JP2001268816A - 充電装置 - Google Patents

充電装置

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JP2001268816A
JP2001268816A JP2000081254A JP2000081254A JP2001268816A JP 2001268816 A JP2001268816 A JP 2001268816A JP 2000081254 A JP2000081254 A JP 2000081254A JP 2000081254 A JP2000081254 A JP 2000081254A JP 2001268816 A JP2001268816 A JP 2001268816A
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charging
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capacitors
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Kaoru Someya
薫 染谷
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気二重層コンデンサの各々に並列的に接続
される電圧モニタ回路の個数を削減するとともに、装置
規模の小型化および電力エネルギーのロスの低減を図り
つつ、安定した急速充電動作が可能な充電装置を提供す
る。 【解決手段】 充電装置は、充電電流を供給するととも
に、コンデンサ型蓄電池20を構成する複数のコンデン
サC1〜C4の接続状態を所定のタイミングで切り換え
制御する充電制御回路10と、充電電流に対応する電気
エネルギーをコンデンサC1〜C4に蓄積するコンデン
サ型蓄電池20と、各コンデンサC1〜C4の充電電圧
を監視する電圧モニタ回路30と、を有し、コンデンサ
型蓄電池20には、所定のタイミングでコンデンサC1
〜C4相互を直列接続するFETスイッチと、FETス
イッチに略一定のゲート電圧を印加するフォトスイッチ
とを含んで構成されるスイッチ回路SW11〜SW13
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電装置に関し、
特に、複数の電気二重層コンデンサを電力素子として備
えたコンデンサブロックに、電気エネルギーを蓄積する
充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉛蓄電池やアルカリ蓄電池等の二
次電池の充電においては、定電流充電、あるいは、定電
圧充電、定電圧パルス充電等の方法が用いられている。
これらの充電方法により二次電池を充電した場合、充電
による端子電圧の変化が微少であるため、充電の終了状
態(終了時期)の検出に際し、微少な電圧変動を検出し
たり、電池の温度変化を検出する等の手法を採用する必
要があった。そのため、充電状態を正確に検出して効率
的に充電動作を行うためには、装置構成や制御が複雑と
なり、装置の大型化や製造コストの増大を招くという問
題を有していた。
【0003】一方、近年、電気自動車等の駆動用電源と
して、電気二重層コンデンサ等のコンデンサ型蓄電池を
備えた充電回路(装置)を適用することが研究されてい
る。たとえば、特開平11−122811号公報には、
図9に示すように、複数の電気二重層コンデンサC10
1〜C104を備えたコンデンサ型蓄電池(または、コ
ンデンサバンクあるいはコンデンサブロック)200に
対して、電源回路100から所定の充電電流IBを供給
することにより、電気二重層コンデンサC101〜C1
04の各々に電流値に応じた電荷を蓄積する技術が記載
されている。ここで、複数の電気二重層コンデンサC1
01〜C104を直列に接続して充電動作を行うことに
より、充電電流の電流値を低減しつつ、高容量のコンデ
ンサバンクを有する充電装置を構成できることが記載さ
れている。
【0004】ところで、一般に、電気二重層コンデンサ
を含むコンデンサの両端電圧(充電電圧)Vは、Qを電
荷量、Cをコンデンサ容量とすると、次式のように表さ
れる。 V=Q/C ……(11) また、電荷量Qは、IAをコンデンサに流れる電流(充
電電流)、tを充電時間とすると、次式のように表され
る。 Q=IA・t ……(12)
【0005】このように、コンデンサに蓄積される電荷
量Qは、充電時間tの経過に比例して上昇するので、コ
ンデンサの充電電圧Vも、充電時間tとともに上昇し、
充電電圧Vがコンデンサの耐圧を越えると、コンデンサ
の破壊や充電装置の故障や不良を生じる問題を有してい
る。そこで、従来においては、図9に示すように、充電
電圧が電気二重層コンデンサの耐圧以上にならないよう
に、各電気二重層コンデンサC101〜C104毎に、
充電電圧値を検出、監視し、充電電圧値が耐圧保証電圧
(基準電圧)を越えたとき、電気二重層コンデンサC1
01〜C104への充電動作を停止(詳しくは、充電電
流をバイパス)する電圧モニタ回路301〜304が設
けられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、次に示すような問題点を有して
いた。 (1)複数の電気二重層コンデンサを直列接続する構成
においては、充電電圧の検出、監視に際し、各電気二重
層コンデンサ毎に電圧モニタ回路を並列的に接続(並列
モニタ)する必要があるため、コンデンサの数が増加す
るに伴って、電圧モニタ回路が同数必要となり、充電装
置の規模が極端に大型化し、製品コストが増大してしま
うという問題を有していた。 (2)また、充電電圧の検出、監視に際し、電圧モニタ
回路により充電電流をバイパスする場合、電圧モニタ回
路の消費電力の増大、および、接続数(すなわち、二重
層コンデンサの数)に応じた熱量Wの発生を招くため、
充電装置の小型化を一層困難なものにしていた。
【0007】なお、充電電流のバイパスにより発生する
熱量Wは、IBを充電電流、VLを耐圧保証電圧、nを
電圧モニタ回路(電気二重層コンデンサ)の数とする
と、次式により表され、電圧モニタ回路の数nに比例し
て熱量Wが増大する。 W=IB・VL・n ……(13) (3)さらに、電気二重層コンデンサを適用した充電装
置において、今後の実用化のためには、急速充電性能や
充電安定性能等の動作特性の向上が求められている。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、電
気二重層コンデンサの各々に並列的に接続される電圧モ
ニタ回路の個数を削減するとともに、装置規模の小型化
および電力エネルギーのロスの低減を図りつつ、安定し
た急速充電動作が可能な充電装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の充電装置
は、商用電源の交流電圧成分に応じた充電電流を供給す
る充電電流供給手段と、複数のコンデンサ、または、複
数のコンデンサを積層した複数のコンデンサスタックを
備え、前記充電電流供給手段から供給される前記充電電
流に対応する電気エネルギーを蓄積するコンデンサ型蓄
電池と、前記コンデンサ型蓄電池を構成する前記複数の
コンデンサ相互、または、前記複数のコンデンサスタッ
ク相互の接続状態を所定のタイミングで直列状態に切り
換え設定し、前記複数のコンデンサ、または、前記複数
のコンデンサスタックに前記充電電流を供給する制御信
号を生成する充電制御手段と、前記複数のコンデンサ相
互、または、前記複数のコンデンサスタック相互を直列
接続状態に切り換え設定する第1のスイッチ手段と、前
記複数のコンデンサ、または、前記複数のコンデンサス
タックの充電状態に関わらず、前記制御信号に基づい
て、前記所定のタイミングで前記第1のスイッチ手段を
略一定の導通状態に制御する第2のスイッチ手段と、を
具備していることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の充電装置は、請求項1記載
の充電装置において、前記第1のスイッチ手段は、直列
接続される前記複数のコンデンサ、または、前記複数の
コンデンサスタックのうち、次段に位置する前記コンデ
ンサ、または、前記コンデンサスタックの充電電圧と所
定の基準電圧とに基づいて、前記略一定の導通状態に制
御されることを特徴としている。請求項3記載の充電装
置は、請求項1記載の充電装置において、前記第1のス
イッチ手段は、電界効果型トランジスタにより構成され
るスイッチング素子であり、前記第2のスイッチ手段
は、少なくとも、前記所定の基準電圧に基づいて充電さ
れる容量素子と、前記制御信号によって導通状態が制御
され、次段に位置する前記コンデンサ、または、前記コ
ンデンサスタックの充電電圧と前記容量素子の充電電圧
の差分に相当する電圧の前記第1のスイッチ手段のゲー
ト端子への供給を制御するフォトカプラ構造を有するス
イッチング素子と、を含んで構成されていることを特徴
としている。
【0011】請求項4記載の充電装置は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の充電装置において、前記第2のス
イッチ手段は、前記複数のコンデンサ相互、または、前
記複数のコンデンサスタック相互が非直列接続状態に設
定されているとき、前記第1のスイッチ手段のゲート端
子に蓄積された電荷を、次段に位置する前記コンデン
サ、または、前記コンデンサスタックに放電する抵抗素
子を備えたことを特徴としている。請求項5記載の充電
装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の充電装置に
おいて、前記充電装置は、前記コンデンサ型蓄電池を構
成する前記複数のコンデンサ相互、または、前記複数の
コンデンサスタック相互を並列接続状態に切り換え設定
する第3のスイッチ手段と、前記並列接続時に、前記コ
ンデンサ、または、前記コンデンサスタックの充電電圧
を検出、監視する電圧監視手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0012】請求項6記載の充電装置は、請求項5記載
の充電装置において、前記充電制御手段は、前記第1乃
至第3のスイッチ手段を制御して、前記複数のコンデン
サ相互、または、前記複数のコンデンサスタック相互を
直列接続状態に切り換えたとき、前記複数のコンデン
サ、または、前記複数のコンデンサスタックに、前記充
電電流に対応する電気エネルギーを蓄積する充電動作を
行い、前記複数のコンデンサ相互、または、前記複数の
コンデンサスタック相互を並列接続状態に切り換え制御
したとき、前記電圧監視手段により、前記複数のコンデ
ンサ、または、前記複数のコンデンサスタックの各々の
充電電圧を検出する電圧監視動作を行うことを特徴とし
ている。請求項7記載の充電装置は、請求項6記載の充
電装置において、前記充電制御手段は、前記充電動作お
よび前記電圧監視動作を所定のタイミングで順次繰り返
し実行することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る充電装置に
ついて、実施の形態を示して詳しく説明する。 <第1の実施形態>本発明に係る充電装置の第1の実施
形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発
明に係る充電装置の第1の実施形態を示すブロック図で
ある。図1に示すように、本実施形態に係る充電装置
は、大別して、充電制御回路10と、コンデンサ型蓄電
池20と、電圧モニタ回路30と、を有して構成され、
充電制御回路10には、たとえば、図示を省略した商用
電源から交流電圧Vinが供給され、切換スイッチSW1
を介してコンデンサ型蓄電池20および電圧モニタ回路
30が並列に接続され、さらに、コンデンサ型蓄電池2
0には、切換スイッチSW2を介して負荷40が接続さ
れている。
【0014】ここで、充電制御回路10は、本発明に係
る充電電流供給手段および充電制御手段を構成する。ま
た、電圧モニタ回路30は、本発明に係る電圧監視手段
を構成する。充電制御回路10は、商用電源から供給さ
れる交流電圧Vin(たとえば、AC100V)に応じた
所定の充電電流Icを生成して、後述するコンデンサ型
蓄電池20が接続された高電位側電源線HLおよび低電
位側電源線LL間に直流電圧を印加し、コンデンサ型蓄
電池20に充電電流Icを供給するとともに、交流電圧
Vinの所定の電圧成分、たとえば、負電圧極性の期間を
検出して制御信号Scを出力する。
【0015】切換スイッチSW1は、後述するコンデン
サ型蓄電池20が接続された高電位側電源線HLに設け
られ、たとえば、後述する電圧モニタ回路30からの電
圧検出信号Sdに基づいて導通状態が制御され、充電制
御回路10からコンデンサ型蓄電池20への充電電流I
cの供給、遮断状態が設定される。コンデンサ型蓄電池
20は、複数の電気二重層コンデンサ(以下、単にコン
デンサという)C1〜C4と、これらのコンデンサC1
〜C4の接続状態を直列または並列に切り換え制御する
スイッチ回路SW11〜SW13、および、切換スイッ
チSW21〜SW23、SW31〜SW33とを有し、
コンデンサバンクを構成している。
【0016】コンデンサ型蓄電池20は、具体的には、
図1に示すように、上記高電位側電源線HLおよび低電
位側電源線LLとの間に、コンデンサC1と、スイッチ
回路SW11と、コンデンサC2と、スイッチ回路SW
12と、コンデンサC3と、スイッチ回路SW13と、
コンデンサC4が、順次接点N11、N12、N21、
N22、N31、N32を介して直列に接続されてい
る。そして、高電位側電源線HLおよび接点N12間、
高電位側電源線HLおよび接点N22間、高電位側電源
線および接点N32間には、各々切換スイッチSW21
〜23が設けられ、低電位側電源線LLおよび接点N1
1間、低電位側電源線LLおよび接点N21間、低電位
側電源線LLおよび接点N31間には、各々切換スイッ
チSW31〜33が設けられている。
【0017】スイッチ回路SW11〜SW13は、充電
制御回路10からの制御信号Scに基づいて、同一のタ
イミングで同一のON/OFF動作を行うように制御さ
れる。また、切換スイッチSW21〜23およびSW3
1〜33は、上記スイッチ回路SW11〜SW13と
は、逆のタイミングで同一のON/OFF動作を行うよ
うに制御される。なお、スイッチ回路SW11〜SW1
3の具体的な回路構成およびその作用については、後述
する。ここで、切換スイッチSW21〜SW23および
SW31〜SW33は、本発明に係る第3のスイッチ手
段を構成している。
【0018】電圧モニタ回路30は、高電位側電源線H
Lおよび低電位側電源線LLに接続され、コンデンサC
1〜C4に蓄積された電荷量を、モニタ電圧(コンデン
サ電圧)値として検出するとともに、あらかじめ定めら
れた基準電圧(耐圧保証電圧)値と比較し、モニタ電圧
値が、基準電圧値に達したか否かを判定する。モニタ電
圧値が、基準電圧値に達した場合には、コンデンサ型蓄
電池20への充電電流Icの供給を遮断する電圧検出信
号Sdを出力する。ここで、電圧検出信号Sdは、図1
に示すように、スイッチSW1の導通状態を直接遮断制
御するものであってもよいし、充電制御回路10を介し
て、高電位側電源線HLへの充電電流Icの供給を遮断
するものであってもよい。
【0019】負荷40は、高電位側電源線HLと低電位
側電源線LLとの間に、スイッチSW2を介して接続さ
れ、高電位側電源線HLの切換スイッチSW1を遮断状
態に切り換え制御して充電動作を終了した後、切換スイ
ッチSW2を導通状態に切り換え制御することにより放
電動作が開始され、コンデンサ型蓄電池20から所定の
放電電圧が印加されて駆動制御される。
【0020】次に、本実施形態に適用されるスイッチ回
路の具体的な構成について、図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態に適用されるスイッチ回路を含むコ
ンデンサ型蓄電池の要部構成を示す回路図であり、図3
は、本実施形態に適用されるスイッチ回路の有効性を説
明するための他の回路構成を示す回路図である。ここで
は、コンデンサ型蓄電池としてn番目からn+2番目の
コンデンサのみを示し、各々のコンデンサ間に設けられ
たスイッチ回路について説明する。
【0021】図2に示すように、本実施形態に適用され
るスイッチ回路は、大別して、電界効果型トランジスタ
により構成され、コンデンサ群C〜Cn+2を相互に直
列接続状態に設定するFETスイッチ群Tr、Tr
n+1と、充電制御回路10からの制御信号Scに基づい
て、上記FETスイッチ群Tr、Trn+1の導通/遮
断状態を切り換え制御するフォトスイッチ群PS、P
n+1と、フォトスイッチ群PS、PSn+1を介して、
FETスイッチ群Tr、Trn+1の各々のゲート端子
に所定のゲート電圧を供給する制御コンデンサCg
Cgn+1およびダイオードD、Dn+1と、FETスイッ
チ群Tr、Trn+1のゲート端子とソース端子間に接
続された抵抗R、Rn+1と、を有して構成されてい
る。
【0022】ここで、フォトスイッチ群PS、PS
n+1は、制御信号Scに基づいて、所定の波長の光を発
光するフォトダイオードPDと、フォトダイオードPD
からの光を受光して電気的に導通するフォトトランジス
タPTから構成される、いわゆるフォトカプラ(光結合
トランジスタともいう)構造を有している。このような
構成を有するフォトスイッチ群PS、PSn+1によれ
ば、入力側(制御信号Sc)と出力側(スイッチ動作)
が電気的に分離されるとともに、制御信号Scの信号レ
ベルに的確に対応した導通制御が実現される。
【0023】また、制御コンデンサCg、Cgn+1
一端側は、各々次段のコンデンサC n+1、Cn+2の他端
側(低電位電源線LL側)に接続されるとともに、制御
コンデンサCg、Cgn+1の他端側には、所定の基準
電圧Vcgが、ダイオードD、Dn+1を介して、常時印
加されている。そして、この制御コンデンサCg、C
n+1の他端側は、上記フォトスイッチ群PS、PS
n+1を介して、FETスイッチ群Tr、Trn+1の各々
のゲート端子に接続され、フォトスイッチ群PS、P
n+1の動作状態に応じて、制御コンデンサCg、C
n+1の充電電圧が、FETスイッチ群Tr、Trn+1
のゲート端子に印加される。ここで、FETスイッチ群
Tr、Trn+1は、本発明に係る第1のスイッチ手段
を構成し、フォトスイッチ群PS、PSn+1は、本発
明に係る第2のスイッチ手段を構成する。また、制御コ
ンデンサCg、Cgn+1は、本発明に係る容量素子を
構成し、抵抗R、Rn+1は、本発明に係る抵抗素子を
構成する。
【0024】このような構成を有するスイッチ回路にお
いて、n番目のFETスイッチTr のゲート端子に印
加されるゲート電圧は、次段に接続されるコンデンサC
n+1の両端電圧(充電電圧)と、コンデンサ型蓄電池の
外部の定電圧電源(図示を省略)から常時供給される基
準電圧Vcgにより充電された制御コンデンサCgの両
端電圧(充電電圧)とに基づいて生成される。すなわ
ち、FETスイッチTr のゲート端子に印加される電
圧Vgは、次式のように表される。 Vg=Vcg(Cgの両端電圧)−Vcn+1(Cn+1の両端電圧) …(1) ここで、ゲート印加電圧Vgを、FETスイッチTr
が十分、かつ、確実に導通する電圧であって、FETス
イッチTrの動作特性において許容される範囲内で高
く設定することにより、FETスイッチTrをより高
速に切り換え制御することができるとともに、コンデン
サCn、Cn+1に供給される電流値(充電電流値)を増大
させて、急速充電特性を向上させることができる。
【0025】上記ゲート印加電圧Vgの具体的な設定値
としては、たとえば、10V程度になるように設定す
る。ここで、後述するように、コンデンサ型蓄電池20
の充電動作の進行に伴って、コンデンサCn+1の両端電
圧は徐々に上昇して行くが、一般に、電気二重層コンデ
ンサの両端電圧の最大値(すなわち、耐圧)は、数V程
度であるので、定電圧電源により供給される基準電圧V
cgを15V程度に設定することにより、FETスイッチ
Trに供給される上記ゲート印加電圧Vgを略一定に
保持して良好に設定制御することができる。
【0026】なお、FETスイッチTrの導通時にゲ
ート電極に蓄積された電荷は、フォトスイッチPS
遮断状態となり、コンデンサ群C〜Cn+2が並列接続
に切り替わったとき、コンデンサCn+1の両端電圧が低
下することにより、FETスイッチTrのゲート端子
とソース端子間に接続された抵抗Rnを介して迅速に放
電される。このとき、電荷が放電される対象は、並列接
続により両端電圧が低下したコンデンサCn+1であるの
で、充電時に要した電力エネルギーのロスが抑制または
阻止される。
【0027】ところで、図2に示したスイッチ回路の構
成において、フォトスイッチ群PS 、PSn+1とFE
Tスイッチ群Tr、Trn+1からなる分離したスイッ
チ構造を適用した理由は、上述した急速充電動作におい
ては、コンデンサ群C〜C +2に供給される充電電流
が増大するため、耐圧の高いFETスイッチ群Tr
Trn+1により大電流の流下に対応するものである。
【0028】また、FETスイッチTrのゲート印加
電圧Vgとして、制御コンデンサCgおよびダイオー
ドDからなる回路構成を適用した理由は、コンデンサ
群C 〜Cn+2に充電される電圧や接続数等に応じて、
FETスイッチ群Tr、Trn+1の両端に印加される
電圧が大きく変化する(たとえば、コンデンサの充電終
了電圧を100Vとした場合、印加電圧は0〜100V
まで変化する)ため、FETスイッチ群Tr、Tr
n+1を、充電電圧に応じたフローティング状態で動作さ
せる必要があるからである。但し、この場合、図3に示
すように、固定電源による定電圧VGを、フォトスイッ
チPSを介してFETスイッチTrのゲート端子に印加
する回路構成を適用することが考えられるが、ゲート印
加電圧(たとえば、十数V程度)を、各FETスイッチ
の両端電圧の変化に対応させて供給する必要があるた
め、好ましくない。
【0029】そこで、本実施形態においては、基準電圧
VcgによりダイオードDを介して供給される一定の電
荷を制御コンデンサCgに充電し、コンデンサCn+1
の両端電圧との差分に相当する電圧をゲート印加電圧V
gとして生成することにより、コンデンサの両端電圧
(充電電圧)に追従したゲート印加電圧を印加するもの
である。これにより、FETスイッチの切り換え動作の
安定性を向上させることができる。また、単一の定電圧
電源から基準電圧Vcgを供給し、制御コンデンサCg
によりFETスイッチTrのゲート電圧を生成、供給
する構成を有しているので、回路構成を小型化すること
もできる。
【0030】次に、上述した構成を有する充電装置にお
ける動作状態について、図面を参照して説明する。図4
は、本実施形態に係る充電装置における充電動作状態を
示す回路図であり、図5は、本実施形態に係る充電装置
における電圧モニタ(電圧監視)動作状態を示す回路図
である。なお、ここでは、必要に応じて上述したスイッ
チ回路(図2参照)の構成を参照しながら説明する。
【0031】(充電動作)充電動作においては、図4に
示すように、所定のタイミングで高電位側電源線HLに
設けられた切換スイッチSW1を導通状態に切り換え制
御して、充電制御回路10とコンデンサ型蓄電池20と
を電気的に接続するとともに、充電制御回路10から出
力される制御信号Scに基づいて、コンデンサ型蓄電池
20に設けられたスイッチ回路SW11〜SW13を導
通状態に、また、切換スイッチSW21〜SW23およ
びSW31〜SW33を遮断状態に切り換え制御する。
【0032】すなわち、図2に示したスイッチ回路SW
11〜SW13において、制御信号Scに基づいてフォ
トスイッチ群PS、PSn+1が導通動作することによ
り、制御コンデンサCg、Cgn+1に蓄積された電荷
に対応するゲート印加電圧VgがFETスイッチ群Tr
、Trn+1のゲート端子に印加され、FETスイッチ
群Tr、Trn+1は導通状態になる。したがって、こ
のような切換スイッチSW1、SW21〜SW23、S
W31〜SW33およびスイッチ回路SW11〜SW1
3の切り換え制御により、コンデンサ型蓄電池20を構
成するコンデンサC1〜C4が、高電位側電源線HLお
よび低電位側電源線LL間に直列に接続された状態とな
り、充電制御回路10から供給される充電電流Icによ
りコンデンサ型蓄電池20の充電動作が行われる。
【0033】ここで、上述したように、FETスイッチ
群Tr、Trn+1のゲート端子に印加される電圧Vg
は、コンデンサC1〜C4の両端電圧(充電電圧)の変
化に関わらず、基準電圧Vcgに基づいて制御コンデンサ
Cg、Cgn+1に蓄積された電荷に応じて略一定に保
持されるので、FETスイッチTrの動作特性におい
て許容される範囲内で高く設定することにより、FET
スイッチTrをより高速かつ安定して切り換え制御す
ることができる。
【0034】このように、複数(m個)のコンデンサC
1〜Cmを直列接続状態に切り換えて充電動作を行うこ
とにより、コンデンサ型蓄電池20を単一のコンデンサ
により構成して充電する場合に比べて、コンデンサ型蓄
電池20としての容量値を1/m2(図1では、m=4
であるので、1/16)に低減することができるので、
コンデンサによる分割割合に応じて、充電電流Iを1/
m(=1/4)倍に低減、または、充電電流Iを一定と
した場合には、充電時間tを1/m(=1/4)に短縮
することができる。
【0035】(電圧モニタ動作)一方、電圧モニタ動作
においては、図5に示すように、所定のタイミンで切換
スイッチSW1を遮断状態に切り換え制御して、充電制
御回路10とコンデンサ型蓄電池20とを電気的に切り
離すとともに、充電制御回路10から出力される制御信
号Scに基づいて、コンデンサ型蓄電池20に設けられ
たスイッチ回路SW11〜SW13を遮断状態に、ま
た、切換スイッチSW21〜SW23およびSW31〜
SW33を導通状態に切り換え制御する。
【0036】このとき、図2に示したスイッチ回路SW
11〜SW13において、制御信号Scに基づいてフォ
トスイッチ群PS、PSn+1が遮断動作することによ
り、FETスイッチ群Tr、Trn+1の各ゲート電極
に蓄積された電荷が抵抗R、Rn+1を介して放電さ
れ、フォトスイッチ群PS、PSn+1の遮断タイミン
グに対して少し遅れてFETスイッチ群Tr、Tr
n+1が遮断状態になる。次いで、若干の時間経過後に、
切換スイッチSW3、SW3n+1(SW31〜SW3
3)を導通状態に切り換え制御することにより、制御コ
ンデンサCg、Cg n+1の一端側が低電位側電源線L
Lに接続されて低電位(接地電位)が印加されるととも
に、他端側には定電圧電源からダイオードD、Dn+1
を介して電流が供給され、基準電圧Vcgと同等の電圧が
制御コンデンサCg、Cgn+1に充電される。
【0037】このように、コンデンサ型蓄電池20を構
成するコンデンサC1〜C4が、充電制御回路10から
切り離されるとともに、各コンデンサC1〜C4が、高
電位側電源線HLおよび低電位側電源線LL間に相互に
並列に接続されて電圧モニタ回路30に接続されること
により、コンデンサ型蓄電池20に充電されたコンデン
サ電圧の電圧モニタ動作が行われる。したがって、本実
施形態に係る充電装置によれば、電圧モニタ動作におい
て、分割されたコンデンサC1〜C4を並列接続するこ
とにより、各コンデンサC1〜C4における両端電圧が
相互に均一化されるので、単一の電圧モニタ回路30に
より、コンデンサ電圧をバラツキなく検出することがで
きる。また、分割されたコンデンサC1〜C4を並列接
続することにより、コンデンサ型蓄電池20の容量を増
大して負荷駆動能力を向上させることができる。
【0038】上述したように、コンデンサC1〜C4を
直列状態または並列状態に切り換え制御して、充電動作
および電圧モニタ動作が行われるが、上記各動作を所定
のタイミングで繰り返し実行することにより、安定した
急速充電動作特性を実現することができる。以下に、具
体的な動作タイミングについて説明する。図6は、本実
施形態に係る充電装置における充電動作/電圧モニタ動
作切り換え制御とコンデンサの充電電圧との関係を示す
タイミングチャートである。
【0039】図6に示すように、切換スイッチSW1、
スイッチ回路SW11〜SW13、切換スイッチSW2
1〜SW23、SW31〜SW33を切り換え制御する
ことにより、高電位側電源線HLと低電位側電源線LL
との間にコンデンサC1〜C4を直列接続してコンデン
サC1〜C4を充電する充電動作と、コンデンサC1〜
C4を並列接続して各コンデンサC1〜C4の充電電圧
を電圧モニタ回路30により監視、検出するする電圧モ
ニタ動作と、を繰り返し実行する。
【0040】ここで、電圧モニタ回路30は、検出され
た充電電圧Vmと、コンデンサC1〜C4の耐圧に基づ
いて予め設定されたしきい値電圧(耐圧保証電圧)Vs
とを比較し、検出電圧Vmがしきい値電圧Vs以上でな
い場合には、電圧モニタ動作終了後に継続して充電動作
が実行されることを許容する。一方、検出電圧Vmがし
きい値電圧Vs以上となった場合には、電圧モニタ回路
30から電圧検出信号Sdが出力され、切換スイッチS
W1を強制的に遮断状態にして、充電制御回路10から
の充電電流の供給を遮断し、充電動作を終了する。ここ
で、充電動作を終了する方法としては、電圧検出信号S
dにより切換スイッチSW1を遮断状態にする手法の
他、充電制御回路10における充電電流Icの生成、供
給自体を停止させる手法であってもよい。
【0041】このようなコンデンサ相互の接続状態の切
り換え制御により、充電動作と電圧モニタ動作が繰り返
し実行され、また、図2に示したスイッチ回路SW11
〜SW13を適用することにより、スイッチの切り換え
動作を高速で行うことができるとともに、コンデンサに
大電流を供給することができるので、コンデンサ型蓄電
池への安定した急速充電動作を実現することができる。
なお、本実施形態においては、充電動作と電圧モニタ動
作との切り換えタイミングの基準や手法について、特定
の手法に限定するものではないが、たとえば、充電制御
回路10により設定される任意のタイミングで切り換え
制御を実行するものであってもよいし、あるいは、充電
制御回路10に供給される商用交流電源の交流電圧成分
のうち、一方の電圧極性(たとえば、正電圧極性)を示
す期間に、コンデンサC1〜C4を直列接続して充電動
作を実行し、他方の電圧極性(たとえば、負電圧極性)
を示す期間に、コンデンサC1〜C4を並列接続して電
圧モニタ動作を実行するようにするものであってもよ
い。
【0042】<第2の実施形態>次に、本発明に係る充
電装置の第2の実施形態について、図面を参照して説明
する。図7は、本発明に係る充電装置の第2の実施形態
を示す要部構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略する。本実施形態に係る充電装置に適用されるス
イッチ回路は、上述した第1の実施形態(図2参照)に
おいて、FETスイッチ群Tr、Trn+1の各ゲート
電極に蓄積された電荷を放電するための抵抗R、R
n+1に替えて、バイポーラトランジスタを適用した構成
を有している。
【0043】具体的には、図7に示すように、本実施形
態に適用されるバイポーラトランジスタbip−Tr
は、エミッタ端子がコンデンサ群C、Cn+1を相互
に直列接続状態に設定するFETスイッチTrのゲー
ト端子に接続され、コレクタ端子がソース端子に接続さ
れ、ベース端子が抵抗rを介して定電圧電源(基準電
圧Vcg)に接続された構成されている。ここで、バイポ
ーラトランジスタbip−Trは、本発明に係る抵抗素
子を構成する。
【0044】このような構成を有する充電装置におい
て、充電動作の終了後、コンデンサ群C、Cn+1を相
互に並列接続状態に切り換えると、コンデンサCの端
子電圧が低下することによって、バイポーラトランジス
タbip−Trが導通状態となって、FETスイッチT
のゲート電極に蓄積された電荷が放電される。この
とき、バイポーラトランジスタbip−Trの導通抵抗
は、上述した第1の実施形態における抵抗Rの値より
も低く設定することができるので、より迅速に放電動作
を実行することができ、FETスイッチTrを高速に
切り換え動作させることができる。なお、ここで、再下
段(最も低電位電源線側)のコンデンサC において
は、直列接続状態および並列接続状態において両端電圧
が変化することはないので、上記放電用のバイポーラト
ランジスタを設ける必要はない。
【0045】<第3の実施形態>次に、本発明に係る充
電装置の第3の実施形態について、図面を参照して説明
する。図8は、本発明に係る充電装置の第3の実施形態
を示すブロック図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略する。上述した第1および第2の実施形態におい
ては、コンデンサ型蓄電池20を構成する個別のコンデ
ンサC1〜C4を直列接続状態または並列接続状態に切
り換え制御する構成について説明したが、本発明は、こ
れに限定されるものではない。したがって、たとえば、
複数のコンデンサを積層したスタックコンデンサを同様
の主旨に基づいて、直列接続状態または並列接続状態に
切り換え制御するものにも適用することができる。
【0046】具体的には、図8に示すように、本実施形
態に係るコンデンサ型蓄電池20は、複数の電気二重層
コンデンサを積層したコンデンサスタックを複数備え、
上記高電位側電源線HLおよび低電位側電源線LL間
に、複数のコンデンサC11〜C31、C12〜C3
2、C13〜C33、・・・、C1n〜C3nを、各々
直列に接続(積層)したコンデンサスタックCS1、C
S2、CS3、・・・、CSnと、各コンデンサスタッ
クCS1、CS2、CS3、・・・、CSnを構成する
コンデンサC11〜C31、C12〜C32、C13〜
C33、・・・、C1n〜C3nの各層毎の並列接続を
制御する切換スイッチ群SWA11〜SWA1m、SW
A21〜SWA2m、SWA31〜SWA3mと、各コ
ンデンサスタックCS1、CS2、CS3、・・・、C
Sn相互の直列接続を制御するスイッチ回路SWB1〜
SWBmと、各コンデンサスタックCS1、CS2、C
S3、・・・、CSnと低電位側電源線LLとの接続を
制御する切換スイッチ群SWA41〜SWA4mと、を
有している。
【0047】ここで、スイッチ回路SWB1〜SWBm
は、上述した実施形態(図2参照)と同等の構成を有
し、図示を省略した充電制御回路から制御信号Scに基
づいて、各コンデンサスタックCS1、CS2、CS
3、・・・、CSn相互を直列接続状態に切り換え制御
する。なお、高電位側電源線HLには、充電制御回路1
0からコンデンサ型蓄電池20への充電電流Icの供給
を制御するスイッチSW1、および、図示を省略した
が、コンデンサ型蓄電池20と負荷40との接続を制御
するスイッチSW2が設けられている。
【0048】このような構成を有するコンデンサ型蓄電
池20において、充電動作においては、所定のタイミン
グで高電位側電源線HLに設けられたスイッチSW1を
を導通状態に切り換え制御して、充電制御回路10とコ
ンデンサ型蓄電池20とを電気的に接続するとともに、
充電制御回路10から出力される制御信号Scに基づい
て、コンデンサ型蓄電池20に設けられたスイッチ回路
SWB1〜SWBmを導通状態に、また、切換スイッチ
SWA11〜SWA1m、SWA21〜SWA2m、S
WA31〜SWA3mおよびSWA41〜SWA4mを
遮断状態に切り換え制御する。
【0049】このような切換スイッチSWA11〜SW
A1m、SWA21〜SWA2m、SWA31〜SWA
3m、SWA41〜SWA4m、および、スイッチ回路
SWB1〜SWBmの切り換え制御により、コンデンサ
型蓄電池20は、高電位側電源線HLと低電位側電源線
LLとの間に、各コンデンサC11、C21、C31、
C12、C22、・・・、C2n、C3nが直列接続さ
れた状態となり、充電制御回路10から高電位側電源線
HLに供給される充電電流Icによりコンデンサ型蓄電
池20の充電動作が行われる。
【0050】一方、電圧モニタ動作においては、所定の
タイミンで切換スイッチSW1を遮断状態に切り換え制
御して、充電制御回路10とコンデンサ型蓄電池20と
を電気的に切り離すとともに、充電制御回路10から出
力される制御信号Scに基づいて、コンデンサ型蓄電池
20に設けられたスイッチ回路SWB1〜SWBmを遮
断状態に、また、切換スイッチSWA11〜SWA1
m、SWA21〜SWA2m、SWA31〜SWA3m
およびSWA41〜SWA4mを導通状態に切り換え制
御する。
【0051】これにより、コンデンサ型蓄電池20は、
高電位側電源線HLと接点N21〜N2nを接続する信
号線L1との間に、同一階層のコンデンサC11〜C1
nが並列接続され、信号線L1と接点N31〜N3nを
接続する信号線L2との間に、同一階層のコンデンサC
21〜C2nが並列接続され、さらに、信号線L2と接
点N41〜N4nを接続する信号線L3との間に、同一
階層のコンデンサC31〜C3nが並列接続された状態
となる。並列接続されたコンデンサ群C11〜C1n、
C21〜C2n、C31〜C3nは、各々個別のモニタ
回路31、32、33に接続され、各コンデンサ群C1
1〜C1n、C21〜C2n、C31〜C3nに充電さ
れた電圧が均一化されて充電電圧として検出されること
により電圧モニタ動作が行われる。
【0052】そして、上述した実施形態(図6参照)に
示したように、上記充電動作および電圧モニタ動作を繰
り返し実行することにより、安定した急速充電動作特性
を実現することができる。したがって、このようなコン
デンサスタックを用いたコンデンサ型蓄電池20によれ
ば、上述した実施形態における作用効果に加えて、スタ
ック構造を有する電気二重層コンデンサの接続状態を簡
易に切り換え制御して、充電時の容量を極めて小さくす
ることができるので、充電装置の小型化を図りつつ、充
電時間を短縮して充電特性の一層の向上を図ることがで
きる。
【0053】なお、上述した各実施形態においては、コ
ンデンサ型蓄電池20を構成する個別の複数のコンデン
サ相互、または、複数のコンデンサを積層した複数のコ
ンデンサスタック相互を直列接続または並列接続状態に
切り換え制御する構成について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、要するに、コンデンサ相
互またはコンデンサ群相互の接続状態を切り換えて、充
電動作を周期的に繰り返し実行するものであれば、良好
に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第2のス
イッチ手段により、複数のコンデンサ、または、複数の
コンデンサスタックの充電状態に関わらず、第1のスイ
ッチ手段を略一定の導通状態に制御して、複数のコンデ
ンサ相互、または、複数のコンデンサスタック相互を直
列接続状態に切り換え設定するように構成されているの
で、充電動作によりコンデンサ、または、コンデンサス
タックの充電電圧に変化が生じた場合であっても、第1
のスイッチ手段を高速に切り換え制御することができ
る。
【0055】また、複数のコンデンサ相互、または、複
数のコンデンサスタック相互を直列接続状態に設定する
スイッチ回路を、第1および第2のスイッチ手段により
構成することにより、コンデンサ型蓄電池の急速充電動
作において、複数のコンデンサ、または、複数のコンデ
ンサスタックに供給される充電電流が増大した場合であ
っても、第1のスイッチ手段に耐圧の高い電界効果型ト
ランジスタ(FET)等のスイッチング素子を適用する
ことができ、大電流の流下に対応することができる。
【0056】さらに、コンデンサ型蓄電池を、複数の電
気二重層コンデンサを積層したコンデンサスタックによ
り構成し、複数のコンデンサスタック相互を直列接続状
態に切り換え設定して充電動作を行うことにより、コン
デンサ型蓄電池の容量値を大幅に小さくすることができ
るので、装置構成の小型化を図りつつ、充電時間を短縮
して急速充電特性の一層の向上を図ることができる。
【0057】請求項2または3記載の発明によれば、第
2のスイッチ手段を、所定の基準電圧に基づいて充電さ
れる容量素子と、次段に位置するコンデンサ、または、
コンデンサスタックの充電電圧と容量素子の充電電圧の
差分に相当する電圧を、第1のスイッチ手段のゲート端
子に印加するスイッチング素子とを含んで構成すること
により、コンデンサ、または、コンデンサスタックの充
電電圧に追従したゲート電圧を第1のスイッチ手段に印
加することができるので、コンデンサ、または、コンデ
ンサスタックの充電状態に関わらず、第1のスイッチ手
段を略一定の導通状態に制御することができ、第1のス
イッチ手段の切り換え動作の安定性を向上させることが
できる。
【0058】また、単一の基準電圧により容量素子を充
電して第1のスイッチ手段のゲート電圧を生成、供給す
る構成を有しているので、回路構成を小型、簡略化する
こともできる。さらに、第1のスイッチ手段として、F
ETにより構成されるスイッチング素子が用いられてい
るので、大電流の流下に対する耐圧を高めることがで
き、コンデンサ型蓄電池の急速充電動作を良好に行うこ
とができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、コンデンサ
相互、または、複数のコンデンサスタック相互が直列接
続状態(充電動作時)以外の状態においては、第1のス
イッチ手段のゲート電極に蓄積された電荷が所定の抵抗
素子を介して、両端電圧が低下した次段のコンデンサに
放電されるので、放電動作を迅速に行うことができると
ともに、充電動作時に要した電力エネルギーのロスを大
幅に抑制することができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、電圧監視手
段によりコンデンサ、または、コンデンサスタックの充
電電圧を検出、監視することができるので、コンデンサ
型蓄電池を構成するコンデンサの耐圧の劣化や故障の発
生を抑制することができる。このとき、電圧監視動作に
おいて、充電動作時に直列接続されていたコンデンサ相
互を並列接続することにより、各コンデンサにおける両
端電圧が相互に均一化されるので、複数のコンデンサに
おける充電状態のバラツキを抑制することができるとと
もに、単一の電圧監視手段により、複数のコンデンサの
充電電圧をバラツキなく良好に検出することができる。
したがって、各コンデンサ毎、または、各コンデンサス
タック毎に電圧監視手段を必要とせず、装置規模の大幅
な小型化を図ることができる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、複数のコン
デンサ、または、複数のコンデンサスタックを直列接続
状態に切り換えて充電動作を行うことにより、コンデン
サ型蓄電池を単一のコンデンサにより構成して充電する
場合に比べて、コンデンサ型蓄電池としての容量値を大
幅に低減することができるので、充電電流を削減して省
電力化、または、充電時間を短縮して急速充電特性を向
上することができる。また、電圧監視動作において、充
電動作時に直列接続されていた複数のコンデンサ相互、
または、複数のコンデンサスタック相互を並列接続する
ことにより、各コンデンサにおける両端電圧が相互に均
一化されるので、単一の電圧監視手段により、コンデン
サ電圧をバラツキなく検出することができる。
【0062】請求項7記載の発明によれば、上記第1お
よび第2のスイッチ手段からなるスイッチ回路を適用し
て、複数のコンデンサ相互、または、複数のコンデンサ
スタック相互を直列接続状態または並列接続状態に切り
換え制御して、充電動作および電圧監視動作を所定のタ
イミングで繰り返し実行することにより、複数のコンデ
ンサ相互、または、複数のコンデンサスタック相互の接
続状態の切り換え制御を高速で行うことができるととも
に、コンデンサに大電流を安定的に供給することができ
るので、コンデンサ型蓄電池への良好な急速充電動作を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充電装置の第1の実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】本実施形態に適用されるスイッチ回路を含むコ
ンデンサ型蓄電池の要部構成を示す回路図である。
【図3】本実施形態に適用されるスイッチ回路の有効性
を説明するための他の回路構成を示す回路図である。
【図4】本実施形態に係る充電装置における充電動作状
態を示す回路図である。
【図5】本実施形態に係る充電装置における電圧モニタ
動作状態を示す回路図である。
【図6】本実施形態に係る充電装置における充電動作/
電圧モニタ動作切り換え制御とコンデンサの充電電圧と
の関係を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る充電装置の第2の実施形態を示す
要部構成図である。
【図8】本発明に係る充電装置の第3の実施形態を示す
ブロック図である。
【図9】従来技術における充電装置を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
10 充電制御回路 20 コンデンサ型蓄電池 30 電圧モニタ回路 40 負荷 C1〜C4 電気二重層コンデンサ SW11〜SW13 スイッチ回路 SW1、SW2、SW21〜SW23、SW31〜SW
33 切換スイッチ PS、PSn+1 フォトスイッチ Tr、Trn+1 FETスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 7/10 H02J 7/10 G Fターム(参考) 5G003 AA01 BA03 BA05 CA18 CC02 FA06 GA01 GC05 5G065 DA04 EA06 GA02 HA01 HA17 JA05 LA01 NA01 NA05 NA06 NA10 5H030 AA02 AS08 BB01 BB03 BB06 FF41 FF43

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源の交流電圧成分に応じた充電電
    流を供給する充電電流供給手段と、 複数のコンデンサ、または、複数のコンデンサを積層し
    た複数のコンデンサスタックを備え、前記充電電流供給
    手段から供給される前記充電電流に対応する電気エネル
    ギーを蓄積するコンデンサ型蓄電池と、 前記コンデンサ型蓄電池を構成する前記複数のコンデン
    サ相互、または、前記複数のコンデンサスタック相互の
    接続状態を所定のタイミングで直列状態に切り換え設定
    し、前記複数のコンデンサ、または、前記複数のコンデ
    ンサスタックに前記充電電流を供給する制御信号を生成
    する充電制御手段と、 前記複数のコンデンサ相互、または、前記複数のコンデ
    ンサスタック相互を直列接続状態に切り換え設定する第
    1のスイッチ手段と、 前記複数のコンデンサ、または、前記複数のコンデンサ
    スタックの充電状態に関わらず、前記制御信号に基づい
    て、前記所定のタイミングで前記第1のスイッチ手段を
    略一定の導通状態に制御する第2のスイッチ手段と、を
    具備していることを特徴とする充電装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のスイッチ手段は、直列接続さ
    れる前記複数のコンデンサ、または、前記複数のコンデ
    ンサスタックのうち、次段に位置する前記コンデンサ、
    または、前記コンデンサスタックの充電電圧と所定の基
    準電圧とに基づいて、前記略一定の導通状態に制御され
    ることを特徴とする請求項1記載の充電装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のスイッチ手段は、電界効果型
    トランジスタにより構成されるスイッチング素子であ
    り、 前記第2のスイッチ手段は、少なくとも、前記所定の基
    準電圧に基づいて充電される容量素子と、前記制御信号
    によって導通状態が制御され、次段に位置する前記コン
    デンサ、または、前記コンデンサスタックの充電電圧と
    前記容量素子の充電電圧の差分に相当する電圧の前記第
    1のスイッチ手段のゲート端子への供給を制御するフォ
    トカプラ構造を有するスイッチング素子と、を含んで構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の充電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2のスイッチ手段は、前記複数の
    コンデンサ相互、または、前記複数のコンデンサスタッ
    ク相互が非直列接続状態に設定されているとき、前記第
    1のスイッチ手段のゲート端子に蓄積された電荷を、次
    段に位置する前記コンデンサ、または、前記コンデンサ
    スタックに放電する抵抗素子を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の充電装置。
  5. 【請求項5】 前記充電装置は、 前記コンデンサ型蓄電池を構成する前記複数のコンデン
    サ相互、または、前記複数のコンデンサスタック相互を
    並列接続状態に切り換え設定する第3のスイッチ手段
    と、 前記並列接続時に、前記コンデンサ、または、前記コン
    デンサスタックの充電電圧を検出、監視する電圧監視手
    段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の充電装置。
  6. 【請求項6】 前記充電制御手段は、 前記第1乃至第3のスイッチ手段を制御して、前記複数
    のコンデンサ相互、または、前記複数のコンデンサスタ
    ック相互を直列接続状態に切り換えたとき、前記複数の
    コンデンサ、または、前記複数のコンデンサスタック
    に、前記充電電流に対応する電気エネルギーを蓄積する
    充電動作を行い、 前記複数のコンデンサ相互、または、前記複数のコンデ
    ンサスタック相互を並列接続状態に切り換え制御したと
    き、前記電圧監視手段により、前記複数のコンデンサ、
    または、前記複数のコンデンサスタックの各々の充電電
    圧を検出する電圧監視動作を行うことを特徴とする請求
    項5記載の充電装置。
  7. 【請求項7】 前記充電制御手段は、前記充電動作およ
    び前記電圧監視動作を所定のタイミングで順次繰り返し
    実行することを特徴とする請求項6記載の充電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103326424A (zh) * 2013-05-31 2013-09-25 南京利维斯通自控科技有限公司 一种快速充电式便携电源
WO2021035624A1 (zh) * 2019-08-29 2021-03-04 Oppo广东移动通信有限公司 待充电设备和充电方法

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