JP2001270127A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2001270127A
JP2001270127A JP2000082404A JP2000082404A JP2001270127A JP 2001270127 A JP2001270127 A JP 2001270127A JP 2000082404 A JP2000082404 A JP 2000082404A JP 2000082404 A JP2000082404 A JP 2000082404A JP 2001270127 A JP2001270127 A JP 2001270127A
Authority
JP
Japan
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ink
ink cartridge
waste
cartridge
chamber
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Application number
JP2000082404A
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English (en)
Inventor
Hiroshige Ikeno
広重 池野
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃インクの処理を適性に行うことができ、さ
らに製造が容易であり且つ均一なインク吐出を行うこと
ができるインクカートリッジを提供する。 【解決手段】 インクを収容するインク吸収体12を内
蔵すると共にキャリッジに搭載されるヘッドホルダ30
と着脱自在に連結するインク供給口17を有するインク
カートリッジ10に、廃インクを収納する廃インク室1
6を設け、この廃インク室16に廃インクを保持する。
また、インクカートリッジ本体11に圧縮したインク吸
収体12を内蔵させるが、ガイドを具備した蓋部材13
により容易に接合させた形態のインクカートリッジ10
が製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、ファックス、コピーなどに適用されるインクジェッ
ト式記録装置において、記録ヘッド本体を保持するヘッ
ドホルダーに着脱自在に保持されるインクカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のノズルからインクを吐
出する記録ヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記
録するインクジェット式記録装置が知られている。かか
るインクジェット式記録装置では、被記録媒体に対向す
る記録ヘッドはヘッドホルダーに設けられ、ヘッドホル
ダーはキャリッジに搭載されて被記録媒体の搬送方向と
は直交する方向に走査される。
【0003】また、ヘッドホルダーには、インクを収容
したインクカートリッジが着脱自在に装着され、また、
インクカートリッジのインク供給口から記録ヘッドまで
インクを供給するためのインク流路が設けられている。
【0004】このようなインクジェット式記録装置のう
ち、インクを記録ヘッドから鉛直方向に吐出して略水平
方向に搬送される被記録媒体に記録する下方吐出タイプ
のもののインクホルダ及びインクカートリッジの取付構
造の一例を図6に示す。図6に示すように、上方が開口
された箱形のヘッドホルダー101底部には、連結部1
02が設けられている。連結部102内にはインク流路
103が形成され、連結部102先端にはフィルタ10
4が設けられている。また、ヘッドホルダー101の外
側には記録ヘッド105が設けられ、連結部102内の
インク流路103と記録ヘッド105とはインク流路基
板106内のインク流路107を介して連通されてい
る。一方、インクカートリッジ111は、インクカート
リッジ本体115と蓋部材116からなり、インクカー
トリッジ本体115は、インク室114にインクを吸収
したインク吸収体112が内蔵され、その底部には、上
述した連結部102が挿入可能なインク供給口113が
設けられている。
【0005】ここで、インク吸収体112は、インクの
保持性とインク供給性とを両立するものとする必要があ
り、通常、発泡ポリウレタンで、セル数が40〜60個
/インチ程度のものを、三方向から容積で1/3程度に
圧縮して収容しているため、インクカートリッジ本体1
15に蓋部材116を嵌合させる際には、インク吸収体
112が蓋部材116を押上げるため、正規の位置に嵌
合されない等の製造上の品質不良を発生させている。そ
こで、蓋部材116がインクカートリッジ本体115か
らずれなく、正規の位置に嵌合されるように例えば接合
治具等で防止措置を講じるなどで対処している。
【0006】このようなインクカートリッジと共にイン
クジェット式記録装置に記録ヘッドがキャリッジに搭載
され使用される。この使用態様の一例の概略を図7に示
す。
【0007】図7に示すように、キャリッジ161は、
一対のガイドレール162a及び162b上に軸方向に
移動自在に搭載されており、ガイドレール162の一端
側に設けられてキャリッジ駆動モータ163に連結され
たプーリ164aと、他端側に設けられたプーリ164
bとに掛け渡されたタイミングベルト165を介して搬
送される。キャリッジ161の搬送方向と直交する方向
の両側には、ガイドレール162a及び162bに沿っ
てそれぞれ一対の搬送ローラ166及び167が設けら
れている。これらの搬送ローラ166及び167は、キ
ャリッジ161の下方に当該キャリッジ161の搬送方
向とは直交する方向に被記録媒体Sを搬送するものであ
る。なお、このキャリッジ161上には、記録ヘッドユ
ニット140が搭載される。
【0008】このようなインクジェット式記録装置によ
ると、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ161をその
送り方向とは直交方向に走査することにより、記録ヘッ
ドによって被記録媒体S上に文字及び画像を記録するこ
とができる。
【0009】また、このような記録ヘッドは、起動時、
印刷開始前、または所定の時間をおいて定期的に、ノズ
ル開口等の目詰まり防止するために、吸引作業等をしな
ければならない。従って、キャリッジ161の待機位置
には、記録ヘッドユニット140の記録ヘッドの先端を
封止するキャップ部材171とポンプなどの吸引手段1
72とを具備する吸引装置170が設けられている。
【0010】かかる吸引装置170は、キャリッジ16
1と共に待機位置に移動した記録ヘッドユニット140
の記録ヘッド先端をキャップ171で封止して乾燥等を
防止すると共に所定のタイミングで、吸引手段172で
インクを吸引し、吸引した廃インクは、廃インクパイプ
173を介して、インクジェット式記録装置の筐体内に
設けられた廃インク吸収シート180に吸収させて廃棄
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造では、インクカートリッジ本体115内にインク
吸収体112を収容する際にインク吸収体112の端部
が依れてしまったり、全体としてねじれてしまったりし
て、場所によって圧縮倍率が大きく異なってしまい、イ
ンク密度にバラツキがでるという問題がある。これは、
インク吐出性能に影響が出て、印字率の高い場合には印
字不良が生じるという問題がある。
【0012】また、インク吸収体112を圧縮しながら
インクカートリッジ本体115内に収納するため、イン
ク吸収体112が蓋部材116を押上げ、正規の位置に
嵌合されない等製造上の品質不良を発生させている。更
にそのために、蓋部材116がインクカートリッジ本体
115からずれることなく、正規の位置に嵌合されるよ
うに例えば接合治具等で防止措置を講じているなど作業
に大変な手間がかかる問題もある。
【0013】廃インク吸収シート180に廃インクを吸
収させた状態で放置するので、吸収シート180のイン
ク吸収量を超えた場合には、記録装置からインク漏れが
生じるという問題がある。特に、インクが不揮発性の溶
媒などを含有している場合には問題となる。また、水を
溶媒とする揮発性のインクにしてもインク染料または顔
料が限度量を超えて吸収された場合には、インク染料ま
たは顔料が散在してしまうという問題がある。
【0014】本発明は、このような事情に鑑み、廃イン
クの処理を適正に行うことができ、さらに製造が容易で
あり且つ均一なインク吐出を行うことができるインクカ
ートリッジを提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インクを収容するインク吸収体を内
蔵すると共にキャリッジに搭載されるヘッドホルダーと
着脱自在に連結するインク供給口を有するインクカート
リッジにおいて、インク吸収体とインクを収容するイン
クカートリッジ本体とガイドを具備した蓋部材を嵌合さ
せた構造であることを特徴とするインクカートリッジに
ある。
【0016】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、インクを収容するインクカートリッジ本体とガイド
を具備した蓋部材は、接着、溶着などの接合方法あるい
は係止・係合構造による接合方法で嵌合されていること
を特徴とするインクカートリッジにある。
【0017】本発明の第3の態様は、第1の態様におい
て、ガイドを具備した蓋部材はインクを収容するインク
カートリッジ本体のインク室にガイドが挿入されインク
カートリッジ本体と嵌合されることを特徴とするインク
カートリッジにある。
【0018】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れの
態様において、インクを収容するインクカートリッジ本
体のインク室は、黒色及びカラー用のインク室をそれぞ
れ具備し、全体が一体となっていることを特徴とするイ
ンクカートリッジにある。
【0019】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
において、インクを収容するインク室に廃インクを収容
する廃インク室を一体的に具備することを特徴とするイ
ンクカートリッジにある。
【0020】本発明の第6の態様は、第1〜5の何れか
において、廃インクを収容する廃インク室の側部には、
廃インクを注入する注入口を具備することを特徴とする
インクカートリッジにある。
【0021】本発明の第7の態様は、第1〜6の何れか
において、インクを収容するインク吸収体は発泡ポリウ
レタンからなることを特徴とするインクカートリッジに
ある。
【0022】本発明の第8の態様は、第7において、前
記インク吸収体は、セル数が60〜85個/インチで、
55〜90Kg/m3の範囲にある発泡ポリウレタンからな
ることを特徴とするインクカートリッジにある。
【0023】本発明の第9の態様は、第1〜8の何れか
において、前記インクを収容するインク吸収体は、前記
インクカートリッジに内蔵される前に予め熱プレスによ
り圧縮成形されたものであることを特徴とするインクカ
ートリッジにある。
【0024】本発明の第10の態様は、第1〜9の何れ
かにおいて、前記インク吸収体は、前記熱プレスによる
圧縮方向の両端部に高密度部を有することを特徴とする
インクカートリッジにある。
【0025】かかる本発明では、インク吸収体は、熱プ
レスされた後にインク室に収容されているので、収容が
容易であり、ガイドを具備した蓋部材とインクカートリ
ッジ本体を嵌合する際に収容されているインク吸収体の
押上げによる、蓋部材のずれや嵌合不良がなく、規定さ
れた位置に蓋部材が嵌合されるなど製造上の品質不良が
ない点で、非常に優れている構造である。また、正確に
蓋部材が嵌合されることで、インクの供給バランスがと
れ、インク吸収および吐出特性に優れる。
【0026】さらにそのインクカートリッジ本体には、
廃インクを収容する廃インク室があり、インク吸引等の
記録ヘッドのメンテナンス時に排出される廃インクをイ
ンクカートリッジに排出保持することができ、廃インク
の処理を確実に行うことができる。これは、インクカー
トリッジ内の各インク室に保持されているインクが、通
常殆ど記録用紙などへ文字及び画像記録等で使用される
と共に常に良好なインク吐出を可能にするためのメンテ
ナンス等に必要なインクが使い切った時点で、廃インク
室に排出された廃インクも保持した状態でインクカート
リッジを廃棄できるといった構造手段である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づいて本発
明を詳細に説明する。
【0028】図1には、一実施形態に係るインクカート
リッジを示す概略断面を示す。図1に示すように、イン
クカートリッジ10は、上部が開口されて五つに区画さ
れたインクカートリッジ本体11と、これらの五つの部
屋に収納される発泡ポリウレタンなどのインク吸収体1
2と、インクカートリッジ本体11の上部開口を塞ぐガ
イドを具備した蓋部材13とを具備する。
【0029】ここで、インクカートリッジ本体11及び
ガイドを具備した蓋部材13の平面図及び断面図を図2
に示す。図2に示すように、インクカートリッジ本体1
1は、隔壁11aにより五つの部屋に区画され、黒色
(B)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)のそれぞれのインク室15B,15Y,15M,
15Cを有し、さらに、廃インクを収容するための廃イ
ンク室16を具備する。各インク室15内の底壁11b
には、それぞれ開口部となるインク供給口17が形成さ
れている。また、各インク室15の隔壁11aの内側に
は、複数本のリブ18が形成されている。なお、廃イン
ク室16内にも同様にリブ18が設けれている。
【0030】また、各インク室15の内部に設けられた
リブ18は、各インク室15内に収容されたインク吸収
体12と内壁との間に、インク供給口17側と、後述す
る連通路19とを連通する隙間を形成するためのもので
あり、インク室内に収容されているインクがヘッド側に
毛細管力で供給される時に内部に収容されているインク
を効率的に使い切るための大気開放のためのリブであ
る。しかし、廃インク室16内のリブ18は、各インク
室内に設けられたリブとは若干異なる働きをさせるため
に設けている。それは、所定のタイミングで記録ヘッド
の吸引処理を行う場合、吸収手段により装置本体のキャ
ップ部材51を介して記録ヘッド40から吸引される廃
インクは、廃インク排出口53を介して廃インク室16
内のインク吸収体12に吸収される。その時、特に廃イ
ンク室16内の廃インク排出口下にもリブ18を設ける
ことで、廃インク室16内壁とインク吸収体12が直接
接触しない隙間が設けられ、排出口53から注入される
廃インクがゆっくりとインク吸収体に吸収させることが
できる。従ってこのリブが無い場合は、排出口53を介
して廃インク室16内に連続的に廃インクを注入させる
と廃インク室内のインク吸収体12は、完全に吸収する
前に逆に排出口53から漏れを発生させやすくなるので
ある。
【0031】このように同じ様な構造をしている各イン
ク室15及び廃インク室16であっても、インクカート
リッジの機能としては全く異なっており、その内部に収
納されたインク吸収体12は、次のような吸収体が必要
となる。インク吸収体12は、発泡ポリウレタンからな
る。この発泡ポリウレタンのセル数は、60〜80個/
インチ程度、好ましくは、65〜80個/インチ程度
で、密度が70〜90kg/m3の範囲にあるものを、予
め、熱プレスで1/3の容積に圧縮成形したものであ
る。
【0032】すなわち、インク吸収体12は、図3に示
すように、発泡ポリウレタン72Aを熱プレスにより一
方向に1/3程度に圧縮して圧縮ポリウレタン72Bと
し、これを各インク室15及び廃インク室16の大きさ
より多少大きめに切断してインク吸収体12としたもの
である。従って、インク吸収体12は、その熱プレス方
向に両端側に、高密度化された高密度部12aを有す
る。
【0033】このようなインク吸収体12は、インク室
15等への収納時には殆ど圧縮する必要がないので、収
納作業が比較的容易であり、且つ収納時にねじれ及び依
れ等が発生することがない。
【0034】また、上述した高密度部12aは、インク
保持力が良好であり、多少変形されてもインクを排出し
がたいという性質を有している。したがって、高密度部
12aでインク供給口17からのインク漏れ等が回避さ
れ且つインク残量をできるだけ小さくしてインクを有効
に使用することができる。
【0035】すなわち、ヘッドホルダとの連結時等にイ
ンク漏れが発生し難く、また、インク残量が少なくなる
と下部の高密度部12aにインクが集まり易くなり、イ
ンクをできるだけ有効に使用できるようになる。
【0036】このようなインク吸収体12の材料として
は、上述したように熱プレス前のセル数が60〜85個
/インチで、密度が70〜90Kg/m3の範囲にある
発泡ポリウレタンが好適である。この材料は、上述した
熱プレスにより、インクの保持及び排出が最適になり、
最終的なインク残量を約20%程度にすることができ
る。また、かかる材質は不揮発性の溶媒系インクを保持
するのに最適である。
【0037】なお、廃インク室16内にも、本実施形態
では同様なインク吸収体12が収納されているが、この
場合にはインクを吸収するだけで排出する必要はないの
で、インク吸収性だけが優れた吸収体を別途選択して収
納してもよい。勿論、インク漏れを防止する構造であれ
ば、インク吸収体を収容する必要もない。
【0038】一方、ガイドを具備した蓋部材13は、イ
ンクカートリッジとして非常に重要な機能を持ち合わせ
ている。上述した各インク室15及び廃インク室16を
それぞれ隔離した状態で封止するものであり、各インク
室15に対向する領域には、各インク室15と外部とを
連通する連通路19が設けられている。これらの連通路
19は、インク室15内のインクが消費されたときにイ
ンク室15内が負圧になるのを防止するものである。従
って、廃インク室16に対応する領域には必ずしも連通
路を設ける必要はないが、廃インクの吸収性を向上する
ために設けてもよい。なお、連通路19は、直線上の通
路として図示しているが、実際には、通路を長くしてイ
ンクが漏れ出しにくくするために、複雑に屈曲させた
り、螺旋状にしたものが採用される。
【0039】また、図1に示すように、インクカートリ
ッジ本体11の外側には、後述するヘッドホルダー30
に係合 するためにの突起である係止部20が形成さ
れ、また、廃インク室16に対応する箇所には、廃イン
ク室16と外部と連通する廃インク注入口21が設けら
れている。
【0040】このようなインクカートリッジ10は、図
4に示すように、ヘッドホルダー30に着脱自在に取付
けられて用いられる。図4に示すように、上部が開口し
た箱型のインクホルダー30は、例えば黒色(B)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の
インクに対応した連結部31を有する。連結部31の内
部には、インク流路31aが形成され、その上端はフィ
ルタ32により塞がれている。連結部31内のインク流
路31aは、インクホルダー30の下側に設けられた流
路基板33内の図示しないインク流路を介してインクホ
ルダー30の下側に固着された記録ヘッド34と連結さ
れている。なお、記録ヘッド34は、例えば図示しない
圧電セラミックス素子を駆動することにより、下方に向
かって開口したノズルからインクを吐出するものであ
る。また、ヘッドホルダー30内には、長手方向両側の
側壁30aに近接して一対の弾性片35が立設されてい
る。
【0041】弾性片35は、金属板材等からなり、その
基端部がへッドホルダー30の底壁30bに固着されて
おり、先端部はその厚さ方向に弾性変形可能である。な
お、弾性片35の先端部近傍には、傾斜面で形成された
凹部となる一対の係止部36が形成されている。
【0042】このようなインクカートリッジ10をヘッ
ドホルダー30に取付ける場合、インクカートリッジ1
0をヘッドホルダー30の上部開口から真っ直ぐに挿入
すると、弾性片35の先端部は係止部20に当接して両
側に押し拡げられ、係止部20が係止部36と係合した
時点で元の状態に戻る。この状態では、インクカートリ
ッジ10のインク供給口17にヘッドホルダー30の連
結部31が完全に挿入されており、この状態は、弾性片
35の係止部36と係止部20との係合により安定して
保持される。また、インクカートリッジ10をヘッドホ
ルダー30から取外す場合、インクカートリッジ10を
所定の力以上で真っ直ぐ引き抜くと、弾性片35の係止
部36と係止部20との係合状態が解除され、ワンタッ
チで取外すことが可能である。
【0043】このようなヘッドホルダー30及びインク
カートリッジ10は、例えばインクジェット式記録装置
のキャリッジに搭載されて使用される。この使用態様の
一例の概略を図5に示す。
【0044】図5に示すように、キャリッジ61は、一
対のガイドレール62a及び62b上に軸方向に移動自
在に搭載されており、ガイドレール62の一端側に設け
られてキャリッジ駆動モータ63に連結されるプーリ6
4aと、他端側に設けられたプーリ64bとに掛け渡さ
れたタイミングベルト65を介して搬送される。キャリ
ッジ61の搬送方向と直交する方向の両側には、ガイド
レール62a及び62bに沿ってそれぞれ一対の搬送ロ
ーラ66及び67が設けられている。これらの搬送ロー
ラ66及び67は、キャリッジ61の下方に当該キャリ
ッジ61の搬送方向とは直交する方向に被記録媒体Sを
搬送するものである。
【0045】キャリッジ61上には、上述したヘッドホ
ルダー30が搭載され、このヘッドホルダー30には上
述したインクカートリッジ10が着脱自在に取付け可能
である。
【0046】このようなインクジェット式記録装置によ
ると、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ61をその送
り方向とは直交方向に走査することにより、記録ヘッド
によって被記録媒体S上に文字及び画像を記録すること
ができる。
【0047】そして、このようなインクジェット式記録
装置のキャリッジ61の待機位置には、インク吸引装置
50が設けられている。インク吸引装置50は、その詳
細を図5で示すように、キャリッジ61が待機位置に移
動したときに、キャリッジ61に搭載された記録ヘッド
の下方に位置し且つ上下動移動可能で記録ヘッドの先端
を封止するキャップ部材と、このキャップ部材の内方に
連通するポンプなどの吸引手段52と、インクカートリッ
ジ10の廃インク注入口21に挿入される廃インク排出
口53とを具備する。廃インク排出口53は、支持体5
4により支持され、キャリッジ61の待機位置への移動
により、インクカートリッジ10の廃インク排出口53
に自動的に挿入される位置に設けられており、且つ吸引
手段と連通されている。
【0048】従って、所定のタイミングで記録ヘッドの
吸引処理を行う場合、吸引手段によりキャップ部材を介
して記録ヘッドから吸引される廃インクは、廃インク排
出口53を介して廃インク室16内のインク吸収体11
2に吸収される。
【0049】以上の構成により、インク吸引などのヘッ
ドメンテナンス時に排出される廃インクは、インクカー
トリッジ10の廃インク室16に確実に保持され、記録
装置本体内等を汚す心配がない。また、インクが不揮発
の溶媒を用いたものであっても、確実に保持するだけの
廃インク室が確実に確保できる。
【0050】以上説明した本発明のインクカートリッジ
では、インク室と廃インク室とを一体的に形成し、廃イ
ンク室の容量は、そのインクカートリッジが使用されて
いる間に排出される廃インクを十分に収容できる容積と
すればよい。例えば、上述したように、黒色インク及び
カラーインクを一緒に搭載した場合には、廃インク室の
容量は、インク室の全容量の四分の一程度、好ましく
は、五分の一程度であればよい。
【0051】また、廃インク注入口の位置は、廃インク
室を有効に使用するために、できるだけ上部、好適に
は、廃インク室の高さの三分の二以上の高さにするのが
好ましい。
【0052】さらに、黒色用のインクカートリッジとカ
ラー用のインクカートリッジとを同一のヘッドホルダー
に搭載することも考えられるが、この場合には、黒色用
のインク室と廃インク室とを一体とし、また、カラー用
のインク室と廃インク室とを一体とするのが好ましい。
これは、廃インク室があふれるのを防止するためであ
る。なお、この場合には、黒用のノズルからの廃インク
を黒インクと一体となった廃インク室に排出すると共
に、カラー用のノズルからの廃インクはカラー用のイン
ク室と一体的に設けられた廃インク室に排出するような
吸引装置を使用する必要がある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、インク
カートリッジ本体のインク室と共に廃インク室を一体的
に設け、用いるインク吸収体を予め熱プレス成形で圧縮
して収容するようにしたので、蓋部材の位置決めが難し
く不良を発生させ易いところを、ガイドを具備した蓋部
材でインクカートリッジ本体と正確に嵌合できる。すな
わち、製造時の嵌合不良が発生し難く、正確に位置出し
がされることで、インクを確実に保持すると共に良好に
排出することができるようにした。また、廃インクを確
実に保持することが可能であり、廃インクにより記録本
体など汚す心配がなく、また、不揮発性溶媒系のインク
にも容易に対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクカートリッジ
の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクカートリッジ
の断面図及び平面図である。
【図3】本発明に係るインクカートリッジに用いるイン
ク吸収体を説明する斜視図である。
【図4】本発明に係るインクカートリッジ及びヘッドホ
ルダを示す断面図である。
【図5】本発明に係るインクカートリッジ及びヘッドホ
ルダの使用態様を示す概略図である。
【図6】従来技術に係る記録ヘッドの使用態様を示す斜
視図である。
【図7】従来技術に係るインクの回収を説明する概略図
である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ 11 インクカートリッジ本体 11a 隔壁 12 インク吸収体 12a 高密度部 13 ガイドを具備した蓋部材 15 インク室 16 廃インク室 17 インク供給口 18 リブ 19 連通路 20 係止部 30 ヘッドホルダ 31 連結部 33 流路基板 34 記録ヘッド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容するインク吸収体を内蔵す
    ると共にキャリッジに搭載されるヘッドホルダーと着脱
    自在に連結するインク供給口を有するインクカートリッ
    ジにおいて、 前記インクを収容するインクカートリッジ本体とガイド
    を具備した蓋部材を嵌合させた構造であることを特徴と
    するインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、インクを収容するイ
    ンクカートリッジ本体とガイドを具備した蓋部材は、接
    着、溶着などの接合方法あるいは係止・係合構造による
    接合方法で嵌合されていることを特徴とするインクカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、ガイドを具備した蓋
    部材はインクを収容するインクカートリッジ本体のイン
    ク室にガイドが挿入された状態で、インクカートリッジ
    本体と嵌合されることを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、インク
    を収容するインクカートリッジ本体のインク室は黒色及
    びカラー用のインク室をそれぞれ具備し、全色が一体と
    なっていることを特徴とするインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、インク
    を収容するインク室に廃インクを収容する廃インク室を
    一体的に具備することを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、廃イン
    クを収容する廃インク室の側部には、廃インクを注入す
    る注入口を具備することを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、インク
    を収容するインク吸収体は発泡ポリウレタンからなるこ
    とを特徴とするインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記インク吸収体
    は、セル数が60〜85個/インチで、55〜90Kg/m
    3の範囲にある発泡ポリウレタンからなることを特徴と
    するインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記イ
    ンクを収容するインク吸収体は、前記インクカートリッ
    ジに内蔵される前に予め熱プレスにより圧縮成形された
    ものであることを特徴とするインクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかにおいて、前記
    インク吸収体は、前記熱プレスによる圧縮方向の両端部
    に高密度部を有することを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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