JP2001280450A - 変速機の軸受構造 - Google Patents
変速機の軸受構造Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/38—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
- F16C19/383—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
- F16C19/385—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
- F16C19/386—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
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- F16C19/30—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for axial load mainly
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- F16C25/08—Ball or roller bearings self-adjusting
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- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/38—Constructional details
- F16H48/42—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
- F16H2048/423—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速機の軸方向寸法を有効に短縮することで
ある。 【解決手段】 ピニオンギヤ３のスラスト荷重を変速ギ
ヤである後退ドリブンギヤ３３のスラスト荷重でキャン
セルする軸受構造において、複列テーパーローラーベア
リング４とスラストニードルベアリング６とを有する。
ここで、複列テーパーローラーベアリング４は、後退ド
リブンギヤ３３とピニオンギヤ３との間に設けられてい
るとともに、そのインナレース１１ａ，１１ｂが回転軸
２２に取り付けられている。また、スラストニードルベ
アリング６は、互いに対向するインナレース１１ｂの端
面と後退ドリブンギヤ３３の端面とに当接するように配
置されている。
ある。 【解決手段】 ピニオンギヤ３のスラスト荷重を変速ギ
ヤである後退ドリブンギヤ３３のスラスト荷重でキャン
セルする軸受構造において、複列テーパーローラーベア
リング４とスラストニードルベアリング６とを有する。
ここで、複列テーパーローラーベアリング４は、後退ド
リブンギヤ３３とピニオンギヤ３との間に設けられてい
るとともに、そのインナレース１１ａ，１１ｂが回転軸
２２に取り付けられている。また、スラストニードルベ
アリング６は、互いに対向するインナレース１１ｂの端
面と後退ドリブンギヤ３３の端面とに当接するように配
置されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピニオンギヤの回
転によって発生するスラスト荷重を、変速ギヤの回転に
よって発生するスラスト荷重でキャンセルする、変速機
の軸受構造に関する。
転によって発生するスラスト荷重を、変速ギヤの回転に
よって発生するスラスト荷重でキャンセルする、変速機
の軸受構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、ピニオンギヤのスラスト荷重
を変速ギヤのスラスト荷重でキャンセルする、変速装置
の軸受構造が知られている。図３は、従来の軸受構造の
説明図である。回転軸１（例えば、フロントドライブ
軸）には、終減速装置の一部を構成するピニオンギヤ３
とが取り付けられている。また、この回転軸１を把持す
る中空状の回転軸８（例えば、カウンタ軸）には、変速
ギヤ２が取り付けられている。これらのギヤ２，３はヘ
リカルギヤであって、それぞれが回転軸１，８と一体的
に回転する。変速ギヤ２とピニオンギヤ３との間には、
一対のテーパーローラーベアリング４ａ，４ｂを軸方向
に並べた複列テーパーローラーベアリング４が設けられ
ており、この複列テーパーローラーベアリング４によっ
て回転軸１は軸支されている。複列テーパーローラーベ
アリング４は、回転軸１に圧入され、回転軸１と螺合し
たロックナット５の締付力によって、そのインナレース
が回転軸１と一体化されている。前進時において、ピニ
オンギヤ３の回転に伴い、例えば、右方向へのスラスト
荷重Ｆ１が発生する場合、変速ギヤ２側ではスラスト荷
重Ｆ１と反対向きのスラスト荷重Ｆ２が発生するように
歯のねじれ方向が設定されている。通常、ピニオンギヤ
３側のスラスト荷重Ｆ１の方が変速ギヤ２側のスラスト
荷重Ｆ２よりも大きい。したがって、左側のテーパーロ
ーラーベアリング４ａに加わるスラスト負荷は、Ｆ１か
らＦ１−Ｆ２に軽減される。
を変速ギヤのスラスト荷重でキャンセルする、変速装置
の軸受構造が知られている。図３は、従来の軸受構造の
説明図である。回転軸１（例えば、フロントドライブ
軸）には、終減速装置の一部を構成するピニオンギヤ３
とが取り付けられている。また、この回転軸１を把持す
る中空状の回転軸８（例えば、カウンタ軸）には、変速
ギヤ２が取り付けられている。これらのギヤ２，３はヘ
リカルギヤであって、それぞれが回転軸１，８と一体的
に回転する。変速ギヤ２とピニオンギヤ３との間には、
一対のテーパーローラーベアリング４ａ，４ｂを軸方向
に並べた複列テーパーローラーベアリング４が設けられ
ており、この複列テーパーローラーベアリング４によっ
て回転軸１は軸支されている。複列テーパーローラーベ
アリング４は、回転軸１に圧入され、回転軸１と螺合し
たロックナット５の締付力によって、そのインナレース
が回転軸１と一体化されている。前進時において、ピニ
オンギヤ３の回転に伴い、例えば、右方向へのスラスト
荷重Ｆ１が発生する場合、変速ギヤ２側ではスラスト荷
重Ｆ１と反対向きのスラスト荷重Ｆ２が発生するように
歯のねじれ方向が設定されている。通常、ピニオンギヤ
３側のスラスト荷重Ｆ１の方が変速ギヤ２側のスラスト
荷重Ｆ２よりも大きい。したがって、左側のテーパーロ
ーラーベアリング４ａに加わるスラスト負荷は、Ｆ１か
らＦ１−Ｆ２に軽減される。
【０００３】また、回転軸１，８がどのような回転状態
にあっても、変速ギヤ２側のスラスト荷重Ｆ２を複列テ
ーパーローラーベアリング４に伝達させるために、複列
テーパーローラーベアリング４と変速ギヤ２との間に
は、スラストニードルベアリング６が介装されている。
具体的には、ロックナット５の右端面に硬質なワッシャ
７を配置し、このワッシャ７と変速ギヤ２との間に存在
する軸方向のスペースに、スラストニードルベアリング
６を設けている。これにより、ピニオンギヤ３側のスラ
スト荷重Ｆ１は、２つの回転軸１，８がどのように相対
回転していても、左方向のスラスト荷重Ｆ２分だけキャ
ンセルされるため、左テーパーローラーベアリング４ａ
に加わる負荷は常に軽減される。
にあっても、変速ギヤ２側のスラスト荷重Ｆ２を複列テ
ーパーローラーベアリング４に伝達させるために、複列
テーパーローラーベアリング４と変速ギヤ２との間に
は、スラストニードルベアリング６が介装されている。
具体的には、ロックナット５の右端面に硬質なワッシャ
７を配置し、このワッシャ７と変速ギヤ２との間に存在
する軸方向のスペースに、スラストニードルベアリング
６を設けている。これにより、ピニオンギヤ３側のスラ
スト荷重Ｆ１は、２つの回転軸１，８がどのように相対
回転していても、左方向のスラスト荷重Ｆ２分だけキャ
ンセルされるため、左テーパーローラーベアリング４ａ
に加わる負荷は常に軽減される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
変速機の軸受構造においては、ロックナット５、ワッシ
ャ７およびスラストニードルベアリング６を軸方向に配
置した分（すなわち、図３に示した部材５，６，７の厚
みの総和Ｌ）だけ、変速機の軸方向寸法の増大を招くと
いう問題がある。
変速機の軸受構造においては、ロックナット５、ワッシ
ャ７およびスラストニードルベアリング６を軸方向に配
置した分（すなわち、図３に示した部材５，６，７の厚
みの総和Ｌ）だけ、変速機の軸方向寸法の増大を招くと
いう問題がある。
【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、変速機の軸方向寸法を有効に短
縮することである。
たもので、その目的は、変速機の軸方向寸法を有効に短
縮することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、回転軸と、回転軸に取り付けられたピ
ニオンギヤと、変速ギヤとを有し、ピニオンギヤの回転
によって発生するスラスト荷重を変速ギヤの回転によっ
て発生するスラスト荷重でキャンセルする変速機の軸受
構造において、複列テーパーローラーベアリングと、ス
ラストニードルベアリングとを有する。複列テーパーロ
ーラーベアリングは、変速ギヤとピニオンギヤとの間に
設けられているとともに、そのインナレースが回転軸に
取り付けられている。また、スラストニードルベアリン
グは、互いに対向するインナレースの端面と変速ギヤの
端面とに当接するように配置されている。
めに、本発明は、回転軸と、回転軸に取り付けられたピ
ニオンギヤと、変速ギヤとを有し、ピニオンギヤの回転
によって発生するスラスト荷重を変速ギヤの回転によっ
て発生するスラスト荷重でキャンセルする変速機の軸受
構造において、複列テーパーローラーベアリングと、ス
ラストニードルベアリングとを有する。複列テーパーロ
ーラーベアリングは、変速ギヤとピニオンギヤとの間に
設けられているとともに、そのインナレースが回転軸に
取り付けられている。また、スラストニードルベアリン
グは、互いに対向するインナレースの端面と変速ギヤの
端面とに当接するように配置されている。
【０００７】ここで、上記の構成において、回転軸に取
り付けられているとともに、インナレースを回転軸に固
定するロック部材をさらに設けてもよい。この場合、ス
ラストニードルベアリングを、ロック部材の径方向の外
側（外周側）に配置することが好ましい。また、スラス
トニードルベアリングは、変速ギヤの端面に形成された
収納部に収納されていることがより好ましい。
り付けられているとともに、インナレースを回転軸に固
定するロック部材をさらに設けてもよい。この場合、ス
ラストニードルベアリングを、ロック部材の径方向の外
側（外周側）に配置することが好ましい。また、スラス
トニードルベアリングは、変速ギヤの端面に形成された
収納部に収納されていることがより好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、前進６段のマニュアル変
速機の概略的な側面図である。なお、図３に示した部材
と同一部材については、同じ符号を付してここでの説明
を省略する（後述する図２についても同様）。一例とし
て示したこの変速機は、車両上縦置きにレイアウトされ
た四輪駆動用のトランスミッションである。トランスミ
ッションケース内には、入力軸２０と、中空状のカウン
タ軸２１とが平行に配置されており、カウンタ軸２１内
にはフロントドライブ軸２２が収納されている。また、
入力軸２０とカウンタ軸２１との間には、複数の変速ギ
ヤ列と複数のシンクロ機構とを有する歯車変速機構２３
が介装されている。各変速ギヤを構成するドライブギヤ
およびドリブンギヤはヘリカルギヤである。
速機の概略的な側面図である。なお、図３に示した部材
と同一部材については、同じ符号を付してここでの説明
を省略する（後述する図２についても同様）。一例とし
て示したこの変速機は、車両上縦置きにレイアウトされ
た四輪駆動用のトランスミッションである。トランスミ
ッションケース内には、入力軸２０と、中空状のカウン
タ軸２１とが平行に配置されており、カウンタ軸２１内
にはフロントドライブ軸２２が収納されている。また、
入力軸２０とカウンタ軸２１との間には、複数の変速ギ
ヤ列と複数のシンクロ機構とを有する歯車変速機構２３
が介装されている。各変速ギヤを構成するドライブギヤ
およびドリブンギヤはヘリカルギヤである。
【０００９】前進時において、エンジンから伝達された
入力軸２０の動力は、シンクロ機構の操作によって選択
された変速ギヤ列を介して、カウンタ軸２１へ伝達され
る。そして、センターディファレンシャル装置２４を介
して、フロントドライブ軸２２とリアドライブ軸２５に
伝達される。フロントドライブ軸２２に伝達された動力
は、終減速装置２６を介して、左右の前輪に伝達され
る。フロントドライブ軸２２の一端には、終減速装置２
６を構成するピニオンギヤ３（ヘリカルギヤ）が設けら
れている。また、フロントドライブ軸２２のピニオンギ
ヤ３側の端部は、後述する軸受構造によって軸支されて
いる。
入力軸２０の動力は、シンクロ機構の操作によって選択
された変速ギヤ列を介して、カウンタ軸２１へ伝達され
る。そして、センターディファレンシャル装置２４を介
して、フロントドライブ軸２２とリアドライブ軸２５に
伝達される。フロントドライブ軸２２に伝達された動力
は、終減速装置２６を介して、左右の前輪に伝達され
る。フロントドライブ軸２２の一端には、終減速装置２
６を構成するピニオンギヤ３（ヘリカルギヤ）が設けら
れている。また、フロントドライブ軸２２のピニオンギ
ヤ３側の端部は、後述する軸受構造によって軸支されて
いる。
【００１０】一方、後退時において、エンジンから伝達
された入力軸２０の動力は、ギヤ列３０，３１とギヤ列
３２，３３とを介して、カウンタ軸２１へ伝達される。
入力軸２０と平行に配置されたアイドラ軸３４には、２
つのアイドラギヤ３１，３２が回転自在に取り付けられ
ている。アイドラギヤ３１は、入力軸２０と一体的に回
転する後退ドライブギヤ３０と常時噛合している。ま
た、アイドラギヤ３２は、カウンタ軸２１と一体的に回
転する後退ドリブンギヤ３３と常時噛合している。な
お、図１では、アイドラギヤ３１，３２周りの構造を明
確にするため、アイドラ軸３４を入力軸２０の上方に図
示しているが、実際には、アイドラギヤ３２が後退ドリ
ブンギヤ３３と直接噛合する位置に存在する。前進時に
おいて、シンクロ機構３５は中立位置にあり、２つのア
イドラギヤ３１，３２は互いに独立して回転する。一
方、後退時には、シンクロ機構３５がシフトして、２つ
のアイドラギヤ３１，３２を直結する。これにより、後
退時におけるカウンタ軸２１の回転方向は前進時とは逆
になる。
された入力軸２０の動力は、ギヤ列３０，３１とギヤ列
３２，３３とを介して、カウンタ軸２１へ伝達される。
入力軸２０と平行に配置されたアイドラ軸３４には、２
つのアイドラギヤ３１，３２が回転自在に取り付けられ
ている。アイドラギヤ３１は、入力軸２０と一体的に回
転する後退ドライブギヤ３０と常時噛合している。ま
た、アイドラギヤ３２は、カウンタ軸２１と一体的に回
転する後退ドリブンギヤ３３と常時噛合している。な
お、図１では、アイドラギヤ３１，３２周りの構造を明
確にするため、アイドラ軸３４を入力軸２０の上方に図
示しているが、実際には、アイドラギヤ３２が後退ドリ
ブンギヤ３３と直接噛合する位置に存在する。前進時に
おいて、シンクロ機構３５は中立位置にあり、２つのア
イドラギヤ３１，３２は互いに独立して回転する。一
方、後退時には、シンクロ機構３５がシフトして、２つ
のアイドラギヤ３１，３２を直結する。これにより、後
退時におけるカウンタ軸２１の回転方向は前進時とは逆
になる。
【００１１】図２は、複列テーパーローラーベアリング
４近傍の要部拡大図である。フロントドライブ軸２２を
軸支する複列テーパーローラーベアリング４は、フロン
トドライブ軸２２の端部に取り付けられたピニオンギヤ
３（終減速装置２６の一部を構成）と、変速ギヤの一つ
である後退ドリブンギヤ３３との間に介装されている。
また、右テーパーローラーベアリング４ｂと後退ドリブ
ンギヤ３３との間には、スラストニードルベアリング６
が介装されている。
４近傍の要部拡大図である。フロントドライブ軸２２を
軸支する複列テーパーローラーベアリング４は、フロン
トドライブ軸２２の端部に取り付けられたピニオンギヤ
３（終減速装置２６の一部を構成）と、変速ギヤの一つ
である後退ドリブンギヤ３３との間に介装されている。
また、右テーパーローラーベアリング４ｂと後退ドリブ
ンギヤ３３との間には、スラストニードルベアリング６
が介装されている。
【００１２】具体的には、複列テーパーローラーベアリ
ング４のアウタレース１０は、ボルトによってミッショ
ンケースに固定されている。また、アウタレース１０の
内周に配置された一対のインナレース１１ａ，１１ｂ
は、フロントドライブ軸２２に圧入されているととも
に、ロック部材であるロックナット５によって締付け固
定されている。そして、アウタレース１０とインナレー
ス１１ａ，１１ｂとの間には、コロ部１２ａ，１２ｂが
介装されている。左テーパーローラーベアリング４ａ
は、アウタレース１０、左インナレース１１ａおよびコ
ロ部１２ａで構成される。また、右テーパーローラーベ
アリング４ｂは、アウタレース１０、右インナレース１
１ｂおよびコロ部１２ｂで構成される。左右のコロ部１
２ａ，１２ｂは、互いに内側に傾斜している。したがっ
て、ピニオンギヤ３と変速ギヤとの回転に伴い発止する
スラスト荷重によって、フロントドライブ軸２２が軸方
向に変位することを阻止する。
ング４のアウタレース１０は、ボルトによってミッショ
ンケースに固定されている。また、アウタレース１０の
内周に配置された一対のインナレース１１ａ，１１ｂ
は、フロントドライブ軸２２に圧入されているととも
に、ロック部材であるロックナット５によって締付け固
定されている。そして、アウタレース１０とインナレー
ス１１ａ，１１ｂとの間には、コロ部１２ａ，１２ｂが
介装されている。左テーパーローラーベアリング４ａ
は、アウタレース１０、左インナレース１１ａおよびコ
ロ部１２ａで構成される。また、右テーパーローラーベ
アリング４ｂは、アウタレース１０、右インナレース１
１ｂおよびコロ部１２ｂで構成される。左右のコロ部１
２ａ，１２ｂは、互いに内側に傾斜している。したがっ
て、ピニオンギヤ３と変速ギヤとの回転に伴い発止する
スラスト荷重によって、フロントドライブ軸２２が軸方
向に変位することを阻止する。
【００１３】カウンタ軸２１に一体形成された後退ドリ
ブンギヤ３３の端面には、切削加工により、収納部１３
が形成されている。この収納部１３は、スラストニード
ルベアリング６の形状とロックナット５との形状を考慮
して、内周部と外周部とで深さが相違する。すなわち、
この収納部１３の内周部の方が外周部よりも深くなって
いる。収納部１３の内周部には、フロントドライブ軸２
２に取り付けられたロックナット５が収納される。ま
た、収納部１３の外周部には、スラストニードルベアリ
ング６が収納される。これにより、スラストニードルベ
アリング６は、ロックナット５の外周側に配置されるた
め、軸方向においてロックナット５とオーバラップした
状態となる。そして、スラストニードルベアリング６
は、互いに対向するインナレース１１ｂの端面および後
退ドリブンギヤ３３の端面に当接する。換言すれば、ス
ラストニードルベアリング６は、これらの部材１１ｂ，
３３によって直受けされた状態となる。
ブンギヤ３３の端面には、切削加工により、収納部１３
が形成されている。この収納部１３は、スラストニード
ルベアリング６の形状とロックナット５との形状を考慮
して、内周部と外周部とで深さが相違する。すなわち、
この収納部１３の内周部の方が外周部よりも深くなって
いる。収納部１３の内周部には、フロントドライブ軸２
２に取り付けられたロックナット５が収納される。ま
た、収納部１３の外周部には、スラストニードルベアリ
ング６が収納される。これにより、スラストニードルベ
アリング６は、ロックナット５の外周側に配置されるた
め、軸方向においてロックナット５とオーバラップした
状態となる。そして、スラストニードルベアリング６
は、互いに対向するインナレース１１ｂの端面および後
退ドリブンギヤ３３の端面に当接する。換言すれば、ス
ラストニードルベアリング６は、これらの部材１１ｂ，
３３によって直受けされた状態となる。
【００１４】このように、本実施形態に係る軸受構造で
は、スラストニードルベアリング６は、ロックナット５
の外周側、すなわち軸方向においてロックナット５とオ
ーバーラップするように組み付けられる。つまり、上述
した従来の軸受構造との対比で説明すれば、ワッシャ７
を用いる必要がなく、かつ、スラストニードルベアリン
グ６を軸方向に配置する必要がない。したがって、スラ
ストニードルベアリング６をロックナット５の外周側に
オーバーラップさせるとともに、これらを収納部１３に
収納したため、この分だけ、変速機の軸方向寸法を短縮
することができる。
は、スラストニードルベアリング６は、ロックナット５
の外周側、すなわち軸方向においてロックナット５とオ
ーバーラップするように組み付けられる。つまり、上述
した従来の軸受構造との対比で説明すれば、ワッシャ７
を用いる必要がなく、かつ、スラストニードルベアリン
グ６を軸方向に配置する必要がない。したがって、スラ
ストニードルベアリング６をロックナット５の外周側に
オーバーラップさせるとともに、これらを収納部１３に
収納したため、この分だけ、変速機の軸方向寸法を短縮
することができる。
【００１５】また、ロックナット５の外周側にスラスト
ニードルベアリング６を設けることで、大径化によるベ
アリング容量の増大を図ることができる。その結果、複
列テーパーローラーベアリング４およびスラストニード
ルベアリング６の耐久性の向上を図ることができる。
ニードルベアリング６を設けることで、大径化によるベ
アリング容量の増大を図ることができる。その結果、複
列テーパーローラーベアリング４およびスラストニード
ルベアリング６の耐久性の向上を図ることができる。
【００１６】さらに、一般に、右インナレース１１ｂと
後退ドリブンギヤ３３とは、極め高い加工精度で形成さ
れている。したがって、これらの部材１１ｂ，３３の平
滑な端面でスラストニードルベアリング６を支持すれ
ば、軸受精度の向上と耐久性の向上とを図ることができ
る。
後退ドリブンギヤ３３とは、極め高い加工精度で形成さ
れている。したがって、これらの部材１１ｂ，３３の平
滑な端面でスラストニードルベアリング６を支持すれ
ば、軸受精度の向上と耐久性の向上とを図ることができ
る。
【００１７】なお、上述した実施形態において、スラス
トニードルベアリング６は、複列テーパーローラーベア
リング４と後退ドリブンギヤ３３との間に設けた場合に
ついて説明した。しかしながら、スラストニードルベア
リング６を受けるギヤは、後退ドリブンギヤ３３に限定
されるものではなく、変速機の構造に応じて、他の変速
ギヤの端面でスラストニードルベアリング６を受けても
よい。
トニードルベアリング６は、複列テーパーローラーベア
リング４と後退ドリブンギヤ３３との間に設けた場合に
ついて説明した。しかしながら、スラストニードルベア
リング６を受けるギヤは、後退ドリブンギヤ３３に限定
されるものではなく、変速機の構造に応じて、他の変速
ギヤの端面でスラストニードルベアリング６を受けても
よい。
【００１８】
【発明の効果】このように、本発明によれば、軸方向に
おいて、複列テーパーローラーベアリングを固定するロ
ックナットとオーバーラップするように、スラストニー
ドルベアリングを介装している。これにより、変速機の
軸方向寸法を有効に短縮することができる。
おいて、複列テーパーローラーベアリングを固定するロ
ックナットとオーバーラップするように、スラストニー
ドルベアリングを介装している。これにより、変速機の
軸方向寸法を有効に短縮することができる。
【図１】マニュアル変速機の概略的な側面図
【図２】複列テーパーローラーベアリング近傍の要部拡
大図
大図
【図３】従来の変速機における軸受構造の説明図
１ 回転軸、 ２ 変速ギヤ、３
ピニオンギヤ、４ 複列テーパーローラーベアリン
グ、４ａ 左テーパーローラーベアリング、４ｂ 右テ
ーパーローラーベアリング、５ ロックナット、
６ スラストニードルベアリング、７ ワッ
シャ、 ８ 回転軸、１０ アウタ
レース、１１ａ，１１ｂ インナレース、 １２ａ，
１２ｂ コロ部、１３ 収納部、
２０ 入力軸、２１ カウンタ軸、 ２
２ フロントドライブ軸、２３ 歯車変速機構、２４
センターディファレンシャル装置、２５ リアドライブ
軸、 ２６ 終減速装置、３０ 後退ドライ
ブギヤ、 ３１，３２ アイドラギヤ、３３
後退ドリブンギヤ、 ３４ アイドラ軸、３５
シンクロ機構
ピニオンギヤ、４ 複列テーパーローラーベアリン
グ、４ａ 左テーパーローラーベアリング、４ｂ 右テ
ーパーローラーベアリング、５ ロックナット、
６ スラストニードルベアリング、７ ワッ
シャ、 ８ 回転軸、１０ アウタ
レース、１１ａ，１１ｂ インナレース、 １２ａ，
１２ｂ コロ部、１３ 収納部、
２０ 入力軸、２１ カウンタ軸、 ２
２ フロントドライブ軸、２３ 歯車変速機構、２４
センターディファレンシャル装置、２５ リアドライブ
軸、 ２６ 終減速装置、３０ 後退ドライ
ブギヤ、 ３１，３２ アイドラギヤ、３３
後退ドリブンギヤ、 ３４ アイドラ軸、３５
シンクロ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ１６Ｈ 3/091 Ｆ１６Ｈ 3/091 Ｆターム(参考） 3J017 AA02 BA01 DA01 DB02 3J028 EA25 EB08 EB13 EB33 EB35 EB62 EB67 FA33 FA34 FB03 FC35 FC42 FC64 GA01 GA04 3J063 AA02 AB02 AB55 AC06 AC16 BB41 CD02 CD04 3J101 AA16 AA32 AA43 AA54 AA62 FA31 FA53 GA11
Claims (3)
- 【請求項１】回転軸と、前記回転軸に取り付けられたピ
ニオンギヤと、変速ギヤとを有し、前記ピニオンギヤの
回転によって発生するスラスト荷重を前記変速ギヤの回
転によって発生するスラスト荷重でキャンセルする変速
機の軸受構造において、 前記変速ギヤと前記ピニオンギヤとの間に設けられてい
るとともに、インナレースが前記回転軸に取り付けられ
た複列テーパーローラーベアリングと、 互いに対向する前記インナレースの端面と前記変速ギヤ
の端面とに当接するように配置されたスラストニードル
ベアリングとを有することを特徴とする変速機の軸受構
造。 - 【請求項２】前記回転軸に取り付けられているととも
に、前記インナレースを前記回転軸に固定するロック部
材をさらに有し、 前記スラストニードルベアリングは、前記ロック部材の
外周側に配置されていることを特徴とする請求項１に記
載された変速機の軸受構造。 - 【請求項３】前記スラストニードルベアリングは、前記
変速ギヤの端面に形成された収納部に収納されているこ
とを特徴とする請求項２に記載された変速機の軸受構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000090646A JP2001280450A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 変速機の軸受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000090646A JP2001280450A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 変速機の軸受構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001280450A true JP2001280450A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18606230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000090646A Withdrawn JP2001280450A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 変速機の軸受構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001280450A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7513043B2 (en) | 2002-11-07 | 2009-04-07 | Ntn Corporation | Support structure carrying thrust load of transmission, method of manufacturing thereof and thrust needle roller bearing |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000090646A patent/JP2001280450A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7513043B2 (en) | 2002-11-07 | 2009-04-07 | Ntn Corporation | Support structure carrying thrust load of transmission, method of manufacturing thereof and thrust needle roller bearing |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |