JP2001272885A - 画像形成装置及び該装置における電源回路制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び該装置における電源回路制御方法

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JP2001272885A
JP2001272885A JP2000085018A JP2000085018A JP2001272885A JP 2001272885 A JP2001272885 A JP 2001272885A JP 2000085018 A JP2000085018 A JP 2000085018A JP 2000085018 A JP2000085018 A JP 2000085018A JP 2001272885 A JP2001272885 A JP 2001272885A
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JP2000085018A
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Akira Okamoto
晃 岡本
Tomoshi Sakata
智志 坂田
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡辺
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉の開閉に伴う不慮の電源ダウン等、種々の
不具合を防止し得る画像形成装置及び該装置における電
源回路制御方法を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置は、AC電源82
が接続された一次側回路と、その出力を制御することが
可能なDC電源81を備えた二次側回路とを有する電源
回路を備えている。そして、この電源回路には、扉の開
状態又は閉状態に応じて二次側回路を非導通状態又は導
通状態にする扉開閉電源遮断スイッチ85、扉の開状態
又は閉状態に応じて所定の信号を発する扉開閉検知セン
サ86、二次側回路における前記直流電源の出力状態を
検知する電源出力検知装置88を有している。この構成
により特に、前記所定の信号が、前記扉が閉状態を意味
する信号である場合にはDC電源82の出力を段階的に
上昇させるとともに電源出力検知装置88の検知による
前記直流電源の出力が予め定めた規定値を超えるときに
は本装置を動作可とする制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置及び
該装置における電源回路制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図4に示すような外観を備
える画像形成装置が提供されていた。この図において、
画像形成装置は、スキャナ部1、例えばLCDにより構
成される操作パネル2、転写紙を積層・載置するための
給紙カセット3等を有する装置本体4を備えている。
【0003】また、この装置本体4内部には、感光体ド
ラムや、該感光体ドラムに潜像を形成する半導体レー
ザ、また、前記転写紙を、給紙カセット3から感光体ド
ラム、転写紙排紙部等へ搬送するため、多数の搬送ロー
ラ等を主として構成された転写紙搬送系、上記感光体ド
ラム及び搬送ローラを回転等させるための駆動源(いず
れも不図示)などが備えられている。そして、装置本体
4には、これら各要素が装置使用者等に接触すること等
がないように、常態において、閉状態とされる開閉自在
な扉5が備えられている。
【0004】この扉5は、例えば上記転写紙搬送系にお
いて転写紙の進行が滞ったような場合、つまり、一般的
に言えば「紙詰まり」ないし「JAM」が生じた場合等
には、装置使用者によって開状態とすることが可能であ
り、その詰まった転写紙を除去する等の処理を実行する
ことが可能となっている。
【0005】そして、このように扉5が開状態とされる
ときには、装置使用者に対する安全を確保するため、上
記各機構、特に転写紙搬送系を構成する搬送ローラ等の
動作が停止するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
形成装置においては、扉5が開状態とされるときの搬送
ローラ等の動作停止は、その駆動源等に関する電源であ
るDC電源の二次側電源を、スイッチ、リレー等の電源
遮断手段のみを用いて遮断するような態様で行ってい
た。またこの他、二次側電源を遮断するのではなく、一
次側の電源の遮断を、上記と同様にして行うような場合
もあった。さらに、扉5が開状態とされたか否かに係る
判断は、センサー、スイッチ等の開閉検知手段による、
単なるON/OFF信号の検知によって制御していた。
【0007】しかしながら、上記したように二次側電源
を遮断する制御を行う場合、従来においては、扉5が再
び閉状態とされたとき、上記スイッチやリレー等がON
されることによって、いわゆる「突入電流」が発生し、
当該回路において一時的に過負荷な状態が生じること
で、電源が落ちてしまうような場合があった。
【0008】また、一次側電源を遮断する対処法では、
通常、この一次側電源が上記装置本体4の背面側に設置
されることから、上記した扉5の開閉検知手段との連係
動作を実現するためには、沿面距離として広い束線スペ
ースが必要となる。つまり、背面側に設置される一次側
電源と前面側に設けられる扉5(図4参照)の開閉検知
手段とを繋ぐ導線等を、その背面・前面間でとり回さな
ければならないことに加え、当該導線の周囲には一定の
スペース(束線スペース)を確保しなければならないか
ら、結果、比較的大きなスペースを犠牲にしなければな
らなかった。
【0009】さらに、扉5の開閉検知を、上記したよう
に単なるON/OFF信号の検知によって検知する場合
には、扉5が完全に締め切られていないような状態にお
いて、電源が立ち上がる可能性があり、画像形成装置の
誤動作等の原因となる場合があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、扉の開閉に伴う不慮
の電源ダウン等、種々の不具合を防止し得る画像形成装
置及び画像形成装置における電源回路制御方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。
【0012】すなわち、請求項1記載の画像形成装置
は、複数の搬送ローラを備えた記録材搬送系内を搬送さ
れる記録材上に感光体を介して画像を形成することが可
能であるとともに、前記記録材搬送系及び前記感光体そ
の他前記記録材上に画像を形成するために必要な各機構
を外部から遮蔽する開閉可能な扉を装置本体に備えた画
像形成装置において、交流電源が接続された一次側回路
と、前記各機構の中で前記扉が開いているとき装置使用
者に接触する虞のある機構に直流電力を供給し、その出
力を制御することが可能な直流電源を備えた二次側回路
とを有する電源回路と、前記扉に付設され該扉の開状態
又は閉状態に応じて前記二次側回路を非導通状態又は導
通状態にする扉開閉電源遮断手段と、前記扉の開状態又
は閉状態に応じて所定の信号を発する扉開閉検知手段
と、前記所定の信号が、前記扉が開状態を意味する信号
である場合には前記直流電源の出力をOFFにし、前記
扉が閉状態を意味する信号である場合には前記直流電源
の出力をONとする制御手段とを備えていることを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項2記載の画像形成装置は、請
求項1記載の同装置において、前記制御手段が、前記扉
が開状態を意味する信号を受けてから前記直流電源の出
力をONとするまでの間、一定時間待機することを特徴
とする。
【0014】さらに、請求項3記載の画像形成装置は、
請求項1記載の同装置における構成と略同等な構成を備
える画像形成装置であって、特に、前記二次側回路にお
ける前記直流電源の出力状態を検知する電源出力検知手
段を加え有し、かつ、前記所定の信号が、前記扉が閉状
態を意味する信号である場合には前記直流電源の出力を
段階的に上昇させるとともに前記電源出力検知手段の検
知による前記直流電源の出力が予め定めた規定値を超え
るときには本装置を動作可とする制御を行う制御手段を
備えていることを特徴とするものである。
【0015】加えて、請求項5記載の画像形成装置は、
請求項1乃至4のいずれかに記載の同装置において、前
記直流電源は発振手段を備え、当該発振手段における発
振を前記制御手段によって開始又は停止させることによ
り、当該直流電源の出力をON又はOFFとすることを
特徴とするものである。
【0016】一方、請求項6記載の画像形成装置におけ
る電源回路制御方法は、複数の搬送ローラを備えた記録
材搬送系内を搬送される記録材上に感光体を介して画像
を形成することが可能であるとともに、前記記録材搬送
系及び前記感光体その他前記記録材上に画像を形成する
ために必要な各機構を外部から遮蔽する開閉可能な扉
と、交流電源が接続された一次側回路と、前記各機構の
中で前記扉が開いているとき装置使用者に接触する虞の
ある機構に直流電力を供給し、その出力を制御すること
が可能な直流電源を備えた二次側回路とを有する電源回
路とを備えた画像形成装置における電源回路制御方法で
あって、前記扉が閉状態から開状態とされたときには、
扉開閉電源遮断手段により前記二次側回路を非導通状態
とする工程と、扉開閉検知手段により前記扉が開状態と
された旨の信号を制御手段に伝達する工程と、当該信号
を受けた前記制御手段が前記直流電源の出力を停止する
工程とを実施し、前記扉が開状態から閉状態とされたと
きには、前記扉開閉電源遮断手段により前記二次側回路
を導通状態とする工程と、前記扉開閉検知手段により前
記扉が閉状態とされた旨の信号を制御手段に伝達する工
程と、当該信号を受けた前記制御手段が前記直流電源の
出力を段階的に上昇させる工程と、前記二次側回路にお
ける前記直流電源の出力状態を検知し当該出力が予め定
めた規定値を超えるときに本装置を動作可と制御する工
程と、を実施することを特徴とするものである。
【0017】また、請求項7記載の画像形成装置におけ
る電源回路制御方法は、請求項6記載の同方法におい
て、前記直流電源が発振手段を備え、当該発振手段にお
ける発振を前記制御手段によって開始又は停止させるこ
とにより、当該直流電源の出力をON又はOFFとする
ことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に
係る複写装置(画像形成装置)の構成例を示す概要図で
ある。なお、従来の技術の項で参照した図面において使
用した符号は、以下で参照する図面において、当該符号
が指示した対象と同一の対象を指示する場合には、同一
の符号を使用することとする。
【0019】図1において、複写装置は、その装置本体
4において、スキャナ部1、画像書込部20、画像形成
部30、転写紙搬送部40及び転写紙排紙部50により
構成されている。また、装置本体4には、扉5が設置さ
れている。なお、本発明は主に、上記扉5とその開閉動
作に伴う制御について特徴を有するものであるから、以
下ではこの点に関する説明を厚く行うものとし、その他
に関する説明は簡略化ないし省略することとする。
【0020】まず、複写装置全体に関し簡単な説明を行
う。
【0021】スキャナ部1は、プラテンガラス11表面
に、その画像が形成されている面を対向させて原稿を載
置し、この全面に対し移動(スキャン)可能な光源12
からの光を投射して、原稿画像の情報を含む光情報であ
るところの反射光を得る。この反射光は、適宜設けられ
た反射ミラー13乃至15を介して、結像光学系16及
びCCD撮像装置17に到達する。
【0022】CCD撮像装置17は、光電変換機能を有
する複数の画素が配列された光電面を有しており、これ
ら複数の画素によって前記光情報が電気情報に変換され
る。
【0023】ちなみに、このスキャナ部1には、原稿を
プラテンガラス11上に連続的に供給することが可能な
自動両面原稿搬送部1aが備えられている。
【0024】画像書込部20は、上記のようにして得ら
れた電気情報に基づき制御したレーザ光を、後述する感
光体ドラム31上に照射(書き込み)し、該感光体ドラ
ム31上に静電潜像を形成する。すなわち、原稿画像の
情報を含む光情報が変換された結果得られた前記電気情
報は、図1上示されない半導体レーザから発振するレー
ザビームないしレーザ光を制御するために用いられる。
この制御されたレーザ光は、駆動モータ21にその中心
部が接続され回転可能であるポリゴンミラー22に照射
され、ここを反射した該レーザ光は反射ミラー23等を
介して感光体ドラム31上に走査されつつ照射される。
このレーザ光の照射により、感光体ドラム31上には、
前記電気情報に基づいた静電潜像が形成される。
【0025】残る、画像形成部30、転写紙搬送部40
及び転写紙排紙部50については、これらをまとめて説
明する。まず、上記したように、レーザ光は、画像形成
部30を構成する感光体ドラム31上に、原稿画像に関
する静電潜像を形成する。そして、画像形成部30は、
この静電潜像に現像部33によってトナー粒子(感像粒
子)を付着させてこれを可視化し、その後に転写紙搬送
部40の給紙カセット3から給送されてくる転写紙(記
録材)P上に前記トナー粒子を転写、すなわち転写紙上
に「画像形成」することになる。転写紙Pはこの後、定
着部38を通過して前記転写されたトナーの定着が図ら
れ、転写紙排紙部50を構成する複数の搬送ローラを介
して、複写装置外部へと排紙されることになる。
【0026】ここで、転写紙排紙部40、画像形成部3
0及び転写紙排紙部50は、全体として「転写紙搬送
系」を構成しており、図に示すように、多数の搬送ロー
ラ等や、これら搬送ローラ等を回転させるための図示し
ない駆動源等を備えたものとなっている。
【0027】一方、装置本体4には、図4に示したよう
に、上記したスキャナ部1におけるCCD撮像装置17
や画像書込部20、また転写紙搬送系等、転写紙P上に
画像を形成するために必要な各機構を、外部から遮蔽す
ることが可能であって、かつ開閉自在とされた扉5が備
えられている。この扉5は、常態において閉状態とされ
る。この扉5の存在によって、装置使用者が、例えば上
記転写搬送系を構成する多数の搬送ローラ等に不用意に
接触するといった事故は未然に防がれることになる。
【0028】次に、図2を参照して、上記機構的構成例
となる複写装置に関する、電源回路の構成例について説
明する。この図において、当該電源回路は、DC電源8
1を挟んで、AC電源82(一次側)と、ドライバ83
及びモータ84(二次側)とから構成とされるととも
に、制御基板90を備えた構成となっている。
【0029】DC電源81は、例えばトランジスタ等の
適当なスイッチング素子やコンパレータ等を備え、その
出力を任意に変更することが可能な構成を備えている。
また、このような構成の他、コイル及びコンデンサを備
え、これらのLC比を適宜調整することによって発振器
を構成し、その発振形態により、出力を変更するような
構成としてもよい。そして、制御基板90は、上記スイ
ッチング素子あるいは発振器等に対し制御信号を発信す
ることによって、DC電源81の出力状態を直接に制御
することが可能となっている(図中符号91参照)。
【0030】また、上記した転写紙搬送系を構成する搬
送ローラ等の前記駆動源は、図2に示す二次側を構成す
る回路におけるドライバ83及びモータ84に該当し、
これはAC電源82から供給される交流電力を変換・整
流した直流電力に基づいて駆動されるようになってい
る。
【0031】二次側回路にはまた、扉開閉電源遮断スイ
ッチ85及び扉開閉検知センサ86が備えられている。
このうち、扉開閉電源遮断スイッチ(扉開閉電源遮断手
段)85は、例えばスイッチ等により構成されており、
上記した扉5に付設されている。この扉開閉電源遮断ス
イッチ85は、扉5の開閉に応じて、二次側回路を導通
状態又は非導通状態とする。つまり、扉5が閉状態から
開状態となる場合には、二次側回路を非導通状態とし、
その逆の場合には、同回路を導通状態とする。
【0032】一方、扉開閉検知センサ86は、扉開閉電
源遮蔽スイッチ85の動作に基づいて、所定の信号(例
えば、「1」又は「0」ないし「ON」又は「OFF」
信号)を発するようになっている。また、この扉開閉検
知センサ86は、制御基板90に接続されており、該セ
ンサ86の発する信号は、当該制御基板90に送信され
るようになっている。ちなみに、扉開閉検知センサ86
には、DC電源81より、前記ドライバ83等に供給さ
れる電力とは別途の電力が供給される。
【0033】なお、図2に示したDC電源81は、先に
述べた転写紙搬送系の搬送ローラ駆動源以外にも、上記
した各機構中、扉5が開いているとき装置使用者に接触
する虞のある機構に対して直流電力を供給するものと規
定する。別言すれば、扉5が開いた状態で電力が供給さ
れたままであると、装置使用者に対する安全を確保し得
ない作動部その他の機構等が、上記したような機構に該
当する。
【0034】またしたがって、図2に示す、あるいは本
明細書において使用されている「二次側回路」とは、特
に、扉5の開閉動作に応じた「インターロック系負荷」
を構成する回路を対象として使用される用語である。
【0035】また、制御基板90は、二次側回路から適
当な箇所で分岐させた導線87により接続された電源出
力検知装置(電源出力検知手段)88を有している。こ
の電源出力検知装置88により、制御基板90は、上記
扉開閉電源遮断スイッチ85が二次側回路を導通状態と
している場合の、当該二次側回路におけるDC電源81
の出力状態をモニターすることが可能である。なお、出
力状態のモニターとは、例えば二次側回路にかかる電圧
値を計測することにより行えばよい。
【0036】さらに、制御基板90は、表示手段100
に接続されており、上記DC電源81の出力状態のモニ
ター結果に応じて、装置使用者に対する扉開閉如何の状
態を伝達することが可能である。この伝達は、例えば表
示手段100上において、扉が開いていれば「OPE
N」なる表示を、扉が閉じていれば「CLOSE」なる
表示を、各々切り換えて実施すればよい。また、制御基
板90は、この表示の切り換えに応じて、複写装置全体
に関する動作の可不可を制御する。なお、前記表示手段
100としては、図4に示した操作パネル2をあてれば
よい。
【0037】加えて、制御基板90は、上記ドライバ8
3及びこれに接続されたモータ84の動静を制御するた
め、モータコントロール信号を送信するようになってい
る(図中符号92参照)。
【0038】以下では、上記構成となる複写装置におけ
る上記転写紙搬送系の搬送ローラ等の動作開始又は停止
作用とその効果について説明する。
【0039】まず、複写装置の運転中、例えば転写紙搬
送系において、「紙詰まり」が発生した場合等において
は、装置使用者は、装置本体4の扉5を「閉状態」から
「開状態」にし、その詰まった転写紙Pを取り出す等の
作業を行う。
【0040】このとき、扉開閉電源遮断スイッチ85
は、扉5が開状態となると同時に「OFF」となり、二
次側回路を遮断する。またその結果、扉開閉検知センサ
86は「開状態」を検知して、その旨制御基板90に送
信する。制御基板90は、これを受けて、DC電源81
を上述したように制御し、その出力を“0”とする。ま
たこれと同時に、制御基板90は、表示手段100にお
ける表示を、例えば「OPEN」なる表示とするととも
に、複写装置全体に関する動作を不可とする。
【0041】以上のことから、扉5が開いているときに
は、ドライバ83及びモータ84に電力が供給されるこ
とはなく、転写紙搬送系を構成する搬送ローラ等が不慮
に動作するようなことがない。したがって、装置使用者
は、上記した転写紙P取り出し作業等を安全に行うこと
ができる。
【0042】次に、上記したような作業が完了すると、
装置使用者は、図3ステップS1に示すように、扉5を
「開状態」から「閉状態」にする。すると、扉開閉電源
遮断スイッチ85は、図3ステップS2に示すように
「ON」となり、二次側回路を導通状態とする。またそ
の結果、扉開閉検知センサ86は、図3ステップS3に
示すように、この「閉状態」を検知して、その旨を制御
基板90に送信する。
【0043】続いて制御基板90は、図3ステップS4
に示すように、DC電源81をONとするとともに、同
図ステップS5に示すように、上記で“0”とされたD
C電源81の出力を、「徐々に」あるいは段階的に上昇
させるような制御を実行する。この制御は、上述したよ
うに、DC電源81として例えばスイッチングトランジ
スタを用いる場合には、そのベース電流の制御を行うこ
とにより実施することが可能である。
【0044】制御基板90は、このDC電源81に関す
る段階的な出力上昇を行うとともに、電源出力検知装置
88を利用して、二次側回路におけるDC電源81の出
力状態をモニターし、この出力が、図3ステップS6に
示すように、予め定めた規定値を超えるか否かをチェッ
クする。そして、当該出力が、規定値を超えていなけれ
ば、なお更にDC電源81に対する出力上昇制御を続行
し、規定値を超えるのであればDC電源81に対する出
力上昇制御を停止するとともに、表示手段100におけ
る表示を、例えば「CLOSE」なる表示とし、同時に
複写装置全体に関する動作を可とする。すなわちこれ以
降、例えば、複写装置に対する装置使用者の複写実行指
令等を、有効に受け付ける態勢となる(図3ステップS
7)。
【0045】後は、図3ステップS8に示すように、通
常の複写装置の運転を実施すればよい。
【0046】このように、扉5を「開状態」から「閉状
態」とする場合において、二次側回路には徐々に電流が
供給されるようになっており、従来において問題であっ
たいわゆる「突入電流」が当該二次側回路に流入するよ
うなことがない。したがって、本実施形態における複写
装置では、不慮に電源がダウンするような事態は回避さ
れる。
【0047】また、制御基板90は、二次側に流れる電
流をモニターし、これが規定値を超えたときに初めて、
表示手段100上における扉開閉如何に係る表示を「C
LOSE」とし、かつ、複写装置全体に関する動作を
「可」とする。したがって、上記したDC電源81に関
する出力制御中、万一、何らかの動作指令が発せられた
場合でも、それは受け付けられず、本装置が誤動作する
ようなことがない。
【0048】ちなみに、本実施形態では、上記したよう
に二次側電源を遮断する構成となっており、一次側電源
を遮断するものではないから、これに該当する従来例の
ように束線スペースが特段必要となることもない。
【0049】なお、本発明においては、上記実施形態と
は別に、制御基板90が、扉5が「閉状態」なる旨の信
号を受けてから、DC電源81の段階的出力制御を実施
するのではなく(図3ステップS3及びS4)、当該信
号を受けてから一定時間待機した後、DC電源81の出
力をONにするような制御を実施してもよい。このよう
な場合でも、上記と略同様な効果を享受することができ
る。
【0050】また、上記実施形態においては、複写装置
を例にした説明をしたが、例えばパソコンのワープロ上
等で作成した画像を転写紙に印刷するプリンタ、また、
通信回線等を介して送信されてくる画像を印刷するファ
クシミリ等についても適用することは可能である。この
ような場合においては、例えば転写紙を補給する際に開
状態とされる「扉」が適用対象となろう。
【0051】また、上記実施形態で述べたような複写装
置、そして、いま述べたプリンタ及びファクシミリ等の
機能を一の装置内にすべて備えて構成した、いわゆる
「複合機」についても、本発明は全く同様に適用する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、扉の開閉に伴う不慮の電源ダウン等、そ
の他の種々の不具合を未然に防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における複写装置の構成例を示す概
要図である。
【図2】図1に示す複写装置に搭載される電源回路の構
成例を示す概要図である。
【図3】図2に示す電源回路において、扉を「開状態」
から「閉状態」とする場合に実現される作用の流れを示
すフローチャートである。
【図4】複写装置の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 操作パネル 3 給紙カセット 4 装置本体 5 扉 20 画像書込部 30 画像形成部 40 転写紙搬送部 50 転写紙排紙部 81 DC電源 82 AC電源 83 ドライバ 84 モータ 85 扉開閉電源遮断スイッチ 86 扉開閉検知センサ(扉開閉検知手段) 87 導線 88 電源出力検知装置(電源出力検知手段) 90 制御基板(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 裕之 東京都八王子市石川町2970 コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H027 DA26 EH08 EJ18 GB05 ZA04 2H071 AA16 AA17 AA42 DA34 EA16 5C062 AA05 AB32 AB40 AB46 AB49 AC11 AC58 AD02 AE15 9A001 BB06 HH34 JJ35 KK42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の搬送ローラを備えた記録材搬送系
    内を搬送される記録材上に感光体を介して画像を形成す
    ることが可能であるとともに、前記記録材搬送系及び前
    記感光体その他前記記録材上に画像を形成するために必
    要な各機構を外部から遮蔽する開閉可能な扉を装置本体
    に備えた画像形成装置において、 交流電源が接続された一次側回路と、前記各機構の中で
    前記扉が開いているとき装置使用者に接触する虞のある
    機構に直流電力を供給し、その出力を制御することが可
    能な直流電源を備えた二次側回路とを有する電源回路
    と、 前記扉に付設され該扉の開状態又は閉状態に応じて前記
    二次側回路を非導通状態又は導通状態にする扉開閉電源
    遮断手段と、 前記扉の開状態又は閉状態に応じて所定の信号を発する
    扉開閉検知手段と、 前記所定の信号が、前記扉が開状態を意味する信号であ
    る場合には前記直流電源の出力をOFFにし、前記扉が
    閉状態を意味する信号である場合には前記直流電源の出
    力をONとする制御手段とを備えていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記扉が開状態を意味する信号を受けてから前記直流電
    源の出力をONとするまでの間、一定時間待機すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の搬送ローラを備えた記録材搬送系
    内を搬送される記録材上に感光体を介して画像を形成す
    ることが可能であるとともに、前記記録材搬送系及び前
    記感光体その他前記記録材上に画像を形成するために必
    要な各機構を外部から遮蔽する開閉可能な扉を装置本体
    に備えた画像形成装置において、 交流電源が接続された一次側回路と、前記各機構の中で
    前記扉が開いているとき装置使用者に接触する虞のある
    機構に直流電力を供給し、その出力を制御することが可
    能な直流電源を備えた二次側回路とを有する電源回路
    と、 前記扉に付設され該扉の開状態又は閉状態に応じて前記
    二次側回路を非導通状態又は導通状態にする扉開閉電源
    遮断手段と、 前記扉の開状態又は閉状態に応じて所定の信号を発する
    扉開閉検知手段と、 前記二次側回路における前記直流電源の出力状態を検知
    する電源出力検知手とを有し、 前記所定の信号が、前記扉が開状態を意味する信号であ
    る場合には前記直流電源の出力をOFFにし、前記扉が
    閉状態を意味する信号である場合には前記直流電源の出
    力を段階的に上昇させるとともに前記電源出力検知手段
    の検知による前記直流電源の出力が予め定めた規定値を
    超えるときには本装置を動作可とする制御を行う制御手
    段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数の搬送ローラを備えた記録材搬送系
    内を搬送される記録材上に感光体を介して画像を形成す
    ることが可能であるとともに、前記記録材搬送系及び前
    記感光体その他前記記録材上に画像を形成するために必
    要な各機構を外部から遮蔽する開閉可能な扉を装置本体
    に備えた画像形成装置において、 交流電源が接続された一次側回路と、前記各機構の中で
    前記扉が開いているとき装置使用者に接触する虞のある
    機構に直流電力を供給し、その出力を制御することが可
    能な直流電源を備えた二次側回路とを有する電源回路
    と、 前記扉に付設され該扉の開状態又は閉状態に応じて前記
    二次側回路を非導通状態又は導通状態にする扉開閉電源
    遮断手段と、 前記扉の開状態又は閉状態に応じて所定の信号を発する
    扉開閉検知手段と、 前記二次側回路における前記直流電源の出力状態を検知
    する電源出力検知手段とを有し、 前記所定の信号が、前記扉が開状態を意味する信号であ
    る場合には前記直流電源の出力をOFFにし、前記扉が
    閉状態を意味する信号である場合には前記直流電源の出
    力を段階的に上昇させるとともに前記電源出力検知手段
    の検知による前記直流電源の出力が予め定めた規定値を
    超えるときには本装置を動作可とする制御を行う制御手
    段と、 当該制御とともに前記扉が閉じている旨を表示する表示
    手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記直流電源は発振手段を備え、当該発
    振手段における発振を前記制御手段によって開始又は停
    止させることにより、当該直流電源の出力をON又はO
    FFとすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数の搬送ローラを備えた記録材搬送系
    内を搬送される記録材上に感光体を介して画像を形成す
    ることが可能であるとともに、 前記記録材搬送系及び前記感光体その他前記記録材上に
    画像を形成するために必要な各機構を外部から遮蔽する
    開閉可能な扉と、 交流電源が接続された一次側回路と、前記各機構の中で
    前記扉が開いているとき装置使用者に接触する虞のある
    機構に直流電力を供給し、その出力を制御することが可
    能な直流電源を備えた二次側回路とを有する電源回路と
    を備えた画像形成装置における電源回路制御方法であっ
    て、 前記扉が閉状態から開状態とされたときには、 扉開閉電源遮断手段により前記二次側回路を非導通状態
    とする工程と、 扉開閉検知手段により前記扉が開状態とされた旨の信号
    を制御手段に伝達する工程と、 当該信号を受けた前記制御手段が前記直流電源の出力を
    停止する工程とを実施し、 前記扉が開状態から閉状態とされたときには、 前記扉開閉電源遮断手段により前記二次側回路を導通状
    態とする工程と、 前記扉開閉検知手段により前記扉が閉状態とされた旨の
    信号を制御手段に伝達する工程と、 当該信号を受けた前記制御手段が前記直流電源の出力を
    段階的に上昇させる工程と、 前記二次側回路における前記直流電源の出力状態を検知
    し当該出力が予め定めた規定値を超えるときに本装置を
    動作可と制御する工程と、 を実施することを特徴とする画像形成装置における電源
    回路制御方法。
  7. 【請求項7】 前記直流電源は発振手段を備え、当該発
    振手段における発振を前記制御手段によって開始又は停
    止させることにより、当該直流電源の出力をON又はO
    FFとすることを特徴とする請求項6記載の画像形成装
    置における電源回路制御方法。
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