JP2001277358A - 熱転写ラミネートシート - Google Patents

熱転写ラミネートシート

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JP2001277358A
JP2001277358A JP2000093057A JP2000093057A JP2001277358A JP 2001277358 A JP2001277358 A JP 2001277358A JP 2000093057 A JP2000093057 A JP 2000093057A JP 2000093057 A JP2000093057 A JP 2000093057A JP 2001277358 A JP2001277358 A JP 2001277358A
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JP2000093057A
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Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カットシート状態でラミネートするにもかかわ
らず、被覆後のシートの柔軟性を損なうことがなく、仕
上がり厚さの増加も僅かに抑える。 【解決手段】セパレートシート13と、セパレートシート
13上に設けられた剥離層14と、剥離層14上に設けられた
少なくとも無色透明で耐水性を有する感熱接着性樹脂層
15とからなるものであって、カットシート状を呈する熱
転写箔12と、熱転写箔12と同じもしくは大きな寸法形状
であって、その一端が熱転写箔12と結合され、他端が熱
転写箔12と分離され、熱転写箔12の感熱接着性樹脂層15
と対向して設けられるバックアップシート16と、からな
る熱転写ラミネートシートとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタの出力画像
等のシートを保護するための、オーバーラミネート資材
に関するもので、特にはカットシートに簡易に被覆可能
であって、市販のホットラミネート装置に適用可能な熱
転写ラミネートシートに関する。
【0002】
【従来技術】インクジェットプリンタ等の簡易で高性能
のプリンタの実用化に伴い、フルカラープリント出力を
含め、多くのプリントが簡単に得られる様になった。し
かしながら、印刷物と比較するとこれらのプリントは特
殊なインク吸収層を設けていて、且つインクそのものも
耐水・耐光性の劣るものを用いるため、用途によっては
何等かの保護被覆を施さないと実用に耐えないと言う場
合が多い。また従来の印刷物に於いても、紙に印刷した
ものや、雑誌等の屋内用のインクで印刷したものは、屋
外等の予定外の環境で使用する場合は、同様に各種耐性
のため保護被覆を行う必要があった。従来プリント済み
のカットシート等に対しこの目的の被覆を行う簡便な方
法として、感熱接着性樹脂を塗布した2枚の透明カット
フィルムによって、被覆されるシートを上下から挟み込
み、ヒートローラ対の間を通過させて、透明カットフィ
ルムを接着して被覆する方法がとられていた。
【0003】図14乃至図16は上記方法を説明する図
である。図14は熱転写シートとしてのホットラミネー
トフィルム1の断面図を示している。このホットラミネ
ートフィルム1はポリエステルやポリプロピレン等の透
明フィルム2と、この透明フィルム2上に塗布されたエ
チレン-酢酸ビニル共重合体樹脂等の感熱接着性樹脂層
3とから構成されている。
【0004】図15はこのホットラミネートフィルム1
でシート4を被覆する様子を模式的に示した図である。
被覆されるシート4を2枚のホットラミネートフィルム
1の間に、その両面が感熱接着性層3と対向するように
挟み込み、その状態でホットラミネート装置5の加熱し
たゴムローラ6,7のニップ部を通過させる。ホットラ
ミネートフィルム1はゴムローラ対6,7のニップ部を
通過するとき加熱され、感熱接着性樹脂3が接着性を帯
びシート4の両面に接着されることになり、透明プラス
チックフィルム2がシート4の両面を被覆することにな
る。被覆された状態のシート4の断面図が図16に図示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のホットラミネー
トフィルム1による被覆の場合、透明プラスチックフィ
ルム2としてはその厚さが通常のもので100μm、薄
いものでも30μm程度有り、図16に示す仕上がり状
態では両面に被覆されるのでプラスチックフィルム2の
厚さは2倍になってしまい、プラスチック板の様な状態
となってしまう。被覆されるシートが紙や布のように柔
軟性の有するものであって、被覆後にも柔軟性を要する
ことが求められる用途に対しては、上記ホットラミネー
トフィルムを用いることが出来ない。
【0006】また、プラスチックフィルムと被覆される
シートとの物性が異なり、かつプラスチックシートの厚
さが厚いために、被覆後にシートを筒状に丸めたりする
と、プラスチックシートと被覆されるシートの間に滑り
方向の作用力が発生して、何れかの界面で滑り剥離が生
じて剥がれてしまうことがある。特にインクジェットプ
リント用紙の場合は、多量のインクを吸収出来るように
専用のコーティングを施しているが、このコーティング
の膜強度が十分でない為に、層間剥離を生じさせること
は稀ではない。
【0007】更に、この様な滑り応力に耐える為には、
接着剤の接着状態が良好でなければならず、その為のラ
ミネート温度・速度の管理が重要であるが、良好な条件
を維持することはかなり困難である。上記課題は極薄い
プラスチックフィルムを用いることで、かなり改善され
ることが分かっているが、そのような薄いフィルムはシ
ワになりやすく、また平面状態に維持する事が困難であ
り、カットシート状態でラミネート装置に送り込むこと
は極めて労力を伴うことから、カットシート状態で供給
されハンドリングされるラミネート資材としては現実的
ではない。
【0008】本発明は上記課題を克服し、カットシート
状態でラミネートするにもかかわらず、被覆後のシート
の柔軟性を損なうことがなく、仕上がり厚さの増加も僅
かに抑えることができる熱転写ラミネートシートを提供
することを目的とする。更に本発明の別の目的は、被覆
処理後のシートの種々のハンドリング条件に於いても、
被覆の剥離、或いはシートの破損等の事故が生ずること
ない、また被覆処理条件の制限が緩やかな、カットシー
ト状態で供給される熱転写ラミネートシートを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の熱転写ラミネートシートは、セパレ
ートシートと、前記セパレートシート上に設けられた剥
離層と、前記剥離層上に設けられた少なくとも無色透明
で耐水性を有する感熱接着性樹脂層とからなるものであ
って、カットシート状を呈する熱転写箔と、前記熱転写
箔と同じもしくは大きな寸法形状であって、その一端が
前記熱転写箔と結合され、他端が前記熱転写箔と分離さ
れ、前記熱転写箔の感熱接着性樹脂層と対向して設けら
れるバックアップシートと、からなることを特徴として
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明の第1実施
形態を示す図である。図1は熱転写ラミネートシート1
1の断面図、図2はその上面図、図3は被覆後のシート
(以降、被覆されたシートを完成品と呼ぶ)の断面図で
ある。なお、図面は説明の理解を手助けするために便宜
上全て模式的に示しているものである。
【0011】まず図1を参照して本実施形態の熱転写ラ
ミネートシート11について説明する。熱転写ラミネー
トシート11は、シート4の表面側に対向する部位とシ
ート4の裏面側に対向する部位の2つから構成されてい
る。
【0012】表面側に対向する部位(以下、熱転写箔と
呼ぶ)12は、セパレートシート13と、セパレートシ
ート13上に形成された剥離層14と、さらに剥離層1
4上に形成された感熱接着性樹脂層15からなる。
【0013】セパレートシート13は感熱接着性樹脂層
15を支持する基材としての役割を果たしている。この
セパレートシート13は感熱接着性樹脂層15の熱転写
後に感熱接着性樹脂層15から分離される。素材として
は、耐熱性を有する各種樹脂フィルム、例えばポリエス
テル、ポリプロピレン、ナイロンなどが好適であり、さ
らには紙やプラスチックコーティング紙も好適である。
厚さは25μm乃至50μm程度が扱い易い。表面をつ
や消し仕上げにする場合や、表面を光沢仕上げにする場
合には、その目的にあったセパレートシートを用いる。
【0014】剥離層14はセパレートシート13上に塗
布されており、後述する感熱接着性樹脂層15とセパレ
ートシート13との剥離を容易にさせる作用を有する。
素材としては、公知のワックスやシリコーン、アクリル
系樹脂、ガゼイン、ステアリン酸などの薄い塗布層が用
いられる。
【0015】感熱接着性樹脂層15は剥離層14上に設
けられており、無色透明の耐水性を有し、80乃至20
0℃の加熱により軟化又は溶融状態となり、温度が低下
したときに当接した部材と接着状態となる樹脂からな
り、このような樹脂としてはホットメルト接着剤が産業
界で広く知られており、代表例としては、エチレン酢酸
ビニル系、エチレンアクリル酸系、ポリアミド系、ポリ
オレフィン系、ウレタン系、ポリ酢酸ビニル系等の樹脂
が良好に適用可能である。このようなホットメルト接着
剤は良好な耐水性を保有している。
【0016】これらから構成される熱転写箔12は図2
に示すように、矩形に切断された、いわゆるカットシー
ト状を呈しており、その形状は被覆されるべきシート4
の形状よりも大きくしてある。
【0017】裏面側に対向する部位は上記熱転写箔12
とほぼ同一の形状あるいはそれよりもやや大きな形状の
バックアップシート16を有する。バックアップシート
16は、種々の素材が適用可能であるが、それ自身接着
性の無いシートを用いるものとする。熱転写後は捨てて
しまうものであるため安価な素材、特に紙が有効であ
る。バックアップシートの役割は、熱転写箔12と協働
してシート4を熱転写ラミネート装置(特に特別な構成
のものでなくても良いため、図15と同じ熱転写装置を
使用)5のヒートローラ対6,7のニップ部に適切に送
り込むことができるように保持することと、熱転写時に
被覆領域外の感熱接着性樹脂層15を受け止めて、熱転
写ラミネート装置に感熱接着性樹脂層15が付着しない
ようにすることである。
【0018】熱転写箔12とバックアップシート16と
は、図1に示すように互いの一端10で接合され一体に
なっており、熱転写ラミネートシート11を構成してい
る。シート4は被覆保護されるシートであり、その表面
には例えばインクジェットプリンタによって絵柄が形成
されている。
【0019】シート4上に保護層としての感熱接着性樹
脂層を転写させるには、シート4の表面と感熱接着性樹
脂層15が対向するように、シート4を熱転写箔12お
よびバックアップシート16の間に挟み、接合部10を
先端にして熱転写ラミネート装置5のヒートローラ対
6,7のニップ部に送り込む。ヒートローラ対6,7に
よって加熱された感熱接着性樹脂層15はシート4の表
面で溶融状態となり、ヒートローラ対6,7のニップ部
を越えて温度が低下するとシート4上に転写される。
【0020】熱転写ラミネート装置5から送り出された
後、セパレートシート13は剥離層14を境に容易に剥
離可能である。またバックアップシート16は接着性が
ないものを配置しておくことで容易に除去することがで
きる。
【0021】この結果、図3に示すようにシート4上に
は感熱接着性樹脂層15が転写されることになる。この
熱転写ラミネートシート11においては、被覆する樹脂
である感熱接着性樹脂15はセパレートシート13に保
持されて熱転写箔12を構成し、この熱転写箔12とバ
ックアップシート16とが一端で接合されて構成されて
いるため、感熱接着性樹脂層15の厚さを例えば1μm
〜10μmというように極めて薄くしたとしても熱転写
工程におけるハンドリング上は全く支障がなく、良好に
熱転写作業を行うことができる。そして、被覆されるシ
ートの外観や柔軟性用の変化は僅かであって、かつ全体
の厚み増加も極僅かな範囲に抑えることが可能である。
また被覆層が薄いため、完成品を変形させた場合でも、
被覆層15と被覆されるシート4の間に作用する滑り応
力は僅かであって両者が剥離することを抑制させる。ま
たこれに伴って、熱転写時の加熱温度やシートの搬送速
度条件を厳密に管理しなくても、支障のない被覆を行う
ことができる。
【0022】また、被覆されるシート4の領域外に対応
する外側の感熱接着性樹脂層15は、バックアップシー
ト16に接着することになるので、熱転写ラミネート装
置を汚すことも防止できる。
【0023】なお、上記説明では感熱接着性樹脂層15
は単層であり、この単層であっても良好な表面被覆効果
が得られるが、より強い保護効果が要求される場合に
は、剥離層14と感熱接着性樹脂層15との間に別の透
明な樹脂層を介在させる構成をとることが出来る。被覆
されるシート4の表面との馴染みを良くするため、この
樹脂は熱可塑性樹脂であることが好ましい。エチレン酢
酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン等が好適である。
【0024】感熱接着性樹脂層15及びこれに熱可塑性
樹脂層を積層させた転写被覆層の厚さを数μmから十数
μm程度といった極めて薄い厚さに設定したとしても、
同様に熱転写工程におけるハンドリング上は全く支障が
なく、良好に熱転写作業を行うことができる。
【0025】上記転写被覆層は、転写を受けるシート4
の表面の耐水性を高め、物理的強度を高める等の基本的
な保護作用効果を持たせておく。又、被覆されるシート
4の表面の光学的な散乱を抑えて、絵柄の良好な視認性
も得られる。更に転写被覆層を構成する樹脂中に特殊な
機能を有する添加剤を加えて、特殊な作用効果を得るこ
とが可能である。例えば紫外線吸収剤を加えて、絵柄の
耐光堅牢度を高めることが出来る。又、電気抵抗を下げ
る添加剤を加え、埃が付着しにくくすることも可能であ
る。又抗菌性・防黴性の添加剤を加えて、抗菌・防かび
効果を得ることが出来る。
【0026】熱転写箔12とバックアップシート16の
一端は参照符号10で示すように接合させて一体化して
いるが、一体化の最も簡単な方法は、両シートを重ね合
わせて加熱接着する方法である。剥離層14が有るため
強く引き剥がせば剥がれてしまうが、無理に剥がさなけ
れば実用強度を有する様に剥離層14の特性を調整すれ
ばよい。
【0027】なお被覆されるシート4を挟み込む場合
に、上記一体化接合部10に不必要に力が加わらなよう
に、図4に示すように、熱転写シート11’の接合部1
0と分離部との境界にミシン目91を形成しておくと、
一層好適である。又、別の対応例としては、図5に示す
ように、熱転写ラミネートシート11”の接合部10と
分離部との境界に型押し加工でもって溝92を形成して
おいても良い。
【0028】次に図6乃至図7を参照して本発明の第2
実施形態について説明する。シート4の両面を被覆保護
したい用途に適合するためには、図1の熱転写ラミネー
トシート11におけるバックアップシート16に代えて
熱転写箔12と同様の熱転写箔12を用いる。即ち、1
枚の熱転写箔を用い、それを感熱接着性樹脂層15が対
向するように2つに折り曲げた構成をとるようにする。
【0029】本実施形態の熱転写ラミネートシート21
は図6に示される。同図に於いて、13はセパレートシ
ートで15は感熱接着性樹脂層であり、10′は折り曲
げ箇所を示している。
【0030】図7は、この熱転写ラミネートシート21
の間にシート4を挟み込んでヒートローラ6,7のニッ
プ部を通過させた後、セパレートシート13を除去した
完成品であり、シート4の両面が感熱接着性樹脂層15
によって良好に被覆された状態が示されている。感熱接
着性樹脂層15は耐水性を有しているため、紙ベースの
プリントにこのような両面被覆を施せば、著しく耐水性
が高まり、屋外で使用するポスターや図面、地図等を得
るのに好適である。
【0031】次に図8を参照して本発明の第3実施形態
について説明する。本実施形態では、図6に示した熱転
写ラミネートシート21の間に、それ自身では接着性の
無い例えば第1実施形態のバックアップシート16と同
様な素材からなる挟み込みシート25を除去可能な状態
で挟み込んだ点を特徴としている。
【0032】本実施形態の熱転写ラミネートシート31
によれば、同じ熱転写ラミネートシートであっても、こ
の挟み込みシート25を置いた状態で使用すると片面被
覆用として利用でき、この挟み込みシート25を外して
使用すれば両面被覆用として利用でき、両用途に対し一
つの形態の熱転写ラミネートシートで対応可能となる。
【0033】また、感熱接着性樹脂層15の転写温度を
下げて作業効率の向上を図った場合に、熱転写ラミネー
トシート31の保管中に感熱接着性樹脂層15同志が自
然融着する事故の発生を有効に防止することが出来る。
挟み込みシート25は接着防止だけのものであるから、
コストの観点からみれば紙のような安価な素材が好適で
ある。なお自然融着防止の機能を重視する場合は、非接
着性の処理を施した紙材を用いれば一層好適である。
【0034】次に図9及び図10を参照して本発明の第
4実施形態を説明する。本実施形態の熱転写ラミネート
シート41は、熱転写箔12とバックアップシート16
とが分離状態となっている他端側の周辺に非熱接着加工
部26を形成したことを特徴としている。非熱接着加工
部26は、バックアップシート16の他端部周辺に、ワ
ックス加工やシリコーン加工等の高いレベルの低表面エ
ネルギー非粘着加工を施したものである。
【0035】この部分は、熱転写の為にヒートローラ対
6,7を通過させた後も、接着しないか又は極めて弱い
接着状態である。これは、熱転写ラミネートシートが、
シート4よりも大きく作られているがため、被覆作業の
ためにヒートローラ対6,7の間を通過させた後には、
被覆されたシート4の周囲を取り囲んだ熱転写箔12と
バックアップシート16が接着状態となっていて、これ
を破って被覆されたシートを取り出さなければならない
ことに対する対応策であり、セパレートシート13及び
バックアップシート16を容易に剥離させるきっかけを
作ることができ、結果的に両シートの除去が容易にな
る。
【0036】図11は剥離を容易にする為の構成を有す
る第5実施形態を示しており、この実施形態では、熱転
写箔12の分離状態となっている他端部周辺に、それ自
身では接着性の無い例えば紙材などからなるシート片を
接着して、そのシート片を非熱接着加工部27としたこ
とを特徴としている。この構成によれば、被覆のために
ヒートローラ対6,7を通過させた後でも、このシート
片27はバックアップシート16とは接着しないので、
この部分を手掛かりにしてセパレートシート13とバッ
クアップシート16を容易に除去することができる。
【0037】なお図6、図8で図示した両面被覆用の熱
転写ラミネートシート21,31の場合には、重ね合わ
せた両熱転写箔の、同一対向位置に上記シート片27を
それぞれ接着しておくことによって熱接着を防止し、目
的を達成することが出来る。
【0038】図12,13は第6実施形態として示すも
のであり、熱転写箔12とバックアップシート16から
なる熱転写ラミネートシート61であって、透明の耐水
性の感熱接着性樹脂層15と一体に部分的に図柄80を
印刷しておくことを特徴とする。図柄はインクジェット
プリンタのインクで再現されない色の画像、例えば金や
銀等の金属色や、紫外光線で励起発光する蛍光インク画
像であって、全体的に散らした様な模様や、パターン、
文字等が好適である。これらの図柄は、シート4上にイ
ンクジェットプリント加工などで予め形成された画像と
重ね合わされて、勝れた意匠効果をもたらす効果があ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写ラ
ミネートシートによれば、カットシート状態でラミネー
トするにもかかわらず、被覆後のシートの柔軟性を損な
うことがなく、仕上がり厚さの増加も僅かに抑えること
ができる。また、被覆処理後のシートの種々のハンドリ
ング条件に於いても、被覆の剥離、或いはシートの破損
等の事故が生ずることない、また被覆処理条件の制限が
緩やかな、カットシート状態で熱転写工程が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の熱転写ラミネートシート
の断面を模式的に示した図である。
【図2】図2は第1実施形態の熱転写ラミネートシート
でもってシートを挟んだ状態の正面図である。
【図3】図3は第1実施形態の熱転写ラミネートシート
でもってシート上に感熱接着性樹脂層を転写した状態を
示す断面図である。
【図4】図4は第1実施形態の熱転写ラミネートシート
の変形例を示す正面図である。
【図5】図5は第1実施形態の熱転写ラミネートシート
の変形例を示す正面図である。
【図6】図6は第2実施形態の熱転写ラミネートシート
の断面図である。
【図7】図7は第2実施形態の熱転写ラミネートシート
でもってシートの両面に感熱接着性樹脂層を転写した状
態を示す断面図である。
【図8】図8は第3実施形態の熱転写ラミネートシート
の断面図である。
【図9】図9は第4実施形態の熱転写ラミネートシート
におけるバックアップシートの正面図である。
【図10】図10は第4実施形態の熱転写ラミネートシ
ートの断面図である。
【図11】図11は第5実施形態の熱転写ラミネートシ
ートの断面図である。
【図12】図12は第6実施形態の熱転写ラミネートシ
ートの感熱接着性樹脂層側から見た図である。
【図13】図13は第6実施形態の熱転写ラミネートシ
ートの断面図である。
【図14】図14は従来のラミネートフィルムの断面図
である。
【図15】図15は従来のラミネートフィルムでの熱転
写工程の概要を示す図である。
【図16】図16は従来のラミネートフィルムによって
シートの両面に感熱接着性樹脂層を転写した状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
4 シート 5 熱転写ラミネート装置 6,7 ヒートローラ 11 熱転写ラミネートシート 12 熱転写箔 13 セパレートシート 14 剥離層 15 感熱接着性樹脂層 16 バックアップシート 25 挟み込みシート 26 低表面エネルギー非粘着加工部 27 シート片 80 図柄 91 ミシン目 92 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA11 JA09 JB04 JB14 KA27 2H086 AA13 AA23 2H111 AA01 AA05 AA08 AA40 AA52 FA30 4F100 AR00C AT00A BA03 BA07 BA10A DG10A GB41 GB71 HB00 JB07 JB07B JL05 JL12B JL12G JL14B JN01B 4F211 AD05 AD08 AD10 AD20 AF10 SA08 SC06 SD16 SJ31 SN13 SP04 SP21

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セパレートシートと、前記セパレートシ
    ート上に設けられた剥離層と、前記剥離層上に設けられ
    た少なくとも無色透明で耐水性を有する感熱接着性樹脂
    層とからなるものであって、カットシート状を呈する熱
    転写箔と、 前記熱転写箔と同じもしくは大きな寸法形状であって、
    その一端が前記熱転写箔と結合され、他端が前記熱転写
    箔と分離され、前記熱転写箔の感熱接着性樹脂層と対向
    して設けられるバックアップシートと、からなることを
    特徴とする熱転写ラミネートシート。
  2. 【請求項2】 前記バックアップシートはそれ自身では
    接着性の無いシートであることを特徴とする請求項1記
    載の熱転写ラミネートシート。
  3. 【請求項3】 前記バックアップシートは紙からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の熱転写ラミネートシー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記熱転写箔とバックアップシートとの
    結合は加熱接着による結合であることを特徴する請求項
    1記載の熱転写ラミネートシート。
  5. 【請求項5】 前記熱転写箔とバックアップシートとの
    結合部分と分離部分との境界にミシン目が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の熱転写ラミネートシ
    ート。
  6. 【請求項6】 前記熱転写箔とバックアップシートとの
    結合部分と分離部分との境界に型押しされた溝が形成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の熱転写ラミネ
    ートシート。
  7. 【請求項7】 セパレートシートと、前記セパレートシ
    ート上に設けられた剥離層と、前記剥離層上に設けられ
    た少なくとも無色透明で耐水性を有する感熱接着性樹脂
    層とからなるものであって、カットシート状を呈する第
    1の熱転写箔と、 前記第1の熱転写箔と同一構成でかつほぼ同じ寸法形状
    であって、その一端が前記第1の熱転写箔と結合され、
    他端が前記第1の熱転写箔と分離され、その感熱接着性
    樹脂層が前記第1の熱転写箔の感熱接着性樹脂層と対向
    して設けられる第2の熱転写箔と、からなることを特徴
    とする熱転写ラミネートシート。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2の熱転写箔の間に、それ
    自身では接着性の無い挟み込みシートを設けたことを特
    徴とする請求項7記載の熱転写ラミネートシート。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2の熱転写箔を、1枚の熱
    転写箔で2つに折り曲げて構成したことを特徴とする請
    求項7記載の熱転写ラミネートシート。
  10. 【請求項10】 分離状態となっている熱転写箔とバッ
    クアップシートの他端周辺部に、熱転写後の熱転写箔と
    バックアップシートの剥離を容易にする為の非接着部を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の熱転写ラミネー
    トシート。
  11. 【請求項11】 前記非接着部は低表面エネルギーの非
    粘着加工が施されたものであることを特徴とする請求項
    10記載の熱転写ラミネートシート。
  12. 【請求項12】 前記非接着部はそれ自身では接着性の
    ないシート片であることを特徴とする請求項10記載の
    熱転写ラミネートシート。
  13. 【請求項13】 前記感熱接着性樹脂層上に、部分的に
    色彩模様を形成したことを特徴とする請求項1記載の熱
    転写ラミネートシート。
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