JP2001277037A - 管の切断方法及び曲がり管の製造方法 - Google Patents
管の切断方法及び曲がり管の製造方法Info
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- JP2001277037A JP2001277037A JP2000089072A JP2000089072A JP2001277037A JP 2001277037 A JP2001277037 A JP 2001277037A JP 2000089072 A JP2000089072 A JP 2000089072A JP 2000089072 A JP2000089072 A JP 2000089072A JP 2001277037 A JP2001277037 A JP 2001277037A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 短い時間で、簡単に、しかも高い精度で管を
切断することができる管の切断方法を提供する 【解決手段】 管Pの被切断部4の内周部分を周方向全
体にわたって切削して切削溝5を形成し、被切断部4の
各部の厚みを1.7mm以下にする。被切断部4の外周
部に切削加工を施して当接平面部8を形成する。先端部
1aから両側に傾斜する刃面1b及び1cを有する切断
刃1の先端部1aを管の当接平面部8の外面に押し当て
た後、切断刃1の刃面により被切断部を切り裂いて管P
を切断する。
切断することができる管の切断方法を提供する 【解決手段】 管Pの被切断部4の内周部分を周方向全
体にわたって切削して切削溝5を形成し、被切断部4の
各部の厚みを1.7mm以下にする。被切断部4の外周
部に切削加工を施して当接平面部8を形成する。先端部
1aから両側に傾斜する刃面1b及び1cを有する切断
刃1の先端部1aを管の当接平面部8の外面に押し当て
た後、切断刃1の刃面により被切断部を切り裂いて管P
を切断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管の切断方法及び
曲がり管の製造方法に関するものである。
曲がり管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(A)に示すように、電気温水器の
貯湯タンク101の下部には、配管接続用曲がり管10
2の一方の端部102aが溶接により固定されている。
従来の配管接続用曲がり管102は、2本の直線状の管
を溶接により接続して構成されている。図5(B)に示
すように、曲がり管102の一方の端部102aは、タ
ンク101の下部にバーリング加工によって形成された
筒状取付部101aの端部に溶接されている。しかしな
がら曲がり管102の端部102aの真円度が悪くなっ
て、筒状取付部101aの内壁部との間に形成されるギ
ャップgが、ある程度大きくなると(例えば0.3mm
以上になると)、図5(C)に示すように、溶接時の熱
が厚みが薄い筒状取付部101aの端部に集中して筒状
取付部101aの一部が大きく溶融し、溶接不良が発生
する問題が生じる。そのために曲がり管102の端部1
02aの加工精度は高いものが要求されている。このよ
うな要求を満たすために従来は、回転カッター装置、コ
ッターマシン等で長い管を必要な長さに切断し、切断部
に生じたバリを仕上げ加工で除去したものを溶接して曲
がり管102を構成していた。しかしながらこのような
方法で曲がり管を製造すると、製造に時間がかかるだけ
でなく、製造コストが高くなる問題が発生する。
貯湯タンク101の下部には、配管接続用曲がり管10
2の一方の端部102aが溶接により固定されている。
従来の配管接続用曲がり管102は、2本の直線状の管
を溶接により接続して構成されている。図5(B)に示
すように、曲がり管102の一方の端部102aは、タ
ンク101の下部にバーリング加工によって形成された
筒状取付部101aの端部に溶接されている。しかしな
がら曲がり管102の端部102aの真円度が悪くなっ
て、筒状取付部101aの内壁部との間に形成されるギ
ャップgが、ある程度大きくなると(例えば0.3mm
以上になると)、図5(C)に示すように、溶接時の熱
が厚みが薄い筒状取付部101aの端部に集中して筒状
取付部101aの一部が大きく溶融し、溶接不良が発生
する問題が生じる。そのために曲がり管102の端部1
02aの加工精度は高いものが要求されている。このよ
うな要求を満たすために従来は、回転カッター装置、コ
ッターマシン等で長い管を必要な長さに切断し、切断部
に生じたバリを仕上げ加工で除去したものを溶接して曲
がり管102を構成していた。しかしながらこのような
方法で曲がり管を製造すると、製造に時間がかかるだけ
でなく、製造コストが高くなる問題が発生する。
【0003】そこで公知の切断方法から検討したとこ
ろ、図6(A)に概略的に示すように、先端部1aから
両側に傾斜する刃面1b及び1cを有する切断刃1の先
端部1aを管Pの被切断部の外面に押し当てた後、切断
刃1の刃面1b及び1cにより被切断部を切り裂くよう
にして管Pを切断するプレス式管切断法を適用すると、
短い時間でしかも低い製造コストで管を切断できること
がわかった。
ろ、図6(A)に概略的に示すように、先端部1aから
両側に傾斜する刃面1b及び1cを有する切断刃1の先
端部1aを管Pの被切断部の外面に押し当てた後、切断
刃1の刃面1b及び1cにより被切断部を切り裂くよう
にして管Pを切断するプレス式管切断法を適用すると、
短い時間でしかも低い製造コストで管を切断できること
がわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
で管を切断した場合には、切断刃1の先端部1aを差し
込んだ管の切断端部に、図6(B)に示すように凹みR
が現れることがわかった。このような凹みが大きくなる
と、図6(B)に示したRの部分で管の端部102aと
筒状取付部101aとの間に形成されるギャップgが大
きくなって溶接不良が発生するおそれがある。
で管を切断した場合には、切断刃1の先端部1aを差し
込んだ管の切断端部に、図6(B)に示すように凹みR
が現れることがわかった。このような凹みが大きくなる
と、図6(B)に示したRの部分で管の端部102aと
筒状取付部101aとの間に形成されるギャップgが大
きくなって溶接不良が発生するおそれがある。
【0005】本発明の目的は、短い時間で、簡単に、し
かも高い精度で管を切断することができる管の切断方法
を提供することにある。
かも高い精度で管を切断することができる管の切断方法
を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、切断後の加工が不要
な管の切断方法を提供することにある。
な管の切断方法を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、短い時間で、簡単
に、しかも高い精度で曲がり管を製造することができる
方法を提供することにある。
に、しかも高い精度で曲がり管を製造することができる
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端部から両
側に傾斜する刃面を有する切断刃の先端部を管の被切断
部の外面に押し当てた後、切断刃の刃面により被切断部
を切り裂くようにして管を切断する方法(プレス式管切
断法)を改良の対象とする。
側に傾斜する刃面を有する切断刃の先端部を管の被切断
部の外面に押し当てた後、切断刃の刃面により被切断部
を切り裂くようにして管を切断する方法(プレス式管切
断法)を改良の対象とする。
【0009】本発明においては、管の被切断部の内周部
分及び外周部分の少なくとも一方を周方向全体にわたっ
て切削する切削加工を行って被切断部の各部の厚みを
1.7mm以下にする。その後、切断刃を用いて管の被
切断部を切断する。発明者が研究した結果、いわゆるプ
レス式管切断法で切断端部に凹みが形成される原因が、
管の厚みにあることが分かった。すなわち管の厚みが厚
くなるほど、大きな凹みが形成されることが分かった。
また発明者は、溶接の障害になる凹みが形成されるの
は、ステンレス管の被溶接部の厚みが1.7mmより大
きくなる場合であることを見出した。そこで本発明で
は、前述のとおり、被溶接部の各部の厚みが1.7mm
以下になるように切削加工を行った後に切断を行うよう
にした。このようにすると、プレス式管切断法で切断を
行っても、切断端部に溶接不良の発生原因となるような
凹みが形成されることがない。
分及び外周部分の少なくとも一方を周方向全体にわたっ
て切削する切削加工を行って被切断部の各部の厚みを
1.7mm以下にする。その後、切断刃を用いて管の被
切断部を切断する。発明者が研究した結果、いわゆるプ
レス式管切断法で切断端部に凹みが形成される原因が、
管の厚みにあることが分かった。すなわち管の厚みが厚
くなるほど、大きな凹みが形成されることが分かった。
また発明者は、溶接の障害になる凹みが形成されるの
は、ステンレス管の被溶接部の厚みが1.7mmより大
きくなる場合であることを見出した。そこで本発明で
は、前述のとおり、被溶接部の各部の厚みが1.7mm
以下になるように切削加工を行った後に切断を行うよう
にした。このようにすると、プレス式管切断法で切断を
行っても、切断端部に溶接不良の発生原因となるような
凹みが形成されることがない。
【0010】切削加工は、管の内周部分または外周部分
のいずれか一方、または管の内周部分及び外周部分の両
方に対して実施してもよい。最も簡単な方法としては、
被切断部の内周部分及び外周部分の少なくとも一方を周
方向全体にわたって同じ厚みになるように切削して薄肉
部または環状の切削溝を形成する(第1の切削加工)。
この切削加工だけでも被切断部の厚みを所望の厚みにす
ることはできる。しかしながら、切断刃による切断を容
易にするためには、薄肉部を形成した後、薄肉部の外面
部を部分的に切削して切断刃の先端部が当接する当接平
面部を形成する切削加工(第2の切削加工)を実施する
のが好ましい。特に、このような当接平面部を形成する
と、切断刃の差し込み部分の厚みが他の部分よりも薄く
なるため、より凹みが形成され難くなる。
のいずれか一方、または管の内周部分及び外周部分の両
方に対して実施してもよい。最も簡単な方法としては、
被切断部の内周部分及び外周部分の少なくとも一方を周
方向全体にわたって同じ厚みになるように切削して薄肉
部または環状の切削溝を形成する(第1の切削加工)。
この切削加工だけでも被切断部の厚みを所望の厚みにす
ることはできる。しかしながら、切断刃による切断を容
易にするためには、薄肉部を形成した後、薄肉部の外面
部を部分的に切削して切断刃の先端部が当接する当接平
面部を形成する切削加工(第2の切削加工)を実施する
のが好ましい。特に、このような当接平面部を形成する
と、切断刃の差し込み部分の厚みが他の部分よりも薄く
なるため、より凹みが形成され難くなる。
【0011】前述の薄肉部または切削溝の幅寸法は、切
削刃の厚み寸法よりも大きくするのが好ましい。
削刃の厚み寸法よりも大きくするのが好ましい。
【0012】また本発明は、直線状の円筒管に曲げ加工
を施して湾曲部の両側に第1及び第2の直線部を備えた
曲げ加工管を作った後、第1の直線部を湾曲部に近接し
た位置で切断することにより曲がり管を製造する曲がり
管の製造方法を対象とする。
を施して湾曲部の両側に第1及び第2の直線部を備えた
曲げ加工管を作った後、第1の直線部を湾曲部に近接し
た位置で切断することにより曲がり管を製造する曲がり
管の製造方法を対象とする。
【0013】この場合にも、第1の直線部の被切断部の
内周部分及び外周部分の少なくとも一方を周方向全体に
切削加工を行って被切断部の全体の厚みを1.7mm以
下にした後に、先端部から両側に傾斜する刃面を有する
切断刃の先端部を被切断部の外面に押し当て、その後切
断刃の刃面により被切断部を切り裂くようにして直線部
を切断する。このような方法を採用すると、第1の直線
部を湾曲部に近接した位置で切断した場合でも、切断端
部に溶接不良の発生原因となるような凹みが形成される
ことはない。
内周部分及び外周部分の少なくとも一方を周方向全体に
切削加工を行って被切断部の全体の厚みを1.7mm以
下にした後に、先端部から両側に傾斜する刃面を有する
切断刃の先端部を被切断部の外面に押し当て、その後切
断刃の刃面により被切断部を切り裂くようにして直線部
を切断する。このような方法を採用すると、第1の直線
部を湾曲部に近接した位置で切断した場合でも、切断端
部に溶接不良の発生原因となるような凹みが形成される
ことはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1(A)は、本発明の管の
切断方法の実施の形態の一例を説明するための概略の断
面図であり、図1(B)は図1(A)のB−B線断面図
である。これらの図においてPは、切断の対象となる円
筒状のステンレス管である。この実施の形態では、公知
のプレス式切断型を用いて管の切断をする。公知のプレ
ス式切断型としては、例えば千葉県野田市に本社を有す
る八菱機械株式会社がDPC−25の商品名で販売する
プレス式切断型を用いることができる。図1(A)にお
いて、1は切断刃であり、2及び3は公知のプレス式切
断型に装着されていて管Pをクランプするクランプダイ
スである。なお図1(B)には、クランプダイス2及び
3は図示していない。これらのクランプダイス2及び3
は、管Pの被切断部4の長手方向の両側部分をクランプ
する。切断刃1は、図示しない支持手段に管Pの直径方
向に対して移動自在に支持されており、その先端部1a
から両側に傾斜する直線状の刃面1b及び1cを有して
いる。この切断刃1は、刃の形状が山形又は二等辺等辺
三角形の形状を有している。
の形態を詳細に説明する。図1(A)は、本発明の管の
切断方法の実施の形態の一例を説明するための概略の断
面図であり、図1(B)は図1(A)のB−B線断面図
である。これらの図においてPは、切断の対象となる円
筒状のステンレス管である。この実施の形態では、公知
のプレス式切断型を用いて管の切断をする。公知のプレ
ス式切断型としては、例えば千葉県野田市に本社を有す
る八菱機械株式会社がDPC−25の商品名で販売する
プレス式切断型を用いることができる。図1(A)にお
いて、1は切断刃であり、2及び3は公知のプレス式切
断型に装着されていて管Pをクランプするクランプダイ
スである。なお図1(B)には、クランプダイス2及び
3は図示していない。これらのクランプダイス2及び3
は、管Pの被切断部4の長手方向の両側部分をクランプ
する。切断刃1は、図示しない支持手段に管Pの直径方
向に対して移動自在に支持されており、その先端部1a
から両側に傾斜する直線状の刃面1b及び1cを有して
いる。この切断刃1は、刃の形状が山形又は二等辺等辺
三角形の形状を有している。
【0015】この例では管Pの被切断部4の内周部分に
周方向全体にわたって切削加工(第1の切削加工)を施
して、環状の切削溝5を形成してある。この切削加工
は、例えばどこの工場にも装備されているNC工作機を
用いて簡単に形成することができる。切削溝5が形成さ
れた結果、被切断部4には薄肉部6が形成されている。
またこの例では、被切断部4の外面部を、公知のプレス
式切断型に装着されているカッタ7により部分的に切削
して当接平面部8を形成する(第2の切削加工)。例え
ば、管Pが直径が約27mmで厚みt0が2.5mmの
ステンレス管であるとすると、切削溝5はほぼ1.0m
mの深さに形成する。また当接平面部8の最も深い部分
の深さ(t3)はほぼ1mmである。このようにすると
被切断部4に形成された薄肉部6の当接平面部8に対応
しない部分の厚み(t1)はほぼ1.5mm(1.7m
m以下)になり、当接平面部8に対応する部分の最小厚
みはほぼ0.5mmになる。この場合、例えば切削溝5
の幅寸法W1(管Pの長手方向の寸法)はほぼ10mm
であり、また当接平面部8の幅寸法W2はほぼ4mmで
ある。そして切断刃1の厚みもほぼ4mmである。
周方向全体にわたって切削加工(第1の切削加工)を施
して、環状の切削溝5を形成してある。この切削加工
は、例えばどこの工場にも装備されているNC工作機を
用いて簡単に形成することができる。切削溝5が形成さ
れた結果、被切断部4には薄肉部6が形成されている。
またこの例では、被切断部4の外面部を、公知のプレス
式切断型に装着されているカッタ7により部分的に切削
して当接平面部8を形成する(第2の切削加工)。例え
ば、管Pが直径が約27mmで厚みt0が2.5mmの
ステンレス管であるとすると、切削溝5はほぼ1.0m
mの深さに形成する。また当接平面部8の最も深い部分
の深さ(t3)はほぼ1mmである。このようにすると
被切断部4に形成された薄肉部6の当接平面部8に対応
しない部分の厚み(t1)はほぼ1.5mm(1.7m
m以下)になり、当接平面部8に対応する部分の最小厚
みはほぼ0.5mmになる。この場合、例えば切削溝5
の幅寸法W1(管Pの長手方向の寸法)はほぼ10mm
であり、また当接平面部8の幅寸法W2はほぼ4mmで
ある。そして切断刃1の厚みもほぼ4mmである。
【0016】切断を実行する場合には、切断刃1の先端
部1aを当接平面部8のほぼ中央部に押し当て、その後
図示しないプレス機によって切断刃1を管Pに向かって
押し下げて、被切断部4を切り開く。このようにすると
当接平面部8及びその近傍の管の部分に凹みが形成され
ることなく、しかも切断面にその後の加工に影響するバ
リが形成されることなく、被切断部4を2つに切断する
ことができる。
部1aを当接平面部8のほぼ中央部に押し当て、その後
図示しないプレス機によって切断刃1を管Pに向かって
押し下げて、被切断部4を切り開く。このようにすると
当接平面部8及びその近傍の管の部分に凹みが形成され
ることなく、しかも切断面にその後の加工に影響するバ
リが形成されることなく、被切断部4を2つに切断する
ことができる。
【0017】図2は、本発明の方法により、曲がり管を
形成する際に、管Pを切断する際の状態を示す図であ
る。本発明を実施する場合には、直線状の円筒管に曲げ
加工を施して湾曲部Cの両側に第1及び第2の直線部S
1及びS2を備えた曲げ加工管BPを作る。このような
曲げ加工管BPは、公知の管曲げ機構を用いて簡単に形
成することができる。曲げ加工管BPの第1の直線部S
1の内周部には、曲げ加工の前後において、環状の切削
溝105を切削加工により形成する。切削溝105の深
さは、切削溝105を形成して残る薄肉部106の厚み
が1.7mm以下になるように定められている。また曲
げ加工管BPの第2の直線部S2の外周部には、雄ネジ
加工が施されている。次に、第1の直線部S1の湾曲部
Cに近接した位置の被切断部104を切断刃1を用い
て、図1を用いた説明した実施の形態で説明した方法と
同様の方法で切断を行う。
形成する際に、管Pを切断する際の状態を示す図であ
る。本発明を実施する場合には、直線状の円筒管に曲げ
加工を施して湾曲部Cの両側に第1及び第2の直線部S
1及びS2を備えた曲げ加工管BPを作る。このような
曲げ加工管BPは、公知の管曲げ機構を用いて簡単に形
成することができる。曲げ加工管BPの第1の直線部S
1の内周部には、曲げ加工の前後において、環状の切削
溝105を切削加工により形成する。切削溝105の深
さは、切削溝105を形成して残る薄肉部106の厚み
が1.7mm以下になるように定められている。また曲
げ加工管BPの第2の直線部S2の外周部には、雄ネジ
加工が施されている。次に、第1の直線部S1の湾曲部
Cに近接した位置の被切断部104を切断刃1を用い
て、図1を用いた説明した実施の形態で説明した方法と
同様の方法で切断を行う。
【0018】図3(A)は、本発明の管の切断方法の第
2の実施の形態を説明するための概略の断面図である。
図3(A)においては、図1に示した部材と同じ部材に
は、図1に付した符号と同じ符号を付してある。この例
でもクランプ2及び3で管Pの被切断部204の両側を
クランプする。そしてこの例では、管Pの被切断部20
4の外周部に環状の切削溝205を形成する。切削溝2
05の深さは、薄肉部206の厚みが1.7mm以下に
なるように定めてある。そしてこの例でも、切削溝20
5の形成により形成された薄肉部206の外周部に当接
平面部208を形成する。切断をする際には、切断刃1
を当接平面部208の上に当接させた後に、切断刃1に
図示しないプレス圧力を加えて切断をする。
2の実施の形態を説明するための概略の断面図である。
図3(A)においては、図1に示した部材と同じ部材に
は、図1に付した符号と同じ符号を付してある。この例
でもクランプ2及び3で管Pの被切断部204の両側を
クランプする。そしてこの例では、管Pの被切断部20
4の外周部に環状の切削溝205を形成する。切削溝2
05の深さは、薄肉部206の厚みが1.7mm以下に
なるように定めてある。そしてこの例でも、切削溝20
5の形成により形成された薄肉部206の外周部に当接
平面部208を形成する。切断をする際には、切断刃1
を当接平面部208の上に当接させた後に、切断刃1に
図示しないプレス圧力を加えて切断をする。
【0019】図3(B)は、このようにして切断した管
Pの端部をタンク101の筒状取付部101aに溶接す
る場合の管Pの切断端部とタンク101の筒状取付部1
01aとの位置関係を示す断面図である。この場合に
は、切削溝205の外側に位置する管の外面部を筒状取
付部101と溶接するので、切削溝205の存在が溶接
不良の発生原因となることはない。
Pの端部をタンク101の筒状取付部101aに溶接す
る場合の管Pの切断端部とタンク101の筒状取付部1
01aとの位置関係を示す断面図である。この場合に
は、切削溝205の外側に位置する管の外面部を筒状取
付部101と溶接するので、切削溝205の存在が溶接
不良の発生原因となることはない。
【0020】図4は、本発明の管の切断方法の他の実施
の形態を実施する場合に用いる管Pの断面図を示してい
る。この管Pでは、管Pの被切断部の内周部分及び外周
部分の両方を周方向全体にわたって切削して内側と外側
の両方に環状の切削溝105及び205を形成し、図3
の場合と同様に、外側の切削溝205の外側から薄肉部
に切削加工を施して当接平坦部208を形成している。
この場合にも、薄肉部206の厚みが1.7mm以下に
なるように切削溝105及び205の深さを定めること
になる。このように管Pの被切断部の内周部分及び外周
部分の両方を周方向全体にわたって切削する方法は、管
Pの厚みが厚い場合に適している。
の形態を実施する場合に用いる管Pの断面図を示してい
る。この管Pでは、管Pの被切断部の内周部分及び外周
部分の両方を周方向全体にわたって切削して内側と外側
の両方に環状の切削溝105及び205を形成し、図3
の場合と同様に、外側の切削溝205の外側から薄肉部
に切削加工を施して当接平坦部208を形成している。
この場合にも、薄肉部206の厚みが1.7mm以下に
なるように切削溝105及び205の深さを定めること
になる。このように管Pの被切断部の内周部分及び外周
部分の両方を周方向全体にわたって切削する方法は、管
Pの厚みが厚い場合に適している。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、プレス式管切断法で切
断を行っても、切断端部に溶接不良の発生原因となるよ
うな凹みが形成されることがないという利点がある。ま
た本発明の曲がり管の製造方法によれば、短い時間で、
簡単に、しかも高い精度で曲がり管を製造することがで
きる利点がある。
断を行っても、切断端部に溶接不良の発生原因となるよ
うな凹みが形成されることがないという利点がある。ま
た本発明の曲がり管の製造方法によれば、短い時間で、
簡単に、しかも高い精度で曲がり管を製造することがで
きる利点がある。
【図1】 (A)は本発明の管の切断方法の実施の形態
の一例を説明するための概略の断面図であり、(B)は
図1(A)のB−B線断面図である。
の一例を説明するための概略の断面図であり、(B)は
図1(A)のB−B線断面図である。
【図2】 本発明の方法により、曲がり管を形成する際
に、管Pを切断する際の状態を示す図である。
に、管Pを切断する際の状態を示す図である。
【図3】 (A)は本発明の管の切断方法の第2の実施
の形態を説明するための概略の断面図であり、(B)は
切断した管の端部をタンクの筒状取付部に溶接する場合
の管の切断端部とタンクの筒状取付部との位置関係を示
す断面図である。
の形態を説明するための概略の断面図であり、(B)は
切断した管の端部をタンクの筒状取付部に溶接する場合
の管の切断端部とタンクの筒状取付部との位置関係を示
す断面図である。
【図4】 本発明の管の切断方法の他の実施の形態を実
施する場合に用いる管Pの断面図である。
施する場合に用いる管Pの断面図である。
【図5】 (A)はタンクの下部に配管接続用曲がり管
を接続する場合の状態を説明するために用いる図であ
り、(B)は配管接続用曲がり管の端部をタンクに溶接
した状態を示す断面であり、(C)は溶接不良が発生す
る状態を説明するための拡大断面図である。
を接続する場合の状態を説明するために用いる図であ
り、(B)は配管接続用曲がり管の端部をタンクに溶接
した状態を示す断面であり、(C)は溶接不良が発生す
る状態を説明するための拡大断面図である。
【図6】 (A)はプレス式管切断法により管を切断し
ているときの状態を説明するために用いる図であり、
(B)はプレス式管切断法により管を切断したときに管
に形成される凹みの状態を示す図である。
ているときの状態を説明するために用いる図であり、
(B)はプレス式管切断法により管を切断したときに管
に形成される凹みの状態を示す図である。
1 切断刃 2,3 クランプダイス 4,104,204 被切断部 5,105,205 切削溝 6,106,206 薄肉部 7 カッタ 8,208 当接平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光根 芳伸 福岡県宗像郡福間町花見が浜二丁目1番1 号 九州変圧器株式会社内 (72)発明者 西 利文 福岡県宗像郡福間町花見が浜二丁目1番1 号 九州変圧器株式会社内 (72)発明者 西山 光雄 福岡県宗像郡福間町花見が浜二丁目1番1 号 九州変圧器株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA01 BA01 CA57 CB02 DA26 DB03 EA09
Claims (6)
- 【請求項1】 先端部から両側に傾斜する刃面を有する
切断刃の前記先端部を管の被切断部の外面に押し当てた
後、前記切断刃の前記刃面により前記被切断部を切り裂
くようにして前記管を切断する方法であって、 前記管の前記被切断部の内周部分及び外周部分の少なく
とも一方を周方向全体にわたって切削する切削加工を行
って前記被切断部の各部の厚みを1.7mm以下にした
後に、前記切断刃を用いて前記管の前記被切断部を切断
することを特徴とする管の切断方法。 - 【請求項2】 前記切削加工では、前記被切断部の前記
内周部分及び外周部分の少なくとも一方を周方向全体に
わたって同じ厚みになるように切削する第1の切削加工
を行って薄肉部を形成した後、前記薄肉部の外面部を部
分的に切削して前記切断刃の前記先端部が当接する当接
平面部を形成する第2の切削加工とを行うことを特徴と
する請求項1に記載の管の切断方法。 - 【請求項3】 先端部から両側に傾斜する刃面を有する
切断刃の前記先端部を管の被切断部の外面に押し当てた
後、前記切断刃の前記刃面により前記被切断部を切り裂
くようにして前記管を切断する方法であって、 前記管の前記被切断部の内周部分を周方向全体にわたっ
て切削して環状の切削溝を形成する第1の切削加工と前
記被切断部の外面部を部分的に切削して当接平面部を形
成する第2の切削加工とを行って前記被切断部の各部の
厚みを1.7mm以下にした後、 前記切断刃の前記先端部を前記当接平面部に押し当てて
前記管の前記被切断部を切断することを特徴とする管の
切断方法。 - 【請求項4】 前記切削溝の幅寸法は、前記切削刃の厚
み寸法よりも大きくすることを特徴とする請求項3に記
載の管の切断方法。 - 【請求項5】 直線状の円筒管に曲げ加工を施して湾曲
部の両側に第1及び第2の直線部を備えた曲げ加工管を
作った後、前記第1の直線部を前記湾曲部に近接した位
置で切断することにより曲がり管を製造する曲がり管の
製造方法であって、 前記第1の直線部の被切断部の内周部分及び外周部分の
少なくとも一方を周方向全体に切削加工を行って前記被
切断部の全体の厚みを1.7mm以下にした後に、 先端部から両側に傾斜する刃面を有する切断刃の前記先
端部を前記被切断部の外面に押し当て、その後前記切断
刃の前記刃面により前記被切断部を切り裂くようにして
前記直線部を切断することを特徴とする曲がり管の製造
方法。 - 【請求項6】 前記切削加工では、前記被切断部の前記
内周部分及び外周部分の少なくとも一方を周方向全体に
わたって同じ厚みになるように切削する第1の切削加工
を行って薄肉部を形成した後、前記薄肉部の外面部を部
分的に切削して前記切断刃の前記先端部が当接する当接
平面部を形成する第2の切削加工とを行うことを特徴と
する請求項5に記載の曲がり管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000089072A JP2001277037A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 管の切断方法及び曲がり管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000089072A JP2001277037A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 管の切断方法及び曲がり管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001277037A true JP2001277037A (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=18604870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000089072A Pending JP2001277037A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 管の切断方法及び曲がり管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001277037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791170A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-05-14 | 丰田自动车株式会社 | 带肋的管以及其制造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53128992U (ja) * | 1977-03-18 | 1978-10-13 | ||
JPH05111199A (ja) * | 1991-10-08 | 1993-04-30 | Toda Pipe Kogyo:Yugen | モーター用ヨーク及びその加工方法 |
JPH1034517A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-02-10 | Matsuda Sangyo Kk | 曲りパイプ切断機 |
JPH1133818A (ja) * | 1997-07-17 | 1999-02-09 | Asahi Rashi Seisakusho:Kk | 長尺材料の切断方法および装置 |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000089072A patent/JP2001277037A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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