JP2001269619A - 電磁振動体及びそれを備えた携帯電子機器 - Google Patents

電磁振動体及びそれを備えた携帯電子機器

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JP2001269619A JP2000086137A JP2000086137A JP2001269619A JP 2001269619 A JP2001269619 A JP 2001269619A JP 2000086137 A JP2000086137 A JP 2000086137A JP 2000086137 A JP2000086137 A JP 2000086137A JP 2001269619 A JP2001269619 A JP 2001269619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どちらの方向の振動でも得られる振動体を得
て、より複雑なモードの振動を発生できる高機能な機器
の実現に資することを目的とする。 【解決手段】 本発明の電磁振動体は、外殻には、中心
軸に対し垂直な底面板12及び平行な側面板13の2つ
の取り付け面を備えるものである。また本発明の携帯電
子機器は、可動体が中心軸に対し回転運動または往復運
動を行って振動を発生する電磁振動体を、複数個、互い
に中心軸の方向を異ならせて、あるいは同一方向に向け
て搭載したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気−機械的振動発
生装置に係り、なかでも携帯電子機器に用いて好適な小
型の電磁振動体及びその電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電子機器、たとえば携帯電話機やパ
ーソナルデータアシスト機器、アミューズメント機器、
健康機器などでは、電磁振動体(以下単に振動体ともい
う)を内蔵して携帯者に振動を伝達するようにしたもの
がある。その振動体は、小型直流モータのロータに偏重
心を加えたもの(以下振動モータと称す)が多い。この
振動モータには、従来から細長いプロファイルのものと
扁平のものがある。
【0003】細長いプロファイルのものは回転軸が長手
方向に向かっている。一般的にはこれを機器の長手方向
と平行に取り付ける。したがって機器は長手方向と垂直
な方向に振動する。この形状の振動モータは比較的に小
さい体積で必要な振動を発生するから、小型にしたい機
器に向いている。もう一方の扁平のものは、回転軸が平
板面に対し垂直に向かっている。平板面を機器の長手方
向と平行に取り付けるのが普通であるから、機器は長手
方向と平行な方向に振動する。この形状の振動モータは
厚さが薄いわりに回転半径が大きく大振動を発生するか
ら、大振動を得たい機器に向いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにそれぞれの
プロファイルに一長一短があり、従来は機器の用途に応
じて振動モータを選択していた。しかしながら市場の要
望は多様になり、同一形状の機器に異なった振動モード
を求められるようになった。そのとき従来の振動モータ
では欲しい振動モードによって機器の筐体から作り変え
なければならないことが多く、機敏に対応できなかっ
た。したがってこのような要求に応えられる、どちらの
方向の振動でも得られる振動体が求められていた。
【0005】また市場はさらにリアルで新しい振動モー
ドを求める。たとえば乗り物がローリング、ヨーイン
グ、ピッチング方向に回転振動する状態をシュミレーシ
ョンする要望が出てくる。あるいはより複雑な三次元的
な振動を求める。したがってこのような要望に応えられ
る機器が望まれていた。それにはどちらの方向の振動で
も得られる小型の振動体が欲しい。本発明はこれらの課
題に応え、さらに高機能な機器の実現に資することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電磁振動体は、可動体とそれを支える外殻と
を有し、可動体は外部から給電することにより中心軸に
対し回転運動または往復運動を行って振動を発生し、外
殻には、中心軸に対し垂直な面及び平行な面の2つの取
り付け面を備えるものである。また本発明の携帯電子機
器は、可動体が中心軸に対し回転運動または往復運動を
行って振動を発生する電磁振動体を、複数個、互いに中
心軸の方向を異ならせて、あるいは同一方向に向けて搭
載したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、a)可動体とそれを支える外殻とを有し、b)可動
体は外部から給電することにより中心軸に対し回転運動
または往復運動を行って振動を発生し、c)外殻には、
中心軸に対し垂直な面及び平行な面の2つの取り付け面
を備える電磁振動体である。
【0008】このように本発明の振動体は、機器に、中
心軸を異なった2種の方向に向けて取り付けることがで
きる。すなわち一つの電磁振動体で異なった2種の方向
の振動を機器に与えることができる。したがって機器側
としては、異なった振動モードの機器を、振動体の取り
付け方向を変えるだけで容易に作り出すことができる。
また電磁振動体側としては、単一の仕様で異なった2種
の要望に対応できるから、生産設備から販売に至るまで
全ての面において合理化できる。ここで‘中心軸’とは
運動力学的な軸をいい、回転運動であればその回転軸、
往復運動であればその運動方向を示す軸をいう。また外
殻は、それが閉じた形状であれば内部を保護できるなど
の利点があるが、必ずしも閉じている必要はない。
【0009】請求項2に記載の発明は、取り付け面には
電気接続端子または機械接続端子のいずれかを備える請
求項1記載の電磁振動体である。取り付け面に電気接続
端子を備えれば、機器の基板にそのまま半田付けするな
どの方法を用いて取り付けることができる。また取り付
け面に機械接続端子を備えれば、機器に取り付けるにあ
たりその接合材に応じた高い接合強度が得られる。
【0010】請求項3に記載の発明は、取り付け面には
電気接続端子及び機械接続端子を備える請求項1記載の
電磁振動体である。電気接続端子による機械接合強度
と、機械接続端子による接合強度を加算できて、半田付
け接合でも高い接合信頼性が得られる。場合によって
は、半田付け接合のみで必要な取り付け強度を確保でき
る。そのとき機器は、電磁振動体を他の電子部品と同時
に半田付け実装でき、かつ他の保持手段を併用する必要
がないから生産性が向上する。
【0011】請求項4に記載の発明は、2つの取り付け
面は外殻の端部にあり、互いに隣接し直角に交差してい
る請求項1記載の電磁振動体である。取り付け面からさ
らに突出部があるような構造に比べ、外殻の端部全体を
取り付け面として用いることができ、面積が広く強固な
取り付けができる。2面に端子を設けたとき、その隣接
交差部で機械的に連結するのに好適である。
【0012】請求項5に記載の発明は、取り付け面のそ
れぞれに電気接続端子を有し、それぞれの電気接続端子
の同一機能端子間は互いに電気的に及び機械的に連結し
ている、請求項1に記載の電磁振動体である。外殻を形
成する部材を製作するにあたって、電気接続端子を1組
にできるから、構造シンプルで小型にできる。また可動
体を駆動する駆動部と端子との電気接続を行うにあたっ
て、どちらかの取り付け面の電気接続端子に接続すれば
済むから、構造シンプルで小型にできる。ここで‘同一
機能端子間を連結する’とは、たとえば両面のGNDと
GND、+端子と+端子とを連結することをいう。
【0013】請求項6に記載の発明は、その外寸は、そ
れぞれの取り付け面からの高さを互いに略等しくした請
求項1記載の電磁振動体である。2つの電磁振動体の取
り付け方向を振動方向が互いに異るように取り付けたと
き、その高さが略同一であるから、機器の占有空間の無
駄がなくなって機器を小型にできる。あるいは機器の仕
向け先により異なった取り付け方向としたいとき、その
高さが略同一であるから、機器の構造を大きく変更する
必要がなく、機器の構造仕様を統一できる。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1から6
のいずれかに記載の電磁振動体を搭載した携帯電子機器
である。機器を仕向け先により異なった振動発生仕様と
したいとき、電磁振動体の取り付け方向を変更するだけ
で容易に振動方向を変更できる。したがって機器メーカ
は異なった振動発生仕様の製品を容易かつ安価に生産で
きる。
【0015】請求項8に記載の発明は、可動体が中心軸
に対し回転運動または往復運動を行って振動を発生する
電磁振動体を、複数個、互いに中心軸の方向を異ならせ
て、あるいは同一方向に向けて搭載した携帯電子機器で
ある。中心軸の方向を互いに異ならせると、機器の振動
方向に意味をもたせて情報を伝達する、異なった複数の
方向の振動を同時に得るなどの新規な機能が得られる。
特にアミューズメント機器等では、縦振動と横振動とを
合成した二次元振動が、さらには三次元振動が表現でき
るなど単一の振動源では得られない新規な複合的な体感
効果が得られる。また中心軸を同一方向に向けると、た
とえば2個を互いの振動数をわずかに異ならせたときド
ップラー効果によりうなりが生じるなど、従来にない種
々の新規な体感効果が得られる。
【0016】請求項9及び請求項10に記載の発明は、
可動体をアンバランス手段付きロータで構成し、かつこ
の可動体が小型直流モータの構成部品である請求項1記
載の電磁振動体及び請求項8記載の携帯電子機器であ
る。小型直流モータはエネルギー変換効率がよいから低
電流大振動を実現でき、電磁振動体、駆動電源の双方を
軽量化できて、機器の携帯性が向上する。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。
【0018】(実施例1)図2は本発明の実施例に係る
電磁振動体の外観斜視図である。図1はその構造を示す
側面断面図である。図3は同じくその平面断面図であ
る。
【0019】図2に示すように、振動体の外観は立方体
である。その大きさは、たとえば7×7×6.5mmの
小さなものである。この振動体においては、図のXY面
およびYZ面が取り付け面である。これらの取り付け面
には、電気接続端子14および機械接続端子15が配設
されている。そしてこのどちらの取り付け面でも機器の
基板にリフロー半田付けできるようになっている。
【0020】図1はこれを中心軸を通るXZ面で切断し
た構造断面図である。図のように外殻は樹脂成形品から
なるベース11と薄い金属からなるカバー21とで構成
されている。そして中には小型直流モータを用いた振動
モータが内蔵されている。ベース11の主要部は、取り
付け面となる底面板12とそれに直角に隣接する側面板
13である。ベースは樹脂成形品であるが、その中に金
属板からなる端子をインサート成形してある。図の端子
のうち、底面板12と側面板13とが交わるコーナーの
部分にあるのが電気接続端子14である(機械接続端子
としてもよい)。それ以外のものは機械接続端子15で
ある(電気接続機能を付与してもよい)。電気接続端子
14は底面板側の端子14aと側面板側の端子14bと
が同一形状で電気的かつ機械的に連結していて、どちら
の面で実装しても同じ機能を果たすように作られてい
る。また機械接続端子15は底面板12または側面板1
3の端部側面からその一端が露出している。これは、イ
ンサート成形を行うとき金属板を保持し、そののち切断
分離した痕跡である。
【0021】またベースの底面板12からは内部側へ向
かって、振動モータの駆動部を支えるパイプ状の支持部
16が突出している。振動モータはロータ40(回転部
分)とステータ(非回転の駆動部)とからなるが、ステ
ータはそのパイプ状の支持部16に固定されている。ス
テータはステータコア31、巻線32、線処理ターミナ
ル33などからなり、巻線端末32aは底面板の電気接
続端子14aに接続されている。
【0022】一方ロータ40は、回転中心をなすシャフ
ト41、それに固着されたカップ状のロータフレーム4
2、その内周に固着されたマグネット43、同じくロー
タフレームに固定された偏心ウエイト44などからな
る。偏心ウエイト44はタングステン合金など比重の大
きい金属で作られている。そしてロータフレーム42の
天面に穴をあけて貫通させ、偏重心量を増大させてあ
る。シャフト41の両端は、一方はベースの底面板に取
り付けられた下軸受34で、他方はカバー21の内面に
取り付けられた上軸受35で支承されている。
【0023】この振動体の平面構造は図3のようになっ
ている。中央部にステータとそれを取り巻くロータがあ
り、ロータは最外周のロータフレーム42とその内面に
固着したマグネット43および偏心ウエイト44を有し
ているが、マグネット43は全周のおよそ4分の3、偏
心ウエイト44はおよそ4分の1として両者を同じ回転
領域に置いている。このようにして狭い空間の中で大き
な回転トルクを得、小さなコギングトルクに留め、そし
て大きな偏重心量を確保している。図にはさらに、外殻
であるベースの側面板13とカバー21とが表わされて
いる。側面板13にはインサート成型された端子が見え
るが、図のようにその一部が樹脂面からわずかに突出
し、リフロー半田付けに好適となるようにしてある。
【0024】この振動体の組立手順を主に図1を参照し
て説明する。この振動体を組み立てるに当たっては、ロ
ータは図のような状態にあらかじめサブ組立を行ってお
く。そしてベースのパイプ状の支持部16にステータを
固着し、その線処理ターミナル33の巻線端末32aを
電気接続端子14の内側面に半田付けもしくは溶接など
により接続する。そののちベースの底面部12には下軸
受34を、カバー21の内面にも上軸受35を固着す
る。次いでロータを挿入してシャフト41の一端を下軸
受34に嵌合させ、カバー21を被せて上軸受35をシ
ャフト41の他端に嵌合させる。最後に図2のようにカ
バー21のタブ22を取り付け面側に折り曲げ、ベース
11との結合が完了して振動体が完成する。折り曲げた
カバーのタブ22は他の端子と略同一の高さに仕上が
り、機械接続端子として機能する。このタブ22はカバ
ー21を機器の基板に直接に接合するから、接続強固な
信頼性の高い機器が得られる。
【0025】このように本実施例においては、電磁振動
体の外殻に、中心軸に対し垂直な底面板12及び平行な
側面板13の2つの取り付け面を備えているから、機器
に、中心軸を異なった2種の方向に向けて取り付けるこ
とができる。このようにして、どちらの方向の振動でも
得られる振動体を作り出している。これによって機器側
としては、取り付け方向を変えるだけで容易に異なった
振動モードの機器を得ることができる。また電磁振動体
側としても、単一の仕様で異なった2種の要望に対応で
き、全ての面において合理化できる利点がある。
【0026】また本実施例の振動体は、取り付け面には
電気接続端子14及び機械接続端子15を備えている。
電気接続端子14による機械接合強度と、機械接続端子
15による接合強度を加算できて、半田付け接合でも高
い接合信頼性が得られる。多くの場合半田付け接合のみ
で必要な取り付け強度を確保でき、それによって機器
は、電磁振動体を他の電子部品と同時に半田付け実装で
きて大幅な生産性向上を達成できる。
【0027】また本実施例の振動体は、ベースの端部に
底面板12及び側面板13の2つの取り付け面を設け、
互いに隣接し直角に交差させている。さらに底面板及び
側面板のそれぞれに電気接続端子14a、14bを有
し、それぞれの電気接続端子の同一機能端子間は互いに
電気的に及び機械的に連結している。このように、外殻
を形成するベースを製作するにあたって電気接続端子を
1組にできるから、構造シンプルで小型にできる。また
ロータを駆動するステータと端子との電気接続を行うに
あたって、底面板側の電気接続端子14aのみに接続す
れば済むから、構造シンプルで小型にできている。
【0028】また本実施例の振動体の外寸は、底面板1
2からの高さWzと側面板13からの高さWxとを互い
に略等しくしている。この振動体を2つ用い、その取り
付け方向を互いに異なった取り付け面で取り付けたと
き、その高さが略同一であるから機器の占有空間の無駄
がなくなり、小型にできる。あるいは機器の仕向け先に
より異なった取り付け方向としたいとき、その高さが略
同一であるから機器の構造を大きく変更する必要がな
く、機器の構造仕様を統一できる。
【0029】(実施例2)次に第2の実施例を説明す
る。図4は第2の実施例に係る振動体の構造を示す側面
断面図である。これは往復運動によって振動を発生する
振動体の例である。
【0030】図において外殻は、第1の実施例と同様、
樹脂成形品からなるベース51と薄い金属からなるカバ
ー21とで構成されている。可動体は、中央に位置する
円筒状のマグネットからなる振動子61である。軸方向
にN/S着磁されている。振動子61はその両端をベロ
ーズスプリング62によって軸方向に移動可能に支持さ
れている。そしてその外周を駆動体である円筒コイル6
3が取り囲んでいる。そしてこれらはベースの底面板5
2に固着されている。また円筒コイル63のコイル端は
線処理ターミナル64によって底面板側の電気接続端子
54aの内面側に接続されている。この振動体は第一の
実施例と同様底面板52と側面板53との2つの取り付
け面をもっている。これを機器の基板に取り付け、電気
接続端子54を通じて交番電流を供給することにより可
動体が軸方向に振動する。
【0031】このように、この振動体は中心軸に垂直な
面と平行な面との2つの取り付け面があり、取り付け方
向によって異なった2種類の振動方向をもつ。したがっ
て第一の実施例で説明したと同様の作用効果を発揮す
る。
【0032】(実施例3)完成した振動体が搭載された
携帯電話機を第3の実施例として示す。振動体はたとえ
ば図5のように携帯電話機70に組み込まれる。図にお
いて筐体は上面側筐体71と底面側筐体72とでできて
いる。そしてその中に基板73がある。基板73には上
述のように作られた振動体74とその駆動回路75が実
装されている。もちろん他にも多くの電子部品が実装さ
れているが、図示を省略した。携帯電話機の電源は背面
のバッテリー76で供給している。
【0033】携帯電話機の振動方向は、振動体74の取
り付け方向を変更することにより選ぶことができる。た
とえば図のA方向に回転軸を向けて取り付けた場合、振
動は携帯電話機の底面方向に発生するから、胸ポケット
に入れて携帯しているとき呼び出し振動が胸板によく伝
わる。図のB方向に回転軸を向けて取り付けた場合、振
動は携帯電話機の底面と平行な方向に発生するから、机
上に置いて振動したとき携帯電話機が踊りだすような事
態が防げる。このように本実施例の携帯電話機は振動体
を他の電子部品と同時にリフロー実装したシンプルな構
成をもち、なおかつ同一筐体のまま2種類の振動モード
を作り出すことができる。
【0034】(実施例4)第4の実施例を説明する。こ
れはアミューズメント機器の例である。図6において機
器80は、ディスプレイ画面81と、操作ボタン82
と、コントロールパッド83とを備えている。そして内
部には2つの振動体84が隣接させて組み込んである。
この機器は第3の実施例に挙げた携帯電話機よりも大き
な振動を発生することが望ましいから、たとえば10m
m角程度の比較的大き目の振動体を用いるのがよい。2
つの振動体の中心軸は、一つは上方向に、一つは手前方
向にして取り付けてある。このように構成された機器
は、その振動体により縦振動と横振動とを同時に発生で
きる。すなわち、二次元の、さらには三次元空間の動き
をもった振動を実現できる。したがって、従来にない新
規な複合的な体感振動を表現でき、よりリアルなシュミ
レーションが可能となる。
【0035】ここで2つの振動体84の中心軸を、同一
方向に向けて取り付けることができる。そしてその2つ
の振動体の振動数をわずかに異ならせて駆動すれば、ド
ップラー効果によりうなりをもった振動が得られる。ま
た、2つの振動体84を機器の両端側に分離配置し、等
しい振動数で振動させかつ位相を180°異ならせれ
ば、大きなローリング振動を表現できる。また、振動体
を交互に切り替え駆動して非常事態を表わすこととして
もよく、対戦ゲームでは各対戦者毎に振動体を割り当て
てもよい。このように、複数の振動体を内蔵し、その中
心軸を互いに異ならせるかあるいは同一方向に配置して
それらの位置や駆動タイミング、振動数、位相などのパ
ラメータのいずれかに関連性をもたせながら駆動するこ
とにより、従来の単一の振動源では得られなかった高度
の情報をもった振動を発生させることができるものであ
る。これによる情報の品質の向上は、たとえればモノラ
ルからステレオへ進化したときに感じたのと同じ類のも
のということができる。
【0036】(実施例5)図7を用い第5の実施例を説
明する。これは健康機器の例で、肩凝りをほぐすための
按摩器である。図において機器90は人体に合わせたア
ーチ状の筐体をもっており、その両端に2つの振動体9
4を備えている。この場合、振動体相互の角度は75°
の角度差をもって配置されている(可変としてもよ
い)。そしてその振動数を等しくし位相を180°異な
らせて駆動すると、2つの半球が肩を交互に揉みほぐ
す。
【0037】以上本発明の実施例をいくつか説明してき
たが、もとより本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の主旨の範囲で様々に応用展開が可能で
ある。たとえば機器に複数の振動体を組み込んだとき、
回転型と往復型の2つのタイプを混用してもよい。これ
らは振動の方向や特性が異なるから、同一タイプを使用
したときとはまた異なった体感効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電磁
振動体の中心軸に垂直な及び平行な2つの取り付け面を
備えたから、その取り付け方向によってどちらの方向の
振動でも得られ、機器の多様性拡大に資することができ
る。また本発明によれば、複数個の電磁振動体を、互い
に中心軸の方向を異ならせて、あるいは同一方向に向け
て搭載したから、たとえば縦振動と横振動とを同時に発
生できるなど複雑な振動モードをもつ高機能な機器の実
現に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電磁振動体の構造
を示す側面断面図
【図2】本発明の第1の実施例に係る電磁振動体の外観
斜視図
【図3】本発明の第1の実施例に係る電磁振動体の平面
断面図
【図4】第2の実施例に係る振動体の構造を示す側面断
面図
【図5】第3の実施例に係る携帯電話機の側面断面図
【図6】第4の実施例に係るアミューズメント機器の外
観斜視図
【図7】第5の実施例に係る按摩器の外観斜視図
【符号の説明】
11、51 ベース(外殻の構成部品) 12、52 底面板(取り付け面) 13、53 側面板(取り付け面) 14、54 電気接続端子 14a、54a 底面板側の電気接続端子 14b 側面板側の電気接続端子 15 機械接続端子 16 パイプ状の支持部 21 カバー(外殻の構成部品) 22 タブ 31 ステータコア 32 巻線 32a 巻線端末 33、64 線処理ターミナル 40 ロータ(可動体) 41 シャフト 42 ロータフレーム 43 マグネット 44 偏心ウエイト 34 下軸受 35 上軸受 61 振動子(可動体) 63 円筒コイル 70 携帯電話機(携帯電子機器) 73 基板 74、84、94 電磁振動体 75 駆動回路 80 アミューズメント機器(携帯電子機器) 90 按摩器(携帯電子機器) Wz 振動体の外寸の底面板からの高さ Wx 振動体の外寸の側面板からの高さ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月11日(2000.12.
11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 33/16 H02K 33/16 A Fターム(参考) 4C074 AA04 CC01 CC11 CC17 DD04 EE03 GG01 5D107 AA08 BB08 CC09 CC10 CC12 DD09 DD12 FF02 FF10 5H607 BB01 BB04 BB14 BB17 CC01 DD01 DD02 DD03 DD08 DD09 DD10 DD16 EE57 FF01 5H621 GA01 HH01 JK13 5H633 BB08 BB10 GG02 GG09 GG17 GG20 HH03 HH07 HH09 JA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動体とそれを支える外殻とを有し、前
    記可動体は外部から給電することにより中心軸に対し回
    転運動または往復運動を行って振動を発生し、前記外殻
    には、中心軸に対し垂直な面及び平行な面の2つの取り
    付け面を備える電磁振動体。
  2. 【請求項2】 取り付け面には電気接続端子または機械
    接続端子のいずれかを備える請求項1記載の電磁振動
    体。
  3. 【請求項3】 取り付け面には電気接続端子及び機械接
    続端子を備える請求項1記載の電磁振動体。
  4. 【請求項4】 2つの取り付け面は外殻の端部にあり、
    互いに隣接し直角に交差している請求項1記載の電磁振
    動体。
  5. 【請求項5】 取り付け面のそれぞれに電気接続端子を
    有し、それぞれの電気接続端子の同一機能端子間は互い
    に電気的に及び機械的に連結している請求項1記載の電
    磁振動体。
  6. 【請求項6】 外寸は、それぞれの取り付け面からの高
    さを互いに略等しくした請求項1記載の電磁振動体。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    電磁振動体を搭載した携帯電子機器。
  8. 【請求項8】 可動体が中心軸に対し回転運動または往
    復運動を行って振動を発生する電磁振動体を、複数個、
    互いに中心軸の方向を異ならせて、あるいは同一方向に
    向けて搭載した携帯電子機器。
  9. 【請求項9】 可動体がアンバランス手段付きロータで
    かつ小型直流モータの構成部品である請求項1記載の電
    磁振動体。
  10. 【請求項10】 可動体がアンバランス手段付きロータ
    でかつ小型直流モータの構成部品である請求項8記載の
    携帯電子機器。
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