4-p
h)}2
【0041】b)ジルコニウム含有有機化合物 b−1 H2C=CHCOOC48OZr(OC493 b−2 H2C=CHCOOC37OZr(OC373 b−3 H2C=CHCOOC24OZr(OC253 b−4 H2C=C(CH3)COOC48OZr(OC
493 b−5 {CH2=C(CH3)COO}2Zr(OC4
92
【0042】c)チタン含有有機化合物 c−1 {H2C=C(CH3)COO}3TiOC24
OC24OCH3 c−2 Ti{OCH2C(CH2OC24CH=C
22254 c−3 H2C=CHCOOC48OTi(OC493 c−4 H2C=CHCOOC37OTi(OC373 c−5 H2C=CHCOOC24OTi(OC253 c−6 H2C=CHCOOSiOTi(OSiCH3
3 c−7 H2C=C(CH3)COOC48OTi(OC
493
【0043】アニオン性官能基含有表面処理剤例 d)リン酸基含有有機化合物例 d−1 H2C=C(CH3)COOC24OPO(O
H)2 d−2 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OPO(OH)2 d−3 H2C=CHCOOC24OCOC510OPO
(OH)2 d−4 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OPO(OH)2 d−5 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OPOCl2 d−6 H2C=C(CH3)COOC24CH(OPO
(OH)22 d−7 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OPO(ONa)2 d−8 H2C=CHCOOC24OCO(1,4-ph)
510OPO(OH)2 d−9 (H2C=C(CH3)COO)2CHC24
COC510OPO(OH)2
【0044】e)スルホン酸基含有有機化合物例 e−1 H2C=C(CH3)COOC24OSO3H e−2 H2C=C(CH3)COOC36SO3H e−3 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OSO3H e−4 H2C=CHCOOC24OCOC510OSO
3H e−5 H2C=CHCOOC1224(1,4-ph)SO
3H d−6 H2C=C(CH3)COOC24OCOC5
10OSO3Na
【0045】f)カルボン酸基含有有機化合物例 f−1 H2C=CHCOO(C510COO)2H f−2 H2C=CHCOOC510COOH f−3 H2C=CHCOOC24OCO(1,2-ph)
COOH f−4 H2C=CHCOO(C24COO)2H f−5 H2C=C(CH)COOC510COOH f−6 H2C=CHCOOC24COOH ここでphはフェニル基を示す。
【0046】架橋しているバインダーポリマーの合成反
応(多官能モノマーの重合反応)には、光重合開始剤を
用いることが好ましい。光重合開始剤の例には、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーのベンゾイル
ベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチ
ルチウラムモノサルファイドおよびチオキサントン類が
含まれる。光重合開始剤に加えて、光増感剤を用いても
よい。光増感剤の例には、n−ブチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン、ミヒラーのケ
トンおよびチオキサントンが含まれる。光重合開始剤
は、多官能モノマー100重量部に対して、0.1乃至
15重量部の範囲で使用することが好ましく、1乃至1
0重量部の範囲で使用することがさらに好ましい。光重
合反応は、ハードコート層の塗布および乾燥後、紫外線
照射により実施することが好ましい。
【0047】ハードコート層またはその塗布液には、さ
らに、着色剤(顔料、染料)、消泡剤、増粘剤、レベリ
ング剤、難燃剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤や改質用樹
脂を添加してもよい。ハードコート層の塗布液は、有機
溶媒を媒体として用いて調製することが好ましい。有機
溶媒の例には、アルコール(例、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコー
ル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)、エステル
(例、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸ブ
チル)、脂肪族炭化水素(例、ヘキサン、シクロヘキサ
ン)、ハロゲン化炭化水素(例、メチレンクロライド、
クロロホルム、四塩化炭素)、芳香族炭化水素(例、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン)、アミド(例、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、n−メチルピロ
リドン)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラハイドロフラン)、エーテルアルコール
(例、1−メトキシ−2−プロパノール)が含まれる。
二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。ハードコート
層の厚さは、1乃至15μmであることが好ましい。
【0048】(その他の層)本発明には、潤滑層、防汚
層、帯電防止層あるいは中間層を設けることもできる。
反射防止膜の最表面には潤滑層を形成してもよい。潤滑
層は、反射防止膜表面に滑り性を付与し、耐傷性を改善
する機能を有する。潤滑層は、ポリオルガノシロキサン
(例、シリコンオイル)、天然ワックス、石油ワック
ス、高級脂肪酸金属塩、フッ素系潤滑剤またはその誘導
体を用いて形成することができる。潤滑層の厚さは、2
乃至20nmであることが好ましい。または反射防止膜
の最表面に防汚層を設けることもできる。防汚層は反射
防止層の表面エネルギーを下げ、親水性、親油性の汚れ
を付きにくくするものである。そのほか防汚層は含フッ
素ポリマーを用いて形成することができる。防汚層の厚
さは2nm乃至100nm、好ましくは5nm乃至30
nmである。
【0049】本発明においては、表面にアンチグレア機
能(入射光を表面で散乱させて、膜周囲の景色が膜表面
に映るのを防止する機能)を付与することができる。例
えば、透明フィルムの表面に微細な凹凸を形成し、そし
てその表面に反射防止層を形成するか、あるいは反射防
止層を形成後、エンボスロールにより表面に凹凸を形成
することにより、アンチグレア機能を得ることができ
る。アンチグレア機能を有する反射防止層は、一般に3
乃至30%のヘイズを有する。
【0050】反射防止層(低屈折率層)、フィルター
層、赤外線や電磁波の遮蔽層、下塗り層、ハードコート
層、潤滑層、防汚層、その他の層は、一般的な塗布方法
により形成することができる。塗布方法の例には、ディ
ップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート
法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビ
アコート法およびホッパーを使用するエクストルージョ
ンコート法(米国特許2681294号明細書記載)が
含まれる。二以上の層を同時塗布により形成してもよ
い。同時塗布法については、米国特許2761791
号、同2941898号、同3508947号、同35
26528号の各明細書および原崎勇次著「コーティン
グ工学」253頁(1973年朝倉書店発行)に記載が
ある。また、本発明における反射防止層および赤外線や
電磁波の遮蔽層の成膜方法には、スパッタリング法、真
空蒸着法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法
あるいはPVD法も透明支持体の耐熱性等の改良に合わ
せて適宜選択することができるが、塗布方法がより好ま
しい。
【0051】本発明において、発明の構成素材(例え
ば、支持体の材料の種類、染料の種類、下塗り層の素
材、赤外線や電磁波の遮蔽層の素材、反射防止層用の低
屈折率ポリマーの種類、等)及び、諸特性(例えば、可
視フィルターの透過率、、電磁波遮蔽層の表面抵抗値、
赤外遮蔽層の赤外透過率、下塗り層の弾性率範囲、等)
から選ばれた2つ以上の好ましい構成素材又は特性の組
み合わせをも又本発明の好ましい実施態様として使用す
ることができる。
【0052】(本発明の光学フィルターの用途)本発明
の光学フィルターは、液晶表示装置(LCD)、プラズ
マディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッ
センスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CR
T)のような画像表示装置に用いられる。本発明の光学
フィルターは特に、プラズマディスプレイパネル(PD
P)および陰極管表示装置(CRT)の光学フィルター
として使用すると、顕著な効果が得られる。プラズマデ
ィスプレイパネル(PDP)は、ガス、ガラス基板、電
極、電極リード材料、厚膜印刷材料および蛍光体により
構成される。ガラス基板は、前面ガラス基板と後面ガラ
ス基板の二枚である。二枚のガラス基板には電極と絶縁
層を形成する。後面ガラス基板には、さらに蛍光体層を
形成する。二枚のガラス基板を組み立てて、その間にガ
スを封入する。光学フィルターはこれらプラズマディス
プレイ本体を保護するように、本体前面に位置する。光
学フィルターは本体を保護するために充分な強度を備え
ていることが好ましい。本発明の光学フィルターは、プ
ラズマディスプレイ本体に直接貼り付けて使用すること
が好ましい。プラズマディスプレイパネル(PDP)
は、既に市販されている。プラズマディスプレイパネル
については、特開平5−205643号、同9−306
366号の各公報に記載がある。
【0053】
【実施例】実施例1 (下塗り層の形成)厚さ175μmの透明な2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの両面をコロナ処理
した後、両面に屈折率1.55、25℃における弾性率
100MPa、ガラス転移温度37℃のスチレン−ブタ
ジエンコポリマーからなるラテックス(日本ゼオン
(株)製、LX407C5)を塗布し、下塗り層を形成
した。乾燥後の膜厚さとして、フィルター層を設ける面
には厚さ300nm、ハードコート層を設ける面には厚さ
200nmとなるように塗布した。
【0054】(ハードコート層第2下塗り層の形成)ハ
ードコート層を設ける面の下塗り層の上に屈折率1.5
0、25℃における弾性率120MPa、ガラス転移温
度50℃のアクリル系ラテックス(HA16、日本アク
リル(株)製)を乾燥後の厚さ50nmとなるように塗
布し、第2下塗り層を形成した。
【0055】(ハードコート層用塗布液の調製)リン酸
基含有メタアクリレートにて表面処理したアルミナ微粒子の43
重量%メタノール分散液116gに、メタノール97
g、イソプロパノール163gおよび酢酸ブチル163
gを加えた。混合液に、ジペンタエリスリトールペンタ
アクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)200g
を加えて溶解した。得られた溶液に、光重合開始剤(イ
ルガキュア907、チバガイギー社製)7.5gおよび
光増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)
5.0gを4加えて溶解した。混合物を30分間攪拌し
た後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターで濾過
してハードコート層用塗布液を調製した。
【0056】(ハードコート層の塗設)第2下塗り層を
形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面(スチレン−ブタジエンコポリマーラテックス2
00nm、アクリルラテックス50nmを下塗り層とする
面)に、上記のハードコート層用塗布液を、バーコータ
ーを用いて塗布し、120℃で乾燥した後、紫外線を照
射して、塗布層を硬化させ、厚さ9.8μmのハードコ
ート層を形成した。
【0057】(電磁波および赤外線遮へい層、反射防止
層の塗設)ハードコート層の表面にTiO2と銀をTi
2/銀/TiO2/銀/TiO2の順序(膜厚22/1
3/51/14/21nm)で5層の膜をスパッター製
膜した。表面抵抗は2.0Ω/□であった。この膜表面
の反射率を測定したところ、500〜600nm波長範
囲での平均反射率は1.1%であった。
【0058】(フィルター層第2下塗り層の形成)2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの電磁波およ
び赤外線遮へい層、反射防止層の塗設を行った面とは反
対面の下塗り層の上に、酢酸とグルタルアルデヒドを含
むゼラチン水溶液を、乾燥後の厚さが100nmとなるよ
うに塗布し、第2下塗り層を形成した。
【0059】(可視および近赤外線フィルター層の形
成)ゼラチンの10重量%水溶液180gに、染料(b
14)0.05gおよび染料(c2)0.05gを溶解
させ、40℃で30分間攪拌した後、2μmのポリプロ
ピレンフィルターでろ過した。得られたフィルター層用
塗布液を第2下塗り層上に、乾燥膜厚が3.5μmとな
るように塗布し、120℃で10分間乾燥してフィルタ
ー層を形成し、片面にハードコート層、電磁波および赤
外線遮へい層、反射防止層を、もう一方の面に可視およ
び近赤外フィルター層を付与した支持体を作製した。
【0060】上記光学フィルターの可視光分光透過率を
調べたところ、590nmに吸収極大を有し、吸収極大
での透過率は12%であった。吸収極大の半値幅は31
nmであった。
【0061】実施例2 (下塗り層の形成)実施例1と同様にして下塗り層を形
成した。
【0062】(ハードコート層第2下塗り層の形成)実
施例1と同様にしてハードコート層第2下塗り層を形成
した。
【0063】(ハードコート層用塗布液の調製)実施例
1と同様にしてハードコート層用塗布液の調製を行っ
た。 (ハードコート層の塗設)実施例1と同様にしてハード
コート層を塗設した。 (電磁波および赤外線遮へい層、反射防止層の塗設)実
施例1と同様にして電磁波および赤外線遮へい層、反射
防止層をスパッター製膜した。
【0064】(フィルター層第2下塗り層の形成)実施
例1と同様にしてフィルター層第2下塗り層を形成し
た。
【0065】(可視および近赤外フィルター層の形成)
ゼラチンの10重量%水溶液180gに、染料(b7)
0.05g、染料(a2)0.15gおよび染料(c
2)0.05gを溶解させ、40℃で30分間攪拌した
後、2μmのポリプロピレンフィルターでろ過した。得
られたフィルター層用塗布液を実施例1と同様に塗布し
た。
【0066】上記光学フィルターの分光透過率を調べた
ところ、535nmと595nmに吸収極大を有し、吸
収極大での透過率は、535nmの吸収極大が68%、
595nmの吸収極大が22%であった。吸収極大の半
値幅は、535nmの吸収極大が60nm、595nmの
吸収極大が28nmであった。
【0067】比較例1 (下塗り層の形成)実施例1と同様にして下塗り層を形
成した。
【0068】(ハードコート層第2下塗り層の形成)実
施例1と同様にしてハードコート層第2下塗り層を形成
した。
【0069】(ハードコート層用塗布液の調製)表面処
理したアルミナを添加しなかった以外は実施例1と同様
にしてハードコート層用塗布液の調製を行った。 (ハードコート層の塗設)実施例1と同様にしてハード
コート層を塗設した。 (電磁波および赤外線遮へい層、反射防止層の塗設)実
施例1と同様にして電磁波および赤外線遮へい層、反射
防止層をスパッター製膜した。
【0070】(フィルター層第2下塗り層の形成)実施
例1と同様にしてフィルター層第2下塗り層を形成し
た。
【0071】(可視および近赤外線フィルター層の形
成)実施例1と同様にして可視および近赤外線フィルタ
ー層を形成した。
【0072】上記光学フィルターの可視光分光透過率を
調べたところ、591nmに吸収極大を有し、吸収極大
での透過率は15%であった。吸収極大の半値幅は30
nmであった。 [パネル本体への直貼り]実施例1、2および比較例1で
作製した光学フィルターのフィルター層面にアクリル系
の粘着剤を厚さ30μmの厚さで塗布した。次にプラズ
マディスプレイパネル(PDS4202J−H、富士通
(株)製)の前面板を取り外し、粘着剤を介してプラズ
マディスプレイパネル本体に直貼りした。 [熱伝導率の測定]上記粘着剤加工した光学フィルターの
熱伝導率を、熱伝導率測定装置を用いて測定を実施し
た。測定では面方向の平均値を求めた。測定結果を下表
1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】[フィルター機能の評価]実施例1、2およ
び比較例1で作製した光学フィルターにつき同じ評価を
実施した。電磁波および近赤外線遮へい層をプラズマデ
ィスプレイパネルの背面の金属部アースに接続し、プラ
ズマディスプレイパネルより放射される電磁波により電
磁波および近赤外線遮へい層に誘起される電圧をアース
に導通し、機能の評価を実施した。評価項目として、電
磁波および赤外線遮へい能、表示される画像のコントラ
ストの測定および目視による色再現性の評価を行った。
電磁波遮へい能は、実施例1、2および比較例1のいず
れにおいても周波数10MHz〜200MHzの範囲で
最低9デシベル以上が得られ、情報処理装置等で規制さ
れている電磁波の外部漏洩レベルを達成した。また、近
赤外線領域の線スペクトル遮へい能は、800nmで約
9%、850nmでは4%以下となり、周辺に設置され
る赤外線リモートコントロール装置に対する妨害を防止
できた。コントラストおよび目視による色再現性は実施
例1、2および比較例1のいずれにおいても著しく改善
された。コントラストは前面板を取り外した状態で、光
学フィルターを直貼りする前は6:1であったが実施例
ではいずれも12:1であった。光学フィルターを直貼
りする前にくらべて、オレンジ色の入った赤が純赤に、
緑がかった青が鮮やかな青に、また黄ばんだ感じの白が
純白に改良されていることを確認した。 [放熱性能の評価]各光学フィルターを付けた状態で、P
DP本体の標準表示条件(コントラスト、ブライトネス
等中間)にてパソコンを用いて白色表示を行った。約1
時間経過後、表面温度が安定したところで表面温度を測
定した。測定位置は画面中心点とそこから上下それぞれ
20cmの点の温度を測定した。結果を下表2に示し
た。
【0075】
【表2】
【0076】比較例1の光学フィルターに比べ実施例1
および2の光学フィルターをPDP表面に貼りつけた場
合には表面の温度上昇が著しく抑えられることが判っ
た。
【0077】
【発明の効果】上記の通り、本発明によれば、
【図面の簡単な説明】
【図1】陰極管表示装置(CRT)またはプラズマディ
スプレイパネル(PDP)の本体Aの前面に本発明の前
面板を用いた場合の断面概念図であり、本体Aに光学フ
ィルターを直貼りした場合の概念図である。
【図2】前面板の層構成の断面模式図である。
【符号の説明】
A.CRTまたはPDP C.各種フィルター層および反射防止層からなる光学フ
ィルター又はその一部 1.反射防止層 2.電磁波および赤外線遮へい層(兼 熱伝導層) 3.ハードコート層(兼 熱伝導層) 4.プラスチック透明支持体 5.フィルター層 6.粘着剤層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/72 G02B 1/10 Z 5G435 Fターム(参考) 2H048 CA04 CA05 CA09 CA14 CA19 CA27 CA29 2H091 FA01X FA37X FC02 FC12 FD15 GA03 LA03 LA08 2K009 AA08 AA15 BB11 CC03 CC14 DD02 DD04 DD06 DD08 DD09 EE03 EE04 EE05 FF02 4F100 AA19 AA19H AA21 AB24 AK01A AK25 AK42 AK73 AR00C AR00D AR00E AT00A BA05 BA06 BA07 BA10A BA10E CC00E EH46 EJ54 EJ55 GB41 JD08C JG01C JG10D JJ01E JK01 JK12E JL02 JN01A JN06 JN08B YY00B YY00E 5C058 AA01 AA11 AB05 BA30 DA01 DA15 5G435 AA09 AA12 AA16 BB02 BB06 FF00 FF01 FF14 GG11 GG33 GG42

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック透明支持体の少なくとも片
    側に565乃至605nmの波長範囲に透過率が0.0
    1乃至80%の吸収極大を有する可視フィルター層、電
    磁波遮断効果を有する導電性層、赤外線遮断層、ハード
    コート層および熱伝導度が0.4W/m・K以上である熱伝導層
    を有し、画像表示装置の視認側に直接貼りつけて用いら
    れることを特徴とする光学フィルター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学フィルターを画像表
    示装置の視認側に用いたことを特徴とする画像表示装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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