JP2001278363A - 紙製断熱カップ - Google Patents

紙製断熱カップ

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JP2001278363A
JP2001278363A JP2000093806A JP2000093806A JP2001278363A JP 2001278363 A JP2001278363 A JP 2001278363A JP 2000093806 A JP2000093806 A JP 2000093806A JP 2000093806 A JP2000093806 A JP 2000093806A JP 2001278363 A JP2001278363 A JP 2001278363A
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JP
Japan
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paper
layer
heat insulating
cup
foamed resin
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JP2000093806A
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Hiroshi Iwase
浩 岩瀬
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷の表現性が良く、かつ、断熱性に優れ、比
較的軽量でコスト的にも安価な紙製断熱カップを提供す
ること。 【解決手段】胴部(11)と底部(12)とからなり、
開口部周縁が外側にカールした口縁部(13)を有し、
胴部を形成する胴部材の材質構成が、紙を主体とする基
材(1)の外側に発泡樹脂層(2)とLDPEフィルム
(3)を順次積層し、かつ、基材の内側にシーラント層
(4)を設けた積層シート(5)から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙製の断熱カップ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、即席麺などの収容物に熱湯を注い
で食する断熱性の紙カップとして、例えば、耐水加工し
た紙カップ本体の周壁の外周に多数の凹凸模様を形成さ
せたエンボス加工紙を貼着し、さらにこのエンボス紙の
上からコートボール等の板紙を貼着して断熱層を形成さ
せた紙カップや、内層と外層とで融点を違えた(外層の
ポリエチレンの融点を低く設定する)両面ポリエチレン
加工紙で紙カップを成形し、成形した紙カップを加熱炉
等で加熱し、紙に含まれる水分で外側のポリエチレン層
のみを発泡させて凹凸を有する断熱層を形成させた発泡
紙カップなどがあった。
【0003】前者の紙カップは、3層構成となってい
て、糊付け工程があるなどコスト的に高く、また、紙を
沢山使用しているため比較的重量がある。また、後者の
発泡紙カップは、印刷層の上に形成されたポリエチレン
層を発泡させているため断熱層が薄く断熱効果が少な
く、かつ、印刷効果が良くない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、断熱性の紙
カップに関する以上のような問題点に着目してなされた
もので、印刷の表現性が良く、かつ、断熱効果に優れ、
比較的軽量でコスト的にも安価な紙製断熱カップを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側にカールした
口縁部を有する紙カップであって、少なくとも前記胴部
を形成する胴部材の材質構成が、紙を主体とする基材の
外側に発泡樹脂層とLDPEフィルムを順次積層し、か
つ、基材の内側にシーラント層を設けた積層シートから
成ることを特徴とする紙製断熱カップである。
【0006】このように、胴部を形成する胴部材の材質
構成が、紙を主体とする基材の外側に発泡樹脂層とLD
PEフィルムを順次積層し、かつ、基材の内側にシーラ
ント層を設けた積層シートから成るので、胴部は断熱効
果を有する。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記発泡樹脂層がポリオレフィン系樹脂に熱発泡性
の発泡剤を添加したものから成ることを特徴とする紙製
断熱カップである。
【0008】このように発泡樹脂層がポリオレフィン系
樹脂に熱発泡性の発泡剤を添加したものから成るので、
発泡樹脂層は加熱することにより容易に発泡して断熱効
果を有する層となる。
【0009】また、第3の発明は、第1または第2の発
明において、前記LDPEフィルムの外側に印刷インキ
層を設けたことを特徴とする紙製断熱カップである。
【0010】このようにLDPEフィルムの外側に印刷
インキ層を設けたので、鮮明な印刷表現が可能な断熱カ
ップが得られる。
【0011】また、第4の発明は、第1、第2または第
3の発明において、前記シーラント層がポリオレフィン
系樹脂から成ることを特徴とする紙製断熱カップであ
る。
【0012】このようにシーラント層がポリオレフィン
系樹脂から成るので、積層シートから紙製断熱カップの
成形を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。本発明の紙製断熱カップは、例えば、図1に
示すように、胴部(11)を構成する胴部材の材質構成
を、紙を主体とする基材(1)の外側に、発泡樹脂層
(2)とLDPEフィルム(3)を順次積層し、かつ、
基材の内側にシーラント層(4)を設けた積層シート
(5)から成る構成としたものである。
【0014】基材である紙(1)は後記する紙カップに
成形する際に行われる折り曲げ加工、絞り加工等各種の
加工に耐えられる坪量が200〜400g/m2 程度の
カップ原紙が好適に使用できる。
【0015】発泡樹脂層(2)を形成する発泡樹脂は、
主成分となるポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−メタクリル酸共重合体(EMAA)樹脂等のポリオレ
フィン系樹脂に、アゾジカルボンアミド(ADCA)、
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、トルエンス
ルフォニルヒドラジン(TSH)等を主成分とする市販
の熱発泡性の発泡剤を添加して、よく混練して薄膜状に
することにより得られる。
【0016】より具体的には、LDPE樹脂/セルラー
D50W(商品名、永和化成工業株式会社製)=95/
5〜70/30、LDPE樹脂/アゾビスCA−10C
(商品名、日本カーバイド工業株式会社製)=95/5
〜70/30、LDPE樹脂/S−17(商品名、大塚
化学株式会社製)=90/10〜40/60等の配合比
からなるLDPE樹脂と発泡剤の混合樹脂を押出しラミ
ネート法などのラミネート方法で、紙(1)に塗工する
際、発泡剤は押出し加工時の熱により発泡して発泡樹脂
層(2)となる。発泡樹脂層(2)の厚さは30〜10
0μm程度が良い。
【0017】LDPEフィルム(3)は、発泡樹脂層
(2)の外側の最外面に配置され、表側に印刷インキ層
(6)を設けることができる。この場合にはLDPEフ
ィルムの印刷インキ層を設ける側にあらかじめコロナ放
電処理等の接着性改善のための表面処理を施しておく。
最外層に印刷インキ層が位置するため、発泡樹脂層が配
置されても鮮明な印刷表示が可能となる。LDPEフィ
ルムは30〜80μmの厚さのものが好適に使用でき
る。なお、LDPEフィルム(3)にあらかじめ印刷イ
ンキ層(6)を設ける方法をとらず、積層シートに加工
した後、最終的に印刷インキ層(6)を設けることも可
能である。
【0018】シーラント層(4)はポリエチレン、ポリ
プロピレン、EMAA等の熱融着性を有するポリオレフ
ィン系樹脂が好ましく使用できるが、基本的には発泡樹
脂層(2)を形成するポリオレフィン系樹脂と同じ樹脂
を使用することが、断熱カップに成形する際の成形加工
性が容易に行えることから好ましい。シーラント層の厚
さは一般的には20〜60μm程度である。
【0019】発泡樹脂層(2)、LDPEフィルム
(3)、シーラント層(4)の紙(1)への積層は、例
えば、タンデムタイプの押出しラミネータを用いて一度
に行うことができる。具体的には、図2に示すように、
紙(1)とLDPEフィルム(3)を第1押出し機(1
01)から押し出されたポリオレフィン系樹脂と発泡剤
が混練された発泡樹脂層(2)でサンドイッチラミネー
トし(発泡樹脂層の厚さは60μm程度)、引き続き第
2押出し機(102)から押し出されたシーラント層
(4)形成樹脂を紙(1)の面に20〜100μm程度
塗布し、最後にシート断ちして積層シート(5)とすれ
ば良い。
【0020】この方法をとることにより、積層シートの
作製と同時に発泡樹脂層の発泡を同時に行うことができ
る。
【0021】積層シート(5)への印刷インキ層(6)
の形成は、あらかじめ印刷インキ層(6)を形成させた
LDPEフィルムを使用して積層シート(5)としても
良いし、最初に積層シートを作製し、その後、積層シー
ト(5)のLDPEフィルム面に印刷インキ層(6)を
形成させても良いが、前者の作業工程をとった方が、発
泡樹脂層(2)がつぶれたりせず、断熱効果の高い紙製
断熱カップが作製できる。
【0022】最後に、このようにして作製した積層シー
ト(5)を胴部形成用の胴部材として、一般的に公知の
紙カップ成形機を用いて、紙カップ成形を行うことによ
り、本発明の胴部(11)と底部(12)とからなり、
開口部周縁が外側にカールした口縁部(13)を有する
紙製断熱カップ(10)が作製できる。なお、底部(1
2)にもこの積層シートを用い、胴部、底部ともにこの
積層シートを用いた紙製断熱カップとしても構わない。
【0023】以上は積層シート作製時に、同時に発泡樹
脂層を熱発泡させる方法の説明であるが、発泡樹脂層の
熱発泡を、別途に発泡工程を設けて紙カップ成形後に行
う事も可能である。この方法について詳述する。
【0024】すなわち、先ず、発泡樹脂層を形成するポ
リオレフィン系樹脂としてEMAA樹脂であるニュクレ
ルAN4213C(商品名、三井・デュポンポリケミカ
ル株式会社製)を、また熱発泡性の発泡剤として主成分
がADCAであるH−8(商品名、大塚化学株式会社
製)を準備した。そして、ニュクレルAN4213C/
H−8=95/5〜60/40の配合比からなるEMA
A樹脂と熱発泡剤との混合樹脂を第1押出し機(10
1)に、シーラント層(4)となるEMAA樹脂である
ニュクレルAN4213Cを第2押出し機(102)に
入れ、前述のタンデムタイプの押出しラミネータを用い
て積層シートを作製した。第1押出し機の加熱温度を1
80°Cに設定して押出しラミネート加工を行ったた
め、積層シート作製中に発泡樹脂層が熱発泡することは
ない。また、紙(1)、LDPEフィルム(3)は前述
の積層シート作製時に、同時に発泡樹脂層を熱発泡させ
る方法と同じものを使用した。
【0025】こうして作製した積層シートを胴部形成用
の胴部材シートとして、一般的に公知の紙カップ成形機
を用いて、紙カップ成形を行うことにより、胴部(1
1)と底部(12)とからなり、開口部周縁が外側にカ
ールした口縁部(13)を有する紙カップが作製でき
る。
【0026】この紙カップを加熱炉に入れるなどするこ
とにより紙カップを構成している発泡樹脂層が熱発泡し
て、本発明の紙製断熱カップとなる。
【0027】
【発明の効果】上記のように本発明の紙製断熱カップ
は、断熱効果に優れ印刷の表現性も良い。また、1層構
成のため軽量で比較的安価に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製断熱カップの一実施例を示す断面
説明図である。
【図2】本発明の紙製断熱カップの胴部材シート作製の
一例を示し、タンデムタイプ押出しラミネータの一例を
示す模式説明図である。
【符号の説明】
1‥‥基材、紙 2‥‥発泡樹脂層 3‥‥LDPEフィルム 4‥‥シーラント層 5‥‥積層シート 6‥‥印刷インキ層 10‥‥紙製断熱カップ 11‥‥胴部 12‥‥底部 13‥‥口縁部 101‥‥第1押出し機 102‥‥第2押出し機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部と底部とからなり、開口部周縁が外側
    にカールした口縁部を有する紙カップであって、少なく
    とも前記胴部を形成する胴部材の材質構成が、紙を主体
    とする基材の外側に発泡樹脂層と低密度ポリエチレンフ
    ィルムを順次積層し、かつ、基材の内側にシーラント層
    を設けた積層シートから成ることを特徴とする紙製断熱
    カップ。
  2. 【請求項2】前記発泡樹脂層がポリオレフィン系樹脂に
    熱発泡性の発泡剤を添加したものから成ることを特徴と
    する請求項1記載の紙製断熱カップ。
  3. 【請求項3】前記低密度ポリエチレンフィルムの外側に
    印刷インキ層を設けたことを特徴とする請求項1または
    2記載の紙製断熱カップ。
  4. 【請求項4】前記シーラント層がポリオレフィン系樹脂
    から成ることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    紙製断熱カップ。
JP2000093806A 2000-03-30 2000-03-30 紙製断熱カップ Pending JP2001278363A (ja)

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