JP2001272595A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001272595A
JP2001272595A JP2000090689A JP2000090689A JP2001272595A JP 2001272595 A JP2001272595 A JP 2001272595A JP 2000090689 A JP2000090689 A JP 2000090689A JP 2000090689 A JP2000090689 A JP 2000090689A JP 2001272595 A JP2001272595 A JP 2001272595A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、撮像装置に関し、例えばカメラ一
体型ビデオテープレコーダ等に適用して、ユーザーの意
図しない著しいフォーカスの変化を防止することができ
るようにする。 【解決手段】 調整範囲の制限によるオートフォーカス
の調整モードにおいて、入力手段による設定の範囲で、
光学系のフォーカスをオートフォーカス調整することに
より、この調整範囲の設定に応じた範囲でしかフォーカ
スが変化しないようにしてオートフォーカス調整するこ
とができる。従って例えば撮像装置の前を通行人が横切
り、何ら制限しない場合にはこの通行人に対して合焦す
るように著しいフォーカスの変化が発生する場合でも、
このフォーカスの変化を調整範囲に留めることができ、
これによりユーザーの意図しない著しいフォーカスの変
化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関し、
例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダ等に適用する
ことができる。本発明は、オートフォーカス調整の範囲
をユーザーにより設定できるようにすることにより、ユ
ーザーの意図しない著しいフォーカスの変化を防止する
ことができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ一体型ビデオテープレコー
ダ、電子スチルカメラ等の撮像装置においては、マニュ
アル調整によるフォーカス調整と、オートフォーカスに
よるフォーカス調整とを選択できるようになされてい
る。
【0003】すなわちマニュアルによるフォーカス調整
は、ユーザーの操作に応じてレンズ3を可動することに
よりフォーカス調整するものである。
【0004】これに対してオートフォーカスによるフォ
ーカス調整は、所定の評価値が増大するようにレンズ3
を可動することにより、被写体の移動に追従して自動的
にフォーカス調整するものである。このようなオートフ
ォーカスによるフォーカス調整は、ユーザーの煩雑なフ
ォーカスの調整を省略できることにより、この種の撮像
装置の使い勝手を向上することができる。
【0005】撮像装置においては、例えば撮像結果から
所定周波数以上の信号成分を抽出して信号レベルを検出
することにより、このようなオートフォーカス調整の調
整基準である評価値を検出するようになされている。ま
た、例えば撮像結果の中央にこのような評価値を検出す
る領域を設定することにより、所望する被写体が画面の
中央に位置するように撮像装置を操作するだけで、簡易
かつ確実にフォーカスを調整できるようになされてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがオートフォー
カス調整においては、簡易かつ確実にフォーカス調整で
きる長所がある反面、評価値を検出する領域内に意図し
ない被写体が飛び込んだ場合に、ユーザーの意図に反し
てフォーカスが著しく変化する場合があった。
【0007】すなわち図8に示すように、例えばマラソ
ンのランナーAを7〜8〔m〕の距離より撮像装置Bで
撮像している場合に、この撮像装置Bの直前を通行人C
が横切ったような場合、当初、マラソンランナーAに対
して合焦させていた撮像装置Bのオートフォーカス機構
が、通行人Cに対して合焦するように動作した後、通行
人Cがフォーカス調整の領域より外れると、再びマラソ
ンランナーAに合焦させることになる。すなわちこの場
合撮像結果においては、7〜8〔m〕の距離にフォーカ
ス調整されていたものが、通行人が直前を横切ることに
より、急に手前側にフォーカス調整された後、元の7〜
8〔m〕の距離にフォーカス調整されることになる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、このようなユーザーの意図しない著しいフォーカス
の変化を防止することができる撮像装置を提案しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、フォーカス調整の範囲の
設定を受け付ける入力手段と、調整範囲の制限によるオ
ートフォーカスの調整モードにおいて、入力手段による
設定の範囲で、光学系のフォーカスをオートフォーカス
調整する制御手段とを備えるようにする。
【0010】請求項1の構成によれば、調整範囲の制限
によるオートフォーカスの調整モードにおいて、入力手
段による設定の範囲で、光学系のフォーカスをオートフ
ォーカス調整することにより、この調整範囲の設定に応
じた範囲でしかフォーカスが変化しないようにしてオー
トフォーカス調整することができる。従って例えば撮像
装置の前を通行人が横切り、何ら制限しない場合にはこ
の通行人に対して合焦するような著しいフォーカスの変
化が発生する場合でも、このフォーカスの変化を調整範
囲に留めることができ、これによりユーザーの意図しな
い著しいフォーカスの変化を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】(1)実施の形態の構成 (1−1)実施の形態の全体構成 図2は、本発明の実施の形態に係る撮像装置であるカメ
ラ一体型ビデオテープレコーダを示す斜視図である。こ
のカメラ一体型ビデオテープレコーダ1は、略長方体形
状によるカメラ本体2の前面側にレンズ3が配置され、
カメラ本体2の側方に配置された扉4を開いてテープカ
セットを装着できるようになされている。これによりカ
メラ一体型ビデオテープレコーダ1は、レンズ3による
撮像結果をテープカセットに収納された磁気テープに記
録し、さらには外部機器に出力できるようになされてい
る。
【0013】図3は、このカメラ一体型ビデオテープレ
コーダ1を示すブロック図である。カメラ一体型ビデオ
テープレコーダ1において、レンズ3は、いわゆるイン
ナーフォーカスによるズームレンズであり、それぞれ複
数枚のレンズによる4つのレンズ群3A〜3Dにより構
成される。レンズ3は、このうちの最も被写体側の第1
レンズ群3Aが鏡筒に固定されて凸レンズとして機能
し、続く第2レンズ群3Bが矢印aにより示すように光
軸に沿って可動できるように配置されて凹レンズとして
機能する。また続く第3レンズ群3Cが鏡筒に固定され
て凸レンズとして機能し、最も撮像素子10側の第4レ
ンズ群3Dが矢印bにより示すように光軸に沿って可動
できるように配置されて凸レンズとして機能する。これ
らによりレンズ3は、第2レンズ群3Bを可動してズー
ム調整できるようになされ、また第4レンズ群3Dを可
動してズーム調整による焦点位置の変化を補正し、さら
にはフォーカス調整ができるようになされている。
【0014】なお図4に示すように、第2レンズ群3B
は、レンズホルダー5に保持され、ほぼ平行に延長する
ガイドピン6A、6Bによりこのレンズホルダー5がガ
イドされて保持されることにより、光軸に沿って移動可
能に鏡筒内に保持される。また第2レンズ群3Bは、ス
テッピングモータ7により回転するスクリュー8とレン
ズホルダー5の一端が噛み合うように配置され、これに
よりこのステッピングモータ7の駆動により光軸に沿っ
て移動してズーム調整できるようになされている。また
第2レンズ群3Bは、このような移動によりレンズホル
ダー5の一端がフォトインタラプタ9の光路を遮るよう
に形成され、これにより光軸方向の移動基準位置を検出
できるようになされている。なお第4レンズ群3Dにお
いても、この第2レンズ群3Bと同様の構成により光軸
に沿って可動できるように構成される。
【0015】撮像素子10は、例えばCCD(Charge C
oupled Device )固体撮像素子により構成され、レンズ
3により撮像面に形成された撮像結果を光電変換して出
力する。
【0016】映像処理回路11は、カメラマイコン16
に各種駆動信号を出力すると共に、撮像素子による撮像
結果を信号処理し、これによりレンズ3による撮像結果
を映像信号により外部機器、記録メディアドライブブロ
ック12に出力し、またユーザーインターフェース13
を構成するビューファインダー、液晶表示パネルに撮像
結果を表示する。この一連の処理において、映像処理回
路11は、カメラマイコン16との間のシリアル通信に
よるデータ交換により、この撮像結果の処理等を切り換
え、これにより例えばユーザーの所望する画質により、
さらには特殊効果を付与して映像信号等を出力できるよ
うになされている。
【0017】また映像処理回路11は、カメラマイコン
16の指示により、撮像結果のほぼ中央に評価値検出用
の領域を設定し、この領域内より得られる撮像結果から
所定周波数以上の信号レベルを検出する。さらに映像処
理回路11は、この信号レベル検出結果を処理し、これ
によりオートフォーカス調整用の評価値を計算し、この
評価値をカメラマイコン16に出力する。
【0018】記録メディアドライブブロック12は、テ
ープカセットを装填、排出等する機構、このテープカセ
ットに収納された磁気テープに映像信号SVを斜め記録
する記録再生系等により構成され、映像処理回路11よ
り出力される映像信号を図示しない音声信号処理系より
得られる音声信号と共に磁気テープに記録する。記録メ
ディアドライブブロック12は、システムマイコン14
との間のシリアル通信によるデータ交換により、この磁
気テープへの記録再生の処理、テープカセットの装填等
の処理を実行し、これによりユーザーにより所望する被
写体について映像信号を記録できるようになされてい
る。
【0019】ユーザーインターフェース13は、記録再
生に関する操作子、これら操作子の操作を検出するイン
ターフェース等により構成され、カメラ一体型ビデオテ
ープレコーダ1では、これら各種操作子の操作により撮
像結果を記録し、さらには種々の設定の処理を実行でき
るようになされている。またユーザーインターフェース
13は、システムマイコン14の指示により、各種設定
画面を図示しない液晶表示パネル、ビューファインダー
に表示し、さらには映像処理回路11より出力される撮
像結果による映像信号SV、記録メディアドライブブロ
ック12から出力される再生結果に係る映像信号SVを
表示する。
【0020】システムマイコン14は、ユーザーインタ
ーフェース13から通知される各種操作子の操作に応動
して、各回路ブロックに制御コマンドを出力することに
より、このカメラ一体型ビデオテープレコーダ1全体の
動作を制御する。この制御において、システムマイコン
14は、操作子の操作に応動して後述する所定のメニュ
ー画面を表示し、またユーザーによる選択結果をカメラ
マイコン16に通知し、これによりカメラマイコン16
による処理モードを設定する。
【0021】ユーザーインターフェース15は、このカ
メラ一体型ビデオテープレコーダ1の撮像装置として専
用の機能を担うユーザーインターフェースであり、例え
ばズーム調整の操作子、フォーカス調整の操作子等によ
り構成される。
【0022】カメラマイコン16は、このユーザーイン
ターフェース15の操作に応動して、またシリアル通信
によるデータ交換によるシステムマイコン14の指示に
応じたモードにより、例えば上述のステッピングモータ
7を駆動する。これによりカメラマイコン16は、レン
ズ3をズーム調整し、ズーム調整による焦点ずれ補正
し、さらにはフォーカス調整の処理を実行し、これらに
よりこのカメラ一体型ビデオテープレコーダ1の撮像装
置に関する機能を制御する。
【0023】このフォーカス調整において、カメラマイ
コン16は、このレンズ3がインナーフォーカスである
ことにより、図5(図3)に示すように、第2レンズ群
3Bのズーム調整位置に応じて第4レンズ群3Dの位置
を可変する。すなわちワイド側から所定範囲において
は、ズーム調整による倍率が低下するに従って第4レン
ズ群3Dを撮像素子10側に近づけるように、また所定
の位置よりテレ側に近づくと、ズーム調整による倍率が
増大するに従って第4レンズ群3Dを撮像素子10側に
近づけるように、第4レンズ群3Dの位置を調整し、こ
れらにより倍率を可変してもフォーカスが変化しないよ
うにし、またズームを停止してフォーカスを可変しても
倍率が変化しないようにする。
【0024】このフォーカス調整において、システムマ
イコン14からの通知によりユーザーによりマニュアル
調整によるフォーカス調整が選択されると、カメラマイ
コン16は、ユーザーインターフェース15における操
作子の操作に応動して第4レンズ群3Dを可変し、これ
によりユーザーの操作に応動してフォーカス調整する。
【0025】また同様のシステムマイコン14からの通
知によりユーザーによりオートフォーカスによるフォー
カス調整が指示されると、映像処理回路11から入力さ
れる評価値が常に増大傾向となるように、可動方向の切
り換えを間に挟みながら、所定量を単位にして第4レン
ズ群3Dを可変する。これによりカメラマイコン16
は、評価値を基準にしていわゆる山登り法によりオート
フォーカス調整する。
【0026】さらにこのオートフォーカス調整におい
て、所定回数だけ可動方向を切り換えて第4レンズ群3
Dを可動しても、評価値のピーク値に変化が観察されな
い場合、評価値のピーク値が得られる位置で第4レンズ
群3Dの可動を停止し、これにより電力の消費を低減す
る。またこのようにして第4レンズ群3Dの可動を停止
した状態で、評価値が急減に変化すると、この場合撮像
対象が変化した場合であることにより、評価値を基準に
した第4レンズ群3Dの可動を再開するようになされて
いる。
【0027】(1−2)オートフォーカスにおける調整
範囲の制御 カメラマイコン16は、このようなオートフォーカスに
よるフォーカス調整が指示された状態で、ユーザーによ
り所定の操作子が操作されると、システムマイコン14
と共に、図1に示す処理手順を実行してオートフォーカ
スによる調整範囲の設定と受け付け、この設定範囲でオ
ートフォーカス調整する。なおこの図1に示す処理手順
は、カメラマイコン16とシステムマイコン14との間
のデータ交換により一連の処理が実行され、各処理ステ
ップにおいては、カメラマイコン16又はシステムマイ
コン14がそれぞれ主体的に動作することにより、以下
の説明においては、各処理ステップをそれぞれ対応する
主体により説明する。
【0028】すなわちユーザーにより所定の操作子が操
作されると、システムマイコン14は、ステップSP1
からステップSP2に移り、図6に示すオートフォーカ
ス調整のモード設定画面をユーザーインターフェース1
3により表示する。ここでこの設定画面では、画面左上
側にメニューの文字が表示され、このメニューの表示の
下に、このメニュー画面における設定事項であるフォー
カスリミットの文字が表示される。なおここでフォーカ
スリミットとは、オートフォーカス調整におけるフォー
カス調整範囲に制限を加える意味である。さらにこの設
定画面では、フォーカスリミットの設定、非設定をそれ
ぞれ示す切、入の文字が矩形の領域に表示される。
【0029】システムマイコン14は、ユーザーによる
操作子の操作に応動して、この矩形の領域の表示色を選
択的に切り換え、切側の表示色を切り換えた状態でユー
ザーにより所定の操作子が操作されると、オートフォー
カス調整の動作モードを通常の動作モードに設定する。
【0030】これに対して入側の表示色を切り換えた状
態でユーザーにより所定の操作子が操作されると、シス
テムマイコン14は、この設定画面の表示を図7に示す
調整範囲の設定画面に切り換える。ここでこの調整範囲
の設定画面では、フォーカス調整範囲の最も近い側であ
る下限値距離と、最も遠い側である上限値距離との設定
を示す距離(この場合がそれぞれこのカメラ一体型ビデ
オテープレコーダ1から5〔m〕及び10〔m〕の距
離)が表示され、これら各距離の表示の上下に各距離を
増減する記号によるメニューが表示される。なおこの下
限値及び上限値の距離においては、この設定画面の表示
開始時、システムマイコン14がメモリに記憶した直前
の設定に係る距離が表示される。またこの設定画面は、
所定位置に、この設定画面による設定の終了を選択する
終了のメニューが表示される。
【0031】システムマイコン14は、このようにして
設定画面を表示すると、ステップSP2からステップS
P3に移り、ここでユーザーにより距離の設定が更新さ
れたか否か判断する。すなわちシステムマイコン14
は、ユーザーによる操作子の操作に応動して、距離を増
減する記号によるメニューの表示色を選択的に切り換
え、さらにはユーザーの操作に応動してこの表示色の切
り換えに対応するように距離の表示を増減する。
【0032】ユーザーによりこのような操作が実行さ
れ、この設定画面において上限、下限の距離が変更され
ると、システムマイコン14は、ステップSP3からス
テップSP4に移り、内蔵のメモリに記録した調整範囲
のデータをこの設定画面における上限、下限の距離に更
新した後、ステップSP5に移る。これに対してユーザ
ーにより上限、下限の距離が変更されない場合には、直
接ステップSP3からステップSP5に移る。
【0033】このステップSP5において、システムマ
イコン14は、所定の操作子の操作により終了のメニュ
ーがユーザーにより選択されたか否か判断し、ここで否
定結果が得られると、ステップSP3に戻る。これによ
りシステムマイコン14は、図7の設定画面を表示した
状態でオートフォーカス調整の範囲の設定、設定の終了
を待機し、ユーザーによる設定が終了して終了のメニュ
ーが操作されると、ステップSP5からステップSP6
に移る。
【0034】ここでシステムマイコン14は、設定画面
の表示を映像処理回路11より出力される撮像結果によ
る映像信号SVの表示に切り換え、これにより設定画面
の表示を終了する。また続くステップSP7において、
内蔵のメモリに記録した調整範囲の情報をカメラマイコ
ン16に通知し、この範囲によるオートフォーカス調整
による調整の開始をカメラマイコン16に指示する。
【0035】これによりカメラマイコン16は、評価値
が増大するように所定方向に第4レンズ群3Dを可動し
てフォーカス調整する。さらに続くステップSP8にお
いて、システムマイコン14により通知された上限値及
び下限値による調整範囲の設定値となったか否か判断
し、ここで肯定結果が得られると、ステップSP9に移
って第4レンズ群3Dの可動方向を切り換えるのに対
し、ステップSP8で否定結果が得られると、それまで
の可動方向のままでフォーカス調整を継続する。
【0036】このようにしてオートフォーカス調整を指
示した後、システムマイコン14は、ステップSP10
に移り、オートフォーカスモードが解除されたか否か判
断する。ここでユーザーにより所定の操作子が操作され
てオートフォーカス調整の終了が指示されると、システ
ムマイコン14は、ステップSP10からステップSP
11に移り、オートフォーカス調整の終了をカメラマイ
コン16に指示してこの処理手順を終了する。これに対
してステップSP10で否定結果が得られると、システ
ムマイコン14は、カメラ一体型ビデオテープレコーダ
1全体としてステップSP8、SP9の処理を繰り返す
ように所定期間待機してステップSP10に戻る。
【0037】これによりカメラ一体型ビデオテープレコ
ーダ1においては、ユーザーにより設定された範囲でオ
ートフォーカス調整するようになされ、例えば図8につ
いて上述したように、レンズ3の前を通行人が横切った
場合であっても、大きくフォーカスがずれないように
し、ユーザーの意図しない大きなフォーカスの変化を防
止し、このようなフォーカスに変化による撮像結果の違
和感を防止する。また通行人が通り過ぎた後において
は、短時間で所望の被写体にフォーカスが合うようにす
る。
【0038】なおシステムマイコン14は、このように
して調整範囲の制限によりオートフォーカス調整する場
合に、ユーザーの操作により図6に示す設定画面を表示
して切のメニューが選択されると、このような調整範囲
の制限を解除してオートフォーカス調整するようにカメ
ラマイコン16に動作を指示し、これにより通常のオー
トフォーカス調整により所望の被写体を撮像するように
なされている。
【0039】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、カメラ一体型ビデオテープレコー
ダ1では、レンズ3により撮像素子10の撮像面に形成
される画像が光電変換処理されて、例えば補色系の色信
号による撮像結果が得られ、この撮像結果が映像処理回
路11により処理されて映像信号SVによる撮像結果が
得られる。カメラ一体型ビデオテープレコーダ1では、
この映像信号SVによる撮像結果が外部機器に出力さ
れ、また記録メディアドライブブロック12により磁気
テープに記録され、さらにはユーザーインターフェース
13により液晶表示パネルに表示される。
【0040】このような処理において、カメラ一体型ビ
デオテープレコーダ1では、ユーザーによりマニュアル
調整のフォーカス調整が選択されると、ユーザーインタ
ーフェース15によりフォーカス調整に係る操作子の操
作が検出され、この検出結果によりカメラマイコン16
で第4レンズ群3Dの位置が可変される。これによりカ
メラ一体型ビデオテープレコーダ1では、ユーザーによ
りフォーカスをマニュアル調整できるようになされてい
る。このときカメラマイコン16では、第2レンズ群3
Bの位置による倍率に応じて第4レンズ群3Dの位置を
可変し、これによりインナーフォーカスに係るレンズ3
において、フォーカス調整用の第3レンズ群3Bを可動
しても倍率が変化しないようにしてフォーカス調整する
(図3)。
【0041】これに対してユーザーによりオートフォー
カス調整が選択されると、映像処理回路11において、
撮像結果に設定された評価値検出領域より所定周波数以
上の信号レベルが検出され、この検出結果によりデフォ
ーカスの判定基準としての評価値が検出される。さらに
カメラマイコン16において、この評価値が増大するよ
うに、移動方向を適宜切り換えて第4レンズ群3Dが可
動され、これによりいわゆる山登り法によりオートフォ
ーカス調整される。
【0042】このオートフォーカス調整において、設定
画面(図6)におけるユーザーの選択により調整範囲の
制限が求められると、カメラ一体型ビデオテープレコー
ダ1では、撮像結果を表示する液晶表示パネルの表示画
面が所定の設定画面に切り換えられ(図7)、ここで調
整範囲を制限する下限値及び上限値の設定が受け付けら
れる。ここでユーザーが何ら設定を更新しないで設定の
終了を操作すると、システムマイコン14に保持された
従前の設定値が調整範囲に設定されるのに対し、ユーザ
ーにより下限値、上限値が更新されると、この更新され
た値が調整範囲に設定され、この調整範囲によるオート
フォーカス調整がカメラマイコン16に指示される。
【0043】これによりカメラ一体型ビデオテープレコ
ーダ1では、何ら調整範囲が制限されていない通常のオ
ートフォーカスにおいては、光学系における調整可能範
囲でオートフォーカス調整されるのに対し、例えば調整
範囲を5〔m〕〜10〔m〕の範囲に設定した場合に
は、図5におけるハッチングの領域でのみ第4レンズ群
3Dが可動されて、この設定された調整範囲でオートフ
ォーカス調整され、ユーザーの意図しないフォーカスの
著しい変化が防止される。
【0044】すなわち図8について上述したように、マ
ラソンランナーAを撮像する場合に、マラソンランナー
Aが評価値の領域に飛び込むまでの間、この調整範囲で
フォーカス調整され、この場合繰り返し第4レンズ群3
Dの可動方向を切り換えてフォーカス調整しても、評価
値のピークが検出されないことにより、評価値の領域に
遠景が写っている場合には、調整範囲の上限で第4レン
ズ群3Dの可動が停止される。さらにマラソンランナー
Aが評価値の領域に飛び込むと、この場合評価値が急激
に変化することにより、第4レンズ群3Dの可動が再開
され、マラソンランナーAまでの距離が調整範囲に含ま
れている場合には、マラソンランナーAに合焦するよう
にフォーカス調整される。これにより何ら調整範囲の制
限が無い場合には、遠景に合焦した状態からマラソンラ
ンナーAに合焦するようにフォーカス調整することが必
要になるのに対し、カメラ一体型ビデオテープレコーダ
1では、調整範囲の上限値からマラソンランナーAに合
焦するようにフォーカス調整することになり、従来に比
して極めて短い時間で所望の被写体に焦点を合わすこと
ができる。
【0045】またこのようにしてマラソンランナーAに
合焦した状態で通行人Cが前を横切った場合、何ら調整
範囲の制限が無い場合には、マラソンランナーAから通
行人Cに合焦するようにフォーカスが大きく変化するこ
とになる。しかしながらこのカメラ一体型ビデオテープ
レコーダ1では、調整範囲の下限値にフォーカスの変化
が留められ、これにより著しいフォーカスの変化が防止
される。
【0046】またこのような通行人Cがレンズの前を横
切った後においては、何ら調整範囲の制限が無い場合に
は、通行人Cから再びマラソンランナーAに合焦するよ
うにフォーカスが大きく変化するのに対し、カメラ一体
型ビデオテープレコーダ1では、調整範囲の下限値から
マラソンランナーAに合焦するようにフォーカスが変化
することになる。これにより通行人等が横切ってユーザ
ーの意図しないフォーカスの変化が発生した場合でも、
速やかに所望の被写体に合焦させることができ、このよ
うなフォーカスずれした撮像結果の記録を短い時間に留
めることができる。
【0047】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、オートフォーカス調整の範囲をユ
ーザーにより設定できるようにすることにより、ユーザ
ーの意図しない著しいフォーカスの変化を防止すること
ができる。
【0048】またこのようなオートフォーカス調整の範
囲を制限したオートフォーカス調整のモードと、何ら制
限しない通常のオートフォーカス調整によるモードとを
切り換え可能とすることにより、必要に応じてフォーカ
ス調整モードを切り換えて使い勝手を向上することがで
きる。
【0049】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、カメラ一体型ビデオ
テープレコーダからの距離によりフォーカス調整範囲の
設定を受け付ける場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えばマニュアル調整、オートフォーカス調
整による現在の合焦位置を基準にしてフォーカス調整範
囲の設定を受け付ける場合等、種々の設定方法により調
整範囲の設定を受け付けて、上述の実施の形態と同様の
効果を得ることができる。
【0050】また上述の実施の形態においては、距離の
入力により調整範囲の設定を受け付ける場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば現在の合焦位置
を基準にしてフォーカス調整範囲の設定を受け付ける場
合等にあっては、この基準位置に対する前後、大きな距
離、中程度の距離、短い距離等の段階的な設定により調
整範囲の設定を受け付けるようにしてもよい。
【0051】また上述の実施の形態においては、ステッ
ピングモータの駆動によるオープンループ制御によりレ
ンズ群を可動してズーム調整、フォーカス調整する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばレン
ズの位置を所定の検出機構により検出し、この検出結果
を基準にして直流モータを駆動するフィードバックルー
プ制御によりレンズ群を可動する場合等にも広く適用す
ることができる。
【0052】また上述の実施の形態においては、本発明
をカメラ一体型ビデオテープレコーダに適用する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば動画の
撮像機能を有する電子スチルカメラ等、種々の撮像装置
に広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、オートフ
ォーカス調整の範囲をユーザーにより設定できるように
することにより、ユーザーの意図しない著しいフォーカ
スの変化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラ一体型ビデオ
テープレコーダにおけるシステムマイコン等の処理手順
を示すフローチャートである。
【図2】カメラ一体型ビデオテープレコーダの外観を示
す斜視図である。
【図3】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダのブ
ロック図である。
【図4】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダにお
けるレンズの可動機構を示す斜視図である。
【図5】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダにお
けるズームとフォーカス調整との関係を示す特性曲線図
である。
【図6】図2のカメラ一体型ビデオテープレコーダにお
ける設定画面を示す平面図である。
【図7】図6の設定画面の続きの設定画面を示す平面図
である。
【図8】オートフォーカス調整における急激なフォーカ
スの変化の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……カメラ一体型ビデオテープレコーダ、3……レン
ズ、14……システムマイコン、16……カメラマイコ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の光学系を介して被写体を撮像して撮
    像結果を取得すると共に、前記撮像結果より所定の評価
    値を検出し、前記評価値を基準にしてオートフォーカス
    調整する撮像装置において、 前記フォーカス調整の範囲の設定を受け付ける入力手段
    と、 調整範囲の制限によるオートフォーカスの調整モードに
    おいて、前記入力手段による設定の範囲で、前記光学系
    のフォーカスをオートフォーカス調整する制御手段とを
    備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、 操作子の操作に応動して、前記調整範囲の制限によるオ
    ートフォーカスの調整モードと、 前記光学系の調整可能範囲で、前記光学系をオートフォ
    ーカス調整するオートフォーカスの調整モードとで動作
    モードを切り換えることを特徴とする請求項1に記載の
    撮像装置。
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