JP2001281009A - インジケータ及び計器 - Google Patents

インジケータ及び計器

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JP2001281009A
JP2001281009A JP2000101301A JP2000101301A JP2001281009A JP 2001281009 A JP2001281009 A JP 2001281009A JP 2000101301 A JP2000101301 A JP 2000101301A JP 2000101301 A JP2000101301 A JP 2000101301A JP 2001281009 A JP2001281009 A JP 2001281009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジケータ部と光源との間に位置する板状
導光部材の形状に工夫を凝らして、光源から導光部材を
通りインジケータ部に入射すべき光量を十分に確保する
インジケータ及びこのインジケータを備える計器を提供
する。 【解決手段】 導光板40の裏面41のうちインジケー
タ部20eに対応する部分から光源90aに向けて隆起
部42が隆起形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインジケータ及びこ
のインジケータを用いる計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両用計器としては、特
開平9−133692号公報にて開示されているような
スピードメータがある。このスピードメータは、導光板
を計器板に沿いその裏面側にて併設し、導光板に導入し
た光を計器板にその裏面から入射して当該計器板の目盛
り盤を照明するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スピー
ドメータにおいて、計器板にインジケータ部を設け、こ
のインジケータ部に対し当該導光板から光を入射させた
い場合がある。この場合、光源をインジケータ部に対し
導光板を介し対応する位置に配置して、当該光源の光を
導光板を通してインジケータ部に入射させることとな
る。
【0004】しかし、導光板は、通常、平板状であるた
め、上述のように、光源を単に導光板を介しインジケー
タ部に対応する位置に設けるだけでは、通常、導光板と
光源との間隔が広過ぎて、光源と導光板との間における
当該光源の光の減衰度合いが大きい。従って、導光板を
介し光源の光をインジケータ部に入射しても、光源の光
の利用率が低く、インジケータ部への入射光量が不足し
て当該インジケータ部の輝度不足を招くという不具合が
ある。
【0005】また、インジケータが互いに隣りあって位
置する複数のインジケータ部を有する場合、これら各イ
ンジケータ部に対して導光板を介し対応するように各光
源が配設される。このため、上述のように導光板が平板
状であるだけでは、一インジケータ部に対応する光源の
光が、上記一インジケータ部だけでなく他のインジケー
タ部にも入射する等、結果として、インジケータ部相互
間での漏光が生ずるという不具合がある。
【0006】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、インジケータ部と光源との間に位置する板
状導光部材の形状に工夫を凝らして、光源から導光部材
を通りインジケータ部に入射すべき光量を十分に確保す
るインジケータ及びこのインジケータを備える計器を提
供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、複数のインジケータ部と
これら各インジケータ部に対応する各光源との間に位置
する板状導光部材の形状に工夫を凝らし、各光源から導
光部材を通り対応の各インジケータ部に入射すべき光量
を、インジケータ部間の漏光を伴うことなく、十分に確
保するインジケータ及びこのインジケータを備える計器
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明に係るインジケータは、イン
ジケータ部(20e乃至20g)と、光源(90a乃至
90c)と、インジケータ部と光源との間に介装されて
当該光源の光をインジケータ部に導光する板状導光部材
(40)とを備える。
【0009】当該インジケータにおいて、導光部材は、
その光源側面(41)から光源に向けて凸状に隆起され
て当該光源の光を集光してインジケータ部に導光する隆
起部(42乃至44)を備えることを特徴とする。
【0010】これにより、隆起部の隆起先端部は、導光
部材の光源側面よりも光源に大幅に接近して位置する。
このため、光源の光の当該光源と隆起部の隆起先端部と
の間での減衰度合いが、導光部材に隆起部を形成しない
場合に比べて、大幅に低下する。従って、隆起部が集光
してインジケータ部に入射する光源の光の光量を十分に
確保でき、ひいては当該光の利用率が高くなり、インジ
ケータ部の輝度を高く確保できる。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係るインジ
ケータは、互いに隣り合う両インジケータ部(20e乃
至20g)と、これら各インジケータ部にそれぞれ対向
する各光源(90a乃至90c)と、各インジケータ部
と各光源との間に介装されて当該各光源の光を各インジ
ケータ部に導光する板状導光部材(40)とを備える。
【0012】当該インジケータにおいて、導光部材は、
その光源側面(41)から各光源に向けて凸状にそれぞ
れ隆起されて当該各光源の光を集光して各インジケータ
部に導光する各隆起部(42乃至44)を備えることを
特徴とする。
【0013】これにより、各隆起部の隆起先端部は、導
光部材の光源側面よりも対応の各光源にそれぞれ大幅に
接近して位置する。このため、各光源の光の当該各光源
と対応の各隆起部の隆起先端部との間での減衰度合いが
導光部材に各隆起部を形成しない場合に比べて大幅に低
下する。このため、各隆起部が集光して対応の各インジ
ケータ部に入射する各光源の光の利用率が高くなり、各
インジケータ部の輝度を高く確保できる。
【0014】また、各隆起部は凸形状に対応の各光源側
へ隆起しているから、一隆起部の隆起先端部に対応の光
源から入射した光が当該隆起先端部により反射されて他
の隆起部の隆起先端部に入射しても、この入射光は当該
他の隆起部の隆起先端部により反射されるので、当該他
の隆起部内に入射することがない。従って、一隆起部に
対応する光源の光が他の隆起部を通りその対応のインジ
ケータ部に誤って入射することがない。
【0015】また、請求項3に記載の発明では、請求項
2に記載のインジケータにおいて、導光部材は、その光
源側面のうち両隆起部の間から当該両隆起部を相互に隔
離するように突起片(45)を突出形成してなることを
特徴とする。
【0016】これにより、一隆起部内に入射した光が当
該一隆起部の外周面から他の隆起部に向けて出射して
も、この出射光は突起片により他の隆起部への入射を阻
止される。従って、一隆起部に入射した光が他の隆起部
を通りその対応のインジケータ部に誤って入射すること
がない。
【0017】また、請求項4に記載の発明では、請求項
2又は3に記載のインジケータにおいて、導光部材のイ
ンジケータ部側面には、溝部(46)が、各隆起部の一
方の隆起部内の光が他方の隆起部に対応するインジケー
タ部へ入射することを阻止するように突起片に対応して
形成されていることを特徴とする。
【0018】これにより、一隆起部に入射した光が他の
隆起部に対応するインジケータ部への入射が溝部により
阻止される。これにより、請求項2又は3に記載の発明
の作用効果をより一層向上できる。
【0019】また、請求項5に記載の発明に係る計器
は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のインジケー
タを備える。これにより、請求項1乃至3のいずれか1
つに記載の発明の作用効果を達成し得るインジケータを
備えた計器の提供が可能となる。
【0020】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る乗用車用計
器の一例を示しており、この計器は、当該乗用車の車室
内に設けたインストルメントパネルにコンビネーション
メータとして配設されている。当該計器は、図1及び図
2から分かるように、ケーシング10を備えており、こ
のケーシング10は上記インストルメントパネルに支持
されている。
【0022】ケーシング10は、上側ケーシング部10
a及び下側ケーシング部10bを、環状の隔壁10cを
介し、一体に形成して構成されている。
【0023】また、当該計器は、計器板20及び環状の
見返し板30を備えており、計器板20は、見返し板3
0の底部に位置するように、一枚の樹脂製シートに深絞
り加工を施すことで、見返し板30と一体に形成されて
いる。ここで、計器板20は、後述する導光板40上に
沿い設けられている。
【0024】計器板20は、四つの目盛り盤20a乃至
20d及び三つのインジケータ部20e乃至20gを備
えており、目盛り盤20aは、回動内機50a及び発光
指針60aと共にスピードメータを構成する。目盛り盤
20bは、回動内機50b及び発光指針60bと共にタ
コメータを構成し、目盛り盤20cは、回動内機50c
及び発光指針60cと共にフューエルゲージを構成し、
目盛り盤20dは、回動内機50d及び発光指針60d
と共に水温ゲージを構成する。
【0025】なお、本実施形態では、計器板20は、各
目盛り盤20a乃至20d及び各インジケータ部20e
乃至20fに対応する部分を除き黒色となっている。ま
た、各目盛り盤20a乃至20dは、目盛り盤20aの
略円弧状目盛り表示部21、目盛り盤20bの略円弧状
目盛り表示部22、目盛り盤20cの略円弧状目盛り表
示部23及び目盛り盤20dの略円弧状目盛り表示部2
4における各目盛り及び各文字を除き、透明となってい
る。
【0026】インジケータ部20eは、当該乗用車の右
折指示用インジケータ部であり、このインジケータ部2
0eは、図4にて示すごとく、計器板20の開口部25
にその裏面側から当該開口部25を閉じるように貼着さ
れている。なお、当該インジケータ部20eは緑色透光
材料により形成されている。
【0027】インジケータ部20fは、当該乗用車の左
折指示用インジケータ部であり、このインジケータ部2
0fは、インジケータ部20eと同様に、計器板20の
開口部(図示しない)にその裏面側から貼着されてい
る。なお、当該インジケータ部20eも緑色透光材料に
より形成されている。
【0028】また、インジケータ部20gは、当該乗用
車のフォグランプ異常警告用インジケータ部であり、こ
のインジケータ部20gは、インジケータ部20eと図
1にて図示左側の隣り合う位置にて、計器板10の開口
部(図示しない)にその裏面側から貼着されている。な
お、当該インジケータ部20gは赤色透光材料により形
成されている。
【0029】導光板40は、ケーシング10の環状隔壁
10cの中空部内にて、当該隔壁10cとほぼ同一面内
に位置しており、この導光板40は、その外周部にて、
隔壁10cの中空部内周部に支持されている。導光板4
0は、三つの隆起部42、43、44と、突起片45と
を一体に備えている。各隆起部42乃至44は、導光板
40の裏面41から図2にて図示下方向へ平凸レンズ状
に隆起して形成されている。
【0030】隆起部42はインジケータ部20eに対応
して位置し、隆起部43は、インジケータ部20fに対
応して位置し、また、隆起部44は、インジケータ部2
0gに対応して位置する。両隆起部42、44は、図2
にて示すごとく、互いに隣り合って位置しており、これ
ら両隆起部42、44の間には、突起片45が、導光板
40の裏面41から両隆起部42、44の各隆起側へ突
出形成されている。突起片45は、図3にて拡大して示
すごとく、両隆起部42、44の導光板40の裏面41
からの隆起高さよりも幾分低い高さを有しており、この
突起片45の図3にて図示奥行き方向(紙面に直交する
方向)の幅は、両隆起部42、44を相互に隔離し得る
ように設定されている。
【0031】また、導光板40は溝46を備えており、
この溝46は、導光板40の表面47のうち突起片45
に対応する部分にて断面V字状に形成されている。当該
溝46は、導光板40のうち両隆起部42、44に対応
する各部分を相互に隔離するように、突起片45とほぼ
同一の奥行き幅及び導光板40の板厚とほぼ同一の高さ
を有する。なお、導光板40は導光材料により形成され
ている。
【0032】各回動内機50a乃至50dは、図2にて
示すごとく、隔壁10cの内周部から図示下方へ垂下す
る各両ステイ11により支持した配線板70にケーシン
グ部10b内にて取り付けられている。回動内機50a
は、その内機本体51aにて、目盛り盤20aに対応し
て配線板70の裏面に支持されており、この回動内機5
0aの指針軸51bは、配線板70の貫通穴部、導光板
40の断面テーパ状貫通穴部48a及び目盛り盤20a
の貫通穴部を通り回動可能に延出している。
【0033】回動内機50bは、その内機本体52aに
て、目盛り盤20bに対応して配線板70の裏面に支持
されており、この回動内機50bの指針軸52bは、配
線板70の貫通穴部、導光板40の断面テーパ状貫通穴
部48b及び目盛り盤20bの貫通穴部を通り回動可能
に延出している。回動内機50cは、その内機本体53
aにて、目盛り盤20cに対応して配線板70の裏面に
支持されており、この回動内機50cの指針軸53b
は、配線板70の貫通穴部、導光板40の断面テーパ状
貫通穴部48c及び目盛り盤20cの貫通穴部を通り回
動可能に延出している。回動内機50dは、その内機本
体54aにて、目盛り盤20dに対応して配線板70の
裏面に支持されており、この回動内機50dの指針軸5
4bは、配線板70の貫通穴部、導光板40の断面テー
パ状貫通穴部48d及び目盛り盤20dの貫通穴部を通
り回動可能に延出している。
【0034】発光指針60aは、その回動基部にて、指
針軸51bの先端部に支持され、発光指針60bは、そ
の回動基部にて、指針軸52bの先端部に支持され、発
光指針60cは、その回動基部にて、指針軸53bの先
端部に支持され、また、発光指針60dは、その回動基
部にて、指針軸54bの先端部に支持されている。これ
ら各発光指針60a乃至60dは、その各回動基部から
後述のように入射する光により指針部にて発光する。
【0035】当該計器は、各目盛り盤20a乃至20d
及び各発光指針60a及び60d用光源80a乃至80
d及び各インジケータ部20e乃至20g用光源90a
乃至90cを備えている。これら各光源80a乃至80
d及び90a乃至90cは、それぞれ、導光板40の各
貫通穴部48a乃至48d及び各隆起部42乃至44に
対応する位置にて配線板70に配設されて当該配線板7
0に電気的に接続されている。
【0036】各光源80a乃至80d及び90a乃至9
0cは発光ダイオードからなるもので、光源80aは、
その発光により、光を、導光板40内にその貫通穴部4
8aから入射するとともに当該貫通穴部48a及び目盛
り盤20aの貫通穴部を通して発光指針60aの回動基
部内に入射する。光源80bは、その発光により、光
を、導光板40内にその貫通穴部48bから入射すると
ともに当該貫通穴部48b及び目盛り盤20bの貫通穴
部を通して発光指針60bの回動基部内に入射する。
【0037】光源80cは、その発光により、光を、導
光板40内にその貫通穴部48cから入射するとともに
当該貫通穴部48c及び目盛り盤20cの貫通穴部を通
して発光指針60cの回動基部内に入射する。光源80
dは、その発光により、光を、導光板40内にその貫通
穴部48dから入射するとともに当該貫通穴部48d及
び目盛り盤20dの貫通穴部を通して発光指針60dの
回動基部内に入射する。
【0038】光源90aは、その発光面にて、導光板4
0の隆起部42の隆起先端部である凸レンズ形状部に対
向しており、この光源90aは、その発光により、光を
隆起部42内にその凸レンズ形状部から入射する。この
ように入射した光は当該隆起部42内にてその凸レンズ
形状部により並行光に変換されて導光板40の表面47
のうち隆起部42に対応する部分からインジケータ部2
0eに入射する。
【0039】光源90bは、その発光面にて、導光板4
0の隆起部43の隆起先端部である凸レンズ形状部に対
向しており、この光源90bは、その発光により、光を
隆起部43内にその凸レンズ形状部から入射する。この
ように入射した光は当該隆起部43内にてその凸レンズ
形状部により並行光に変換されて導光板40の表面47
のうち隆起部43に対応する部分からインジケータ部2
0fに入射する。
【0040】光源90cは、その発光面にて、導光板4
0の隆起部44の隆起先端部である凸レンズ形状部に対
向しており、この光源90cは、その発光により、光を
隆起部44内にその凸レンズ形状部から入射する。この
ように入射した光は当該隆起部44内にてその凸レンズ
形状部により並行光に変換されて導光板40の表面47
のうち隆起部44に対応する部分からインジケータ部2
0gに入射する。
【0041】なお、図1及び図2にて、符号100はフ
ロントパネルを示しており、このフロントパネル100
は、その外周部にて、見返し板30の開口端部に支持さ
れている。
【0042】以上のように構成した本実施形態では、上
述のごとく、導光板40のうち各インジケータ部20
e、20f、20gにそれぞれ対応する部分にて当該導
光板40の裏面41から各光源90a、90b、90c
に向け隆起部42、43、44がそれぞれ平凸レンズ形
状に隆起形成されている。このため、各隆起部42乃至
44は、そ隆起先端部にて、それぞれ、対応の各光源9
0a乃至90cの発光面に対し、導光板40の裏面41
よりもより大幅に接近して位置する。
【0043】従って、隆起部42の隆起先端部と光源9
0aの発光面との間隔、隆起部43の隆起先端部と光源
90bの発光面との間隔、及び隆起部44の隆起先端部
と光源90cの発光面との間隔は、共に、導光板40の
裏面41と各光源90a乃至90cの発光面との間隔よ
りも大幅に狭くなっている。
【0044】よって、隆起部42の隆起先端部と光源9
0aの発光面との間における光源90aの光の減衰度合
い、隆起部43の隆起先端部と光源90bの発光面との
間における光源90bの光の減衰度合い、及び隆起部4
4の隆起先端部と光源90cの発光面との間における光
源90cの光の減衰度合いは、各隆起部42乃至44を
導光板40に形成しない場合に比べて、大幅に低下し、
殆どない。
【0045】このため、各光源90a乃至90cの光は
殆ど減衰することなく対応の各隆起部42乃至44内に
その隆起先端部から入射する。従って、各隆起部42乃
至44内で並行光に変換された各入射光はそのまま導光
板40から対応の各インジケータ部20e乃至20gに
入射する。このことは、各光源90a乃至90cの光の
利用率が各隆起部42乃至44がない場合に比べて大幅
に高くなることを意味する。
【0046】よって、当該乗用車が右方へ曲がるときに
は、インジケータ部20eが高い輝度にて緑色で光り、
当該乗用車が左方へ曲がるときには、インジケータ部2
0fが高い輝度にて緑色で光り、また、フォグランプに
異常があるときには、インジケータ部20gが高い輝度
にて赤色で光る。
【0047】また、上述のように両隆起部42、44が
相互に近接して隣り合って位置しているが、これら各隆
起部42、44の先端面はそれぞれ凸レンズ形状にて各
対応の光源90a、90c側へ隆起している。このた
め、例えば、光源90aの光が隆起部42の先端面で反
射されて隆起部44の先端面に入射しても、この入射光
は当該隆起部44の先端面により反射されて隆起部44
内に入射することがない。従って、光源90aから隆起
部42への入射光が誤って隆起部44を通りインジケー
タ部20gに入射して警告表示するという事態が発生す
ることがない。また、同様に、光源90cから隆起部4
4への入射光が誤って隆起部42を通りインジケータ部
20eに入射して右折指示表示するという事態が発生す
ることがない。
【0048】また、上述のごとく、突起片45が両隆起
部42、44を相互に隔離すべくこれら両隆起部42、
44の間に設けられている。従って、光源90aの光が
隆起部42の先端面から隆起部44側へずれても、この
ずれた光は突起片45により隆起部44の外周面への入
射を阻止される。一方、光源90cの光が隆起部44の
先端面から隆起部42側へずれても、このずれた光は突
起片45により隆起部42の外周面への入射を阻止され
る。これによっても、インジケータ部20eの光源90
cの光による右折指示表示や、インジケータ部20gに
光源90aの光による警告表示が誤ってなされること
が、突起片45により阻止される。
【0049】また、上述のごとく、断面V字状の溝46
が突起片45に対応して導光板40の表面47に形成さ
れている。このため、隆起部42に入射した光源90a
の光が突起片45と導光板40の表面47との間からイ
ンジケータ部20gに誤って入射しようとしても、この
入射光は溝部46の図3にて図示右壁部により右方へ反
射される。一方、隆起部44に入射した光源90cの光
が突起片45と導光板40の表面47との間からインジ
ケータ部20eに誤って入射しようとしても、この入射
光は溝部46の図3にて図示左壁部により左方へ反射さ
れる。これによっても、インジケータ部20gの誤った
警告表示やインジケータ部20eの誤った右折指示表示
が阻止される。
【0050】また、上記実施形態では、各隆起部42乃
至44を平凸レンズ形状に導光板40の裏面から隆起さ
せる例について説明したが、これに限ることなく、各隆
起部42乃至44の隆起形状は、各対応の光源90a乃
至90c側へ凸形状に隆起して当該光源90a乃至90
cの光を対応のインジケータ部20e乃至20gに集光
する形状であれば、上記実施形態と同様の作用効果を達
成できる。
【0051】また、本発明の実施にあたり、導光板40
の溝部46の断面形状は、V字状に限ることなく、その
両壁部により互いに外方に光を反射できる断面形状であ
ればよい。
【0052】また、本発明の実施にあたり、スピードメ
ータ等を有する計器のインジケータに限ることなく、イ
ンジケータ単独の場合にも本発明を適用してもよい。こ
の場合、例えば、インジケータ部20e、隆起部42及
び光源90aをインジケータとして構成するか、或いは
両インジケータ部20e、20f、両隆起部42、44
をインジケータとして構成し、またはこの構成に、突起
片45及び溝部46の少なくとも一方を含めて構成す
る。
【0053】また、本発明の実施にあたり、光源90a
乃至90cとしては、発光ダイオードに限ることなく、
ランプ等の各種の発光素子でもよい。
【0054】また、本発明の実施にあたり、乗用車用計
器に限ることなく、バス、トラックや自動二輪車等に採
用される計器或いは一般産業機器用計器に本発明を適用
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用車用計器の一実施形態を示す
部分破断正面図である。
【図2】図1にて2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2の部分拡大断面図である。
【図4】図3の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
20e乃至20g…インジケータ部、40…導光板、4
1…裏面、42乃至44…隆起部、45…突起片、46
…溝部、90a乃至90c…光源。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジケータ部(20e乃至20g)
    と、光源(90a乃至90c)と、前記インジケータ部
    と前記光源との間に介装されて当該光源の光を前記イン
    ジケータ部に導光する板状導光部材(40)とを備える
    インジケータにおいて、 前記導光部材は、その前記光源側面(41)から前記光
    源に向けて凸状に隆起されて当該光源の光を集光して前
    記インジケータ部に導光する隆起部(42乃至44)を
    備えることを特徴とするインジケータ。
  2. 【請求項2】 互いに隣り合う両インジケータ部(20
    e乃至20g)と、これら各インジケータ部にそれぞれ
    対向する各光源(90a乃至90c)と、前記各インジ
    ケータ部と前記各光源との間に介装されて当該各光源の
    光を前記各インジケータ部に導光する板状導光部材(4
    0)とを備えるインジケータにおいて、 前記導光部材は、その前記光源側面(41)から前記各
    光源に向けて凸状にそれぞれ隆起されて当該各光源の光
    を集光して前記各インジケータ部に導光する各隆起部
    (42乃至44)を備えることを特徴とするインジケー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記導光部材は、その前記光源側面のう
    ち前記両隆起部の間から当該両隆起部を相互に隔離する
    ように突起片(45)を突出形成してなることを特徴と
    する請求項2に記載のインジケータ。
  4. 【請求項4】 前記導光部材の前記インジケータ部側面
    には、溝部(46)が、前記各隆起部の一方の隆起部内
    の光が他方の隆起部に対応するインジケータ部へ入射す
    ることを阻止するように前記突起片に対応して形成され
    ていることを特徴とする請求項2又は3に記載のインジ
    ケータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    インジケータを備えた計器。
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