JP2001271495A - 壁の浮き部の補修方法 - Google Patents

壁の浮き部の補修方法

Info

Publication number
JP2001271495A
JP2001271495A JP2000084577A JP2000084577A JP2001271495A JP 2001271495 A JP2001271495 A JP 2001271495A JP 2000084577 A JP2000084577 A JP 2000084577A JP 2000084577 A JP2000084577 A JP 2000084577A JP 2001271495 A JP2001271495 A JP 2001271495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
air
floating portion
repairing
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000084577A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuji Kuriaki
裕次 栗秋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2000084577A priority Critical patent/JP2001271495A/ja
Publication of JP2001271495A publication Critical patent/JP2001271495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に浮き部を補修することができる壁の浮
き部の補修方法を提供する。 【解決手段】 浮き部5の補修を行うべく穴6を穿孔し
た後、穴6から空気が漏れないようなエアガン10,1
1を選択し、空気を吹き込み、浮き部5の隙間4を押し
広げる。このように隙間4を押し広げてから接着剤(例
えばエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、セメントペ
ーストなど)を注入する。ひび割れがあるときには、塗
布層を設けてもよい。補強のためにネット入り樹脂を塗
布してもよい。空気吹き出し用の穴を浮き部端部に設け
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁の浮き部の補修
方法に係り、特に浮き部に接着剤(樹脂系接着剤や、セ
メントペーストなど)を注入して補修する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁面にタイル張り仕上げ、モル
タル仕上げあるいは塗装仕上げなどを施した場合、これ
らの仕上げ材料が壁本体から浮いてしまうことがある。
このような場合、浮き部に穴を穿孔し、この穴から接着
剤を注入して補修する。
【0003】第9,10図は、この補修方法の一例を示
す模式的な断面図であり、第9図の通り、壁本体1の前
面にモルタル2を介してタイル等の仕上げ層3が形成さ
れ、このモルタル2と仕上げ層3との間に隙間4が生
じ、浮き部が生じている。そこで、第10図の通り、ド
リル等を用いて穴6を穿孔し、隙間4に接着剤(エポキ
シ系接着剤、アクリル系接着剤、セメントペーストな
ど)を注入する。
【0004】このように、浮きの補修では接着剤やセメ
ントスラリーを注入する方法や金物を併用した方法が採
用されている。しかしながら、実際の注入では意図した
ように注入できないことがあり、その原因としては、接
着剤の粘度、穿孔された穴の状態、注入圧力不足および
浮き内部状態が阻害要因とされていた。そのため、接着
剤の低粘度化、(浮き部周辺のモルタルが複雑に破壊し
浮き部を塞いでしまわないように)無振動ドリルの使
用、グリスガンや低圧樹脂注入器具を使用した接着剤の
圧入自在性を組合せて施工する方法が最も適した方法と
されていた。なお、第10図の符号8は破壊されたモル
タル屑片を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に浮き部が浅い(仕
上げ面に近い)場合には、接着剤の注入圧力を高めるこ
とにより注入部周辺が大きく剥離することがある。
【0006】また、調査結果で浮きと判断された部位で
も、接着箇所が散在し、これが注入の妨げとなることが
ある。この散在した接着には健全な接着ばかりではな
く、白華によるものも存在する。
【0007】本発明は、このような問題点を解決し、確
実に浮き部を補修することができる壁の浮き部の補修方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の壁の浮き部の補
修方法は、壁の浮き部に穴を穿孔し、接着剤を注入して
該浮き部を補修する壁の浮き部の補修方法において、該
浮き部に穿孔した後、穴から空気を供給し、その後、該
穴から接着剤を注入することを特徴とするものである。
【0009】かかる本発明の方法は、接着剤を注入する
前処理として、空気を浮き層に吹き込み、不健全な接着
部(およびそのようになるおそれが大きい部分)を抵抗
少なく剥離させ、また、浮き部の異物を取り除くことに
より、確実に浮き部を補修することができる。
【0010】なお、仕上げ面が空気圧で崩壊しないよう
にするために、吹き込む空気圧は0.4N/mm以下
とすることが好ましい。
【0011】本発明では、穿孔した穴にエアガンのノズ
ルを挿入し、穴から空気が漏れぬようにして、空気を吹
き込み、剥離させてもよい。
【0012】本発明では、仕上材(建材、モルタル、目
地)に生じたひび割れから空気が漏れないように樹脂
(例えばストリップペイント、シーリング剤)を塗っ
て、上述の手順で剥離させてもよい。
【0013】本発明では、仕上材を浮きを必要最小限度
に抑えるため、弾性で引張力のある材料(例えばストリ
ップペイント、シーリング剤、および繊維や金属、その
織物と前述樹脂を併用)を塗って、上述の手順で剥離さ
せてもよい。
【0014】本発明では、浮き端部にも穴をあけ、空気
の吹き込みに圧力が集中するのを防ぐようにしてもよ
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。第1図〜第8図はそれぞれ実施の形
態に係る壁の浮き部の補修方法を示す模式的な断面図で
ある。
【0016】本発明では、第1図又は第2図のように、
浮き部5の補修を行うべく穴6を穿孔した後、穴6から
空気が漏れないようなエアガン10,11を選択し、空
気を吹き込み、浮き部5の隙間4を押し広げる。第1図
ではエアガン10のテーパー面を穴6の角縁部に押し付
けている。第2図では、つば12を穴6の周縁部に押し
付けている。このつば12は、仕上げ表面の凹凸にも密
着できるように弾性を有するものがよい。
【0017】このように隙間4を押し広げてから接着剤
(例えばエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、セメン
トペーストなど)を注入する。
【0018】第3図のように、壁にひび割れ20が存在
すると、このひび割れ20から空気が漏れるおそれがあ
る。なお、第3図の符号21はタイル、22は張付モル
タル、23は目地を示す。このような場合には、第4図
のように、ひび割れ20からの空気漏れを防ぐために、
剥離容易なストリップ(ストリッパブル)ペイント、シ
ール剤を塗布した後に(符号25は塗布層を示す。)、
空気を吹き込み浮き層を拡大させるのが好ましい。
【0019】この塗布層25は、接着剤の注入前に剥が
してもよく、注入後に剥がしてもよい。注入後に剥がす
ようにしたときには、ひび割れ20から接着剤が漏れ出
すことを防止できる。
【0020】また、第5図のように、隙間4を過度に膨
らませるように過度な空気圧がかかった場合、仕上げ面
が崩壊するおそれがある。そこで、このような場合に
は、第6図(a),(b),(c)の如く、仕上げ面が
崩壊しないように引張り力と弾性をもった塗り剤、ある
いは金属や繊維と併用して塗布した後に、空気を吹き込
むのが好ましい。
【0021】併用する金属、繊維はシート状のものが好
ましい。金属としては、ラス網やメッシュ筋が好適であ
る。繊維であれば、不織布や第6図(b),(c)に示
す二軸ネット27、三軸ネット28がよい。他の形状で
も、弾性と引張り力があり、塗り剤(ストリップペイン
トやシール剤)との接着性がよければよい。このような
ものとしては、例えばビニールシートなどが例示され
る。
【0022】本発明では、浮き部周辺の健全部を破壊さ
せないように、第7,8図の如く、浮きの端部に穴30
をあけ、不用意に健全部に空気圧がかからないようにし
てもよい。この空気吹出し用の穴30は複数あってもよ
い。また、この穴30は、浮き部の下部でも上部にあっ
てもよい。浮きと診断された範囲の中で、空気吹き込み
用の穴6より健全部に近い箇所を吹き出し口とする。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、浮き部を
確実に補修することができる。本発明では、浮き部を空
気で膨らませるようにしているので、浮き部が均等に且
つ適度の圧で膨らむようになり、局部的に浮き上って剥
離することがない。
【0024】このように、不健全部および、そのように
なるおそれの高い部分を剥離させることによって、接着
剤の注入速度が速くなると共に注入面積、充填率が高く
なる。なお空気漏れ防止用の層を設けることにより、低
圧で剥離でき、仕上げ層が崩壊するような異常な膨れを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図2】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図3】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図4】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図5】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図6】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図7】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図8】実施の形態に係る壁の浮き部の補修方法の説明
図である。
【図9】従来例の説明図である。
【図10】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 壁本体 2 モルタル 3 仕上げ層 4 隙間 5 浮き部 6 穴 10,11 エアガン 12 つば 20 ひび割れ 21 タイル 25 塗布層 27 二軸ネット 38 三軸ネット 30 空気吹き出し用の穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の浮き部に穴を穿孔し、接着剤を注入
    して該浮き部を補修する壁の浮き部の補修方法におい
    て、 該浮き部に穿孔した後、穴から空気を供給し、その後、
    該穴から接着剤を注入することを特徴とする壁の浮き部
    の補修方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、穿孔した穴にエアガ
    ンのノズルを挿入し、穴から空気が漏れ出さないように
    して空気をエアガンから吹き込むことを特徴とする壁の
    浮き部の補修方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、壁の表面のひ
    び割れから空気が漏れないように樹脂を塗っておくこと
    を特徴とする壁の浮き部の補修方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、弾性で引張力
    のある材料を壁に塗っておくことを特徴とする壁の浮き
    部の補修方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記浮き部の端部にも前記穴とは別に排気用の穴を
    穿孔しておくことを特徴とする壁の浮き部の補修方法。
JP2000084577A 2000-03-24 2000-03-24 壁の浮き部の補修方法 Pending JP2001271495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084577A JP2001271495A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 壁の浮き部の補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084577A JP2001271495A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 壁の浮き部の補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001271495A true JP2001271495A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18601037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084577A Pending JP2001271495A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 壁の浮き部の補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001271495A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285820A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Yaguchi Giko:Kk タイル陶片浮きの修復時に於ける接着剤注入隙間の確保工法及びそれに使用する剥がし用工具
JP2009007754A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Yaguchi Giko:Kk タイルの浮き修復工法
JP2009138370A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Yaguchi Giko:Kk タイルの浮き修復工法
JP2016160634A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 学校法人 工学院大学 補修壁、補修天井及びコテ仕上げ面体の補修方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285820A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Yaguchi Giko:Kk タイル陶片浮きの修復時に於ける接着剤注入隙間の確保工法及びそれに使用する剥がし用工具
JP2009007754A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Yaguchi Giko:Kk タイルの浮き修復工法
JP2009138370A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Yaguchi Giko:Kk タイルの浮き修復工法
JP2016160634A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 学校法人 工学院大学 補修壁、補修天井及びコテ仕上げ面体の補修方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005520955A (ja) プラスチックマイクロパッカーおよびこれを用いた中低圧亀裂補修工法
JP2007284937A (ja) 既設仕上げ壁の落下防止構造及び落下防止工法
US5129135A (en) Repair method for exterior on a concrete structure
JP2001271495A (ja) 壁の浮き部の補修方法
JP2000297539A (ja) 壁等の浮き部の補修工法
KR101822867B1 (ko) 콘크리트 구조물의 균열부위 보수용 패커결합체 및 이를 이용한 균열부위 보수 시공방법
KR101284618B1 (ko) 수중 콘크리트 구조물의 건식 균열 보수 공법
JP3572458B2 (ja) ピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法
JP7031130B2 (ja) 既存外壁の改修構造、及び、既存外壁の改修方法
CN205907910U (zh) 斜屋面速凝喷涂橡胶防水结构
JP2018197477A (ja) タイル直張り外壁の浮き補修工法
KR100512074B1 (ko) 건축 구조물의 이음부위 방수공법
JP5209231B2 (ja) タイル陶片浮きの修復時に於ける接着剤注入隙間の確保工法
JPH05195634A (ja) 建物の外壁補修工法
JP3277131B2 (ja) 仕上げ面の施工方法
KR101434527B1 (ko) 아파트 등의 건물벽체 및 창틀 방수공사 방법
JP2017145568A (ja) 外壁補修方法
JP3520067B2 (ja) Pcケーブル保護管の充填方法
JP2011001786A (ja) 建物仕上材の浮き部補修工法および装置
JPH07180368A (ja) 建造物の外壁補修方法
JPH07238690A (ja) モルタル層剥離剥落防止補修壁,その補修工法およびアンカーピン
JPS5934371A (ja) コンクリ−ト構造物の被覆層補修工法
JP2013204395A (ja) モルタル壁の補修方法
JP6903346B2 (ja) 外壁の浮き補修工法、及び注入口付きアンカーピン
CN118346086A (zh) 一种旧有墙板结构安装防水套管的施工方法