JP2001271704A - アルミ合金製内燃機関用ピストン - Google Patents

アルミ合金製内燃機関用ピストン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室内からクランクケース内に洩れるブロ
ーバイガスの量を大きく減らすことができるアルミ合金
製内燃機関用ピストンを提供する。 【解決手段】 アルミ合金製内燃機関用ピストン10
は、複数本のリング溝12,14,15のうち、燃焼室
に一番近いトップリング溝12に、りん酸塩並びにふっ
化物を混合した電解液で陽極酸化皮膜50を形成し、陽
極酸化皮膜50の微細な孔に熱硬化性樹脂を含浸させ
た。従って、トップリング溝12のシール性を高めるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミ合金で鋳造し
た内燃機関用のピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内燃機関の性能を向上させるた
めに、ピストンリング溝及びピストンリング間の隙間の
シール性を高めることにより、燃焼室内からクランクケ
ース内に洩れるブローバイガスの量を減少させたピスト
ンが知られている。このピストンに関しては、例えば実
公昭47−15522号公報「ピストン」が提案されて
いる。この技術を、次図で詳しく説明する。
【0003】図12は従来のピストンの断面図である。
アルミ合金製のピストン120は、トップリング溝12
1に陽極酸化皮膜122を形成し、陽極酸化皮膜122
の微細な孔に4ふっ化エチレン樹脂を含浸させたもので
ある。4ふっ化エチレン樹脂を含浸させることで、トッ
プリング溝121に燃焼生成物が付着することを防止す
る。このため、トップリング溝121及びトップリング
125間の隙間のシール性を高めることができる。従っ
て、例えばエンジンの圧縮工程でピストン120が矢印
aの如く上昇する際に、トップリング125はピストン
120及びシリンダ127間の隙間をシールし、かつト
ップリング溝121及びトップリング125間の隙間を
シールする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルミ合金に
はSi粒子(図示しない)が含まれており、このSi粒
子がトップリング溝121の表面に露出していると、S
i粒子に陽極酸化皮膜122を形成することはできな
い。陽極酸化皮膜122はSi粒の部分が凹んだ状態に
なり、陽極酸化皮膜122の皮膜面が凹凸状になる。こ
のため、トップリング溝121の皮膜面にトップリング
が接触しても皮膜面とトップリングとの間に隙間ができ
てしまい、トップリング溝121及びトップリング12
5間の隙間のシール性が低下する。従って、燃焼室内か
らクランクケース内に矢印bの如く洩れるブローバイガ
スの量を大きく減らすことはできない。
【0005】そこで、本発明の目的は、燃焼室内からク
ランクケース内に洩れるブローバイガスの量を大きく減
らすことができるアルミ合金製内燃機関用ピストンを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、複数本のリング溝を備えたアル
ミ合金製内燃機関用ピストンにおいて、前記リング溝の
うち、燃焼室に一番近いトップリング溝に、りん酸塩並
びにふっ化物を混合した電解液で陽極酸化皮膜を形成
し、陽極酸化皮膜の微細な孔に潤滑剤を含浸させたこと
を特徴とする。
【0007】トップリング溝に、りん酸塩並びにふっ化
物を混合した電解液で陽極酸化皮膜を形成し、陽極酸化
皮膜の微細な孔に潤滑剤を含浸させた。ふっ化物には陽
極酸化皮膜を平坦にする作用があるので、トップリング
溝の壁面を平坦にして、トップリング溝及びトップリン
グ間の隙間のシール性を確保する。加えて、りん酸塩に
は陽極酸化皮膜の微細な孔の孔径を大きくする作用があ
る。このため、平坦な陽極酸化皮膜の微細な孔に多量の
潤滑剤を含浸させることが可能になる。潤滑剤は燃焼生
成物を付着させない性質を備えているので、トップリン
グ溝に燃焼生成物が付着することを防ぐ。このため、ト
ップリング溝を平坦に維持してトップリング溝及びトッ
プリング間の隙間のシール性を確保する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係るアルミ合金
製内燃機関用ピストンの断面図である。アルミ合金製内
燃機関用ピストン10は、Si(シリコン)系アルミニ
ウム合金で形成した部材であって、ピストン頭部11に
複数本のリング溝(トップリング溝12,セカンドリン
グ溝14及びオイルリング溝15)を形成し、オイルリ
ング溝15の下側に一対のスカート部17,17を形成
し、一対のスカート部17,17の間に一対のピンボス
部18,18(手前側のピンボス部18は図示しない)
を形成した部材である。
【0009】図2は図1の2部拡大図であり、アルミ合
金製内燃機関用ピストン10の複数本のリング溝(トッ
プリング溝12、セカンドリング溝14、オイルリング
溝15)のうち、燃焼室20に一番近いトップリング溝
12に、りん酸塩並びにふっ化物を混合した電解液で特
殊な陽極酸化皮膜50を形成し、図3に示すように陽極
酸化皮膜50の微細な孔52・・・(・・・は複数個を示す)
に潤滑剤(熱硬化性樹脂)54・・・を含浸させた状態を
示す。
【0010】図3は図2の3部拡大図であり、トップリ
ング溝12(図2に示す)に形成した特殊な陽極酸化皮
膜50を示す。なお、潤滑剤54として熱硬化性樹脂を
使用した例を説明する。特殊な陽極酸化皮膜50は、膜
厚t1が略一定で皮膜面50aを平坦に形成し、皮膜面
50aに微細な孔52・・・(・・・は複数個を示す。以下同
様。)を備えたものである。孔52・・・は孔径d1が比
較的大きい孔である。このため、孔52・・・に十分な量
の潤滑剤(熱硬化性樹脂)54を含浸することができ、
含浸した熱硬化性樹脂54を孔52・・・内に確実に固着
することができる。
【0011】以下、図4で普通の陽極酸化皮膜の形成方
法を比較例として説明する。図4(a)〜(c)は内燃
機関用ピストンのトップリング溝に普通の陽極酸化皮膜
を形成した比較例を示す。 (a)は、硫酸電解液で生成した普通の陽極酸化皮膜を
示す。母材としてのアルミ合金製内燃機関用ピストン1
00のトップリング溝102にSi粒111・・・が分布
し、そのうちの表面近傍のSi粒112・・・が陽極酸化
皮膜113に悪影響を及ぼして、陽極酸化皮膜113が
全体的に凹凸となっている。
【0012】(b)は、(a)の拡大図であり、たまた
ま表面に出ていたSi粒115の部分には陽極酸化皮膜
を形成できずに大きな窪みD1となり、また、表面にご
く近いSi粒116の部分には陽極酸化皮膜117が形
成できたけれども、膜厚は周囲の陽極酸化皮膜113と
比べると小さく、窪みD2ができている。すなわち、S
iを含むトップリング溝102を硫酸電解液で陽極酸化
処理をしても、平坦な陽極酸化皮膜113が得られない
ことが分かった。また、硫酸電解液では、微細な孔11
8・・・の孔径をd2とすると、d2は一般的に15nm
程度と小さいことが分かった。
【0013】(c)は、液状の熱硬化性樹脂を微細な孔
118・・・に含浸させ、含浸した液状の熱硬化性樹脂を
加熱して硬化樹脂119・・・に変えた状態を示す。しか
し、(b)に示すように陽極酸化皮膜113に窪みD
1,D2が発生して陽極酸化皮膜113を平坦に生成す
ることが困難であり、トップリング溝の壁面は凹凸状に
なる。従って、トップリング溝及びトップリング間の隙
間のシール性を高め難い。加えて、(b)に示すように
陽極酸化皮膜113に発生した微細な孔118・・・の孔
径d2が小さいので陽極酸化皮膜113に樹脂119を
十分に含有することができない。このため、ブローバイ
ガスを付着させないという硬化樹脂119の性質を十分
に活用することができない。従って、トップリング溝に
ブローバイガスが付着することを十分に防ぐことはでき
ない。
【0014】以下、図3の断面拡大図に示した特殊な陽
極酸化皮膜を形成する方法を説明する。図5は本発明に
係るアルミ合金製内燃機関用ピストンの特殊な陽極酸化
皮膜処理方法を説明するフローチャートであり、図中S
T××はステップ番号を示す。 ST10;アルミ合金製内燃機関用ピストン(すなわ
ち、Si系アルミニウム合金としてのAC8Cアルミニ
ウム合金製ピストン)のトップリング溝を脱脂する。ト
ップリング溝以外をマスクする。なお、アルミ合金製内
燃機関用ピストンの全表面に陽極酸化皮膜を形成する場
合はマスクをしない。 ST11;りん酸塩としてのりん酸3ナトリウム及びふ
っ化物としてのふっ化カリウムの混合水溶液中で電気分
解して、トップリング溝に特殊な陽極酸化皮膜を生成す
る。この陽極酸化皮膜の表面に微細な孔が生成する。
【0015】ST12;ふっ素樹脂を含有する液状の熱
硬化性樹脂を準備し、この液状の熱硬化性樹脂を陽極酸
化皮膜の微細な孔に含浸させる。 ST13;微細な孔に含浸した液状の熱硬化性樹脂を加
熱することにより硬化させる。これで、本発明に係るア
ルミニウム合金製ピストンの陽極酸化処理が完了する。
以下、Si系アルミニウム合金の陽極酸化処理方法のS
T10〜ST13を図6〜図7で詳しく説明する。
【0016】図6(a),(b)は本発明に係るアルミ
合金製内燃機関用ピストンの特殊な陽極酸化皮膜処理方
法の第1説明図である。(a)は、ST10(脱脂)後
の状態を示す図であり、アルミ合金製内燃機関用ピスト
ン10のトップリング溝12の表面13を脱脂した状態
を示す。トップリング溝の壁面近傍にはアルミニウムに
Si粒55,56,57が分散している。
【0017】(b)は、ST11(特殊な陽極酸化皮膜
処理)後の状態を示す図であり、りん酸3ナトリウム及
びふっ化カリウムの混合水溶液中で電気分解して陽極酸
化皮膜50を生成した状態を示す。りん酸3ナトリウム
の腐食作用でトップリング溝12の表面13((a)に
示す)が溶解して、Si粒55,56,57が露出す
る。露出したSi粒55,56,57がふっ化カリウム
の作用で溶解して小さくなる。
【0018】このため、トップリング溝12の表面13
にSi粒55,56,57が存在するにも拘らず、陽極
酸化皮膜50が良好に成長する。この結果、陽極酸化皮
膜50の皮膜面50aが揃うので、面粗度は小さくな
り、膜厚t1はほぼ一定となる。また、電解液にはりん
酸3ナトリウムを含むため、りん酸3ナトリウムの孔径
を大きくする作用で、微細な孔52・・・の孔径d1は略
100nmと十分に大きくなる。
【0019】図7(a),(b)は本発明に係るアルミ
合金製内燃機関用ピストンの特殊な陽極酸化皮膜処理方
法の第2説明図である。(a)は、ST12(樹脂含浸
処理)後の状態を示す図であり、ふっ素樹脂を含有する
液状の熱硬化性樹脂53を準備し、この液状の熱硬化性
樹脂53を陽極酸化皮膜50の孔52・・・に含浸した状
態を示す。孔52・・・の孔径d1が100nmと大きい
ので、多量の熱硬化性樹脂53を孔52・・・内に含浸さ
せることができる。なお、熱硬化性樹脂53は溶媒希釈
しなくても液状をなす樹脂である。
【0020】(b)は、ST13(樹脂硬化処理)後の
状態を示す図であり、オーブンのコイル58から矢印の
如く熱を伝えることにより液状の熱硬化性樹脂53を加
熱する。液状の熱硬化性樹脂53が硬化して熱硬化性樹
脂54となる。これで、図3に示す特殊な陽極酸化皮膜
50に熱硬化性樹脂54を含浸させた状態になる。
【0021】本発明によれば、トップリング溝12に、
りん酸塩並びにふっ化物を混合した電解液で陽極酸化皮
膜50を形成し、陽極酸化皮膜50の微細な孔52・・・
に潤滑剤54・・・を含浸させた。ふっ化物には陽極酸化
皮膜50を平坦にする作用があり、図2に示すトップリ
ング溝12の壁面(すなわち、陽極酸化皮膜50の皮膜
表面50a)を平坦にする。
【0022】また、りん酸塩には陽極酸化皮膜50の微
細な孔52・・・の孔径d1を大きくする作用がある。こ
のため、平坦な陽極酸化皮膜50の微細な孔52・・・に
多量の熱硬化性樹脂54・・・を含浸させることが可能に
なる。熱硬化性樹脂54は燃焼生成物を付着させない性
質を備えているので、図2に示すトップリング溝12に
燃焼生成物が付着することを防ぐ。従って、トップリン
グ溝12の皮膜表面50aを平坦に維持する。
【0023】さらに、熱硬化性樹脂54に含有したふっ
素樹脂は、耐摩耗性や耐熱性に優れており、熱硬化性樹
脂54を耐摩耗性や耐熱性に優れた樹脂にすることがで
きる。従って、熱硬化性樹脂54を、例えば100℃〜
300℃以上の高温において使用することができるの
で、ピストンのような高温状態で使用する部材に好適で
ある。
【0024】
【実施例】本発明に係る実施例及び比較例を表1、表2
及び図8、図9に基づいて説明する。 共通条件: 供試材 AC8C(JIS H 5202 アルミニウム
合金鋳物) 成分は表1に示すが、約10%のSiを含む鋳物であ
る。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】実施例:アルミ合金製内燃機関用ピストン
のトップリング溝を脱脂した後、0.4モル/lりん酸
3ナトリウム及び0.125モル/lふっ化カリウムの
混合電解液で、電解液温度を22℃、電圧を70Vとし
て30分間電気分解して、トップリング溝に特殊な陽極
酸化皮膜を生成した。特殊な陽極酸化皮膜の微細な孔は
孔径d1(図7(a)参照)が100nmと大きく、陽
極酸化皮膜の表面最大粗さRmaxは2〜3μmと平坦
である。なお、Rmaxは、JIS B 0601で定義
する表面粗さの最大高さであるが、便宜上「表面最大粗
さRmax」を表記した。
【0028】次に、生成した陽極酸化皮膜を10mmH
gの減圧状態で、パーフロロオクチルエチルメタクレー
ト(熱硬化性樹脂)液中に5分間浸漬した後、大気開放
して98℃の温水に10分間浸漬した。温水から取り出
した後、オーブンで5分間加熱してパーフロロオクチル
エチルメタクレートを硬化した。この結果、面圧30k
gf/cm2で摩擦係数μを0.006と小さくするこ
とができた。なお、摩擦係数μについては図8のグラフ
で詳しく説明する。なお、パーフロロオクチルエチルメ
タクレートの化学式は以下の通りである。
【0029】
【化1】
【0030】比較例:アルミ合金製内燃機関用ピストン
のトップリング溝を脱脂した後、15%硫酸の電解液
で、電解液温度を0℃、電圧を15Vとして20分間電
気分解して、アルミニウム合金製ピストンのトップリン
グ溝に普通の陽極酸化皮膜を生成した。普通の陽極酸化
皮膜の微細な孔は孔径d2(図4(b)参照)が15n
mと小さく、陽極酸化皮膜の表面最大粗さRmaxは1
2〜13μmと凸凹である。
【0031】次に、生成した陽極酸化皮膜を10mmH
gの減圧状態でパーフロロオクチルエチルメタクレート
液中に5分間浸漬した後、大気開放して98℃の温水に
10分間浸漬した。温水から取り出した後、オーブンで
5分間加熱してパーフロロオクチルエチルメタクレート
を硬化した。この結果、面圧30kgf/cm2で摩擦
係数μは0.07であった。この摩擦係数μは実施例の
0.006と比較して大きい。なお、摩擦係数μについ
ては図8のグラフで詳しく説明する。
【0032】図8は本発明に係るアルミ合金製内燃機関
用ピストンの特殊な陽極酸化皮膜の摩擦係数を示すグラ
フであり、縦軸は摩擦係数μを示し、横軸は面圧kgf
/cm2を示す。実線は実施例のグラフを示し、破線は
比較例のグラフを示す。実施例おいて、摩擦係数μは、
面圧10kgf/cm2のとき0.013、面圧20k
gf/cm2のとき0.008、面圧30kgf/cm2
のとき0.006、面圧40kgf/cm2のとき0.
008、面圧50kgf/cm2のとき0.006であ
る。実施例によれば、面圧が10〜50kgf/cm2
の範囲で摩擦係数μを0.013以下に小さくすること
ができる。従って、摺動抵抗を十分に減少させることが
できる。
【0033】一方、比較例において、摩擦係数μは、面
圧10kgf/cm2のとき0.06、面圧20kgf
/cm2のとき0.069、面圧30kgf/cm2のと
き0.069、面圧40kgf/cm2のとき0.06
2、面圧50kgf/cm2のとき0.054である。
比較例によれば、面圧が10〜50kgf/cm2の範
囲で摩擦係数μは0.054以上になり、実施例の摩擦
係数μ0.013より大きくなる。従って、摺動抵抗を
十分に減少させることはできない。
【0034】図9は本発明に係るアルミ合金製内燃機関
用ピストンの特殊な陽極酸化皮膜の耐面圧を示すグラフ
であり、縦軸は耐面圧kgf/cm2を示し、横軸は温
度℃を示す。実線は実施例のグラフを示し、破線は比較
例のグラフを示す。ここで、耐面圧の測定方法について
説明する。先ず、ピストン母材と同じ材質のアルミ合金
片に特殊な陽極酸化皮膜を形成した試験片と、ピストン
リングと同じ材質で形成した加圧部材とを準備する。こ
の試験片を、加熱炉を備えた油圧加振機にセットし、試
験片の特殊な陽極酸化皮膜に加圧部材で荷重をかけ、こ
の荷重を所定の周波数で変化させて片振り圧縮試験を行
い、規定時間後の摩耗量を測定し、この摩耗量に基づい
て特殊な陽極酸化皮膜の耐面圧を求めた。なお、普通の
陽極酸化皮膜の耐面圧も同様に求めた。
【0035】一般に、ピストンの温度分布はトップラン
ドが最も高く略300℃になる。実施例によれば、陽極
酸化皮膜50の皮膜面50aを平坦にできるので陽極酸
化皮膜50の耐面圧を高めることができる。具体的に
は、温度が300℃まで上がっても耐面圧を略29kg
f/cm2に高めることができる。これに対して、比較
例によれば、陽極酸化皮膜113の皮膜面が凹凸状にな
り、耐面圧は凹部で規定される。従って、陽極酸化皮膜
113の耐面圧を高め難い。具体的には、温度が300
℃まで上がると耐面圧は略19kgf/cm2まで下が
る。以下、陽極酸化皮膜の耐面圧を高くした効果を図1
0で説明する。
【0036】図10は本発明に係るアルミ合金製内燃機
関用ピストンの第1作用説明図であり、(a)は実施例
を示し、(b)は比較例を示す。(a)において、エン
ジンの膨張工程でピストン10が矢印の如く下降す
る。このときのピストン10の温度は略300℃であ
る。トップリング22がシリンダ28に接触しているの
で、トップリング22がトップリング溝12の上壁(陽
極酸化皮膜50の皮膜面50a)に当って上壁を押圧す
る。陽極酸化皮膜50は、図9に示すように温度300
℃において、耐面圧が十分に高いので、トップランド2
6の厚さHを小さく抑えても、トップリング溝12の隅
部12aから亀裂が発生することはない。
【0037】(b)において、エンジンの膨張工程でピ
ストン100が矢印の如く下降する。このときのピス
トン100の温度は略300℃である。トップリング1
04がシリンダ107に接触しているので、トップリン
グ104がトップリング溝102の上壁(陽極酸化皮膜
113の皮膜面113a)に当って上壁を押圧する。陽
極酸化皮膜113は、図9に示すように温度300℃に
おいて、耐面圧を高めることはできない。このため、ト
ップランド105の厚さを(a)と同様にHに設定する
と、トップリング溝102の隅部102aから亀裂10
6が発生する。従って、トップランド105の厚さをH
より大きなH1に設定する必要がある。以下、(a)の
トップランド26の厚さHを小さく抑えた効果を図11
で説明する。
【0038】図11は本発明に係るアルミ合金製内燃機
関用ピストンの第2作用説明図である。図10(a)で
示したようにトップリング26の厚さHを小さくでき
る。ここで、トップリング26の厚さH及びトップリン
グ26とシリンダ28との隙間Sで規制される領域E
(以下、「デッドスペースE」という)を小さくでき
る。このため、エンジンの圧縮工程においてピストン1
0が上死点に到達したときにデッドスペースEに溜まる
燃焼生成物の量を減らすことができる。従って、デッド
スペースEから矢印の如く流れるブローバイガスを減
らすことができる。
【0039】また、陽極酸化皮膜50の皮膜面50aが
平坦で、かつ平坦な陽極酸化皮膜50に多量の熱硬化性
樹脂54(図3に示す)を含浸させた。このため、トッ
プリング溝12の皮膜面50aに燃焼生成物が付着する
ことを防ぐ。従って、トップリング溝12の皮膜面50
aを平坦に維持して、トップリング溝12及びトップリ
ング22間の隙間のシール性を確保することができる。
従って、矢印の如く流れたブローバイガスを矢印の
如く殆ど流れないようにすることができる。この結果、
クランクケース側に洩れるブローバイガスの量を減少さ
せることができるので、自動車の内燃機関の性能を大き
く高めることができる。
【0040】なお、前記実施の形態では、りん酸塩とし
てりん酸3ナトリウムを使用した例を示したが、その他
にりん酸ナトリウムなどを使用してもよい。また、ふっ
化物としてふっ化カリウムを使用した例を示したが、そ
の他にふっ化ナトリウムなどを使用してもよく、アルカ
リ金属系ふっ化物であれば同等の作用効果がある。
【0041】さらに、液状の熱硬化性樹脂としてパーフ
ロロオクチルエチルメタクレート液を使用した例を説明
したが、ふっ素を含んだその他の熱硬化性樹脂を使用し
てもよい。なお、潤滑剤として熱硬化性樹脂を使用した
例を説明したが、光硬化性樹脂などのその他の樹脂を使
用しても同様の効果を得ることができる。また、光硬化
性樹脂は、例えば紫外線硬化性樹脂や可視光硬化性樹脂
が該当する。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、トップリング溝に、りん酸塩並びに
ふっ化物を混合した電解液で陽極酸化皮膜を形成し、陽
極酸化皮膜の微細な孔に潤滑剤を含浸させた。ふっ化物
には陽極酸化皮膜を平坦にする作用があり、トップリン
グ溝の壁面を平坦にすることができる。このため、トッ
プリング溝及びトップリング間の隙間のシール性を確保
することができる。
【0043】加えて、りん酸塩には陽極酸化皮膜の微細
な孔の孔径を大きくする作用がある。このため、平坦な
陽極酸化皮膜の微細な孔に多量の潤滑剤を含浸させるこ
とができる。潤滑剤は燃焼生成物を付着させない性質を
備えているので、トップリング溝に燃焼生成物が付着す
ることを防ぐことができる。従って、トップリング溝の
壁面を平坦に維持して、トップリング溝及びトップリン
グ間の隙間のシール性を確保することができる。この結
果、燃焼室内からクランクケース内に洩れるブローバイ
ガスの量を減少させることができるので、自動車の内燃
機関の性能を大きく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピストン
の断面図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】図2の3部拡大図
【図4】内燃機関用ピストンのトップリング溝に普通の
陽極酸化皮膜を形成した比較例
【図5】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピストン
の特殊な陽極酸化皮膜処理方法を説明するフローチャー
【図6】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピストン
の特殊な陽極酸化皮膜処理方法の第1説明図
【図7】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピストン
の特殊な陽極酸化皮膜処理方法の第2説明図
【図8】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピストン
の特殊な陽極酸化皮膜の摩擦係数を示すグラフ
【図9】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピストン
の特殊な陽極酸化皮膜の耐面圧を示すグラフ
【図10】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピスト
ンの第1作用説明図
【図11】本発明に係るアルミ合金製内燃機関用ピスト
ンの第2作用説明図
【図12】従来のピストンの断面図
【符号の説明】
10…アルミ合金製内燃機関用ピストン、12…リング
溝(トップリング溝)、14…リング溝(セカンドリン
グ溝)、15…リング溝(オイルリング溝)、26…ト
ップランド、50…陽極酸化皮膜、50a…皮膜面、5
2…微細な孔、54…潤滑剤(熱硬化性樹脂)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 1/01 F16J 1/01 1/08 1/08 (72)発明者 高田 亮太郎 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 丸井 勇治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3J044 AA12 AA14 BA04 BB11 BB40 BC03 DA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のリング溝を備えたアルミ合金製
    内燃機関用ピストンにおいて、前記リング溝のうち、燃
    焼室に一番近いトップリング溝に、りん酸塩並びにふっ
    化物を混合した電解液で陽極酸化皮膜を形成し、陽極酸
    化皮膜の微細な孔に潤滑剤を含浸させたことを特徴とす
    るアルミ合金製内燃機関用ピストン。
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EP1657326A1 (en) 2004-11-16 2006-05-17 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Aluminium- or magnesium-piston containing 12-25% Silicon, the surface of which is oxidised by microarc-oxidation

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