JP2001268864A - 回転電機のアーマチュア構造およびアーマチュアのバランス調整方法 - Google Patents

回転電機のアーマチュア構造およびアーマチュアのバランス調整方法

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JP2001268864A
JP2001268864A JP2000079405A JP2000079405A JP2001268864A JP 2001268864 A JP2001268864 A JP 2001268864A JP 2000079405 A JP2000079405 A JP 2000079405A JP 2000079405 A JP2000079405 A JP 2000079405A JP 2001268864 A JP2001268864 A JP 2001268864A
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armature
center
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electric machine
core
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English (en)
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Shinobu Suwa
忍 諏訪
Hideki Horiuchi
秀基 堀内
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチュアコアは、コア部が薄くなるほど
コア軸中心Oからのコア重心Gのずれ割合が増加し、回
転バランスが崩れてくるのを改善する。 【解決手段】 コア軸7に圧入されるコンミテータ9
に、板状の重心補正部材11を埋設してアーマチュアコア
の重心をコア軸中心側に近づけ、これによって回転バラ
ンスを改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用電装品等に
用いられる回転電機のアーマチュア構造およびアーマチ
ュアのバランス調整方法の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来技術】一般に、この種回転電機では、アーマチュ
アとして、コア部とコンミテータとを軸心方向に隣接す
る状態でコア軸に取付けることになるが、回転電機の出
力調整は、コア板材の積層枚数を増減変化させることで
行なうことができる。そしてこの場合に、小型、高回転
(低出力)の回転電機になるほどコア板材の積層枚数が
少なくなってコア軸の長さも短くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなアーマ
チュアでは、回転バランスを確保して回転時のフレを回
避するよう対処する必要があり、そのためにはアーマチ
ュアの重心位置をコア軸の長さ方向中央位置、つまり軸
長中心に近づけことが好ましく、これによって回転バラ
ンスの確保が容易となる。ところがコア部は、積層した
コア板材にコイルを巻装した重量物で形成されているの
に対し、コンミテータは絶縁材(樹脂材)の表面に銅板
を被着したもので、コア部と比較して軽いもので形成さ
れている。このため、アーマチュアの重心というもの
は、コア軸の軸長中心に対してコア部側に偏倚した位置
になるが、コア部が長いほど、該コア部の中心位置に近
づくことになる。ここでいま、話しを判りやすくするた
めコンミテータ等の重さを無視できるものとしてアーマ
チュアの重心位置Gをコア部の軸長方向中央位置として
説明すると、図1に示す如く、コア軸7のコア部側端か
ら重心位置Gまでの長さAと、コア軸の7の軸長中心O
までの長さBとの割合(B/A)は、コア部が薄くなる
ほど大きくなる、つまりコア部が薄いものほど、重心G
のコア軸中央位置Oからのコア部側へのズレの割合が大
きくなることになって回転バランスを確保することが難
しいことになる。このための対処の一つとして、コア軸
をコア部側に長いものにしてアーマチュアの重心をコア
軸の中心に近づけることが提唱されるが、この場合には
アーマチュアが長大化してコンパクト化の妨げになると
いう問題があり、ここに本発明の解決すべき課題があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、第一の発明は、コア軸に、コア部
とコンミテータとを止着してなる回転電機のアーマチュ
アにおいて、該アーマチュアには、アーマチュアの重心
をコア軸の中心側に近づけるべく補正するための重心補
正部材を埋設していることを特徴とする回転電機のアー
マチュア構造である。また、第二の発明は、コア軸に、
コア部とコンミテータとを止着してなる回転電機のアー
マチュアにおいて、該アーマチュアに、アーマチュアの
重心をコア軸の中心側に近づけるべく重心補正部材を埋
設して補正したことを特徴とする回転電機のアーマチュ
アのバランス調整方法である。そしてこのように構成す
ることで、コア部が薄いものでも、アーマチュアの重心
をコア軸中心に近づけるバランス補正ができて、回転バ
ランスの確保が容易となる。これらのものにおいて、重
心部補正部材は、コンミテータに配されていることを特
徴とすることができる。さらにこのものにおいて、重心
補正部材は、コンミテータの中心側に埋設されているこ
とを特徴とすることができる。またこのものにおいて、
重心補正部材は、絶縁物あるいは絶縁処理されているこ
とを特徴とすることができ、このようにしたときには、
コンミテータにおいて、摺接子脚部と重心補正部材とを
齟齬状に組み込むことができて、コンミテータの強度ア
ップが計れ、遠心力における耐久性向上が達成できる。
これらのものにおいて、重心補正部材は、軸回り方向に
対象な板材を積層して形成されていることを特徴とする
ことができ、この様にしたものでは、重心補正部材の積
層量で自由な補正ができるうえ、該補正をした場合の偏
芯も回避することができる。さらにこれらのものにおい
て、導電体は、絶縁材に埋設されるべく軸中心に向けて
脚部が突設されたものとし、重心補正部材は、導電体脚
部を避けるための切欠きが形成されていることを特徴と
することができ、このようにしたときには、脚部により
導電体の絶縁材表面への確実な止着ができながら、重心
補正部材を、導電体とは絶縁する状態で可及的に大きく
して、補正量の増大を確保することができる。このもの
において、重心補正部材は、軸回り方向に対象な板材を
積層して形成されているものにすることができる。さら
にこれらのものにおいて、導電体は、絶縁材に埋設され
るべく軸中心に向けて脚部が突設されたものとし、重心
補正部材は、導電体脚部を避けるための切欠きが形成さ
れていることを特徴とすることができる。さらに重心補
正部材は、コンミテータを構成する絶縁材よりも比重の
大きい素材で形成されていることを特徴とすることがで
きる。
【0005】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図中、1は回転電機の
一例である電装品用の電動モータであって、該電動モー
タ1は、本発明が実施された後述のアーマチュア2、有
底筒状をしたヨーク3、該ヨークに止着された永久磁石
4、後述するコンミテータに摺接するブラシ5、ヨーク
3の開口を覆蓋するブラケット6等の各種部材装置によ
って構成されていることは何れも従来通りである。
【0006】前記アーマチュア2は、一端がヨーク3の
筒底部に、他端がブラケット6に回動自在に軸支される
コア軸7、該コア軸7に圧入することで固定されるコア
部8、コンミテータ9とにより構成されているが、コア
部8は、コア板材8aを複数枚積層したものにコイル1
0を巻装して構成されている。一方、コンミテータ9
は、銅材からなる摺接子11が絶縁材(樹脂材)12の
表面に被着されることで構成されるが、その中心側に
は、アーマチュア2の重心をコア軸7の中心側に近づけ
るべく補正するため金属で形成した重心補正部材13が
埋設されていて、この部位を絶縁材で成形したものより
も重くなるよう配慮されている。この場合に、摺接子1
1は、中心側に向けて脚部11aが突設され、該脚部1
1aが絶縁材12に埋設されることで確実な絶縁材12
表面への止着ができるよう配慮されているが、重心補正
部材13は、前記摺接子脚部11aを避けるよう切欠き
13aが形成されたものであって、周回り方向に対象と
なるよう形成された鉄板等の金属板13bの複数枚を軸
方向に積層して形成されており、中心にはコア軸7を圧
入するための貫通孔13cが穿設されている。金属板1
3bの積層枚数は補正重量に対応して設定されるが、コ
ンミテータ9は、該設定された枚数の金属板13bを積
層組み込みし、かつ導電体11を円筒状に組み込んだも
のに絶縁材を注入するモールディング加工により成形さ
れる。
【0007】叙述の如く構成されたものにおいて、アー
マチュア2は、コア軸7にコア部8、コンミテータ9を
圧入することで組立てられるが、コンミテータ9に重心
補正部材13が埋設されていて重くなるよう配慮されて
いる結果、その分、アーマチュア2の重心がコア軸中心
側に変位するよう補正してバランス調整が達成できるこ
とになる。この結果、コア部8が肉薄の高回転タイプの
ものにおいても、より効果的な重心調整ができ、回転フ
レを低減できる。
【0008】しかもこの重心補正部材13は、金属板1
3bを積層して形成される結果、積層枚数の調整をする
ことで重心補正を任意に設定でき、様々な厚さのコア部
8を有したアーマチュア2に対応できる。そのうえ重心
補正部材13としては、摺接子11の絶縁材12表面に
対する被着を確実にするための脚部11aを避けるよう
にした切欠き13aが形成されることでティースが放射
方向に突出する型の金属板13bで形成されているた
め、このティースと脚部11aとを齟齬状態で組込んだ
ものにでき、これによって、重心補正部材13の重量化
が達成でき、重心補正量を拡大できる。さらに、重心補
正部材13を絶縁物で形成したもの、あるいは絶縁処理
をしたものでは、摺接子脚部11aと重心補正部材13
とを接触する状態となるようより蜜に齟齬状に組み込ん
だものにできて、重心補正部材のさらなる重量化ととも
にコンミテータの強度アップが計れ、高い遠心力が働い
た場合の耐久性を向上できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アーマチュアの重心位置を説明するためのアー
マチュアの側面図である。
【図2】コンミテータ部分を破断下モータの断面図であ
る。
【図3】コンミテータの縦断面図である。
【符号の説明】
2 アーマチュア 9 コンミテータ 11 摺接子 11a 脚部 13 重心補正部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア軸に、コア部とコンミテータとを止
    着してなる回転電機のアーマチュアにおいて、該アーマ
    チュアには、アーマチュアの重心をコア軸の中心側に近
    づけるべく補正するための重心補正部材を埋設している
    ことを特徴とする回転電機のアーマチュア構造。
  2. 【請求項2】 コア軸に、コア部とコンミテータとを止
    着してなる回転電機のアーマチュアにおいて、該アーマ
    チュアに、アーマチュアの重心をコア軸の中心側に近づ
    けるべく重心補正部材を埋設して補正したことを特徴と
    する回転電機のアーマチュアのバランス調整方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、重心部補正
    部材は、コンミテータに配されていることを特徴とする
    回転電機のアーマチュア構造またはアーマチュアのバラ
    ンス調整方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、重心補正部材は、コ
    ンミテータの中心側に埋設されていることを特徴とする
    回転電機におけるアーマチュア構造またはアーマチュア
    のバランス調整方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、重心補正部材は、絶
    縁物あるいは絶縁処理されていることを特徴とする回転
    電機におけるアーマチュア構造またはアーマチュアのバ
    ランス調整方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5におい
    て、重心補正部材は、軸回り方向に対象な板材を積層し
    て形成されていることを特徴とする回転電機のアーマチ
    ュア構造またはアーマチュアのバランス調整方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6にお
    いて、導電体は、絶縁材に埋設されるべく軸中心に向け
    て脚部が突設されたものとし、重心補正部材は、導電体
    脚部を避けるための切欠きが形成されていることを特徴
    とする回転電機のアーマチュア構造またはアーマチュア
    のバランス調整方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
    において、重心補正部材は、コンミテータを構成する絶
    縁材よりも比重の大きい素材で形成されていることを特
    徴とする回転電機のアーマチュア構造またはアーマチュ
    アのバランス調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087277A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ、及び電動パワーステアリング装置用モータ
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