JP2001274465A - 熱電変換半導体材料及びその製造方法 - Google Patents
熱電変換半導体材料及びその製造方法Info
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- JP2001274465A JP2001274465A JP2000088076A JP2000088076A JP2001274465A JP 2001274465 A JP2001274465 A JP 2001274465A JP 2000088076 A JP2000088076 A JP 2000088076A JP 2000088076 A JP2000088076 A JP 2000088076A JP 2001274465 A JP2001274465 A JP 2001274465A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 耐熱性、耐酸化性に優れた、高性能の熱電変
換半導体材料及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(La1−xSrx)2ZnO
4−x(ただし、0≦x≦1)で表される熱電変換半導
体材料であって、La2O3,SrCO3,ZnO粉末
を所定のモル比で混合し、成形したのち950〜110
0℃の温度で焼結することによって製造する。
換半導体材料及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(La1−xSrx)2ZnO
4−x(ただし、0≦x≦1)で表される熱電変換半導
体材料であって、La2O3,SrCO3,ZnO粉末
を所定のモル比で混合し、成形したのち950〜110
0℃の温度で焼結することによって製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換機能を有
する熱電変換半導体材料及びその製造方法に関する。
する熱電変換半導体材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電変換半導体材料は、そのp型とn型
を接合して熱電変換素子にすることにより、熱エネルギ
ーを電気エネルギーに変換して熱起電力を発生させたり
[ゼーベック(Seebeck)効果]、または通電により吸
熱と発熱を起こすことができる[ペルチェ(Peltier)
効果]。かかる熱電変換素子は、熱電冷却、熱電発電や
各種センサーに応用されている。
を接合して熱電変換素子にすることにより、熱エネルギ
ーを電気エネルギーに変換して熱起電力を発生させたり
[ゼーベック(Seebeck)効果]、または通電により吸
熱と発熱を起こすことができる[ペルチェ(Peltier)
効果]。かかる熱電変換素子は、熱電冷却、熱電発電や
各種センサーに応用されている。
【0003】熱電変換半導体材料の性能(熱エネルギー
と電気エネルギーの変換効率)は、次式で表される熱電
性能指数Zにより評価できる。式中Sは熱起電力、σは
電気伝導率、κは熱伝導率である。
と電気エネルギーの変換効率)は、次式で表される熱電
性能指数Zにより評価できる。式中Sは熱起電力、σは
電気伝導率、κは熱伝導率である。
【0004】Z=S2・σ/κ
【0005】従来、熱電発電等に用いられる高温用熱電
変換半導体材料としては、PbTeやSiGe等があっ
たが、これらの材料は酸化されやすく、酸化防止用のコ
ーティング技術を必要とする等の問題があった。最近、
耐熱性や耐酸化性に優れた酸化物の中に性能指数の高い
材料が見出されつつあるが、性能指数が従来の材料に及
ばなかったり、p型化またはn型化が困難である等の問
題があった。
変換半導体材料としては、PbTeやSiGe等があっ
たが、これらの材料は酸化されやすく、酸化防止用のコ
ーティング技術を必要とする等の問題があった。最近、
耐熱性や耐酸化性に優れた酸化物の中に性能指数の高い
材料が見出されつつあるが、性能指数が従来の材料に及
ばなかったり、p型化またはn型化が困難である等の問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、耐熱性、耐酸化性に優れた、高性能の熱電変
換半導体材料及びその製造方法を提供することにある。
を解決し、耐熱性、耐酸化性に優れた、高性能の熱電変
換半導体材料及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(La
1−xSrx)2ZnO4−x(ただし、0≦x≦1)
で表されることを特徴とする熱電変換半導体材料であ
る。
1−xSrx)2ZnO4−x(ただし、0≦x≦1)
で表されることを特徴とする熱電変換半導体材料であ
る。
【0008】また、本発明は、焼成温度が950〜11
00℃であることを特徴とする上記熱電変換半導体材料
の製造方法である。
00℃であることを特徴とする上記熱電変換半導体材料
の製造方法である。
【0009】この組成系では、全域にわたり固溶体が得
られる。x=0.5近傍のとき、K 2NiF4型層状ペ
ロブスカイト構造をとり、熱電性能が最大となる。この
組成系が高い熱電性能を示す原因は明らかではないが、
層状構造による強い電子相関に起因しているのではない
かと推定している。
られる。x=0.5近傍のとき、K 2NiF4型層状ペ
ロブスカイト構造をとり、熱電性能が最大となる。この
組成系が高い熱電性能を示す原因は明らかではないが、
層状構造による強い電子相関に起因しているのではない
かと推定している。
【0010】また、本発明において、焼成温度を950
〜1100℃としたのは、950℃未満あるいは110
0℃を越えると、性能指数が低下するからである。
〜1100℃としたのは、950℃未満あるいは110
0℃を越えると、性能指数が低下するからである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
に説明する。
【0012】La2O3、SrCO3、ZnO粉末を表
1に示した組成になるように所定のモル比でボールミル
混合し、乾燥後、得られた粉末を金型に入れ、1ton
/cm2の圧力で成形した。これを950℃で20時間
保持して焼結し、実施の形態1〜5の酸化物半導体を得
た。
1に示した組成になるように所定のモル比でボールミル
混合し、乾燥後、得られた粉末を金型に入れ、1ton
/cm2の圧力で成形した。これを950℃で20時間
保持して焼結し、実施の形態1〜5の酸化物半導体を得
た。
【0013】次に、電気伝導率、熱起電力、熱伝導率を
測定した。電気伝導率は、4端子法[ファン・デル・ポ
ー(Van der Pauw)]法で測定した。
測定した。電気伝導率は、4端子法[ファン・デル・ポ
ー(Van der Pauw)]法で測定した。
【0014】熱伝導率は、定常熱流法により測定した。
試料の上端に取り付けたヒーターよりヒートシンクに接
続した他端へ熱流Qを定常的に流し、このとき試料に生
じた温度勾配ΔTを測定することにより、熱伝導率κを
次式により求めた。
試料の上端に取り付けたヒーターよりヒートシンクに接
続した他端へ熱流Qを定常的に流し、このとき試料に生
じた温度勾配ΔTを測定することにより、熱伝導率κを
次式により求めた。
【0015】κ=(Q/ΔT)・(l/S)
【0016】ここで、Sは試料の断面積、lは温度計間
の距離、ΔTは温度勾配、Qは試料に流す電流である。
の距離、ΔTは温度勾配、Qは試料に流す電流である。
【0017】起電力Sは、試料上にオーミック電極を形
成し、定常熱流を流したときの温度差ΔT、電極間の電
圧ΔVより、S=ΔV/ΔTにより求めた。
成し、定常熱流を流したときの温度差ΔT、電極間の電
圧ΔVより、S=ΔV/ΔTにより求めた。
【0018】これらの酸化物の1273Kにおける熱電
性能指数等の諸特性を表1に示す。また、比較例とし
て、SiGeの値を示した。なお、SiGeは1260
Kを越えると、分解するので、1260Kの値を示し
た。
性能指数等の諸特性を表1に示す。また、比較例とし
て、SiGeの値を示した。なお、SiGeは1260
Kを越えると、分解するので、1260Kの値を示し
た。
【0019】
【表1】
【0020】表1から、本発明の酸化物は、1273K
という高温において、高い熱電性能を示すことがわかっ
た。特に、x=0.5において、最も高い熱電性能を示
すことがわかる。
という高温において、高い熱電性能を示すことがわかっ
た。特に、x=0.5において、最も高い熱電性能を示
すことがわかる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐熱性、耐酸化性に優れた、高性能の熱電変換半導体材
料及びその製造方法を提供することができた。
耐熱性、耐酸化性に優れた、高性能の熱電変換半導体材
料及びその製造方法を提供することができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(La1−xSrx)2ZnO
4−X(ただし、0≦x≦1)で表されることを特徴と
する熱電変換半導体材料。 - 【請求項2】 焼成温度が950〜1100℃であるこ
とを特徴とする請求項1記載の熱電変換半導体材料の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088076A JP2001274465A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 熱電変換半導体材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088076A JP2001274465A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 熱電変換半導体材料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001274465A true JP2001274465A (ja) | 2001-10-05 |
Family
ID=18604001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000088076A Pending JP2001274465A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 熱電変換半導体材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001274465A (ja) |
-
2000
- 2000-03-28 JP JP2000088076A patent/JP2001274465A/ja active Pending
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