JPH0648880A - ガス発生器用の多層型ガス発生ディスク - Google Patents

ガス発生器用の多層型ガス発生ディスク

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JPH0648880A
JPH0648880A JP5134694A JP13469493A JPH0648880A JP H0648880 A JPH0648880 A JP H0648880A JP 5134694 A JP5134694 A JP 5134694A JP 13469493 A JP13469493 A JP 13469493A JP H0648880 A JPH0648880 A JP H0648880A
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layer
layers
gas
azide
burns
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JP5134694A
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Timothy A Swann
ティモシー・エイ・スワン
Eldron L Boehmer
エルドロン・エル・ボーマー
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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TRW Inc
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Publication date
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/264Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic
    • B60R21/2644Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic using only solid reacting substances, e.g. pellets, powder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J7/00Apparatus for generating gases
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06BEXPLOSIVES OR THERMIC COMPOSITIONS; MANUFACTURE THEREOF; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS EXPLOSIVES
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    • C06B45/16Compositions or products which are defined by structure or arrangement of component of product having contiguous layers or zones a layer or zone containing an inorganic explosive or an inorganic explosive or an inorganic thermic component the layer or zone containing at least one inorganic component from the group of azide, fulminate, phosphorus and phosphide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06DMEANS FOR GENERATING SMOKE OR MIST; GAS-ATTACK COMPOSITIONS; GENERATION OF GAS FOR BLASTING OR PROPULSION (CHEMICAL PART)
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    • C06D5/06Generation of pressure gas, e.g. for blasting cartridges, starting cartridges, rockets by reaction of two or more solids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアーバッグを膨張させるためのガスを発生
させる着火性の材料からなる構造物を提供する。 【構成】 エアーバッグを膨張させるためのガスを発生
させる着火性の材料からなる材料構造物は、少なくとも
2層のガス発生材料からなる。それらの層のうちの一つ
は、容易に着火して急速に燃焼する窒素発生組成物から
なる。他の層は、前者の層よりも容易には着火せず急速
には燃焼しない窒素発生組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアーバッグを膨張さ
せるガスを発生させるための着火性の材料からなる構造
物に関する。その構造物は、共に圧縮されるガス発生材
料の複数の層からなる。
【0002】
【先行技術】米国特許第 3,194,851号は、ガスを発生す
る材料の複数の層からなる推進用粒状体を開示する。そ
の推進用粒状体は小型の武器の弾薬に用いられる。その
外層は、銃身の腐食を防ぐための冷却した燃焼性の推進
体である。
【0003】米国特許第 4,698,107号は、自動車用のエ
アーバッグを膨張させるのに適した窒素ガスを発生する
粒状体を開示する。その粒状体は着火を促進する被覆を
有する。その被覆は、溶剤をベースとする溶液または懸
濁液から粒状体に適用される。このためには、被覆を適
用した後、粒状体を乾燥するかまたは固める必要があ
る。
【0004】米国特許第 3,880,595号は、バッグを膨張
させるためのガス発生器を開示する。その発生器は、推
進用組成物と吸熱性冷却組成物が交互になった層を含む
容器からなる。
【0005】
【発明の要約】本発明は、エアーバッグを膨張させるガ
スを発生させるための着火性の材料からなる構造物に係
る。材料構造物は、共に圧縮される着火性ガス発生材料
からなる少なくとも2つの層からなる。それらの層の1
つは容易に着火して急速に燃焼する窒素発生組成物から
なる。もう一方の層は、前者の層よりも着火しにくく急
速には燃焼しない窒素発生組成物からなる。
【0006】各々の層のガス発生材料として好ましいの
は、アジドおよび酸化剤である。一方の層の好ましい酸
化剤は酸化銅である。他方の層の好ましい酸化剤は酸化
鉄である。
【0007】本発明の一態様において、材料構造物は3
層、すなわち内層とそれを挟む2つの外層からなる。内
層は、外層よりも着火しにくく急速には燃焼しない窒素
発生組成物からなる。外層は、中間層の組成物よりも容
易に着火して急速に燃焼する窒素発生組成物からなる。
【0008】材料構造物は、円筒形かつディスク状また
はペレット状で、前記の層はディスクまたはペレットの
軸を横断する方向に延びているのが好ましい。
【0009】本発明の一態様において、ゆっくり燃焼す
る材料は燃焼したときに焼結体を形成し、急速に燃焼す
る材料は燃焼したときに溶融金属となってゆっくり燃焼
する材料の焼結体を被覆する。
【0010】本発明はまた、衝突の間に自動車の搭乗者
を防護するための装置に係る。その装置は、エアーバッ
グと、着火性ガス発生材料を含むエアーバッグを膨張さ
せるための手段からなる。着火性ガス発生材料は、少な
くとも1つのガス発生材料の構造体からなる。ガス発生
材料の各々の構造体は、少なくとも2つの層のガス発生
材料からなる。それらの層の1つは容易に着火して急速
に燃焼する窒素発生組成物からなる。もう一方の層は、
前者の層よりも着火しにくく急速には燃焼しない窒素発
生組成物からなる。
【0011】
【好ましい実施例の説明】本発明の目的について、"
層”(layer)とは、対向する異なる表面を有する層と
して定義される。それに対して、被覆は対向する異なる
表面を有していない。
【0012】本発明は様々な膨張器の構造に適用でき
る。本発明の典型として、図1は膨張器10を示す。エ
アーバッグ12が膨張器10の回りに折りたたまれてい
る。カバー14がエアーバッグ12と膨張器10を取り
囲んでいる。膨張器10とエアーバッグ12とカバー1
4は、自動車のハンドル16に装着されているモジュー
ルを形成している。
【0013】衝突した場合のように、自動車の突然の減
速が起こった直後、膨張器10にエネルギーが加えら
れ、大きな容積のガスが発生する。膨張器10からのガ
スの流入によってエアーバッグ12が膨張する。エアー
バッグ12が膨張し始めると、それはカバー14の弱い
部分を破壊する。弱い部分の一つは、図1において18
で示されている。周知のように、エアーバッグ12が膨
張し続けると、それは自動車の運転者とハンドル16の
間の空間に侵入して、運転者の動きを拘束する。
【0014】膨張器10はハウジング40を有する(図
2)。ハウジング40は3つの部品、すなわち拡散カッ
プ42と燃焼カップ44と燃焼室カバー46からなる。
拡散カップ42と燃焼カップ44と燃焼室カバー46
は、例えば UNS S30100 ステンレス鋼のような金属
からなる。
【0015】拡散カップ42はおおむねカップ状で、膨
張器10の中心軸52の回りに延びる円筒形の側壁50
を有する。側壁50は、平らな上端壁54と平らな下方
フランジ56の間で延びている。端壁54とフランジ5
6は互いにおおむね平行で、軸52に対して垂直であ
る。ガス流出口58の環状の列が、拡散カップの側壁5
0の上部の円周に延びている。
【0016】燃焼カップ44はおおむねカップ状で、拡
散カップ42の内側に配置されている。燃焼カップ44
は、軸52の回りに延びる円筒形の側壁60を有する。
円筒形の側壁60は、平らな上端壁64と平らな下方フ
ランジ66の間で延びている。上端壁64と下方フラン
ジ66は互いにおおむね平行で、軸52に対して垂直で
ある。開口68の環状の列が、燃焼カップの側壁60の
下部の円周に延びている。
【0017】燃焼カップ44の上端壁64は拡散カップ
42の上端壁54に円周溶接位置70で、連続溶接、好
ましくはレーザー溶接によって、溶接されている。燃焼
カップのフランジ66は拡散カップのフランジ56に円
周溶接位置72で、連続溶接、やはり好ましくはレーザ
ー溶接によって、溶接されている。
【0018】燃焼室カバー46はおおむね平らな金属片
で、円形の中央部分80と、平行であるがしかし段違い
の環状の外側フランジ82とを有している。円形の開口
84が燃焼室カバー46の中央部分80の中に位置して
いる。燃焼カップのフランジ66は拡散カップのフラン
ジ56に円周溶接位置72で、連続溶接、やはり好まし
くはレーザー溶接によって、溶接されている。燃焼室カ
バー46の外側フランジ82は燃焼カップのフランジ6
6に円周溶接位置86で、連続溶接、やはり好ましくは
レーザー溶接によって、溶接されている。
【0019】密閉されている缶90が燃焼カップ44の
中に配置されている。缶90は2つの部品、すなわち下
方の缶部分92とカバー94からなる。缶カバー94の
半径方向外側の端は、缶の下方部分92の隣接する端に
縁曲げ止めされていて、それによって缶90は密閉され
ている。缶90は比較的薄いアルミニウムからなるのが
好ましい。
【0020】缶の下方部分92は、燃焼室の側壁60の
内部にあってこれに隣接する円筒形の外側の側壁96を
有する。側壁96は、燃焼カップの側壁60にある開口
68に隣接する領域で厚さが小さくなっている。缶の下
方部分92はまた、外側の側壁96から半径方向内側に
間隔をおいて円筒形の内側の側壁98を有する。側壁9
8は点火器142に隣接する領域で厚さが小さくなって
いる。
【0021】缶の下方部分92の平らなリング状の下方
壁100は、外側の側壁96と内側の側壁98を相互に
連結している。缶の下方部分92の円形の内側の上壁1
02は、内側の側壁98から半径方向内側に延びてい
て、その上を覆っている。内側の上壁102と円筒形の
内側の側壁98は、缶90の内部で下方に開いている中
央凹部104を画定している。
【0022】缶のカバー94はおおむね円形である。凹
部106が、缶のカバー94の中央に位置している。自
動着火材料の塊108が凹部106の中にあって、一枚
のアルミ箔のテープ109によって保持されている。
【0023】ガス発生材料からなる複数の環状のディス
ク110が、缶90の内部で互いに上になって積層され
ている。環状のクッション112が、一番上のガス発生
ディスク114と缶のカバー94の内側との間に配置さ
れている。ディスク110は、着火したときに窒素ガス
を発生する材料からなる。比較的大きなディスク110
の代わりに、アスピリン錠剤に大きさと形が近似してい
る小さなペレットを用いることができる。
【0024】環状の前フィルター120が缶90の中に
配置されている。前フィルター120は、ガス発生ディ
スク110の半径方向外側で、缶90の外側の側壁96
の内側に位置している。小さな環状の空間が、前フィル
ター120と外側の側壁96との間に存在する。
【0025】122で概略的に示されている環状のスラ
グスクリーンが、拡散カップ42の内部で、燃焼カップ
44の外側に位置している。スラグスクリーン122
は、開口68の半径方向外側にあって、燃焼カップの側
壁60に相対している。しかし、スラグスクリーン12
2は、燃焼カップの側壁60の開口68から間隔を置い
て配置してもよい。
【0026】124で示される環状の最終フィルター部
材が、拡散カップ42の内側でスラグスクリーン122
の上に位置している。最終フィルター部材124は、拡
散カップ42の側壁50のガス流出口58の半径方向内
側にある。最終フィルター部材124は、様々な材料の
複数の層である。それらの層は拡散カップの側壁50の
回りに延びていて、側壁の内側に位置している。環状の
フィルターシールド126が拡散カップの側壁50から
半径方向内側に突出していて、最終フィルター部材12
4とスラグスクリーン122を分離している。フィルタ
ーシールド126は、拡散カップの側壁50に締まりば
めによって固定されている。
【0027】膨張器10は起爆部品140を含む。起爆
部品140は、燃焼室カバー46の開口84から缶90
の中央凹部104の中に突出している点火器142を含
む。起爆部品140は燃焼室カバー46の中央部分80
に円周溶接位置144で、連続溶接、好ましくはレーザ
ー溶接によって溶接されている。
【0028】点火器142は、起爆部品140から外側
に延びている一対のリード線146を含む。リード線1
46は衝突センサー(図示せず)に接続できる。点火器
142の内部で、リード線146は着火材料の中に埋め
込まれた抵抗線に接続されている。点火器142を接地
状態にして膨張器10を不能にする金属−金属接触を防
ぐために、薄いプラスチックフィルム(図示せず)が点
火器142の上部の外側に位置している。点火器142
は、周知の適切な構造であればいかなるものでもよい。
【0029】衝突またはその他の突然の自動車の減速が
発生した直後、衝突センサーによって電気回路が閉じら
れる。次いで電流がリード線146を通して点火器14
2に流れる。抵抗線が点火器142を加熱して点火させ
る。点火器142の点火によって高温のガス生成物が形
成され、それは点火器142から外へ流れて、缶90の
内側の側壁98を破裂させる。点火器142からの高温
のガスが、ガス発生材料からなるディスク110を着火
させる。ガス発生材料のディスク110が大量のガスを
発生させる。
【0030】ガスの圧力が缶90の円筒形の側壁96に
作用し、側壁96は燃焼カップの側壁60を半径方向外
側に押圧する。この結果、缶90の薄い側壁96が、燃
焼カップの側壁60にある開口68の位置で破裂する。
開口68に隣接する側壁96の部分の厚さが薄くなって
いるので、所望の圧力において側壁96のこの部分が他
の部分よりも優先して破裂する。次いで、ディスク11
0の燃焼によって発生したガスが、前フィルター120
を通って半径方向外側に流れる。前フィルター120に
よって、流動ガスから、起爆部品140およびガス発生
ディスク110の粗い粒子とその他の燃焼生成物が除去
される。さらに、前フィルター120によってガスが冷
却され、また前フィルターは溶融した燃焼生成物によっ
て覆われる。ガスは開口68を通ってスラグスクリーン
122に流入する。
【0031】スラグスクリーン122によって、流動ガ
スから粒子が除去されて捕捉される。またスラグスクリ
ーンは流動ガスを冷却する。ガスが冷却されるので、金
属のような溶融した燃焼生成物はスラグスクリーン12
2の上に付着する。スラグスクリーン122と最終フィ
ルター部材124の間のフィルターシールド126によ
って、スラグスクリーン122の中とその周囲でガスの
乱流が生じる。ガスの乱流によって、スラグスクリーン
122の中と拡散カップ42の低い部分の中での比較的
重い粒子の保持が促進される。
【0032】ガスはスラグスクリーン122から最終フ
ィルター部材124へ向かって軸方向上方へ流れる。次
いで、ガスは最終フィルター部材124を通って半径方
向外側へ流れ、そこでガスから小さい粒子が除去され
る。また、最終フィルター部材124によってもガスは
さらに冷却され、それによって、ガス中の溶融した生成
物が最終フィルター部材124の一部に沈積する。ガス
流出口58の環状の列がガスの流れをエアーバッグ12
の中に案内して、エアーバッグ12を膨張させる。
【0033】図3と図4を参照すれば、ガス発生ディス
ク110はおおむね平らな環状体形状を有している。内
側の円筒表面150は、ディスクを貫通する中心穴15
2を画定する。ディスクは、内側の円筒表面150と同
軸の外側円筒表面154を有する。上側のおおむね平ら
な表面156は、内側表面150と外側表面154の間
で半径方向に延びている。下側のおおむね平らな表面1
58は、表面156と間隔を置いておおむね平行であ
り、やはり内側表面150と外側表面154の間で半径
方向に延びている。平らな表面156と158の両者
は、外側円筒表面154に隣接している環状の高くなっ
た領域160、162を有する。
【0034】図2に示すように、ディスク110は缶9
0の内部で積層されて配置されていて、ディスクの穴1
52は起爆部品140を収容するように整列している。
本発明のこの態様においては、積層体は8個のディスク
からなる。
【0035】ディスクの高くなった領域160、162
は、隣接するディスクの隣接する平らな表面156、1
58の残りの部分を維持して、ディスクの間の空気の空
間164を画定している(図2)。これらの空気の空間
は、各々のディスクの最大量の表面積を燃焼のために露
出させる。
【0036】所望により、空気の空間164にガス発生
材料の粒子を充填することができ(図示せず)、それを
空気の空間164の中にゆるやかに詰める。ガス発生材
料の粒子の間の空気は、ディスク110の燃焼を維持す
るのに十分である。同時に、ガス発生材料の粒子は、缶
90の中で縦方向にガス発生材料の実質的に連続した相
を与える。そのようなガス発生粒子によって、すべての
ディスクのより瞬間的な着火が保証され、また、各々の
ディスクにかかる衝撃と振動が和らげられる。
【0037】当業者に周知の様々な組成物を、ディスク
110のガス発生材料として用いることができる。好ま
しいガス発生材料は、アルカリ金属アジドと酸化剤の混
合物である。好ましい酸化剤は金属酸化物であり、例え
ば米国特許第3,895,098号(Pietz)で開示されてい
る。好ましいアルカリ金属アジドはナトリウムアジドで
ある。その他のアジド、例えばリチウムアジドを用いる
こともできる。用いることのできる金属酸化物の例は、
酸化銅、酸化鉄、酸化スズ、二酸化チタン、酸化鉛、酸
化クロム、酸化亜鉛、酸化マンガン、酸化ニッケルであ
る。アジドとともに使用可能な非金属酸化剤を用いるこ
ともできる。そのような酸化剤の例は、硝酸ナトリウ
ム、硝酸カリウム、過塩素酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、および亜硫酸ナトリウムである。
【0038】用いられる金属酸化物の量は、用いられる
アルカリ金属アジドの量に基づいて、少なくとも化学量
論量であるのが好ましい。ガス発生材料は、ある量の他
の成分、例えばオキシダントを含んでいてもよい。適当
なオキシダントの例は、過塩素酸カリウムと硝酸ナトリ
ウムである。組成物は粘土のようなバインダーと黒鉛繊
維のような強化繊維を含んでいてもよい。しかし、通常
はそのような他の成分は必要ではない。
【0039】本発明の実施において、円筒形のガス発生
ディスクまたはペレット110は、少なくとも2層のガ
ス発生材料からなる。図3と図4は3つの層166、1
68、および170を有するガス発生ディスク110を
示す。図7と図8は2つの層180、182を有するガ
ス発生ディスク110’を示す。図3と図4の態様およ
び図7と図8の態様において、ガス発生材料の層(各々
166、168、170および180、182)は、デ
ィスクの表面と円筒形の表面150および154の両者
の中心軸を横断して延びる。
【0040】以下の実施例で説明するように、ディスク
110と110’の層166、168、170および1
80、182の各々は、ガス発生材料としてアルカリ金
属アジドと金属酸化物を含む。しかし、図3と図4の態
様および図7と図8の態様の両者において、層のうちの
少なくとも一つは容易に着火して急速に燃焼する窒素発
生組成物であり、少なくとも一つの他の層は前者の層よ
りも容易には着火せず急速には燃焼しない窒素発生組成
物である。
【0041】容易に着火して急速に燃焼する層、あるい
は容易には着火せず急速には燃焼しない層の製造は、窒
素ガス発生組成物中のアルカリ金属アジドと混合すべき
特定の金属酸化物を選択することによって達成すること
ができる。例として、平均粒子サイズが10ミクロンの
酸化第二銅(CuO)をナトリウムアジドと混合し、平
均粒子サイズ17ミクロンに粉砕し、ナトリウムアジド
61%対酸化第二銅39%の重量比にしたものは、約
1.76インチ/秒(1000psiにおいて)の比較
的速い燃焼速度と、約342カロリー/grの比較的高
い反応熱を有する。それに対して、平均粒子サイズが1
ミクロンの酸化鉄(Fe23)を同じナトリウムアジド
と混合し、ナトリウムアジド68%対酸化鉄32%の重
量比にしたものは、約0.5インチ/秒(1000ps
iにおいて)の比較的遅い燃焼速度と、約278カロリ
ー/grの比較的低い反応熱を有する。
【0042】上記の燃焼速度は、通常の撚糸(strand)
燃焼法を用いて得られた。直径3/8”で長さ1/2”
の圧縮した撚糸を、1000psiで爆弾中で一端を着
火させる。外側の直径は燃焼させない。燃焼速度は爆発
の圧力の記録から決定され、圧力増加の開始から終了ま
での経過時間が燃焼時間とされる。
【0043】このように、図3と図4、または図7と図
8を参照すれば、各々のディスク110、110’にお
けるガス発生材料の層のうちの少なくとも一つは、酸化
銅のような金属酸化物からなる比較的容易に着火して速
く燃焼する材料とすることができ、各々のディスク11
0、110’におけるガス発生材料の少なくとも一つの
他の層は、酸化鉄のような金属酸化物からなる比較的容
易には着火せず遅く燃焼するものにすることができる。
【0044】以下の実施例によって本発明をさらに詳細
に説明する。
【0045】実施例 1 図3と図4を参照すれば、ディスク110は3つの層1
66、168、170からなる。各々の層は全体にわた
って実質的に均一な厚さを有する。外側の層166と1
70はおのおの約0.6mmの厚さを有する。内側の層
168は約1.8mmの厚さを有する。ディスク110
の全体の厚さは約3.3mmで、外側の直径は約55.3
mm、内側の直径は約23.27mmである。ディスク
中のガス発生材料の重量は約11.4グラムである。デ
ィスクの環状の高くなった領域160、162は、約
0.15〜0.21mmの厚さを有し、環状部分の幅は約
2.67mmである。
【0046】中間層168は、上述したように、上層と
下層166、170とは異なる組成を有する。具体的に
は、上層と下層166、170は、ナトリウムアジドと
酸化第二銅(CuO)をナトリウムアジド61%対酸化
第二銅39%の重量比とした比較的速く燃焼する混合物
からなる。内側の層168は、ナトリウムアジドと酸化
鉄(Fe23)をナトリウムアジド68%対酸化鉄32
%の重量比とした比較的遅く燃焼する混合物からなる。
両組成物において、ナトリウムアジドは平均粒子サイズ
約17ミクロンに粉砕される。酸化鉄は1ミクロンの平
均粒子サイズを有する。酸化第二銅は約10ミクロンの
平均粒子サイズを有する。
【0047】複数のディスク110は、ダイの底の上で
ダイの下半分に、速く燃焼するガス発生材料の粒子の層
を充填することによって、図3と図4に示す環状体形状
に製造された。次いで、遅く燃焼するガス発生材料の層
を、第一の層の上でダイの半分の中に充填した。次い
で、速く燃焼するガス発生材料の上層を、中間層の上の
ダイの半分の中に充填した。次いで、ダイの上半分をガ
ス発生材料の層に対して下降させ、ガス発生材料の粒子
を圧縮し緻密にして、図3と図4に示す環状体形状にし
た。
【0048】図2のガス発生器と同様の形状を有するガ
ス発生器に、図3と図4に示す8個のガス発生ディスク
を装填した。ガス発生器には、発生器からのガスの流れ
を受けるためのタンクを装着した(図2には示されてい
ない)。タンクには、タンク内の圧力を測定するための
圧力ゲージを装着した。さらに、圧力ゲージは、燃焼カ
ップ44の中の圧力を測定するために、ガス発生器にも
装着された。これらの圧力は、本実施例と実施例2にお
いて、各々 "タンク"圧力 および "燃焼器”圧力と称す
る。
【0049】図5は、図3と図4のディスクの燃焼特性
を示す。図5には2つの曲線が示されていて、燃焼器の
圧力曲線(燃焼カップ44の中の圧力)を点線で示し、
タンクの圧力曲線を実線で示す。図5においてグラフの
縦軸には2組の値が表示されている。上の組の値は燃焼
器の圧力についてのものである。下の組の値はタンクの
圧力についてのものである。燃焼器の圧力曲線(点線)
について、圧力は約3000kPa の圧力まで急激に増
加する。この急激な最初の圧力増加は、ディスク110
の外側の層166と170の急速な燃焼によるものであ
った。次いで、燃焼器の圧力は約2,850kPaまでわ
ずかに低下するが、これは大部分の酸化銅の消費と燃焼
カップ44からのガスの逃散のためである。この時点
で、酸化鉄からなる内側の層168の安定した燃焼が開
始され、次いで燃焼器の圧力は約45°のゆるやかな勾
配で増加し、約15.3ミリ秒の燃焼時間で約4,548
kPaのピーク圧力に達する。次いで、燃焼カップ44か
らガスが逃散する速度がガスの生成速度を上回るので、
燃焼器の圧力は降下する。
【0050】この燃焼特性は、図5において実線で示す
タンク圧力に反映している。ディスクによって約10
6.25ミリ秒で約316kPaのピークのタンク圧力に
達した。ピーク圧力に達するまでの勾配は比較的ゆるや
かで、ピーク圧力の1%に達するまで3.05ミリ秒を
要し、ピーク圧力の95%に達するまで約65ミリ秒を
要した。以下の表1は、特定の燃焼時間における特定の
タンク圧力を与える。
【0051】
【表1】 表 1 ミリ秒 タンク圧力(kPa) 5 7.5 10 26.4 20 88.1 30 156.1 40 217.7 50 260.9 60 287.7 70 302.7
【0052】ディスクの燃焼によって、タンクのガスの
最大温度は約383°Fとなった。
【0053】ディスク110の燃焼特性は、対照のディ
スクの燃焼特性と比較された。対照のディスクの組成物
は、ナトリウムアジドと酸化第二銅の混合物で、ナトリ
ウムアジド61%対酸化第二銅39%の重量比としたも
のである。対照のディスクは酸化鉄を含む層を有してい
なかった。対照のディスクの寸法と重量は、本発明のデ
ィスク110のものと同様であった。8個の対照のディ
スクを、図2の膨張器10と同様の膨張器の中に設置し
た。ディスク110の上述の試験と同様に、燃焼カツプ
44の中と、膨張器に付設したタンクの中で、圧力の測
定が行われた。膨張器の着火のすべての様相が、本発明
のディスクを有する膨張器の着火と同様であった。
【0054】対照のディスクの燃焼特性を図6に示す。
図6には2つの曲線が示されていて、燃焼器の圧力曲線
(燃焼カップ44の中の圧力)を点線で示し、タンクの
圧力曲線を実線で示す。燃焼器の圧力曲線において、圧
力は急激に増加し、約8.85ミリ秒の燃焼時間で約1
0,487kPaのピーク圧力に達した。これは本発明の
試験ディスクを用いた場合よりもずっと高いピーク圧力
である。1%の燃焼器ピーク圧力と95%の燃焼器ピー
ク圧力の間に経過した燃焼時間はわずかに6.4ミリ秒
であったのに対して、試験ディスクについてのこの圧力
構成は11ミリ秒であった。燃焼器の曲線のこの特性
は、対照のディスク中には試験ディスクにおけるよりも
大量に速く燃焼する材料が含まれていることによる。各
々の燃焼器圧力曲線の間のもう一つの顕著な相違は、本
発明の試験ディスクにおいては、図5に示すように、最
初の上昇の後でそして遅い燃焼材料の燃焼が安定化する
前に、約3,000kPaにおいて明確な平坦部分があ
る、ということである。
【0055】図6を参照すれば、約8.85ミリ秒にお
いて燃焼カップからのガスの逃散がガスの生成を上回
り、そのために、燃焼器の圧力は約40ミリ秒まで急速
に低下して、それ以後はゆっくりと低下する。
【0056】対照のディスクのこの燃焼特性は、図6に
おいて実線で示すタンク圧力に反映している。このディ
スクにおいては約45.15ミリ秒で約358kPaのピ
ークのタンク圧力に達したが、これに対して試験ディス
クにおいては106.25ミリ秒かかった。ピーク圧力
に達するまでの勾配は比較的急角度であり、約3.25
ミリ秒で1%のピーク圧力に達し、約28.15ミリ秒
で95%のピーク圧力に達した(試験ディスクにおいて
は65ミリ秒)。以下の表2は、対照のディスクについ
ての特定の燃焼時間における特定のタンク圧力を与え
る。
【0057】
【表2】 表 2 ミリ秒 タンク圧力(kPa) 5 12.4 10 89.6 20 247.9 30 333.8 40 355.9 50 357.4 60 354.9 70 351.6
【0058】対照のディスクの燃焼によって、タンクの
ガスの最大温度は約400.41°Fとなったが、これ
に対して試験ディスクにおいては383°Fであった。
【0059】本発明の利点は明白である。異なる金属酸
化物/ナトリウムアジド組成物を用いた層形成によっ
て、所定の形状において、所望される全体の特性がいか
なるものであろうとも、ガスの燃焼時間と生成を調整す
ることが可能となる。この実施例においては、その層形
成によって、非常に急激ではあるが、しかし遅く燃焼す
る材料が着火する前にステップ状になる、すなわち平坦
化する初期のガス発生が行われた。この結果、タンクの
圧力は対照のディスクを用いた場合よりもゆっくりと増
加し、対照のディスクの場合よりも燃焼時間の遅い時点
で最大圧力に達した。
【0060】しかし、本実施例の試験ディスクは対照の
ディスクよりも大きなガス出力を与え、これは本発明の
利点である。金属酸化物に対するナトリウムアジドの化
学量論比は、酸化鉄を用いたときの方が酸化第二銅を用
いたときよりも大きい。このことは、ナトリウムアジド
/酸化鉄の混合物は、ナトリウムアジドと酸化第二銅の
混合物よりも、多くのナトリウムアジドを含んでいる、
ということを意味する。この結果、より多くの窒素ガス
が生成される。逆に言えば、より少ないガス発生材料を
用いてエアーバッグが展開される。
【0061】この点において、ナトリウムアジドと酸化
鉄の混合物は、ナトリウムアジドと酸化第二銅の混合物
よりも燃焼しにくいということが知られている。ナトリ
ウムアジドと酸化鉄の混合物を燃焼させるには、通常、
燃焼速度向上手段が必要となる。そのような燃焼速度向
上手段としてはコーティングがある。本発明において酸
化第二銅/ナトリウムアジドの層を用いることのコーテ
ィングの使用を上回る利点は、ディスクの燃焼特性を許
容値に近いものにコントロールできることである。コー
ティング処理においては、コーティング材料は粒子へ移
動することがある、逆に言えば、粒子材料はコーティン
グへ移動する。さらに、粒子に付着したコーティングの
厚さは許容値の近傍にコントロールするのが困難であ
る。それに対して、本発明においては、ガス発生材料の
層の厚さを厳密にコントロールすることができる。一つ
の層から別の層への粒子材料の移動は起こらない。この
結果、燃焼特性が許容値近傍にコントロールされる。
【0062】本発明においては、以下の点を変更するこ
とによって燃焼速度特性を改善することが可能である。
すなわち、(a)各々の組成物の粒子サイズ、あるいは
(b)各々の層の容積比率、あるいは(c)用いられる各々
のタイプのガス発生材料の割合、である。金属酸化物と
ナトリウムアジドのいずれか一方の粒子サイズを小さく
することによって、燃焼速度を増大させることができ
る。金属酸化物とナトリウムアジドのいずれか一方の粒
子サイズを大きくすることによって、燃焼速度を低下さ
せることができる。この技術は、速く燃焼する組成物と
遅く燃焼する組成物のいずれか一方を用いて行うことが
できる。実際には、この技術は、同じアジドと酸化剤か
らなる2種の混合物から、速く燃焼する組成物と遅く燃
焼する組成物の両者を製造するのに用いることができる
かもしれない。同様に、用いられる各々のタイプのガス
発生材料の割合を変えることによって、燃焼速度特性が
変化するだろう。例えば、図5において特徴的な約3,
000kPaでの燃焼器圧力の平坦部分は、ナトリウム
アジドの層/酸化第二銅の層の容積比率を各々増大させ
るか減少させるかすることによって、上昇させるか低下
させるかすることができる。
【0063】さらなる別法として、各々のディスクの外
側の層を遅く燃焼する材料で製造し、各々のディスクの
内側の層を速く燃焼する材料で製造してもよい。従っ
て、外側の層は、初期には内側の層の燃焼を抑制するよ
うに機能する。これによってタンク圧力の上昇は初期に
は、図6の対照のディスクと比較して、図5の試験ディ
スクよりももっとゆるやかとなり、次いで、初期の圧力
上昇の後には、タンクの圧力はもっと急速に上昇する。
このことは、エアーバッグが展開する場合、対照のディ
スクおよび図5の試験ディスクを用いた場合よりも、最
初はゆっくり展開して、初期の展開の後には速度が加速
されることを意味する。
【0064】実施例 2 本実施例は、2つだけの層、すなわち上の層180と下
の層182からなる図7と図8に示すディスク110’
を含む。上の層180の厚さは約2.4mmで、下の層
182の厚さは約0.6mmであり、ディスク全体の厚
さは(高くなった領域を含めて)約3.3mmである。
ディスクのその他の寸法は実施例1と同様である。上の
層すなわち厚い層180は、この場合、速く燃焼する材
料すなわち酸化第二銅とナトリウムアジドからなり、下
の層すなわち薄い層182は、遅く燃焼する材料すなわ
ち酸化鉄とナトリウムアジドからなる。より具体的に
は、上の層180はナトリウムアジドと酸化第二銅が6
1:39の混合物からなり、下の層182はナトリウム
アジドと酸化鉄(Fe23)が68:32の混合物から
なり、これは実施例1で用いたのと同様の混合物であ
る。
【0065】ディスク110’の試験を、実施例1と同
様の手順に従って行った。図7と図8のディスクの燃焼
特性を図9に示す。図9において、燃焼器圧力は約1
1.25ミリ秒で約8,481kPaのピークに達した。
この燃焼は、1%の燃焼器ピーク圧力と95%の燃焼器
ピーク圧力の間でわずかに5.25ミリ秒の経過時間を
要する対照のディスクと同様に速い。対照のディスクの
場合、この値は6.4ミリ秒であった。実施例1の試験
ディスクの場合、この値は11ミリ秒であった。しか
し、本実施例のディスクは図6の対照のディスクよりも
ナトリウムアジド/酸化第二銅組成物の含有量が少ない
ので、燃焼器ピーク圧力は対照のディスクを用いた場合
よりも低い。また、図9において燃焼器圧力は、ピーク
圧力の後は、図6の対照のディスクよりもゆっくりした
速度で下降している。これはナトリウムアジド/酸化鉄
の混合物層によるものである。
【0066】燃焼器の曲線のこれらの特性は、図9にお
けるタンク圧力曲線に反映している。タンク圧力は約6
2.85ミリ秒で約341kPaのピークを有する。圧力
変化は以下の通りであった。
【0067】
【表3】 表 3 経過時間 タンク圧力(kPa) 5 7.4 10 58.2 20 188.6 30 272.1 40 318.6 50 337.4 60 340.8 70 339.9
【0068】初期の1%圧力上昇は約4.3ミリ秒で達
成された。1%圧力から95%圧力までの上昇は約38
ミリ秒で達成された。タンク圧力曲線は8.1ミリ秒か
ら18.1ミリ秒の間で約13.55kPa/msの勾配
を有していた。この勾配は、6.45ミリ秒と16.45
ミリ秒の間で約18.24kPa/msであった対照のも
のよりもずっとゆるやかであるが、しかし、約20.8
〜30.8msの間で6.97kPa/msであった図3
と図4の側面2層試験ディスクを用いた場合よりも急な
勾配である。図9において曲線(0〜95%ピーク圧
力)の下の面積は7,465.28(kPa×ms)であ
ったのに対して、図6の対照のものでは5,456.71
(kPa×ms)であった。
【0069】タンクの最大のガス温度は約328.94
°Fであった。
【0070】従って本実施例は、ガス発生ディスクの燃
焼特性を、ディスクを速く燃焼するガス発生材料と遅く
燃焼するガス発生材料で層構成することによって改善す
る可能性を説明する。本発明はまた、必要な層をわずか
に2種の成分の混合によって形成するという、ガス発生
手段の単純化をも実現する。従来の組成物においてはし
ばしば複雑な構成が用いられた。例えば現在用いられて
いる一つの方法は、ガス発生材料の中に燃焼抑制剤また
は促進剤を直接添加することであり、従って少なくとも
3種の成分を必要とする。複雑な混合に加えて、燃焼促
進剤をガス発生材料に添加すると、一般に混合物は感受
性が高くなって圧縮するのが困難となる。燃焼抑制剤を
ガス発生材料に添加すると、混合物は一般に圧縮するの
が困難となり、できたディスクは着火しにくくなる。
【0071】さらにまた、本発明によれば、上述したよ
うに、粒子のコーティングを用いた場合に必要となって
時間のかかる乾燥または硬化の工程が不要となる。
【0072】本発明はまた、燃焼したときに溶融して燃
焼ガスから濾過するのが困難となる金属酸化物の使用を
可能とする。酸化第二銅はそのような金属酸化物の一例
である。本発明においては、酸化鉄は燃焼したのちに焼
結した状態となり、融点の低い酸化第二銅はこの焼結し
た材料の上に付着する。本発明の他の利点は、ディスク
中のすべての成分は窒素ガス生成成分であり、生成され
る窒素ガスの量を最適化するということである。
【0073】本発明についての以上の説明から、当業者
であれば改良、変更または修正された態様を思いつくだ
ろう。当分野の通常の技術範囲内のそのような改良、変
更または修正は、添付の特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のエアーバッグを膨張させるための膨張
器を含む、膨張する搭乗者拘束モジュールを備えた自動
車ハンドルの、一部を断面で示す側面図である。
【図2】図1の膨張器の一部を断面で示す側面図であ
り、膨張器は本発明に従って組み立てられた複数のガス
発生用ディスクからなる。
【図3】本発明の一実施例に従うガス発生材料からなる
ディスクの平面図である。
【図4】図3のディスクの4−4線に沿う断面図であ
る。
【図5】図3のガス発生材料からなるディスクを用いて
行った試験で得られた圧力曲線を示すグラフである。
【図6】対照の組成物で成形したディスクを用いて行っ
た比較試験で得られた圧力曲線を示すグラフである。
【図7】本発明の別の実施例に従うガス発生材料からな
るディスクの平面図である。
【図8】図7のディスクの8−8線に沿う断面図であ
る。
【図9】図7のガス発生材料からなるディスクを用いて
行った試験で得られた圧力曲線を示すグラフである。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアーバッグを膨張させるガスを発生さ
    せるための着火性の材料からなる構造物であって、少な
    くとも2層のガス発生材料からなり、それらの層のうち
    の第一の層は容易に着火して急速に燃焼する窒素発生組
    成物からなり、第二の層は前記第一の層よりも容易には
    着火せず前記第一の層よりもゆっくり燃焼する窒素発生
    組成物からなる、構造物。
  2. 【請求項2】 ガス発生材料からなる前記の層の各々
    は、アジドと酸化剤からなる、請求項1に記載の構造
    物。
  3. 【請求項3】 前記アジドはアルカリ金属アジドであ
    り、前記第一の層の前記酸化剤は前記第二の層の酸化剤
    とは異なる酸化剤である、請求項2に記載の構造物。
  4. 【請求項4】 前記アジドはアルカリ金属アジドであ
    り、前記各々の層の酸化剤は金属酸化物であり、前記第
    一の層の金属酸化物は酸化第二銅であり、前記第二の層
    の金属酸化物は酸化鉄である、請求項2に記載の構造
    物。
  5. 【請求項5】 3層からなり、中間層は外側の層よりも
    ゆっくり燃焼する材料からなる、請求項1に記載の構造
    物。
  6. 【請求項6】 外側の層の燃焼によるガス圧力の増加が
    内側の層が燃焼する前に平坦になるような、台形状の燃
    焼圧力曲線が得られるように、前記の層の組成が調整さ
    れている、請求項5に記載の構造物。
  7. 【請求項7】 3層からなり、中間層は外側の層よりも
    速く燃焼する材料からなる層である、請求項1に記載の
    構造物。
  8. 【請求項8】 円筒形であって、共に圧縮された複数の
    層からなり、それらの層は前記円筒形の軸を横断する方
    向に延びている、請求項1に記載の構造物。
  9. 【請求項9】 ディスク状である、請求項8に記載の構
    造物。
  10. 【請求項10】 ペレット状である、請求項8に記載の
    構造物。
  11. 【請求項11】 ゆっくり燃焼する組成物は燃焼したと
    きに焼結体を形成し、速く燃焼する組成物は燃焼したと
    きに溶融金属を形成し、前記溶融金属は燃焼したときに
    前記ゆっくり燃焼する組成物の焼結体の上に付着する、
    請求項1に記載の構造物。
  12. 【請求項12】 衝突の間に自動車の搭乗者を防護する
    装置であって、前記装置は:エアーバッグと;ガス発生
    材料からなる少なくとも一つの構造物を含む、前記エア
    ーバッグを膨張させるための手段とを有し:各々の構造
    物は少なくとも2層のガス発生材料からなり;それらの
    層のうちの第一の層は容易に着火して急速に燃焼する窒
    素発生組成物からなり、第二の層は前記第一の層よりも
    容易には着火せず前記第一の層よりもゆっくり燃焼する
    窒素発生組成物からなる;装置。
  13. 【請求項13】 ガス発生材料からなる前記の層の各々
    は、アジドと酸化剤からなる、請求項12に記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記アジドはアルカリ金属アジドであ
    り、前記第一の層の前記酸化剤は前記第二の層の酸化剤
    とは異なる酸化剤である、請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記アジドはアルカリ金属アジドであ
    り、前記各々の層の酸化剤は金属酸化物であり、前記第
    一の層の金属酸化物は酸化第二銅であり、前記第二の層
    の金属酸化物は酸化鉄である、請求項13に記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 前記構造物は3層からなり、中間層は
    外側の層よりもゆっくり燃焼する材料からなる、請求項
    12に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記構造物において、外側の層の燃焼
    によるガス圧力の増加が内側の層が燃焼する前に平坦に
    なるような、台形状の燃焼圧力曲線が得られるように、
    前記の層の組成が調整されている、請求項16に記載の
    装置。
  18. 【請求項18】 前記構造物は3層からなり、中間層は
    外側の層よりも速く燃焼する材料からなる層である、請
    求項12に記載の装置。
  19. 【請求項19】 各々の構造物は円筒形であって、共に
    圧縮された複数の層からなり、それらの層は前記円筒形
    の軸を横断する方向に延びている、請求項12に記載の
    装置。
  20. 【請求項20】 前記構造物はディスク状である、請求
    項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記構造物はペレット状である、請求
    項19に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記構造物において、ゆっくり燃焼す
    る組成物は燃焼したときに焼結体を形成し、速く燃焼す
    る組成物は燃焼したときに溶融金属を形成し、前記溶融
    金属は燃焼したときに前記ゆっくり燃焼する組成物の焼
    結体の上に付着する、請求項12に記載の装置。
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