JP2001274205A - ビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式表面処理装置 - Google Patents
ビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式表面処理装置Info
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- Wire Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体装置用テープキャリアのビアホール内の
めっき処理において、ビアホール内への液の浸透性を向
上させ、めっき不良を無くす。 【解決手段】テープキャリア11を、前処理槽13、1
4及びめっき処理槽15、16に順次通してビアホール
内の表面処理を行うに際し、前処理槽13、14に通す
前及びめっき処理槽15、16に通す前に、それぞれ、
装置21により高温エアまたは高温蒸気を吹き付けてビ
アホール内のエアを加熱する第1処理と、その後、シャ
ワー装置22によりそれぞれの処理槽で取り扱っている
ものと同じ前処理液又はめっき液を吹き付けてビアホー
ル内のエアを冷却する第2処理とを行う。
めっき処理において、ビアホール内への液の浸透性を向
上させ、めっき不良を無くす。 【解決手段】テープキャリア11を、前処理槽13、1
4及びめっき処理槽15、16に順次通してビアホール
内の表面処理を行うに際し、前処理槽13、14に通す
前及びめっき処理槽15、16に通す前に、それぞれ、
装置21により高温エアまたは高温蒸気を吹き付けてビ
アホール内のエアを加熱する第1処理と、その後、シャ
ワー装置22によりそれぞれの処理槽で取り扱っている
ものと同じ前処理液又はめっき液を吹き付けてビアホー
ル内のエアを冷却する第2処理とを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップを搭
載して半導体パッケージを構成するための半導体装置用
テープキャリア、特にビアホールを有するテープキャリ
アの製造方法及び製造装置に関するものであり、更に詳
しくはそのビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式
表面処理装置に関するものである。
載して半導体パッケージを構成するための半導体装置用
テープキャリア、特にビアホールを有するテープキャリ
アの製造方法及び製造装置に関するものであり、更に詳
しくはそのビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式
表面処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のBGA(Ball Grid Array )パッ
ケージ用テープキャリアは、ポリイミドフィルムに代表
される樹脂フィルム上に施された銅箔の導体パターン層
上に下地層としてのニッケルめっき層を形成し、このニ
ッケルめっき層の上層として金めっき層を形成すること
により構成される。このテープキャリアを用いて半導体
装置を製造する際には、半導体チップの電極部とテープ
キャリアの導体パターンとを金ワイヤボンディングし、
さらにビアホール部にはんだボールを搭載するなどし
て、半導体パッケージに加工される。
ケージ用テープキャリアは、ポリイミドフィルムに代表
される樹脂フィルム上に施された銅箔の導体パターン層
上に下地層としてのニッケルめっき層を形成し、このニ
ッケルめっき層の上層として金めっき層を形成すること
により構成される。このテープキャリアを用いて半導体
装置を製造する際には、半導体チップの電極部とテープ
キャリアの導体パターンとを金ワイヤボンディングし、
さらにビアホール部にはんだボールを搭載するなどし
て、半導体パッケージに加工される。
【0003】BGAパッケージ用テープキャリアの構造
例と、BGAパッケージの構造例を、本発明の実施形態
に係るを図3及び図4を併用して説明する。図3におい
て、ポリイミドフィルム1の表面には導体パターン層2
が形成されている。また、テープ裏面では打ち抜き法ま
たはレーザー照射法等の方法によりポリイミドフィルム
を開口したビアホール3が形成される。この導体パター
ン層上とビアホール部には、下地層としてのニッケルめ
っき層4が、ニッケルめっき層の上層には金めっき層5
が形成されてBGAパッケージ用テープキャリアが完成
する。
例と、BGAパッケージの構造例を、本発明の実施形態
に係るを図3及び図4を併用して説明する。図3におい
て、ポリイミドフィルム1の表面には導体パターン層2
が形成されている。また、テープ裏面では打ち抜き法ま
たはレーザー照射法等の方法によりポリイミドフィルム
を開口したビアホール3が形成される。この導体パター
ン層上とビアホール部には、下地層としてのニッケルめ
っき層4が、ニッケルめっき層の上層には金めっき層5
が形成されてBGAパッケージ用テープキャリアが完成
する。
【0004】このテープキャリアには図4に示すように
半導体チップ6が搭載され、その半導体チップ6におけ
る電極部と導体パターン上に金めっきを施したボンディ
ングパッド部7が金ワイヤ8によりボンディングされ、
さらにビアホール部にははんだボール9が接合される。
さらに樹脂10により封止されてBGAパッケージが完
成する。
半導体チップ6が搭載され、その半導体チップ6におけ
る電極部と導体パターン上に金めっきを施したボンディ
ングパッド部7が金ワイヤ8によりボンディングされ、
さらにビアホール部にははんだボール9が接合される。
さらに樹脂10により封止されてBGAパッケージが完
成する。
【0005】上記BGAパッケージ用テープキャリアへ
の湿式表面処理装置の構造例を図5に示す。テープキャ
リア11はテープ巻き出し部12より搬送を開始し、め
っきの前処理である脱脂槽13と酸洗処理槽14を通過
し、更にニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽1
6で各めっきを施し、後処理槽17の後、巻き取り部1
8で巻き取られる。特にTABテープキャリアにおける
このような搬送方式をリール・ツウ・リール方式と呼
び、連続的な前処理及びめっき処理が可能なため量産性
に優れている。めっき法には、電気めっき法または無電
解めっき法がある。
の湿式表面処理装置の構造例を図5に示す。テープキャ
リア11はテープ巻き出し部12より搬送を開始し、め
っきの前処理である脱脂槽13と酸洗処理槽14を通過
し、更にニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽1
6で各めっきを施し、後処理槽17の後、巻き取り部1
8で巻き取られる。特にTABテープキャリアにおける
このような搬送方式をリール・ツウ・リール方式と呼
び、連続的な前処理及びめっき処理が可能なため量産性
に優れている。めっき法には、電気めっき法または無電
解めっき法がある。
【0006】図5の湿式表面処理装置における、従来の
前処理槽(脱脂槽13、酸洗処理槽14)、またはめっ
き処理槽(ニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽
16)の構造を、図6に処理槽19として示す。図6に
示すように、従来の各処理槽19(脱脂槽13、酸洗処
理槽14、ニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽
16)は、テープキャリア11が単純に各処理液に浸漬
するだけの構造であるといえる。
前処理槽(脱脂槽13、酸洗処理槽14)、またはめっ
き処理槽(ニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽
16)の構造を、図6に処理槽19として示す。図6に
示すように、従来の各処理槽19(脱脂槽13、酸洗処
理槽14、ニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽
16)は、テープキャリア11が単純に各処理液に浸漬
するだけの構造であるといえる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
湿式表面処理装置では、その各処理槽19がテープキャ
リア11を単純に各処理液に浸漬するだけの構造であっ
たため、ビアホール内に空気が存在したまま前処理液中
やめっき液中を通過してしまうと、前処理不良によるめ
っき外観不良やめっき密着不良、更にはめっき液が入ら
ないことによる無めっき現象が頻発してしまうという課
題があった。
湿式表面処理装置では、その各処理槽19がテープキャ
リア11を単純に各処理液に浸漬するだけの構造であっ
たため、ビアホール内に空気が存在したまま前処理液中
やめっき液中を通過してしまうと、前処理不良によるめ
っき外観不良やめっき密着不良、更にはめっき液が入ら
ないことによる無めっき現象が頻発してしまうという課
題があった。
【0008】詳述するに、従来例における構造のめっき
装置によると、テープキャリアが前処理液やめっき液中
に単純に浸漬されるだけの処理方法であるため、ビアホ
ール部内に各処理液が浸透しにくい。これは、ビアホー
ルが、内径が狭く、奥行きがあり、行き止まりになって
いるという形状のため、大気中で予めビアホール内に存
在していた空気が処理液に浸漬されても抜けにくいこと
による。
装置によると、テープキャリアが前処理液やめっき液中
に単純に浸漬されるだけの処理方法であるため、ビアホ
ール部内に各処理液が浸透しにくい。これは、ビアホー
ルが、内径が狭く、奥行きがあり、行き止まりになって
いるという形状のため、大気中で予めビアホール内に存
在していた空気が処理液に浸漬されても抜けにくいこと
による。
【0009】前述したように、ビアホール内に前処理液
やめっき液が浸透しなければ、めっき不良となり、特に
ビアホール部に接合するはんだボールの接合信頼性に致
命的な影響を及ぼしてしまう。
やめっき液が浸透しなければ、めっき不良となり、特に
ビアホール部に接合するはんだボールの接合信頼性に致
命的な影響を及ぼしてしまう。
【0010】したがって、本発明の目的は、ビアホール
内の湿式表面処理性の向上、特にめっき処理においてビ
アホール内への液の浸透性を向上させ、めっき不良を無
くすことを可能とするビアホール内への湿式表面処理方
法及び湿式表面処理装置を提供することにある。
内の湿式表面処理性の向上、特にめっき処理においてビ
アホール内への液の浸透性を向上させ、めっき不良を無
くすことを可能とするビアホール内への湿式表面処理方
法及び湿式表面処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0012】(1)請求項1に記載のビアホール内への
湿式表面処理方法は、樹脂フィルムの表面に導体パター
ン層を形成し、他面側からビアホールを設けた半導体装
置用テープキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽に順
次通してビアホール内の表面処理を行うに際し、前記め
っき処理槽に通す前及び前記前処理槽に通す前に、それ
ぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又は
めっき液を吹き付けて予めビアホール内を濡らすことを
特徴とする。
湿式表面処理方法は、樹脂フィルムの表面に導体パター
ン層を形成し、他面側からビアホールを設けた半導体装
置用テープキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽に順
次通してビアホール内の表面処理を行うに際し、前記め
っき処理槽に通す前及び前記前処理槽に通す前に、それ
ぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又は
めっき液を吹き付けて予めビアホール内を濡らすことを
特徴とする。
【0013】この特徴によれば、前処理槽及びめっき処
理槽へ入る前に、ビアホール内は、予め、それぞれの処
理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液
で満たされ、濡れている状態となる。このため、従来例
のように処理液を吹き付ける装置が無い場合と比較する
と、ビアホール内への液の浸透性が向上し、ビアホール
内に空気が存在したまま前処理液中やめっき液中を通過
してしまうことが少なくなり、前処理不良によるめっき
外観不良やめっき密着不良、更にはめっき液が入らない
ことによる無めっき現象が頻発してしまうといった不都
合を防止することができる。
理槽へ入る前に、ビアホール内は、予め、それぞれの処
理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液
で満たされ、濡れている状態となる。このため、従来例
のように処理液を吹き付ける装置が無い場合と比較する
と、ビアホール内への液の浸透性が向上し、ビアホール
内に空気が存在したまま前処理液中やめっき液中を通過
してしまうことが少なくなり、前処理不良によるめっき
外観不良やめっき密着不良、更にはめっき液が入らない
ことによる無めっき現象が頻発してしまうといった不都
合を防止することができる。
【0014】(2)請求項2に記載のビアホール内への
湿式表面処理方法は、樹脂フィルムの表面に導体パター
ン層を形成し、他面側からビアホールを設けた半導体装
置用テープキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽に順
次通してビアホール内の表面処理を行うに際し、前記前
処理槽に通す前及び前記めっき処理槽に通す前に、それ
ぞれ、前記半導体装置用テープキャリアに対し高温エア
または高温蒸気を吹き付ける第1処理と、その後、それ
ぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又は
めっき液を吹き付ける第2処理とを行うことを特徴とす
る。
湿式表面処理方法は、樹脂フィルムの表面に導体パター
ン層を形成し、他面側からビアホールを設けた半導体装
置用テープキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽に順
次通してビアホール内の表面処理を行うに際し、前記前
処理槽に通す前及び前記めっき処理槽に通す前に、それ
ぞれ、前記半導体装置用テープキャリアに対し高温エア
または高温蒸気を吹き付ける第1処理と、その後、それ
ぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又は
めっき液を吹き付ける第2処理とを行うことを特徴とす
る。
【0015】この特徴によれば、第1処理により、高温
エアまたは高温蒸気でテープキャリアが加熱され、ビア
ホール内のエアが高温になり膨張する。その後、第2処
理により、前処理液またはめっき液が吹き付けられるの
で、ビアホール内のエアは急冷され、エアが収縮する。
このビアホール内のエアの膨張・収縮作用に基づき、ビ
アホール内に液が浸透し易くなる。また、ビアホール内
は予め処理液で満たされ、濡れている状態となるため、
テープキャリアが前処理槽及びめっき処理槽に入った後
もビアホール内にそれぞれの液が容易に浸透する。この
ため、従来例の前処理不良によるめっき外観不良やめっ
き密着不良、更にはめっき液が入らないことによる無め
っき現象の頻発といった不都合をなくすことができる。
エアまたは高温蒸気でテープキャリアが加熱され、ビア
ホール内のエアが高温になり膨張する。その後、第2処
理により、前処理液またはめっき液が吹き付けられるの
で、ビアホール内のエアは急冷され、エアが収縮する。
このビアホール内のエアの膨張・収縮作用に基づき、ビ
アホール内に液が浸透し易くなる。また、ビアホール内
は予め処理液で満たされ、濡れている状態となるため、
テープキャリアが前処理槽及びめっき処理槽に入った後
もビアホール内にそれぞれの液が容易に浸透する。この
ため、従来例の前処理不良によるめっき外観不良やめっ
き密着不良、更にはめっき液が入らないことによる無め
っき現象の頻発といった不都合をなくすことができる。
【0016】(3)請求項3に記載の発明は、樹脂フィ
ルムの表面に形成された導体パターン層と樹脂フィルム
を開口させることで前記導体パターン層の裏面に設けら
れたビアホールとを有する半導体装置用テープキャリア
を、前処理槽及びめっき処理槽に順次通してビアホール
内の表面処理を行う湿式表面処理装置において、前記半
導体装置用テープキャリアの進行方向にみて、前記前処
理槽及び前記めっき処理槽の上流側に、それぞれの処理
槽で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液を
吹き付ける処理装置を設けたことを特徴とする。
ルムの表面に形成された導体パターン層と樹脂フィルム
を開口させることで前記導体パターン層の裏面に設けら
れたビアホールとを有する半導体装置用テープキャリア
を、前処理槽及びめっき処理槽に順次通してビアホール
内の表面処理を行う湿式表面処理装置において、前記半
導体装置用テープキャリアの進行方向にみて、前記前処
理槽及び前記めっき処理槽の上流側に、それぞれの処理
槽で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液を
吹き付ける処理装置を設けたことを特徴とする。
【0017】この特徴によれば、ビアホール内は、予
め、それぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処
理液又はめっき液を吹き付けられて予め濡れている状態
となり、その後に前処理槽又はめっき処理槽に通され
る。このため、ビアホール内への液の浸透性が向上し、
従来例のように、ビアホール内に空気が存在したまま前
処理液中やめっき液中を通過してしまうことが回避さ
れ、前処理不良によるめっき外観不良やめっき密着不
良、更にはめっき液が入らないことによる無めっき現象
の頻発といった不都合を防止することができる。
め、それぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処
理液又はめっき液を吹き付けられて予め濡れている状態
となり、その後に前処理槽又はめっき処理槽に通され
る。このため、ビアホール内への液の浸透性が向上し、
従来例のように、ビアホール内に空気が存在したまま前
処理液中やめっき液中を通過してしまうことが回避さ
れ、前処理不良によるめっき外観不良やめっき密着不
良、更にはめっき液が入らないことによる無めっき現象
の頻発といった不都合を防止することができる。
【0018】(4)請求項4に記載の発明は、樹脂フィ
ルムの表面に形成された導体パターン層と樹脂フィルム
を開口させることで前記導体パターン層の裏面に設けら
れたビアホールとを有する半導体装置用テープキャリア
を、前処理槽及びめっき処理槽に順次通してビアホール
内の表面処理を行う湿式表面処理装置において、前記半
導体装置用テープキャリアの進行方向にみて、前記前処
理槽及び前記めっき処理槽の上流側に、それぞれ、高温
エアまたは高温蒸気を吹き付ける第1処理装置と、その
後、それぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処
理液又はめっき液を吹き付ける第2処理装置とを設けた
ことを特徴とする。
ルムの表面に形成された導体パターン層と樹脂フィルム
を開口させることで前記導体パターン層の裏面に設けら
れたビアホールとを有する半導体装置用テープキャリア
を、前処理槽及びめっき処理槽に順次通してビアホール
内の表面処理を行う湿式表面処理装置において、前記半
導体装置用テープキャリアの進行方向にみて、前記前処
理槽及び前記めっき処理槽の上流側に、それぞれ、高温
エアまたは高温蒸気を吹き付ける第1処理装置と、その
後、それぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処
理液又はめっき液を吹き付ける第2処理装置とを設けた
ことを特徴とする。
【0019】この特徴によれば、第1処理装置により吹
き付けられる高温エアまたは高温蒸気によりまずテープ
キャリアが加熱され、ビアホール内のエアが高温になり
膨張する。その後、第2処理装置により、前処理液また
はめっき液が吹き付けられるので、ビアホール内のエア
は急冷され、エアが収縮する。この結果、ビアホール内
に液が浸透し易くなる。また、ビアホール内は予め処理
液で満たされ、濡れている状態となるため、テープキャ
リアが前処理槽及びめっき処理槽に入った後も、ビアホ
ール内にそれぞれの液が容易に浸透する。このため、従
来例の前処理不良によるめっき外観不良やめっき密着不
良、更にはめっき液が入らないことによる無めっき現象
の頻発といった不都合をなくすことができる。
き付けられる高温エアまたは高温蒸気によりまずテープ
キャリアが加熱され、ビアホール内のエアが高温になり
膨張する。その後、第2処理装置により、前処理液また
はめっき液が吹き付けられるので、ビアホール内のエア
は急冷され、エアが収縮する。この結果、ビアホール内
に液が浸透し易くなる。また、ビアホール内は予め処理
液で満たされ、濡れている状態となるため、テープキャ
リアが前処理槽及びめっき処理槽に入った後も、ビアホ
ール内にそれぞれの液が容易に浸透する。このため、従
来例の前処理不良によるめっき外観不良やめっき密着不
良、更にはめっき液が入らないことによる無めっき現象
の頻発といった不都合をなくすことができる。
【0020】(5)請求項5に記載の発明は、請求項3
又は4記載の湿式表面処理装置において、前記前処理液
またはめっき液を吹き付ける処理装置をシャワー装置と
して構成し、前処理槽またはめっき処理槽の直前に設け
たことを特徴とする。
又は4記載の湿式表面処理装置において、前記前処理液
またはめっき液を吹き付ける処理装置をシャワー装置と
して構成し、前処理槽またはめっき処理槽の直前に設け
たことを特徴とする。
【0021】この特徴によれば、前処理液またはめっき
液を吹き付けるシャワー装置を前処理槽またはめっき処
理槽の直前に設けているので、前処理液またはめっき液
を吹き付けた作用効果、つまり、ビアホール内への液を
浸透しやすくする作用効果をより有効に活用して、半導
体装置用テープキャリアを前処理槽またはめっき処理槽
へ導くことができ、ビアホール内に空気が存在したまま
前処理液中やめっき液中を通過してしまうことを回避す
ることができる。
液を吹き付けるシャワー装置を前処理槽またはめっき処
理槽の直前に設けているので、前処理液またはめっき液
を吹き付けた作用効果、つまり、ビアホール内への液を
浸透しやすくする作用効果をより有効に活用して、半導
体装置用テープキャリアを前処理槽またはめっき処理槽
へ導くことができ、ビアホール内に空気が存在したまま
前処理液中やめっき液中を通過してしまうことを回避す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0023】本発明の湿式表面処理装置の構成を図1に
示す。図示するように、テープ巻き出し部12からテー
プ巻き取り部18までのテープキャリア11の搬送路中
に、そのテープ搬送方向に見て順次に、前処理槽として
の脱脂槽13及び酸洗処理槽14と、めっき処理槽であ
るニッケルめっき処理槽15及び金めっき処理槽16
と、後処理槽17とを配置した構成を有する。
示す。図示するように、テープ巻き出し部12からテー
プ巻き取り部18までのテープキャリア11の搬送路中
に、そのテープ搬送方向に見て順次に、前処理槽として
の脱脂槽13及び酸洗処理槽14と、めっき処理槽であ
るニッケルめっき処理槽15及び金めっき処理槽16
と、後処理槽17とを配置した構成を有する。
【0024】テープ巻き出し部12から送り出されるテ
ープキャリア11は、BGAパッケージ用テープキャリ
アであり、図3に示唆するように、ポリイミドフィルム
1から成る樹脂フィルムの片面側に導体パターン層2を
設け、またテープ裏面では、打ち抜き法またはレーザー
照射法等の方法により、他面側から導体パターン層2に
達するようにビアホール3を設けた構造を有する。
ープキャリア11は、BGAパッケージ用テープキャリ
アであり、図3に示唆するように、ポリイミドフィルム
1から成る樹脂フィルムの片面側に導体パターン層2を
設け、またテープ裏面では、打ち抜き法またはレーザー
照射法等の方法により、他面側から導体パターン層2に
達するようにビアホール3を設けた構造を有する。
【0025】テープキャリア11はテープ巻き出し部1
2のリール21から横方向に送り出され、前処理槽とし
ての脱脂槽13及び酸洗処理槽14を順次通過して、め
っき処理槽であるニッケルめっき処理槽15及び金めっ
き処理槽16に導入され、それぞれののめっき液に浸さ
れる。
2のリール21から横方向に送り出され、前処理槽とし
ての脱脂槽13及び酸洗処理槽14を順次通過して、め
っき処理槽であるニッケルめっき処理槽15及び金めっ
き処理槽16に導入され、それぞれののめっき液に浸さ
れる。
【0026】上記めっき処理の終わったテープキャリア
の断面構造を図3に示す。図3において、ポリイミドフ
ィルム1の表面には、導体パターン層2が形成される。
この導体パターン層2上にはニッケルめっき層4が形成
され、更に、このニッケルめっき層4上には金めっき層
5が形成される。そして、ポリイミドフィルム1の裏面
のビアホール3にも、ニッケルめっき層4と金めっき層
5が形成される。
の断面構造を図3に示す。図3において、ポリイミドフ
ィルム1の表面には、導体パターン層2が形成される。
この導体パターン層2上にはニッケルめっき層4が形成
され、更に、このニッケルめっき層4上には金めっき層
5が形成される。そして、ポリイミドフィルム1の裏面
のビアホール3にも、ニッケルめっき層4と金めっき層
5が形成される。
【0027】上記めっき構成のテープキャリア11に半
導体チップ6を実装した状態を図4に示す。図4におい
て、このテープキャリア11に搭載される半導体チップ
6の電極部と導体パターン層2上に金めっき層5を施し
たボンディングパッド部7が金ワイヤ8によりワイヤボ
ンディングされ、さらにビアホール3の金めっき層5に
ははんだボール9が接合される。
導体チップ6を実装した状態を図4に示す。図4におい
て、このテープキャリア11に搭載される半導体チップ
6の電極部と導体パターン層2上に金めっき層5を施し
たボンディングパッド部7が金ワイヤ8によりワイヤボ
ンディングされ、さらにビアホール3の金めっき層5に
ははんだボール9が接合される。
【0028】図1に戻り、本発明の湿式表面処理装置
は、テープキャリアの進行方向にみて、上記前処理槽及
び上記めっき処理槽の上流側に、それぞれ、高温エアま
たは高温蒸気を吹き付ける装置(第1処理装置)21
と、その後、それぞれの処理槽で取り扱っているものと
同じ前処理液又はめっき液を吹き付けるシャワー装置
(第2処理装置)22とを具備している。この実施形態
の場合、高温エアまたは高温蒸気を吹き付ける装置21
と前処理液又はめっき液を吹き付けるシャワー装置22
とは、前処理槽を構成する脱脂槽13及び酸洗処理槽1
4のそれぞれの上流側、並びにめっき処理槽を構成する
ニッケルめっき処理槽15及び金めっき処理槽16のそ
れぞれの上流側に設けられている。
は、テープキャリアの進行方向にみて、上記前処理槽及
び上記めっき処理槽の上流側に、それぞれ、高温エアま
たは高温蒸気を吹き付ける装置(第1処理装置)21
と、その後、それぞれの処理槽で取り扱っているものと
同じ前処理液又はめっき液を吹き付けるシャワー装置
(第2処理装置)22とを具備している。この実施形態
の場合、高温エアまたは高温蒸気を吹き付ける装置21
と前処理液又はめっき液を吹き付けるシャワー装置22
とは、前処理槽を構成する脱脂槽13及び酸洗処理槽1
4のそれぞれの上流側、並びにめっき処理槽を構成する
ニッケルめっき処理槽15及び金めっき処理槽16のそ
れぞれの上流側に設けられている。
【0029】図2は、この湿式表面処理装置における前
処理槽としての脱脂槽13、酸洗処理槽14またはめっ
き処理槽としてのニッケルめっき処理槽15、金めっき
処理槽16を代表的に処理槽20として示したものであ
る。図2によると、各処理槽20(脱脂槽13、酸洗処
理槽14、ニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽
16)の直前では、高温エアまたは高温蒸気を吹き付け
る装置21を具備し、この高温エアまたは高温蒸気を吹
き付ける装置21の後には、前処理液またはめっき液を
吹き付けるシャワー装置22を具備した構造となってい
る。本装置においては、装置21の高温エアまたは高温
蒸気でテープキャリア11を加熱することで、ビアホー
ル3内のエアは高温になり膨張する。さらに、シャワー
装置22により前処理液またはめっき液を吹き付ける
と、ビアホール3内のエアは急冷され、エアが収縮す
る。このビアホール3内のエアの膨張・収縮作用によ
り、ビアホール3内に液が浸透し易くなる。また、ビア
ホール3内は予め処理液(それぞれの処理槽13〜16
で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液)で
満たされ、濡れている状態となるため、テープキャリア
が処理槽13〜16に入った後もビアホール3内に液が
容易に浸透する。
処理槽としての脱脂槽13、酸洗処理槽14またはめっ
き処理槽としてのニッケルめっき処理槽15、金めっき
処理槽16を代表的に処理槽20として示したものであ
る。図2によると、各処理槽20(脱脂槽13、酸洗処
理槽14、ニッケルめっき処理槽15、金めっき処理槽
16)の直前では、高温エアまたは高温蒸気を吹き付け
る装置21を具備し、この高温エアまたは高温蒸気を吹
き付ける装置21の後には、前処理液またはめっき液を
吹き付けるシャワー装置22を具備した構造となってい
る。本装置においては、装置21の高温エアまたは高温
蒸気でテープキャリア11を加熱することで、ビアホー
ル3内のエアは高温になり膨張する。さらに、シャワー
装置22により前処理液またはめっき液を吹き付ける
と、ビアホール3内のエアは急冷され、エアが収縮す
る。このビアホール3内のエアの膨張・収縮作用によ
り、ビアホール3内に液が浸透し易くなる。また、ビア
ホール3内は予め処理液(それぞれの処理槽13〜16
で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液)で
満たされ、濡れている状態となるため、テープキャリア
が処理槽13〜16に入った後もビアホール3内に液が
容易に浸透する。
【0030】上述の湿式表面処理装置の構造では、高温
エアまたは高温蒸気を吹き付ける装置21と処理液を吹
き付けるシャワー装置22の双方を具備することで液の
浸透性を強化したものであるが、高温エアまたは高温蒸
気を吹き付ける装置21が無く、処理液を吹き付けるシ
ャワー装置22のみ具備する構成とすることもでき、か
かる構成の下においても、処理槽13〜16へ入る前に
ビアホール3内は予め処理液で満たされ、濡れている状
態となるため、従来例のように処理液を吹き付ける装置
が無い場合と比較すれば、ビアホール3内への液の浸透
性が向上し、良好なめっき密着性とめっき外観が得られ
る。
エアまたは高温蒸気を吹き付ける装置21と処理液を吹
き付けるシャワー装置22の双方を具備することで液の
浸透性を強化したものであるが、高温エアまたは高温蒸
気を吹き付ける装置21が無く、処理液を吹き付けるシ
ャワー装置22のみ具備する構成とすることもでき、か
かる構成の下においても、処理槽13〜16へ入る前に
ビアホール3内は予め処理液で満たされ、濡れている状
態となるため、従来例のように処理液を吹き付ける装置
が無い場合と比較すれば、ビアホール3内への液の浸透
性が向上し、良好なめっき密着性とめっき外観が得られ
る。
【0031】
【実施例】本発明の湿式表面処理装置により作製した金
/ニッケルめっきテープキャリアの実施例を以下に述べ
る。
/ニッケルめっきテープキャリアの実施例を以下に述べ
る。
【0032】本発明を実施したBGAパッケージ用テー
プキャリアは、銅箔18μm/接着剤12μm/ポリイ
ミドテープ75μmの一般的な3層構造である。また、
ビアホールの内径は300μmである。めっき処理条件
を以下に示す。
プキャリアは、銅箔18μm/接着剤12μm/ポリイ
ミドテープ75μmの一般的な3層構造である。また、
ビアホールの内径は300μmである。めっき処理条件
を以下に示す。
【0033】最初に前処理として水酸化ナトリウム水溶
液(40g/L)による脱脂を行い、次に硫酸−過酸化
水素系のソフトエッチング液に浸漬させ銅箔表面の清浄
化を行った。
液(40g/L)による脱脂を行い、次に硫酸−過酸化
水素系のソフトエッチング液に浸漬させ銅箔表面の清浄
化を行った。
【0034】次にニッケルめっきを行った。めっき液に
はスルファミン酸ニッケル液を用い、めっき液温を55
℃、電流密度を4A/dm2 とし、膜厚は1μmとした。
次に、金ストライクめっきを行った。金めっき液にはオ
ーロボンドTN(EEJA)を用い、めっき液温は50
℃、電流密度は0.2A/dm2 とした。最後に、金めっ
きを行った。金めっき液にはテンペレックス8400
(EEJA)を用い、めっき液温を70℃、電流密度を
0.4A/dm2 とし、膜厚は1μmとした。
はスルファミン酸ニッケル液を用い、めっき液温を55
℃、電流密度を4A/dm2 とし、膜厚は1μmとした。
次に、金ストライクめっきを行った。金めっき液にはオ
ーロボンドTN(EEJA)を用い、めっき液温は50
℃、電流密度は0.2A/dm2 とした。最後に、金めっ
きを行った。金めっき液にはテンペレックス8400
(EEJA)を用い、めっき液温を70℃、電流密度を
0.4A/dm2 とし、膜厚は1μmとした。
【0035】ビアホール内のめっき外観評価結果を表1
に示す。不良率は、点検ビア数(14400個)中の外
観不良ビア数とした。また、めっき外観不良のモード
は、(i)(前処理不足による)光沢異常、(ii)ニ
ッケル無めっき(ニッケル、金の双方が無めっきの場合
も含む)、(iii)金無めっき(ニッケルはめっきさ
れているが金が無めっき)の3種類に分けた。
に示す。不良率は、点検ビア数(14400個)中の外
観不良ビア数とした。また、めっき外観不良のモード
は、(i)(前処理不足による)光沢異常、(ii)ニ
ッケル無めっき(ニッケル、金の双方が無めっきの場合
も含む)、(iii)金無めっき(ニッケルはめっきさ
れているが金が無めっき)の3種類に分けた。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1は、前述の各工程(脱脂、酸洗、
ニッケルめっき、金めっき)の直前に、まず装置21に
より100℃の高温エアを吹き付け、テープキャリア1
1のビアホール3内のエアを十分に加熱し、その後、シ
ャワー装置22により各工程(脱脂、酸洗、ニッケルめ
っき、金めっき)で取り扱っているものと同じ処理液を
吹き付けて冷却することで、予めビアホール3内に各処
理液を浸透させ、しかる後に、各工程(脱脂、酸洗、ニ
ッケルめっき、金めっき)の処理液に浸漬させた場合で
ある。
ニッケルめっき、金めっき)の直前に、まず装置21に
より100℃の高温エアを吹き付け、テープキャリア1
1のビアホール3内のエアを十分に加熱し、その後、シ
ャワー装置22により各工程(脱脂、酸洗、ニッケルめ
っき、金めっき)で取り扱っているものと同じ処理液を
吹き付けて冷却することで、予めビアホール3内に各処
理液を浸透させ、しかる後に、各工程(脱脂、酸洗、ニ
ッケルめっき、金めっき)の処理液に浸漬させた場合で
ある。
【0038】実施例2は、前述の各工程(脱脂、酸洗、
ニッケルめっき、金めっき)の直前に各処理液のシャワ
ー装置22のみを設け、各工程(脱脂、酸洗、ニッケル
めっき、金めっき)で取り扱っているものと同じ処理液
を吹き付けて、予めビアホール3内に液を浸透させ、そ
の後に、各工程(脱脂、酸洗、ニッケルめっき、金めっ
き)の処理液に浸漬させた場合である。
ニッケルめっき、金めっき)の直前に各処理液のシャワ
ー装置22のみを設け、各工程(脱脂、酸洗、ニッケル
めっき、金めっき)で取り扱っているものと同じ処理液
を吹き付けて、予めビアホール3内に液を浸透させ、そ
の後に、各工程(脱脂、酸洗、ニッケルめっき、金めっ
き)の処理液に浸漬させた場合である。
【0039】また、従来例は、このような温エアまたは
高温蒸気を吹き付ける装置(第1処理装置)21や前処
理液またはめっき処理液を吹き付けるシャワー装置(第
2処理装置)22を通さないで、各工程(脱脂、酸洗、
ニッケルめっき、金めっき)の処理液に直接浸漬させた
場合である。
高温蒸気を吹き付ける装置(第1処理装置)21や前処
理液またはめっき処理液を吹き付けるシャワー装置(第
2処理装置)22を通さないで、各工程(脱脂、酸洗、
ニッケルめっき、金めっき)の処理液に直接浸漬させた
場合である。
【0040】表1より、従来例では、「光沢異常」、
「ニッケル無めっき」、「金無めっき」の各モードで、
ビアホール部のめっき外観不良が頻発しているが、実施
例1の場合、めっき外観不良は全く認められなかった。
また実施例2の場合でも、不良率0.12%、光沢異常
0.03%、ニッケル無めっき0.09%、金無めっき
0%であり、従来例の不良率8.3%、光沢異常1.2
%、ニッケル無めっき5.6%、金無めっき1.5%と
比較すれば、めっき外観不良が大きく低減した。このこ
とから、本実施例1、2では、いずれの場合において
も、ビアホール内への液の浸透性の向上に伴う湿式表面
処理の大きな改善効果が得られたと考えられる。
「ニッケル無めっき」、「金無めっき」の各モードで、
ビアホール部のめっき外観不良が頻発しているが、実施
例1の場合、めっき外観不良は全く認められなかった。
また実施例2の場合でも、不良率0.12%、光沢異常
0.03%、ニッケル無めっき0.09%、金無めっき
0%であり、従来例の不良率8.3%、光沢異常1.2
%、ニッケル無めっき5.6%、金無めっき1.5%と
比較すれば、めっき外観不良が大きく低減した。このこ
とから、本実施例1、2では、いずれの場合において
も、ビアホール内への液の浸透性の向上に伴う湿式表面
処理の大きな改善効果が得られたと考えられる。
【0041】以上より明らかな如く、本実施形態の湿式
表面処理装置によれば、ビアホール内のめっき処理(湿
式表面処理)の不良を低減することができ、品質に優れ
たBGAパッケージ用テープキャリアの提供が可能とな
る。
表面処理装置によれば、ビアホール内のめっき処理(湿
式表面処理)の不良を低減することができ、品質に優れ
たBGAパッケージ用テープキャリアの提供が可能とな
る。
【0042】上記実施形態では電気めっきの場合に関し
て示したが、無電解めっきの場合でもビアホール内の湿
式表面処理を行うという意味では同じであるから、本発
明を適用することができる。
て示したが、無電解めっきの場合でもビアホール内の湿
式表面処理を行うという意味では同じであるから、本発
明を適用することができる。
【0043】また、本実施形態ではめっき処理に限定し
て論述してきたが、上述の処理方法は他の処理工程にも
応用可能であると考えられる。例えば、化研処理工程や
デスミア工程でもビアホール内の湿式表面処理を行うと
いう意味では同じであるから、十分に応用可能である。
て論述してきたが、上述の処理方法は他の処理工程にも
応用可能であると考えられる。例えば、化研処理工程や
デスミア工程でもビアホール内の湿式表面処理を行うと
いう意味では同じであるから、十分に応用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
のような優れた効果が得られる。
【0045】(1)請求項1又は3に記載の発明によれ
ば、前処理槽及びめっき処理槽へ入る前に、ビアホール
内は、予め、それぞれの処理槽で取り扱っているものと
同じ前処理液又はめっき液で満たされ、濡れている状態
となるため、従来例のように処理液を吹き付ける装置が
無い場合と比較すると、ビアホール内への液の浸透性が
向上し、前処理不良によるめっき外観不良やめっき密着
不良、更にはめっき液が入らないことによる無めっき現
象が頻発してしまうといった不都合を防止することがで
きる。
ば、前処理槽及びめっき処理槽へ入る前に、ビアホール
内は、予め、それぞれの処理槽で取り扱っているものと
同じ前処理液又はめっき液で満たされ、濡れている状態
となるため、従来例のように処理液を吹き付ける装置が
無い場合と比較すると、ビアホール内への液の浸透性が
向上し、前処理不良によるめっき外観不良やめっき密着
不良、更にはめっき液が入らないことによる無めっき現
象が頻発してしまうといった不都合を防止することがで
きる。
【0046】(2)請求項2又は4に記載の発明によれ
ば、前処理槽に通す前及びめっき処理槽に通す前に、そ
れぞれ、テープキャリアに対し高温エアまたは高温蒸気
を吹き付ける第1処理と、その後、それぞれの処理槽で
取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液を吹き
付ける第2処理とが行われる。即ち、第1処理により、
高温エアまたは高温蒸気でテープキャリアが加熱され
て、ビアホール内のエアが高温になり膨張し、その後
に、第2処理により、前処理液またはめっき液が吹き付
けられてビアホール内のエアが冷却され収縮する。この
ビアホール内のエアの膨張・収縮作用に基づき、ビアホ
ール内に液が浸透し易くなる。また、ビアホール内は予
め処理液で満たされ、濡れている状態となるため、テー
プキャリアが前処理槽及びめっき処理槽に入った後それ
ぞれの液が容易に浸透する。このため、従来例の前処理
不良によるめっき外観不良やめっき密着不良、更にはめ
っき液が入らないことによる無めっき現象の頻発といっ
た不都合をなくすことができる。
ば、前処理槽に通す前及びめっき処理槽に通す前に、そ
れぞれ、テープキャリアに対し高温エアまたは高温蒸気
を吹き付ける第1処理と、その後、それぞれの処理槽で
取り扱っているものと同じ前処理液又はめっき液を吹き
付ける第2処理とが行われる。即ち、第1処理により、
高温エアまたは高温蒸気でテープキャリアが加熱され
て、ビアホール内のエアが高温になり膨張し、その後
に、第2処理により、前処理液またはめっき液が吹き付
けられてビアホール内のエアが冷却され収縮する。この
ビアホール内のエアの膨張・収縮作用に基づき、ビアホ
ール内に液が浸透し易くなる。また、ビアホール内は予
め処理液で満たされ、濡れている状態となるため、テー
プキャリアが前処理槽及びめっき処理槽に入った後それ
ぞれの液が容易に浸透する。このため、従来例の前処理
不良によるめっき外観不良やめっき密着不良、更にはめ
っき液が入らないことによる無めっき現象の頻発といっ
た不都合をなくすことができる。
【0047】(3)請求項5に記載の発明によれば、前
処理液またはめっき液を吹き付けるシャワー装置を前処
理槽またはめっき処理槽の直前に設けたので、前処理液
またはめっき液を吹き付けた作用効果、つまりビアホー
ル内への液を浸透しやすくする作用効果をより有効に活
用することができる。
処理液またはめっき液を吹き付けるシャワー装置を前処
理槽またはめっき処理槽の直前に設けたので、前処理液
またはめっき液を吹き付けた作用効果、つまりビアホー
ル内への液を浸透しやすくする作用効果をより有効に活
用することができる。
【図1】本発明によるBGAパッケージ用テープキャリ
アへの湿式表面処理装置の構造例を示した図である。
アへの湿式表面処理装置の構造例を示した図である。
【図2】図1の湿式表面処理装置における前処理槽また
はめっき処理槽の構造を示した図である。
はめっき処理槽の構造を示した図である。
【図3】BGAパッケージ用テープキャリアの断面構造
例を示した図である。
例を示した図である。
【図4】BGAパッケージの断面構造例を示した図であ
る。
る。
【図5】従来のBGAパッケージ用テープキャリアへの
湿式表面処理装置の構造を示した図である。
湿式表面処理装置の構造を示した図である。
【図6】従来の湿式表面処理装置における前処理槽また
はめっき処理槽の構造例を示した図である。
はめっき処理槽の構造例を示した図である。
1 ポリイミドフィルム 2 導体パターン層 3 ビアホール 4 ニッケルめっき層 5 金めっき層 11 テープキャリア 12 テープ巻き出し部 13 脱脂槽 14 酸洗処理槽 15 金めっき処理槽 16 ニッケルめっき処理槽 17 後処理槽 18 テープ巻き取り部 21 高温エアまたは高温蒸気を吹き付ける装置(第1
処理装置) 22 前処理液またはめっき処理液を吹き付けるシャワ
ー装置(第2処理装置)
処理装置) 22 前処理液またはめっき処理液を吹き付けるシャワ
ー装置(第2処理装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K024 AA03 AA11 AB02 BA09 BB11 BC10 CB26 DA04 DA09 DA10 GA01 5E317 AA21 AA24 BB03 BB13 BB15 CC25 CC32 CC33 CD27 GG03 5F044 MM02 MM07 MM31
Claims (5)
- 【請求項1】樹脂フィルムの表面に導体パターン層を形
成し、他面側からビアホールを設けた半導体装置用テー
プキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽に順次通して
ビアホール内の表面処理を行うに際し、 前記めっき処理槽に通す前及び前記前処理槽に通す前
に、それぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処
理液又はめっき液を吹き付けて予めビアホール内を濡ら
すことを特徴とするビアホール内への湿式表面処理方
法。 - 【請求項2】樹脂フィルムの表面に導体パターン層を形
成し、他面側からビアホールを設けた半導体装置用テー
プキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽に順次通して
ビアホール内の表面処理を行うに際し、 前記前処理槽に通す前及び前記めっき処理槽に通す前
に、それぞれ、前記半導体装置用テープキャリアに対し
高温エアまたは高温蒸気を吹き付ける第1処理と、その
後、それぞれの処理槽で取り扱っているものと同じ前処
理液又はめっき液を吹き付ける第2処理とを行うことを
特徴とするビアホール内への湿式表面処理方法。 - 【請求項3】樹脂フィルムの表面に形成された導体パタ
ーン層と、樹脂フィルムを開口させることで前記導体パ
ターン層の裏面に設けられたビアホールとを有する半導
体装置用テープキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽
に順次通してビアホール内の表面処理を行う湿式表面処
理装置において、 前記半導体装置用テープキャリアの進行方向にみて、前
記前処理槽及び前記めっき処理槽の上流側に、それぞれ
の処理槽で取り扱っているものと同じ前処理液又はめっ
き液を吹き付ける処理装置を設けたことを特徴とする湿
式表面処理装置。 - 【請求項4】樹脂フィルムの表面に形成された導体パタ
ーン層と、樹脂フィルムを開口させることで前記導体パ
ターン層の裏面に設けられたビアホールとを有する半導
体装置用テープキャリアを、前処理槽及びめっき処理槽
に順次通してビアホール内の表面処理を行う湿式表面処
理装置において、 前記半導体装置用テープキャリアの進行方向にみて、前
記前処理槽及び前記めっき処理槽の上流側に、それぞ
れ、高温エアまたは高温蒸気を吹き付ける第1処理装置
と、その後、それぞれの処理槽で取り扱っているものと
同じ前処理液又はめっき液を吹き付ける第2処理装置と
を設けたことを特徴とする湿式表面処理装置。 - 【請求項5】請求項3又は4記載の湿式表面処理装置に
おいて、前記前処理液またはめっき液を吹き付ける処理
装置をシャワー装置として構成し、前処理槽またはめっ
き処理槽の直前に設けたことを特徴とする湿式表面処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088514A JP2001274205A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | ビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式表面処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000088514A JP2001274205A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | ビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式表面処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001274205A true JP2001274205A (ja) | 2001-10-05 |
Family
ID=18604387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000088514A Pending JP2001274205A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | ビアホール内への湿式表面処理方法及び湿式表面処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001274205A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005033376A3 (en) * | 2003-10-02 | 2005-06-02 | Ebara Corp | Plating method and apparatus |
KR101279545B1 (ko) * | 2012-12-27 | 2013-06-28 | 임성환 | 노듈 발생을 억제하는 무전해 동도금 방법 및 노듈 발생을 억제하기 위한 노듈 억제 장치 |
-
2000
- 2000-03-24 JP JP2000088514A patent/JP2001274205A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005033376A3 (en) * | 2003-10-02 | 2005-06-02 | Ebara Corp | Plating method and apparatus |
US8317993B2 (en) | 2003-10-02 | 2012-11-27 | Ebara Corporation | Plating method and apparatus |
KR101279545B1 (ko) * | 2012-12-27 | 2013-06-28 | 임성환 | 노듈 발생을 억제하는 무전해 동도금 방법 및 노듈 발생을 억제하기 위한 노듈 억제 장치 |
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