JP2001279099A - 電子部品用の外装材及び電子部品の外装方法 - Google Patents

電子部品用の外装材及び電子部品の外装方法

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JP2001279099A
JP2001279099A JP2000096544A JP2000096544A JP2001279099A JP 2001279099 A JP2001279099 A JP 2001279099A JP 2000096544 A JP2000096544 A JP 2000096544A JP 2000096544 A JP2000096544 A JP 2000096544A JP 2001279099 A JP2001279099 A JP 2001279099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品が異常な高温となっても発火や破裂
の危険性のない不燃性及び防爆性を備えた電子部品用外
装材を実現する。該外装材を用いた電子部品の外装方法
を実現する。 【解決手段】 メチルシリコーン樹脂を主成分とし、こ
れに微粉末状ガラス質としてのケイ酸マグネシウムを添
加し、さらに、TiO若しくはAlを溶剤と共
に添加し、これらを混合して電子部品用の外装材を構成
した。上記外装材を、電子部品に塗布した後、所定温度
で加熱焼成して、上記メチルシリコーン樹脂を熱分解
し、無機物である酸化シリコンに変化させる電子部品の
外装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品用の外
装材及び該外装材を用いた電子部品の外装方法に係り、
特に、不燃性及び防爆性を備えた電子部品用の外装材及
び該外装材を用いた電子部品の外装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品の外装材としてはエポキ
シ樹脂が一般的に使用されている。このエポキシ樹脂は
エポキシ環を含有する樹脂であるが、電子部品の外装材
としては中分子量のビスフェノールA型樹脂や、難燃性
を有する低分子量の臭素化ビスフェノールA型樹脂等が
使われている。これらエポキシ樹脂で電子部品に外装を
施す際には、ジシアンジアシド、イミダール、カルボン
酸ジヒドラシド等の硬化剤が併用されている。尚、上記
ビスフェノールA型樹脂の化学構造は次の通りである。
【0003】
【化1】
【0004】また、上記臭素化ビスフェノールA型樹脂
の化学構造は次の通りである。
【0005】
【化2】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記化学構造を有する
エポキシ樹脂は、400℃を越えると熱分解が生じ、水
素、酸素、メチル、一酸化炭素、二酸化炭素、炭化水素
等のガスを発生させるものである。このガス雰囲気中に
火種が存在すると、上記ガスが発火してさらにエポキシ
樹脂の熱分解が促進され、遂には火災の発生といった事
態を生じさせることがある。特に、エポキシ樹脂による
外装を施される電子部品が、電圧非直線抵抗体の両面に
電極を形成して成るバリスタのような電圧非直線抵抗特
性を有するものである場合、当該電子部品に異常な過電
圧が印加されて部品破壊に至る際には、数十〜数百Ωの
抵抗モードで破壊されるため、電子部品の温度は瞬間的
に数千度の高温に達っすることがある。この場合、電子
部品内部から放出されるガスによってエポキシ樹脂が破
裂したり、電子部品の発熱によりエポキシ樹脂が熱分解
されてガスを発生し、このガスに、電子部品の破壊時に
発生することのあるスポット放電(例えば、バリスタ破
壊時に、電極が電圧非直線抵抗体から剥がれる際に発生
するコロナ放電等)による火花が引火して発火するとい
った危険性があった。
【0007】この発明は、従来の上記問題点に鑑みて案
出されたものであり、その目的とするところは、電子部
品が異常な高温となっても発火や破裂の危険性のない不
燃性及び防爆性を備えた電子部品用の外装材を実現する
ことにある。また、該外装材を用いた電子部品の外装方
法を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係る電子部品用の外装材は、シリコーン
系樹脂を主成分とし、これに微粉末状ガラス質を添加し
て構成したことを特徴とする。上記微粉末状ガラス質と
しては、ケイ酸マグネシウムが該当する。
【0009】上記外装材中には、TiO若しくはAl
を添加するのが望ましく、これらTiO若しく
はAlを添加することにより、外装材の接着性が
高まり、電子部品に対して外装材を厚塗りすることがで
きるようになる。
【0010】また、本発明に係る電子部品の外装方法
は、上記外装材を、電子部品に塗布した後、加熱焼成
し、外装材中のシリコーン系樹脂を無機物化することを
特徴とする。
【0011】本発明に係る電子部品の外装材は、シリコ
ーン系樹脂を主成分とし、これに微粉末状ガラス質を添
加して構成したことから、該外装材を電子部品に塗布し
た後、所定の温度で加熱焼成すれば、有機物であるシリ
コーン系樹脂が熱分解して無機物である酸化シリコンへ
変化する。この結果、電子部品は、無機物である酸化シ
リコンを主成分とし、微粉末状ガラス質が添加された外
装材で被覆されることとなる。従って、電子部品が異常
な高温になったとしても、外装材の主成分が無機物であ
る酸化シリコンで構成されていることから、燃焼するこ
とがなく、発火が防止される。また、電子部品が異常な
高温になると、外装材中に添加された微粉末状ガラス質
が溶融・結合して粘性を有するガラスとなると共に、外
装材の主成分である酸化シリコンも軟化する。この結
果、異常な高温のため電子部品からガスが放出されたと
しても、このガスは、粘性を有する軟らかいガラスと軟
化した酸化シリコンで構成された外装材の脆弱部分を容
易に突き破って徐々に外装材外部へと放出されることと
なり、外装材内部で蓄積された後一気に放出されること
がないため、電子部品から放出されるガスによる外装膜
の破裂・飛散が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子部品用の
外装材及び該外装材を用いた電子部品の外装方法につい
て説明する。本発明の外装材は、シリコーン系樹脂であ
るメチルシリコーン樹脂を主成分とし、これに微粉末状
ガラス質としてのケイ酸マグネシウム(3MgO・4S
iO ・HO)を添加し、さらに、TiO若しくは
Alを溶剤と共に添加し、これらを混合して構成
されるものである。上記メチルシリコーン樹脂の化学構
造は次の通りである。
【0013】
【化3】
【0014】上記ケイ酸マグネシウムを添加することに
より、外装材の強度及び耐熱性を向上させることができ
る。尚、ケイ酸マグネシウムの配合割合は、メチルシリ
コーン樹脂100重量%に対して、20〜60重量%の
範囲内とするのが好ましい。
【0015】また、上記TiO若しくはAl
は、外装材の接着性を高め、外装を施す電子部品に対
して外装材を厚塗りできるようにするため添加されるも
のであり、その配合割合は、メチルシリコーン樹脂10
0重量%に対して、5〜10重量%の範囲内とするのが
好ましい。
【0016】上記外装材を用いて電子部品へ外装を施す
には、電子部品に所定の厚さで該外装材を塗布して被覆
した後、これを加熱して焼成する。加熱温度は、メチル
シリコーン樹脂の分解が促進される300℃以上に設定
するのが望ましい。但し、電子部品にリード線等が半田
付されている場合には、半田が溶融しないように使用さ
れている半田の融点直下の温度(例えば180℃〜24
0℃)で加熱する。上記の如く本発明の外装材が焼成さ
れると、外装材中の主成分であるメチルシリコーン樹脂
が熱分解し、有機物であるメチルシリコーン樹脂は無機
物である酸化シリコンへ変化すると共に、発火性の炭化
水素ガスが外装材の外部へ放出される。
【0017】上記の結果、電子部品は、無機物である酸
化シリコンを主成分とし、微粉末状ガラス質であるケイ
酸マグネシウムが添加された外装材で被覆されることと
なる。従って、異常な過電圧が印加される等して電子部
品が発熱し、異常な高温になったとしても、外装材の主
成分が無機物の酸化シリコンで構成されていることか
ら、燃焼することがなく、発火が防止される。また、電
子部品が異常な高温になると、外装材中に添加された微
粉末状ガラス質が溶融・結合して粘性を有するガラスと
なると共に、外装材の主成分である酸化シリコンも軟化
する。この結果、異常な高温のため電子部品からガスが
放出されたとしても、このガスは、粘性を有する軟らか
いガラスと軟化した酸化シリコンで構成された外装材の
脆弱部分を容易に突き破って徐々に外装材外部へと放出
されることとなり、外装材内部で蓄積された後一気に放
出されることがないため、電子部品から放出されるガス
による外装膜の破裂・飛散を防止できる。
【0018】上記の通り、本発明の外装材は、これを電
子部品に塗布した後、加熱焼成するだけで、不燃性及び
防爆性を備えた外装を電子部品に施すことができる。
尚、加熱温度が低い場合(例えば180℃)や、加熱時
間が短い場合には、外装材中のメチルシリコーン樹脂の
全てを無機物である酸化シリコンへ変化させるには至ら
ないが、約70%以上、酸化シリコンへ変化させること
ができれば、十分な不燃性及び防爆性を発揮することが
できる。
【0019】
【発明の効果】上記の通り、シリコーン系樹脂を主成分
とし、これに微粉末状ガラス質を添加して構成した本発
明に係る電子部品用の外装材を、電子部品に塗布した
後、加熱焼成して、上記シリコーン系樹脂を無機物化す
ることにより、上記電子部品は無機物を主成分とし、微
粉末状ガラス質が分散された外装材で被覆されることと
なる。従って、電子部品が異常な高温になったとして
も、外装材の主成分が無機物で構成されていることか
ら、燃焼することがなく、発火を防止できる。また、電
子部品が異常な高温になると、外装材中に添加された微
粉末状ガラス質が溶融・結合して粘性を有するガラスと
なると共に、外装材の主成分である酸化シリコンも軟化
する。この結果、異常な高温のため電子部品からガスが
放出されたとしても、このガスは、粘性を有する軟らか
いガラスと軟化した酸化シリコンで構成された外装材の
脆弱部分を容易に突き破って徐々に外装材外部へと放出
されることとなり、外装材内部で蓄積された後一気に放
出されることがないため、電子部品から放出されるガス
による外装膜の破裂・飛散を防止できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン系樹脂を主成分とし、これに
    微粉末状ガラス質を添加して構成したことを特徴とする
    電子部品用の外装材。
  2. 【請求項2】 上記微粉末状ガラス質がケイ酸マグネシ
    ウムであることを特徴とする請求項1に記載の電子部品
    用の外装材。
  3. 【請求項3】 TiO若しくはAlを添加した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品用の
    外装材
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の電子部
    品用の外装材を、電子部品に塗布した後、加熱焼成し、
    上記外装材中のシリコーン系樹脂を無機物化することを
    特徴とする電子部品の外装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008078521A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Nitto Denko Corp 光半導体素子保護用ガラス材料組成物およびそれを用いた光半導体装置
US8840999B2 (en) 2008-11-19 2014-09-23 Dow Corning Toray Company, Ltd. Silicone composition and a method for preparing the same

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