JP2001269629A - カレット分別装置およびその分別方法 - Google Patents
カレット分別装置およびその分別方法Info
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- JP2001269629A JP2001269629A JP2000088794A JP2000088794A JP2001269629A JP 2001269629 A JP2001269629 A JP 2001269629A JP 2000088794 A JP2000088794 A JP 2000088794A JP 2000088794 A JP2000088794 A JP 2000088794A JP 2001269629 A JP2001269629 A JP 2001269629A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特定波長域の可視光線の透過率を利用するこ
とにより、異質ガラスの分別と色識別とを同時に効率よ
く、高精度で、かつ簡易に行う。 【解決手段】 薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色の
ソーダガラスとを含むカレット中から耐熱ガラスを分別
する。430nm以下の波長を有する光によって、無色
透明および薄青色のソーダガラスと、それ以外のガラス
とを分別する。630nm〜700nmの波長を有する
光によって、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそれ以外
の色のガラスとを分別する。
とにより、異質ガラスの分別と色識別とを同時に効率よ
く、高精度で、かつ簡易に行う。 【解決手段】 薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色の
ソーダガラスとを含むカレット中から耐熱ガラスを分別
する。430nm以下の波長を有する光によって、無色
透明および薄青色のソーダガラスと、それ以外のガラス
とを分別する。630nm〜700nmの波長を有する
光によって、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそれ以外
の色のガラスとを分別する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱ガラスとソー
ダガラスとを含むカレット中から耐熱ガラスを分別する
技術に係り、特に可視光線のみを使用して色判別ととも
に耐熱ガラスの分別を同時に簡易、迅速に、かつ高精度
で行うことを可能としたカレット分別装置およびその分
別方法に関する。
ダガラスとを含むカレット中から耐熱ガラスを分別する
技術に係り、特に可視光線のみを使用して色判別ととも
に耐熱ガラスの分別を同時に簡易、迅速に、かつ高精度
で行うことを可能としたカレット分別装置およびその分
別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス製造工場等においては、ガラス材
料としてリサイクル用ガラス片(カレット)を利用して
いるが、通常のびん等を構成するソーダガラスに耐熱ガ
ラスが混在していると溶融処理の阻害要因となるため、
予め耐熱ガラスを分別排除することが行なわれている。
従来、このような耐熱ガラスの分別技術としては、レー
ザ光の照射による発光スペクトルを利用することが知ら
れている(例えば、特開平10−34088号公報
等)。
料としてリサイクル用ガラス片(カレット)を利用して
いるが、通常のびん等を構成するソーダガラスに耐熱ガ
ラスが混在していると溶融処理の阻害要因となるため、
予め耐熱ガラスを分別排除することが行なわれている。
従来、このような耐熱ガラスの分別技術としては、レー
ザ光の照射による発光スペクトルを利用することが知ら
れている(例えば、特開平10−34088号公報
等)。
【0003】また、耐熱ガラスを排除した後は、ソーダ
ガラスのカレットについて色判別を行い、同系色のカレ
ットごとにまとめて処理が行なわれる。従来、このよう
な場合に適用される色判別技術として、可視光線(波長
380〜780nm)の透過率を利用することが知られ
ている(特開平10−19681号公報等)。
ガラスのカレットについて色判別を行い、同系色のカレ
ットごとにまとめて処理が行なわれる。従来、このよう
な場合に適用される色判別技術として、可視光線(波長
380〜780nm)の透過率を利用することが知られ
ている(特開平10−19681号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術においては、レーザ光の照射による発光スペクト
ルを利用した耐熱ガラスの分別について複雑な設備が必
要であり、かつ分別精度を高めるうえでの技術的困難性
も大きい。また、耐熱ガラスを排除した後に、可視光線
を用いた別工程によってソーダガラスの色判別を行って
いるため、処理が2段階となり、カレットの回収から材
質、色分け等の処理が終了するまでに長時間を要し、作
業能率が低い。
来技術においては、レーザ光の照射による発光スペクト
ルを利用した耐熱ガラスの分別について複雑な設備が必
要であり、かつ分別精度を高めるうえでの技術的困難性
も大きい。また、耐熱ガラスを排除した後に、可視光線
を用いた別工程によってソーダガラスの色判別を行って
いるため、処理が2段階となり、カレットの回収から材
質、色分け等の処理が終了するまでに長時間を要し、作
業能率が低い。
【0005】このように、従来技術のもとで耐熱ガラス
の分別とソーダガラスの色識別とを別工程として実施し
ていた原因は、一般に可視光線による透過率の差を利用
した色識別特性が、ガラス質の相違まで判別する要素と
して利用することが困難と考えられていたことにある。
の分別とソーダガラスの色識別とを別工程として実施し
ていた原因は、一般に可視光線による透過率の差を利用
した色識別特性が、ガラス質の相違まで判別する要素と
して利用することが困難と考えられていたことにある。
【0006】しかしながら、発明者における種々の検討
によると、特定波長域の可視光線を照射した場合には、
ガラス質と色との両要素に応じて一定の透過率特性を示
し、それによって色の識別とガラス質の識別とが同時に
可能となることが判明した。
によると、特定波長域の可視光線を照射した場合には、
ガラス質と色との両要素に応じて一定の透過率特性を示
し、それによって色の識別とガラス質の識別とが同時に
可能となることが判明した。
【0007】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、特定波長域の可視光線の透過率を利用すること
により、異質ガラスの分別と色識別とを同時に効率よ
く、高精度で、かつ簡易に行うことができるカレット分
別装置およびその分別方法を提供することを目的とする
ものである。
であり、特定波長域の可視光線の透過率を利用すること
により、異質ガラスの分別と色識別とを同時に効率よ
く、高精度で、かつ簡易に行うことができるカレット分
別装置およびその分別方法を提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】可視光線(波長380〜
780nm)のうち、波長450nm以下の近紫外線に
近い波長と、波長680nm以上の近赤外線に近い波長
は通常、色判定には適用されていない。ところが前者の
近紫外線に近い波長のうち、430nm以下の波長を有
する光は、無色透明および薄青色のソーダガラスのみに
ついて、他のガラスから明確に区別できる共通な透過率
を示す。さらに、後者の近紫外線に近い波長のうち、6
30nm〜700nmの波長を有する光は、薄茶色或い
は紫色の耐熱ガラスのみについて、他のガラスから明確
に区別できる共通な透過率を示す。
780nm)のうち、波長450nm以下の近紫外線に
近い波長と、波長680nm以上の近赤外線に近い波長
は通常、色判定には適用されていない。ところが前者の
近紫外線に近い波長のうち、430nm以下の波長を有
する光は、無色透明および薄青色のソーダガラスのみに
ついて、他のガラスから明確に区別できる共通な透過率
を示す。さらに、後者の近紫外線に近い波長のうち、6
30nm〜700nmの波長を有する光は、薄茶色或い
は紫色の耐熱ガラスのみについて、他のガラスから明確
に区別できる共通な透過率を示す。
【0009】したがって、多色かつ耐熱ガラスを含むカ
レットのうちから、430nm以下の波長を有する光の
照射により透過率の差に基づいて、無色透明および薄青
色のソーダガラスを排除すれば、それ以外の例えば茶、
緑、黒系統のソーダガラスと、各色の耐熱ガラスを残す
ことができる。
レットのうちから、430nm以下の波長を有する光の
照射により透過率の差に基づいて、無色透明および薄青
色のソーダガラスを排除すれば、それ以外の例えば茶、
緑、黒系統のソーダガラスと、各色の耐熱ガラスを残す
ことができる。
【0010】次に、残るガラスのうちから、630nm
〜700nmの波長を有する光の照射により透過率の差
に基づいて、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスを排除すれ
ば、さらに茶、緑、黒系統のソーダガラスを残すことが
できる。
〜700nmの波長を有する光の照射により透過率の差
に基づいて、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスを排除すれ
ば、さらに茶、緑、黒系統のソーダガラスを残すことが
できる。
【0011】経験的な事実から、一般に排除を要する耐
熱ガラスは薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスであり、した
がって上記分別を一連の工程として行うことにより、異
質ガラスの分別とともに、色識別を効率よく、高精度
で、簡易に行うことが可能となる。
熱ガラスは薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスであり、した
がって上記分別を一連の工程として行うことにより、異
質ガラスの分別とともに、色識別を効率よく、高精度
で、簡易に行うことが可能となる。
【0012】本発明は以上の知見に基づくものであり、
請求項1記載の発明に係るカレット分別装置は、薄茶色
或いは紫色の耐熱ガラスと多色のソーダガラスとを含む
カレット中から前記耐熱ガラスを分別するカレット分別
装置において、430nm以下の波長を有する光によっ
て、無色透明および薄青色のソーダガラスと、それ以外
のガラスとを分別し、630nm〜700nmの波長を
有する光によって、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそ
れ以外の色のガラスとを分別する構成としたものであ
る。
請求項1記載の発明に係るカレット分別装置は、薄茶色
或いは紫色の耐熱ガラスと多色のソーダガラスとを含む
カレット中から前記耐熱ガラスを分別するカレット分別
装置において、430nm以下の波長を有する光によっ
て、無色透明および薄青色のソーダガラスと、それ以外
のガラスとを分別し、630nm〜700nmの波長を
有する光によって、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそ
れ以外の色のガラスとを分別する構成としたものであ
る。
【0013】本発明において、430nm以下の波長を
有する光のうち、410nmの波長の光の透過率が、無
色透明および薄青色のソーダガラスの識別に最適であ
る。また、630nm〜700nmの波長を有する光の
うち、690nmの波長の光の透過率が、薄茶色或いは
紫色の耐熱ガラスの識別に最適である。
有する光のうち、410nmの波長の光の透過率が、無
色透明および薄青色のソーダガラスの識別に最適であ
る。また、630nm〜700nmの波長を有する光の
うち、690nmの波長の光の透過率が、薄茶色或いは
紫色の耐熱ガラスの識別に最適である。
【0014】請求項2記載の発明に係るカレット分別装
置は、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色のソーダガ
ラスとを含むカレットとを搬送する搬送コンベアと、こ
の搬送コンベアで搬送中のカレットに光を照射する照射
手段と、このカレットの透過光を受光する2つのCCD
カメラとを備え、一方のCCDカメラには630nm〜
700nmの波長を有する光を導くフィルタを取付け、
他方のCCDカメラには430nm以下の波長を有する
光を導くフィルタを取付け、430nm以下の波長を有
する光によって、無色透明および薄青色のソーダガラス
と、それ以外のガラスとを分別し、630nm〜700
nmの波長を有する光によって、薄茶色或いは紫色の耐
熱ガラスとそれ以外の色のガラスとを分別する構成とし
たものである。
置は、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色のソーダガ
ラスとを含むカレットとを搬送する搬送コンベアと、こ
の搬送コンベアで搬送中のカレットに光を照射する照射
手段と、このカレットの透過光を受光する2つのCCD
カメラとを備え、一方のCCDカメラには630nm〜
700nmの波長を有する光を導くフィルタを取付け、
他方のCCDカメラには430nm以下の波長を有する
光を導くフィルタを取付け、430nm以下の波長を有
する光によって、無色透明および薄青色のソーダガラス
と、それ以外のガラスとを分別し、630nm〜700
nmの波長を有する光によって、薄茶色或いは紫色の耐
熱ガラスとそれ以外の色のガラスとを分別する構成とし
たものである。
【0015】請求項3記載の発明に係るカレット分別方
法は、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色のソーダガ
ラスとを含むカレット中から前記耐熱ガラスを分別する
カレット分別方法において、430nm以下の波長を有
する光によって、無色透明および薄青色のソーダガラス
と、それ以外のガラスとを分別し、630nm〜700
nmの波長を有する光によって、薄茶色或いは紫色の耐
熱ガラスとそれ以外の色のガラスとを分別する方法であ
る。
法は、薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色のソーダガ
ラスとを含むカレット中から前記耐熱ガラスを分別する
カレット分別方法において、430nm以下の波長を有
する光によって、無色透明および薄青色のソーダガラス
と、それ以外のガラスとを分別し、630nm〜700
nmの波長を有する光によって、薄茶色或いは紫色の耐
熱ガラスとそれ以外の色のガラスとを分別する方法であ
る。
【0016】このような構成の装置および方法により、
異質ガラスの分別とともに色識別を効率よく、高精度
で、かつ簡易に行うことができる。
異質ガラスの分別とともに色識別を効率よく、高精度
で、かつ簡易に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0018】図1は、カレット分別装置を示す構成図で
ある。このカレット分別装置は、カレットを定量供給す
るためのホッパ1と、供給されたカレットを分別位置に
搬送して落下させるためのコンベア2と、コンベア2か
ら搬送されて落下するカレット3を分別収容するための
仕切付き分別容器4とを備えている。
ある。このカレット分別装置は、カレットを定量供給す
るためのホッパ1と、供給されたカレットを分別位置に
搬送して落下させるためのコンベア2と、コンベア2か
ら搬送されて落下するカレット3を分別収容するための
仕切付き分別容器4とを備えている。
【0019】カレット3の搬送落下位置には、搬送落下
中のカレット3に光を照射する照射手段として、可視光
線照射用の照明装置5が設けられるとともに、カレット
3の透過光を受光する2つのCCDカメラ6a,6bが
設けられている。
中のカレット3に光を照射する照射手段として、可視光
線照射用の照明装置5が設けられるとともに、カレット
3の透過光を受光する2つのCCDカメラ6a,6bが
設けられている。
【0020】一方のCCDカメラ6aには、630nm
〜700nmの波長を有する光を導くフィルタ7aが取
付けられ、他方のCCDカメラ6bには430nm以下
の波長を有する光を導くフィルタ7bが取付けられてい
る。すなわち、一方のCCDカメラ6aにおいては、照
明装置5から照射された光のうち、カレット3を透過す
る630nm〜700nmの波長を有する光が受光さ
れ、また他方のCCDカメラ6bにおいては、カレット
3を透過する430nm以下の波長を有する光が受光さ
れる。
〜700nmの波長を有する光を導くフィルタ7aが取
付けられ、他方のCCDカメラ6bには430nm以下
の波長を有する光を導くフィルタ7bが取付けられてい
る。すなわち、一方のCCDカメラ6aにおいては、照
明装置5から照射された光のうち、カレット3を透過す
る630nm〜700nmの波長を有する光が受光さ
れ、また他方のCCDカメラ6bにおいては、カレット
3を透過する430nm以下の波長を有する光が受光さ
れる。
【0021】そして、これらの各CCDカメラ6a,6
bによる受光信号は、入力信号線8を介して判定処理回
路9に取り込まれ、記憶保持されているガラスの種類と
透過光強度の関係に基づいて、前記所定波長の光の透過
により被照射カレットのガラスの種類が判定される。
bによる受光信号は、入力信号線8を介して判定処理回
路9に取り込まれ、記憶保持されているガラスの種類と
透過光強度の関係に基づいて、前記所定波長の光の透過
により被照射カレットのガラスの種類が判定される。
【0022】判定処理回路9には排除装置10が接続さ
れ、この排除装置10においては、被照射カレット3の
ガラスが前記所定波長の光を透過しない種類のものであ
る場合に、排除指令が出力される。
れ、この排除装置10においては、被照射カレット3の
ガラスが前記所定波長の光を透過しない種類のものであ
る場合に、排除指令が出力される。
【0023】排除指令は、バルブ駆動信号として指令信
号線11を介して駆動装置12に送られ、駆動装置12
は指令に応じてソレノイドバルブ13を開閉する。この
ソレノイドバルブ13は、排除ノズル14に排除用一次
エアaを供給するエア配管15に組み込まれ、このバル
ブ開によって一次エアaが排除ノズル14に供給される
と、排除ノズル14から噴射されるエアが排除すべき種
類のカレット3を加圧し、これにより同カレット3は自
然落下するルートから外れて分別容器4の排除室側に収
容される。
号線11を介して駆動装置12に送られ、駆動装置12
は指令に応じてソレノイドバルブ13を開閉する。この
ソレノイドバルブ13は、排除ノズル14に排除用一次
エアaを供給するエア配管15に組み込まれ、このバル
ブ開によって一次エアaが排除ノズル14に供給される
と、排除ノズル14から噴射されるエアが排除すべき種
類のカレット3を加圧し、これにより同カレット3は自
然落下するルートから外れて分別容器4の排除室側に収
容される。
【0024】次に、図2〜図4によって、照射される光
とカレットの各ガラスの種類における光の透過率との関
係について説明する。
とカレットの各ガラスの種類における光の透過率との関
係について説明する。
【0025】図2(A)は、無色透明(flint)の
ソーダガラスの光の透過率を示す特性図であり、同図
(B)は、薄青色(light blue)のソーダガ
ラスの光の透過率を示す特性図である。
ソーダガラスの光の透過率を示す特性図であり、同図
(B)は、薄青色(light blue)のソーダガ
ラスの光の透過率を示す特性図である。
【0026】これらの図2(A)より明らかな如く、無
色透明および薄青色のソーダガラスの場合には、430
nm以下の波長、特に410nmの波長域における透過
率が50〜90%の範囲に現れる。これに対し、他のガ
ラスについては、図3および図4に示したように、同波
長域の透過率が30%以下であり、極めて明確に識別さ
れる。
色透明および薄青色のソーダガラスの場合には、430
nm以下の波長、特に410nmの波長域における透過
率が50〜90%の範囲に現れる。これに対し、他のガ
ラスについては、図3および図4に示したように、同波
長域の透過率が30%以下であり、極めて明確に識別さ
れる。
【0027】すなわち、図3(A),(B),(C)
は、それぞれ茶色(amber)、緑色(gree
n)、黒色(dark smoke)のソーダガラスの
透過率を示す特性図である。上述したように、これらの
430nm以下の波長域における透過率は30%以下で
ある。
は、それぞれ茶色(amber)、緑色(gree
n)、黒色(dark smoke)のソーダガラスの
透過率を示す特性図である。上述したように、これらの
430nm以下の波長域における透過率は30%以下で
ある。
【0028】また、図4(A),(B)は、それぞれ薄
茶色(結晶化ガラス amber)、紫色(結晶化ガラ
ス cranberry)の耐熱ガラスの透過率を示す
特性図である。これらについても430nm以下の波長
域における透過率は30%以下である。
茶色(結晶化ガラス amber)、紫色(結晶化ガラ
ス cranberry)の耐熱ガラスの透過率を示す
特性図である。これらについても430nm以下の波長
域における透過率は30%以下である。
【0029】したがって、図1に示した装置において、
430nm以下の波長を有する光の照射およびCCDカ
メラ6aの受光量による判定、およびエアブローによる
排除作用によって第1工程を行えば、無色透明および薄
青色のソーダガラスと、それ以外のガラスとを分別容器
の4の異なる室に分別収容することができる。
430nm以下の波長を有する光の照射およびCCDカ
メラ6aの受光量による判定、およびエアブローによる
排除作用によって第1工程を行えば、無色透明および薄
青色のソーダガラスと、それ以外のガラスとを分別容器
の4の異なる室に分別収容することができる。
【0030】次に、図4(A),(B)より明らかな如
く、薄茶色および紫色の耐熱ガラスの場合には、630
nm〜700nmの波長、特に690nmの波長域にお
ける透過率が50〜85%の範囲に現れる。これに対
し、第1工程で残った他のガラス(茶色、緑色、黒色の
ソーダガラス)については、図3に示したように、同波
長域の透過率が45%以下であり、極めて明確に識別さ
れる。
く、薄茶色および紫色の耐熱ガラスの場合には、630
nm〜700nmの波長、特に690nmの波長域にお
ける透過率が50〜85%の範囲に現れる。これに対
し、第1工程で残った他のガラス(茶色、緑色、黒色の
ソーダガラス)については、図3に示したように、同波
長域の透過率が45%以下であり、極めて明確に識別さ
れる。
【0031】したがって、図1に示した装置において、
630nm〜700nmの波長を有する光の照射および
CCDカメラ6aの受光量による判定、およびエアブロ
ーによる排除作用によって第2工程を行えば、薄茶色お
よび紫色の耐熱ガラスと、それ以外のガラスとを分別容
器の4の異なる室に分別収容することができる。
630nm〜700nmの波長を有する光の照射および
CCDカメラ6aの受光量による判定、およびエアブロ
ーによる排除作用によって第2工程を行えば、薄茶色お
よび紫色の耐熱ガラスと、それ以外のガラスとを分別容
器の4の異なる室に分別収容することができる。
【0032】図5は、以上の工程を実際に行った場合の
結果を段階的に詳細に示す説明図である。この図5に示
したように、第1工程では最初の全種類のガラス(10
0%)から、無色透明および薄青色のソーダガラスが、
計31.94%として排除され、第2工程では残り(6
8.06%)から、薄茶色および紫色の耐熱ガラスが計
19.35%として排除されることが確認された。
結果を段階的に詳細に示す説明図である。この図5に示
したように、第1工程では最初の全種類のガラス(10
0%)から、無色透明および薄青色のソーダガラスが、
計31.94%として排除され、第2工程では残り(6
8.06%)から、薄茶色および紫色の耐熱ガラスが計
19.35%として排除されることが確認された。
【0033】なお、本実施形態では第2工程と同様の方
法を第3工程として、さらに実施した。この結果、第2
工程の残り(48.71%)から、透過率0%の不透明
なセラミックス(cera)が6.45%として排除さ
れ、茶色、緑色、黒色のソーダガラスが、計42.26
%として残存した。
法を第3工程として、さらに実施した。この結果、第2
工程の残り(48.71%)から、透過率0%の不透明
なセラミックス(cera)が6.45%として排除さ
れ、茶色、緑色、黒色のソーダガラスが、計42.26
%として残存した。
【0034】以上の実施形態によると、回収カレット3
の全量(100%)から、それぞれ無色透明および薄青
色のソーダガラスが計31.94%、薄茶色および紫色
の耐熱ガラスが計19.35%、茶色、緑色、黒色のソ
ーダガラスが計42.26%、セラミックスが6.45
%と分別された。
の全量(100%)から、それぞれ無色透明および薄青
色のソーダガラスが計31.94%、薄茶色および紫色
の耐熱ガラスが計19.35%、茶色、緑色、黒色のソ
ーダガラスが計42.26%、セラミックスが6.45
%と分別された。
【0035】そして本実施形態においては、以上の異質
ガラスの分別および色識別分別が、第1工程および第2
工程による一連の工程で、ないしは第3工程を加えた場
合においても一連の工程で、効率よく、高精度で、かつ
簡易に行うことができた。
ガラスの分別および色識別分別が、第1工程および第2
工程による一連の工程で、ないしは第3工程を加えた場
合においても一連の工程で、効率よく、高精度で、かつ
簡易に行うことができた。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、特定波長
域の可視光線の透過率を利用することにより、異質ガラ
スの分別と色識別とを同時に効率よく、高精度で、かつ
簡易に行うことができるという優れた効果が奏される。
域の可視光線の透過率を利用することにより、異質ガラ
スの分別と色識別とを同時に効率よく、高精度で、かつ
簡易に行うことができるという優れた効果が奏される。
【図1】本発明の一実施形態によるカレット分別装置を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】(A),(B)は、本発明の一実施形態による
透過率曲線を示す特性図である。
透過率曲線を示す特性図である。
【図3】(A),(B),(C)は、本発明の一実施形
態による透過率曲線を示す特性図である。
態による透過率曲線を示す特性図である。
【図4】(A),(B)は、本発明の一実施形態による
透過率曲線を示す特性図である。
透過率曲線を示す特性図である。
【図5】本発明の一実施形態による分別結果を示す説明
図である。
図である。
1 ホッパ 2 コンベア 3 カレット 4 分別容器 5 照明装置 6a,6b CCDカメラ 7a,7b フィルタ 8 入力信号線 9 判定処理回路 10 排除装置 11 指令信号線 12 駆動装置 13 ソレノイドバルブ 14 排除ノズル 15 エア配管 a 排除用一次エア
Claims (3)
- 【請求項1】 薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色の
ソーダガラスとを含むカレット中から前記耐熱ガラスを
分別するカレット分別装置において、 430nm以下の波長を有する光によって、無色透明お
よび薄青色のソーダガラスと、それ以外のガラスとを分
別し、 630nm〜700nmの波長を有する光によって、薄
茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそれ以外の色のガラスと
を分別する構成とした、ことを特徴とするカレット分別
装置。 - 【請求項2】 薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色の
ソーダガラスとを含むカレットとを搬送する搬送コンベ
アと、 この搬送コンベアで搬送中のカレットに光を照射する照
射手段と、 このカレットの透過光を受光する2つのCCDカメラと
を備え、 一方のCCDカメラには630nm〜700nmの波長
を有する光を導くフィルタを取付け、他方のCCDカメ
ラには430nm以下の波長を有する光を導くフィルタ
を取付け、 430nm以下の波長を有する光によって、無色透明お
よび薄青色のソーダガラスと、それ以外のガラスとを分
別し、 630nm〜700nmの波長を有する光によって、薄
茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそれ以外の色のガラスと
を分別する構成とした、 ことを特徴とするカレット分別装置。 - 【請求項3】 薄茶色或いは紫色の耐熱ガラスと多色の
ソーダガラスとを含むカレット中から前記耐熱ガラスを
分別するカレット分別方法において、 430nm以下の波長を有する光によって、無色透明お
よび薄青色のソーダガラスと、それ以外のガラスとを分
別し、 630nm〜700nmの波長を有する光によって、薄
茶色或いは紫色の耐熱ガラスとそれ以外の色のガラスと
を分別する、 ことを特徴とするカレット分別方法。
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JP2000088794A JP3367935B2 (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | カレット分別装置およびその分別方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110090808A (zh) * | 2019-05-17 | 2019-08-06 | 智翼博智能科技(苏州)有限公司 | 偏光片全自动投料外观检测设备及检测方法 |
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JP2021015080A (ja) * | 2019-07-16 | 2021-02-12 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | カレット分別装置およびカレット分別方法 |
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2000
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