JP2001280074A - 推進管の推力低減装置 - Google Patents
推進管の推力低減装置Info
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Abstract
ることによる推進抵抗の増大を防止すべく前記ボイドを
拡開し、推力の低減を図ることである。 【解決手段】 推進管がコンクリート製の推進管本体1
とその外周面に被覆された鋼製の保護管2により構成さ
れた合成管であり、前記の保護管2の外周面に突起部
5、5’を前後に所要の間隔をおいて2列に形成し、前
列の突起部5を後列の突起部5’より低くなるように高
低差を設け、これらの突起部5、5’によりボイドを拡
開するようにした。
Description
される推進管の推力低減装置に関するものである。
り地山を外方に押し退けて後続の推進管と地山との間に
ボイドを形成すると共に、そのボイドに滑材を充填し、
これによって推進管に作用する推進抵抗を減少させ、推
進管に加える推力の低減を図ることが行われる。
する土圧や水圧により前記のボイドの幅が次第に縮小し
たり、滑材が流出したり、さらには化学変化により滑材
が劣化したりする等の事態が発生し、次第に推力低減効
果が消失する傾向がある。
工事中に継続して滑材を加圧注入する方法が採られるこ
とがあるが、滑材が地山内に浸透流出してボイドの幅の
維持に役立たないことが多く、有効な方法とはいえな
い。
面に周方向の溝を設け、その溝内に地山に対して出し入
れできる装置を組込み、これを突き出して縮小したボイ
ドの拡幅を行うことが知られているが、この手段は推進
管に溝を設けることになるので、推進力に対する強度が
劣化する問題がある。
く、推進管の外周面に凸部を設け、これによりボイドを
機械的に押し広げる機構が考案されている。
機構によると推進管の周辺地山が砂礫層の場合に、前記
凸部がその地山に接触すると、強大な推進抵抗が発生す
る恐れがある。
らすことなくボイドを確実に拡開できる機構を備えた推
力低減装置を提供することを課題とする。
めに、この発明は推進管の外周面に周方向の突起部を設
け、前記突起部の後部に滑材注入孔を設け、前記突起部
により拡幅されたボイドに前記滑材注入孔を通して前記
推進管の内部から滑材を注入するようにした推進管の推
力低減装置において、前記の突起部を前後に所要の間隔
をおいて2列に形成され、前列の突起部を後列の突起部
より低くなるように高低差を設けた構成としたものであ
る。
材を周囲のボイドに向け注入しながら推進が行われる
が、ボイドが縮小すると、突起部で地山を押し広げてボ
イドを拡開する。その拡開されボイドに滑材が注入され
る。また、地山に対して背の低い前列の突起部が先に当
たり、その後の後列の背の高い突起部が当たるので、各
突起部に対する負荷が分散される。
形状に構成すると、地山に対する衝撃が緩和される。
隔をおいた複数の分離突起部の配列により構成し、各列
の分離突起部を千鳥状に配置した構成や、前記の突起部
を推進管と別体に形成し、該突起部を前記推進管の外表
面に固着した構成、前記推進管の保護管を部分的に外方
に屈曲して前記の突起部を形成した構成を採ることがで
きる。
図面に基づいて説明する。実施形態の推進管は、コンク
リート管でなる推進管本体1の全周面に鋼管製の保護管
2を被覆した合成管であり、先端部に推進管本体1と保
護管2とにより差し口3を形成すると共に、後端部に保
護管2を後方へ突き出して受け口4を形成している。
た前列の突起部5と、その後方に所要の間隔をおいて後
列の突起部5’が形成される。各突起部5、5’はその
前端面が後方に傾斜した傾斜面6、6’となっており、
前列の突起5の高さをaとすると、後列の突起5’の高
さはその2倍の高さ2aとなる(図3参照)。これらの
各突起5、5’は、保護管2とは別部材の金属又はプラ
スチックにより形成され、金属の場合は溶接により、ま
たプラスチックの場合接着により保護管2の表面に固着
される。
は、それぞれ滑材注孔7、7’が設けられる。滑材注入
孔7、7’は、周方向に所定の間隔をおいて推進管本体
1及び保護管2を貫通して設けられる。
に連続して形成する構成に代えて、図4に示すように、
周方向に間隔をおくことにより分離突起部5a,5’a
を形成し、各分離突起部5a,5’aの背後にそれぞれ
滑材注入孔7、7’を設ける構成を採ることができる。
この場合、前後の分離突起部5a,5’aは、千鳥状に
配置される。
は、保護管2に直接屈曲加工を施して各突起部5、5’
を形成したものである。この場合も前端面に傾斜面6、
6’が形成され、またその高さも前列の突起部5が後列
の突起部5’より低く形成される。
様に掘削機の後部に順次継ぎ足しながら押し込まれ、同
時に滑材注入孔7、7’から滑材を周辺のボイドに注入
しながら推進が行われる。この推進の途中において、ボ
イドが縮小することがあると、前列の突起部5が周辺地
山を押し広げ、さらに後列の突起部5’によりさらに大
きく押し広げる。この場合、前列の突起部5は後列の突
起部5’より低く形成されているので、推進抵抗は比較
的小さく、また後列の突起部5’に作用する衝撃を緩和
するので、各突起部5、5’に作用する負荷が分散され
る。そして、各突起部5、5’による地山の2段階の押
し広げによりボイドが拡開され、その拡開されたボイド
に滑材が注入される。
する場合、そのH形鋼に前記の突起部5、5’が接触す
ることが何らかの支障になるときは、その接触部におい
て突起部5、5’の一部を切除することがある。
面に突起部を設け、その突起部によりボイドを拡開する
ようにしたので、推進管の強度を損なうことなく推力の
低減を行うことができる。また、各突起部の前面部に傾
斜面を形成したことにより、突起部に作用する衝撃を緩
和することができる。
し、かつその前列の突起部を低く形成することにより、
各突起部に加わる負荷を分散させることができるので、
一層推力の低減を図ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 推進管の外周面に周方向の突起部を設
け、前記突起部の後部に滑材注入孔を設け、前記突起部
により拡幅されたボイドに前記滑材注入孔を通して前記
推進管の内部から滑材を注入するようにした推進管の推
力低減装置において、前記の突起部を前後に所要の間隔
をおいて2列に形成され、前列の突起部を後列の突起部
より低くなるように高低差を設けたことを特徴とする推
進管の推力低減装置。 - 【請求項2】 前記の各突起部の前端面が後方へ傾斜し
た形状であることを特徴とする請求項1に記載の推進管
の推力低減装置。 - 【請求項3】 前記各列の突起部を周方向へ一定間隔を
おいた複数の分離突起部の配列により構成し、各列の分
離突起部を千鳥状に配置したことを特徴とする請求項1
又は2に記載の推進管の推力低減装置。 - 【請求項4】 前記の突起部を推進管と別体に形成し、
該突起部を前記推進管の外表面に固着したことを特徴と
する請求項1から3のいずれかに記載の推進管の推力低
減装置。 - 【請求項5】 前記推進管の保護管を部分的に外方に屈
曲して前記の突起部を形成したことを特徴とする請求項
1から4のいずれかに記載の推進管の推力低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000098129A JP3629398B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 推進管の推力低減装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000098129A JP3629398B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 推進管の推力低減装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3629398B2 JP3629398B2 (ja) | 2005-03-16 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3629398B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117525A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Nippon Hume Corp | 鋼管コンクリート複合管 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000098129A patent/JP3629398B2/ja not_active Expired - Fee Related
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