JP2001278816A - 水系媒体中での反応方法 - Google Patents

水系媒体中での反応方法

Info

Publication number
JP2001278816A
JP2001278816A JP2000086777A JP2000086777A JP2001278816A JP 2001278816 A JP2001278816 A JP 2001278816A JP 2000086777 A JP2000086777 A JP 2000086777A JP 2000086777 A JP2000086777 A JP 2000086777A JP 2001278816 A JP2001278816 A JP 2001278816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
added
aqueous medium
salt
metal salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000086777A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Nishikido
條二 錦戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Noguchi Institute
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Noguchi Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp, Noguchi Institute filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000086777A priority Critical patent/JP2001278816A/ja
Publication of JP2001278816A publication Critical patent/JP2001278816A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水系媒体中での反応を促進し、さらに分離が
簡便で、再使用が可能な、環境にやさしい、ルイス酸を
用いた水系媒体中の反応方法を提供することを目的とす
るものである。 【解決手段】 ビスパーフルオロアルキルスルホニルイ
ミド金属塩、トリスパーフルオロアルキルスルホニルメ
チド金属塩あるいはパーフルオロアルキルスルホン酸金
素塩を使用し、水系媒体中で反応を行う反応方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルイス酸触媒を用
いる反応方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水系媒体中では有機化合物は難溶性のた
めに反応が遅く、工業的実用性の面で問題があった。一
方で、有機溶媒を使った反応は一般的には、人に有害な
場合が多い等環境面での問題も抱えていた。従って、水
系媒体中でも充分に反応の進む反応方法が望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水系媒体中
での反応方法を提供すること、さらには該反応方法にお
いてルイス酸触媒の分離、再使用が容易な反応方法を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水系媒体
中での反応方法、さらにはルイス酸の分離、再使用が容
易な反応方法を鋭意検討した結果、ビスパーフルオロア
ルキルスルホニルイミド金属塩、トリスパーフルオロア
ルキルスルホニルメチド金属塩あるいはパーフルオロア
ルキルスルホン酸金素塩を水系媒体で使用し、さらには
フッ素系反応媒体を含有する水系媒体を用いて反応を行
うことにより、上記目的が達成できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、[1] 下記式
(1)、(2)および(3)で示される金属塩から選ば
れる少なくとも1種をルイス酸触媒として用いて水系媒
体中で反応することを特徴とする反応方法、 [(Rf1SO2 )(Rf2SO2 )N]n M (1) [(Rf1SO2 )(Rf2SO2)(Rf3SO2)C]n M (2) (Rf2SO3n M (3) (ここで、Rf1およびRf3は各々独立に炭素数1以
上のパーフルオロアルキル基を示す。Rf2は炭素数2
以上のパーフルオロアルキル基を示す。Mはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、希土類を含む遷移金属、亜鉛、
カドミウム、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タ
リウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アン
チモン、ビスマス、セレン、テルルから選ばれる元素を
示し、nはM元素の原子価に等しい整数値を示す。)
[2] 水系媒体が水とフッ素系反応媒体からなる
[1]記載の反応方法、[3] Mが希土類元素である
[1]または[2]記載の反応方法、である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられるビスパーフルオロアルキルスルホニルイミド
金属塩、トリスパーフルオロアルキルスルホニルメチド
金属塩およびパーフルオロアルキルスルホン酸金属塩
は、それぞれ下記(1)、(2)、(3)式で示される
ものである。 [(Rf1SO2 )(Rf2SO2 )N]n M (1) [(Rf1SO2 )(Rf2SO2)(Rf3SO2)C]n M (2) (Rf2SO3n M (3) 式中、Rf1およびRf3は、それぞれ独立に炭素数1
以上のパーフルオロアルキル基を示し、好ましくは炭素
数1〜20のパーフルオロアルキル基である。例えばト
リフオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフ
ルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、ウンデカフ
ルオロペンチル基、トリデカフルオロヘキシル基、ペン
タデカフルオロヘプチル基、ヘプタデカフルオロオクチ
ル基などを挙げることができる。Rf2は、炭素数2以
上のパーフルオロアルキル基を示し、好ましくは炭素数
4〜20のパーフルオロアルキル基である。例えば、ノ
ナフルオロブチル基、ウンデカフルオロペンチル基、ト
リデカフルオロヘキシル基、ペンタデカフルオロヘプチ
ル基、ヘプタデカフルオロオクチル基などを挙げること
ができる。
【0007】また、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属、希土類を含む遷移金属、亜鉛、カドミウム、アルミ
ニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ素、ゲ
ルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、
セレン、テルルから選ばれる元素を示し、好ましくは希
土類元素である。nはM元素の原子価に等しい整数値を
示す。本発明においては、上記式(1)、(2)および
(3)で示される金属塩から選ばれる少なくとも1種を
ルイス酸触媒として用いることが必要である。好ましく
は式(1)、式(2)の金属塩である。
【0008】本発明で用いられるルイス酸は求核性試薬
反応用触媒として効果を有するものである。ここで求核
性試薬とはルイス酸の陽イオン元素と親和性を有し、配
位を形成するものであればよい。例えば酸素、窒素等の
元素を有する化合物である。具体的にはケトン、アルデ
ヒド、ニトリル、ケテン、酸無水物、エステル、ラクト
ン、エーテル、アルコール、フェノール、カルボン酸、
ニトロ化合物等の化合物群である。その他、陽イオン元
素と親和性があり、配位できる求核性のオレフィン等の
化合物が挙げられる。反応例としては求核性試薬を用い
る反応であればよい。例えば、ディースーアルダー反
応、マイケル反応、フリーデルークラフト反応、アルド
ール反応、マンニッヒタイプ反応、加水分解反応、水和
反応、ホルミル化反応等が挙げられる。さらにはアルコ
ールの脱水反応、O−グリコシル化反応、オレフィン類
の重合、分子状酸素、過酸化水素、有機過酸化物を用い
た酸化反応等が挙げられる。
【0009】本発明の液相反応の反応媒体としては、水
系媒体を用いることが必要である。水系媒体として、水
単独または水とフッ素系反応媒体との混合媒体が使用さ
れる。中でも水とフッ素系反応媒体との混合媒体を用い
ることが、ルイス酸の分離が容易で、ルイス酸の再使用
が可能なことから好ましい。フッ素系反応媒体の水系媒
体に対する含有量は5〜90体積%が好ましく、さらに
好ましくは20〜80体積%含有することである。
【0010】本発明において、フッ素系反応媒体とは、
フッ素系芳香族炭化水素もしくはフッ素系脂肪族炭化水
素が挙げられる。フッ素系芳香族炭化水素としては全フ
ッ素置換芳香族炭化水素および1部フッ素置換芳香族炭
化水素であり、例えばヘキサフルオロベンゼン、オクタ
フルオロトルエン、1,2,3−トリフルオロベンゼ
ン、1,2,4−トリフルオロベンゼン、1,3,5−
トリフルオロベンゼン等が挙げられる。さらには1部フ
ッ素置換したアルキル基を有する芳香族炭化水素であ
り、例えばα,α ,α−トリフルオロトルエン、α,
α ,α,α´, α´,α´−ヘキサフルオロ−o,
m,p−キシレン、2−メチルベンゾトリフルオライ
ド、ヘキサフルオロプロピルベンゼン等を挙げることが
できる。
【0011】フッ素化脂肪族炭化水素としては、室温付
近で固体化しないフッ素化脂肪族炭化水素が好ましく、
例えば直鎖化合物、分岐化合物、もしくは環式化合物が
用いられ、例えば、パーフルオロヘキサン、パーフルオ
ロヘプタン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナ
ン、パーフルオロシクロヘキサン、パーフルオロメチル
シクロヘキサン等を挙げることができる。1部置換基を
有する、例えば、ハロゲン等が置換したものも含まれ、
パーフルオロオクチルハロゲン化物等が挙げられる。
【0012】上記フッ素系反応媒体は、1成分でも、2
成分以上の混合系でも使用できる。好ましくはフッ素系
脂肪族炭化水素またはフッ素系脂肪族炭化水素とフッ素
系芳香族炭化水素との混合媒体が用いられ、好ましくは
全置換フッ素系脂肪族炭化水素および全置換芳香族炭化
水素が使用される。混合媒体の場合は、フッ素系芳香族
炭化水素の含有量は混合媒体全体に対して50体積%以
下が好ましい。触媒の添加量は、反応基質に対してビス
パーフルオロアルキルスルホニルイミド金属塩、トリス
パーフルオロスルホニルメチド金属塩もしくはパーフル
オロアルキルスルホン酸金属塩として0.0001倍m
ol〜10倍molを使用することができる。好ましく
は0.01倍mol〜2倍molである。本発明の触媒
の使用温度は200℃以下が多用され、好ましくは−8
0℃〜170℃である。
【0013】反応時間は、ビスパーフルオロアルキルス
ルホニルイミド金属塩、トリスパーフルオロアルキルス
ルホニルメチド金属塩またはパーフルオロアルキルスル
ホン酸の金属塩の添加量さらには反応温度等により異な
るが、数分から72時間が好ましく用いられる。水系反
応媒体の使用量は、ルイス酸触媒として用いられるビス
パーフルオロアルキルスルホニルイミド金属塩、トリス
パーフルオロアルキルスルホニルメチド金属塩および/
またはパーフルオロアルキルスルホン酸の金属塩に対し
て重量比で1以上が好ましく、さらに好ましくは2〜1
0000である。
【0014】
【発明の実施の形態】
【0015】
【実施例1】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml中に添加し
た。次にトリス[トリス(パーフルオロブタンスルホニ
ル)メチド]イッテルビウム塩を2,3−ジメチルブタ
ジエンに対して10mol%を加え、懸濁状態にて室温
下35時間撹拌反応させた。反応終了後、塩化メチレン
3mlを反応液に加え、塩化メチレン相の反応生成物を
ガスクロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−
2,3−ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は7
1%であった。
【0016】
【実施例2】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml中に添加し
た。次にトリス[トリス(パーフルオロブタンスルホニ
ル)メチド]スカンジユウム塩を2,3−ジメチルブタ
ジエンに対して5mol%を加え、懸濁状態にて室温下
18時間撹拌反応させた。反応終了後、塩化メチレン3
mlを反応液に加え、塩化メチレン相の反応生成物はガ
スクロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−2,
3−ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は70%
であった。
【0017】
【実施例3】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml、パーフルオ
ロメチルシクロヘキサン5ml、パーフルオロベンゼン
1mlの混合溶媒中に添加した。次にトリス[トリス
(パーフルオロブタンスルホニル)メチド]スカンジユ
ウム塩を2,3−ジメチルブタジエンに対して7mol
%を加え、懸濁状態にて室温下20時間撹拌反応させ
た。反応終了後、パーフルオロメチルシクロヘキサンお
よびパーフルオロベンゼン相を抜き取り、残液に塩化メ
チレン3mlを加え、塩化メチレン相の反応生成物はガ
スクロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−2,
3−ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は70%
であった。スカンジウム塩を含むパーフルオロメチルシ
クロヘキサンおよびパーフルオロベンゼン相を、上記反
応条件下で再使用し、反応をおこなった。その結果、5
−アセチル−2,3−ジメチル−シクロヘキサ−2−エ
ンの収率は68%であった。
【0018】
【実施例4】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml、パーフルオ
ロヘキサン5ml、パーフルオロベンゼン1mlの混合
溶媒中に添加した。次にトリス[トリス(パーフルオロ
ブタンスルホニル)メチド]イッテルビウム塩を2,3
−ジメチルブタジエンに対して10mol%を加え、懸
濁状態にて室温下37時間撹拌反応させた。反応終了
後、パーフルオロヘキサンおよびパーフルオロベンゼン
相を抜き取り、残液に塩化メチレン3mlを加え、塩化
メチレン相の反応生成物をガスクロマトグラフィーにて
分析し、5−アセチル−2,3−ジメチル−シクロヘキ
サ−2−エンの収率は65%であった。イッテルビウム
塩を含むパーフルオロヘキサンおよびパーフルオロペン
ゼン相を、上記反応条件下で再使用し、反応をおこなっ
た。その結果、5−アセチル−2,3−ジメチル−シク
ロヘキサ−2−エンの収率は64%であった。
【0019】
【実施例5】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水6ml中に添加し
た。次にトリス(パーフルオロオクタンスルホン酸)イ
ッテルビウム塩を2,3−ジメチルブタジエンに対して
20mol%を加え、懸濁状態にて室温下47時間撹拌
反応させた。反応終了後、反応液に塩化メチレン6ml
を加え、塩化メチレン相の反応生成物はガスクロマトグ
ラフィーにて分析し、5−アセチル−2,3−ジメチル
−シクロヘキサ−2−エンの収率は50%であった。
【0020】
【実施例6】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水4ml、パーフルオ
ロメチルシクロヘキサン5mlの混合溶媒中に添加し
た。次にトリス[トリス(パーフルオロオクタンスルホ
ニル)メチド]イットリウム塩を2,3−ジメチルブタ
ジエンに対して15mol%を加え、懸濁状態にて35
℃、20時間撹拌反応させた。反応終了後、パーフルオ
ロメチルシクロヘキサン相を抜き取り、残液に塩化メチ
レン4mlを加え、塩化メチレン相の反応生成物はガス
クロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−2,3
−ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は61%で
あった。イットリウム塩を含むパーフルオロメチルヘキ
サン相を上記反応条件下で再使用し、反応をおこなっ
た。その結果、5−アセチル−2,3−ジメチル−シク
ロヘキサ−2−エンの収率は59%であった。
【0021】
【実施例7】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml中に添加し
た。次にトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)イミド]イッテルビウム塩を2,3−ジメチルブタ
ジエンに対して10mol%を加え、懸濁状態にて30
℃、20時間撹拌反応させた。反応終了後、反応液に塩
化メチレン3mlを加え、塩化メチレン相の反応生成物
はガスクロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−
2,3−ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は6
0%であった。
【0022】
【実施例8】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水4ml中に添加し
た。次にトリス[ビス(パーフルオロオクタンスルホニ
ル)イミド]ランタン塩を2,3−ジメチルブタジエン
に対して15mol%を加え、懸濁状態にて室温下30
時間撹拌反応させた。反応終了後、反応液に塩化メチレ
ン4mlを加え、塩化メチレン相の反応生成物はガスク
ロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−2,3−
ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は63%であ
った。
【0023】
【比較例1】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml中に添加し、
室温下35時間撹拌反応させた。反応生成物は実施例1
と同様の操作でガスクロマトグラフィーにて分析し、5
−アセチル−2,3−ジ メチル−シクロヘキサ−2−
エンの収率は14%であった。
【0024】
【比較例2】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml中に添加し、
イッテルビウムトリフラートを2,3−ジメチルブタジ
エに対して10mol%を加え、室温下35時間撹拌反
応させた。 反応生成物は実施例1と同様の操作でガス
クロマトグラフィーにて分析し、5−アセチル−2,3
−ジメチル−シクロヘキサ−2−エンの収率は14%で
あった。
【0025】
【比較例3】メチルビニルケトン124μl、2,3−
ジメチルブタジエン112μlを水3ml中に添加し、
トリス[ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミ
ド]イッテルビウム塩を2,3−ジメチルブタジエンに
対して10mol%を加え、室温下35時間撹拌反応さ
せた。反応生成物は実施例1と同様の操作でガスクロマ
トグラフィーにて分析し、5−アセチル−2,3−ジメ
チル−シクロヘキサ−2−エンの収率は15%であっ
た。
【0026】
【実施例9】2−アダマンタノン150mg、過酸化水
素30%水溶液690mgを水3ml中に添加し、トリ
ス[トリス(パーフルオロブタンスルホニル)メチド]
イッテルビウム塩を2−アダマンタノンに対して3mo
l%を加え、室温下30時間撹拌反応させた。反応終了
後、反応液に塩化メチレン4mlを加え、塩化メチレン
相の反応生成物はガスクロマトグラフィーにて分析し、
2−アダマンタノンのバイヤービリガー反応によるラク
トン体の収率は37%であった。
【0027】
【実施例10】2−アダマンタノン150mg、過酸化
水素30%水溶液690mgを水3ml中に添加し、ト
リス[トリス(パーフルオロブタンスルホニル)メチ
ド]スカンジウム塩を2−アダマンタノンに対して3m
ol%を加え、室温下15時間撹拌反応させた。反応終
了後、反応液に塩化メチレン4mlを加え、塩化メチレ
ン相の反応生成物はガスクロマトグラフィーにて分析
し、2−アダマンタノンのバイヤービリガー反応による
ラクトン体の収率は56%であった。
【0028】
【比較例4】2−アダマンタノン150mg、過酸化水
素30%水溶液690mgを水3ml中に添加し、イッ
テルビウムトリフラートを2−アダマンタノンに対して
3mol%を加え、室温下30時間撹拌反応させた。反
応生成物はガスクロマトグラフィーにて分析し、2−ア
ダマンタノンのバイヤービリガー反応によるラクトン体
の収率は2%であった。
【0029】
【実施例11】ベンズアルデヒド216mg、メチルト
リメチルシリルケテンアセタール480mgを水6ml
中に加え、[トリス(パーフルオロブタンスルホニル)
メチド]イッテリビウム塩をベンズアルデヒドに対して
3mol%添加し、室温下懸濁状態にて3時間撹拌反応
させた。反応終了後、反応液に塩化メチレン6mlを加
え、塩化メチレン相の反応生成物はガスクロマトグラフ
ィーにて分析し、ベンズアルデヒドの転化率は40%で
あった。
【0030】
【実施例12】ベンズアルデヒド216mg、メチルト
リメチルシリルケテンアセタール480mgを水6m
l、パーフルオロメチルシクロヘキサン6ml、パーフ
ルオロトルエン1mlの混合溶媒中に加え[トリス(パ
ーフルオロオクタンスルホニル)メチド]スカンジウム
塩をベンズアルデヒドに対して1.5mol%添加し、
室温下懸濁状態にて3時間撹拌反応させた。反応終了
後、パーフルオロメチルシクロヘキサンおよびパーフル
オロトルエン相を抜き取り、残液に塩化メチレン6ml
を加え、塩化メチレン相のベンズアルデヒドの転化率は
ガスクロマトグラフィーにて分析し、58%であった。
スカンジウム塩を含むパーフルオロメチルヘキサンおよ
びパーフルオロトルエン相を上記反応条件下で再使用
し、反応をおこなった。その結果、ベンズアルデヒドの
転化率は56%であった。
【0031】
【実施例13】トリス[トリス(パーフルオロブタンス
ルホニル)メチド]の銅塩 、銀塩、ビスマス塩および
鉛塩を使用し、実施例11と同じ反応条件により反応を
おこなった。その結果、ベンズアルデヒドの転化率は銅
塩で31%、銀塩で20%、ビスマス塩で30%、鉛塩
で20%であった。
【0032】
【比較例5】ベンズアルデヒド216mg、メチルトリ
メチルシリルケテンアセタール480mgを水6ml中
に加え、室温下懸濁状態にて3時間撹拌反応させた。ベ
ンズアルデヒドの転化率はガスクロマトグラフィーにて
分析し、3%であった。
【0033】
【実施例14】トリス[トリス(パーフルオロブタンス
ルホニル)メチド]の亜鉛塩 、ガリウム塩およびスズ
塩を用いて実施例1と同じ反応条件により反応をおこな
った。その結果、5−アセチル−2,3−ジメチル−シ
クロヘキサ−2−エンの収率は亜鉛塩で30%、ガリウ
ム塩で45%、スズ塩で31%であった。
【0034】
【発明の効果】ルイス酸であるビスパーフルオロアルキ
ルスルホニルイミド金属塩、トリスパーフルオロアルキ
ルスルホニルメチド金属塩あるいはパーフルオロアルキ
ルスルホン酸金素塩を使用することにより、水系媒体中
においても反応が充分に促進され、水系媒体中での反応
を可能になった。さらにはフッ素系反応媒体を含有する
水系媒体を用いて反応を行うことにより該ルイス酸の分
離、再使用を可能にした。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4G069 BA27A BA27B BA44A BC01A BC08A BC16A BC17A BC18A BC19A BC21A BC21B BC22A BC23A BC25A BC25B BC26A BC27A BC29A BC31B BC32B BC35A BC36A BC38A BC39B BC40B BC42B BC44B BD05A BD09A BD10A BD15A BE22A BE22B BE34A BE34B CB01 DA03 4H006 AA02 AC28 BA02 BA06 BA07 BA08 BA11 BA13 BA15 BA27 BA33 BA34 BA67 BB12 BB31 4H039 CA40 CH40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)、(2)および(3)で示
    される金属塩から選ばれる少なくとも1種をルイス酸触
    媒として用いて水系媒体中で反応することを特徴とする
    反応方法。 [(Rf1SO2 )(Rf2SO2 )N]n M (1) [(Rf1SO2 )(Rf2SO2)(Rf3SO2)C]n M (2) (Rf2SO3n M (3) (ここで、Rf1およびRf3は各々独立に炭素数1以
    上のパーフルオロアルキル基を示す。Rf2は炭素数2
    以上のパーフルオロアルキル基を示す。Mはアルカリ金
    属、アルカリ土類金属、希土類を含む遷移金属、亜鉛、
    カドミウム、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タ
    リウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アン
    チモン、ビスマス、セレン、テルルから選ばれる元素を
    示し、nはM元素の原子価に等しい整数値を示す。)
  2. 【請求項2】 水系媒体が水とフッ素系反応媒体からな
    る請求項1記載の反応方法。
  3. 【請求項3】 Mが希土類元素である請求項1または2
    記載の反応方法。
JP2000086777A 2000-03-27 2000-03-27 水系媒体中での反応方法 Withdrawn JP2001278816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086777A JP2001278816A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 水系媒体中での反応方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086777A JP2001278816A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 水系媒体中での反応方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001278816A true JP2001278816A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18602890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000086777A Withdrawn JP2001278816A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 水系媒体中での反応方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001278816A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006509917A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 銅配線の電気化学的または化学的沈着のためのメッキ溶液およびその方法
JP2011056396A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Tosoh Finechem Corp (ヘテロ)ディールス−アルダー反応用触媒、それを用いたおよびジヒドロピラン化合物およびディールス−アルダー反応付加物の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006509917A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 銅配線の電気化学的または化学的沈着のためのメッキ溶液およびその方法
JP2011056396A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Tosoh Finechem Corp (ヘテロ)ディールス−アルダー反応用触媒、それを用いたおよびジヒドロピラン化合物およびディールス−アルダー反応付加物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shirley et al. Product distribution in the metalation of some aromatic substrates with n-butyllithium
Bergbreiter et al. Synthesis and utilization of organocopper (I) ate complexes from Grignard Reagents
JP4450875B2 (ja) 求電子官能基少なくとも1個を含有する化合物上に置換ジフルオロメチル基をグラフトさせるのに有用な試薬及び方法
JP2001278816A (ja) 水系媒体中での反応方法
JP4353636B2 (ja) ヒノキチオールの製造方法
JP2001328954A (ja) 水系媒体中での反応
Barrett et al. Synthesis of some ytterbium (III) tris-(perfluoroalkylsulfonyl) methides
JP4119371B2 (ja) ルイス酸触媒含有組成物
JP4508642B2 (ja) トリメチルヒドロキノンジアシレートの製造
JP4234307B2 (ja) 酸触媒組成物
JP4234461B2 (ja) 固定化ルイス酸触媒
JP2002320858A (ja) ルイス酸触媒組成物
Truce et al. The Chemistry of Sultones. II. Alkylations of Organometallic and Related Compounds by Sultones1
Reddie Peroxomonosulfate oxidation of acetylthio compounds to sulfonates
JPH11246443A (ja) 求核性試薬の反応方法
JP4081270B2 (ja) ケトン化合物の酸化触媒
JP4081269B2 (ja) ルイス酸触媒
JP4318803B2 (ja) ビス(パーフルオロアルキルスルホニル)メタンの製造方法
US7193110B2 (en) Method for producing carboxylic acid
EP1637514B1 (en) Method for producing fluorine-containing acrylate
JP2003326173A (ja) ルイス酸触媒組成物
JP2016204318A (ja) α,β−不飽和カルボン酸類の製造法
EP1140813B1 (fr) Procede de preparation de thioethers aromatiques de type diphenyle
US6462206B1 (en) Catalytic reduction of ketones and aldehydes using organometallic ruthenium complexes
JP2003034676A (ja) スチレンスルホン酸エステル類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605