JP2001279769A - 局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置

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JP2001279769A
JP2001279769A JP2000091480A JP2000091480A JP2001279769A JP 2001279769 A JP2001279769 A JP 2001279769A JP 2000091480 A JP2000091480 A JP 2000091480A JP 2000091480 A JP2000091480 A JP 2000091480A JP 2001279769 A JP2001279769 A JP 2001279769A
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JP
Japan
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fragrance
heating
toilet
local cleaning
temperature
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JP2000091480A
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English (en)
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Akemi Takeshita
朱美 竹下
Shigeru Ando
茂 安藤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トイレ内で香りによるリラクゼーションなど
の心理生理効果を求めるための手段として、長時間滞在
しないトイレで天然香料を常時芳香させたり、また用足
しのたびにアロマポットなどをON−OFFしていた
が、天然香料は高価なため常時芳香させるのは香料の無
駄使いであり、また用足しのたびにアロマポットなどを
ON−OFFすることは煩雑でかつ香りを感じるまでに
芳香するまでの時間もかかるなど、トイレの着座時に香
りによるリラクゼーションなどの心理生理効果を得るた
めにタイミングよく芳香をさせるための手段がなかっ
た。 【解決手段】 温水洗浄、暖房機能、脱臭機能、室内暖
房を備えた局部洗浄装置において、加温手段と送風手段
を具備する芳香手段と、リモコンからの送信データ受信
するリモコン受信手段とを備え、リモコンからの送信デ
ータにより該芳香手段が駆動し、加温手段が所定温度に
達し、所定温度を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水洗浄や暖房機
能、室内暖房を備えた便座及びその機能が便器と一体化
した装置において、天然香料を芳香する手段に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】芳香性生薬、ハーブ中の精油、呈味物質
などを病気の治療に応用する領域をアロマテラピー(芳
香療法)と言う。アロマテラピーは一般の内服による薬
物投与と違って嗅臭刺激によって誘起される薬物作用と
ともに、心理的感応効果を大きく期待する治療法であ
り、臭いを嗅ぐことにより自律神経系の緩和を促し、全
身の生理機能に影響を及ぼす。アロマテラピーは天然香
料(精油)を用いる。ところで、女性は月経前にイライ
ラや憂鬱な状態になり、また月経前後に情緒不安定にな
ると言われ、これらの症状に対して各種天然香料による
アロマテラピーに効能があるとされている。そしてアロ
マテラピーをするために、天然香料をアロマバーナー
(オイルバーナー、アロマポット、オイルウォーマーと
も呼ぶ)、アロマライト(ルームライトとも呼ぶ)や、
電動式のエアポンプを用いて6〜10畳の部屋を5分く
らい作動させて1時間くらい香りを楽しむディフューザ
ー、赤外線センサーで人の体温をキャッチして10秒間だ
け香りを出すフレッシュナーなど各種商品が提案されて
いる。一方、トイレがプライベートゾーンの地位を得る
につれて、トイレで香りによるリラクゼーションなど心
理生理効果を行なうことが求められるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トイレは不定期に利用
され、また長時間滞在するような場所ではない。従っ
て、常時芳香させることは、天然香料が高価なため望ま
しくない。用足しのたびにアロマポットなどをON−O
FFするのは煩雑で好ましくない。また赤外センサーで
人の体温をキャッチして一定時間だけ香りを出すフレッ
シュナーが提案されているが、人の存在をキャッチしO
Nしてから人が香りを感じるまでに芳香するまでの時間
がかかり望ましくなかった。また得たい心理生理効果の
種類によって天然香料の種類を変更したいができない。
本発明は、前記課題を解決する手段を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
【0005】上記課題を解決する為になされた請求項1
記載の発明は、温水洗浄、暖房機能、脱臭機能、室内暖
房を備えた局部洗浄装置において、加温手段と送風手段
を具備する芳香手段と、リモコンからの送信データ受信
するリモコン受信手段とを備え、リモコンからの送信デ
ータにより該芳香手段が駆動し、加温手段が所定温度に
達し、所定温度を維持することを特徴とする。心理生理
効果を得るには天然香料(精油)を用いる。しかしトイ
レは一般に換気しているので、人がいない時に芳香する
のは外気に高価な天然香料を垂れ流しているだけで無駄
である。本発明に従えば、入室する前にリモコンで芳香
手段がONになり、加温手段が所定温度に達する。着座
する時には、便座に着座した使用者の鼻近傍に芳香手段
からの芳香が漂い、使用者は芳香を感じる。従って、使
用者は着座した時には、常時芳香している錯覚を体験す
ることが可能となり、心理生理効果も得られやすい。ま
た所定温度を維持するので、適度な芳香量が維持され
る。
【0006】上記課題を解決する為になされた請求項2
記載の発明は、温水洗浄、暖房機能、脱臭機能、室内暖
房を備えた局部洗浄装置において、加温手段と送風手段
を具備する芳香手段と、人体有無を検知する人体検知手
段とを備え、人体を検知すると該芳香手段が駆動し、加
温手段が5秒以内に所定温度に達し、所定温度を維持す
ることを特徴とする。心理生理効果を得るには天然香料
(精油)を用いる。しかしトイレは一般に換気している
ので、人がいない時に芳香するのは外気に高価な天然香
料を垂れ流しているだけで無駄である。本発明に従え
ば、入室を検知すると直ちに芳香手段がONになり、加
温手段が作動し5秒以内に所定温度に達する。本発明者
が調査したところ、トイレ使用者は入室し着座するまで
5秒から10秒を要する。入室を検出し5秒以内に所定
温度に達すれば、着座する時には、便座に着座した使用
者の鼻近傍に芳香手段からの芳香が漂い、使用者は芳香
を感じる。従って、使用者は着座した時には、常時芳香
している錯覚を体験することが可能となり、心理生理効
果も得られやすい。また所定温度を維持するので、適度
な芳香量が維持される。また用足しを完了、もしくは退
出したとき芳香手段がOFFになり加温が停止されるの
で、天然香料が分解劣化するのを低減される。人がいる
間だけ芳香するので無駄がなくなる。
【0007】上記課題を解決する為になされた請求項3
記載の発明は、請求項1もしくは2記載の局部洗浄装置
において、前記加温温度が40℃から60℃の範囲で可
変し、芳香濃度を可変できることを特徴とする。天然香
料(=精油)は比較的沸点が低い(350℃以下)低分
子化合物が10数種から200種類混ざり合って構成さ
れる混合物である。例えば、ジャスミン精油は約150
種類の化合物から成り立っている。各化合物の揮発性は
異なり、本来は自然に気化することが望ましく、高温に
して芳香させると、成分の比率が変り、不愉快な香りに
なり心理生理効果が得られない。一方、室温近傍ではフ
ァンを稼動させるだけではトイレ空間を天然香料で満た
すに必要な芳香量が少なく、用足し時間内に心理生理効
果が得られる濃度に達しない。本発明者が各種天然香料
を用いて実験を行なったところ、天然香料を40℃以上
にすると、用足し時間内に、心理生理効果を得るに必要
な天然香料の芳香を、トイレに満たすことができること
が判った。また60℃以上にすると、不愉快な香りにな
ることが判った。
【0008】上記課題を解決する為になされた請求項4
記載の発明は、請求項1から3のいずれか記載の局部洗
浄装置において、前記加温手段が面状発熱ヒーターであ
ることを特徴とする。例えばチュービングヒーターで加
温する場合、ヒーター表面は均一に加温できずに温度む
らができるため、種々の天然香料に適した温度で加温で
きない場合がある。面状発熱ヒーターを使用すること
で、天然香料を均一に加温することができる。
【0009】上記課題を解決する為になされた請求項5
記載の発明は、請求項1から4のいずれか記載の局部洗
浄装置において、前記面状発熱ヒーターの表面材質が耐
腐食性の材質であることを特徴とする。面状発熱ヒータ
ーの発熱体素材は例えば炭素繊維や植物性パルプなどが
使用される。その発熱量や昇温特性はその成分比率と印
可電圧によって左右されるが、電圧を印可後に一定温度
まで昇温するのには時間がかかっていた。本発明者らが
検討を行なったところ、面状発熱ヒーターの発熱体の材
質を炭素繊維混抄紙などの導電繊維とバインダー繊維と
にすることで、瞬時に昇温ができ、天然香料を5秒以内
に所定温度に加温することができた。したがって使用者
が着座する時には、常時芳香している錯覚を体験するこ
とが可能となる。また天然香料はアルコールを含有する
精油であるため、面状発熱ヒーターの表面材質によって
は腐食し、劣化する恐れがあり、安定した加温ができな
い場合があるが、発熱体の表面材質が耐腐食性の材質を
使用することで、天然芳香を安定して5秒以内に所定温
度に加温することができるようになる。
【0010】上記課題を解決する為になされた請求項6
記載の発明は、請求項1から4記載の局部洗浄装置にお
いて、前記脱臭機能の下流に前記芳香装置の加温手段を
具備し、脱臭装置からの送風を芳香手段の送風に利用す
ることを特徴とする。前記脱臭機能の下流に前記芳香装
置の加温手段を具備し、脱臭装置からの送風を芳香手段
の送風に利用するので、送風手段が簡略化されて低コス
ト、省スペースになる。またトイレの嫌な臭いを脱臭し
ながら芳香するので、天然香料の心理生理効果が高ま
る。
【0011】上記課題を解決する為になされた請求項7
記載の発明は、請求項1から5のいずれか記載の局部洗
浄装置において、香りを選択する香り選択スイッチと、
香料を収納する複数の容器を備え、該容器が互いに独立
する加温手段を具備し、香り選択スイッチに対応する加
温手段が作動し、香り選択スイッチに対応する該容器が
加温されることを特徴とする。本発明者らは、多くの被
験者に芳香に関するモニターを実施した。その結果、人
により天然香料の好みが異なり、また日によっても異な
ることが判った。本発明に従えば、香りを選択する香り
選択スイッチと、香料を収納する複数の容器を備え、該
容器が互いに独立する加温手段を具備し、香り選択スイ
ッチに対応する加温手段が作動し、香り選択スイッチに
対応する該容器が加温される。使用者が好みにより香り
選択スイッチを選択すれば、加温される香りが選択さ
れ、選択された区画が加温され、選択された芳香が香る
ようになる。リモコン受信手段を具備すれば、入室前に
香りを選択できる。使用者がID番号を携帯し、局部洗
浄装置に具備される人体検知手段がID番号を読み取
り、予め記憶されたID番号に対応する香りを芳香する
ようになっていれば、使用者は使用の都度、香りを選択
する必要はない。
【0012】上記課題を解決する為になされた請求項8
記載の発明は、請求項1から6のいずれか記載の局部洗
浄装置において、手動スイッチを具備し、手動により芳
香手段をON−OFF可能であることを特徴とする。妊
娠など体調によっては、また幼児などには天然香料を控
えた方がよい場合がある。手動スイッチを具備し、手動
により芳香手段をOFFできるので、控える必要がある
場合は控えることができる。
【0013】上記課題を解決する為になされた請求項9
記載の発明は、請求項1から7のいずれか記載の局部洗
浄装置において、香料の種類毎に温度が予め登録され、
香料を装着する際に香料の種類に対応した温度に設定す
ることを特徴とする。天然香料の種類によって構成する
化合物の種類が異なる。天然香料の種類毎に加温温度を
予め登録し、天然香料に適した温度で芳香するので、常
に心理生理効果を得るに適した状態で芳香される。
【0014】上記課題を解決する為になされた請求項1
0記載の発明は、請求項1から8のいずれか記載の局部
洗浄装置において、前記天然香料がみかん科に分類され
るエッセンシャルオイルであることを特徴とする。本発
明者らは、多くの被験者に芳香に関するモニターを実施
した。その結果、みかん科に分類されるエッセンシャル
オイルを香料として用いた場合がもっとも望まれること
が判った。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。図1は、トイレ空間内10に
設置された温水洗浄便器11のレイアウトを示す図であ
る。また図2は、図1内の温水洗浄便器11の詳細図で
ある。まず、構成について説明する。温水洗浄便器11
は、機能として、温水洗浄、温風乾燥、脱臭、暖房、便
座・便蓋の自動開閉、大便器の自動洗浄機能、ならびに
芳香する芳香器15をもっている。温水洗浄便器11の
操作用リモコン12によってこれらの機能を操作できる
ようになっている。温水洗浄便器11には、便蓋16よ
りも低い位置に電波の発信装置と受信装置とを備えたマ
イクロ波を使用した人体検知センサ13が埋設されてい
る。
【0016】次に動作について説明する。人がトイレ空
間内10に入ってくると、人体検知センサ13が人を検
知し、所定の動作を行う。ここで、所定の動作とは、芳
香器15に内蔵されたヒーターおよびファンに通電を開
始すること、暖房便座14に内蔵されたヒータに通電を
開始すること、またトイレ室内暖房(図示していない)
の動作を開始すること、さらに便蓋16が閉まっている
場合は、便蓋16を自動的に開くことである。次に、人
が脱衣を済ませ、暖房便座14に着座したことを人の位
置を把握することにより判断し、着座モードに入る。こ
こで、着座モードとは、温水洗浄や温風乾燥機能(図示
しない)がリモコン12の操作によって動作可能な状態
になること、つまり安全装置を解除すること、脱臭機能
(図示しない)を動作させることである。さらに、暖房
便座14のヒータへの通電量を所定の電力以下にセーブ
し、温水洗浄や温風乾燥などの電力を必要とする機能へ
の電力供給量が十分とれるように制御する。用便を終
え、便座から立ち上がったことを人体検知センサ13が
検知すると、所定の動作を行う。ここで、所定の動作と
は、自動で大便器洗浄を行い、さらに一定時間後に脱
臭、暖房便座14及びトイレ室内暖房の通電を停止させ
る。また、人がトイレから出ていったのを判断し、便蓋
16を自動で閉止し、芳香器15のヒーターおよびファ
ンを停止する。
【0017】このように、本実施例によれば電波の発信
装置と受信装置とを備えた人体検知センサであれば、1
個のセンサで、人のトイレ空間内10への入室と暖房便
座14への着座の両方を正確に検知することができるた
め、それを利用して、芳香器や暖房便座やトイレ室内暖
房を人が居るときだけ通電することが可能になり、入室
を検知すると直ちに芳香手段がONになり、加温手段が
作動し5秒以内に所定温度に達することができ、使用者
が着座する時には便座に着座した使用者の鼻近傍に芳香
手段からの芳香が漂い、それにより使用者は常時芳香し
ている錯覚を体験することが可能となり、心理生理効果
も得られやすい。
【0018】また用足しを完了、もしくは退出したとき
芳香手段がOFFになり加温が停止されるので、天然香
料が分解劣化するのを低減される。また人がいる間だけ
芳香するので、天然香料の使用量を減らし無駄がなくな
る。また温水洗浄便器11の本体のセンサ埋設スペース
を削減することにより、本体の小型化を実現できる。ま
た便蓋より低い位置にセンサを設置することにより、幼
児や前屈みの姿勢で便座に座っている場合にも正確に検
知できる。
【0019】図3および図4は実施例を示す図であり、
面状発熱ヒーターの構造と温度上昇曲線である。面状発
熱ヒーター301は、炭素繊維混抄紙などの導電繊維と
バインダー繊維と導電繊維同士を接合する接着剤からな
る面状の発熱体302と、銅箔などからなる電極303
a、303bとから構成され、電源コード304を通じ
てコントローラー305から電力が供給される。また面
状発熱ヒーター301の表面素材は、例えばPTFEな
どのフッ素樹脂、フェノール樹脂などの耐腐食性素材か
らなる数十μm厚みの箔膜で覆われている。電極303
a,303b間に電圧がかかると電極303a,303
b間を発熱体302を通して電流が流れ、発熱体302
が発熱する。図4には2×2cm2の表面面積を持ち、発
熱体の材質が炭素繊維混抄紙などの導電繊維とバインダ
ー繊維とからなり、表面素材が50μm厚みのPTFE
で覆われている面状発熱ヒーターの電極に2Aの電流を
かけたときの面状発熱ヒーター表面の昇温特性図であ
る。比較のニクロムヒーターは初期値10℃から45℃
に昇温するのに約10秒間かかっている一方で、炭素繊
維混抄紙などの導電繊維とバインダー繊維と耐腐食性素
材からなる面状発熱ヒーターは45℃までの昇温時間が
3秒と早く、かつ昇温後は所定温度を安定して保ってい
る。また45℃に達した後、ニクロムヒーターは過昇温
するが、本発明に従えば過昇温することなく、芳香成分
の分解を抑えることができる。
【0020】このように本実施例によれば、発熱体の材
質が炭素繊維混抄紙などの導電繊維とバインダー繊維と
からなり、面状発熱ヒーター301の表面素材が50μ
m厚みのPTFEで覆われている。かかる面状発熱ヒー
ターを使用することで、瞬時に昇温ができる。したがっ
て天然香料を5秒以内に所定温度に加温することがで
き、使用者が着座する時には便座に着座した使用者の鼻
近傍に芳香手段からの芳香が漂い、それにより使用者は
常時芳香している錯覚を体験することが可能となる。ま
た面状発熱ヒーターの表面材質を耐腐食性材質にするこ
とで、天然香料に含まれるアルコールによる劣化を防
ぎ、天然芳香を安定して5秒以内に所定温度に加温する
ことができるようになる。
【0021】図5は実施例を示す図であり、芳香器の構
造を示す概念図である。芳香容器510は天然香料を液
密に封入したタンク520と天然香料を浸透させる不織
布530からなる。不織布530は周辺に強度用枠53
1が添えられている。不織布530は面状発熱ヒーター
540に接して置かれている。
【0022】次に動作について説明する。人がトイレ空
間10に入ってくると、芳香器15に通電開始する。ま
ず面状発熱ヒーター540に通電し加温され、5秒以内
に45℃に達する。不織布530に含侵した天然香料も
45℃に加熱され、蒸発が加速される。次に、脱臭装置
からの排気が図5の紙面前方から紙面後方に向かって流
れる。空間550に漂う香料がトイレ空間に芳香され
る。尚、使用者は必要に応じて芳香容器510を取り替
える。
【0023】本実施例によれば、加温手段として面状発
熱ヒーターを使用するため、作動し5秒以内に所定温度
に達することができ、使用者が着座する時には便座に着
座した使用者の鼻近傍に芳香手段からの芳香が漂い、そ
れにより使用者は常時芳香している錯覚を体験すること
が可能となり、心理生理効果も得られやすい。また脱臭
装置からの送風を芳香手段の送風に利用するので、トイ
レの嫌な臭いを脱臭しながら芳香するので、天然香料の
心理生理効果が高まる。
【0024】図6は実施例を示す図であり、芳香器の構
造を示す概念図である。芳香容器610および620は
それぞれ異なる天然香料を液密に封入したタンク61
1、621と天然香料を浸透させる不織布612、62
2からなる。不織布612、622は周辺に強度用枠6
13、623が添えられている。不織布612は面状発
熱ヒーター615が、不織布622は面状発熱ヒーター
625に接して置かれている。
【0025】次に動作について説明する。人がトイレ空
間10に入ってくると、人が携帯するID番号に対応す
る芳香器15の芳香容器610もしくは620に通電開
始する。ここでは610が対応するとして説明すると、
まず面状発熱ヒーター615に通電し加温され、5秒以
内に45℃に達する。不織布612に含侵した天然香料
も45℃に加熱され、蒸発が加速される。次に、脱臭装
置からの排気が図6の紙面前方から紙面後方に向かって
流れる。空間650に漂う香料がトイレ空間に芳香され
る。尚、使用者は必要に応じて芳香容器610、620
を取り替える。
【0026】本実施例によれば使用者が携帯するID番
号があらかじめ人体検知手段により記憶されているので
使用者は使用の都度、香りを選択する必要はなくなる。
【0027】図7は実施例を示す図であり、天然香料と
加温温度による官能評価の結果である。条件は以下の通
りである。 天然香料 :Rosewood 不織布面積 :2cm×2cm 加熱温度の測定方法 :光ファイバー 官能評価方法 :1対比較法(総当たり) 被験者 :一般成人男女 総計10名 はじめに、温度1に加温した天然香料をかぎ、次いで温
度2に加温した同天然香料をかいでもらい、どちらがよ
い香りがするかを判定した。図5に示されるように天然
香料としてRosewoodを用いた場合は、40〜60度の範
囲で加温された場合によい香りが得られ、65℃以上で
はよい香りが得られないという官能結果が得られた。
【0028】図8は実施例を示す図であり、着座した使
用者の鼻近傍に芳香が漂い、それにより使用者が常時芳
香している錯覚を体験することが可能となるのはどのタ
イミングで芳香するのが適しているかを評価する官能モ
ニター結果である。条件は以下の通りである。 天然香料 :Lemon 官能評価方法 :アンケート −2:常時芳香をしているようには感じなかった −1:どちらかというと常時芳香をしているようには感
じなかった 0:どちらでもない +1:どちらかというと常時芳香をしているように感じ
た +2:常時芳香をしているように感じた 被験者 :一般成人男女 総計5名 判定 :合計点数 +:合格 ―:不合格 図8に示されるように、5秒以内に芳香すると、使用者
が着座する時には使用者の鼻近傍に芳香手段からの芳香
が漂い、それにより使用者は常時芳香している錯覚を体
験することが可能であった。
【0029】本発明は、実施例に限定するものではな
い。天然香料としてはLemon、Rosewoodに限定するもの
ではない。月経前のイライラや憂鬱を解消するのに有効
な天然香料としては、グレープフルーツ、ローズ、イラ
ンイラン、フランキンセンス、ゼラニウム、ラベンダ
ー、クラリーセージ、バジルがある。月経前後の情緒不
安定を解消するのに有効な天然香料としては、クラリー
セージ、マジョラム、ローズウッド、イランイラン、ゼ
ラニウム、ペパーミント、ジャスミン、フランキンセン
ス、ラベンダーがある。リラックス効果がある天然香料
としては、ラベンダー、イランイラン、ジャスミン、カ
モマイル、ローズ、ゼラニウム、サイプレスなどがあ
り、天然香料の種類によって好まれる芳香量が異なり、
不織布の面積を変えても良い。センサーに限定するもの
ではない。リモコンでもよい。
【発明の効果】本発明においては、温水洗浄や暖房機
能、室内暖房を備えた便座及びその機能が便器と一体化
した装置において、天然香料を芳香する手段と、人体の
有無を検知する手段とを備え、人体の有無により芳香手
段をON−OFF制御することを特徴とし、生理心理効
果を得るために用いられる高価な天然香料を無駄なく効
果的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例を示す図であり、トイレ空間内
に温水洗浄便器が設置された図である。
【図2】 第1の実施例を示す図であり、温水洗浄便器
の詳細を示す図である。
【図3】 面状発熱ヒーターの構造を示す図である。
【図4】 面状発熱ヒーターの昇温特性を示す図であ
る。
【図5】 芳香器の構造を示す図である。
【図6】 芳香器の別の構造を示す図である。
【図7】 天然香料と加温温度による官能評価の結果を
示す図である。
【図8】 天然香料の芳香のタイミングを評価する官能
評価の結果を示す図である。
【符号の説明】
10…トイレ空間内、11…温水洗浄便器、12…リモ
コン、13…人体検知センサ、14…暖房便座、15…
芳香器、16…便蓋、301…面状発熱ヒーター、30
2…発熱体、303…電極、304…電源コード、30
5…コントローラー、510…芳香容器、520…タン
ク、530…不織布、531…強度用枠、540…面状
発熱ヒーター、550…空間、610…芳香容器、61
1…タンク、612…不織布、613…強度用枠、61
5…面状ヒーター、620…芳香容器、621…タン
ク、622…不織布、623…強度用枠、625…面状
発熱ヒーター、650…空間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水洗浄、暖房機能、脱臭機能、室内暖
    房を備えた局部洗浄装置において、加温手段と送風手段
    を具備する芳香手段と、リモコンからの送信データ受信
    するリモコン受信手段とを備え、リモコンからの送信デ
    ータにより該芳香手段が駆動し、加温手段が所定温度に
    達し、所定温度を維持することを特徴とする局部洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 温水洗浄、暖房機能、脱臭機能、室内暖
    房を備えた局部洗浄装置において、加温手段と送風手段
    を具備する芳香手段と、人体有無を検知する人体検知手
    段とを備え、人体を検知すると該芳香手段が駆動し、加
    温手段が5秒以内に所定温度に達し、所定温度を維持す
    ることを特徴とする局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記加温温度が40℃から60℃の範囲
    で可変し、芳香濃度を可変できることを特徴とする請求
    項1もしくは2記載の局部洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記加温手段が、面状発熱ヒーターであ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の局
    部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記面状発熱ヒーターの表面材質が耐腐
    食性の材質であることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか記載の局部洗浄装置。
  6. 【請求項6】前記脱臭機能の下流に前記芳香装置の加温
    手段を具備し、脱臭装置からの送風を芳香手段の送風に
    利用することを特徴とする請求項1から4記載の局部洗
    浄装置。
  7. 【請求項7】 香りを選択する香り選択スイッチと、香
    料を収納する複数の容器を備え、該容器が互いに独立す
    る加温手段を具備し、香り選択スイッチに対応する加温
    手段が作動し、香り選択スイッチに対応する該容器が加
    温されることを特徴とする請求項1から5のいずれか記
    載の局部洗浄装置。
  8. 【請求項8】 手動スイッチを具備し、手動により芳香
    手段をON−OFF可能であることを特徴とする請求項
    1から6のいずれか記載の局部洗浄装置。
  9. 【請求項9】 香料の種類毎に温度が予め登録され、香
    料を装着する際に香料の種類に対応した温度に設定する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の局部
    洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記香料がみかん科に分類されるエッ
    センシャルオイルであることを特徴とする請求項1から
    8のいずれか記載の局部洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11421411B2 (en) 2018-12-19 2022-08-23 Bemis Manufacturing Company Washing toilet seat

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