JP2001278690A - エアバッグ用ガス発生体 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造のガス発生装置でガスバッグを多
段階に展開膨張せしめることができる信頼性の高いエア
バッグ用ガス発生体を提供する。 【解決手段】 ガス発生体1が、互いのガス発生特性が
異なる第1ガス発生剤aと、第2ガス発生剤bとを有
し、比較的厚さtaの大きい第1ガス発生剤aと比較的
厚さtbの小さい第2ガス発生剤bとを一体に積層して
ペレット状に形成される。ガス発生特性の異なる第1ガ
ス発生剤aと第2ガス発生剤bとを一体に結合してガス
発生体1が形成されることから、単一の燃焼室及び単一
の点火器を備えた簡単な構造のガス発生装置によって、
エアバッグを多段階に展開膨張させることができると共
に、燃焼室内において第1ガス発生剤aと第2ガス発生
剤bが偏在することなく燃焼室内に均一に分散され、エ
アバッグの展開膨張のばらつきが抑制されてエアバッグ
装置の信頼性が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エアバッグ
装置の燃焼室に内蔵され、点火器により着火され、燃焼
によりガスを発生させてエアバッグを膨張させるエアバ
ッグ用ガス発生体に関する。
【0002】
【従来の技術】車両、例えば自動車に急激な衝撃が作用
した際に、乗員を保護するためのエアバッグ装置が種々
開発されている。
【0003】エアバッグ装置は、例えば衝突等により車
両に急激な衝撃荷重が作用した際、燃焼室内に収納され
たガス発生体を燃焼させてそのガスによりエアバッグを
膨張展開させ、この膨張したエアバッグによって乗員を
拘束して保護するものである。このエアバッグが、一段
で一気に膨張展開すると、特に正規な着座姿勢でない乗
員に対して大きな衝撃を与えるおそれがある。
【0004】この対策として、ガス発生体の燃焼速度を
緩やかにしてエアバッグの展開速度を抑制したり、或い
はエアバッグの展開を多段に展開することによって乗員
への衝撃を緩和する方式が多く採用されている。
【0005】ガス発生体の燃焼速度を抑制するエアバッ
グの膨張方法は、例えば特開平6−107109号公報
に開示されるように、ガス発生体のアジ化ナトリウム等
からなる円板状に形成されたガス発生剤の一方の端面上
に、金属酸化物等からなる不活性の燃焼抑制層を一体形
成することによってガス発生体の燃焼速度を緩やかにし
て、エアバッグの展開速度を抑制するものがある。
【0006】一方、エアバッグの展開を多段に展開する
エアバッグの膨張方法は、例えば特公昭58−2713
3号公報に開示されるように、通常のガス発生体と、こ
の通常のガス発生体と同一組成のガス発生剤の表面を遅
燃焼物質で被覆した遅燃ガス発生体と、通常のガス発生
体と同一組成のガス発生剤の表面を速燃焼物質で被覆し
た速燃ガス発生体とを燃焼室内に混在させることによ
り、ガス発生体の着火時をずらして、エアバッグを多段
階に展開膨張させるようにしたものがある。
【0007】また、特開平4−146843号公報に開
示されるように、ガス発生器にガス発生体を収容する燃
焼室を一対形成すると共に、各燃焼室にガス発生体を点
火するための点火器を配設し、一方の点火器の作動後、
他方の点火器を作動させることによって、各々の燃焼室
のガス発生体をずらして燃焼させることによって多段に
エアバッグを展開膨張させるものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−107
109号公報によると、ガス発生剤に不活性な燃焼抑制
層を一体に設けることによってガス発生剤の燃焼速度が
抑制され、エアバッグの展開速度が緩やかになり、乗員
への衝撃が緩和される。
【0009】しかし、ガス発生剤の燃焼速度、即ちガス
発生速度が抑制されることから、点火からエアバッグの
膨張による乗員の拘束までに比較的長い作動時間を要
し、所定の保護効果が達成されないおそれがある。
【0010】一方、特公昭58−27133号公報によ
ると、着火時の異なるガス発生体を同一の燃焼室内に混
在させることにより、エアバッグを多段階に展開膨張す
ることができる。
【0011】しかし、燃焼室内に異なる特性のガス発生
体を均一に分散させて収納すると共に、自動車の走行等
に起因する振動が発生する状態下において、その分散状
態を長期に亘って保持することは困難であり、このガス
発生体の偏在によりエアバッグの多段階な展開特性にば
らつきが発生おそれがあり、エアバック装置の信頼性に
影響を及ぼすことが懸念される。
【0012】また、特開平4−146843号公報によ
ると、各燃焼室に収容されたガス発生体の点火時期をず
らすことによってエアバッグを多段階に展開膨張させる
ことができる。
【0013】しかし、ガス発生装置に複数の燃焼室を形
成し、各燃焼室に点火時期の異なる点火器を各々配設す
る必要があり、このためにガス発生装置の構造が複雑に
なり、かつコンパクト化が困難であると共に、製造コス
トの増大を招くことが懸念される。
【0014】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、簡単な構造でかつコンパクトなガス発生装置で
エアバッグを多段階に展開膨張せしめることができ、信
頼性の高いエアバッグ用ガス発生体を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載のエアバッグ用ガス発生体の発明は、エアバ
ッグ装置の燃焼室に内蔵され、燃焼によりガスを発生さ
せてエアバッグを膨張させるエアバッグ用ガス発生体に
おいて、上記エアバッグ用ガス発生体は、ガス発生特性
が異なる複数のガス発生剤が一体に結合されたペレット
であることを特徴とする。
【0016】請求項1の発明によると、ガス発生体が、
ガス発生特性の異なる複数のガス発生剤を一体に結合し
てペレット状に形成されることから、単一の燃焼室及び
単一の点火器を備えた簡単な構造で、かつコンパクトな
ガス発生装置によって、エアバッグを多段階に展開膨張
させることができると共に、燃焼室内においてガス発生
特性の異なるガス発生剤が偏在することなく燃焼室内に
均一に分散され、エアバッグの展開膨張のばらつきが抑
制されてエアバッグ装置の信頼性が確保される。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1のガス
発生体において、ガス発生特性の異なる複数のガス発生
剤が層状に一体積層されたことを特徴とする。
【0018】請求項2の発明によると、ガス発生特性の
異なるガス発生剤を積層する簡単な構成によってガス発
生体が形成されることから、ガス発生体の生産性が向上
すると共に、層の厚さを変えることによってガス発生体
のガス発生特性を変えることができる。
【0019】また、特に3層以上ガス発生剤を積層して
ガス発生体を形成する場合には、外側の層に着火性に優
れたガス発生剤を用いることにより中間層に設けられる
ガス発生剤の温度が外層の燃焼によって上昇せしめら
れ、中間層に低温では着火しにくいガス発生剤を使用す
ることが可能になり、使用されるガス発生剤選択の自由
度が確保される。
【0020】更に、ガス発生剤を、このガス発生剤とガ
ス発生特性が異なるガス発生剤で層状に被覆することに
よって、外周を被覆しているガス発生剤の燃焼に続いて
内部のガス発生剤が連続して燃焼せしめられ、内部のガ
ス発生剤のより安定したガス発生特性が得られると共
に、内部のガス発生剤が外部環境に晒されることなく長
期間に亘り安定した状態に維持され、内部のガス発生剤
の選択の自由度が確保される。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2のエア
バッグ用ガス発生体において、上記ガス発生剤の層の内
少なくとも1層は、異なるガス発生特性のガス発生剤が
分散されて形成されたことを特徴とする。
【0022】請求項3の発明によると、ガス発生体の外
周部から燃焼が進行するに従って該層の発生するガス量
が多段的に変化し、ガス発生剤のガス発生が多段的に変
化せしめられる。特に異なるガス発生特性のガス発生剤
を層の中心部を中心とする同心円或いは円弧状に配置す
ることによって各ガス発生剤の構成比が大きく変化して
より確実に多段的なガス発生特性が得られる。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1のエア
バッグ用ガス発生体において、柱状のベースとなるガス
発生剤の端面に、該ガス発生剤と異なるガス発生特性の
ガス発生剤を層状に一体結合したことを特徴とする。
【0024】請求項4の発明によると、このガス発生体
は、柱状、例えば円柱状のガス発生体の一方の端面或い
は両端面に異なるガス発生特性のガス発生剤を塗布する
ことにより簡単にガス発生体が製造できる。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1のエア
バッグ用ガス発生体において、外周に凹部が形成された
柱状のガス発生剤と、該ガス発生剤とガス発生特性が異
なりかつ上記凹部に一体に埋設されたガス発生剤とを有
することを特徴とする。
【0026】請求項5の発明によると、ガス発生剤の外
周に形成される凹部に、このガス発生剤と異なるガス発
生特性のガス発生剤を埋設することから、ガス発生体の
外周からの燃焼に従って、ガス発生剤の配分が変化して
ガスの発生量が多段的に変化する。また、凹部の形状を
軸方向に変化せしめることによって更に、ガス発生量を
緩急に変化させることができる。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項1のエア
バッグ用ガス発生体において、ガス発生特性の異なる複
数のガス発生剤の配分比率が一端から他端に移行するに
従って変化する略矩形のシート材を柱状に巻いて形成さ
れたことを特徴とする。
【0028】請求項6の発明によると、ガス発生特性の
異なる複数のガス発生剤の配分比率が変化するシートを
巻くことによって、容易にガス発生体が得られ、かつガ
ス発生剤の比率を変えることによってガス発生体のガス
発生特性を変えることができる。
【0029】請求項7に記載の発明は、請求項1のエア
バッグ用ガス発生体において、環状或いは筒状に形成さ
れたガス発生剤と、該ガス発生剤とガス発生特性が異な
り上記ガス発生剤内に埋め込まれたガス発生剤とを備
え、これら両ガス発生剤の少なくとも一方が粗面形状で
あることを特徴とする。
【0030】請求項7の発明によると、少なくとも一方
のガス発生剤が粗面形状であることから、互いのガス発
生剤が絡み付き接合強度がより確保されて分離が防止さ
れ、ガス発生特性のばらつきが抑制される。
【0031】請求項8に記載のエアバッグ用ガス発生体
の発明は、エアバッグ装置の燃焼室に内蔵され、燃焼に
よりガスを発生させてエアバッグを膨張させるエアバッ
グ用ガス発生体において、上記エアバッグ用ガス発生体
は、ガス発生剤と燃焼材料が一体に結合されたペレット
であることを特徴とする。
【0032】請求項8の発明によると、ガス発生体が、
ガス発生剤と燃焼材料を一体に結合したペレットである
ことから、単一の燃焼室及び単一の点火器を備えた簡単
な構造でコンパクトなガス発生装置によって、エアバッ
グを多段階に展開膨張させることができると共に、燃焼
室内においてガス発生剤と燃焼材料が偏在することなく
燃焼室内に均一に分散され、エアバッグの展開膨張のば
らつきが抑制されてエアバッグ装置の信頼性が確保され
る。
【0033】請求項9の発明は、請求項8にエアバッグ
用ガス発生体において、ガス発生剤と燃焼材料が層状に
一体積層されたことを特徴とする。
【0034】請求項9の発明によると、ガス発生剤と燃
焼材料を積層する簡単な構成によってガス発生体が形成
されることから、ガス発生体の生産性に優れると共に、
各層の厚さを変えることによってガス発生体のガス発生
特性を変えることができる。
【0035】また、特に3層以上にガス発生剤及び燃焼
材料を積層してガス発生体を形成する場合には、外側の
層に着火性に優れたガス発生剤或いは燃焼材料を用いる
ことにより中間層に設けられるガス発生剤或いは燃焼材
料として着火しにくいものを使用することが可能にな
り、使用されるガス発生剤或いは燃焼材料の選択の自由
度が確保される。
【0036】請求項10の発明は、請求項9のガス発生
体において、上記燃焼材料の層の内少なくとも1層は、
燃焼特性の異なる複数の燃焼材料が分散されて形成され
たことを特徴とする。
【0037】請求項10の発明によると、ガス発生体の
外周部から燃焼が進行するに従って該層の燃焼特性が多
段的に変化し、ガス発生剤のガス発生が多段的に変化せ
しめられる。特に異なる燃焼特性の燃焼材料を同心円或
いは円弧状に配置することによって燃焼材料の構成比が
大きく変化してより確実に多段的なガス発生特性が得ら
れる。
【0038】請求項11に記載の発明は、請求項9のエ
アバッグ用ガス発生体において、上記層の内少なくとも
1層は、ガス発生剤と燃焼材料が分散されて形成された
ことを特徴とする。
【0039】請求項11の発明によると、ガス発生体の
外周部から燃焼が進行するに従って該層のガス発生剤と
燃焼材料の構成比が多段的に変化し、ガス発生剤のガス
発生が多段的に変化せしめられる。特にガス発生剤及び
燃焼材料を同心円或いは円弧状に配置することによって
ガス発生剤と燃焼材料の構成比が大きく変化してより確
実に多段的なガス発生特性が得られる。
【0040】請求項12の発明は、請求項9のエアバッ
グ用ガス発生体において、円柱状のベースとなるガス発
生剤の端面に、燃焼材料を層状に一体結合したことを特
徴とする。
【0041】請求項12の発明によると、このガス発生
体は、柱状、例えば円柱状のガス発生体の一方の端面或
いは両端面に燃焼材料を塗布することにより簡単にガス
発生体が製造できる。
【0042】請求項13に記載の発明は、請求項8のエ
アバッグ用ガス発生体において、ガス発生剤及び燃焼材
料のいずれか一方が外周に凹部が形成された柱状であっ
て、上記凹部に上記ガス発生剤及び燃焼材料の他方が一
体に埋設されたことを特徴とする。
【0043】請求項13の発明によると、ガス発生剤或
いは燃焼材料のいずれか一方の外周に形成される凹部
に、ガス発生剤或いは燃焼材料の他方を埋設することか
ら、ガス発生体の外周からの燃焼に従って、ガス発生剤
と燃焼材料の配分が変化してガスの発生量が多段的に変
化する。また、凹部の形状を軸方向に変化せしめること
によって更に、ガス発生量を緩急に変化させることがで
きる。
【0044】請求項14に記載の発明は、請求項8のエ
アバッグ用ガス発生体において、一端から他端に移行す
るに従ってガス発生剤と燃焼材料の配分比率が変化する
略矩形のシート材を柱状に巻いて形成されたことを特徴
とする。
【0045】請求項14の発明によると、一端から他端
に移行するに従ってガス発生剤と燃焼材料の配分比率が
変化するシートを巻くことによって、容易にガス発生体
が得られ、かつガス発生剤と燃焼材料の配分比率を変え
ることによってガス発生体のガス発生特性を変えること
ができる。
【0046】請求項15に記載の発明は、請求項8のエ
アバッグ用ガス発生体において、ガス発生剤及び燃焼材
料の一方が環状或いは筒状に形成され、該環状或いは筒
状内に他方が埋め込まれ、該ガス発生剤及び燃焼材料の
少なくとも一方が粗面形状であることを特徴とする。
【0047】請求項15の発明によると、少なくともガ
ス発生剤或いは燃焼材料のいずれか一方が粗面形状であ
ることから、ガス発生剤と燃焼材料が互いに絡み付き接
合強度がより確保され、ガス発生剤と燃焼材料の分離が
防止され、ガス発生特性のばらつきが抑制される。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエアバッグ用
ガス発生体の各実施の形態を図によって説明する。
【0049】(第1実施の形態)図1及び図2により本
発明の第1実施の形態について説明する。
【0050】図1は、本実施の形態におけるガス発生体
1の概要を示す斜視図、図2はガス発生体1の燃焼によ
り発生するガス圧力と時間との関係を示す説明図であ
る。
【0051】本ガス発生体1は、図1に示すように円板
形状のペレットであって、円板形状の第1ガス発生剤a
と、この第1ガス発生剤aの一方面、即ち図1における
上面に一体に積層された第2ガス発生剤bによって形成
されている。
【0052】第1ガス発生剤aの層の厚さtaは比較的
厚く設定される一方、第2ガス発生剤bの層の厚さtb
は比較的薄く設定されると共に、第1ガス発生剤aと第
2ガス発生剤bとはガス発生特性を異にしている。例え
ば、第1ガス発生剤aはガス発生速度が比較的速くかつ
ガス発生時間が長く設定される一方、第2ガス発生剤b
はガス発生速度が比較的遅く、第1ガス発生剤aに対し
て所定時間経過後にガス発生が急激に増大するように設
定されている。
【0053】このように構成されたガス発生体1は、例
えば、エアバッグ装置のガス発生器に形成された燃焼室
内に所定量収納される。そして、車両の衝撃をセンサで
感知すると点火器によって各ガス発生体1に点火されて
ガスが発生し、エアバッグ内に放出されてエアバッグが
展開膨張して乗員を拘束することによって保護する。
【0054】この点火器によるガス発生体1の点火にあ
たり、各ガス発生体1は、ガス発生体1の表面側から燃
焼し先ず第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤bからガス
が発生してエアバッグ内に供給されてエアバッグが展開
膨張を開始する。そして所定時間経過後に第2ガス発生
剤bによるガス発生が急激に増加してエアバッグに供給
される。
【0055】この燃焼室内に収納されたガス発生体1の
燃焼によるガス発生圧力と時間との関係は、図2にガス
発生圧力と時間の関係を示すように、ガス発生圧力が時
間経過と共にS字カーブ、即ち2段階にガス発生圧力が
制御されエアバッグが2段階に展開膨張される。
【0056】また、ガス発生体1を形成する第1ガス発
生剤a及び第2ガス発生剤bのガス発生特性を、第1ガ
ス発生剤aの表面の単位面積当たりのガス発生量が、第
2ガス発生剤bに対して大なるように設定することがで
きる。
【0057】このガス発生体1によると、点火器による
点火により、各ガス発生体1は、ガス発生体1を形成す
る第1ガス発生剤a及び第2ガス発生剤bの表面側から
燃焼し、その燃焼表面積に応じて第1ガス発生剤a及び
第2ガス発生剤bからガスが発生してエアバッグが展開
膨張を開始する。しかる後、厚さtbの小さい第2ガス
発生剤bの燃焼が進むに従って第1ガス発生剤aの表面
積が急激に増大してガス発生量が急激に増大せしめられ
る。その結果、図2に示すように2段階にガス発生圧力
が制御されエアバッグが2段階に展開膨張される。
【0058】従って、本実施の形態によるガス発生体1
は、ガス発生特性の異なる第1ガス発生剤aと第2ガス
発生剤bによって形成されることから、単一の燃焼室及
び単一の点火器を備えた簡単な構造でかつ、コンパクト
なガス発生装置によってエアバッグを2段階に展開膨張
させることができる。また、第1ガス発生剤aと第2ガ
ス発生剤bとが一体に結合されて各ガス発生体1が形成
されることから、燃焼室内において一方のガス発生剤、
即ち第1ガス発生剤a或いは第2ガス発生剤bが一方に
偏在することなく、第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤
bが燃焼室内に均一に分散され、エアバッグの展開膨張
のばらつきが抑制されてエアバッグ装置の信頼性が確保
される。
【0059】また、第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤
bを単に積層する簡単な構成によってガス発生体1が形
成されることから、ガス発生体1を容易に製造すること
が可能であり、ガス発生体1の生産性の向上がもたらさ
れる。
【0060】(第2実施の形態)図3は、第2実施の形
態におけるガス発生体1の概要を示す要部断面斜視図で
ある。ガス発生体1は、円板形状のペレットであって、
ガス発生特性の異なる第1ガス発生剤aと第2ガス発生
剤bによって形成され、第1ガス発生剤aを第2ガス発
生剤bによって層状に被覆したことを特徴とし、第1ガ
ス発生剤a及び第2ガス発生剤bのガス発生特性は、例
えば、第1ガス発生剤aの表面の単位面積当たりのガス
発生量が、第2ガス発生剤bの表面の単位面積当たりの
ガス発生量に対して大なるように設定されている。
【0061】このように構成されたガス発生体1は、点
火により、ガス発生体1の表面を形成する第2ガス発生
剤bの表面側から燃焼を開始し、第2ガス発生剤bから
発生するガスによりエアバッグの展開膨張が開始され
る。しかる後、第2ガス発生剤bの焼却に連続して比較
的大なるガス発生量を有する第1ガス発生剤aが燃焼す
る。この結果、ガス発生量が急激に増大せしめられてガ
ス発生圧力が2段階に制御されエアバッグが2段階に展
開膨張される。
【0062】従って、第1実施の形態に加え、ガス発生
体1の外周を被覆している第2ガス発生剤bの燃焼に連
続して第1ガス発生剤aが燃焼することから、第1ガス
発生剤aのより安定した燃焼によるガス発生特性が得ら
れ、より確実にエアバッグが2段階に展開膨張せしめら
れて信頼性が更に向上する。また、第1ガス発生剤aが
第2ガス発生剤bによって被覆されることから、第1ガ
ス発生剤aが外部環境に晒されることなく長期間に亘り
安定した状態に維持することができ、第1ガス発生剤a
の選択の自由度が確保される。
【0063】(第3実施の形態)図4は、第3実施の形
態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図である。こ
のガス発生体1は円板形状のペレットであって、互いに
ガス発生特性の異なる第1ガス発生剤aと、第2ガス発
生剤bと、第3ガス発生剤cとが一体に積層されて形成
される。
【0064】このように異なるガス発生特性の第1ガス
発生剤aと、第2ガス発生剤bと、第3ガス発生剤cと
を積層して形成されたガス発生体1によると、第1実施
の形態に加え3段階にガス発生圧力が制御されてエアバ
ッグを3段階に展開膨張させることができる。
【0065】一方、第1ガス発生剤aと第3ガス発生剤
cとの間に介在する第2ガス発生剤bは、外側に設けら
れる第1ガス発生剤a或いは第3ガス発生剤cの少なく
とも一方に、着火性に優れたガス発生剤を用いることに
より、そのガス発生剤a或いはbの燃焼により十分に温
度が上昇せしめられるので、中間層に設けられる第2ガ
ス発生剤bとして低温で着火しにくいガス発生剤を使用
することが可能になり、使用されるガス発生剤選択の自
由度がより確保される。
【0066】また、これらの第1ガス発生剤a、第2ガ
ス発生剤b、第3ガス発生剤cの各層の厚さta、t
b、tcを適宜調整することによって、各ガス発生剤
a、b、cの成分を変えることなくガス発生体1のガス
発生特性を変えることができる。
【0067】更に、第1ガス発生剤a、第2ガス発生剤
b、第3ガス発生剤cは、図5に斜視図を示すように円
板状に形成された第1ガス発生剤aの外周に環状の第2
ガス発生剤bを一体に設け、更に第2ガス発生剤bの外
周に第3ガス発生剤cを環状に設けることによって円板
状のガス発生体1を形成することも可能であり、更に第
1ガス発生剤a、第2ガス発生剤b、第3ガス発生剤c
の各層の厚さを適宜調整することによって、各ガス発生
剤a、b、cの成分を変えることなくガス発生体1のガ
ス発生特性を変えることができる。
【0068】同様に、ガス発生特性の異なるガス発生剤
を4層以上一体に積層することによって、更にガス発生
圧力を多段に制御してエアバッグを多段に展開膨張せし
めることもできる。
【0069】(第4実施の形態)図6は、第4実施の形
態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図である。こ
のガス発生体1は円板形状のペレットであって、ガス発
生剤によって形成された複数の層、本実施の形態では3
層が積層されて構成され、ガス発生剤の層の少なくとも
1層は、異なるガス発生特性を有する第1ガス発生剤a
と第2ガス発生剤bとが分散されて形成されている。
【0070】この第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤b
とは、例えば図7(a)に示すように第1ガス発生剤a
によって円板状に形成されたベース内にその中心から放
射状に延在する複数の縞状に第2ガス発生剤bを分散さ
せたり、或いは同図(b)に示すように第1ガス発生剤
a内に第2ガス発生剤bを複数の円形状の浮島状、或い
は同図(c)に示すように第1ガス発生剤a内の中心に
おいて交差して延在する十字状に第2ガス発生剤bを分
散させる等任意に設定され、例えばその両側に第3ガス
発生剤cを積層する。
【0071】このように形成することによって、ガス発
生体1の外周部から燃焼が進行するに従って、第1ガス
発生剤aと第2ガス発生剤bとから各々発生するガス量
を任意に設定することが可能になり、各層における燃焼
時間及びガス発生量を調節することができる。その結
果、任意にガス発生圧力が制御されエアバッグの多段階
的な展開膨張が得られる。
【0072】同様に、積層されるガス発生剤の層を、異
なるガス発生特性を有する第1ガス発生剤a、第2ガス
発生剤b、第3ガス発生剤cを分散配設することも可能
であり、特に図8(a)、(b)、(c)に示すように
層の中央部を中心とする同心円或いは円弧状及び、中心
を通る直線状に2種類或いは3種類以上の各ガス発生剤
を配置することによって、外周部から内方に移行する従
って各ガス発生剤の構成比が大きく変化せしめられ、外
周部からの燃焼に伴ってガス発生特性をより確実に段階
的に実現させることが可能になり、エアバッグの段階的
な展開膨張が確保される。
【0073】また、積層された各層の厚さを適宜調整す
ることによって、更にガス発生体1のガス発生特性を変
えることができる。
【0074】(第5実施の形態)図9は、第5実施の形
態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図である。ガ
ス発生体1は円柱形状のペレットであって、ガス発生特
性の異なる第1ガス発生剤aと、第2ガス発生剤bと、
第3ガス発生剤cとによって一体に形成されている。
【0075】このガス発生体1は、比較的厚さtaの大
なる円柱状の第1ガス発生剤aをベースとし、第1ガス
発生剤aの一方の端面に第2ガス発生剤bが層状に設け
られると共に、他方の端面に第3ガス発生剤cが層状に
設けられている。
【0076】このように構成されたガス発生体1による
と、第1実施の形態に加え、3段階にガス発生圧力が制
御されてエアバッグが3段階に展開膨張されると共に、
ベースとなる円柱状の第1ガス発生剤aの各端面に、各
々第2ガス発生剤b及び第3ガス発生剤cを塗布するこ
とで比較容易にガス発生体1を製造することができる。
【0077】このガス発生体1においても、第1ガス発
生剤a、第2ガス発生剤b、第3ガス発生剤cの各層の
厚さta、tb、tcを適宜変更することによって、第
1ガス発生剤a、第2ガス発生剤b、第3ガス発生剤c
等の各ガス発生剤の成分を変えることなくガス発生体1
のガス発生特性を変えることができる。
【0078】(第6実施の形態)図10は、第6実施の
形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図である。
本実施の形態のガス発生体1は円柱形状のペレットであ
って、ガス発生特性の異なる第1ガス発生剤aと第2ガ
ス発生剤bとによって一体に形成されている。
【0079】第1ガス発生剤aは、断面形状において、
軸線方向に延在してペレットの中心部から放射状に複
数、本実施の形態では4つの突出部が外方に向かって突
出して外周に凹凸が形成された星形であって、第1ガス
発生剤aの外周に形成された凹部を第2ガス発生剤bに
よって埋めることによって円柱形状のガス発生体1を形
成している。
【0080】このように構成されたガス発生体1による
と、第1実施の形態に加え、ガス発生体1の外周部から
燃焼が進行するに従って、第1ガス発生剤aと第2ガス
発生剤bとから各々発生するガス量が次第に多段階的に
変化し、エアバッグの多段階的な展開膨張が得られる。
【0081】(第7実施の形態)図11は、第7実施の
形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図である。
本実施の形態のガス発生体1は円柱形状のペレットであ
って、ガス発生特性の異なる第1ガス発生剤aと、第2
ガス発生剤bとによって一体に形成されている。
【0082】第1ガス発生剤aの形状は、軸方向に移行
するに従って断面形状が変化する円柱状であって、例え
ば図12(a)に図11のI−I線断面を示すように中
央部が緩やかに小径に変化する形状や、図12(b)に
示すように一端から他端に移行するに従って小径に変化
する形状、或いは図12(c)に示すように中央部が所
定範囲に亘って略一定の小径に形成される。
【0083】この第1ガス発生剤aの外周に形成される
凹部を埋めるように第2ガス発生剤bが設けられて円柱
状のガス発生体1が形成される。
【0084】このガス発生体1によると、第1実施の形
態に加え、ガス発生体1の外周部から燃焼が進行するに
従って、第2ガス発生剤bと第1ガス発生剤aとから各
々発生するガス量が制御されて緩急に変化し、ガス発生
圧力を2種類のガス発生剤によって種々変化させること
が可能になり、エアバッグの種々の展開膨張が得られ
る。
【0085】(第8実施の形態)図13は、円筒形状の
ペレットに形成された本実施の形態におけるガス発生体
1の概要を示す斜視図である。
【0086】このガス発生体1は、図14に示すよう
な、一端から他端に移行するに従ってガス発生特性の異
なる第1ガス発生剤aと、第2ガス発生剤bとの配分比
率が変化する略矩形のシート材を柱状に巻くことによっ
てペレット状に形成されている。
【0087】このように異なるガス発生特性の第1ガス
発生剤aと第2ガス発生剤bによって一体に形成された
ガス発生体1によると、ガス発生圧力、即ちガス発生量
が制御されエアバッグが多段階的に展開膨張されると共
に、第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤bとからなるシ
ート材を巻くことによって容易にガス発生体1を製造す
ることができる。また、シート材における第1ガス発生
剤aと第2ガス発生剤bの配分比率を種々変えることに
よって容易にガス発生体1のガス発生特性を変えること
ができる。
【0088】更に、シート材をガス発生特性の異なる3
つ以上のガス発生剤によって形成することによって、更
にガス発生体1のガス発生特性を変えることができる。
【0089】(第9実施の形態)図15は、第9実施の
形態におけるガス発生体1の斜視図であって、ガス発生
体1は、ガス発生特性の異なる第1ガス発生剤aと第2
ガス発生剤bによって形成される。
【0090】第1ガス発生剤aは、環状或いは筒状に形
成される一方、第2ガス発生剤bは図16に示すように
網状或いは海綿状等の粗面形状に形成され、第1ガス発
生剤a内に第2ガス発生剤bを埋め込むことによって、
ガス発生体1が形成される。
【0091】このガス発生体1によると、ガス発生圧力
が制御されエアバッグが段階的に展開膨張できると共
に、第2ガス発生剤bを粗面形状に形成することから、
第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤bが互いに絡み付
き、第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤bとの接合強度
がより確保され、第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤b
との分離が防止されてガス発生特性のばらつきが抑制さ
れる。
【0092】また、第2ガス発生剤bに代えて第1ガス
発生剤aを網状或いは海綿状の粗面形状に形成すること
も、更に第1ガス発生剤a及び第2ガス発生剤bの両方
を網状或いは海綿状の粗面形状に形成することも可能で
あり、網状或いは海綿状に代えて他の粗面形状にするこ
とも可能である。
【0093】(第10実施の形態)図17は、第10実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図、図
18はガス発生体1の燃焼による発生ガス圧力と時間と
の関係を示す説明図である。
【0094】本ガス発生剤1は、図17に示すように円
板形状のペレットであって、円板形状のガス発生剤a
と、このガス発生剤aの一方の端面に一体に積層された
燃焼材料dによって形成され、ガス発生剤aの層の厚さ
taは比較的厚く設定される一方、燃焼材料dの層の厚
さtdは比較的薄く設定されている。
【0095】このように構成されたガス発生体1は、エ
アバッグ装置のガス発生器の燃焼室に所定量収納され
る。
【0096】点火器によりガス発生体1に点火される
と、各ガス発生体1は、ガス発生体1の表面、即ちガス
発生剤a及び燃焼材料bの外側から燃焼し、ガス発生剤
aからガスが発生してエアバッグ内に供給されてエアバ
ッグが展開膨張を開始する。しかる後、ガス発生剤aの
一方の端面を覆う燃焼材料dの焼失に伴ってガス発生剤
aの露出表面積が急激に増大し、ガス発生剤aからのガ
ス発生が急激に増加する。
【0097】この結果、燃焼室内に収納されたガス発生
体1の燃焼により、図18に示すように、ガス発生圧力
がS字カーブ、即ち2段階にガス発生圧力が制御されエ
アバッグが多段階に展開膨張される。
【0098】また、燃焼材料dの燃焼特性を調整するこ
とによって種々のガス発生特性が得られる。例えば燃焼
特性の比較的悪い難燃材料を用いることにより、燃焼材
料dの焼失に伴うガス発生剤aの露出面積の増加が緩や
かになり緩やかな2段階のガス発生圧力が得られる一
方、燃焼特性に優れた燃焼材料を選択することによって
より急激に変化する2段階のガス発生圧力が得られる。
【0099】また、ガス発生剤a及び燃焼材料dの厚さ
ta及びtdを調整することによっても、種々のガス発
生特性を設定することができる。
【0100】更に、ガス発生体1は、ガス発生剤aと燃
焼材料dとによって一体に形成されることから、単一の
燃焼室及び単一の点火器を備えた簡単な構造でかつ、コ
ンパクトなガス発生装置によってエアバッグを段階的に
展開膨張させることができ、かつ燃焼室内においてガス
発生剤a或いは燃焼材料dが一方に偏在することなく燃
焼室1内に均一に分散され、エアバッグの展開膨張のば
らつきが抑制されてエアバッグ装置の信頼性が確保され
る。
【0101】(第11実施の形態)図19は、第11実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。
【0102】ガス発生体1は、円板形状のペレットであ
って、ガス発生剤と燃焼材料を交互に積層したことを特
徴としている。
【0103】本実施の形態ではガス発生特性の異なる第
1ガス発生剤aと第2ガス発生剤b、燃焼特性の異なる
第1燃焼材料dと第2燃焼材料eによって構成され、第
1ガス発生剤a、第1燃焼材料d、第2ガス発生剤b、
第2燃焼材料eとを順次積層することによって形成され
ている。
【0104】このようにガス発生剤と燃焼材料を交互積
層することによって、上記第10実施の形態より、更に
多段のガス発生特性を得ることができると共に、第1ガ
ス発生剤aと第2燃焼材料eとの間に介在される第2ガ
ス発生剤bや第1燃焼材料dは、外側に設けられる第1
ガス発生剤a及び第2燃焼材料eに着火性に優れた材料
を用いることでにより、その第1ガス発生剤aや第2燃
焼材料eの燃焼により十分に温度が上昇せしめられるの
で、低温で着火しにくいガス発生剤や燃焼材料を使用す
ることが可能になり、使用されるガス発生剤や燃焼材料
の選択の自由度が確保される。
【0105】また、第1ガス発生剤aと第2ガス発生剤
bを同じガス発生特性のガス発生剤によって形成するこ
とも、第1燃焼材料dと第2燃焼材料eを同じ燃焼特性
の燃焼材料によって形成することも可能であり、更に、
第1ガス発生剤a、第2ガス発生剤b、第1燃焼材料
d、第2燃焼材料eの各厚さta、tb、td、te等
を適宜調整することでガス発生体1のガス発生特性を変
えることも可能である。
【0106】このガス発生体1は、例えばベースとなる
第1ガス発生剤aの端面に第1燃焼材料d、第2ガス発
生剤b、第2燃焼材料eを順次塗布することによって容
易に得ることができる。また、ガス発生体1は上記4層
に限らず更に多層に形成することもできる。
【0107】(第12実施の形態)図20は、第12実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。ガス発生体1は円板状のペレットであって、円板状
のガス発生剤aの一方の端面に燃焼特性の異なる複数の
燃焼材料を積層したことを特徴としている。本実施の形
態ではガス発生剤aの一方の端面に第1燃焼材料d、第
2燃焼材料e、第3燃焼材料fの燃焼特性の異なる燃焼
材料を積層している。
【0108】このように燃焼特性の異なる燃焼材料を積
層することによって、燃焼材料の燃焼特性の調整が容易
に実行でき、かつ種々の燃焼材料を使用することができ
る。また、各燃焼材料d、e、f等の厚さtd、te、
tf等を変えることによってガス発生特性を調整するこ
とができる。
【0109】(第13実施の形態)図21は、第13実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。ガス発生体1は円板形状のペレットであって、ガス
発生剤の層を含む複数の層が積層されて構成され、その
層少なくとも1層は、燃焼特性の異なる第1燃焼材料d
と第2燃焼材料eとが分散されて形成されている。
【0110】この第1燃焼材料dと第2燃焼材料eは、
例えば図22(a)に示すように円板状に形成された第
1燃焼材料d内にその中心から放射状に延在する複数の
縞状に第2燃焼材料eを分散させたり、同図(b)に示
すように第1燃焼材料d内に第2燃焼材料eを複数の円
形状の浮島状に、或いは同図(c)に示すように第1燃
焼材料dの中心において交差して延在する十字状に第2
燃焼材料eを分散させる等任意に設定され、その両側に
各々第1ガス発生剤a及び第2ガス発生剤bを積層す
る。
【0111】このように形成することによって、ガス発
生体1の外周部から燃焼が進行するに従って、第1燃焼
材料dと第2燃焼材料eの燃焼状態が任意に設定するこ
とが可能になり、ガス発生剤a、bのガス発生量、即ち
ガス発生圧力が制御できる。
【0112】同様に、積層されるガス発生剤の層の少な
くとも一層を、燃焼特性の異なる第1燃焼材料d、第2
燃焼材料e、第3燃焼材料fによって形成することも可
能であり、例えば図23(a)、(b)、(c)に示す
ように層の中央部を中心とする同心円或いは円弧状及
び、中心を通る直線状に2種類或いは3種類以上の各燃
焼材料を配置することによって、外周部から内方に移行
する従って各燃焼材料の構成比が大きく変化せしめら
れ、外周部からの燃焼に伴ってガス発生剤からのガス発
生特性を段階的実現させることが可能になる。また、積
層された各層の厚さを適宜調整することによって、更に
ガス発生体1のガス発生特性を変えることができる。
【0113】(第14実施の形態)図24は、第14実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。ガス発生体1は円板形状のペレットであって、ガス
発生剤の層を含む複数の層が積層されて構成され、その
層少なくとも1層は、ガス発生剤aと燃焼材料dとが分
散されて形成されている。
【0114】このガス発生剤aと燃焼材料dは、例えば
図25(a)に示すように円板状に形成されたガス発生
剤a内に中心から放射状に延在する複数の縞状に燃焼材
料dを分散配置させたり、同図(b)のようにガス発生
剤a内に燃焼材料dを複数の浮島状に、更に同図(c)
のようにガス発生剤aの中心において交差して延在する
十字状に燃焼材料dを分散させる。また、図26(a)
に示すように円板状に形成された燃焼材料d内に中心か
ら放射状に延在する複数の縞状にガス発生剤aを分散さ
せたり、同図(b)のように燃焼材料d内にガス発生剤
aを複数の浮島状に、なた、同図(c)のように燃焼材
料dの中心において交差して延在する十字状にガス発生
剤aを分散させる等任意に設定され、この両側に例えば
ガス発生剤b及びcを積層する。
【0115】このように形成することによって、ガス発
生体1の外周部から燃焼が進行するに従って、ガス発生
剤aと燃焼材料dの燃焼状態が任意に設定させることが
可能になり、ガス発生体1のガス発生圧力が制御でき
る。
【0116】同様に、複数層の少なくとも一層を、例え
ば図27(a)、(b)、(c)に示すようにガス発生
剤aと燃焼材料dを層の中央部を中心とする同心円或い
は円弧状に配置することによって、外周部から内方に移
行する従ってガス発生剤aと燃焼材料dの構成比が大き
く変化せしめられ、外周部からの燃焼に伴ってガス発生
体1から発生するガス発生特性を段階的に設定すること
ができる。また、異なるガス発生特性の2種類以上のガ
ス発生剤を分散することも、同様に燃焼特性の異なる2
種類以上の燃焼材料を分散配置することにより、更にガ
ス発生体1のガス発生特性を変えることができる。
【0117】(第15実施の形態)図28は、第15実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。本実施の形態のガス発生体1は円柱形状のペレット
であって、ガス発生剤aと、燃焼材料dとによって一体
に形成されている。
【0118】ガス発生剤aは、軸線方向に延在すると共
に、ガス発生体1の中心部から放射状に複数、本実施の
形態では4つの突出部を有し、外周に凹凸が形成された
凹部を燃焼材料dによって埋めることによって円柱形状
のガス発生体1を形成している。
【0119】このように構成されたガス発生体1による
と、外周部からガス発生体1が燃焼するに従って、ガス
発生剤aと燃焼材料dの比率が段階的に変化し、ガス発
生剤aから発生するガス量が次第に段階的に変化し、エ
アバッグの段階的な展開膨張が得られる。
【0120】また、図29に示すように、燃焼材料dを
ガス発生体1の中心部から放射状に突出する突出部を有
し、外周に形成された凹部をガス発生剤aによって埋め
るようにして円柱形状のガス発生体1を形成することも
できる。
【0121】(第16実施の形態)図30は、第16実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。本実施の形態のガス発生体1は円柱形状のペレット
であって、ガス発生剤aと燃焼材料dとによって一体に
形成されている。
【0122】ガス発生剤aの形状は、軸方向に移行する
に従って断面形状が変化する円柱状であって、例えば図
31(a)に図30のII−II線断面を示すように中
央部が緩やかに小径に変化する形状、同図(b)のよう
に一端から他端に移行するに従って小径に変化する形
状、同図(c)のように中央部が所定範囲に亘って小径
形状に形成されされている。このように形成されたガス
発生剤aの外周に形成される凹部を埋めるように燃焼材
料dが設けられて円柱状のガス発生体1が形成される。
【0123】このように構成されたガス発生体1による
と、ガス発生体1の外周部から燃焼が進行するに従っ
て、ガス発生剤aと燃焼材料dの比率が変化して発生す
るガス量が制御される。
【0124】また、例えば図32の(a)、(b)、
(c)等にガス発生体1の要部断面を示すように、ガス
発生体1の中心軸に沿って移行するに従って断面形状が
変化するように燃焼材料dを形成し、燃焼材料dの外周
に形成される凹部を埋めるようにガス発生剤aを設ける
ことによってガス発生体1を形成することもできる。
【0125】(第17実施の形態)図33は、円筒形状
のペレットに形成された第17実施の形態におけるガス
発生体1の概要を示す斜視図である。
【0126】このガス発生体1は、図34に示すよう
な、一端から他端に移行するに従ってガス発生体aと燃
焼材料dの配分比率が変化する略矩形のシート材を柱状
に巻くことによって形成されている。
【0127】このように一端から他端に移行するに従っ
てガス発生剤aと燃焼材料dの配分比率が変化するシー
トを巻いて形成したガス発生体1によると、外部側から
の燃焼に伴って、ガス発生圧力が変化すると共に、ガス
発生剤aと燃焼材料dとからなるシート材を巻くことに
よって容易にガス発生体1を製造することができる。ま
た、シート材におけるガス発生剤aと燃焼材料dの配分
比率を変えることによって容易にガス発生体1のガス発
生特性を変えることができる。
【0128】(第18実施の形態)図35は、第18実
施の形態におけるガス発生体1の概要を示す斜視図であ
る。ガス発生体1は円柱形状のペレットであって、ガス
発生剤aと、燃焼特性の異なる第1燃焼材料d及び第2
燃焼材料eによって形成され、ベースとなるガス発生剤
aは両端が平坦な円柱形状であって、ガス発生剤aの一
方の端面に第1燃焼材料dが一体に設けられ、他方の端
面に第2燃焼材料eが設けられている。
【0129】このようにベースとなるガス発生剤aの各
端面に各々燃焼特性の異なる第1燃焼材料dと第2燃焼
材料eを設けることによって、3段階にガス発生圧力が
制御されエアバッグが3段階に展開膨張されると共に、
ガス発生剤aの各端面に第1燃焼材料d及び第2燃焼材
料eを塗布することでガス発生体1が容易に生成でき
る。
【0130】また、ガス発生剤a、第1燃焼材料d、第
2燃焼材料eの各層の厚さを適宜調整することによっ
て、ガス発生剤aの成分を変えることなくガス発生体1
のガス発生特性を変えることができる。
【0131】(第19実施の形態)図36は、本実施の
形態におけるガス発生体1の斜視図であって、ガス発生
体1は、ガス発生剤aと燃焼材料dによって形成され
る。
【0132】ガス発生剤aは、環状或いは筒状に形成さ
れる一方、燃焼材料dは図37に示すように網状或いは
海綿状に形成され、ガス発生剤a内に燃焼材料dを埋め
込むことによって、ガス発生体1が形成される。
【0133】このガス発生体1によると、燃焼材料dに
よってガス発生圧力が制御されエアバッグが段階的に展
開膨張され、乗員の衝撃等をより緩和することができる
と共に、燃料材料dを網状或いは海綿状に形成すること
から、ガス発生剤aと燃焼材料dが互いに絡み付き、ガ
ス発生剤aと燃焼材料dとの接合強度がより確保され、
ガス発生剤aと燃焼材料dとの分離が防止されてガス発
生特性のばらつきが抑制される。
【0134】また、燃焼材料dに代えてガス発生剤aを
網状や海綿状に形成することも、更にガス発生剤a及び
燃焼材料dの両方を共に網状や海綿状に形成することも
可能であり、網状或いは海綿状に代えて粗面形状にする
ことも可能である。
【0135】
【発明の効果】以上説明した本発明のエアバッグ用ガス
発生体によると、ガス発生特性の異なるガス発生剤を一
体に結合してペレット状にガス発生体が形成されること
から、単一の燃焼室及び単一の点火器を備えた簡単な構
造でコンパクトなガス発生装置によって、エアバッグを
多段階に展開膨張させることができると共に、燃焼室内
においてガス発生特性の異なるガス発生剤が偏在するこ
となく燃焼室内に均一に分散され、エアバッグの展開膨
張のばらつきが抑制されてエアバッグ装置の信頼性が確
保される。
【0136】また、本発明の他のエアバッグ用ガス発生
体によると、ガス発生剤と燃焼材料を一体に結合したペ
レット状にガス発生体を形成することによって、単一の
燃焼室及び単一の点火器を備えた簡単な構造でコンパク
トなガス発生装置によってエアバッグを多段階に展開膨
張させることができると共に、燃焼室内においてガス発
生剤と燃焼材料が偏在することなく燃焼室内に均一に分
散され、エアバッグの展開膨張のばらつきが抑制されて
エアバッグ装置の信頼性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施の形態を説明するガス
発生体の概要を示す斜視図である。
【図2】ガス発生体の発生ガス圧力と時間との関係を示
す説明図である。
【図3】本発明における第2実施の形態を説明するガス
発生体の要部断面斜視図である。
【図4】本発明における第3実施の形態を説明するガス
発生体の斜視図である。
【図5】第3実施の形態の他の例を説明するガス発生体
の斜視図である。
【図6】本発明における第4実施の形態を説明するガス
発生体の斜視図である。
【図7】図6の要部断面図である。
【図8】第4実施の形態の他の例を説明する要部断面図
である。
【図9】本発明における第5実施の形態を説明するガス
発生体の斜視図である。
【図10】本発明における第6実施の形態を説明するガ
ス発生体の斜視図である。
【図11】本発明における第7実施の形態を説明するガ
ス発生体の斜視図である。
【図12】図11のI−I線断面図である。
【図13】本発明における第8実施の形態を説明するガ
ス発生体の斜視図である。
【図14】図13のガス発生体の製造をに使用されるシ
ート材の説明図である。
【図15】本発明における第9実施の形態を説明するガ
ス発生体の斜視図である。
【図16】図15における第2ガス発生剤の斜視図であ
る。
【図17】本発明における第10実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図18】ガス発生体の発生ガス圧力と時間との関係を
示す説明図である。
【図19】本発明における第11実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図20】本発明における第12実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図21】本発明における第13実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図22】図21の要部断面図である。
【図23】第13実施の形態の他の例を説明する要部断
面図である。
【図24】本発明における第14実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図25】図24の要部断面図である。
【図26】第14実施の形態の他の例を説明する要部断
面図である。
【図27】第14実施の形態の更に他の例を説明する要
部断面図である。
【図28】本発明における第15実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図29】第15実施の形態の他の例を説明するガス発
生体の斜視図である。
【図30】本発明における第16実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図31】図30のII−II線断面図である。
【図32】第16実施の形態の他の例を説明するガス発
生体の要部断面図である。
【図33】本発明における第17実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図34】図33のガス発生体の製造に使用されるシー
ト材の説明図である。
【図35】本発明における第18実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図36】本発明における第19実施の形態を説明する
ガス発生体の斜視図である。
【図37】図36における燃焼材料の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガス発生体 a 第1ガス発生剤(ガス発生剤) b 第2ガス発生剤(ガス発生剤) c 第3ガス発生剤(ガス発生剤) d 第1燃焼材料(燃焼材料) e 第2燃焼材料(燃焼材料) f 第3燃焼材料(燃焼材料)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ装置の燃焼室に内蔵され、燃
    焼によりガスを発生させてエアバッグを膨張させるエア
    バッグ用ガス発生体において、 上記エアバッグ用ガス発生体は、 ガス発生特性が異なる複数のガス発生剤が一体に結合さ
    れたペレットであることを特徴とするエアバッグ用ガス
    発生体。
  2. 【請求項2】 ガス発生特性の異なる複数のガス発生剤
    が層状に一体積層されたことを特徴とする請求項1に記
    載のエアバッグ用ガス発生体。
  3. 【請求項3】 上記ガス発生剤の層の内少なくとも1層
    は、異なるガス発生特性のガス発生剤が分散されて形成
    されたことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ用
    ガス発生体。
  4. 【請求項4】 円柱状のベースとなるガス発生剤の端面
    に、該ガス発生剤と異なるガス発生特性のガス発生剤を
    層状に一体結合したことを特徴とする請求項1に記載の
    エアバッグ用ガス発生体。
  5. 【請求項5】 外周に凹部が形成された柱状のガス発生
    剤と、該ガス発生剤とガス発生特性が異なりかつ上記凹
    部に一体に埋設されたガス発生剤とを有することを特徴
    とする請求項1に記載のエアバッグ用ガス発生体。
  6. 【請求項6】 ガス発生特性の異なる複数のガス発生剤
    の配分比率が一端から他端に移行するに従って変化する
    略矩形のシート材を柱状に巻いて形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のエアバッグ用ガス発生体。
  7. 【請求項7】 環状或いは筒状に形成されたガス発生剤
    と、該ガス発生剤とガス発生特性が異なり上記ガス発生
    剤内に埋めこまれたガス発生剤とを備え、これら両ガス
    発生剤の少なくとも一方が粗面形状であることを特徴と
    する請求項1に記載のエアバッグ用ガス発生体。
  8. 【請求項8】 エアバッグ装置の燃焼室に内蔵され、燃
    焼によりガスを発生させてエアバッグを膨張させるエア
    バッグ用ガス発生体において、 上記エアバッグ用ガス発生体は、 ガス発生剤と燃焼材料が一体に結合されたペレットであ
    ることを特徴とするエアバッグ用ガス発生体。
  9. 【請求項9】 ガス発生剤と燃焼材料が層状に一体積層
    されたことを特徴とする請求項8に記載のエアバッグ用
    ガス発生体。
  10. 【請求項10】 上記燃焼材料の層の内少なくとも1層
    は、燃焼特性の異なる複数の燃焼材料が分散されて形成
    されたことを特徴とする請求項9に記載のエアバッグ用
    ガス発生体。
  11. 【請求項11】 上記層の内少なくとも1層は、ガス発
    生剤と燃焼材料が分散されて形成されたことを特徴とす
    る請求項9に記載のエアバッグ用ガス発生体。
  12. 【請求項12】 円柱状のベースとなるガス発生剤の端
    面に、燃焼材料を層状に一体結合したことを特徴とする
    請求項9に記載のエアバッグ用ガス発生体。
  13. 【請求項13】 ガス発生剤及び燃焼材料のいずれか一
    方の外周に凹部が形成された柱状であって、上記凹部に
    上記ガス発生剤及び燃焼材料の他方が一体に埋設された
    ことを特徴とする請求項8に記載のエアバッグ用ガス発
    生体。
  14. 【請求項14】 一端から他端に移行するに従ってガス
    発生剤と燃焼材料の配分比率が変化する略矩形のシート
    材を柱状に巻いて形成されたことを特徴とする請求項8
    に記載のエアバッグ用ガス発生体。
  15. 【請求項15】 ガス発生剤及び燃焼材料の一方が環状
    或いは筒状に形成され、該環状或いは筒状内に他方が埋
    め込まれ、該ガス発生剤及び燃焼材料の少なくとも一方
    が粗面形状であることを特徴とする請求項8に記載のエ
    アバッグ用ガス発生体。
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