JP2001272459A - アクティブソーナー装置 - Google Patents

アクティブソーナー装置

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JP2001272459A
JP2001272459A JP2000087526A JP2000087526A JP2001272459A JP 2001272459 A JP2001272459 A JP 2001272459A JP 2000087526 A JP2000087526 A JP 2000087526A JP 2000087526 A JP2000087526 A JP 2000087526A JP 2001272459 A JP2001272459 A JP 2001272459A
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自船のみならず他船からの雑音も除去でき、か
つ雑音源が目標物と同一方向にあっても雑音を除去でき
る。 【解決手段】送受波部1から水中に音波を送波し得られ
た反射波を時間軸上で分割して分割した複数の単位反射
波102について、音波を送波しない時に得られた雑音
波の中から波形的に相関性が最も高い部分の部分雑音波
を除去用雑音波データ106として抽出する切替器21
と反射波メモリ回路22と雑音波メモリ回路25と除去
用雑音抽出回路26と、単位反射波102に対してそれ
ぞれ対応する除去用雑音波データ106を振幅的に減算
処理して雑音を除去した雑音除去単位反射波105を順
次生成し、この雑音除去単位反射波105を連続した受
信反射波信号に変換し受波信号処理部3へ出力する減算
処理回路23とバッファ回路24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブソーナー
装置に関し、特に受信雑音を低減するアクティブソーナ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアクティブソーナー装置
は、基本的には、水中目標からの反射波又は水中目標自
身が発生する音波を含む水中発生音波を送受波器で受波
し、受波した信号を信号処理部で処理し、てその結果を
表示部で表示するように構成されている。
【0003】送受波器は一般に船首側の船底に配設され
るが、この送受波器には自然雑音の他に自船が発生する
スクリューおよび推進機関係の回転音などの各種雑音が
妨害雑音として受波される。水中の目標物に対し音波を
送波し反射波を受波する際この妨害雑音が目標探知性能
に大きな影響を与える。
【0004】この雑音の影響を低減する方法として、例
えば特開平5−142335号公報に開示された技術が
ある。図9はこの従来例のアクティブソーナー装置を示
すブロック図である。図9において、送受波器13、受
信器15及び表示器16の構成に加えて、受波器11、
制御回路12を設け、更に送受波器13と受信器15と
の間に加算回路14を設け、制御回路12の出力と送受
波器13の出力とを加算回路14に与え、加算回路14
の出力を受信器15に与えるようにしたものである。
【0005】受波器1は、船尾側の船底に配置される。
従って、受波器11には、専ら自船が発する各種の雑音
が受波される。この受波器11の受波信号は制御回路1
2に与えられる。制御回路12は、受波器11が受波し
た信号を用いて、送受波器13が前述したように受波す
る自船雑音と同じレベルで、且つ、位相を逆転した雑音
除去用信号を形成する。
【0006】従って、加算回路14において、制御回路
12の出力と送受波器13の出力とを加算すれば、受信
器5には自船雑音の除去された、即ち、低周波域の雑音
低減が充分になされSN比の向上した目標からの信号が
入力することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来例にお
いては受波した信号に含まれる自船が発する雑音波に対
しては低減する効果はあるが、自船以外で発生する雑
音、例えば近くを航行する船舶が発生する推進音などの
他船雑音に対しては低減する効果がないという問題があ
る。また自船雑音を受波する受波器を自船以外の雑音源
方向に向けて雑音を受波したとしてもこの雑音源が水中
の目標物方向と同方向の場合は、雑音を相殺除去する時
に目標物からの反射波も一緒に相殺されて受波できない
という問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブソー
ナー装置は、水中に音波を送波し得られた雑音波を含む
反射波を時間軸上で分割して得られた複数の単位反射波
について音波を送波しない時に得られた雑音波の中から
波形的に相関性が最も高い部分の部分雑音波を除去用雑
音波として抽出する手段と、各前記単位反射波に対して
それぞれ対応する前記除去用雑音波を振幅的に減算処理
して雑音除去単位反射波を生成し順次生成される前記雑
音除去単位反射波を連続した受信反射波信号に変換し次
工程へ出力する手段とを備えている。
【0009】また具体的には水中に音波を送受波し受波
した音波を電気的な受波信号として出力する送受波部
と、前記受波信号を入力し前記送受波部が音波を送波し
た時の雑音波を含む反射波信号と音波を送波しない時得
られる雑音波信号とを別端子へ切り分けて出力する切替
器と、前記反射波信号を入力しこれをデジタル化して記
憶すると同時に第1の制御信号の指示により記憶した前
記反射波信号を時間軸上で分割しこれを複数の第1の単
位反射波データとこの第1の単位反射波データと同じで
タイミングだけが遅れた複数の第2の単位反射波データ
とを順次出力する反射波メモリ回路と、前記雑音波信号
を入力しこれをデジタル化して記憶すると同時に第2の
制御信号の指示により所定時間幅の雑音波を抽出しこれ
をレプリカ雑音データとして出力する雑音波メモリ回路
と、各前記第1の単位反射波データと前記レプリカ雑音
データとを入力し第3の制御信号の指示により前記第1
の単位反射波データを時間軸上でシフトし前記レプリカ
雑音データの中で相関性の最も高い部分の雑音データを
抽出しこれを除去用雑音データとして順次出力する除去
用雑音抽出回路と、各前記第2の単位反射波データと各
前記除去用雑音データとを入力し第4の制御信号の指示
により前記第2の単位反射波データから対応する前記除
去用雑音データを振幅的に減算処理し雑音を相殺除去し
てこれを雑音除去単位反射波データとして順次出力する
減算処理回路と、順次出力される各前記雑音除去単位反
射波データを入力しこれを時間的に連続した雑音除去後
の受信反射波信号として次工程へ出力するバッファ回路
と、前記第1〜第4の制御信号を生成し出力する制御回
路とを備えている。
【0010】尚、前記除去用雑音抽出回路および前記減
算処理回路は、複数の前記第1および第2の単位反射波
データを並列処理するためにそれぞれ複数個を並列配置
するようにしても良い。
【0011】また、前記減算処理回路は、前記除去用雑
音データを第5の制御信号により振幅制御するコントロ
ーラと、前記第2の単位反射波データから前記コントロ
ーラの出力データを減算処理する減算器と、前記減算器
の出力データ、即ち雑音除去後の前記受信反射波信号の
残留雑音量の変化方向を判定しその残留雑音量が最小値
に収束するように適応アルゴリズムを用いた前記第5の
制御信号を出力する判定回路とを備える構成としても良
い。
【0012】また、前記雑音波メモリ回路は、記憶した
前記雑音波信号の波形が振幅値が平坦な自然雑音でなく
振幅値の高い部分が周期的に発生しかつこの振幅値の高
い部分の波形パターンが変化する場合にこの異なる波形
パターンがより多く発生する区間を前記第2の制御信号
により抽出し前記レプリカ雑音データとして出力するよ
うにしても良い。
【0013】更に、前記反射波メモリ回路は、記憶した
前記反射波信号の波形が振幅値の高い部分が周期的に発
生しかつ振幅値の高い部分の波形パターンが変化する雑
音波が重量されている場合に前記第1の制御信号の指示
により振幅値の高い部分の周期で分割し前記第1の単位
反射波データと前記第2の単位反射波データとを順次出
力するようにしても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の
形態例を示すブロック図、図2は図1における減算処理
回路の回路図、図3は図1における雑音波の波形図、図
4は図1における反射波の波形図、図5は図1における
除去用雑音の抽出過程を示す波形、特性図、図6は図2
おけ動作を説明するフローチャート、図7は図2におけ
る動作を説明する(a)波形、(b)特性を示す波形、
特性図、図8は本発明の第2の実施の形態例を示すブロ
ック図である。
【0015】先ず、図1について本発明の第1の実施の
形態例の構成を説明する。本発明のアクティブソーナー
装置は、水中に音波を送受波する送受波器1と、受波し
た信号から雑音を除去し反射波のみを抽出する雑音除去
部2と、受波信号、即ち反射波を信号処理する受波信号
処理部と、その結果を表示すると共に操作信号を発する
表示操作部4とで基本的に構成されている。
【0016】以下、本発明に関係する雑音除去部2の内
部を中心に説明する。即ちこの部分の構成は、水中に音
波を送受波し受波した音波を電気的な受波信号として出
力する送受波部1の受波信号を入力し、送受波部1が音
波を送波した時の雑音を含む反射波信号101と音波を
送波しない時に得られる雑音波信号103のみとを切分
けて出力する切替器21と、反射波信号101を入力し
これをデジタル化して記憶すると同時に制御信号107
の指示により記憶した反射波信号101を時間軸上で所
定単位時間で分割し、これを単位反射波データ102a
とこの単位反射波データ102aと同じでタイミングだ
けが遅れた単位反射波データ102bとを順次出力する
反射波メモリ回路22と、雑音波信号103を入力しこ
れをデジタル化して記憶すると同時に制御信号108の
指示により所定時間幅の雑音波を抽出しこれをレプリカ
雑音データ104として出力する雑音波メモリ回路25
と、各単位反射波データ102aとレプリカ雑音データ
104とを入力し制御信号109の指示により単位反射
波データ102aを時間軸上でシフトしレプリカ雑音デ
ータ104の中で相関性の最も高い部分の雑音データを
抽出しこれを除去用雑音データ106として順次出力す
る除去用雑音抽出回路26と、各単位反射波データ10
2bと各除去用雑音データ106とを入力し制御信号1
10の指示により単位反射波データ102bから対応す
る除去用雑音データ106を振幅的に減算処理して雑音
を除去し、これを雑音除去単位反射波データ105とし
て順次出力する減算処理回路23と、順次出力される各
雑音除去単位反射波データ105を入力しこれを時間的
に連続した雑音除去後の受信反射波信号として受波信号
処理部3へ出力するバッファ回路24と、4つの制御信
号107〜110を生成し出力する制御回路27とから
構成されている。
【0017】特に減算処理回路23は、図2に示すよう
に除去用雑音データ106を制御信号111により振幅
制御するコントローラ231と、単位反射波データ10
2aからコントローラ231の出力データを減算処理す
る減算器232と、減算器232の出力データ、即ち雑
音除去後の受信反射波信号の残留雑音量の変化方向を判
定し、制御信号111をくり返し出力してこれが最小に
なるように制御する判定回路233とで構成されてい
る。
【0018】次に図3〜図7を合わせ参照して動作につ
いて説明する。本アクティブソーナー装置は妨害雑音と
して、主として自船あるいは他船の推進音などを対象と
している。即ち、図3(a)に示すように雑音の波形が
振幅値が平坦な自然雑音でなく振幅値の高い部分が周期
的に発生し、かつこの高い部分の波形パターンが変化す
るような雑音である。
【0019】送受波部1は水中の目標物を探索する音波
を所定時間幅で送波するが、この送波に先立つ、例えば
数100ms程度前と送波開始時点にそれぞれ切替信号
を切替器21へ出力する。切替器1は最初の切替信号で
送受波部1から入力される受波信号、即ちこの時は音波
を送波してない時の妨害雑音のみである図3(a)に示
す雑音波信号103を雑音波メモリ回路25側へ出力す
る。次の切替信号により受波信号を切替えて音波を送波
した時の反射波である図4(a)に示す反射波信号10
1を反射波メモリ回路22側へ出力する。この時の反射
波信号101は雑音波信号103を含むものである。
【0020】反射波メモリ回路22においては、図4
(a)に示す波形の反射波信号101を所定の単位時
間、ここでは振幅値の高い部分が発生する周期で分割
し、図4(b)で示す単位反射波データ102a,およ
びこれによりタイミングの遅れた102bとして順次出
力する。この信号処理は総てデジタル処理される。即ち
入力された反射波信号101は先ずデジタル化されてメ
モリに記憶され、制御信号107により指定されたタイ
ミングで順次読み出され単位反射波データ102aおよ
びこれにより除去用雑音抽出回路26の処理時間分だけ
遅れたタイミングの単位反射波データ102bとしてそ
れぞれ出力される。尚、反射波信号101の波形は図示
のように反射波に雑音波が重量されており、所望反射波
は左端に図示されている。
【0021】雑音メモリ回路25においては図3(a)
に示す波形の雑音波信号103の中から図3(b)に示
すように指定された区間の雑音波をレプリカ雑音データ
104として抽出して出力する。尚この信号処理はデジ
タルで処理される。即ち、雑音波信号103は先ずデジ
タル化され記憶されると同時に制御信号108に指定さ
れた区間が設定されたタイミングで読み出され、レプリ
カ雑音データ104として出力される。制御信号108
が指定する区間は、振幅値の高い部分の異なる波形パタ
ーンがより多く発生する区間が選定されるが、ここでは
説明を簡単にするために中央の3つの波形パターン部分
が選定された例である。
【0022】次に除去用雑音抽出回路26においては、
図5(b)に示す波形のレプリカ雑音データ104と図
5(c)に示す波形の単位反射波データ102aとを入
力し、図示のように単位反射波データ102aをレプリ
カ雑音データ104の時間軸上でシフトし、この両者の
相関値を演算し図5(d)に示すデータを得て、この相
関値の最も高い部分の雑音波を除去用雑音データ106
として抽出し出力する。ここではレプリカ雑音データ1
04の中央部分が抽出された例を示す。尚この処理は制
御信号109の指示するタイミング各単位反射波データ
毎に順次シリアルに行われる。
【0023】次に減算処理回路23においては、図6の
フローチャートに示す手順で単位反射波データ102b
から振副制御された除去用雑音データ106を減算して
雑音を最適に除去する。以下図3、図7を合わせ参照し
てこの処理過程を説明する。
【0024】先ず、除去用雑音データの振副制御をコン
トローラ23で行う。n回目に求めた振幅制御のための
重み係数をWan として(Waの初期値は0とする)、
除去用雑音データ106をXaとし、振幅制御された除
去用雑音データ106をAnとすると、An =Wan ×X
aとなる(ステップA1)。
【0025】次に減算器23において、単位反射波デー
タ102b(Sとする)から振幅制御された除去用雑音
データAn を減じ雑音を相殺する。SとAnの差をEn
とすると、En =S−An となる。すなわちEn はn回
目に求めた除去用雑音データを振幅制御するための重み
係数Waを用いたときの単位反射波データSから雑音成
分を差し引いた仮除去処理データとなる(ステップA
2)。
【0026】次に判定回路223において、この仮除去
処理データが最適に雑音除去されているか正否判定し、
正となれば次のステップにすすみ、否ならばステップA
4で除去用雑音データの振幅制御をするための重み係数
Wan+1 を計算しステップA1にフィードバックする
(ステップA3)。
【0027】コントローラ231で行われるステップA
4の動作となる、除去用雑音データの振幅制御をするた
めの重み係数Wan+1 の計算は、Wan+1 =Wan +μ
×Cnで行われる。このように、前回に使用した重み係
数に係数修正量Cnを加えて求めていく。尚、μは係数
修正の大きさを制御し、適応速度を制御する定数であら
かじめ任意の値を設定しておく。ここで係数修正量Cn
の算出は、適応アルゴリズムを用いて求められる。例え
ばLMS法(最小2乗法)を用いるとCn=2EnXaと
与えられる。すなわち、重み係数Wan+1 は、Wan+1
は、Wan+1 =Wan +2μ・En ・Xaで求められる
(ステップA4)。
【0028】つまり、ステップA1〜A4を繰り返し行
い、図7(a)に示すようにやがて単位反射波データ1
02bは最適に雑音除去されていくが、ステップA3に
おける正否の判定は、図7(b)に示すように行われ
る。ステップA1〜A4を繰り返す事により仮除去処理
データEnはある値に収束する。そこで当該回までのく
り返しで求まった仮除去処理データEnと前回に求まっ
たEn-1 の差の2乗値(En −En-12 が、予め設定
されている定数値Dよりも小さくなればこれ以上の雑音
の除去はできないと判断し、これで最適の雑音除去がな
されたとみなして正と判定し、バッファ24に雑音除去
単位反射波データ105として出力する。
【0029】バッファ14は、減算処理回路23から逐
次出力されてくる雑音除去単位処理データ105を溜め
込み、区切られているデータを繋ぎ足して、妨害雑音を
除去処理された受信反射波信号として受波信号処理部3
に出力される。
【0030】次に図8を参照して本発明の第2の実施の
形態例を説明する。本形態例は第1の実施の形態例と比
べて雑音除去部5の構成が異なる。即ち雑音除去部5に
おいて除去用雑音抽出回路56a〜jおよび減算処理回
路53a〜jがそれぞれ単位反射波データ102の数、
即ち5個づつあり、それ等が並列配置されている点が異
なる。第1の実施の形態例においては、分割された5つ
の単位反射波データをそれぞれ1個の除去用雑音抽出回
路および減算処理回路で直列的に雑音除去処理するため
のに対して、本形態例においては、それぞれ5個除去用
雑音抽出回路および減算処理回路を用いて並列的にこれ
を処理する。従って処理速度が速いという特徴がある。
【0031】本形態例における切替器51、反射波メモ
リ回路52、雑音波メモリ回路55、除去用雑音抽出回
路56、減算処理回路53、バッファ回路54、制御回
路57の各回路は、第1の実施の形態例におけるそれぞ
れ対応する回路と全く同一機能のものであり、全体的構
成および動作において上述した点が異なるのみであるの
で詳細説明は省略する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアクティブ
ソーナー装置は、水中の目標物に対し音波を送波する前
にあらかじめ妨害雑音のみを受波しておき、音波を送波
した時に得られる雑音を含む反射波からこの受波して置
いた妨害雑音を減算し雑音を相殺除去しているので、雑
音発生源が自船あるいは他船であっても雑音除去ができ
るという効果がある。また雑音発生源が目標物と同一方
向であっても雑音除去ができるという効果もある。
【0033】更に受波した反射波を時間軸上で分割し分
割した各単位反射波毎に相関性の強い雑音データを抽出
し、これを用いて減算処理しているので、雑音除去が適
確に行われ目標反射波を確実に補足できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1における減算処理回路の詳細構成を示す回
路図である。
【図3】図1における雑音波の波形を示す波形図であ
る。
【図4】図1における反射波の波形を示す波形図であ
る。
【図5】図1における除去用雑音の抽出過程を説明する
波形特性図である。
【図6】図2における動作を説明するフローチャートで
ある。
【図7】図2における動作を説明する(a)波形と
(b)特性を示す波形、特性図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図9】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送受波部 2、5 雑音除去部 3 受波信号処理部 4 表示操作部 21、51 切替器 22、52 反射波メモリ回路 23、53a〜j 減算処理回路 24、54 バッファ回路 25、55 雑音波メモリ回路 26、56a〜j 除去用雑音抽出回路 27、57 制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に音波を送波し得られた雑音波を含
    む反射波を時間軸上で分割して得られた複数の単位反射
    波について音波を送波しない時に得られた雑音波の中か
    ら波形的に相関性が最も高い部分の部分雑音波を除去用
    雑音波として抽出する手段と、 各前記単位反射波に対してそれぞれ対応する前記除去用
    雑音波を振幅的に減算処理して雑音除去単位反射波を生
    成し順次生成される前記雑音除去単位反射波を連続した
    受信反射波信号に変換し次工程へ出力する手段とを備え
    ることを特徴とするアクティブソーナー装置。
  2. 【請求項2】 水中に音波を送受波し受波した音波を電
    気的は受波信号として出力する送受波部と、前記受波信
    号を入力し前記送受波部が音波を送波した時の雑音波を
    含む反射波信号と音波を送波しない時得られる雑音波信
    号とを別端子へ切り分けて出力する切替器と、前記反射
    波信号を入力しこれをデジタル化して記憶すると同時に
    第1の制御信号の指示により記憶した前記反射波信号を
    時間軸上で分割しこれを複数の第1の単位反射波データ
    とこの第1の単位反射波データと同じでタイミングだけ
    が遅れた複数の第2の単位反射波データとを順次出力す
    る反射波メモリ回路と、前記雑音波信号を入力しこれを
    デジタル化して記憶すると同時に第2の制御信号の指示
    により所定時間幅の雑音波を抽出しこれをレプリカ雑音
    データとして出力する雑音波メモリ回路と、各前記第1
    の単位反射波データと前記レプリカ雑音データとを入力
    し第3の制御信号の指示により前記第1の単位反射波デ
    ータを時間軸上でシフトし前記レプリカ雑音データの中
    で相関性の最も高い部分の雑音データを抽出しこれを除
    去用雑音データとして順次出力する除去用雑音抽出回路
    と、各前記第2の単位反射波データと各前記除去用雑音
    データとを入力し第4の制御信号の指示により前記第2
    の単位反射波データから対応する前記除去用雑音データ
    を振幅的に減算処理し雑音を相殺除去してこれを雑音除
    去単位反射波データとして順次出力する減算処理回路
    と、順次出力される各前記雑音除去単位反射波データを
    入力しこれを時間的に連続した雑音除去後の受信反射波
    信号として次工程へ出力するバッファ回路と、前記第1
    〜第4の制御信号を生成し出力する制御回路とを備える
    ことを特徴とするアクティブソーナー装置。
  3. 【請求項3】 水中に音波を送受波し受波した音波を電
    気的な受波信号として出力する送受波部と、前記受波信
    号を入力し前記送受部が音波を送波した時の雑音を含む
    反射波信号と音波を送波しない時に得られた雑音波信号
    とを別端子へ切り分けて出力する切替器と、前記反射波
    信号を入力しこれをデジタル化して記憶すると同時に第
    1の制御信号の指示により記憶した前記反射波信号を時
    間軸上で分割しこれを複数の第1の単位反射波データと
    この第1の単位反射波データと同じでタイミングだけが
    遅れた複数の第2の単位反射波データとを順次出力する
    反射波メモリ回路と、前記雑音波信号を入力しこれをデ
    ジタル化して記憶すると同時に第2の制御信号の指示に
    より所定時間幅の雑音波を抽出しこれをレプリカ雑音デ
    ータとして出力する雑音波メモリ回路と、前記第1の単
    位反射波データの1つと前記レプリカ雑音データとを入
    力し第3の制御信号の指示により前記第1の単位反射波
    データを時間軸上でシフトし前記レプリカ雑音データの
    中で相関性の最も高い部分の雑音データを抽出しこれを
    除去用雑音データとして出力する並列に配置された複数
    の除去用雑音抽出回路と、前記第2の単位反射波データ
    の1つとこれと対応する前記除去用雑音データとを入力
    し第4の制御信号の指示により前記第3の単位反射波デ
    ータから対応する前記除去用雑音データを振幅的に減算
    処理し雑音を相殺除去してこれを雑音除去単位反射波デ
    ータとして出力する並列に配置された複数の減算処理回
    路と、各前記減算処理回路から順次出力される前記雑音
    除去単位反射波データを入力しこれを時間的に連続した
    雑音除去後の受信反射波信号として次工程へ出力するバ
    ッファ回路と、前記第1〜第4の制御信号を生成し出力
    する制御回路とを備えることを特徴とするアクティブソ
    ーナー装置。
  4. 【請求項4】 前記減算処理回路は、前記除去用雑音デ
    ータを第5の制御信号により振幅制御するコントローラ
    と、前記第2の単位反射波データから前記コントローラ
    の出力データを減算処理する減算器と、前記減算器の出
    力データ、即ち雑音除去後の前記受信反射波信号の残留
    雑音量の変化方向を判定しその残留雑音量が最小値に収
    束するように適応アルゴリズムを用いて生成される前記
    第5の制御信号を出力する判定回路とを備えることを特
    徴とする請求項2あるいは3記載のアクティブソーナー
    装置。
  5. 【請求項5】 前記雑音波メモリ回路は、記憶した前記
    雑音波信号の波形が振幅値が平坦な自然雑音でなく振幅
    値の高い部分が周期的に発生しかつこの振幅値の高い部
    分の波形パターンが変化する場合にこの異なる波形パタ
    ーンがより多く発生する区間を前記第2の制御信号によ
    り抽出し前記レプリカ雑音データとして出力することを
    特徴とする請求項2,3あるいは4記載のアクティブソ
    ーナー装置。
  6. 【請求項6】 前記反射波メモリ回路は、記憶した前記
    反射波信号の波形が振幅値の高い部分が周期的に発生し
    かつ振幅値の高い部分の波形パターンが変化する雑音波
    が重量されている場合に前記第1の制御信号の指示によ
    り振幅値の高い部分の周期で分割し前記第1の単位反射
    波データと前記第2の単位反射波データとを順次出力す
    ることを特徴とする請求項5記載のアクティブソーナー
    装置。
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