JP2001271529A - 扉の施錠装置 - Google Patents

扉の施錠装置

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JP2001271529A JP2000087000A JP2000087000A JP2001271529A JP 2001271529 A JP2001271529 A JP 2001271529A JP 2000087000 A JP2000087000 A JP 2000087000A JP 2000087000 A JP2000087000 A JP 2000087000A JP 2001271529 A JP2001271529 A JP 2001271529A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンドア・ツーロックの施錠装置の使い勝手
を向上させる。 【解決手段】 連動杆15に担持された一対の制御レバ
ー18、18の先端に形成された連動切欠22と第2作
動アーム13の先端の係合ピン14との係合を介して、
上下の施解錠ユニット3、3を連動杆15を介して一体
的に連結し、一方の施解錠ユニット3の施錠操作で他方
の施解錠ユニット3を同時に施錠する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、扉の施錠装置
(以下単に施錠装置という)に係り、特に、所謂ピッキ
ングを不可能にした新規な施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一つの扉に二つの施錠装置を装着
した所謂ワンドア・ツーロックという施錠装置が実用さ
れている。
【0003】このワンドア・ツーロックは、一つの扉の
自由側端縁に鉛直方向に沿って二つの錠箱を装着したも
ので、各錠箱は、少なくとも、デッドボルト及びこれを
操作するデッドカム装置、シリンダ錠及び室内側のサム
ターンを有し、通常、二つのシリンダ錠は一つの合鍵で
施解錠する。
【0004】そして、このワンドア・ツーロック装置の
存在理由は、ピッキングの操作を2倍にして、ピッキン
グを非常に困難にするためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シリンダ錠が2個装着
されていると、犯罪者の心理的な限界時間である1個の
シリンダ錠のピッキング時間が2倍になるので、犯罪者
がピッキングの実行を躊躇し、その為ワンドア・ツーロ
ックは防犯上安全な施錠装置であることが実証されてい
る。
【0006】しかしながら、合鍵の正規の所有者にとっ
ても施解錠操作が2倍になるので、しばしば面倒にな
り、外出時1個のシリンダ錠のみを施錠することが常態
になると、折角のワンドア・ツーロックが通常の施錠装
置と変らなくなってしまう。
【0007】そこで、請求項1に記載の発明は、何れか
一方のシリンダ錠或いはサムターンを施錠方向に操作す
ると、連動して他方のシリンダ錠も施錠できるようにし
た施錠装置を提供し、以てワンドア・ツーロックの使い
勝手を向上させることを目的としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明による施錠装置の機能に加えて、一のシリ
ンダ錠を解錠した後一定時間以内に他のシリンダ錠を解
錠しない場合、他のシリンダ錠解錠後デッドボルトを引
っ込めることができないようにした施錠装置を提供し、
以てピッキングに対する安全性を向上させることを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、フロント板に垂直な前後
方向に案内されたデッドボルトと、シリンダ錠及びサム
ターンに連係され、フロント板から前方に突出する施錠
位置及び錠箱内に引込む解錠位置の何れかにデッドボル
トを選択的に駆動するデッドカムとを夫々有する1対の
施解錠ユニットを、1個の錠箱内に上下方向に沿って連
設し、各施解錠ユニットにおけるデッドカムに、デッド
ボルトに形成された従動切欠と係合してデッドボルトを
前後に駆動する第1作動アームと、この第1作動アーム
より前方の角度位置にあり半径方向に延伸する第2作動
アームとを形成し、この第2作動アームの先端に係合ピ
ンを植設し、一方、一対のデッドカムの前方に、一対の
デッドボルトと交差するようにして、上下方向に延在
し、同方向に移動可能に案内された連動杆を配設し、こ
の連動杆に、各施解錠ユニットの第2作動アームに対応
して、第2作動アームの係合ピンの回動軌跡と一部干渉
するように延在し、基端を連動杆に支承されて錠箱の側
板に平行な平面内で回動可能に案内され、自由端に係合
ピンと係脱可能な連動切欠を形成すると共に、自由端を
後方に付勢された制御レバーを設け、連動杆が解錠位置
にあるとき、この制御レバーの連動切欠と係合ピンとを
係合させ、以て一対の施解錠ユニットを連動杆を介して
連係させ、一方の施解錠ユニットを施錠するときこれに
連動して他方の施解錠ユニットを施錠するようにし、連
動杆が施錠位置にあるとき、第2作動アームの解錠方向
への回動に際し制御レバーの自由端が一旦前方に移動し
て係合ピンとの干渉を避けた後、その付勢力により後方
に復帰回動してその連動切欠を係合ピンと係合させるこ
とにより、各施解錠ユニットを独立に解錠できるように
したことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明の構成に加えて、連動杆の解錠方向の
端部近傍にばねとガバナーを有する機械的なタイマーを
設け、このタイマーの出力軸に中央部を支持され、錠箱
の側板に平行な平面内で回動するタイマー腕の一端をセ
ット端、他端を作動端とし、上下方向に延在し、錠箱の
フロント板の裏面に沿って上下方向に移動可能に案内さ
れた停止杆の一端をタイマー腕の他端に連係させると共
に、停止杆の後方に一対の制御レバーの夫々に対応して
係止部を突設し、一の施解錠ユニットを解錠させたと
き、連動杆の解錠方向の移動によって、連動杆に担持さ
れたセットレバーを介してタイマー腕をセットし、その
作動端の回動によって、停止杆の係止部が制御レバーの
自由端と干渉する位置から離間させて他の施解錠ユニッ
トの解錠を可能にし、タイマーによって設定された一定
時間経過後は、その作動端の動きを停止杆に伝達し、そ
の係止部を制御レバーの自由端に近接させてその回動を
阻止させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、説明の都合上請求項1に記載の発明につい
て先に説明する。図1乃至3において符号1は錠箱を示
し、この錠箱1は、フロント板2を扉の自由側端縁と同
一面にして扉の自由側端縁部に埋設される。
【0012】この錠箱1内には、1対の施解錠ユニット
3、3が上下方向に沿って連設されている。
【0013】各施解錠ユニット3は、デッドボルト4と
デッドカム5とを備え、デッドボルト4は、例えば、デ
ッドボルト4の後端部に植設されたガイドピン6(図2
参照)と、錠箱の側板に開口した案内長孔7との係合、
及びデッドボルト4とフロント板2の開口との係合より
なる案内機構によってフロント板に垂直な前後方向(図
で左右方向)に移動可能に案内されている。
【0014】また、デッドカム5は、図示を省略するシ
リンダ錠の内筒及び室内側のサムターンに連係され、デ
ッドボルト4をフロント板2から前方に突出した施錠位
置(図2参照)と、錠箱1内に引込む解錠位置(図1参
照)の何れかに選択的に駆動する。
【0015】デッドボルト4の後端部の下方の側端縁に
は、コ字形切欠の開口端縁部に面を取った形状の従動切
欠8が形成されている。
【0016】これに対応して、デッドカム5の所定の角
度位置に半径方向に延伸する第1作動アーム9が一体に
形成されており、この第1作動アームの先端と上記従動
切欠8との係合を介して、デッドカム5の例えば90度
の揺動により、デッドボルト4をフロント板2から出没
させる。
【0017】図示の実施例では、第1作動アーム9の先
端に付番しない駆動ピンが植設されており、第1作動ア
ーム9のこの駆動ピンを介してデッドボルト4と係合す
る。
【0018】なお、図1において符号11はクリック杆
を示し、このクリック杆11は、その周りに巻装される
圧縮コイルばねが思案点の左右で急激に伸張する勢いを
利用して、施解錠時デッドボルト4の動きにスナップア
クションを与える。
【0019】上記のように構成された施解錠ユニット3
は、通常の錠装置におけると同様であるから、更に詳細
な説明は省略する。
【0020】上記第1作動アームより前方の角度位置に
おけるデッドカム5の部分には、第1作動アームと同様
に半径方向に延伸する第2作動アーム13(図2参照)
が一体に形成されており、この第2作動アーム13の先
端には図示の実施例では下向きに係合ピン14が植設さ
れている。
【0021】一方、1対のデッドカム5、5の前方に、
1対のデッドボルト4、4と交差するようにして、上下
方向に延在する連動杆15が同方向に移動可能に案内さ
れて配設されている。
【0022】図示の実施例における連動杆14は、一対
の細長い板材を複数の連結柱16、16によって一体的
に結合すると共に、その中央部に形成された付番しない
長穴を側板に植設された一対の案内支柱17、17によ
って上下方向に移動可能に案内されている。
【0023】この連動杆15の手前側の板材の裏側に
は、各施解錠ユニット3の第2作動アーム13に対応し
て、一対の制御レバー18、18が配設されている。
【0024】各制御レバー18は、前記係合ピン14の
移動軌跡19(図2及び図3参照)と一部干渉するよう
に上下方向に延在するレバー体で、基端(下端)を支軸
21により連動杆15に支承されて錠箱1の側板に平行
な平面内で回動できるように案内されている。
【0025】また、制御レバー18の自由端の後方の側
端縁には、図2に示すように、前記係合ピン14と係脱
可能な鈎部付きの連動切欠22が形成されている。
【0026】更にまた、この制御レバー18は、支軸2
1に巻装された図示しない捩りコイルばねの弾力によ
り、図1乃至図3で反時計方向に付勢されているが、制
御レバー18に外力が作用しない常態においては、制御
レバーの自由端部に植設された係止ピン20が連動杆1
5に開口した付番しないガイド穴の後端に係合すること
により図示の角度位置を保っている。
【0027】なお、図1に示すように連動杆15が上昇
して解錠位置にあるとき、各施解錠ユニット3の係合ピ
ン14が制御レバー18の連動切欠22と係合するよう
に、第2作動アーム13の長さ、第1作動アーム9に対
する関係角度位置及び連動杆15における制御レバー1
8の装着位置が設定されている。
【0028】上記のように構成された請求項1に記載の
発明の一実施例による施錠装置は、図1に示す解錠状態
から外出の為例えば下方のシリンダ錠を施錠するとす
る。
【0029】すると、図1で下方のデッドカム5が時計
方向に回動するので、これと一体の第1作動アーム9が
下方のデッドボルト4を前方に押動すると共に、下方の
第2作動アーム13が制御レバー18との係合を介して
連動杆15を下方に押動する。
【0030】従って、下方に移動する上方の制御レバー
18が上方の第2作動アーム13を時計方向に回動させ
るので、上方のデッドカム5が時計方向に回動して上方
の施解錠ユニット3も連動して施錠される。
【0031】つまり、下方の施解錠ユニット3の施錠方
向の作動が連動杆15を介して上方の施解錠ユニット3
に伝達され、図2に示すように、上下双方のデッドボル
ト4が前方に突出して、双方の施解錠ユニット3、3が
同時に施錠される。
【0032】この作動は、上方の施解錠ユニット3を施
錠したときも同様である。このときには上方の係合ピン
14が連動杆15を押上げる。
【0033】なお、図1及び図2から明らかなように、
第2作動アーム13が連動杆15を図2に示す施錠位置
にまで押し下げた後、係合ピン14は制御レバー18を
少し時計方向に押動して連動切欠22との係合を解き、
図2に示す角度位置で止まる。
【0034】一方、帰宅した家人が例えば先に下方の施
解錠ユニット3を解錠すると、図2の状態から下方のデ
ッドカム5が反時計方向に回動し、その係合ピン14が
下方の制御レバー18の後方の側端縁と当接して制御レ
バー18を前方に倒し、更に反時計方向に回動すると、
図3に示すように、付勢力により反時計方向に復帰回動
する制御レバー18の連動切欠と係合する。
【0035】次いで、上方の施解錠ユニット3を解錠す
ると、上方の第2作動アームの係合ピン14が制御レバ
ー18の下端を掠めて後方の側端縁に当接するが、制御
レバー18は前方に倒れて係合ピン14、及びこれと一
体の第1及び第2作動アーム9、13の回動を許し、そ
の結果、図1に示すように、上方の施解錠ユニット3も
解錠され、図1に示す解錠状態に戻る。
【0036】つまり、この発明による施錠装置は、施錠
するときは1対の施解錠ユニット3、3の何れかを施錠
すれば他の施解錠ユニットも施錠されるが、解錠すると
きには、従来のワンドア・ツーロックの施錠装置と同様
に、一つずつ解錠する。
【0037】次に、請求項2に記載の発明の一実施例に
よる施錠装置を図4に示すように構成する。なお、図4
は図1と同様に解錠状態を示す。
【0038】図4において錠箱1の下端に機械的なタイ
マー23が配設されている。このタイマー23は、例え
ば料理において調理時間を計る、或いは風呂桶の水の量
を管理する、等の目的の為に市販されている機械的なタ
イマーをその侭利用できる。
【0039】このタイマー23は、例えばゼンマイ等の
ばねと、このばねが巻解れるときに増速されて回転する
ラチェット歯車及びこれと係合するガバナー等を備えた
もので、この様な機械的なタイマーの構成は従来周知で
あるから、更に詳細な説明は省略する。
【0040】このタイマー23の出力軸に、タイマー腕
24を、錠箱の側板に平行な平面内で回動可能に装着す
る。
【0041】このタイマー腕24は、中央部をタイマー
の出力軸に支持され、その図における右端をセット端、
左端を作動端としている。
【0042】一方、図4に示すように、上下方向に延在
し、フロント板2の裏面に沿って上下方向に移動可能に
案内された停止杆25を設け、この停止杆25の上端を
L字形の連結部26を介して上記タイマー腕24の作動
端に連係させる。
【0043】他方、図5及び図8に示すように連動杆1
5が施錠位置にあるとき、その解錠方向の端部、すなわ
ち上端部に一端を支持され、フロント板2に平行な平面
内で揺動可能に案内されたセットレバー27の他端をタ
イマー腕24のセット端(右端)に係合可能に臨ませ
る。
【0044】このセットレバー27は、そのセットレバ
ー軸28(図8参照)に巻装された図示しない捩りコイ
ルばねの弾力により、図8で反時計方向に付勢されてい
るが、セットレバー27に外力が作用しない状態におい
ては、図示しないストッパーにより、図8の角度位置を
保つ。
【0045】また、停止杆25の後方には一対の制御レ
バー18、18の夫々に対応して衝止部29、29(図
4参照)が突設されている。
【0046】この係止部29は、図4に示すように連動
杆15が解錠角度位置にあるとき、その上端の隅部が制
御レバー18の前方の突出部の下端隅部に前方から衝止
可能に臨んでいる。
【0047】上記のように構成された請求項2に記載の
一実施例による施錠装置は、一方の施解錠ユニット3を
施錠方向に作動させれば、図4に示す解錠状態から、図
5に示すように、上下の施解錠ユニット3、3が施錠さ
れることは前記した請求項1に記載された発明と同様で
ある。
【0048】この施錠状態から、例えば上方の施解錠ユ
ニット3を解錠すると、図6に示すように、上方の第2
作動アームの係合ピン14の回動により連動杆15が上
昇する。
【0049】同時に、連動杆の上端のセットレバー27
がタイマー腕24のセット端を押し下げる。
【0050】上記のようにしてセットレバー27により
タイマー腕24が反時計方向に回動すると、タイマー腕
の作動端が下降し、そのタイマー腕24の回動は連結部
26を介して停止杆25に伝達され、図6に示すよう
に、停止杆25が下降してその衝止部29が制御レバー
18に対して相対的に下降する。
【0051】この状態で下方の施解錠ユニット3を解錠
方向に作動させれば、その係合ピン14が反時計方向に
回動して制御レバー18を時計方向に回動させても、制
御レバー18と衝止部29とが干渉しないから解錠が可
能である。
【0052】しかしながら、一方の施解錠ユニット3を
ピッキングにより解錠した場合、他方の施解錠ユニット
3を解錠するまでに相当の時間が掛かる。
【0053】このときには、図7に示すように、タイマ
ー腕24が元の角度位置に戻ってしまい、停止杆25の
各衝止部26が各制御レバー18の一部に前方から近接
してこれに臨むようになるので、下方の施解錠ユニット
3を解錠させようとする係合ピン14は、制御レバー1
8を介して停止杆25に衝止され、回動することができ
ない。
【0054】従って合鍵を使用して双方のシリンダ錠を
素速く解錠しない限りこの施錠装置を解錠することがで
きない。
【0055】ちなみに、図5に示す施錠状態ではセット
レバー27に対しタイマー腕24は図8のAの位置にあ
り、図8で連動杆15が左方に移動してタイマー23を
セットすると、タイマー腕24は所定の角度回動して、
そのセット端はセットレバー27の先端の鈎部を擦るよ
うにして図8で右方に移動し、Bの位置に致る。
【0056】更に、タイマー23が作動してタイマー腕
24が時計方向に回動すると、図7及び図8のCに示す
ように、タイマー腕のセット端は図8においてセットレ
バーの先端から離間するように右方に移動する。
【0057】この状態から連動杆15が施錠方向に移動
すると、タイマー腕のセット端24は図8においてCの
位置からBの位置に移動し、更に、セットレバーの先端
の鈎部下側の斜面と係合し、これを楔作用により上方に
押動してAの位置に復帰する(図5参照)。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1及び2に記載の発明は、連動杆に担持された制御レバ
ーの連動切欠と第2作動アームの係合ピンとの係合を介
して一対の第1作動アームを同時に施錠方向に回動させ
ることができるから、一方の施解錠ユニットの施錠方向
の作動により他方の施解錠ユニットを同時に施錠するこ
とができ、施解錠装置の使い勝手が向上する。
【0059】また、一方の施解錠ユニットを解錠すると
きには、他方の施解錠ユニットの係合ピンの連動杆との
係合を解いた状態で連動杆を移動させるので、解錠は従
来通り施解錠ユニットごとに独立して行うことができ、
施解錠装置の安全性を損うことはない。
【0060】更にまた、請求項2に記載の発明は、上記
請求項1に記載の効果に加えて、一方の施解錠ユニット
の解錠操作と同時に機械的なタイマーを作動させて、こ
のタイマーの作動中にのみ停止杆の衝止部を制御レバー
との非係合位置に置くようにしたので、ピッキング等に
より一方の施解錠ユニットを解錠し、他方の施解錠ユニ
ットの解錠に相当の時間が掛かる場合には、他方の施解
錠ユニットの解錠を不可能にして施錠装置の安全性を高
めることができる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットが共に解錠されて
いる状態を示す。
【図2】請求項1に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットが共に施錠されて
いる状態を示す。
【図3】請求項1に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットの一方が施錠さ
れ、他方が解錠されている状態を示す。
【図4】請求項2に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットが共に解錠されて
いる状態を示す。
【図5】請求項2に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットが共に施錠されて
いる状態を示す。
【図6】請求項2に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットの一方が解錠され
ると共に、タイマーが作動し始めた状態を示す。
【図7】請求項2に記載の発明の一実施例による施錠装
置の側面図で、一対の施解錠ユニットの一方が解錠され
ると共に、タイマーが作動し終えた状態を示す。
【図8】図5のVIII−VIII線によるセットレバ
ーの線図的拡大正面図。
【符号の説明】
1 錠箱 2 フロント板 3 施解錠ユニット 4 デッドボルト 5 デッドカム 8 従動切欠 9 第1作動アーム 13 第2作動アーム 14 係合ピン 15 連動杆 18 制御レバー 19 移動軌跡 22 連動切欠 23 タイマー 24 タイマー腕 25 停止杆 26 連結部 27 セットレバー 29 衝止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロント板に垂直な前後方向に案内され
    たデッドボルトと、シリンダ錠及びサムターンに連係さ
    れ、フロント板から前方に突出する施錠位置及び錠箱内
    に引込む解錠位置の何れかにデッドボルトを選択的に駆
    動するデッドカムとを夫々有する1対の施解錠ユニット
    を、1個の錠箱内に上下方向に沿って連設し、各施解錠
    ユニットにおけるデッドカムに、デッドボルトに形成さ
    れた従動切欠と係合してデッドボルトを前後に駆動する
    第1作動アームと、この第1作動アームより前方の角度
    位置にあり半径方向に延伸する第2作動アームとを形成
    し、この第2作動アームの先端に係合ピンを植設し、一
    方、一対のデッドカムの前方に、一対のデッドボルトと
    交差するようにして、上下方向に延在し、同方向に移動
    可能に案内された連動杆を配設し、この連動杆に、各施
    解錠ユニットの第2作動アームに対応して、第2作動ア
    ームの係合ピンの回動軌跡と一部干渉するように延在
    し、基端を連動杆に支承されて錠箱の側板に平行な平面
    内で回動可能に案内され、自由端に係合ピンと係脱可能
    な連動切欠を形成すると共に、自由端を後方に付勢され
    た制御レバーを設け、連動杆が解錠位置にあるとき、こ
    の制御レバーの連動切欠と係合ピンとを係合させ、以て
    一対の施解錠ユニットを連動杆を介して連係させ、一方
    の施解錠ユニットを施錠するときこれに連動して他方の
    施解錠ユニットを施錠するようにし、連動杆が施錠位置
    にあるとき、第2作動アームの解錠方向への回動に際し
    制御レバーの自由端が一旦前方に移動して係合ピンとの
    干渉を避けた後、その付勢力により後方に復帰回動して
    その連動切欠を係合ピンと係合させることにより、各施
    解錠ユニットを独立に解錠できるようにしたことを特徴
    とする扉の施錠装置。
  2. 【請求項2】 フロント板に垂直な前後方向に案内され
    たデッドボルトと、シリンダ錠及びサムターンに連係さ
    れ、フロント板から前方に突出する施錠位置及び錠箱内
    に引込む解錠位置の何れかにデッドボルトを選択的に駆
    動するデッドカムとを夫々有する1対の施解錠ユニット
    を、1個の錠箱内に上下方向に沿って連設し、各施解錠
    ユニットにおけるデッドカムに、デッドボルトに形成さ
    れた従動切欠と係合してデッドボルトを前後に駆動する
    第1作動アームと、この第1作動アームより前方の角度
    位置にあり半径方向に延伸する第2作動アームとを形成
    し、この第2作動アームの先端に係合ピンを植設し、一
    方、一対のデッドカムの前方に、一対のデッドボルトと
    交差するようにして、上下方向に延在し、同方向に移動
    可能に案内された連動杆を配設し、この連動杆に、各施
    解錠ユニットの第2作動アームに対応して、第2作動ア
    ームの係合ピンの回動軌跡と一部干渉するように延在
    し、基端を連動杆に支承されて錠箱の側板に平行な平面
    内で回動可能に案内され、自由端に係合ピンと係脱可能
    な連動切欠を形成すると共に、自由端を後方に付勢され
    た制御レバーを設け、連動杆が解錠位置にあるとき、こ
    の制御レバーの連動切欠と係合ピンとを係合させ、以て
    一対の施解錠ユニットを連動杆を介して連係させ、一方
    の施解錠ユニットを施錠するときこれに連動して他方の
    施解錠ユニットを施錠するようにし、連動杆が施錠位置
    にあるとき、第2作動アームの解錠方向への回動に際し
    制御レバーの自由端が一旦前方に移動して係合ピンとの
    干渉を避けた後、その付勢力により後方に復帰回動して
    その連動切欠を係合ピンと係合させることにより、各施
    解錠ユニットを独立に解錠できるようにし、他方、連動
    杆の解錠方向の端部近傍にばねとガバナーを有する機械
    的なタイマーを設け、このタイマーの出力軸に中央部を
    支持され、錠箱の側板に平行な平面内で回動するタイマ
    ー腕の一端をセット端、他端を作動端とし、上下方向に
    延在し、錠箱のフロント板の裏面に沿って上下方向に移
    動可能に案内された停止杆の一端をタイマー腕の他端に
    連係させると共に、停止杆の後方に一対の制御レバーの
    夫々に対応して係止部を突設し、一の施解錠ユニットを
    解錠させたとき、連動杆の解錠方向の移動によって、連
    動杆に担持されたセットレバーを介してタイマー腕をセ
    ットし、その作動端の回動によって、停止杆の係止部が
    制御レバーの自由端と干渉する位置から離間させて他の
    施解錠ユニットの解錠を可能にし、タイマーによって設
    定された一定時間経過後は、その作動端の動きを停止杆
    に伝達し、その係止部を制御レバーの自由端に近接させ
    てその回動を阻止させるようにしたことを特徴とする扉
    の施錠装置。
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JP2012031669A (ja) * 2010-07-31 2012-02-16 Sekisui House Ltd 扉用の施解錠装置及び扉

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