JP2001278724A - 歯科用前処理材組成物およびキット - Google Patents

歯科用前処理材組成物およびキット

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JP2001278724A JP2000089473A JP2000089473A JP2001278724A JP 2001278724 A JP2001278724 A JP 2001278724A JP 2000089473 A JP2000089473 A JP 2000089473A JP 2000089473 A JP2000089473 A JP 2000089473A JP 2001278724 A JP2001278724 A JP 2001278724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウ蝕歯質(虫歯の部分)および/または、そ
の周りに存在するウ蝕によって変質した歯質に適用し、
接着性を向上させるに好都合な前処理材組成物を提供す
ること。 【解決手段】 (A)タンパク質またはコラーゲンを溶
解ないし分解しうる化合物、(B)歯質を脱灰しうる化
合物および(C)水および/または水混合性有機溶媒を
含有する歯科用前処理材組成物。この前処理材組成物を
含むキットも提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウ蝕歯質(虫歯の
部分)および/または、その周りに存在するウ蝕によっ
て変質した歯質に適用し、接着性を向上させるに好都合
な前処理材組成物に関する。さらに詳しくは、ウ蝕歯質
(虫歯)および/または、ウ蝕によって変質した歯質、
すなわち、ウ蝕をもたらす細菌の存在する歯質に対して
適用できそして歯質と修復材料を接着させる接着材の接
着強さや辺縁封鎖性を高める効果を有する前処理材組成
物並びにこの前処理材組成物を含むキットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウ蝕は組織学的にはエナメル質
ウ蝕、象牙質ウ蝕、セメント質ウ蝕に分類され、エナメ
ル質ウ蝕に比べて、象牙質ウ蝕の進行が速い。多くのウ
蝕は象牙質に至り、治療後に再発するウ蝕(二次カリエ
ス)も治療の際に露出させた象牙質部分から生じてい
る。
【0003】象牙質ウ蝕病巣は、一般に、組織学的に表
層から深層にかけて、軟化層、脱灰層、先駆菌層、混濁
層、透明層、生活反応層に分類されている(新歯科衛生
士教本 病理学、全国歯科衛生士教育協議会編集、医歯
薬出版株式会社参照)。ウ蝕歯牙(一本の歯)の修復
は、細菌に感染した(細菌の存在する)部分、上記の分
類では先駆菌層までを除去して、失った歯質を補うべく
人工の修復材料で穴埋めして、再度、細菌の感染を防ぐ
ことが理想といわれている。
【0004】歯質と修復材料の接着性が不十分であった
頃は、人工の修復材料が脱落して外れないように物理的
な維持力を持たすべく、感染した歯質部分のみならず他
の健全な歯質部分を多量に切削してきた。場合によって
は、感染した歯質部分の除去量を上回る健全歯質を切削
除去してきたので、理想と言われたウ蝕の修復とはかけ
離れたものであった。このような治療方法は、最近、過
剰な歯質除去が原因とみられる歯質強度の低下や歯髄
(神経)の活性低下をもたらす危険が指摘されている。
また、健全歯質に至るまで歯質を除去するという考え方
を実際のすべての治療に実施することは極めて難しく、
軟化したウ蝕部分から健全歯質に至るまでの歯質の変化
は多様であるために、術者はどの深さ、または、どの部
分まで除去するかの判断が極めて困難である。この問題
は、ウ蝕検知液が例えば特公昭56−48490公報で
提案されて臨床現場で効果を発揮し、ウ蝕部分の染色度
合いを目安にウ蝕部分を除去する極めて有効な方法とし
て励行されている。これは単なるウ蝕歯の修復のみなら
ず細菌に感染したウ蝕部分の取り残しをしない利点から
再発(二次カリエス)の防止を期待したものであった。
しかし、ウ蝕検知液を使用して感染した歯質を除去した
治療を実施しても、二次カリエスの発生は抑えられなか
った。この原因として、健全歯質まで切削しても歯髄の
活性を低下させたり、歯牙の物理的強度を低下させるこ
とがあること、歯質と修復物の間に隙間が発生して細菌
が侵入して増殖することなどが挙げられた。一方、健全
歯質まで切削しなくとも、存在する細菌数を減らして新
たな侵入を阻止すれば二次カリエスになりにくいなどの
報告がなされた。
【0005】近年、歯質と修復材料を隙間なく強固に接
着させる材料が多数提案されて治療に適用されるように
なり、健全歯質の切削量は格段に少なくなってきた。さ
らに、ウ蝕は歯質組織内への細菌感染が原因であるので
健全歯質まで切削して感染部分を除去することは必須で
あるという従来の考え方から、感染した歯質を必ずしも
完全に除去せずとも新たな侵入や増殖を抑制すると再発
は防げるのではないかという「シールド・レストレーシ
ョン」などの新たな考え方が提案されている。この考え
方は、細菌が僅かに存在する可能性のある歯質でも、隙
間なく強固に接着することによって細菌を封じ込め、新
たな侵入や増殖をできなくするというもので、もし歯質
の切削が免れれば歯髄の活力を低下させずにまたは除去
を行わずに済むことになり、さらには歯牙の物理的な強
度を失わないなど、歯牙の延命のためにきわめて有効と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、細菌数の
少ない歯質に隙間なく強固に接着すれば、歯質の切削量
が極めて少なくなるので歯牙の物理的な強度を失わな
ず、歯牙の延命に役立つと期待して、ウ蝕検知液で淡く
染色する歯質(先駆菌層)に種々の接着材を使用して適
切な前処理材や処理方法や接着材を模索してきた。その
結果、健全歯質に比べて先駆菌層における象牙質の接着
強度は著しく低く、辺縁封鎖性も十分とは言えないこと
が分かった。ウ蝕検知液で淡く染色される先駆菌層にも
高い接着性能を付与できれば、無理に健全歯質まで切削
除去せずに、より多くの歯質を残すことで歯牙の強度低
下や二次カリエスの発生を抑制することが可能となると
考えて研究を進め本発明に至った。すなわち、本発明は
先駆菌層を残して接着材を適用すると接着強度が著しく
低下するという問題を解決することに着目したものであ
る。
【0007】このような問題を解決するための研究は、
例えば蛋白可溶化剤として尿素を用いた前処理方法や次
亜塩素酸などのアルカリ処理については、「ウ蝕象牙質
への接着−セルフエッチング法とウェットボンディング
法との比較」デンタルダイヤモンド、第24巻、第11
号、80−82頁、1999年8月号(デンタルダイヤ
モンド社)に記載されているが、蛋白可溶化剤だけでは
十分な効果は得られていない。また、EDTAと過酸化
尿素を含む根管洗浄剤は、製品名「RCプレップ」とし
て販売されているが、根管内の清掃を目的としているの
で、洗浄後接着材を適用することの示唆はなく、接着性
能を向上させるに至らなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】健全歯質まで切削して接
着させなければ、十分な接着力が得られなかったという
問題を解決するために、先駆菌層での接着が健全歯質と
比較して不十分となっている原因を検討した。その結
果、接着に重要と言われる接着材成分の拡散を低下さ
せ、かつ、機械的強度の低い泥様構造物が先駆菌層を露
出させた最表層一面に存在するために接着力を低下させ
ていると推察されそしてこの泥様構造物で覆われた歯質
表面を接着に有効な状態に改善する必要性があることを
究明し本発明に到達した。
【0009】尿素を用いて前処理する方法や次亜塩素酸
などのアルカリ処理による蛋白可溶化剤を用いる方法
は、上述した雑誌(デンタルダイヤモンド)に記載され
ているが、蛋白可溶化剤だけでは十分な効果は得られて
いない。また、泥様構造物で覆われた歯面を接着に適し
た状態にするためには、ウ蝕検知液で淡く染色する先駆
菌層を露出させた最表層に存在する泥様構造物が変性し
た象牙質コラーゲンのみならず、ハイドロキシアパタイ
トなどのカルシウム化合物との混合物であるため、象牙
質コラーゲンを除去および/または改質するための機能
とハイドロキシアパタイトを除去および/または改質す
るための機能を同時に併せ持つ性質が必要であることを
究明し、本発明の歯科用前処理材組成物を発明するに至
った。すなわち、本発明は、(A)タンパク質またはコ
ラーゲンを溶解ないし分解しうる化合物、(B)歯質を
脱灰しうる化合物、(C)水および/または水混合性有
機溶媒を含有することを特徴とする歯科用前処理材組成
物である。
【0010】また、本発明によれば、本発明の歯科用前
処理材組成物のキットが同様に提供される。本発明の歯
科用前処理材組成物は、使用目的および用途から歯質に
容易に塗布できる液状またはゲル状であることが好まし
い。本発明の組成物を構成する化合物の1つとして、
(A)タンパク質またはコラーゲンを溶解ないしは分解
しうる化合物が用いられる。かかる(A)成分は、歯質
中のタンパク質またはコラーゲンを溶解ないしは分解し
うる作用を有する。本発明における(A)成分として
は、例えば、尿素化合物(a1)、次亜塩素酸化合物
(a2)およびアルカリ金属の水酸化物(a3)を好ま
しいものとして挙げることができる。これらの化合物は
単独であるいは2種以上組合せて使用することができ
る。
【0011】(a1)成分である尿素化合物としては、
具体的には、尿素、尿素の酸、塩、有機化合物との複塩
ないしは付加物を挙げることができる。さらに詳細に
は、例えば尿素、硝酸尿素、リン酸尿素、シュウ酸尿
素、酢酸−尿素、酒石酸−尿素、マロン酸−尿素、硝酸
石灰尿素、尿素セッコウ、過酸化尿素、過酸化水素−尿
素、硝酸ナトリウム−尿素、硫酸マグネシウム−尿素、
ヨウ化カルシウム−尿素、硝酸銀−尿素、塩化銅−尿
素、硝酸マグネシウム−尿素および塩化亜鉛−尿素など
を挙げることができる。これら化合物は単独であるいは
2種以上の組合わせて使用することができる。
【0012】(a2)成分である次亜塩素酸化合物とし
ては、例えば次亜塩素酸、次亜塩素酸リチウム、次亜塩
素酸ナトリウムおよび次亜塩素酸カリウムなどの次亜塩
素酸塩を挙げることができる。これらは単独であるいは
2種以上組合せて使用することができる。 (a3)成分であるアルカリ金属の水酸化物としては、
例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化
カリウムなどを挙げることができる。これらは単独であ
るいは2種以上組合せて使用することができる。
【0013】本発明において(B)成分は歯質を脱灰で
きる化合物である。(B)成分はエッチング材成分であ
り、その例としては酸性化合物(b1)およびキレート
化合物(b2)を挙げることができる。酸性化合物(b
1)としては無機酸および有機酸を挙げることができ、
より具体的には、無機酸としてはリン酸、塩酸、硝酸、
硫酸を挙げることができ、有機酸としては蟻酸、酢酸、
(モノ、ジまたはトリ)クロル酢酸、プロピオン酸、α
−クロルプロピオン酸、シュウ酸、クエン酸、マロン
酸、マレイン酸、フマル酸、フェノール、ポリ(メタ)
アクリル酸(以後、アクリル酸とメタクリル酸の総称と
して記載する)を挙げることができる。
【0014】また、キレート化合物(b2)としては、
例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸並びにエチレンジアミン四酢酸またはジエチレン
トリアミン五酢酸の金属塩アンモニウム塩およびアミン
塩を挙げることができる。これらの(B)成分は単独で
あるいは2種以上組合わせて使用することができる。
【0015】本発明の(C)成分は、水および/または
水混合性有機溶媒である。(C)成分は、歯質に適用す
るために必要となる液状またはゲル状にするために好ま
しく使用できる。ここで、液状またはゲル状にするため
に使用できる成分として、(A)成分と(B)成分を溶
解または分散させ得る溶媒であることが好ましい。具体
的には、蒸留水、イオン交換水、精製水または生理食塩
水などの水が挙げられ、特に蒸留水、精製水およびイオ
ン交換水が好ましく用いられる。また、電気分解によっ
て調製される酸化還元水、例えば強酸性水、強アルカリ
水などを使用することができる。さらに水混合性有機溶
媒としては、37℃で30重量%以上の水を溶解でき、
より好ましくは50重量%以上、特に好ましくは水と任
意の比率で混和および/または溶解しうる溶媒が用いら
れる。さらに、該溶媒は25℃で液体であって、常温で
の沸点が180℃以下、好ましくは150℃以下、最も
好ましくは100℃以下の液体である。かかる有機溶媒
としては、具体的には、メタノール、エタノール、プロ
パノールなどのアルコール類;テトラヒドロフラン(T
HF)などのエーテル類;アセトン、メチルエチルケト
ンなどのケトン類;N,N−ジメチルスルホキサイド
(DMSO)などのスルホキサイド類;N,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)などのアミド類;エチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセロールなどの
高級アルコール類を挙げることができる。これらのう
ち、生体への安全性を考慮して、エタノール、プロパノ
ールなどのアルコール、アセトン、THFおよびDMS
Oなどが好ましい。上記水混和性有機溶媒は単独である
いは2種以上組合せて使用することができる。
【0016】本発明の前処理材組成物における(A)〜
(C)成分の配合量は任意に選定できる。(A)成分、
(B)成分および(C)成分の合計100重量部当た
り、通常、(A)成分は0.01〜99.9重量部、好ま
しくは0.05〜90重量部、さらに好ましくは0.1〜
70重量部の範囲で使用される。(B)成分は、同じ基
準で、0.01〜70重量部、より好ましくは0.05〜
50重量部、さらに好ましくは0.1〜30重量部の範
囲である。(C)成分は、同様に同じ基準で0.09〜
99.98重量部、好ましくは0.5〜99.9重量部、
さらに好ましくは1〜99.8重量部の範囲である。
【0017】本発明において、場合により用いられる
(D)成分は2価以上の多価金属イオンの化合物であ
る。(D)成分の役割や機能については未だ明確にはさ
れていないが、(A)成分や(B)成分が持つ機能のバ
ランスを取って接着に有利な状態にする役割を果たして
いると推察されている。(D)成分として具体的には、
金属として例示すると、マグネシウム、アルミニウム、
カルシウム、スカンジウム、チタニウム、バナジウム、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、ガリウム、ストロンチウムを例示することができ
る。これらのうち、歯質に適用することから、マグネシ
ウム、アルミニウム、カルシウム、鉄、銅、亜鉛、ガリ
ウム、ストロンチウムが好ましく、さらにマグネシウ
ム、アルミニウム、カルシウム、鉄、銅、亜鉛、コバル
トがより好ましく使用できる。(D)成分の化合物とし
ては、例えばこれらの金属の塩化物、フッ化物、臭化物
などのハロゲン化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩などの
無機塩;これらの金属の酢酸塩、シュウ酸塩、プロピオ
ン酸塩などの有機酸塩;これらの金属とエチレンジアミ
ン四酢酸との錯体並びにアルミノシリケートガラスや酸
化亜鉛などの金属溶出性ガラスや酸化物を挙げることが
できる。
【0018】歯面処理材中の多価金属イオン濃度は、通
常、1ppm〜50重量%の範囲である。2価以上の金
属イオンの化合物(D)は、(A)成分、(B)成分お
よび(C)成分の合計100重量部に対して、通常0.
0001〜50重量部であり、好ましくは0.0005
〜40重量部、さらに好ましくは0.001〜30重量
部の範囲で配合される。
【0019】本発明の前処理材組成物は、さらに染料
(E)を含有することができる。ここで(E)成分とし
ては、軟化層、脱灰層および先駆菌層を選択的に染色さ
せる染料または色素を挙げることができる。(E)成分
は、それを含有する組成物を歯質に塗布した後、短時間
例えば1分以内程度では水洗しても色落ちしないような
ものが好ましい。(E)成分の色調は歯質と明らかに区
別ができる色合い、例えば、赤、青、黒、紺、紫および
緑などが好ましい。具体的には、フロキシンBK、アシ
ッドレッド、ファストアシッドマゼンダ、フロキシン
B、ファストグリーンFCF、ローダミンB、塩基性フ
クシン、酸性フクシン、エオシン、エチスロシン、サフ
ラニン、ローズベンガル、ベーメル、ゲンチアナ紫、銅
クロロフィルソーダ、ラッカイン酸、コチニールおよび
シソシンなどを挙げることができる。これらの染料は単
独であるいは2種以上組合わせて使用することができ
る。
【0020】(E)成分は(A)成分、(B)成分およ
び(C)成分からなる前処理材組成物、または、(A)
成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分からな
る前処理材組成物100重量部に対して、通常0.00
1〜10重量部、好ましくは0.005〜5重量部、さ
らに好ましくは0.01〜3重量部の範囲で添加され使
用される。
【0021】本発明の前処理材組成物には、主に粘度を
調整するための粘度調整材をさらに配合することができ
る。粘度調整材は、通常、粘度を増大させるために使用
することから増粘材と呼ばれることがある。粘度調整材
は、通常、(C)成分と同時に使用されることが好まし
い。有機増粘剤として例えば、ポリビニルピロリドン、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール、ポプロピレングリコールなど
の水溶性の高分子化合物を挙げることができ、無機増粘
剤として例えば、微粉末シリカ、微粉末アルミナ、微粉
末ジルコニアなどの微粉末の無機化合物などを挙げるこ
とができる。これらの粘度調整材化合物はいずれも単独
であるいは2種以上組合わせて使用することができる。
【0022】粘度調整材は前処理材組成物100重量部
に対して、通常、0.1〜100重量部、好ましくは0.
5〜80重量部、さらに好ましくは1〜60重量部の範
囲で配合される。
【0023】本発明の前処理材組成物は、用途や目的に
よって各成分をひとつに混合して、あるいは分割して保
存することができ、さらにキットにすることができる。
分割する方法としては、各成分を任意の組み合わせで2
〜3つの容器に分割できる。分割ないしは分割した容器
から構成されるキットの一例を挙げると以下のようにな
る。本発明の分割の方法は、これらの例示によって制限
されるものではない。 (1)容器数1:(A)〜(D)成分を含む容器(V
1)、 (2)容器数2:(D)成分を含む組成物の容器(V2
1)と(A)〜(C)成分を含む組成物の容器(V2
2)、 (3)容器数2:(A)成分を含む組成物の容器(V2
3)と(B)〜(D)成分を含む組成物の容器(V2
4)、 (4)容器数2:(A)および(B)成分を含む組成物
の容器(V25)と(C)および(D)成分の組成物の
容器(V26)、 (5)容器数2:(A)〜(C)成分を含む組成物の容
器(V27)と(D)成分を含む容器(V28)、 (6)容器数3:(A)成分を含む容器(V31)と
(B)および(C)成分を含む組成物の容器(V32)
と(D)成分を含む組成物の容器(V33)、本発明の
使用方法としては、ウ蝕細菌に侵された歯質の除去を容
易にすべくウ蝕部分に直接塗布し、歯科用メスや回転タ
ービンなどの切削器具によって軟化層、脱灰層を除去す
る方法、あるいは歯科用メスや回転タービンなどの切削
器具によって予め軟化層、脱灰層を除去して先駆菌層を
露出させ、本発明の前処理材を適用する方法が例示され
る。後者の場合においては、適用後そのままエアブロー
によって余剰の液を吹き飛ばすかあるいは水洗して洗い
落とすことができる。また、引き続き、プライマーや接
着材を適用して人工の修復材料を接着させる方法を挙げ
ることができる。先駆菌層の細菌の存在には、部位にお
けるバラツキが多いため、先駆菌層の一部または大部分
を除去する方が好ましく、先駆菌層の削除量や混濁層の
露出量は、歯髄の生活力、歯髄腔までの距離と歯牙の物
理的強度などを勘案して判断することが好ましい。
【0024】その際、本発明の前処理材組成物は、ウ蝕
細菌が存在する歯質を(D)成分を含む組成物で染色し
ながら機械的あるいは化学的に除去し、接着材を適用す
る直前に、分割されていてもよい(A)〜(D)成分を
含む組成物で逐次あるいは同時に適用することで、その
場で(in situ)調製され、前処理に用いること
ができる。また、本発明の前処理材組成物はウ蝕部分に
直接に(A)〜(E)成分を同時にあるいは逐次的に接
触させてその場で調製され、機械的あるいは化学的にウ
蝕歯質あるいはウ蝕細菌が存在する歯質を除去するよう
に用いることができる。その後、除去した部分に接着材
を適用する方法あるいはそれに適したキットが本発明に
より提供される。
【0025】本発明の前処理材組成物を構成する(A)
〜(E)成分の少なくとも1種を含む成分を、前処理材
組成物を塗布する際に使用する治具、例えばスポンジペ
レット、綿球、筆、フェルトなどに予め含有させておく
こともできる。この方法によって成分を分割することに
よって、分割された成分を混合する手間や時間が短縮で
き、また、前処理材組成物の機能や目的を損なうことな
く長期間の保存が可能となる。塗布する際に使用する治
具に含有させる成分に特に制限はないが、例えば、前述
した本発明の分割方法に例示された(2)〜(6)の手
段において、容器に分割した少なくともひとつの組成物
を治具に含有させることができる。
【0026】本発明によれば、健全象牙質への接着力の
みならず先駆菌層への接着力をより強固にすることがで
きそのために本発明の前処理材組成物が提供される。本
発明の歯科用前処理材組成物と組合せて使用される硬化
性組成物(接着材)に特に制限はないが、例えばカンフ
ァーキノン、アシルホスフィンオキシドなどの可視光増
感剤とスチリル基や(メタ)アクリレートなどのラジカ
ル重合性単量体からなる可視光硬化性組成物、分子内に
ホウ素を含有する有機ホウ素化合物、過酸化ベンゾイル
などの有機過酸化物ラジカル重合開始剤、過硫酸カリウ
ムなど無機過酸化物、亜硫酸ナトリウムやスルフィン酸
ナトリウムなどの無機ないしは有機硫黄化合物などを用
いたレドックス重合開始剤などとラジカル重合単量体を
含有する硬化性組成物を挙げることができる。また、上
記の硬化性組成物には、アセトンやエタノールなどの揮
発性有機溶媒、シリカ、ジルコニア、アルミノシリケー
トガラス有機複合フィラーなどのフィラーを含んでいて
もよい。以下実施例により本発明の歯科用前処理材組成
物およびそのキットを具体的に説明するが、本発明はそ
れらの実施例によって何ら制限されるものではない。
【0027】
【実施例】(天然ウ蝕象牙質の接着表面の調製)中等度
の咬合面象牙質ウ蝕を有する抜去直後のヒト大臼歯をウ
蝕検知液(クラレ(株)製)によって先駆菌層に相当す
るピンク〜淡ピンク色に染色する象牙質が露出するまで
歯科用ダイヤモンドポイントで除去した後、回転研磨装
置(エコメット3、ビューラー(株)製)と耐水エメリ
ー紙#600を用いて注水下で表面を研磨した。 (ウ蝕象牙質への辺縁封鎖性の評価)象牙質と接着材で
人工物を接着して、24時間水中浸漬した試料を低速ダ
イヤモンドカッター(アイソメット、ビューラー(株)
製)によって接着界面に垂直に切断し、厚さ約1mmの
試験片を作製した。切断面を注水下で耐水研磨紙#20
00まで注意深く研磨して室温で1日乾燥し、実体顕微
鏡、光学顕微鏡あるいは走査型電子顕微鏡(SEM)に
て接着界面の接合状態を観察した。ピンク〜淡ピンク象
牙質に接着した界面のうち、亀裂もしくは剥離と判断さ
れた長さを除き、どれだけの割合で隙間なく接着してい
たかを下記の式で算出した。
【0028】
【数1】
【0029】実施例1 本発明の前処理材組成物として、10重量部の尿素
(A)、77重量部の水(B)、10重量部のクエン酸
(C)および3重量部の塩化第二鉄(D)からなる歯科
用前処理材組成物を調製した。本組成物は透明な均一溶
液であった。
【0030】露出させた象牙質に対して、本発明の歯科
用前処理材組成物を用いて10秒間塗布して10秒間水
洗後、乾かさないようキムワイプで軽く表面の水を拭う
程度の湿潤状態を保ち、直ちにEGボンド(サンメディ
カル(株)製)のボンディングエージェントを2回続け
て塗布した。軽くエアブローした後、クイックライト
(VL−1、クラレ製(株))を用いて30秒間可視光
を照射した。さらに、コンポジットレジンとしてメタフ
ィルC(サンメディカル製)を築盛して硬化させた後、
作製した試料を24時間水中浸漬した。例えば、日本歯
科保存学雑誌、42巻3号、529−535頁(199
9)に記載されている微小引張り試験を行って接着強度
を測定した。その結果、微小引張り接着強さは15MP
aと良好な接着強度であった。辺縁封鎖率は約80%と
良好であった。
【0031】比較例1 実施例1で本発明の前処理材組成物を適用しなかった場
合、引張り試験のためのサンプルが作成できないほど接
着強さは低かった。
【0032】比較例2 実施例1の本発明の前処理材組成物の代わりに、上述し
た雑誌に記載された3%の塩化第二鉄を含む10%クエ
ン酸水溶液の前処理材を用いた場合は10MPaであ
り、辺縁封鎖率は約70%であった。
【0033】実施例2 実施例1に記載した本発明の歯科用前処理材組成物を用
いて、露出させた象牙質に対して10秒間塗布して10
秒間水洗後、エアブローによって乾燥した。直ちにスー
パーボンドC&B(サンメディカル(株)製)を用いて
1cm×1cm×1cmのアクリル立方体を接着した。
室温に約30分間静置後に24時間水中浸漬した。微小
引張り試験を行って接着強度を測定した結果、微小引張
り接着強さは28MPaと良好な接着強度であり、辺縁
封鎖率は100%であった。
【0034】比較例3 実施例2の本発明の前処理材組成物の代わりに、上述し
た雑誌に記載された3%の塩化第二鉄を含む10%クエ
ン酸水溶液の前処理材を用いた場合は17MPaであっ
たが、辺縁封鎖率は100%であった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ウ蝕歯質(虫歯)およ
び/または、ウ蝕によって変質した歯質、すなわち、ウ
蝕をもたらす細菌の存在する歯質に対して適用できそし
て歯質と修復材料を接着させる接着材の接着強さや辺縁
封鎖性を高める効果を有する前処理材組成物並びにこの
前処理材組成物を含むキットが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上木 秀幸 滋賀県守山市古高町571−2 サンメディ カル株式会社内 Fターム(参考) 4C052 AA17 MM05 4C089 AA12 BA02 BA09 BA10 BA18 BA20 BC03 BC05 BC07 BC12 CA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)タンパク質またはコラーゲンを溶
    解ないし分解しうる化合物、(B)歯質を脱灰しうる化
    合物および(C)水および/または水混合性有機溶媒を
    含有することを特徴とする歯科用前処理材組成物。
  2. 【請求項2】 (D)2価以上の多価金属イオンの化合
    物をさらに含有する請求項1の歯科用前処理材組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分が、尿素化合物(a1)、次
    亜塩素酸化合物(a2)およびアルカリ金属の水酸化物
    (a3)よりなる群から選ばれる少なくとも1種である
    請求項1または2の歯科用前処理材組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分が、尿素およびリン酸尿素よ
    りなる群から選ばれる少なくとも1種の尿素化合物(a
    1)である請求項1または2の歯科用前処理材組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分が、次亜塩素酸ナトリウムお
    よび次亜塩素酸カリウムよりなる群から選ばれる少なく
    とも1種の次亜塩素酸化合物(a2)である請求項1ま
    たは2の歯科用前処理材組成物。
  6. 【請求項6】 (A)成分が、水酸化リチウム、水酸化
    ナトリウムおよび水酸化カリウムよりなる群から選ばれ
    る少なくとも1種のアルカリ金属の水酸化物(a3)で
    ある請求項1または2の歯科用前処理材組成物。
  7. 【請求項7】 (B)成分が酸性化合物(b1)および
    キレート化合物(b2)よりなる群から選ばれる少なく
    とも1種である請求項1の歯科用前処理材組成物。
  8. 【請求項8】 (B)成分が硝酸、リン酸、クエン酸、
    (メタ)アクリル酸およびポリ(メタ)アクリル酸より
    なる群から選ばれる少なくとも1種の酸性化合物(b
    1)である請求項1または2の歯科用前処理材組成物。
  9. 【請求項9】 (B)成分がエチレンジアミン四酢酸お
    よびジエチレントリアミン五酢酸よりなる群から選ばれ
    る少なくとも1種のキレート化合物(b2)である請求
    項1または2の歯科用前処理材組成物。
  10. 【請求項10】 (D)成分が、カルシウム、アルミニ
    ウム、マグネシウム、鉄、銅およびコバルトよりなる群
    から選ばれる少なくとも1種の多価金属イオンである請
    求項2の歯科用前処理材組成物。
  11. 【請求項11】 (E)染料 をさらに含む請求項1〜10のいずれかの歯科用前処理
    材組成物。
  12. 【請求項12】 組成物の全成分が1つの容器に納めら
    れている請求項1〜11のいずれかの歯科用前処理材組
    成物。
  13. 【請求項13】 (A)、(B)、(C)成分および場
    合により(D)成分を含む1つの容器と(E)成分を含
    む他の容器から構成される歯科用前処理材組成物キッ
    ト。
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